JP2004340109A - スイッチ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回路を簡素化できるとともに、低コスト化を図ることができるスイッチ装置を提供する。
【解決手段】ソレノイド制御部17は、ソレノイド25のプランジャ27の先端部を、押圧部30の側面に設けられた係合溝31に係合させることにより、プッシュボタン20をON位置に保持する。このとき、切換スイッチ22は、プッシュボタン20によりONされ続けるため、車両における電気系統の機能ポジションはON系統に機械的に維持される。
【選択図】図2
【解決手段】ソレノイド制御部17は、ソレノイド25のプランジャ27の先端部を、押圧部30の側面に設けられた係合溝31に係合させることにより、プッシュボタン20をON位置に保持する。このとき、切換スイッチ22は、プッシュボタン20によりONされ続けるため、車両における電気系統の機能ポジションはON系統に機械的に維持される。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両におけるエンジンの始動、或いは停止を行なうスイッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車室内にプッシュボタンを設け、このプッシュボタンを操作することによりエンジンを始動、或いは停止させるワンプッシュ式のエンジン始動・停止制御システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。エンジン始動・停止制御システムは、通信機能を有する携帯機と車両側に搭載されたスイッチ装置とを備えている。スイッチ装置は、プッシュボタンによる操作信号に基づいて、車両における電気系統の機能ポジションを「ACC(アクセサリ)」「ON(イグニッションオン)」「ST(スタート)」に切換える各リレーやエンジン駆動装置等に対し個別に制御信号を出力する電源制御部を備えている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−334846号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、エンジン始動・停止制御システムにおいては、車両の走行中にエンジンが停止しないようにする必要があり、電子部品の故障やプッシュボタンの誤操作等、あらゆる異常事態を想定した上で、電気系統の機能ポジションをON系統に維持しなければならない。このように、車両の走行中における安全性及び信頼性を確保するため、電源制御部においては、電気系統の機能ポジションをON系統に維持するための保護回路等が必要となる。このため、回路全体の素子数の増加や回路が複雑化する等の理由から、電源制御部の高コスト化が生じ、そのため、スイッチ装置の製造コストの上昇を招くという問題があった。
【0005】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、回路を簡素化できるとともに、低コスト化を図ることができるスイッチ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車室内に設けられ、車両における電気系統の機能ポジションをON系統にする第1の位置とON系統以外の系統にする第2の位置とを取り得る操作部と、前記操作部を操作することによって前記電気系統の機能ポジションを機械的に切換える切換スイッチと、前記切換スイッチによって前記電気系統の機能ポジションがON系統に切換えられたとき、前記操作部を前記第1の位置に保持するアクチュエータと、前記アクチュエータの駆動制御を行う駆動制御手段とを備えたことをその要旨とする。
【0007】
この構成にすれば、操作部を操作すると、切換スイッチによって、車両の電気系統の機能ポジションがON系統に機械的に切換えられるとともに、アクチュエータが操作部を第1の位置に保持することで、電気系統の機能ポジションがON系統に機械的に維持される。この場合、駆動制御手段が行うアクチュエータの簡単な制御によって、電気系統の機能ポジションをON系統に維持することが可能となる。よって、従来の制御回路が大幅に簡素化されることから、スイッチ装置の低コスト化を図ることができる。また、電気系統の機能ポジションは、ON系統に機械的に維持されているため、電気的な不具合による影響を受けにくくなっている。よって、車両の走行中における安全性及び信頼性を確保することもできる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記車両と別体なる携帯機からのIDコード信号に含まれるIDコードと予め設定されるIDコードとを照合し、それらIDコード同士が一致しているか否かを判定するIDコード判定手段を備え、前記車両の電気系統の機能ポジションがON系統以外の系統に切換えられているとき、前記駆動制御手段は、前記IDコード判定手段の判定結果に基づいて、前記操作部を前記第2の位置に保持するように前記アクチュエータの駆動制御を行うことをその要旨とする。
【0009】
この構成にすれば、携帯機からのIDコードに基づいて、アクチュエータが操作部を第2の位置に保持することで、電気系統の機能ポジションがON系統以外の系統に維持される。このため、駆動制御手段が行うアクチュエータの簡単な制御によって、正規ユーザ以外の操作部の操作を無効化することができる。よって、簡素化された制御回路によって、車両のセキュリティ性を向上させることができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記アクチュエータは、前記第1の位置に配置された前記操作部に係合することによって同操作部を保持するプランジャを備えたソレノイドであることをその要旨とする。
【0011】
この構成にすれば、汎用性の高いソレノイドを用いることによって、部品コストの低減を図ることができる。よって、スイッチ装置の更なる低コスト化を図ることができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の発明において、前記ソレノイドは、そのプランジャを前記第2の位置に配置された前記操作部に係合させることによって同操作部を保持することを兼ねていることをその要旨とする。
【0013】
この構成にすれば、ソレノイドは、第1の位置における操作部の保持と第2の位置における操作部の保持とを兼ねているため、部品点数を少なく抑えることができる。よって、車両への搭載スペースを小さくすることもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のスイッチ装置を具体化した一実施形態を図1、図2に従って説明する。
【0015】
図1に示すように、エンジン始動・停止制御システム11は、車両とは別体なる携帯機12と、車両1に搭載されたスイッチ装置14とを備えている。携帯機12は、ユーザ(運転者)によって所持され、車両1側のスイッチ装置14と相互通信可能となっている。携帯機12は、車両側のスイッチ装置14から出力されたリクエスト信号を受信すると、そのリクエスト信号に基づいてIDコードを含むIDコード信号を自動送信する。
【0016】
スイッチ装置14は、送受信部15、IDコード判定手段としての照合制御部16、ソレノイド制御部17、エンジン制御部18、プッシュボタン20、切換スイッチ22等を備えている。各制御部15〜18は、図示しないCPU,ROM,RAMからなるCPUユニットによって構成されている。送受信部15は照合制御部16に接続されている。照合制御部16は、ソレノイド制御部17及びエンジン制御部18に接続されている。
【0017】
送受信部15は、照合制御部16から出力されたリクエスト信号を所定周波数の電波に変調して、その電波を車両1の周辺に出力する。また、送受信部15は、携帯機12から送信されたIDコード信号を受信すると、そのIDコード信号をパルス信号に復調して照合制御部16に対して出力する。
【0018】
照合制御部16から出力されるリクエスト信号は、送受信部15を介して間欠的に車両1の周辺に出力される。照合制御部16は、送受信部15からIDコード信号が入力されると、そのIDコード信号に含まれるIDコードと自身に予め設定されたIDコードとを照合する。そして、それらIDコード同士が一致すると、照合制御部16が、ソレノイド制御部17やエンジン制御部18に対して始動許可信号を出力する。それに対して、IDコード同士が一致しない場合、照合制御部16は、ソレノイド制御部17やエンジン制御部18に対して始動禁止信号を出力する。
【0019】
エンジン制御部18は、照合制御部16から始動許可信号が入力されることと、車室内に設けられた操作部としてのプッシュボタン20を操作することとに基づいて、車両1のエンジンを駆動する。エンジン駆動中において、ブレーキスイッチによってブレーキペダルが操作されたことを検出する等の所定の条件を満たした場合に、エンジン制御部18は、プッシュボタン20が操作されたことに基づいて、車両1のエンジン駆動を停止する。
【0020】
車両1における電気機能ポジションをON系統に切換えるイグニッションリレー(IGリレー)24と、車両1に搭載されたバッテリとの間の給電経路21上には接点21aが設けられている。この接点21aは、切換スイッチ22によって開閉されるものであって、同接点21aが開くとイグニッションリレー24はOFFされ、同接点21aが閉じるとイグニッションリレー24はONされる。
切換スイッチ22は、プッシュボタン20を操作することによって直接に操作されるモーメンタリ式スイッチであって、プッシュボタン20に操作力がかかるとONされ、操作力が無くなるとOFFに復帰する。切換スイッチ22は、図示しない信号ラインを介してソレノイド制御部17と電気的に接続されている。
【0021】
図1、図2(a),(b)に示すように、ソレノイド制御部17の入力側には照合制御部16が接続され、ソレノイド制御部17の出力側には、アクチュエータとしてのソレノイド25が接続されている。ソレノイド25は、非通電時に突出する一方、通電時に没入するプランジャ27を備えている。プランジャ27の先端部は、プッシュボタン20の裏面に突設された押圧部30の側面に設けられた係合溝31に係合可能となっている。この係合溝31とプランジャ27とが係合することにより、プッシュボタン20は、車両1の電気系統の機能ポジションをON系統にする第1の位置としてのON位置に保持され、係合が解除されることによりプッシュボタン20のON操作又はOFF操作が可能となる。
【0022】
プッシュボタン20は、前記ON位置に配置された状態で、同プッシュボタン20の操作方向に所定距離だけ移動可能に保持されている。エンジン始動・停止スイッチ26は、ON位置に保持されたプッシュボタン20を更に押し込むことで操作される位置に配設されている。エンジン始動・停止スイッチ26は、ソレノイド制御部17と電気的に接続されている。
【0023】
ソレノイド制御部17は、照合制御部16からの始動許可信号又はエンジン始動・停止スイッチ26からのOFF信号が入力されるとプランジャ27を没入するように、ソレノイド25の駆動制御を行なう。また、ソレノイド制御部17は、切換スイッチ22からのON信号又はOFF信号が入力されるとプランジャ27を突出するように、ソレノイド25の駆動制御を行なう。
【0024】
次に、エンジンの始動・停止制御における一連の動作について説明する。
図2(a)に示すように、車両1のエンジンの駆動が停止しているとき、プッシュボタン20は、車両1の電気系統の機能ポジションをOFF系統にする第2の位置としてのOFF位置に保持されている。このとき、ソレノイド25は、非通電状態となっているためプランジャ27を突出させている。プランジャ27は、プッシュボタン20がその操作方向に移動しないように、プッシュボタン20の押圧部30の端面と対峙するように配置されるため、同プッシュボタン20の操作自体ができなくなっている。
【0025】
図1に示すように、ユーザが車両1に近づくと、送受信部15から出力されるリクエスト信号に応答して、ユーザが所持する携帯機12からIDコード信号が自動送信される。そのIDコード信号が送受信部15により受信されると、照合制御部16がIDコード信号に含まれるIDコードと自身に予め設定されるIDコードとを比較し、それらIDコード同士が一致している場合に、ソレノイド制御部17及びエンジン制御部18に始動許可信号を出力する。エンジン制御部18は、照合制御部16から始動許可信号が入力されると、車両1のエンジンを始動可能な状態にする。
【0026】
ソレノイド制御部17は、照合制御部16から始動許可信号が入力されると、ソレノイド25に対し作動信号を出力しプランジャ27を没入することで、プッシュボタン20を操作可能な状態にする。この状態で、プッシュボタン20を操作すると、切換スイッチ22がONされるとともに、エンジン始動・停止スイッチ26がONされる。すると、車両1における電気系統の機能ポジションは、IGリレー24がONされることでOFF系統からON系統に切換えられる。それとともに、エンジン始動・停止スイッチ26からのON信号がエンジン制御部18に入力されると、エンジン制御部18は、停止中のエンジンを駆動する。
【0027】
図2(b)に示すように、切換スイッチ22がONされると、ソレノイド制御部17は、ソレノイド25に対し作動信号を出力しプランジャ27を突出する。
プランジャ27は、プッシュボタン20がその操作方向とは反対方向のOFF位置に移動しないように、ON位置に配置されたプッシュボタン20の押圧部30の係合溝31に係合する。プッシュボタン20は、プランジャ27の先端部と押圧部30の係合溝31とが係合することによりON位置に保持される。切換スイッチ22は、プッシュボタン20によりONされ続けるため、車両1における電気系統の機能ポジションはON系統に維持される。
【0028】
車両1のエンジンの駆動中に、車両1が停止状態である等の所定の条件下でプッシュボタン20を操作すると、エンジン始動・停止スイッチ26がOFFされる。エンジン始動・停止スイッチ26からのOFF信号がエンジン制御部18に入力されると、エンジン制御部18は、駆動中のエンジンを停止する。それとともに、エンジン始動・停止スイッチ26からのOFF信号がソレノイド制御部17に入力されると、ソレノイド制御部17は、ソレノイド25に対し作動信号を出力し、プランジャ27を没入することで、プランジャ27と係合溝31との係合を解除する。すると、プッシュボタン20は、図示しないバネの付勢力によってOFF位置に戻る。このとき、切換スイッチ22は、プッシュボタン20の操作力が無くなることでOFFに復帰し、電気系統の機能ポジションがON系統からOFF系統に切換えられる。
【0029】
切換スイッチ22がOFFされると、ソレノイド制御部17は、ソレノイド25に対し作動信号を出力しプランジャ27を突出する。プランジャ27は、プッシュボタン20がその操作方向に移動しないように、プッシュボタン20の押圧部30の端面と対峙するように配置されるため、プッシュボタン20の操作自体が再びできなくなる。
【0030】
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)車両1のエンジンが駆動されると、ソレノイド制御部17は、ソレノイド25のプランジャ27を突出し、プッシュボタン20がその操作方向とは反対方向のOFF位置に移動しないように、同プランジャ27をプッシュボタン20の押圧部30の係合溝31に係合する。この場合、ソレノイド制御部17が行うソレノイド25の簡単な制御によって、電気系統の機能ポジションをON系統に維持することが可能となる。よって、従来の制御回路が大幅に簡素化されるため、スイッチ装置14の低コスト化を図ることができる。また、ソレノイド25のプランジャ27と押圧部30の係合溝31との機械的な係合によって、プッシュボタン20はON位置に保持されている。この場合、電気系統の機能ポジションをON系統に維持する構成としては、電気的な不具合による影響を受けにくくなっている。よって、車両1の走行中における安全性及び信頼性を向上させることができる。
【0031】
(2)切換スイッチ22は、モーメンタリ式スイッチであることから、ソレノイド25のプランジャ27を没入させるだけで、電気系統の機能ポジションをON系統からOFF系統に切換えることができる。このため、電気系統の機能ポジションをON系統からOFF系統に切換えるための回路も複雑化しない。よって、ソレノイド制御部17の回路を簡素化することができ、スイッチ装置14は、より一層の低コスト化を図ることができる。
【0032】
(3)ソレノイド制御部17は、照合制御部16から始動許可信号が入力されると、ソレノイド25に対し作動信号を出力しプランジャ27を没入することで、プッシュボタン20を操作可能な状態にする。この場合、ソレノイド制御部17が行うソレノイド25の簡単な制御によって、正規ユーザによるプッシュボタン20の操作のみを有効化することができる。よって、簡素化された制御回路で、車両1のセキュリティ性を向上させることができる。
【0033】
(4)車両1のエンジンの駆動が停止しているとき、プランジャ27は、プッシュボタン20がその操作方向に移動しないように、プッシュボタン20の押圧部30の端面と対峙するように配置されるため、同プッシュボタン20の操作自体ができなくなっている。この場合、プッシュボタン20が意地悪操作されたとしても、エンジンが駆動できないようになっている。従って、車両1のセキュリティ性をより一層向上させることができる。
【0034】
(5)ソレノイド25は、非通電時に突出する一方、通電時に没入するプランジャ27を備えている。このため、何らかの理由によって、車両1のエンジンの駆動中にソレノイド25の駆動制御ができなくなったとしても、ソレノイド25のプランジャ27が突出され、電気系統の機能ポジションをON系統に維持することができる。つまり、車両1の走行中にエンジンが停止しないようにすることができる。よって、車両1の走行中における安全性及び信頼性を向上させることができる。
【0035】
(6)ソレノイド制御部17の出力側には、ソレノイド25が接続されている。このように、汎用性の高いアクチュエータであるソレノイド25を用いることによって、スイッチ装置14の部品コストを低減することができる。よって、スイッチ装置14の更なる低コスト化を図ることができる。
【0036】
(7)プッシュボタン20は、係合溝31とプランジャ27とが係合することでON位置に保持され、プランジャ27がプッシュボタン20の押圧部30の端面と対峙するように配置されることでOFF位置に保持される。このように、ソレノイド25は、ON位置におけるプッシュボタン20の保持と、OFF位置におけるプッシュボタン20の保持とを兼ねている。このため、スイッチ装置14を構成するための部品点数を少なく抑えることができることから、車両1への搭載スペースを小さくすることもできる。
【0037】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態において、ソレノイド25のプランジャ27と押圧部30の係合溝31との機械的な係合によって、プッシュボタン20はON位置に保持されていた。これ以外の構成として、プッシュボタン20の押圧部30の側面に前記係合溝31とは別の位置に係合溝を設け、この係合溝にプランジャ27を係合させることにより、プッシュボタン20をOFF位置に保持するようにしてもよい。
【0038】
・本実施形態において、切換スイッチ22は、プッシュボタン20を操作することによって直接に操作されるモーメンタリ式スイッチであった。これ以外の構成として、切換スイッチ22を、一度ONされるとそのON状態を保持し続ける自己保持型のロック式スイッチとしてもよい。
【0039】
・本実施形態において、携帯機12と車両1に搭載されたスイッチ装置14との相互通信に基づいてエンジンの始動を許可するエンジン始動・停止制御システム11に具体化されていた。これ以外の構成として、例えばキーシリンダにメカニカルキーを装着することによってエンジンの始動を許可するエンジン始動・停止制御システム11に具体化してもよい。
【0040】
・本実施形態において、プッシュボタン20を操作することによって、エンジンの始動が行なわれていた。これ以外の構成として、ロータリスイッチの回動操作によってエンジンの始動を行なうようにしてもよい。
【0041】
次に、上記実施形態及び別例によって把握される技術的思想を以下に記載する。
(1)前記操作部には、前記プランジャの先端部と係合可能な係合溝が設けられ、前記係合溝と前記プランジャの先端部との係合により前記保持部が前記第1の位置に保持されることを特徴とする請求項3又は4に記載のスイッチ装置。
【0042】
(2)前記ソレノイドは、非通電時に突出する一方、通電時に没入する前記プランジャを備えていることを特徴とする請求項3、4及び技術的思想(1)のうちいずれか1項に記載のスイッチ装置。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、回路を簡素化できるとともに、スイッチ装置の低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるスイッチ装置の電気的構成を示すブロック図。
【図2】(a)はOFF位置にあるプッシュボタンの操作が無効化されているときの状態を示す図。(b)はプッシュボタンがON位置に保持されているときの状態を示す図。
【符号の説明】
1…車両、12…携帯機、14…スイッチ装置、16…照合制御部(IDコード判定手段)、17…ソレノイド制御部(駆動制御手段)、20…プッシュボタン(操作部)、22…切換スイッチ、25…ソレノイド(アクチュエータ)、27…プランジャ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両におけるエンジンの始動、或いは停止を行なうスイッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車室内にプッシュボタンを設け、このプッシュボタンを操作することによりエンジンを始動、或いは停止させるワンプッシュ式のエンジン始動・停止制御システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。エンジン始動・停止制御システムは、通信機能を有する携帯機と車両側に搭載されたスイッチ装置とを備えている。スイッチ装置は、プッシュボタンによる操作信号に基づいて、車両における電気系統の機能ポジションを「ACC(アクセサリ)」「ON(イグニッションオン)」「ST(スタート)」に切換える各リレーやエンジン駆動装置等に対し個別に制御信号を出力する電源制御部を備えている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−334846号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、エンジン始動・停止制御システムにおいては、車両の走行中にエンジンが停止しないようにする必要があり、電子部品の故障やプッシュボタンの誤操作等、あらゆる異常事態を想定した上で、電気系統の機能ポジションをON系統に維持しなければならない。このように、車両の走行中における安全性及び信頼性を確保するため、電源制御部においては、電気系統の機能ポジションをON系統に維持するための保護回路等が必要となる。このため、回路全体の素子数の増加や回路が複雑化する等の理由から、電源制御部の高コスト化が生じ、そのため、スイッチ装置の製造コストの上昇を招くという問題があった。
【0005】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、回路を簡素化できるとともに、低コスト化を図ることができるスイッチ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車室内に設けられ、車両における電気系統の機能ポジションをON系統にする第1の位置とON系統以外の系統にする第2の位置とを取り得る操作部と、前記操作部を操作することによって前記電気系統の機能ポジションを機械的に切換える切換スイッチと、前記切換スイッチによって前記電気系統の機能ポジションがON系統に切換えられたとき、前記操作部を前記第1の位置に保持するアクチュエータと、前記アクチュエータの駆動制御を行う駆動制御手段とを備えたことをその要旨とする。
【0007】
この構成にすれば、操作部を操作すると、切換スイッチによって、車両の電気系統の機能ポジションがON系統に機械的に切換えられるとともに、アクチュエータが操作部を第1の位置に保持することで、電気系統の機能ポジションがON系統に機械的に維持される。この場合、駆動制御手段が行うアクチュエータの簡単な制御によって、電気系統の機能ポジションをON系統に維持することが可能となる。よって、従来の制御回路が大幅に簡素化されることから、スイッチ装置の低コスト化を図ることができる。また、電気系統の機能ポジションは、ON系統に機械的に維持されているため、電気的な不具合による影響を受けにくくなっている。よって、車両の走行中における安全性及び信頼性を確保することもできる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記車両と別体なる携帯機からのIDコード信号に含まれるIDコードと予め設定されるIDコードとを照合し、それらIDコード同士が一致しているか否かを判定するIDコード判定手段を備え、前記車両の電気系統の機能ポジションがON系統以外の系統に切換えられているとき、前記駆動制御手段は、前記IDコード判定手段の判定結果に基づいて、前記操作部を前記第2の位置に保持するように前記アクチュエータの駆動制御を行うことをその要旨とする。
【0009】
この構成にすれば、携帯機からのIDコードに基づいて、アクチュエータが操作部を第2の位置に保持することで、電気系統の機能ポジションがON系統以外の系統に維持される。このため、駆動制御手段が行うアクチュエータの簡単な制御によって、正規ユーザ以外の操作部の操作を無効化することができる。よって、簡素化された制御回路によって、車両のセキュリティ性を向上させることができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記アクチュエータは、前記第1の位置に配置された前記操作部に係合することによって同操作部を保持するプランジャを備えたソレノイドであることをその要旨とする。
【0011】
この構成にすれば、汎用性の高いソレノイドを用いることによって、部品コストの低減を図ることができる。よって、スイッチ装置の更なる低コスト化を図ることができる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の発明において、前記ソレノイドは、そのプランジャを前記第2の位置に配置された前記操作部に係合させることによって同操作部を保持することを兼ねていることをその要旨とする。
【0013】
この構成にすれば、ソレノイドは、第1の位置における操作部の保持と第2の位置における操作部の保持とを兼ねているため、部品点数を少なく抑えることができる。よって、車両への搭載スペースを小さくすることもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のスイッチ装置を具体化した一実施形態を図1、図2に従って説明する。
【0015】
図1に示すように、エンジン始動・停止制御システム11は、車両とは別体なる携帯機12と、車両1に搭載されたスイッチ装置14とを備えている。携帯機12は、ユーザ(運転者)によって所持され、車両1側のスイッチ装置14と相互通信可能となっている。携帯機12は、車両側のスイッチ装置14から出力されたリクエスト信号を受信すると、そのリクエスト信号に基づいてIDコードを含むIDコード信号を自動送信する。
【0016】
スイッチ装置14は、送受信部15、IDコード判定手段としての照合制御部16、ソレノイド制御部17、エンジン制御部18、プッシュボタン20、切換スイッチ22等を備えている。各制御部15〜18は、図示しないCPU,ROM,RAMからなるCPUユニットによって構成されている。送受信部15は照合制御部16に接続されている。照合制御部16は、ソレノイド制御部17及びエンジン制御部18に接続されている。
【0017】
送受信部15は、照合制御部16から出力されたリクエスト信号を所定周波数の電波に変調して、その電波を車両1の周辺に出力する。また、送受信部15は、携帯機12から送信されたIDコード信号を受信すると、そのIDコード信号をパルス信号に復調して照合制御部16に対して出力する。
【0018】
照合制御部16から出力されるリクエスト信号は、送受信部15を介して間欠的に車両1の周辺に出力される。照合制御部16は、送受信部15からIDコード信号が入力されると、そのIDコード信号に含まれるIDコードと自身に予め設定されたIDコードとを照合する。そして、それらIDコード同士が一致すると、照合制御部16が、ソレノイド制御部17やエンジン制御部18に対して始動許可信号を出力する。それに対して、IDコード同士が一致しない場合、照合制御部16は、ソレノイド制御部17やエンジン制御部18に対して始動禁止信号を出力する。
【0019】
エンジン制御部18は、照合制御部16から始動許可信号が入力されることと、車室内に設けられた操作部としてのプッシュボタン20を操作することとに基づいて、車両1のエンジンを駆動する。エンジン駆動中において、ブレーキスイッチによってブレーキペダルが操作されたことを検出する等の所定の条件を満たした場合に、エンジン制御部18は、プッシュボタン20が操作されたことに基づいて、車両1のエンジン駆動を停止する。
【0020】
車両1における電気機能ポジションをON系統に切換えるイグニッションリレー(IGリレー)24と、車両1に搭載されたバッテリとの間の給電経路21上には接点21aが設けられている。この接点21aは、切換スイッチ22によって開閉されるものであって、同接点21aが開くとイグニッションリレー24はOFFされ、同接点21aが閉じるとイグニッションリレー24はONされる。
切換スイッチ22は、プッシュボタン20を操作することによって直接に操作されるモーメンタリ式スイッチであって、プッシュボタン20に操作力がかかるとONされ、操作力が無くなるとOFFに復帰する。切換スイッチ22は、図示しない信号ラインを介してソレノイド制御部17と電気的に接続されている。
【0021】
図1、図2(a),(b)に示すように、ソレノイド制御部17の入力側には照合制御部16が接続され、ソレノイド制御部17の出力側には、アクチュエータとしてのソレノイド25が接続されている。ソレノイド25は、非通電時に突出する一方、通電時に没入するプランジャ27を備えている。プランジャ27の先端部は、プッシュボタン20の裏面に突設された押圧部30の側面に設けられた係合溝31に係合可能となっている。この係合溝31とプランジャ27とが係合することにより、プッシュボタン20は、車両1の電気系統の機能ポジションをON系統にする第1の位置としてのON位置に保持され、係合が解除されることによりプッシュボタン20のON操作又はOFF操作が可能となる。
【0022】
プッシュボタン20は、前記ON位置に配置された状態で、同プッシュボタン20の操作方向に所定距離だけ移動可能に保持されている。エンジン始動・停止スイッチ26は、ON位置に保持されたプッシュボタン20を更に押し込むことで操作される位置に配設されている。エンジン始動・停止スイッチ26は、ソレノイド制御部17と電気的に接続されている。
【0023】
ソレノイド制御部17は、照合制御部16からの始動許可信号又はエンジン始動・停止スイッチ26からのOFF信号が入力されるとプランジャ27を没入するように、ソレノイド25の駆動制御を行なう。また、ソレノイド制御部17は、切換スイッチ22からのON信号又はOFF信号が入力されるとプランジャ27を突出するように、ソレノイド25の駆動制御を行なう。
【0024】
次に、エンジンの始動・停止制御における一連の動作について説明する。
図2(a)に示すように、車両1のエンジンの駆動が停止しているとき、プッシュボタン20は、車両1の電気系統の機能ポジションをOFF系統にする第2の位置としてのOFF位置に保持されている。このとき、ソレノイド25は、非通電状態となっているためプランジャ27を突出させている。プランジャ27は、プッシュボタン20がその操作方向に移動しないように、プッシュボタン20の押圧部30の端面と対峙するように配置されるため、同プッシュボタン20の操作自体ができなくなっている。
【0025】
図1に示すように、ユーザが車両1に近づくと、送受信部15から出力されるリクエスト信号に応答して、ユーザが所持する携帯機12からIDコード信号が自動送信される。そのIDコード信号が送受信部15により受信されると、照合制御部16がIDコード信号に含まれるIDコードと自身に予め設定されるIDコードとを比較し、それらIDコード同士が一致している場合に、ソレノイド制御部17及びエンジン制御部18に始動許可信号を出力する。エンジン制御部18は、照合制御部16から始動許可信号が入力されると、車両1のエンジンを始動可能な状態にする。
【0026】
ソレノイド制御部17は、照合制御部16から始動許可信号が入力されると、ソレノイド25に対し作動信号を出力しプランジャ27を没入することで、プッシュボタン20を操作可能な状態にする。この状態で、プッシュボタン20を操作すると、切換スイッチ22がONされるとともに、エンジン始動・停止スイッチ26がONされる。すると、車両1における電気系統の機能ポジションは、IGリレー24がONされることでOFF系統からON系統に切換えられる。それとともに、エンジン始動・停止スイッチ26からのON信号がエンジン制御部18に入力されると、エンジン制御部18は、停止中のエンジンを駆動する。
【0027】
図2(b)に示すように、切換スイッチ22がONされると、ソレノイド制御部17は、ソレノイド25に対し作動信号を出力しプランジャ27を突出する。
プランジャ27は、プッシュボタン20がその操作方向とは反対方向のOFF位置に移動しないように、ON位置に配置されたプッシュボタン20の押圧部30の係合溝31に係合する。プッシュボタン20は、プランジャ27の先端部と押圧部30の係合溝31とが係合することによりON位置に保持される。切換スイッチ22は、プッシュボタン20によりONされ続けるため、車両1における電気系統の機能ポジションはON系統に維持される。
【0028】
車両1のエンジンの駆動中に、車両1が停止状態である等の所定の条件下でプッシュボタン20を操作すると、エンジン始動・停止スイッチ26がOFFされる。エンジン始動・停止スイッチ26からのOFF信号がエンジン制御部18に入力されると、エンジン制御部18は、駆動中のエンジンを停止する。それとともに、エンジン始動・停止スイッチ26からのOFF信号がソレノイド制御部17に入力されると、ソレノイド制御部17は、ソレノイド25に対し作動信号を出力し、プランジャ27を没入することで、プランジャ27と係合溝31との係合を解除する。すると、プッシュボタン20は、図示しないバネの付勢力によってOFF位置に戻る。このとき、切換スイッチ22は、プッシュボタン20の操作力が無くなることでOFFに復帰し、電気系統の機能ポジションがON系統からOFF系統に切換えられる。
【0029】
切換スイッチ22がOFFされると、ソレノイド制御部17は、ソレノイド25に対し作動信号を出力しプランジャ27を突出する。プランジャ27は、プッシュボタン20がその操作方向に移動しないように、プッシュボタン20の押圧部30の端面と対峙するように配置されるため、プッシュボタン20の操作自体が再びできなくなる。
【0030】
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)車両1のエンジンが駆動されると、ソレノイド制御部17は、ソレノイド25のプランジャ27を突出し、プッシュボタン20がその操作方向とは反対方向のOFF位置に移動しないように、同プランジャ27をプッシュボタン20の押圧部30の係合溝31に係合する。この場合、ソレノイド制御部17が行うソレノイド25の簡単な制御によって、電気系統の機能ポジションをON系統に維持することが可能となる。よって、従来の制御回路が大幅に簡素化されるため、スイッチ装置14の低コスト化を図ることができる。また、ソレノイド25のプランジャ27と押圧部30の係合溝31との機械的な係合によって、プッシュボタン20はON位置に保持されている。この場合、電気系統の機能ポジションをON系統に維持する構成としては、電気的な不具合による影響を受けにくくなっている。よって、車両1の走行中における安全性及び信頼性を向上させることができる。
【0031】
(2)切換スイッチ22は、モーメンタリ式スイッチであることから、ソレノイド25のプランジャ27を没入させるだけで、電気系統の機能ポジションをON系統からOFF系統に切換えることができる。このため、電気系統の機能ポジションをON系統からOFF系統に切換えるための回路も複雑化しない。よって、ソレノイド制御部17の回路を簡素化することができ、スイッチ装置14は、より一層の低コスト化を図ることができる。
【0032】
(3)ソレノイド制御部17は、照合制御部16から始動許可信号が入力されると、ソレノイド25に対し作動信号を出力しプランジャ27を没入することで、プッシュボタン20を操作可能な状態にする。この場合、ソレノイド制御部17が行うソレノイド25の簡単な制御によって、正規ユーザによるプッシュボタン20の操作のみを有効化することができる。よって、簡素化された制御回路で、車両1のセキュリティ性を向上させることができる。
【0033】
(4)車両1のエンジンの駆動が停止しているとき、プランジャ27は、プッシュボタン20がその操作方向に移動しないように、プッシュボタン20の押圧部30の端面と対峙するように配置されるため、同プッシュボタン20の操作自体ができなくなっている。この場合、プッシュボタン20が意地悪操作されたとしても、エンジンが駆動できないようになっている。従って、車両1のセキュリティ性をより一層向上させることができる。
【0034】
(5)ソレノイド25は、非通電時に突出する一方、通電時に没入するプランジャ27を備えている。このため、何らかの理由によって、車両1のエンジンの駆動中にソレノイド25の駆動制御ができなくなったとしても、ソレノイド25のプランジャ27が突出され、電気系統の機能ポジションをON系統に維持することができる。つまり、車両1の走行中にエンジンが停止しないようにすることができる。よって、車両1の走行中における安全性及び信頼性を向上させることができる。
【0035】
(6)ソレノイド制御部17の出力側には、ソレノイド25が接続されている。このように、汎用性の高いアクチュエータであるソレノイド25を用いることによって、スイッチ装置14の部品コストを低減することができる。よって、スイッチ装置14の更なる低コスト化を図ることができる。
【0036】
(7)プッシュボタン20は、係合溝31とプランジャ27とが係合することでON位置に保持され、プランジャ27がプッシュボタン20の押圧部30の端面と対峙するように配置されることでOFF位置に保持される。このように、ソレノイド25は、ON位置におけるプッシュボタン20の保持と、OFF位置におけるプッシュボタン20の保持とを兼ねている。このため、スイッチ装置14を構成するための部品点数を少なく抑えることができることから、車両1への搭載スペースを小さくすることもできる。
【0037】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態において、ソレノイド25のプランジャ27と押圧部30の係合溝31との機械的な係合によって、プッシュボタン20はON位置に保持されていた。これ以外の構成として、プッシュボタン20の押圧部30の側面に前記係合溝31とは別の位置に係合溝を設け、この係合溝にプランジャ27を係合させることにより、プッシュボタン20をOFF位置に保持するようにしてもよい。
【0038】
・本実施形態において、切換スイッチ22は、プッシュボタン20を操作することによって直接に操作されるモーメンタリ式スイッチであった。これ以外の構成として、切換スイッチ22を、一度ONされるとそのON状態を保持し続ける自己保持型のロック式スイッチとしてもよい。
【0039】
・本実施形態において、携帯機12と車両1に搭載されたスイッチ装置14との相互通信に基づいてエンジンの始動を許可するエンジン始動・停止制御システム11に具体化されていた。これ以外の構成として、例えばキーシリンダにメカニカルキーを装着することによってエンジンの始動を許可するエンジン始動・停止制御システム11に具体化してもよい。
【0040】
・本実施形態において、プッシュボタン20を操作することによって、エンジンの始動が行なわれていた。これ以外の構成として、ロータリスイッチの回動操作によってエンジンの始動を行なうようにしてもよい。
【0041】
次に、上記実施形態及び別例によって把握される技術的思想を以下に記載する。
(1)前記操作部には、前記プランジャの先端部と係合可能な係合溝が設けられ、前記係合溝と前記プランジャの先端部との係合により前記保持部が前記第1の位置に保持されることを特徴とする請求項3又は4に記載のスイッチ装置。
【0042】
(2)前記ソレノイドは、非通電時に突出する一方、通電時に没入する前記プランジャを備えていることを特徴とする請求項3、4及び技術的思想(1)のうちいずれか1項に記載のスイッチ装置。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、回路を簡素化できるとともに、スイッチ装置の低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるスイッチ装置の電気的構成を示すブロック図。
【図2】(a)はOFF位置にあるプッシュボタンの操作が無効化されているときの状態を示す図。(b)はプッシュボタンがON位置に保持されているときの状態を示す図。
【符号の説明】
1…車両、12…携帯機、14…スイッチ装置、16…照合制御部(IDコード判定手段)、17…ソレノイド制御部(駆動制御手段)、20…プッシュボタン(操作部)、22…切換スイッチ、25…ソレノイド(アクチュエータ)、27…プランジャ。
Claims (4)
- 車室内に設けられ、車両における電気系統の機能ポジションをON系統にする第1の位置とON系統以外の系統にする第2の位置とを取り得る操作部と、
前記操作部を操作することによって前記電気系統の機能ポジションを機械的に切換える切換スイッチと、
前記切換スイッチによって前記電気系統の機能ポジションがON系統に切換えられたとき、前記操作部を前記第1の位置に保持するアクチュエータと、
前記アクチュエータの駆動制御を行う駆動制御手段とを備えたことを特徴とするスイッチ装置。 - 前記車両と別体なる携帯機からのIDコード信号に含まれるIDコードと予め設定されるIDコードとを照合し、それらIDコード同士が一致しているか否かを判定するIDコード判定手段を備え、前記車両の電気系統の機能ポジションがON系統以外の系統に切換えられているとき、前記駆動制御手段は、前記IDコード判定手段の判定結果に基づいて、前記操作部を前記第2の位置に保持するように前記アクチュエータの駆動制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ装置。
- 前記アクチュエータは、前記第1の位置に配置された前記操作部に係合することによって同操作部を保持するプランジャを備えたソレノイドであることを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチ装置。
- 前記ソレノイドは、そのプランジャを前記第2の位置に配置された前記操作部に係合させることによって同操作部を保持することを兼ねていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載のスイッチ装置。
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JP2003140939A JP2004340109A (ja) | 2003-05-19 | 2003-05-19 | スイッチ装置 |
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JP2011188691A (ja) * | 2010-03-10 | 2011-09-22 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | ヒューズクリップ |
JP2017111928A (ja) * | 2015-12-15 | 2017-06-22 | 富士通フロンテック株式会社 | 応札ボタン |
-
2003
- 2003-05-19 JP JP2003140939A patent/JP2004340109A/ja active Pending
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