JP2003138676A - パネル連結装置 - Google Patents

パネル連結装置

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JP2003138676A
JP2003138676A JP2001339986A JP2001339986A JP2003138676A JP 2003138676 A JP2003138676 A JP 2003138676A JP 2001339986 A JP2001339986 A JP 2001339986A JP 2001339986 A JP2001339986 A JP 2001339986A JP 2003138676 A JP2003138676 A JP 2003138676A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なく、構造及び組付け作業が簡
単で、安価に製造できるようにしたパネル連結装置を提
供する。 【解決手段】 互いに連結しようとするパネル1、1の
側端面同士に、開口幅を奥部の幅より小とした上下方向
を向く嵌合溝4をそれぞれ設け、互いに対向させた嵌合
溝4、4同士に、開口幅とほぼ同一かまたはわずかに小
幅とした連結片9の両端に、各嵌合溝4の奥部4aに嵌合
しうる拡幅部10を有する連結具5における差し込み部8
を、その拡幅部10が各嵌合溝4の奥部4aに、かつ連結片
9が嵌合溝4の開口部4bにそれぞれ差し込まれるように
して嵌合することにより、両パネル1、1を連結するよ
うにる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネルの側端面同
士、またはパネルと支柱との対向面同士を互いに連結す
るパネル連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のものとしては、例えばパ
ネルのフレーム同士、またはパネルのフレームと支柱と
を、それらを貫通するボルトやその他の締付け手段をも
って互いに連結するか、または、それらの上端同士(及
び下端同士)を、直線状、L字状、T字状、または十字
状等の連結金具と止めねじ等をもって互いに固着するの
が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来のパネル連結手段では、部品点数が多い上に、構造
が複雑であったり、連結作業が繁雑である等の問題があ
る。
【0004】本発明は、従来の技術が有する上記のよう
な問題点に鑑み、部品点数が少なく、構造及び組付け作
業が簡単で、安価に製造できるようにしたパネル連結装
置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は次のようにして解決される。 (1) 互いに連結しようとするパネルの側端面同士、ま
たはパネルと支柱との対向面同士に、開口幅を奥部の幅
より小とした上下方向を向く複数の嵌合溝を互いに離間
させてそれぞれ設け、互いに対向させた複数対の嵌合溝
同士に、前記開口幅とほぼ同一かまたはわずかに小幅と
した連結片の両端に、各嵌合溝の奥部に嵌合しうる拡幅
部を有する連結具における差し込み部を、その拡幅部が
各嵌合溝の奥部に、かつ連結片が嵌合溝の開口部にそれ
ぞれ差し込まれるようにして嵌合することにより、両パ
ネルまたはパネルと支柱とを連結する。
【0006】(2) 上記(1)項において、差し込み部の
一端に、それより広幅の鍔部を連設し、この鍔部を、パ
ネルまたは支柱の上下いずれかの端面に当接し、かつそ
の外側を、パネルまたは支柱に固着したカバーにより覆
う。
【0007】(3) 上記(1)または(2)項において、差
し込み部における連結片の中央より一方の拡幅部側のみ
の上下いずれかの端面に鍔部を設け、この鍔部を一方の
パネルまたは支柱の上下いずれかの端面のみに当接し、
差し込み部における連結片の中央より他方の拡幅部側
を、他方のパネルまたは支柱の嵌合溝に上下方向に摺動
自在に嵌合する。
【0008】(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおい
て、パネルまたは支柱における嵌合溝の近くに、嵌合溝
より抜き取った連結具を収容する空所を設ける。
【0009】(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおい
て、パネルの側端に上下方向を向くフレームを設け、こ
のフレームの側端面における前半部の中央と後半部の中
央とに、上下方向を向く2条の嵌合溝を設け、かつフレ
ームの前記側端面に隣接する前後の側面におけるコーナ
ー部から側端面の最も近い嵌合溝までの距離と等距離の
部分にそれぞれ1条の嵌合溝を設ける。
【0010】(6) 上記(5)項において、フレームの側
端面と前後の面との幅の比率をほぼ2対1とし、連結具
における鍔部の形状を、前記フレームの平面形状とほぼ
同一の長方形とし、前記鍔部を、その長軸がフレームの
長軸と同一方向を向くようにして、フレームの上下いず
れかの端面に当接させた状態で、差し込み部を空所内に
収容しうるようにする。
【0011】(7) 上記(6)項において、鍔部の上下外
側の面に複数の突部を設け、かつ鍔部に対向するカバー
の対向面に、前記突部が嵌合しうる複数の凹部を設け
る。
【0012】(8) 上記(1)〜(7)項のいずれかにおい
て、嵌合溝の奥部の断面形状を、ほぼ直角二等辺三角形
とし、その底辺の中央に相当する部分に開口部を形成す
る。
【0013】(9) 上記(8)項において、空所を、フレ
ームのパネル側の縁に底辺が位置し、かつ頂角がフレー
ムの外側の縁の中央に位置するほぼ直角二等辺三角形と
し、フレームの外側のコーナー部に、開口部が外側方と
前後いずれかの方向を向く2個の嵌合溝の小寸の直角二
等辺三角形の奥部が互いに隣接して配設されるようにす
る。
【0014】(10) 上記(1)〜(9)項のいずれかにお
いて、柱の断面形状を、正方形の外形の内部に、正方形
の空所が45度だけ位相をずらして外形の正方形に内接
するような関係で設けられ、かつ各コーナー部に、開口
部が各コーナー部に隣接する側面に開口する2個の嵌合
溝における小寸の直角二等辺三角形の奥部が互いに隣接
するように配設されたものとする。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜図5は、本発明の第1の実
施形態を用いて、2枚のパネルを直線状に連結する場合
の例を示す。各パネル(1)の両側端(一方の側端のみを
図示する)には、上下方向の長さをパネル(1)より若干
短くした側部フレーム(フレーム)(2)が、その内端面よ
り突出する取付片(2a)(図4及び図5参照)をパネル(1)
の側端面に嵌合して、適宜ねじ止めすることにより、固
着されている。
【0016】この側部フレーム(2)の横断面形状は、図
4に示すような形状をしている。すなわち、側端面の前
後方向の幅と、全面及び後面の左右方向の幅との比を、
2対1とした長方形の外形をなし、その内部に、側端面
の前後幅に近い長さの底辺がパネル(1)寄りに位置する
直角二等辺三角形の空所(3)が形成されている。
【0017】また、側部フレーム(2)における前半部の
中央と、後半部の中央と、前面の中央と、後面の中央と
には、奥部(4a)が直角二等辺三角形をなし、開口部(4b)
がその直角二等辺三角形の底辺の中央に位置するスリッ
ト状をなす上下方向を向く嵌合溝(4)がそれぞれ設けら
れている。
【0018】連結具(5)は、長方形の板状の鍔部(6)
と、その上面に突設された鍔部(6)の長手方向に並ぶ2
個の切頭四角錐形の突部(7)(7)と、鍔部(6)の下面中
央より垂下する差し込み部(8)とからなっている。
【0019】鍔部(6)の長軸及び短軸の長さは、側部フ
レーム(2)の前後幅及び左右幅とほぼ同一(この例で
は、短軸を側部フレーム(2)の左右幅より若干短くして
ある)としてある。
【0020】差し込み部(8)は、側部フレーム(2)にお
ける各嵌合溝(4)の開口部(4b)開口幅とほぼ同一かまた
はわずかに小とした板状の連結片(9)の両端に、各嵌合
溝(4)の奥部(4a)の形状と補形をなす直角二等辺三角形
の拡幅部(10)を連設したものよりなっている。連結片
(9)の向きは、鍔部(6)の長軸の向きと同一としてあ
る。
【0021】パネル(1)の上端には、その左右方向の長
さより、若干短い上部カバー(11)が着脱自在に設けられ
ている。また、パネル(1)の上部両側端部には、正面形
がほぼL字状をなすコーナーカバー(カバー)(12)が、止
めねじ(13)をもって着脱自在に固着されている。
【0022】図3に示すように、パネル(1)の側端に、
他のパネル(1)や、後述する支柱等を連結せずに、パネ
ル(1)を単独で使用する場合には、連結具(5)の差し込
み部(8)を、図4に想像線で示すように、空所(3)内に
上方より挿入し、かつ鍔部(6)を、その長軸が前後方向
を向くようにして、側部フレーム(2)の上端に当接させ
て、その上方からコーナーカバー(12)で覆うことによ
り、鍔部(6)の前後面と外側面とが側部フレーム(2)及
びコーナーカバー(12)の垂下部(12a)の外周面と整合し
た状態で、連結具(5)を体裁よくパネル(1)に装着して
おくことができる。
【0023】コーナーカバー(12)の垂下部(12a)の下面
には、図3図示の向きとしたときの連結具(5)の2個の
突部(7)(7)が嵌合する2個の凹部(図示略)と、同じく
連結具(5)の鍔部(6)とパネル(1)の外側面との間の間
隙内に進入する下向突部(12b)とが設けられている。
【0024】図1、図4、及び図5に示すように、2枚
のパネル(1)(1)を、直線状に連結する場合は、それら
の対向するコーナー部のコーナーカバー(12)と連結具
(5)とをパネル(1)からそれぞれ外し、隣接する側部フ
レーム(2)の側端面同士を、図4に示すように互いに突
き合わせ、そのときに対向する2対の嵌合溝(4)(4)
に、パネル(1)から外しておいた上記2個の連結具(5)
(5)を、その鍔部(6)の長軸が左右方向を向くようにし
て、差し込み部(8)を、その拡幅部(10)が各嵌合溝(4)
の奥部(4a)に、かつ連結片(9)が各嵌合溝(4)の開口部
(4b)にそれぞれ嵌合するようにして上方より差し込み、
さらにその上方から、各パネル(1)のコーナー部に、コ
ーナーカバー(12)を、それぞれ元の状態と同様にして装
着する。
【0025】このとき、各コーナーカバー(12)の垂下部
(12a)の下面における前後の凹部には、左右方向を向い
た前後の連結具における左方の突部(7)(7)同士、及び
右方の突部(7)(7)同士が、図3図示の場合とは異なる
態様で、それぞれ嵌合し、各連結具(5)の位置決めがな
されるとともに、鍔部(6)が、各コーナーカバー(12)の
垂下部(12a)の下面と、側部フレーム(2)の上端との間
に挟まれて、各連結具(5)が強固に保持される。
【0026】各コーナーカバー(12)の下向突部(12b)
は、左右方向を向いた連結具(5)の鍔部(6)の側端と、
パネル(1)の外側端とのとの間に進入し、空隙が外部に
露呈しないように閉塞して、美麗な外観を呈することが
できる。
【0027】図7及び図8は、3枚のパネル(1)を、平
面視T字状をなすように連結する場合のものを示す。こ
の例では、左右のパネル(1)の側端面同士を互いに突き
合わせるとともに、その突き当て部の後方から、さらに
前後方向に向けた別のパネル(1)の前端を突き当て、そ
れらのパネル(1)から予め外しておいた3個の連結具
(5)のうちの1個を、左右方向に向けて、左右のパネル
(1)の前部同士を、図5に示す前方の連結具(5)と同様
にして連結し、残りの2個の連結具(5)(5)を、前後方
向に向けて、互いに平行をなすようにして、それらの差
し込み部(8)を、後方のパネル(1)の前端に位置する2
個の嵌合溝(4)(4)と、それらに対向する左右のパネル
(1)の後面に位置する嵌合溝(4)とに跨るようにして差
し込むことにより、3枚のパネル(1)を、平面視T字状
をなすように連結してある。
【0028】このときの各連結具(5)の差し込み部(8)
と、各側部フレーム(2)の嵌合溝(4)との関係を、図7
に示してある。
【0029】3個の連結具(5)の差し込み作業の終了後
に、各コーナーカバー(12)を元通りに装着すると、3個
の連結具(5)の上面は、すべて覆われ、かつ連結具(5)
における鍔部(6)は、各コーナーカバー(12)の垂下部(1
2a)の下面と、側部フレーム(2)の上端との間に挟まれ
て、強固に保持される。
【0030】なお、図7及び図8に示すT字状の連結構
造から、さらに、それらの連結部の前方より、前後方向
に向けたパネル(1)の後端を突き当てて、前後方向を向
く後方のパネル(1)と同様の連結構造をもって左右のパ
ネル(1)(1)と連結することにより、4枚のパネル(1)
を、十字状に連結できることは、図示するまでもなく、
容易に理解しうると思われる。
【0031】また、上述の構成のうち、いずれか1個の
パネル(1)を、その側部フレーム(2)と同一の断面形状
を有する支柱(図示略)と置き換えることにより、同一の
連結構造をもって、パネル(1)と支柱とを連結できるこ
とも明かである。
【0032】図9〜図13は、上述の連結具(5)とは異
なる連結具を用いた本発明の第2の実施形態を示す。な
お、上述したのと同一の構成部材には、同一の符号を付
して図示するに止め、それらについての詳細な説明は省
略する。
【0033】この例では、連結具(14)は、図11に示す
ように、上述したのと同一の鍔部(6)と、2個の突部
(7)(7)とを備え、さらに、断面形状は上述の差し込み
部(8)と同一であるが、鍔部(6)との連結部が上述のも
のとは異なる2個の差し込み部(15)(15)を備えている。
【0034】すなわち、2個の差し込み部(15)(15)は、
その連結片(9)の中央より一方の拡幅部(10)側が鍔部
(6)の下方に位置し、かつ連結片(9)の中央より他方の
拡幅部(10)側が平面視において鍔部(6)の側縁より外方
に突出するようにして、鍔部(6)の外側面の前半部の中
央と、後半部の中央とにそれぞれ連設されている。
【0035】支柱(16)は、一辺がパネル(1)の側部フレ
ーム(2)の側端面の前後幅と同一の正方形の断面形状を
なし、その中央に、側部フレーム(2)における三角形の
空所(3)を2個背中合わせに連結したのと同様の正方形
の空所(17)が、外形の正方形に対して45度だけ位相を
ずらしてほぼ内接するような関係で設けられている。
【0036】空所(17)の中央には、支柱(16)を支持する
支持軸や、キャップを装着するためのねじ、またはアジ
ャスタボルト等(いずれも図示略)を結合するための平面
視C字状の芯部(18)が、空所(17)のコーナー部から中心
に向かって炎出する腕片(19)の先端に連設されて配設さ
れている。
【0037】支柱(16)の各面には、それぞれ2個ずつの
上述と同様の嵌合溝(4)(4)が、側部フレーム(2)の側
端面における2個の嵌合溝(4)(4)と同一の態様で設け
られている。
【0038】図9〜図13は、支柱(16)の隣接する2面
に、上述と同様のパネル(1)をそれぞれ連結する場合の
例を示すもので、この場合には、支柱(16)のそれらの2
面に、パネル(1)の側部フレーム(2)の側端面それぞれ
突き合わせ、そのときに対向する2個ずつの嵌合溝(4)
(4)の上方から、連結具(5)における各差し込み部(15)
を、その拡幅部(10)が各嵌合溝(4)の奥部(4a)に、かつ
連結片(9)が各嵌合溝(4)の開口部(4b)にそれぞれ嵌合
するようにして上方より差し込む。
【0039】このとき、連結具(14)における鍔部(6)
は、その長軸が各パネル(1)の側端面と平行となる方向
を向く。
【0040】その後、その上方から、各パネル(1)のコ
ーナー部に、コーナーカバー(12)を装着し、止めねじ(1
3)をもってパネル(1)に固着すると、各連結具(14)の鍔
部(6)は、コーナーカバー(12)の垂下部(12a)の下面
と、側部フレーム(2)の上端とにより挟まれて、強固に
保持される。この状態を、図10に示す。
【0041】この例では、支柱(16)を介して2枚のパネ
ル(1)(1)をL字状に連結したが、支柱(16)の残りの2
面に他のパネルをそれぞれ同様にして連結することによ
り、3枚のパネル(1)をT字状に連結したり、4枚のパ
ネル(1)を十字状に連結したりすることができる。
【0042】また、この第2の実施形態においては、各
パネル(1)の側端面から、連結具(14)における2個の差
し込み部(15)の半部が外側にそれぞれ突出しているの
で、それを支柱(16)の対向する面の2個の嵌合溝(4)
(4)に上下方向に摺動自在に嵌合することにより、図1
4に示す右方のパネル(1)のように、そのパネル(1)よ
り高さの高い支柱(16)に、そのパネル(1)を連結するこ
とができる。そのときの連結具(14)と各パネル(1)の側
部フレーム(2)との関係を、図15に示してある。
【0043】上述したように、空所(3)(17)や嵌合溝
(4)の奥部(4a)の形状を、直角二等辺三角形または正方
形とすると、側部フレーム(2)や支柱(16)の断面形状
を、無駄な空隙部分や厚肉部分がなく、最小の断面積
で、最大の強度を得ることができる。
【0044】しかし、上述した基本的な作用及び効果を
得るだけでよい場合は、空所(3)(17)や嵌合溝(4)の奥
部(4a)の形状は、他の形状、例えば円形、長円形、台形
等とすることもできる。
【0045】また、以上の説明は、いずれもパネル(1)
の上部の連結についてのものであるが、パネル(1)の下
部については、上述したのと上下対称の構造をもって連
結するのが好ましい。しかし、パネル(1)の下部を、上
述のものとは異なる連結構造をもって連結してもよい。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、パネルの
側端面同士、またはパネルと支柱との対向面同士を互い
に突き合わせて、対向する複数対の嵌合溝同士に、上端
または下端から連結具における差し込み部を、その拡幅
部が各嵌合溝の奥部に、かつ連結片が嵌合溝の開口部に
それぞれ差し込まれるようにして嵌合するだけで、パネ
ル同士またはパネルと支柱とを、簡単かつ確実に連結す
ることができる。また、パネルの側端面同士、またはパ
ネルと支柱との対向面同士は、その対向面の複数箇所で
連結具により結合されるので、曲げや捩じれに対して強
く、大きな結合強度が得られる。しかも、パネル及び支
柱に予め嵌合溝を形成しておけば、必要な部品は1種類
の連結具のみでよいので、部品点数が少なく、構造を簡
素化でき、安価に製造できる。
【0047】請求項2記載の発明によると、連結具にお
ける鍔部がパネルまたは支柱の上下いずれかの端面に当
接することにより、差し込み部が嵌合溝に深く進入する
のが阻止されるとともに、鍔部がカバーにより覆われる
ことにより、差し込み部が嵌合溝から抜け出すのが阻止
され、連結具は、がたつき等が生じることなく、確実に
保持される。しかも、連結具はカバーにより覆われるの
で、体裁がよい。
【0048】請求項3記載の発明によると、連結具の鍔
部を高さの低い方のパネルの上端に当接し、鍔部より外
側方に突出する差し込み部の半部を、高さの高いパネル
または支柱に設けた嵌合溝に摺動自在に嵌合することに
より、高さの異なるパネル同士またはパネルと支柱との
連結にも適用することができる。
【0049】請求項4記載の発明によると、連結具の不
使用時に、連結具をパネルまたは支柱の空所に収容して
おくことにより、連結具が紛失することがない。
【0050】請求項5記載の発明によると、互いに一直
線状に連結した2個のパネルの連結片に、別のパネルを
それらと直交するように連結することができ、T字状、
または十字状のパネルの連結が可能となる。
【0051】請求項6記載の発明によると、連結具の差
し込み部を空所内に収容したとき、連結具の鍔部の外周
面がフレームの外周面と整合し、美麗な外観を呈するこ
とができる。
【0052】請求項7記載の発明によると、連結具の突
部が、カバーの凹部に嵌合することにより、連結具の位
置決めがなされるとともに、連結具がより確実にパネル
に保持される。
【0053】請求項8記載の発明によると、連結具の拡
幅部が、嵌合溝の開口部から抜け出すのを確実に阻止す
ることができるとともに、請求項9以下の構成と組み合
わせることにより、フレームの断面形状における嵌合溝
のレイアウトを最適なものとすることができる。
【0054】請求項9及び10記載の発明によると、フ
レーム及び支柱の断面形状における空所と嵌合溝とのレ
イアウトを最適なものとすることができ、最小の断面積
で、最大の強度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を用いて、2枚のパネ
ルを直線状に連結する途中の状態を示す分解斜視図であ
る。
【図2】同じく、連結後の状態を示す斜視図である。
【図3】同じく、1枚のパネルを単独で用いる場合のコ
ーナー部の分解斜視図である。
【図4】同じく、連結部分の側部フレームと連結具の差
し込み部との関係を示す横断平面図である。
【図5】同じく、連結部分の側部フレームと連結具の鍔
部との関係を模式的に示す横断平面図である。
【図6】同じく、連結具の拡大斜視図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を用いて、3枚のパネ
ルをT字状に連結したときの連結部分の側部フレームと
連結具の鍔部との関係を模式的に示す横断平面図であ
る。
【図8】同じく、連結部分の側部フレームと連結具の鍔
部との関係を模式的に示す横断平面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態を用いて、支柱と2枚
のパネルとをL字状に連結する途中の状態を示す連結部
分の分解斜視図である。
【図10】同じく、連結後の状態を示す斜視図である。
【図11】同じく、第2の実施形態における連結具の拡
大斜視図である。
【図12】同じく、第2の実施形態における連結部分の
側部フレームと連結具の差し込み部との関係を模式的に
示す横断平面図である。
【図13】同じく、第2の実施形態における連結部分の
側部フレームと連結具の鍔部との関係を模式的に示す横
断平面図である。
【図14】本発明の第2の実施形態を用いて、支柱と高
さの異なる2枚のパネルとをL字状に連結した連結部分
の分解斜視図である。
【図15】本発明の第2の実施形態を用いて、高さの異
なる2枚のパネル同士を連結したときの連結部分の側部
フレームと連結具の差し込み部との関係を模式的に示す
横断平面図である。
【符号の説明】
(1)パネル (2)側部フレーム(フレーム) (2a)取付片 (3)空所 (4)嵌合溝 (5)連結具 (6)鍔部 (7)突部 (8)差し込み部 (9)連結片 (10)拡幅部 (11)上部カバー (12)コーナーカバー(カバー) (12a)垂下部 (12b)下向突部 (13)止めねじ (14)連結具 (15)差し込み部 (16)支柱 (17)空所 (18)芯部 (19)腕片
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月6日(2001.11.
6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【図5】
【図6】
【図1】
【図2】
【図3】
【図7】
【図8】
【図11】
【図9】
【図10】
【図12】
【図13】
【図15】
【図14】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに連結しようとするパネルの側端面
    同士、またはパネルと支柱との対向面同士に、開口幅を
    奥部の幅より小とした上下方向を向く複数の嵌合溝を互
    いに離間させてそれぞれ設け、互いに対向させた複数対
    の嵌合溝同士に、前記開口幅とほぼ同一かまたはわずか
    に小幅とした連結片の両端に、各嵌合溝の奥部に嵌合し
    うる拡幅部を有する連結具における差し込み部を、その
    拡幅部が各嵌合溝の奥部に、かつ連結片が嵌合溝の開口
    部にそれぞれ差し込まれるようにして嵌合することによ
    り、両パネルまたはパネルと支柱とを連結するようにし
    たことを特徴とするパネル連結装置。
  2. 【請求項2】 差し込み部の一端に、それより広幅の鍔
    部を連設し、この鍔部を、パネルまたは支柱の上下いず
    れかの端面に当接し、かつその外側を、パネルまたは支
    柱に固着したカバーにより覆った請求項1記載のパネル
    連結装置。
  3. 【請求項3】 差し込み部における連結片の中央より一
    方の拡幅部側のみの上下いずれかの端面に鍔部を設け、
    この鍔部を一方のパネルまたは支柱の上下いずれかの端
    面のみに当接し、差し込み部における連結片の中央より
    他方の拡幅部側を、他方のパネルまたは支柱の嵌合溝に
    上下方向に摺動自在に嵌合した請求項1または2記載の
    パネル連結装置。
  4. 【請求項4】 パネルまたは支柱における嵌合溝の近く
    に、嵌合溝より抜き取った連結具を収容する空所を設け
    た請求項1〜3のいずれかに記載のパネル連結装置。
  5. 【請求項5】 パネルの側端に上下方向を向くフレーム
    を設け、このフレームの側端面における前半部の中央と
    後半部の中央とに、上下方向を向く2条の嵌合溝を設
    け、かつフレームの前記側端面に隣接する前後の側面に
    おけるコーナー部から側端面の最も近い嵌合溝までの距
    離と等距離の部分にそれぞれ1条の嵌合溝を設けた請求
    項1〜4のいずれかに記載のパネル連結装置。
  6. 【請求項6】 フレームの側端面と前後の面との幅の比
    率をほぼ2対1とし、連結具における鍔部の形状を、前
    記フレームの平面形状とほぼ同一の長方形とし、前記鍔
    部を、その長軸がフレームの長軸と同一方向を向くよう
    にして、フレームの上下いずれかの端面に当接させた状
    態で、差し込み部を空所内に収容しうるようにした請求
    項5記載のパネル連結装置。
  7. 【請求項7】 鍔部の上下外側の面に複数の突部を設
    け、かつ鍔部に対向するカバーの対向面に、前記突部が
    嵌合しうる複数の凹部を設けた請求項6記載のパネル連
    結装置。
  8. 【請求項8】 嵌合溝の奥部の断面形状を、ほぼ直角二
    等辺三角形とし、その底辺の中央に相当する部分に開口
    部を形成した請求項1〜7のいずれかに記載のパネル連
    結装置。
  9. 【請求項9】 空所を、フレームのパネル側の縁に底辺
    が位置し、かつ頂角がフレームの外側の縁の中央に位置
    するほぼ直角二等辺三角形とし、フレームの外側のコー
    ナー部に、開口部が外側方と前後いずれかの方向を向く
    2個の嵌合溝の小寸の直角二等辺三角形の奥部が互いに
    隣接して配設されるようにした請求項8記載のパネル連
    結装置。
  10. 【請求項10】 支柱の断面形状を、正方形の外形の内
    部に、正方形の空所が45度だけ位相をずらして外形の
    正方形に内接するような関係で設けられ、かつ各コーナ
    ー部に、開口部が各コーナー部に隣接する側面に開口す
    る2個の嵌合溝における小寸の直角二等辺三角形の奥部
    が互いに隣接するように配設されたものとした請求項1
    〜9のいずれかに記載のパネル連結装置。
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