JP2976596B2 - スタータ用スイッチ装置 - Google Patents

スタータ用スイッチ装置

Info

Publication number
JP2976596B2
JP2976596B2 JP3168382A JP16838291A JP2976596B2 JP 2976596 B2 JP2976596 B2 JP 2976596B2 JP 3168382 A JP3168382 A JP 3168382A JP 16838291 A JP16838291 A JP 16838291A JP 2976596 B2 JP2976596 B2 JP 2976596B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
starter
hand
switch
key
input circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3168382A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0518338A (ja
Inventor
正浩 宗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP3168382A priority Critical patent/JP2976596B2/ja
Publication of JPH0518338A publication Critical patent/JPH0518338A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2976596B2 publication Critical patent/JP2976596B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関のスタータに電
力を供給する入力回路上に設けられ、該入力回路を開閉
するスタータ用スイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種のスタータ用スイッチ装
置としては、自動車等の運転席に設けられたロータリス
イッチが知られている。このロータリスイッチは、回動
部にキーを挿入してSTART位置まで回動させれば内
蔵されたスタータスイッチが閉じ、これによってスター
タに電力を供給する入力回路を閉じることができるよう
に構成されている。
【0003】また、ロータリスイッチはSTART位置
の他に、OFF位置,ACC位置,ON位置を備えてい
る。尚OFF位置は全ての通電を停止する位置、ACC
位置は内燃機関の駆動に直接関係のない所謂アクセサリ
部品のみへの通電を行う位置、そしてON位置はロータ
リスイッチに内蔵されたイグニッションスイッチを閉じ
て内燃機関のイグニッションコイルへの通電を行なう位
置である。またこれらはキーの回転方向にOFF位置,
ACC位置,ON位置,START位置の順で配設され
ている。
【0004】更に通常ロータリスイッチは、回動部がO
N位置を超えて回動するとその回動部をON位置まで戻
す方向に付勢するリターンスプリングを備えており、ま
た回動部をSTART位置まで回動させたときもイグニ
ッションスイッチが閉状態に保持されるように構成され
ている。
【0005】このため運転者がロータリスイッチの回動
部にキーを挿入してSTART位置まで回動させれば、
スタータスイッチおよびイグニッションスイッチが閉じ
て、スタータが回転すると共にイグニッションコイルへ
の通電が行なわれ、この結果内燃機関を始動することが
できる。
【0006】また内燃機関の始動後キーから手を離せ
ば、回動部はリターンスプリングの付勢力によってON
位置へ戻る。このためスタータスイッチが開き、スター
タへの通電が中止される。従ってキーから手を離した
後、内燃機関は自らが発生する駆動力のみによって駆動
される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの種のロー
タリスイッチでは、リターンスプリングが劣化してその
付勢力が弱まったり、キー自体に加工不良があってキー
が周囲の部材に引っかかったりした場合、始動後キーか
ら手を離しても回動部がSTART位置からON位置へ
戻らないことがあった。このような場合、運転者は回動
部がON位置へ戻らないことに気付かないことが多く、
運転者が内燃機関を停止しようとして回動部をOFFま
たはACC位置に戻そうとするまでスタータに電力が供
給され続けてしまう。
【0008】一方スタータの回転子は内燃機関の駆動力
を伝達されて高速で回転する。このためスタータのコイ
ルが、通電により誘導される電流によって加熱され、場
合によってはスタータが熱劣化したり破損したりするこ
とがあった。そこで本発明は、仮に回動部がSTART
位置からON位置へ戻らなくなってもスタータの加熱を
良好に防止することができるスタータ用スイッチ装置を
提供することを目的としてなされた。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するために
なされた請求項1記載の発明(以下第1発明と記載)
は、内燃機関のスタータに電力を供給する入力回路上に
設けられ、該入力回路を開閉するスタータ用スイッチ装
置において、挿入されたキーと共に回動する回動部を備
えたロータリスイッチと、上記回動部がSTART位置
まで回動したとき上記キーまたは上記回動部に加わるト
ルクを検出するトルク検出手段と、該トルク検出手段に
て検出されたトルクが所定値以上であるとき上記入力回
路を閉じ、上記トルク検出手段にて検出されたトルクが
所定値未満であるとき上記入力回路を開くスタータ通電
手段と、を備えたことを特徴とするスタータ用スイッチ
装置、を要旨としており、一方請求項2記載の発明(以
下第2発明と記載)は、内燃機関のスタータに電力を供
給する入力回路上に設けられ、該入力回路を開閉するス
タータ用スイッチ装置において、挿入されたキーと共に
回動する回動部と、該回動部がSTART位置まで回動
したときに閉じるスタータスイッチと、を備えたロータ
リスイッチと、上記挿入されたキーの近傍を通る光路が
遮られたことに基づいて、そのキーを摘む手を検出する
手検出手段と上記スタータスイッチが閉じかつ上記手
検出手段にて手が検出されたとき上記入力回路を閉じ、
上記スタータスイッチが開くか若しくは上記手検出手段
にて手が検出されないとき上記入力回路を開くスタータ
通電手段と、を備えたことを特徴とするスタータ用スイ
ッチ装置、を要旨としている。また、請求項3記載の発
明(以下第3発明と記載)は、 内燃機関のスタータに電
力を供給する入力回路上に設けられ、該入力回路を開閉
するスタータ用スイッチ装置において、 挿入されたキー
と共に回動する回動部と、該回動部がSTART位置ま
で回動したときに閉じるスタータスイッチと、を備えた
ロータリスイッチと、 上記挿入されたキーが摘みの側か
ら導電性の物質に接触したことに基づいて、そのキーを
摘む手を検出する手検出手段と、 上記スタータスイッチ
が閉じかつ上記手検出手段にて手が検出されたとき上記
入力回路を閉じ、上記スタータスイッチが開くか若しく
は上記手検出手段にて手が検出されないとき上記入力回
路を開くスタータ通電手段と、 を備えたことを特徴とす
るスタータ用スイッチ装置、を要旨としている。 更に、
請求項4記載の発明(以下第4発明と記載)は、 内燃機
関のスタータに電力を供給する入力回路上に設けられ、
該入力回路を開閉するスタータ用スイッチ装置におい
て、 挿入されたキーと共に回動する回動部と、該回動部
がSTART位置まで回動したときに閉じるスタータス
イッチと、を備えたロータリスイッチと、 上記挿入され
たキーの摘み部分に圧力が加えられたことに基づいて、
そのキーを摘む手を検出する手検出手段と、 上記スター
タスイッチが閉じかつ上記手検出手段にて手が検出され
たとき上記入力回路を閉じ、上記スタータスイッチが開
くか若しくは上記手検出手段にて手が検出されないとき
上記入力回路を開くスタータ通電手段と、 を備えたこと
を特徴とするスタータ用スイッチ装置、を要旨としてい
る。
【0010】
【作用】このように構成された第1発明のスタータ用ス
イッチ装置では、回動部がSTART位置まで回動した
とき、トルク検出手段はキーまたは回動部に加わるトル
クを検出する。回動部にキーを挿入しSTART位置ま
で回動させるときキーおよび回動部には、ON位置から
START位置へ向かう方向に所定値以上のトルクが、
キーを摘む手から加わる。するとスタータ通電手段は入
力回路を閉じスタータへ電力を供給するので、スタータ
が回転し内燃機関が始動される。
【0011】また内燃機関の始動後キーから手を離せば
手からトルクが加わらなくなる。すると上記トルクは所
定値以下となるので、スタータ通電手段は入力回路を開
きスタータへの通電を中止する。これによってスタータ
の加熱が防止される。一方第2発明のスタータ用スイッ
チ装置では、回動部にキーを挿入しSTART位置まで
回動させるとスタータスイッチが閉じる。また回動部を
START位置まで回動させるときキーは手で摘まれて
いる。このため、キーの近傍を通る光路がその手によっ
て遮られ、手検出手段はキーを摘む手を検出する。即ち
スタータスイッチが閉じると共に手検出手段が手を検出
するので、スタータ通電手段は入力回路を閉じスタータ
に電力を供給する。これによってスタータが回転し内燃
機関が始動される。
【0012】また内燃機関の始動後キーから手を離せ
、上記光路は遮られなくなって手検出手段は手を検出
しなくなるので、スタータ通電手段は入力回路を開きス
タータへの通電を中止する。これによってスタータの加
熱が防止される。第3発明のスタータ用スイッチ装置で
は、回動部にキーを挿入しSTART位置まで回動させ
るとスタータスイッチが閉じる。また回動部をSTAR
T位置まで回動させるときキーは手で摘まれている。人
体は手も含めてある程度導電性を有するので、このた
め、キーは摘みの側から導電性の物質に接触したことに
なり、手検出手段はキーを摘む手を検出する。即ちスタ
ータスイッチが閉じると共に手検出手段が手を検出する
ので、スタータ通電手段は入力回路を閉じスタータに電
力を供給する。これによってスタータが回転し内燃機関
が始動される。 また内燃機関の始動後キーから手を離せ
ば、上記キーは摘みの側から導電性の物質に接触しなく
なって手検出手段は手を検出しなくなるので、スタータ
通電手段は入力回路を開きスタータへの通電を中止す
る。これによってスタータの加熱が防止される。 更に、
第4発明のスタータ用スイッチ装置では、回動部にキー
を挿入しSTART位置まで回動させるとスタータスイ
ッチが閉じる。また回動部をSTART位置まで回動さ
せるときキーは手で摘まれている。このため、キーの摘
み部分にはそのキーを摘むための圧力が加わり、手検出
手段はキーを摘む手を検出する。即ちスタータスイッチ
が閉じると共に手検出手段が手を検出するので、スター
タ通電手段は入力回路を閉じスタータに電力を供給す
る。これによってスタータが回転し内燃機関が始動され
る。 また内燃機関の始動後キーから手を離せば、上記摘
み部分には圧力が加わらなくなって手検出手段は手を検
出しなくなるので、スタータ通電手段は入力回路を開き
スタータへの通電を中止する。これによってスタータの
加熱が防止される。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。先ず図1は第1発明第1実施例のスタータ用
スイッチ装置1を表す概略構成図である。本実施例のス
タータ用スイッチ装置1は、図示しない内燃機関に設け
られたスタータ2,運転席に設けられたロータリスイッ
チ3,およびスタータ2へ電力を供給する入力回路5を
備えている。
【0014】ロータリスイッチ3には回動部3aが回動
自在に設けられている。回動部3aには図示しないキー
を挿入することによって、OFF位置,ACC位置,O
N位置,START位置の間を回動させることができ
る。ここでOFF位置とは全ての通電を停止する位置、
ACC位置とは図示しないアクセサリ部品のみへの通電
を行う位置、ON位置とは図示しないイグニッションス
イッチを閉じて内燃機関のイグニッションコイルへの通
電を行なう位置、更にSTART位置とはイグニッショ
ンスイッチを閉じると共に入力回路5を閉じて内燃機関
を始動する位置、を夫々表している。また、ロータリス
イッチ3は図示しないリターンスプリングを内蔵してお
り、回動部3aがON位置を超えて回動すると回動部3
aをON位置まで戻すよう付勢する。
【0015】更にロータリスイッチ3には、回動部3a
がSTART位置まで回動したとき回動部3aの先端に
当接するピエゾ素子7が設けられ、回動部3aから加わ
るON位置からSTART位置へ向かう方向の圧力を電
圧に変換している。一方スタータ2にバッテリBからの
電力を供給する入力回路5は次のように構成されてい
る。
【0016】先ずバッテリBの正極とアース電極E1 と
の間には、ピエゾ素子7が出力する電圧がしきい値以上
となったときに導通するスイッチング素子13、ギヤが
ニュートラルにシフトされたときに閉じるニュートラル
スイッチ15、およびリレー17のコイル17aが順次
直列に接続されている。更にバッテリBの正極はスター
タ2の電源端子21に接続されると共に、リレー17の
接点17bを介してスタータ2の制御端子23に接続さ
れている。尚電源端子21はスタータ2を駆動するため
の電力が供給される端子で、制御端子23はスタータ2
の駆動・停止を制御するための端子である。一方バッテ
リBの負極はアース電極E2 に接続されている。
【0017】次にスタータ2では、電源端子21とアー
ス電極E3 との間に接点25、回転子27、および固定
子巻線29が順次直列に接続されている。接点25は可
動接点31と当接することによって導通するもので、可
動接点31周囲には可動接点31を移動させるための二
種類のコイル33,35が設けられている。コイル3
3,35は互いに逆方向に巻回され、一端が夫々制御端
子23に接続されている。そしてコイル33の他端はア
ース電極E4 に、コイル35の他端は接点25と回転子
27との間に夫々接続されている。尚本実施例では、コ
イル33のインピーダンスを0.3Ω、コイル35のイ
ンピーダンスを1.0Ωとしている。
【0018】ここでピエゾ素子7はトルク検出手段に相
当する。即ちピエゾ素子7にて検出された圧力に、ピエ
ゾ素子7の面積、並びにピエゾ素子7と回動部3aの回
転軸との間隔を乗じたものが、回動部3aに加わるトル
クとなるのである。また、スイッチング素子13はスタ
ータ通電手段に相当する。
【0019】このように構成されたスタータ用スイッチ
装置1は次のように動作する。運転者がギヤをニュート
ラルにシフトさせるとニュートラルスイッチ15が閉
じ、続いてロータリスイッチ3の回動部3aに図示しな
いキーを挿入して回動部3aをSTART位置まで回動
させると、キーにはON位置からSTART位置へ向か
うトルクが加わるのでピエゾ素子7に所定値以上の圧力
が加わる。するとピエゾ素子7の出力電圧はスイッチン
グ素子13のしきい値以上となり、スイッチング素子1
3が導通状態となる。このためコイル17aが通電され
て接点17bが閉じる。
【0020】接点17bが閉じるとバッテリBの電圧が
制御端子23に印加され、制御端子23からコイル3
5,回転子27,および固定子巻線29へ電流が流れ
る。ここで、コイル33はコイル35に比べて充分に大
きなインピーダンスを有しているので、制御端子23か
らコイル33へは殆ど電流が流れない。従って制御端子
23へ供給された電流はその大部分がコイル35を介し
て回転子27,固定子巻線29へ供給され、回転子27
が回転し始める。
【0021】一方、コイル35に電流が流れると可動接
点31が移動して接点25に当接する。すると回転子2
7および固定子巻線29へは電源端子21および接点2
5を介して大量の電流が供給され、回転子27が高速で
回転する。また、このとき接点25と制御端子23とは
略同電位となるのでコイル35へは電流が殆ど流れなく
なり、制御端子23へ供給された電流はその大部分がコ
イル33へ電流が供給されるようになる。従って可動接
点31はコイル33の発生する磁力によって接点25上
に保持される。
【0022】次に内燃機関の始動後、キーから手を離す
とリターンスプリングの付勢力によって回動部3aはO
N位置へ戻る。するとピエゾ素子7には回動部3aから
圧力が加わらなくなりスイッチング素子13が不導通と
なる。スイッチング素子13が不導通となるとコイル1
7aに電流が流れなくなって接点17bが開くので、コ
イル33への通電が中止される。更にコイル33への通
電が中断されると可動接点31が接点25から離れるの
で、回転子27および固定子巻線29への通電が中止さ
れる。
【0023】また、リターンスプリングが劣化したりキ
ー自体に加工不良があるとキーから手を離しても回動部
3aがON位置へ戻らないことがあるが、この場合でも
キーから手を離せばピエゾ素子7に加わる圧力は所定値
以下となる。従ってピエゾ素子7の発生電圧はスイッチ
ング素子13のしきい値より小さくなって、回転子27
および固定子巻線29への通電が中止される。このため
仮に回動部3aがON位置へ戻らなくなってもスタータ
2の加熱を良好に防止して、スタータ2が劣化したり破
損したりするのを防ぐことができる。
【0024】更に本実施例のスタータ用スイッチ装置1
では、ピエゾ素子7の両端を短絡してもスイッチング素
子13は所定電圧が印加されない限り導通しない。また
スイッチング素子13はロータリスイッチ3と離して設
けることもできる。このためスイッチング素子13を分
解しにくい場所に設置すればスイッチング素子13は容
易に短絡することができない。従って入力回路5を短絡
することによって車両等が盗難されるのを防止すること
ができる。
【0025】尚上記実施例では、ロータリスイッチ3に
リターンスプリングを設けて回動部3aをON位置まで
戻しているが、このリターンスプリングは特に設ける必
要はない。即ち上記実施例では、ON位置からSTAR
T位置に向かう方向のトルクを回動部3aに加えない限
りスタータ2への通電が行われないので、回動部3aが
ON位置まで戻らないように構成しても同様の効果を生
じる。
【0026】次に本発明の他の実施例および第2発明
第4発明の実施例を説明する。尚、以下の説明において
スタータ用スイッチ装置1と同様に構成した部材には同
一番号を付して詳細な説明を省略する。図2は第1発明
第2実施例のスタータ用スイッチ装置51を表す概略構
成図である。本実施例のロータリスイッチ53には、ロ
ータリスイッチ3の構成に加えて、回動部53aをST
ART位置まで回動させると閉じるスタータスイッチ5
3bが設けられている。そしてバッテリBとアース電極
E1 との間には、スタータスイッチ53b,スイッチン
グ素子13,ニュートラルスイッチ15,およびスター
タ2への通電・不通電を切り換えるリレー17のコイル
17aが直列に接続され、入力回路55を構成してい
る。
【0027】このように構成されたスタータ用スイッチ
装置51では、ギヤをニュートラルにシフトしてニュー
トラルスイッチ15を閉じた後、ロータリスイッチ53
の回動部53aにキーを挿入して回動部53aをSTA
RT位置まで回動させると、スタータスイッチ53bが
閉じると共にピエゾ素子7に所定値以上の圧力が加わっ
てスイッチング素子13が導通状態となるので、スター
タ2への通電が行われる。
【0028】次に内燃機関の始動後、キーから手を離す
とリターンスプリングの付勢力によって回動部3aはO
N位置へ戻る。するとスイッチング素子13が不導通に
なると共にスタータスイッチ53bが開き、スタータ2
への通電が中止される。また、リターンスプリングの劣
化やキー自体の加工不良が原因で回動部53aがON位
置に戻らない場合でも、キーから手を離せばピエゾ素子
7に加わる圧力が所定値以下となるので、スイッチング
素子13が不導通となりスタータ2への通電が中止され
る。
【0029】本実施例のスタータ用スイッチ装置51
は、従来のスタータ用スイッチ装置にピエゾ素子7およ
びスイッチング素子13を設けるだけで簡単に構成する
ことができる。図3は第2発明実施例のスタータ用ス
イッチ装置61を表す概略構成図である。本実施例のロ
ータリスイッチ63には、図示しない回動部をSTAR
T位置まで回動させると閉じるスタータスイッチ63b
が設けられている。またロータリスイッチ63に挿入さ
れたキーK近傍には、バッテリB両端に接続され常時発
光する光源65aと、光源65aから照射された光線を
受光して所定の電圧信号を出力する光センサ65bとが
設けられている。
【0030】一方バッテリBの正極とアース電極E1 と
の間には、上述したスタータスイッチ63b,光センサ
65bと接続され光センサ65bから電圧信号が入力さ
れないときに導通するスイッチング素子67,ニュート
ラルスイッチ15,及びスタータ2の通電・不通電を切
り換えるリレー17のコイル17aが順次直列に接続さ
れ、入力回路69を構成している。
【0031】このように構成されたスタータ用スイッチ
装置61では、ギヤをニュートラルにシフトさせるとニ
ュートラルスイッチ15が閉じる。続いてロータリスイ
ッチ63の回動部にキーKを摘んで挿入すると、キーK
を摘む手Hが光源65aから光センサ65bに至る光路
を遮る。このため光センサ65bが電圧信号を出力しな
くなり、スイッチング素子67は導通状態となる。
【0032】次にキーKを捻ってロータリスイッチ63
の回動部をSTART位置まで回動させるとスタータス
イッチ63bが閉じる。このためコイル17aが通電さ
れてスタータ2への通電が行われる。ここで光源65a
および光センサ65bは手検出手段に相当する。またス
タータスイッチ63bおよびスイッチング素子67の直
列回路はスタータ通電手段に相当する。
【0033】次に内燃機関の始動後キーKから手Hを離
すと、リターンスプリングにより回動部がON位置へ戻
されてスタータスイッチ63bが開くと共に、再び光源
65aからの光線が光センサ65bに入射してスイッチ
ング素子67が不導通となる。このためリターンスプリ
ングの劣化やキーK自体の加工不良が原因で回動部がO
N位置に戻らない場合でも、スイッチング素子67が不
導通となるのでスタータ2への通電が中止される。
【0034】一方運転者が回動部をOFF位置またはA
CC位置まで戻して内燃機関を停止しようとする際も、
キーを摘む手が上記光路を遮断して、スイッチング素子
67は導通状態となる。しかしリターンスプリングが良
好に作動しているときは、内燃機関の駆動中に回動部が
ON位置まで戻り、スタータスイッチ63bは開状態と
なっているのでスタータ2への通電は行われない。また
回動部がON位置まで戻らない場合でも、回動部は運転
者によってすぐにOFF位置またはACC位置まで回動
され、スタータ2へは瞬間的にしか通電されないので大
きな問題はない。
【0035】図4は第発明実施例のスタータ用スイ
ッチ装置71を表す概略構成図である。本実施例のロー
タリスイッチ73には、図示しない回動部をSTART
位置まで回動させると閉じるスタータスイッチ73bが
設けられている。また本実施例では導電性のキーK1 が
使用され、ロータリスイッチ73の奥には回動部に挿入
されたキーK1 と当接する電極75が設けられている。
そして電極75はバッテリBの正極に接続されると共に
電圧計Vを介してアース電極E5 に接続されている。
【0036】一方バッテリBの正極とアース電極E1 と
の間には、スタータスイッチ73b,電圧計Vの両端電
圧が入力され該電圧が所定値以上となったとき導通する
スイッチング素子77,ニュートラルスイッチ15,及
びスタータ2の通電・不通電を切り換えるリレー17の
コイル17aが順次直列に接続され、入力回路79を構
成している。
【0037】このように構成されたスタータ用スイッチ
装置71では、ギヤをニュートラルにシフトさせるとニ
ュートラルスイッチ15が閉じる。続いてロータリスイ
ッチ73の図示しない回動部にキーK1 を挿入すると、
電極75はキーK1 を介して人体Zと導通する。すると
人体Zはある程度導電性を有するので電極75とアース
電極E5 との間の静電容量が増加する。このため電圧計
Vの両端電圧が上昇して上記所定値以上となり、スイッ
チング素子77が導通状態となる。
【0038】次にキーK1 を捻ってロータリスイッチ7
3の回動部をSTART位置まで回動させるとスタータ
スイッチ73bが閉じる。このためコイル17aが通電
されてスタータ2への通電が行われる。ここで電圧計V
は手検出手段に相当する。またスタータスイッチ73b
およびスイッチング素子77の直列回路はスタータ通電
手段に相当する。
【0039】次に内燃機関の始動後キーK1 から手を離
すと、回動部がON位置へ戻ってスタータスイッチ73
bが開くと共に、電極75とアース電極E5 との間の静
電容量が減少し、電圧計Vの両端電圧が上記所定値以下
となってスイッチング素子77が不導通となる。このた
めリターンスプリングの劣化やキーK1 自体の加工不良
が原因で回動部がON位置に戻らない場合でも、スイッ
チング素子77が不導通となるのでスタータ2への通電
が中止される。
【0040】一方運転者が回動部をOFF位置またはA
CC位置まで戻して内燃機関を停止せようとする際も、
キーK1 を摘むと人体Zと電極75とが導通して、スイ
ッチング素子77が導通状態となる。しかしリターンス
プリングが良好に作動しているときは、内燃機関の駆動
中に回動部がON位置まで戻り、スタータスイッチ73
bは開状態となっているのでスタータ2への通電は行わ
れない。また回動部がON位置まで戻らない場合でも、
回動部は運転者によってすぐにOFF位置またはACC
位置まで回動され、スタータ2へは瞬間的にしか通電さ
れないので大きな問題はない。
【0041】図5は第発明実施例のスタータ用スイ
ッチ装置81を表す概略構成図である。本実施例のロー
タリスイッチ83には、図示しない回動部をSTART
位置まで回動させると閉じるスタータスイッチ83bが
設けられている。また本実施例では圧力を加えると超音
波を発振する超音波発振機85を摘み部分に組み込んだ
キーK2 が使用され、ロータリスイッチ83近傍には超
音波を受波すると所定の電圧信号を出力する超音波セン
サ87が設けられている。
【0042】一方バッテリBの正極とアース電極E1 と
の間には、スタータスイッチ83b,超音波センサ87
と接続され超音波センサ87から電圧信号が入力された
ときに導通するスイッチング素子89,ニュートラルス
イッチ15,及びスタータ2の通電・不通電を切り換え
るリレー17のコイル17aが順次直列に接続され、入
力回路91を構成している。
【0043】このように構成されたスタータ用スイッチ
装置81では、ギヤをニュートラルにシフトさせるとニ
ュートラルスイッチ15が閉じる。続いて回動部にキー
K2を挿入してロータリスイッチ83の回動部をSTA
RT位置まで回動させるとスタータスイッチ83bが閉
じる。また、このときキーK2 の摘み部分が手Hで摘ま
れるので、超音波発振機85が手Hから圧力を加えられ
て超音波を発振する。このため超音波センサ87がその
超音波を受波して電圧信号を出力し、スイッチング素子
89は導通状態となる。この結果コイル17aが通電さ
れてスタータ2への通電が行われる。
【0044】ここで超音波発振機85および超音波セン
サ87は手検出手段に相当する。またスタータスイッチ
83bおよびスイッチング素子89の直列回路はスター
タ通電手段に相当する。次に内燃機関の始動後キーK2
から手Hを離すと、回動部がON位置へ戻ってスタータ
スイッチ83bが開くと共に、超音波発振機85は手H
から圧力が加わらなくなるので超音波を発振しなくな
る。従って超音波センサ87も超音波を受波しなくな
り、スイッチング素子89が不導通となる。このためリ
ターンスプリングの劣化やキーK2 自体の加工不良が原
因で回動部がON位置に戻らない場合でも、スタータ2
への通電が中止される。
【0045】一方運転者が回動部をOFF位置またはA
CC位置まで戻して内燃機関を停止する際も、キーK2
を摘むと超音波発振機85が超音波を発振し、これによ
ってスイッチング素子89が導通状態となる。しかしリ
ターンスプリングが良好に作動しているときは内燃機関
の駆動中に回動部がON位置まで戻り、スタータスイッ
チ63bは開状態となっているのでスタータ2への通電
は行われない。また回動部がON位置まで戻らない場合
でも、回動部は運転者によってすぐにOFF位置または
ACC位置まで回動され、スタータ2へは瞬間的にしか
通電されないので大きな問題はない。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように第1発明のスタータ
用スイッチ装置では、キーから手を離せばキーおよび回
動部に加わるトルクは所定値以下となるので、仮に回動
部がSTART位置からON位置へ戻らなくてもスター
タへの通電が中止される。
【0047】一方第2発明〜第4発明のスタータ用スイ
ッチ装置では、キーから手を離せば手検出手段がキーを
摘む手を検出しなくなるので、仮に回動部がSTART
位置からON位置へ戻らなくてもスタータへの通電が中
止される。即ち、第2発明では上記光路が遮られなくな
るので、第3発明ではキーが摘みの側から導電性の物質
に接触しなくなるので、第4発明ではキーの摘み部分に
圧力が加わらなくなるので、それぞれ上記通電が中止さ
れる。このため第1発明〜第4発明のスタータ用スイッ
チ装置では、仮に回動部がON位置へ戻らなくなっても
スタータのコイルが誘導電流によって加熱されるのを良
好に防止して、スタータが劣化したり破損したりするの
を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明第1実施例のスタータ用スイッチ装置
を表す概略構成図である。
【図2】第1発明第2実施例のスタータ用スイッチ装置
を表す概略構成図である。
【図3】第2発明実施例のスタータ用スイッチ装置を
表す概略構成図である。
【図4】第発明実施例のスタータ用スイッチ装置を
表す概略構成図である。
【図5】第発明実施例のスタータ用スイッチ装置を
表す概略構成図である。
【符号の説明】
1,51,61,71,81…スタータ用スイッチ装置 3,53,63,73,83…ロータリスイッチ
3a,53a…回動部 5,55,69,79,91…入力回路 7…ピエゾ
素子 2…スタータ 13,67,77,89…スイッチング素子
17…リレー 53b,63b,73b,83b…スタータスイッチ
65a…光源 65b…光センサ V…電圧計
85…超音波発振機 87…超音波センサ H…手
K,K1 ,K2 …キー

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のスタータに電力を供給する入
    力回路上に設けられ、該入力回路を開閉するスタータ用
    スイッチ装置において、 挿入されたキーと共に回動する回動部を備えたロータリ
    スイッチと、 上記回動部がSTART位置まで回動したとき上記キー
    または上記回動部に加わるトルクを検出するトルク検出
    手段と、 該トルク検出手段にて検出されたトルクが所定値以上で
    あるとき上記入力回路を閉じ、上記トルク検出手段にて
    検出されたトルクが所定値未満であるとき上記入力回路
    を開くスタータ通電手段と、 を備えたことを特徴とするスタータ用スイッチ装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関のスタータに電力を供給する入
    力回路上に設けられ、該入力回路を開閉するスタータ用
    スイッチ装置において、 挿入されたキーと共に回動する回動部と、該回動部がS
    TART位置まで回動したときに閉じるスタータスイッ
    チと、を備えたロータリスイッチと、上記挿入されたキーの近傍を通る光路が遮られたことに
    基づいて、その キーを摘む手を検出する手検出手段と 上記スタータスイッチが閉じかつ上記手検出手段にて手
    が検出されたとき上記入力回路を閉じ、上記スタータス
    イッチが開くか若しくは上記手検出手段にて手が検出さ
    れないとき上記入力回路を開くスタータ通電手段と、 を備えたことを特徴とするスタータ用スイッチ装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関のスタータに電力を供給する入
    力回路上に設けられ、該入力回路を開閉するスタータ用
    スイッチ装置において、 挿入されたキーと共に回動する回動部と、該回動部がS
    TART位置まで回動したときに閉じるスタータスイッ
    チと、を備えたロータリスイッチと、 上記挿入されたキーが摘みの側から導電性の物質に接触
    したことに基づいて、そのキーを摘む手を検出する手検
    出手段と、 上記スタータスイッチが閉じかつ上記手検出手段にて手
    が検出されたとき上記入力回路を閉じ、上記スタータス
    イッチが開くか若しくは上記手検出手段にて手が検出さ
    れないとき上記入力回路を開くスタータ通電手段と、 を備えたことを特徴とするスタータ用スイッチ装置。
  4. 【請求項4】 内燃機関のスタータに電力を供給する入
    力回路上に設けられ、該入力回路を開閉するスタータ用
    スイッチ装置において、 挿入されたキーと共に回動する回動部と、該回動部がS
    TART位置まで回動したときに閉じるスタータスイッ
    チと、を備えたロータリスイッチと、 上記挿入されたキーの摘み部分に圧力が加えられたこと
    に基づいて、そのキーを摘む手を検出する手検出手段
    と、 上記スタータスイッチが閉じかつ上記手検出手段にて手
    が検出されたとき上記入力回路を閉じ、上記スタータス
    イッチが開くか若しくは上記手検出手段にて手が検出さ
    れないとき上記入力回路を開くスタータ通電手段と、 を備えたことを特徴とするスタータ用スイッチ装置。
JP3168382A 1991-07-09 1991-07-09 スタータ用スイッチ装置 Expired - Fee Related JP2976596B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3168382A JP2976596B2 (ja) 1991-07-09 1991-07-09 スタータ用スイッチ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3168382A JP2976596B2 (ja) 1991-07-09 1991-07-09 スタータ用スイッチ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0518338A JPH0518338A (ja) 1993-01-26
JP2976596B2 true JP2976596B2 (ja) 1999-11-10

Family

ID=15867070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3168382A Expired - Fee Related JP2976596B2 (ja) 1991-07-09 1991-07-09 スタータ用スイッチ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2976596B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0518338A (ja) 1993-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH058703A (ja) ワイパー制御装置
JP2976596B2 (ja) スタータ用スイッチ装置
TWI300821B (ja)
JP2000211429A (ja) モ―タ駆動制御回路
JPS60243364A (ja) スタ−タ
JP2000120437A (ja) 冷却ファンの駆動装置
JP2003137021A (ja) 車両用ライトの作動制御装置及び車両用ライトの作動操作スイッチ
JP4128478B2 (ja) ワイパモータ制御回路
JP2624765B2 (ja) エンジンの点火装置
US7359166B2 (en) Method and control system for controlling electric motors
JP2839898B2 (ja) オートスタンド装置
JP3982088B2 (ja) 自転車の錠駆動用モータの制御装置
JPH0640933Y2 (ja) 内燃機関用始動停止装置
JPS626269Y2 (ja)
US4942307A (en) Engine starter apparatus
JP2000224758A (ja) モータ駆動制御回路
JPS63189611A (ja) 自動車用エンジン冷却電動フアン制御装置
JPH1189261A (ja) モータ駆動制御回路
JPH05280425A (ja) オートチョーク装置
JP2004237855A (ja) ワイパ装置
JP2004340109A (ja) スイッチ装置
JPS59178991A (ja) カツタ−駆動回路
JPS6114632Y2 (ja)
JPH0627829Y2 (ja) 正逆転用エンジンの始動装置
JP2008133742A (ja) 車両の電源制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees