JP2003137021A - 車両用ライトの作動制御装置及び車両用ライトの作動操作スイッチ - Google Patents

車両用ライトの作動制御装置及び車両用ライトの作動操作スイッチ

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JP2003137021A
JP2003137021A JP2001338209A JP2001338209A JP2003137021A JP 2003137021 A JP2003137021 A JP 2003137021A JP 2001338209 A JP2001338209 A JP 2001338209A JP 2001338209 A JP2001338209 A JP 2001338209A JP 2003137021 A JP2003137021 A JP 2003137021A
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JP2001338209A
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Takeshi Nakada
武志 中田
Noboru Mizukami
昇 水上
Shigeji Ito
茂二 伊藤
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】暗電流を低減させることができる車両用ライト
の作動制御装置及び車両用ライトの作動操作スイッチを
提供する。 【解決手段】エンジン停止状態においてマイコン13
は、トランジスタTrを非作動状態にして、各固定接点
7a〜7bと可動接点6との間を流れる電流の通電経路
を遮断させる。その後、マイコン13は、入力端子IN
Dへの入力信号に基づいて切替検出接点9と可動接点6
との接触状態を検出したときにトランジスタTrを作動
させる。そして、マイコン13は、各入力端子INA〜
INCへの入力信号に基づいてライトの作動制御を行っ
た後、トランジスタTrを再び非作動状態にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ライトの作
動制御装置及び車両用ライトの作動操作スイッチに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両のヘッドライトやテールラン
プの作動操作を行う作動操作スイッチとして、例えば図
11に示すようなレバーコンビネーションスイッチ(レ
バコンスイッチ)51が用いられている。このレバコン
スイッチ51は支持軸53とロータリ式のスイッチノブ
54とを備え、スイッチノブ54は支持軸53に対して
回動可能となっている。
【0003】図12に示すように、レバコンスイッチ5
1内には、スイッチノブ54と連動する可動接点55
と、その可動接点55の回転に伴って順次接触する複数
(ここでは3つ)の固定接点56a〜56cとが形成さ
れている。そして、図13に示すように、可動接点55
と各固定接点56a〜56cによってスイッチ部57が
構成されている。
【0004】同図に示すように、可動接点55は接地さ
れ、各固定接点56a〜56cは抵抗R1〜R3を介し
て電源に接続されている。また、各固定接点56a〜5
6cは、それぞれマイクロコンピュータ(マイコン)5
8の入力端子INA,INB,INCに接続されてい
る。このため、各入力端子INA,INB、INCに
は、対応する固定接点56a〜56cが可動接点55と
接触しているときにLレベル、接触していないときにH
レベルの信号が入力される。そして、マイコン58は、
入力端子INAにLレベルの信号が入力されているとき
には、ヘッドライト及びテールランプの作動を停止する
「OFF」モードとなる。また、マイコン58は、入力
端子INBにLレベルの信号が入力されているときに
は、テールランプを作動させる「TAIL」モードとな
る。さらに、マイコン58は、入力端子INCにLレベ
ルの信号が入力されているときには、ヘッドライトを作
動させる「HEAD」モードとなる。そして、マイコン
58は、各モードを示す信号をライトECUに出力し、
そのモードに基づいてテールランプ及びヘッドライトを
作動制御する。すなわち、マイコン58は、各入力端子
INA,INB,INCに入力される信号のレベルに基
づいてテールランプ及びヘッドライトを作動制御するよ
うになっている。したがって、ヘッドライト及びテール
ランプは、スイッチノブ54の回転位置に応じて作動す
る。
【0005】また、マイコン58は、エンジン停止状態
やキーが装着されていない状態においても、スイッチノ
ブ54の回転位置に応じてヘッドライト及びテールラン
プの作動制御を行うようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、こうした従
来のレバコンスイッチ51では、各固定接点56a〜5
6cに対して常に給電された状態となっている。各固定
接点56a〜56cのうちのいずれか1つは常に可動接
点55と接触した状態にあるため、スイッチ部57には
常に電流が流れた状態となる。換言すれば、マイコン5
8にスイッチノブ54の回転位置を認識させるために
は、スイッチ部57に常に電流を流す必要がある。この
ため、エンジン停止状態においても電力が消費するとい
った暗電流が発生し、バッテリ上がりの要因となってし
まう。
【0007】本発明はこうした実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、暗電流を低減させることができ
る車両用ライトの作動制御装置及び車両用ライトの作動
操作スイッチを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、第1接点と、その第
1接点と接触可能に設けられ、ロータリ式のスイッチノ
ブの回転に伴って前記第1接点との接触状態が順次切り
替わる複数の第2接点とを備えるとともに、前記第1接
点と各第2接点との間に電流が流れるか否かによって該
第1接点と各第2接点との接触状態を検出し、それら第
1接点と各第2接点との接触状態に基づいてライトの作
動制御を行う作動制御手段を備える車両用ライトの作動
制御装置であって、前記各第2接点同士の境界箇所に
は、前記第1接点と接触可能な切替検出接点が設けら
れ、前記第2接点が前記第1接点と接触状態にあるとき
に通電可能となる通電経路には、該通電経路を導通・遮
断するスイッチング手段が設けられ、前記作動制御手段
は、エンジンの停止状態においては、前記スイッチング
手段を非作動状態にして前記通電経路を遮断させるとと
もに、前記切替検出接点と前記第1接点との接触状態を
検出したときに前記スイッチング手段を所定時間作動さ
せて前記通電経路を導通させることを要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明では、第1接点と、
その第1接点と接触可能に設けられ、ロータリ式のスイ
ッチノブの回転に伴って前記第1接点との接触状態が順
次切り替わる複数の第2接点とを備えるとともに、前記
第1接点と各第2接点との間に電流が流れるか否かによ
って該第1接点と各第2接点との接触状態を検出し、そ
れら第1接点と各第2接点との接触状態に基づいてライ
トの作動制御を行う作動制御手段を備える車両用ライト
の作動制御装置であって、前記各第2接点が前記第1接
点と接触状態にあるときに通電可能となる各通電経路に
は、各通電経路を個別に導通・遮断するスイッチング手
段がそれぞれ設けられ、前記作動制御手段は、エンジン
の停止状態においては、そのエンジン停止状態となる直
前に接触した状態となっている前記第2接点及び前記第
1接点の通電経路に設けられた前記スイッチング手段の
みを非作動状態にして該通電経路を遮断させ、その後に
他の第2接点と前記第1接点との接触状態を検出したと
きには、前記遮断状態にある通電経路に設けられた前記
スイッチング手段を作動状態にして該通電経路を導通さ
せるとともに、新たに接触状態となった第2接点及び第
1接点の通電経路に設けられた前記スイッチング手段を
非作動状態にして該通電経路を遮断させることを要旨と
する。
【0010】請求項3に記載の発明では、ロータリ式の
スイッチノブと、第1接点と、その第1接点と接触可能
に設けられ、前記スイッチノブの回転に伴って前記第1
接点との接触状態が順次切り替わる複数の第2接点とを
備える車両用ライトの作動操作スイッチにおいて、前記
各第2接点同士の境界箇所には、それぞれ前記第1接点
と接触する切替検出接点が設けられていることを要旨と
する。
【0011】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、第2接点が第1接
点と接触状態にあるときに通電可能となる通電経路に
は、該通電経路を導通・遮断するスイッチング手段が設
けられている。そして、作動制御手段は、エンジンの停
止状態においてはそのスイッチング手段を非作動状態に
して該通電経路を遮断させる。このため、エンジンの停
止状態では、第2接点と第1接点とが接触していても、
それらの間に電流は流れなくなる。よって、エンジンの
停止状態における暗電流の発生が防止される。また、各
第2接点同士の境界箇所には、第1接点と接触可能な切
替検出接点が設けられている。そして、作動制御手段
は、その切替検出接点と第1接点との接触状態を検出す
ると、スイッチング手段を所定時間作動させて前記通電
経路を導通させる。このため、作動制御手段は、切替検
出接点と第1接点との接触状態を検出することにより、
第1接点と接触する第2接点が切り替えられたことを検
出することが可能となる。そして、作動制御手段は、ス
イッチング手段を所定時間作動させることにより、第1
接点がどの第2接点と接触した状態となっているかを認
識することが可能となる。よって、作動制御手段は、こ
れら第1接点と第2接点との接触状態に基づいて車両用
ライトの作動制御を行うことができる。
【0012】請求項2に記載の発明によると、各第2接
点が第1接点と接触状態にあるときに通電可能となる各
通電経路には、各通電経路を個別に導通・遮断するスイ
ッチング手段がそれぞれ設けられている。そして、作動
制御手段は、エンジンの停止状態においては、そのエン
ジン停止状態となる直前に接触した状態となっている第
2接点及び第1接点の通電経路に設けられたスイッチン
グ手段のみを非作動状態にして該通電経路を遮断させ
る。このため、エンジンの停止状態では、第2接点と第
1接点とが接触していても、それらの間に電流は流れな
くなる。よって、エンジンの停止状態における暗電流の
発生が防止される。また、その後に作動制御手段は、他
の第2接点と第1接点との接触状態を検出したときに
は、遮断状態にある通電経路に設けられたスイッチング
手段を作動状態にして該通電経路を導通させる。それと
ともに、作動制御手段は、新たに接触状態となった第2
接点及び第1接点の通電経路に設けられたスイッチング
手段を非作動状態にして該通電経路を遮断させる。この
ため、作動制御手段は、第1接点と新たに接触状態とな
った第2接点を検出することにより、第1接点がどの第
2接点と接触した状態となっているかを認識することが
できる。よって、作動制御手段は、これら第1接点と第
2接点との接触状態に基づいて車両用ライトの作動制御
を行うことが可能となる。しかも、新たに接触状態とな
った第2接点及び第1接点の通電経路に設けられたスイ
ッチング手段は非作動状態となって該通電経路が遮断さ
れるため、暗電流の発生が確実に低減される。
【0013】請求項3に記載の発明によると、各第2接
点同士の境界箇所には、第1接点と接触可能な切替検出
接点が設けられている。このため、スイッチノブの回転
によって第1接点と各第2接点との接触状態が切り替わ
る際に、第1接点と切替検出接点とが接触する。よっ
て、例えばこうした作動操作スイッチを車両用ライトの
作動制御装置に用いると、第1接点と各第2接点との間
に電流が流れるか否かに基づいてライトの作動制御を行
わせることが可能となる。すなわち、第1接点と各第2
接点との接触状態に基づいてライトの作動制御を行わせ
ることが可能となる。しかも、第1接点と切替検出接点
との接触状態に基づいてスイッチノブが操作されたこと
を作動制御装置に認識させることが可能となる。このた
め、エンジンの停止状態においては、第1接点と第2接
点との間を流れる電流の通電経路を遮断しても、第1接
点と切替検出接点との接触状態が検出されたときにその
通電経路を導通させるようにすれば、第1接点がどの第
2接点と接触しているかを作動制御装置に認識させるこ
とが可能となる。よって、エンジン停止状態における暗
電流の低減を図りつつ、ライトの作動制御を確実に行わ
せることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した第1実施形態を図1〜図4に基づき詳細に説
明する。
【0015】図1に示すように、車両1におけるステア
リングコラム2の側面には、レバーコンビネーションス
イッチ(レバコンスイッチ)3が配設されている。レバ
コンスイッチ3は、支持軸4とロータリ式のスイッチノ
ブ5とを備え、スイッチノブ5は支持軸4に対して回動
可能となっている。そして、レバコンスイッチ3は、ス
イッチノブ5を回動操作することによって車両1のテー
ルランプやヘッドライトを作動させるようになってい
る。また、支持軸4は基端部を中心に揺動可能となって
おり、同支持軸4を揺動させることによって車両1の方
向指示器を作動させるようになっている。すなわち、レ
バコンスイッチ3は、方向指示器及び車両用ライトの作
動操作スイッチである。
【0016】図2に示すように、レバコンスイッチ3内
には、スイッチノブ5と連動する第1接点としての可動
接点6と、その可動接点6の回転に伴って順次接触する
複数(ここでは3つ)の第2接点としての固定接点7a
〜7cとが形成されている。
【0017】詳しくは、可動接点6は、スイッチノブ5
の回転中心O付近から外周方向に延びる金属片によって
構成され、スイッチノブ5に連動して回動するようにな
っている。このスイッチノブ5は、同図に示すように可
動接点6が「OFF」位置、「TAIL」位置、「HE
AD」位置、「AUTO」位置に移動可能な範囲内で回
動するようになっている。
【0018】各固定接点7a〜7cは、支持軸4側にお
いてスイッチノブ5の回転方向に沿って順に設けられた
金属片によって構成されている。これら固定接点7a〜
7cは、回転中心Oを中心とした異なる径の同心円の円
弧の一部となるように形成されている。詳しくは、固定
接点7aが回転中心Oから最も離間した箇所に形成さ
れ、固定接点7cが回転中心Oに最も近接する箇所に形
成されている。そして、可動接点6が「OFF」位置に
あるときには固定接点7aと可動接点6とが接触し、可
動接点6が「TAIL」位置にあるときには固定接点7
bと可動接点6とが接触するようになっている。さら
に、可動接点6が「HEAD」位置にあるときには固定
接点7cと可動接点6とが接触し、可動接点6が「AU
TO」位置にあるときには可動接点6は固定接点7a〜
7cのいずれとも接触しないようになっている。そし
て、図3に示すように、これら可動接点6及び固定接点
7a〜7cにより、スイッチ部8が構成されている。
【0019】ところで、固定接点7aと固定接点7bと
の境界箇所は、互いにオーバーラップした状態に形成さ
れている。すなわち、固定接点7aにおける固定接点7
b側の端縁と、固定接点7bにおける固定接点7a側の
端縁とは、互いにオーバーラップした状態に形成されて
いる。このため、このオーバーラップした箇所に可動接
点が位置したときには、可動接点6と各固定接点7a,
7bとが接触した状態となる。また、固定接点7bと固
定接点7cとの境界箇所は、互いにオーバーラップした
状態に形成されている。すなわち、固定接点7bにおけ
る固定接点7c側の端縁と、固定接点7cにおける固定
接点7b側の端縁とは、互いにオーバーラップした状態
に形成されている。このため、このオーバーラップした
箇所に可動接点が位置したときには、可動接点6と各固
定接点7b,7cとが接触した状態となる。そして、こ
れらオーバーラップした箇所における各固定接点7a〜
7cの外側には、それぞれ切替検出接点9が設けられて
いる。また、固定接点7cにおいて固定接点7bとオー
バーラップしていない側の端縁と前記「AUTO」位置
との間にも、切替検出接点9が設けられている。よっ
て、可動接点6を「OFF」位置から「AUTO」位置
に移動させた場合、可動接点6は、まず固定接点7aと
接触した状態から、固定接点7a,7b及び切替検出接
点9と接触した状態に切り替わる。そして、可動接点6
は、固定接点7bと接触した状態に切り替わった後、固
定接点7b,7c及び切替検出接点9と接触した状態に
切り替わる。さらに、可動接点6は、固定接点7cと接
触した状態に切り替わり、切替検出接点9と接触した後
に、固定接点7a〜7c及び切替検出接点9のいずれと
も接触しない状態に切り替わる。すなわち、可動接点6
は、「OFF」位置、「TAIL」位置、「HEAD」
位置、「AUTO」位置に移動する際に、切替検出接点
9とその都度必ず接触する。
【0020】図3に示すように、このように構成された
レバコンスイッチ3は、制御回路12に接続されてい
る。そして、これらレバコンスイッチ3及び制御回路1
2によって車両用ライトの作動制御装置11が構成され
ている。
【0021】制御回路12は、スイッチング手段として
のPNPトランジスタTr、作動制御手段としてのマイ
コン13及び複数(ここでは10個)の抵抗R1〜R1
0によって構成されている。そして、前記固定接点7a
は抵抗R1を介してマイコン13の入力端子INAに接
続され、固定接点7bは抵抗R2を介してマイコン13
の入力端子INBに接続され、固定接点7cは抵抗R3
を介してマイコン13の入力端子INCに接続されてい
る。また、前記切替検出接点9は、抵抗R4を介してマ
イコン13の入力端子INDに接続されるとともに、抵
抗R5を介して電源に接続されている。これに対し、前
記可動接点6は、接地されている。
【0022】トランジスタTrのベース端子は、抵抗R
6を介してマイコン13の出力端子OUTに接続されて
いる。また、トランジスタTrのエミッタ端子は、電源
に接続されている。そして、トランジスタTrのベース
端子とエミッタ端子とは、抵抗R7を介して接続されて
いる。トランジスタTrのコレクタ端子は、抵抗R8を
介して固定接点7aに接続され、抵抗R9を介して固定
接点7bに接続され、抵抗R10を介して固定接点7c
に接続されている。
【0023】このため、マイコン13の出力端子OUT
からLレベルの信号が出力されたときに、トランジスタ
TrがON状態となる。そして、トランジスタTrがO
N状態となったときに、各固定接点7a〜7cに対して
電圧が加わるようになる。よって、固定接点7a(7
b,7c)と可動接点6とが接触状態にある場合には、
「電源→トランジスタTr→抵抗R8(R9,R10)
→固定接点7a(7b,7c)→可動接点6」が通電経
路となって電流が流れる。そして、マイコン13の入力
端子INA(INB,INC)にはLレベルの信号が入
力される。これに対し、固定接点7a(7b,7c)と
可動接点6とが非接触状態にある場合には該通電経路に
電流が流れなくなり、入力端子INA(INB,IN
C)にはHレベルの信号が入力される。したがって、ト
ランジスタTrのON状態においては、固定接点7a〜
7cと可動接点6との間に電流が流れるか否かによって
マイコン13の入力端子INA〜INCに対する入力信
号のレベルが変化する。
【0024】また、トランジスタTrのON・OFF状
態にかかわらず、入力端子INDには、切替検出接点9
と可動接点6とが接触状態にあるときにLレベルの信号
が入力され、切替検出接点9と可動接点6とが非接触状
態にあるときにHレベルの信号が入力される。
【0025】マイコン13は、具体的には図示しないC
PU、ROM、RAMからなるCPUユニットであり、
前記レバコンスイッチ3からの入力信号に加え、オルタ
ネータ(図示略)からの出力信号が入力されるようにな
っている。また、マイコン13はライトECU(図示
略)に接続され、同ライトECUに対して制御信号を出
力するようになっている。そこで、同マイコン13によ
って行われる処理を、図4に示すフローチャートに従っ
て説明する。なお、この処理は、マイコン13を構成す
るROM内に格納されたプログラムに基づいて所定時間
毎に繰り返し実行される。また、前記プログラムは、R
OM以外のコンピュータ読み出し可能な記録媒体に記録
されてもよい。
【0026】同図に示すように、まずステップS1にお
いてマイコン13は、オルタネータからの出力信号に基
づいてエンジンが停止中か否かを判断する。ここでマイ
コン13は、オルタネータからの出力信号がLレベルで
あればエンジン停止中と判断し、該出力信号がHレベル
であればエンジン駆動中と判断する。そして、マイコン
13は、エンジンが停止中であればステップS2の処理
へ移行し、エンジンが駆動中であればステップS4の処
理へ移行する。
【0027】ステップS2においてマイコン13は、出
力端子OUTからHレベルの信号を出力してトランジス
タTrをOFFさせ、ステップS3の処理へ移行する。
ステップS3においてマイコン13は、入力端子IND
に入力される信号に基づき、スイッチノブ5によってス
イッチ部7の接点切替操作が行われたか否かを判断す
る。つまり、スイッチノブ5による接点切替操作が行わ
れると、切替検出接点9と可動接点6とが接触するた
め、入力端子INDにはLレベルの信号が入力される。
このため、マイコン13は、入力端子INDにLレベル
の信号が入力されたか否かによってスイッチノブ5によ
る接点切替操作が行われたか否かを判断する。そして、
マイコン13は、スイッチノブ5による接点切替操作が
行われた場合にステップS4の処理へ移行し、該接点切
替操作が行われていない場合にはここでの処理を一旦終
了する。
【0028】ステップS4においてマイコン13は、出
力端子OUTからLレベルの信号を出力してトランジス
タTrをONさせ、ステップS5の処理へ移行する。ス
テップS5においてマイコン13は、各固定接点7a〜
7cから各入力端子INA〜INCに入力される信号に
基づき、ライトECUに対してライト制御を行うための
制御信号を出力する。詳しくは、マイコン13は、入力
端子INAにLレベルの信号が入力され、他の入力端子
INB,INCにHレベルの信号が入力された場合には
「OFF」モードとなる。そして、この「OFF」モー
ドにおいてマイコン13は、ライトECUに対してテー
ルランプ及びヘッドライトを消灯させるための制御信号
(OFF信号)を出力する。また、マイコン13は、入
力端子INBにLレベルの信号が入力され、他の入力端
子INA,INCにHレベルの信号が入力された場合に
は「TAIL」モードとなる。そして、この「TAI
L」モードにおいてマイコン13は、ライトECUに対
してテールランプを点灯させるための制御信号(TAI
L信号)を出力する。さらに、マイコン13は、入力端
子INCにLレベルの信号が入力され、他の入力端子I
NA,INBにHレベルの信号が入力された場合には
「HEAD」モードとなる。そして、この「HEAD」
モードにおいてマイコン13は、ライトECUに対して
ヘッドライトを点灯させるための制御信号(HEAD信
号)を出力する。また、マイコン13は、各入力端子I
NA〜INCの全てにHレベルの信号が入力された場合
には「AUTO」モードとなる。そして、この「AUT
O」モードにおいてマイコン13は、車両周辺の明るさ
に応じて自動的にテールランプ及びヘッドライトの作動
を制御させるための制御信号(AUTO信号)をライト
ECUに対して出力する。なお、マイコン13は、各入
力端子INA〜INCのうちの2つ以上にLレベルの信
号が入力されたときには、直前に出力していた制御信号
と同じ制御信号をライトECUに対して引き続き出力す
る。
【0029】続いて、ステップS6においてマイコン1
3は、ステップS1と同様にエンジンが停止中か否かを
判断する。そして、マイコン13は、エンジンが停止中
であればステップS7の処理へ移行し、エンジンが駆動
中であればここでの処理を一旦終了する。
【0030】ステップS7においてマイコン13は、出
力端子OUTからHレベルの信号を出力してトランジス
タTrをOFFさせ、ここでの処理を一旦終了する。こ
うした一連の処理を行うことにより、マイコン13は、
エンジン駆動中においてはトランジスタTrを常時ON
状態とし、固定接点7a〜7cと可動接点6との接触状
態に基づくライト制御を行う。また、マイコン13は、
エンジン停止中においてはスイッチノブ5による接点切
替操作が行われたときにのみトランジスタTrをON状
態とし、固定接点7a〜7cと可動接点6との接触状態
に基づくライト制御を行う。そして、マイコン13は、
該接点切替操作が行われていないときにはトランジスタ
TrをOFF状態にする。
【0031】次に、こうしたマイコン13によって制御
される車両用ライトの制御態様を、図5に従って説明す
る。 <a>エンジン駆動状態における制御態様 図5(a)にポイントP1で示すように、マイコン13
の入力端子INAにLレベルの信号が入力され、他の入
力端子INB,INCにHレベルの信号が入力された状
態では、マイコン13はライトECUに対してOFF信
号を出力する。このため、テールランプ及びヘッドライ
トは消灯された状態となる。
【0032】そして、スイッチノブ5による接点切替操
作が行われ、ポイントP2で示すように、入力端子IN
BにLレベルの信号が入力され、他の入力端子INA,
INCにHレベルの信号が入力された状態になると、マ
イコン13はライトECUに対してTAIL信号を出力
する。このため、テールランプが点灯された状態とな
る。
【0033】また、スイッチノブ5による接点切替操作
が行われ、ポイントP3で示すように、入力端子INC
にLレベルの信号が入力され、他の入力端子INA,I
NBにHレベルの信号が入力された状態になると、マイ
コン13はライトECUに対してHEAD信号を出力す
る。このため、ヘッドライトが点灯された状態となる。
【0034】さらにスイッチノブ5による接点切替操作
が行われ、ポイントP4で示すように、各入力端子IN
A〜INCの全てにHレベルの信号が入力された状態に
なると、マイコン13はライトECUに対してAUTO
信号を出力する。ライトECUは、このAUTO信号が
入力されると、車両周辺の明るさに応じて自動的にテー
ルランプ及びヘッドライトの点灯・消灯を制御する。な
お、こうしたAUTO信号に基づくテールランプ及びヘ
ッドライトの作動制御は、エンジン駆動中のみに行わ
れ、エンジン停止状態においては行われないようになっ
ている。
【0035】<b>エンジン停止状態における制御態様 図5(b)にポイントP5で示すように、エンジン駆動
中において入力端子INBにLレベルの信号が入力さ
れ、他の入力端子INA,INCにHレベルの信号が入
力された状態では、マイコン13はライトECUに対し
てTAIL信号を出力する。このため、テールランプが
点灯された状態となる。
【0036】そして、ポイントP6で示すようにエンジ
ンが停止されると、マイコン13は、前記トランジスタ
Trに対してHレベルの信号を出力し、同トランジスタ
TrをOFFする。これにより、各固定接点7a〜7c
と可動接点6とに流れる電流の通電経路が遮断され、各
入力端子INA〜INCには全てLレベルの信号が入力
されるようになる。このため、マイコン13は、引き続
きTAIL信号をライトECUに対して出力する。よっ
て、テールランプの点灯状態が維持される。
【0037】その後、ポイントP7で示すように、スイ
ッチノブ5による接点切替操作が行われて入力端子IN
DにLレベルの信号が入力されると、マイコン13はト
ランジスタTrに対してLレベルの信号を出力する。す
なわち、マイコン13は、スイッチノブ5による接点切
替操作を検出すると、トランジスタTrをONさせる。
このため、接点切替操作によって可動接点6が「TAI
L」位置から「HEAD」位置に移動される場合、ポイ
ントP8で示すように、まず入力端子INAにはHレベ
ルの信号が入力される。そして、ポイントP9で示すよ
うに、入力端子INCにLレベルの信号が入力され、入
力端子INA,INBにHレベルの信号が入力された時
点で、マイコン13はライトECUに対してHEAD信
号を出力する。よって、テールランプの点灯状態からヘ
ッドライトの点灯状態に切り替わる。その後、マイコン
13は、トランジスタTrに対してHレベルの信号を出
力して同トランジスタTrをOFFする。すなわち、同
図に示すように、マイコン13は、スイッチノブ5によ
る接点切替操作を検出したときには、入力端子INA〜
INCへの入力信号に基づくライト制御を完了するまで
に必要な時間Δt1だけトランジスタTrをONさせ
る。これにより、ポイントP10で示すように、各入力
端子INA〜INCには全てLレベルの信号が入力され
るようになる。このため、マイコン13は、引き続きH
EAD信号をライトECUに対して出力する。よって、
ヘッドライトの点灯状態が維持される。
【0038】したがって、本実施形態によれば以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1)各固定接点7a〜7cが可動接点6と接触状態に
あるときに通電可能となる通電経路には、該通電経路を
導通・遮断するトランジスタTrが設けられている。そ
して、マイコン13は、エンジンの停止状態においては
そのトランジスタTrを非作動状態にして該通電経路を
遮断させる。このため、エンジンの停止状態では、固定
接点7a〜7cと可動接点6とが接触していても、それ
らの間に電流は流れなくなる。よって、エンジンの停止
状態における暗電流の発生を防止することができる。
【0039】また、レバコンスイッチ3には切替検出接
点9が設けられ、マイコン13は、同切替検出接点9と
可動接点6との接触状態を検出可能となっている。この
ため、マイコン13は、切替検出接点9と可動接点6と
の接触状態を検出することにより、固定接点7a〜7c
と可動接点6との接触状態を検出できなくても、スイッ
チノブ5による接点切替操作が行われたか否かを認識す
ることができる。そして、マイコン13は、トランジス
タTrを所定時間Δt1だけさせることにより、可動接
点6がどの固定接点7a〜7cと接触した状態となって
いるかを認識することができる。よって、マイコン13
は、これら可動接点6と固定接点7a〜7cとの接触状
態に基づいて車両用ライトの作動制御を行うことができ
る。すなわち、本実施形態の車両用ライトの作動制御装
置11によれば、エンジン停止状態におけるライト制御
を確実に行うことができるとともに、暗電流の発生を低
減することができる。
【0040】(2)本実施形態の作動制御装置11にお
ける制御回路12は、前述した従来の制御回路と比べる
と、1つのトランジスタTrと2つの抵抗R6,R7が
加わったのみである。すなわち、部品点数を大幅に増大
させることなく制御回路12を構成することができる。 (第2実施形態)次に、本発明を具体化した第2実施形
態を図6〜図7に基づいて説明する。ここでは第1実施
形態と相違する点を主に述べ、共通する点については同
一の部材番号を付すのみとしてその説明を省略する。
【0041】図6に示すように、本実施形態におけるレ
バコンスイッチ3は、前記第1実施形態におけるレバコ
ンスイッチ3に設けられた切替検出接点9を省略したも
のであり、その構成は前述した従来のレバコンスイッチ
3と同等の構成をなしている。
【0042】また、図7に示すように、制御回路12
は、スイッチング手段としての3つのPNPトランジス
タTr1〜Tr3、前記マイコン13及び複数(ここで
は12個)の抵抗R1〜R3,R11〜R19によって
構成されている。そして、前記固定接点7aは抵抗R1
を介してマイコン13の入力端子INA,INaに接続
され、固定接点7bは抵抗R2を介してマイコン13の
入力端子INB,INbに接続され、固定接点7cは抵
抗R3を介してマイコン13の入力端子INC,INc
に接続されている。これに対し、前記可動接点6は、接
地されている。
【0043】第1トランジスタTr1のベース端子は、
抵抗R11を介してマイコン13の出力端子OUTAに
接続されている。また、第1トランジスタTr1のエミ
ッタ端子は、電源に接続されている。そして、第1トラ
ンジスタTr1のベース端子とエミッタ端子とは、抵抗
R12を介して接続されている。第1トランジスタTr
1のコレクタ端子は、抵抗R13を介して固定接点7a
に接続されている。
【0044】第2トランジスタTr2のベース端子は、
抵抗R14を介してマイコン13の出力端子OUTBに
接続されている。また、第2トランジスタTr2のエミ
ッタ端子は、電源に接続されている。そして、第2トラ
ンジスタTr2のベース端子とエミッタ端子とは、抵抗
R15を介して接続されている。第2トランジスタTr
2のコレクタ端子は、抵抗R16を介して固定接点7b
に接続されている。
【0045】第3トランジスタTr3のベース端子は、
抵抗R17を介してマイコン13の出力端子OUTCに
接続されている。また、第3トランジスタTr3のエミ
ッタ端子は、電源に接続されている。そして、第3トラ
ンジスタTr3のベース端子とエミッタ端子とは、抵抗
R18を介して接続されている。第3トランジスタTr
3のコレクタ端子は、抵抗R19を介して固定接点7c
に接続されている。
【0046】このため、マイコン13の出力端子OUT
AからLレベルの信号が出力されたときには第1トラン
ジスタTr1がON状態となり、固定接点7aに対して
電圧が加わるようになる。よって、固定接点7aと可動
接点6とが接触状態にある場合には、「電源→第1トラ
ンジスタTr1→抵抗R13→固定接点7a→可動接点
6」が通電経路となって電流が流れる。そして、マイコ
ン13の入力端子INAにはLレベルの信号が入力され
る。これに対し、固定接点7aと可動接点6とが非接触
状態にある場合には該通電経路に電流が流れなくなり、
入力端子INAにはHレベルの信号が入力される。
【0047】また、マイコン13の出力端子OUTBか
らLレベルの信号が出力されたときには第2トランジス
タTr2がON状態となり、固定接点7bに対して電圧
が加わるようになる。よって、固定接点7bと可動接点
6とが接触状態にある場合には、「電源→第2トランジ
スタTr2→抵抗R16→固定接点7b→可動接点6」
が通電経路となって電流が流れる。そして、マイコン1
3の入力端子INBにはLレベルの信号が入力される。
これに対し、固定接点7bと可動接点6とが非接触状態
にある場合には該通電経路に電流が流れなくなり、入力
端子INBにはHレベルの信号が入力される。
【0048】また、マイコン13の出力端子OUTCか
らLレベルの信号が出力されたときには第3トランジス
タTr3がON状態となり、固定接点7cに対して電圧
が加わるようになる。よって、固定接点7cと可動接点
6とが接触状態にある場合には、「電源→第3トランジ
スタTr3→抵抗R19→固定接点7c→可動接点6」
が通電経路となって電流が流れる。そして、マイコン1
3の入力端子INCにはLレベルの信号が入力される。
これに対し、固定接点7cと可動接点6とが非接触状態
にある場合には該通電経路に電流が流れなくなり、入力
端子INCにはHレベルの信号が入力される。
【0049】したがって、各トランジスタTr1〜Tr
3のON状態においては、固定接点7a〜7cと可動接
点6との間に電流が流れるか否かによってマイコン13
の入力端子INA〜INCに対する入力信号のレベルが
変化する。
【0050】次に、本実施形態のマイコン13によって
行われる処理を、図8に示すフローチャートに従って説
明する。なお、この処理は、マイコン13を構成するR
OM内に格納されたプログラムに基づいて所定時間毎に
繰り返し実行される。また、前記プログラムは、ROM
以外のコンピュータ読み出し可能な記録媒体に記録され
てもよい。
【0051】同図に示すように、まずステップS11に
おいてマイコン13は、オルタネータからの出力信号に
基づいてエンジンが停止中か否かを判断する。そして、
マイコン13は、エンジンが停止中であればステップS
12の処理へ移行し、エンジンが駆動中であればステッ
プS15の処理へ移行する。
【0052】ステップS12においてマイコン13は、
トランジスタTr1〜Tr3のうち可動接点6と接触状
態にあるものをOFF状態にし、他をON状態にする。
続くステップS13においてマイコン13は、ON状態
のトランジスタTr1〜Tr3に接続された入力端子I
Na〜INcへの入力信号に変化が生じたか否かを判断
する。つまり、マイコン13は、ON状態のトランジス
タTr1〜Tr3に接続された入力端子INa〜INc
への入力信号がHレベルからLレベルに変化したか否か
を判断する。そして、マイコン13は、該入力信号に変
化が生じていればステップS14の処理へ移行し、該入
力信号に変化が生じていなければここでの処理を一旦終
了する。
【0053】ステップS14においてマイコン13は、
OFF状態のトランジスタTr1〜Tr3をONさせ
る。そして、続くステップS15においてマイコン13
は、各固定接点7a〜7cから各入力端子INA〜IN
Cに入力される信号に基づき、ライトECUに対してラ
イト制御を行うための制御信号を出力し、ここでの処理
を一旦終了する。
【0054】次に、こうしたマイコン13によって制御
される車両用ライトの制御態様を、図9に従って説明す
る。同図にポイントP11で示すように、入力端子IN
aにLレベルの信号が入力され、入力端子INb,IN
cにHレベルの信号が入力されている状態、すなわち可
動接点6が固定接点7aと接触している状態でエンジン
が停止されると、マイコン13は出力端子OUTAから
Hレベルの信号を出力する。このため、第1トランジス
タTr1はOFF状態となり、固定接点7a及び可動接
点6の通電経路が遮断される。また、マイコン13は、
引き続きOFF信号をライトECUに対して出力する。
よって、テールランプ及びヘッドライトは消灯された状
態に維持される。
【0055】その後、ポイントP12に示すように入力
端子INbへの入力信号がHレベルからLレベルに変化
すると、マイコン13は、スイッチノブ5による接点切
替操作が行われ、可動接点6が固定接点7bに接触した
ものと判断する。そして、ポイントP13に示すよう
に、マイコン13は、出力端子OUTAからLレベルの
信号を出力する。このため、第1トランジスタTr1は
ON状態となり、入力端子INaにはHレベルの信号が
入力される。なお、ポイントP12からポイントP13
までの時間Δt2は、マイコン13による処理時間とト
ランジスタTr1の動作時間とからなる遅れ時間であ
る。また、この状態において入力端子INcにはHレベ
ルの信号が入力されているため、マイコン13は、ライ
トECUに対してTAIL信号を出力する。よって、テ
ールランプが点灯された状態となる。そして、マイコン
13は、ポイントP14に示すように、ライトECUに
対してTAIL信号を出力した後、出力端子OUTBか
らHレベルの信号を出力する。すなわち、マイコン13
は、現在可動接点6と接触している固定接点7bに接続
された第2トランジスタTr2をOFFさせる。これに
より、固定接点7b及び可動接点6の通電経路が遮断さ
れる。
【0056】同様に、ポイントP15で示すように入力
端子INcへの入力信号がHレベルからLレベルに変化
したときには、ポイントP16で示すようにマイコン1
3は、出力端子OUTBからLレベルの信号を出力して
第2トランジスタTr2をONさせる。そして、マイコ
ン13は、ライトECUに対してHEAD信号を出力し
てヘッドライトを点灯させる。また、マイコン13は、
ポイントP17で示すように出力端子OUTCからHレ
ベルの信号を出力して第3トランジスタTr3をOFF
させる。これにより、固定接点7c及び可動接点6の通
電経路が遮断される。
【0057】したがって、本実施形態によれば、以下の
ような効果を得ることができる。 (3)各固定接点7a〜7cが可動接点6と接触状態に
あるときに通電可能となる各通電経路には、各通電経路
を個別に導通・遮断するトランジスタTr1〜Tr3が
それぞれ設けられている。そして、エンジン停止状態に
おいてマイコン13は、そのエンジン停止状態となる直
前に接触した状態となっている固定接点7a〜7c及び
可動接点6の通電経路に設けられたトランジスタTr1
〜Tr3のみを非作動状態にして該通電経路を遮断させ
る。このため、エンジン停止状態では、固定接点7a〜
7cと可動接点6とが接触していても、それらの間に電
流は流れなくなる。よって、エンジン停止状態における
暗電流の発生が防止される。
【0058】また、その後に、マイコン13は、他の固
定接点7a〜7cと可動接点6との接触状態を検出した
ときには、遮断状態にある通電経路に設けられたトラン
ジスタTr1〜Tr3を作動状態にして該通電経路を導
通させる。それとともに、マイコン13は、新たに接触
状態となった固定接点7a〜7c及び可動接点6の通電
経路に設けられたトランジスタTr1〜Tr3を非作動
状態にして該通電経路を遮断させる。このため、マイコ
ン13は、可動接点6と新たに接触状態となった固定接
点7a〜7cを検出することにより、可動接点6がどの
固定接点7a〜7cと接触した状態となっているかを認
識することができる。よって、マイコン13は、これら
可動接点6と固定接点7a〜7cとの接触状態に基づい
て車両用ライトの作動制御を行うことができる。しか
も、新たに接触状態となった固定接点7a〜7c及び可
動接点6の通電経路に設けられたトランジスタTr1〜
Tr3は非作動状態となって該通電経路が遮断されるた
め、暗電流の発生が確実に低減される。
【0059】(4)作動操作スイッチとして従来のレバ
コンスイッチと同じ構成のレバコンスイッチ3を用いる
ことができるため、新たにレバコンスイッチ3を設計す
る必要がない。
【0060】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 前記各実施形態では、車両用ライトの作動操作スイ
ッチとして、レバコンスイッチ3を用いている。しか
し、作動操作スイッチは、レバコンスイッチ3に限ら
ず、例えば図10に示すようなロータリスイッチ21に
よって構成されてもよい。なお、このロータリスイッチ
21は、車両1のインストルメントパネル22における
ステアリングコラム2の近傍に配設され、ロータリ式の
スイッチノブ23を備えている。ロータリスイッチ21
内には、前記可動接点6及び固定接点7a〜7c(第1
実施形態に適用する場合には前記切替検出接点9を含
む)が設けられている。
【0061】・ 前記第1実施形態では、各固定接点7
a〜7cと電源との間には1つのトランジスタTrのみ
が設けられている。しかし、各固定接点7a〜7cと電
源との間に、それぞれ個別のトランジスタTrを設け、
それらトランジスタTrのベース端子をそれぞれマイコ
ン13に接続してもよい。つまり、第2実施形態におけ
る制御回路12の構成を第1実施形態に適用してもよ
い。
【0062】・ 前記各実施形態では、スイッチノブ5
に可動接点6が設けられ、支持軸4に固定接点7a〜7
c(第1実施形態においては切替検出接点9を含む)が
設けられている。しかし、支持軸4に可動接点6を設
け、スイッチノブ5に固定接点7a〜7c(及び切替検
出接点9)を設けてもよい。
【0063】・ 前記各実施形態では、エンジンが停止
している状態で、トランジスタTr,Tr1〜Tr3の
作動制御が行われるようになっている。しかし、トラン
ジスタTr,Tr1〜Tr3の作動制御は、イグニッシ
ョンキーがキースイッチに装着されているか否かによっ
て行なわれるようになっていてもよい。
【0064】・ 前記各実施形態では、可動接点6は
「AUTO」位置に移動可能となっている。そして、可
動接点6が「AUTO」位置にあるときには、マイコン
13はライトECUに対してAUTO信号を出力するよ
うになっている。しかし、可動接点6を「AUTO」位
置に移動不能とし、AUTO機能を省略してもよい。
【0065】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に列挙する。 (1) 第1接点と、その第1接点と接触可能に設けら
れ、ロータリ式のスイッチノブの回転に伴って前記第1
接点との接触状態が順次切り替わる複数の第2接点とを
備えた作動操作スイッチの操作により、前記第1接点と
各第2接点との間に電流が流れるか否かによって該第1
接点と各第2接点との接触状態を検出し、それら第1接
点と各第2接点との接触状態に基づいてライトの作動制
御を行う車両用ライトの作動制御方法であって、エンジ
ンの停止状態においては、前記第2接点が前記第1接点
と接触状態にあるときに通電可能となる通電経路に設け
られたスイッチング手段を非作動状態にして前記通電経
路を遮断させるとともに、前記各第2接点同士の境界箇
所に設けられた切替検出接点と前記第1接点との接触状
態を検出したときに前記スイッチング手段を所定時間作
動させて前記通電経路を導通させ、そのときの第1接点
と第2接点との接触状態に基づいてライトの作動制御を
行うこと。
【0066】(2) 第1接点と、その第1接点と接触
可能に設けられ、ロータリ式のスイッチノブの回転に伴
って前記第1接点との接触状態が順次切り替わる複数の
第2接点とを備えた作動操作スイッチの操作により、前
記第1接点と各第2接点との間に電流が流れるか否かに
よって該第1接点と各第2接点との接触状態を検出し、
それら第1接点と各第2接点との接触状態に基づいてラ
イトの作動制御を行う車両用ライトの作動制御方法であ
って、エンジンの停止状態においては、そのエンジン停
止状態となる直前に接触した状態となっている前記第2
接点及び前記第1接点の通電経路に設けられたスイッチ
ング手段を非作動状態にして前記通電経路を遮断させる
とともに、他の第2接点及び第1接点の通電経路にそれ
ぞれ設けられたスイッチング手段の作動状態を維持し、
その後に他の第2接点と前記第1接点との接触状態を検
出したときには、前記遮断状態にある通電経路に設けら
れたスイッチング手段を作動状態にして該通電経路を導
通させてそのときの第1接点と第2接点との接触状態に
基づいてライトの作動制御を行うとともに、新たに接触
状態となった第2接点及び第1接点の通電経路に設けら
れたスイッチング手段を非作動状態にして該通電経路を
遮断させること。
【0067】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3に記
載の発明によれば、エンジン停止状態におけるライト制
御を確実に行うことができるとともに、暗電流の発生を
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるレバーコンビネ
ーションスイッチを示す斜視図。
【図2】同実施形態におけるレバーコンビネーションス
イッチの接点構造を示す模式図。
【図3】同実施形態における車両用ライトの作動制御回
路を示す回路図。
【図4】同実施形態の作動制御手段によって行われる処
理を示すフローチャート。
【図5】(a)はエンジン駆動状態(キー有り状態)に
おける車両用ライトの作動制御態様を示すタイムチャー
ト、(b)はエンジン停止状態(キー無し状態)におけ
る車両用ライトの作動制御態様を示すタイムチャート。
【図6】第2実施形態におけるレバーコンビネーション
スイッチの接点構造を示す模式図。
【図7】同実施形態における車両用ライトの作動制御回
路を示す回路図。
【図8】同実施形態の作動制御手段によって行われる処
理を示すフローチャート。
【図9】エンジン停止状態(キー無し状態)における車
両用ライトの作動制御態様を示すタイムチャート。
【図10】他の実施形態における車両用ライトの作動ス
イッチを示す斜視図。
【図11】従来のレバーコンビネーションスイッチを示
す斜視図。
【図12】従来のレバーコンビネーションスイッチの接
点構造を示す模式図。
【図13】従来の車両用ライトの作動制御回路を示す回
路図。
【符号の説明】
1…車両、3…作動操作スイッチとしてのレバーコンビ
ネーションスイッチ(レバコンスイッチ)、5…スイッ
チノブ、6…第1接点としての可動接点、7a〜7c…
第2接点としての固定接点、9…切替検出接点、11…
作動制御装置、12…制御回路、13…作動制御手段と
してのマイクロコンピュータ(マイコン)、Tr,Tr
1〜Tr3…スイッチング手段としてのトランジスタ。
フロントページの続き (72)発明者 伊藤 茂二 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 Fターム(参考) 3K039 AA08 DC06 NA01 5G019 AA03 AF41 SK01 SK02 SY01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1接点と、その第1接点と接触可能に
    設けられ、ロータリ式のスイッチノブの回転に伴って前
    記第1接点との接触状態が順次切り替わる複数の第2接
    点とを備えるとともに、前記第1接点と各第2接点との
    間に電流が流れるか否かによって該第1接点と各第2接
    点との接触状態を検出し、それら第1接点と各第2接点
    との接触状態に基づいてライトの作動制御を行う作動制
    御手段を備える車両用ライトの作動制御装置であって、 前記各第2接点同士の境界箇所には、前記第1接点と接
    触可能な切替検出接点が設けられ、 前記第2接点が前記第1接点と接触状態にあるときに通
    電可能となる通電経路には、該通電経路を導通・遮断す
    るスイッチング手段が設けられ、 前記作動制御手段は、エンジンの停止状態においては、
    前記スイッチング手段を非作動状態にして前記通電経路
    を遮断させるとともに、前記切替検出接点と前記第1接
    点との接触状態を検出したときに前記スイッチング手段
    を所定時間作動させて前記通電経路を導通させることを
    特徴とする車両用ライトの作動制御装置。
  2. 【請求項2】 第1接点と、その第1接点と接触可能に
    設けられ、ロータリ式のスイッチノブの回転に伴って前
    記第1接点との接触状態が順次切り替わる複数の第2接
    点とを備えるとともに、前記第1接点と各第2接点との
    間に電流が流れるか否かによって該第1接点と各第2接
    点との接触状態を検出し、それら第1接点と各第2接点
    との接触状態に基づいてライトの作動制御を行う作動制
    御手段を備える車両用ライトの作動制御装置であって、 前記各第2接点が前記第1接点と接触状態にあるときに
    通電可能となる各通電経路には、各通電経路を個別に導
    通・遮断するスイッチング手段がそれぞれ設けられ、 前記作動制御手段は、エンジンの停止状態においては、
    そのエンジン停止状態となる直前に接触した状態となっ
    ている前記第2接点及び前記第1接点の通電経路に設け
    られた前記スイッチング手段のみを非作動状態にして該
    通電経路を遮断させ、その後に他の第2接点と前記第1
    接点との接触状態を検出したときには、前記遮断状態に
    ある通電経路に設けられた前記スイッチング手段を作動
    状態にして該通電経路を導通させるとともに、新たに接
    触状態となった第2接点及び第1接点の通電経路に設け
    られた前記スイッチング手段を非作動状態にして該通電
    経路を遮断させることを特徴とする車両用ライトの作動
    制御装置。
  3. 【請求項3】 ロータリ式のスイッチノブと、第1接点
    と、その第1接点と接触可能に設けられ、前記スイッチ
    ノブの回転に伴って前記第1接点との接触状態が順次切
    り替わる複数の第2接点とを備える車両用ライトの作動
    操作スイッチにおいて、 前記各第2接点同士の境界箇所には、それぞれ前記第1
    接点と接触する切替検出接点が設けられていることを特
    徴とする車両用ライトの作動操作スイッチ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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