JP2003291779A - エンジン始動・停止制御システム - Google Patents

エンジン始動・停止制御システム

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JP2003291779A JP2002098652A JP2002098652A JP2003291779A JP 2003291779 A JP2003291779 A JP 2003291779A JP 2002098652 A JP2002098652 A JP 2002098652A JP 2002098652 A JP2002098652 A JP 2002098652A JP 2003291779 A JP2003291779 A JP 2003291779A
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正樹 芳野
Masaki Hayashi
政樹 林
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友幸 舟山
Toshio Asahi
利夫 旭
Tomohisa Kakegawa
智央 掛川
Toshinori Aoki
俊徳 青木
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Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可動部材に対するロック手段の係合状態でエン
ジンが始動されるのを確実に解消することができるエン
ジン始動・停止制御システムを提供する。 【解決手段】ステアリングロック機構には、ステアリン
グロック機構がロック状態にあるかロック解除状態にあ
るかを検出するロック状態検出スイッチ32が設けられ
ている。このロック状態検出スイッチ32の第1端32
aはバッテリに接続され、第2端32bは始動・停止ス
イッチ19の第1端19aに接続されている。そして、
始動・停止スイッチ19の第2端19bは電源制御部1
5に接続されている。このため、各スイッチ19,32
が共に閉状態となったときに、電源制御部15に対して
Hレベルの押圧操作信号が入力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン始動制御
装置に係り、詳しくは、例えばステアリングの回転操作
を不能にするステアリングロック装置などとして具体化
される盗難防止機構を備えた車両において、ワンプッシ
ュ操作でエンジンの始動・停止を行うことができるエン
ジン始動・停止制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車においては、その基本性能
や安全性の向上はもとより、その操作性の向上が求めら
れている。そこで、こうした操作性の向上を目的とし
て、従来、スマートイグニッション機能を有するエンジ
ン始動・停止制御システムが提案されている。この種の
エンジン始動・停止制御システムでは、所有者(運転
者)によって所持される携帯機が車両室内に侵入すると
車両に配設された車両制御装置との間で自動的に相互通
信が行われる。そして、車両制御装置は、その相互通信
が確立したことを条件としてエンジン始動許可状態とな
り、車両室内に設けられた始動・停止操作部が操作され
ることによってエンジンを始動させるようになってい
る。つまり、運転者は、車両に搭乗して始動・停止操作
部を操作するだけでエンジンを始動・停止させることが
でき、操作性が向上する。
【0003】また、エンジンの始動・停止操作の更なる
簡便化を図るために、始動・停止操作部として押しボタ
ンスイッチを用い、このスイッチが押圧操作されたとき
にエンジンを始動・停止させるワンプッシュ式エンジン
始動・停止システムが提案されている。
【0004】一方、車両の盗難防止性を確保するため
に、車両には、ステアリングロック機構が設けられてい
る。ステアリングロック機構は、車両の駐車状態におい
てステアリングの回動を規制することによって盗難防止
性を向上させる機構である。具体的には、ワンプッシュ
式エンジン始動・停止システムを備える車両のステアリ
ングロック機構においては、ステアリングシャフトに係
脱可能なロックバーをアクチュエータによって駆動し、
そのアクチュエータの駆動をロック制御部によって制御
するようになっている。
【0005】ところで、エンジンは、ステアリングロッ
クが確実に解除されているときにのみ始動可能となって
いる。すなわち、携帯機とエンジン制御装置との相互通
信が確立した状態で始動・停止スイッチが押圧操作され
ても、ステアリングロックが解除されていないとエンジ
ンは始動しないようになっている。このため従来では、
例えば携帯機とエンジン制御装置との相互通信が確立し
たときにステアリングロックを解除させ、その後に始動
・停止スイッチが押されたときにエンジンを始動させる
ようになっている。
【0006】また、ステアリングロック機構には、ロッ
クバーがステアリングシャフトに係合しているか係合解
除されているかを検出するロック状態検出部が設けられ
ている。そして、ロック制御部は、そのロック状態検出
部からの検出信号に基づいてステアリングシャフトに対
するロックバーの係脱状態を監視し、ロックバーが係合
解除状態にあると認識したときに車両制御装置に対して
始動許可信号を出力するようになっている。このため、
車両制御装置は、ロック制御部から始動許可信号が入力
されたことを条件としてエンジン始動許可状態となり、
この始動許可状態で始動・停止スイッチが押圧操作され
たときにエンジンを始動させるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ロックバー
がステアリングシャフトから係合解除されていないにも
かかわらず車両制御装置がエンジン始動可能状態にな
り、この状態で始動・停止スイッチが押圧操作される
と、ロックバーがステアリングシャフトから係合解除さ
れていないにもかかわらずエンジンが始動されてしま
う。
【0008】また、車両の走行安全上の観点から、車両
走行中においてはエンジンの停止を禁止する必要があ
る。そこで従来、車両制御装置は車速などを監視し、車
両の停止状態を認識したことを条件としてエンジンの停
止許可状態になるようになっている。そして、車両制御
装置は、この停止許可状態において始動・停止スイッチ
が押圧操作されたときにエンジンを停止させるようにな
っている。すなわち、車両制御装置は、車両走行中に始
動・停止スイッチから押圧操作信号が入力されても、こ
の押圧操作信号を無効化するようになっている。よっ
て、車両走行中に始動・停止スイッチが押圧操作されて
も、エンジンが停止してしまうことはない。
【0009】しかし、何らかの要因により車両制御装置
が車両走行中にエンジンの停止許可状態になり、その状
態で始動・停止スイッチが押圧操作されると、車両走行
中にもかかわらずエンジンが停止してしまうおそれがあ
る。
【0010】本発明はこうした実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、可動部材に対するロック手段の
係合状態でエンジンが始動されるのを確実に解消するこ
とができるエンジン始動・停止制御システムを提供する
ことにある。
【0011】また、本発明の他の目的は、車両走行中に
おけるエンジン停止を確実に防止することができるエン
ジン始動・停止制御システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、車両の操舵系機構及
び駆動系機構のうちの少なくとも一方を構成する可動部
材に係脱するロック手段と、そのロック手段を駆動する
アクチュエータと、そのアクチュエータの駆動を制御す
るロック制御手段とを有する盗難防止機構を備えるとと
もに、車両室内に設けられた押しボタン式の始動・停止
スイッチと、所有者によって所持される携帯機との相互
通信が確立し、且つ前記可動部材に対して前記ロック手
段が係合解除した状態で前記始動・停止スイッチから押
圧操作信号が入力されたことを条件としてエンジンを始
動させる車両制御手段とを備えるエンジン始動・停止制
御システムであって、前記始動・停止スイッチと前記車
両制御手段との通信経路に、前記可動部材に対する前記
ロック手段の係脱状態に応じてスイッチングを行うロッ
ク状態検出スイッチング手段を接続し、そのロック状態
検出スイッチにより、前記ロック手段の係合解除状態に
おいては前記車両制御手段への前記押圧操作信号の入力
を可能にし、該ロック手段の係合状態においては該押圧
操作信号の入力を不能にするようにしたことを要旨とす
る。
【0013】請求項2に記載の発明では、車両の操舵系
機構及び駆動系機構のうちの少なくとも一方を構成する
可動部材に係脱するロック手段と、そのロック手段を駆
動するアクチュエータと、そのアクチュエータの駆動を
制御するロック制御手段とを有する盗難防止機構を備え
るとともに、車両室内に設けられた押しボタン式の始動
・停止スイッチと、所有者によって所持される携帯機と
の相互通信が確立し、且つ前記可動部材に対して前記ロ
ック手段が係合解除した状態で前記始動・停止スイッチ
から押圧操作信号が入力されたことを条件としてエンジ
ンを始動させる車両制御手段とを備えるエンジン始動・
停止制御システムであって、前記可動部材に対する前記
ロック手段の係脱状態に応じてスイッチングを行うロッ
ク状態検出スイッチング手段と、そのロック状態検出ス
イッチング手段により、前記可動部材に対する前記ロッ
ク手段の係合解除状態が検出されたときに前記始動・停
止スイッチの押圧操作を可能にし、該ロック手段の係合
状態が検出されたときに該始動・停止スイッチの押圧操
作を不能にする操作規制手段とを備えることを要旨とす
る。
【0014】請求項3に記載の発明では、車両室内に設
けられた押しボタン式の始動・停止スイッチと、所有者
によって所持される携帯機との相互通信が確立した状態
で前記始動・停止スイッチから押圧操作信号が入力され
たことを条件としてエンジンを始動させ、少なくとも車
両の走行停止状態で前記始動・停止スイッチから押圧操
作信号が入力されたことを条件としてエンジンを停止さ
せる車両制御手段とを備えるエンジン始動・停止制御シ
ステムであって、車両の走行停止状態において前記始動
・停止スイッチの押圧操作を可能にし、車両の走行状態
において前記始動・停止スイッチの押圧操作を不能にす
る操作規制手段を備えることを要旨とする。
【0015】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、ロック手段が可動
部材に係合した状態においては、ロック状態検出スイッ
チング手段のスイッチング動作により、始動・停止スイ
ッチからの押圧操作信号が車両制御手段に対して入力さ
れない。このため、始動・停止スイッチが押圧操作され
ても、エンジンは始動されない。
【0016】請求項2に記載の発明によると、ロック手
段が可動部材に係合した状態においては、操作規制手段
によって始動・停止スイッチの押圧操作が不能な状態に
規制される。このため、ロック手段が可動部材に対して
係合した状態で始動・停止スイッチを押圧操作しようと
しても、押圧操作自体を行うことができない。よって、
ロック手段の係合状態においては車両制御手段に対する
押圧操作信号の入力が確実に阻止される。それゆえ、ロ
ック手段の係合状態での始動・停止スイッチの押圧操作
に基づくエンジン始動が確実に防止される。
【0017】請求項3に記載の発明によると、車両の走
行状態においては、操作規制手段によって始動・停止ス
イッチの押圧操作が不能な状態に規制される。このた
め、車両の走行状態で始動・停止スイッチを押圧操作し
ようとしても、押圧操作自体を行うことができない。よ
って、車両の走行状態においては車両制御手段に対する
押圧操作信号の入力が確実に阻止される。それゆえ、車
両走行状態での始動・停止スイッチの押圧操作に基づく
エンジン停止が確実に防止される。
【0018】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明
を、電子式ステアリングロック機構を備えた車両に搭載
されるワンプッシュ式エンジン始動・停止制御システム
に具体化した第1実施形態を図1〜図3に基づき詳細に
説明する。
【0019】図1に示すように、エンジン始動・停止制
御システム1は、携帯機11と、車両2に配設された車
両制御手段としての車両制御装置12とを備えている。
携帯機11は、所有者(運転者)によって所持され、車
両制御装置12と相互通信可能となっている。詳しく
は、携帯機11は、車両制御装置12から出力されたリ
クエスト信号を受信すると、所定のIDコードを含むI
Dコード信号を自動的に送信する。このIDコード信号
は、所定周波数(例えば300MHz)の電波として送
信される。
【0020】車両制御装置12は、送受信部13、照合
制御部14、電源制御部15、ロック制御手段としての
ロック制御部16、エンジン制御部17及びメータ制御
部18を備えている。各制御部14〜18は、具体的に
は図示しないCPU、ROM、RAMからなるCPUユ
ニットによって構成されている。送受信部13は照合制
御部14に電気的に接続され、照合制御部14は電源制
御部15、ロック制御部16及びエンジン制御部17に
電気的に接続されている。電源制御部15には、ロック
制御部16、エンジン制御部17、メータ制御部18及
び始動・停止操作部20が電気的に接続されている。な
お、図3に示すように、本実施形態においてこの始動・
停止操作部20は、モーメンタリ式の押しボタンスイッ
チによって構成された始動・停止スイッチ19と、ステ
アリングロック機構31を構成するロック状態検出手段
としてのロック状態検出スイッチ32とによって構成さ
れている。また、照合制御部14、ロック制御部16、
エンジン制御部17及びメータ制御部18は、図示しな
い通信ラインによって電気的に接続されている。
【0021】送受信部13は、照合制御部14から出力
されたリクエスト信号を所定周波数の電波(例えば13
4kHz)に変調し、その電波を車両室内に出力する。
また、送受信部13は、携帯機11から送信されたID
コード信号を受信すると、そのIDコード信号をパルス
信号に復調して照合制御部14に対して出力する。
【0022】照合制御部14は、送受信部13に対して
リクエスト信号を間欠的に出力する。また、照合制御部
14は、送受信部13からIDコード信号が入力される
と、IDコード信号に含まれるIDコードと、自身に予
め設定されたIDコードとの比較(IDコード照合)を
行う。その結果、それらIDコード同士が一致したとき
には、照合制御部14はロック制御部16に対してロッ
ク解除要求信号を出力する。そして、照合制御部14
は、ロック制御部16からロック解除完了信号が入力さ
れると、電源制御部15及びエンジン制御部17に対し
て始動許可信号を出力する。これに対し、照合制御部1
4は、各IDコード同士が一致しないときには、電源制
御部15及びエンジン制御部17に対して始動禁止信号
を出力する。また、照合制御部14は、エンジンが駆動
中であることを示すエンジン駆動信号が電源制御部15
から入力されると、送受信部13に対するリクエスト信
号の出力を停止する。なお、本実施形態において、ロッ
ク解除要求信号、ロック解除完了信号、始動許可信号、
始動禁止信号及びエンジン駆動信号は、所定ビット数の
2値信号パターンによって構成されている。このため、
照合制御部14と各制御部15〜17との間の通信経路
に短絡や断線などの異常が生じた場合には、各制御部1
4〜17によってその旨が検知可能になる。
【0023】電源制御部15には、アクセサリリレー
(ACCリレー)21、第1イグニッションリレー(I
G1リレー)22、第2イグニッションリレー(IG2
リレー)23及びスタータリレー(STリレー)24に
おけるコイル部L1〜L4の一端が接続されている。詳
しくは、電源制御部15には、図示しないFETなどの
スイッチング素子を介して、各リレー21〜24のコイ
ル部L1〜L4の一端が接続されている。また、それら
コイル部L1〜L4の他端は接地されている。そして、
各リレー21〜24は、電源制御部15から作動信号
(本実施形態ではHレベルの作動信号)が出力されたと
きに作動するようになっている。
【0024】電源制御部15は、照合制御部14から始
動許可信号が入力されると、エンジン始動許可状態とな
る。そして、このエンジン始動許可状態において始動・
停止スイッチ19が押圧操作されて押圧操作信号(本実
施形態ではHレベルの信号)が入力されると、電源制御
部15は、IG1リレー22、IG2リレー23及びS
Tリレー24に対して作動信号を出力する。このため、
IG1リレー22、IG2リレー23及びSTリレー2
4が作動し、各リレー22〜24の接点CP2〜CP4
がON状態となる。各接点CP2〜CP4の一端は、バ
ッテリ端子に接続されている。また、CP2の他端はエ
ンジン制御部17及びメータ制御部18の電源端子に接
続され、CP3の他端はエンジン制御部17の電源端子
に接続され、CP4の他端は図示しないエンジンスター
タに接続されている。よって、IG1リレー22及びI
G2リレー23が作動すると、エンジン制御部17及び
メータ制御部18への給電が行われる。そして、STリ
レー24が作動すると、エンジンスタータが作動する。
また、始動・停止スイッチ19から押圧操作信号が入力
されたことに伴い、電源制御部15はエンジン制御部1
7に対して始動信号を出力する。
【0025】エンジン制御部17は、照合制御部14か
ら始動許可信号が入力されるとともに、電源制御部15
から始動信号が入力されると、燃料噴射制御や点火制御
などを行う。そして、エンジン制御部17は、イグニッ
ションパルスやオルタネータ出力などに基づいてエンジ
ンの駆動状態を検出し、エンジンが駆動していると判断
したときに電源制御部15に対して完爆信号を出力す
る。
【0026】そして、電源制御部15は、エンジン制御
部17から完爆信号が入力されると、STリレー24へ
の作動信号の出力を停止して同STリレー24を非作動
状態にするとともに、ACCリレー21に対して作動信
号を出力する。なお、ACCリレー21の接点CP1の
一端はバッテリに接続され、他端はアクセサリ駆動系の
各種電装品の電源端子に接続されている。
【0027】また、メータ制御部18は、インストルメ
ントパネルに設けられたコンビネーションメータ類の動
作を制御し、作動時には、車速情報などの車両情報信号
を電源制御部15に対して出力する。
【0028】ロック制御部16は、ロック状態検出スイ
ッチ32及びアクチュエータとしてのモータ33ととも
にステアリングロック機構31を構成している。そし
て、このロック制御部16には、ロック状態検出スイッ
チ32及びモータ33が電気的に接続されている。
【0029】図2に示すように、ステアリングロック機
構31は、ロック制御部16、前記ロック状態検出スイ
ッチ32及びモータ33に加え、ロック手段としてのロ
ックピン34を備えている。本実施形態においてロック
状態検出スイッチ32は、ノーマルオープン(A接点)
タイプのメカニカルスイッチ(ここではリミットスイッ
チ)によって構成されている。そして、ロック状態検出
スイッチ32の一端はバッテリに接続され、他端はロッ
ク制御部16及び始動・停止スイッチ19に接続されて
いる。詳しくは、図3に示すように、ロック状態検出ス
イッチ32の第1端32aはバッテリに接続されてい
る。また、ロック状態検出スイッチ32の第2端32b
は、ロック制御部16に接続されるとともに、始動・停
止スイッチ19の第1端19aに接続されている。そし
て、始動・停止スイッチ19の第2端19bは電源制御
部15に接続されている。このため、ロック状態検出ス
イッチ32の開状態ではロック制御部16に対してLレ
ベルの信号が入力され、同スイッチ32が閉状態になる
とロック制御部16に対してHレベルの信号が入力され
る。また、ロック状態検出スイッチ32の閉状態におい
て始動・停止スイッチ19が押圧操作されたときに、電
源制御部15に対して前記押圧操作信号が入力される。
そして、ロック状態検出スイッチ32の開状態において
は、始動・停止スイッチ19が押圧操作されても、電源
制御部15に対して前記押圧操作信号は入力されない。
【0030】モータ33はロック制御部16によって駆
動制御され、同ロック制御部16から駆動信号が入力さ
れたときに駆動するようになっている。このモータ33
の回転軸にはウォームギア35が外嵌され、同ウォーム
ギア35はモータ33の回転軸に連動するようになって
いる。また、このウォームギア35に噛み合うように平
歯車36が配設されている。
【0031】ロックピン34は、ステアリングシャフト
3の外周面に設けられた凹部3aに対して先端部が係脱
可能に設けられている。このため、ロックピン34が凹
部3aに係合した状態(図2(a)に示す状態)にある
ときには、ステアリングシャフト3の回動が規制され
る。これに対し、ロックピン34が凹部3aに係合して
いない状態(図2(b)に示す状態)にあるときには、
ステアリングシャフトの回動が可能となる。
【0032】ロックピン34の外側面には、前記平歯車
36と噛み合うギア部34aが形成されている。このた
め、ロックピン34は、平歯車36の回転に伴い、同図
に矢印F1,F2で示す方向に移動可能となっている。
つまり、ロックピン34は、モータ33の回転によって
移動し、ステアリングシャフト3に対して係脱可能とな
っている。
【0033】また、ロックピン34の基端部にはスイッ
チ駆動部34bが形成されている。そして、図2(a)
に示すように、このスイッチ駆動部34bは、ロックピ
ン34がステアリングシャフト3の凹部3aに係合して
いる状態、すなわちロックピン34のロック状態におい
ては、ロック状態検出スイッチ32に対して非接触状態
となる。このため、ロックピン34のロック状態ではロ
ック状態検出スイッチ32が開状態となり、ロック制御
部16に対してLレベルの信号が入力される。よって、
ロック制御部16は、ロック状態検出スイッチ32から
Lレベルの信号が入力されることにより、ロックピン3
4がロック状態であることを認識可能となる。
【0034】これに対し、図2(b)に示すように、ロ
ックピン34が該凹部3aから離脱している状態、すな
わちロックピン34のロック解除状態においては、スイ
ッチ駆動部34bはロック状態検出スイッチ32に接触
して同スイッチ32を閉状態にする。このため、ロック
ピン34のロック解除状態ではロック状態検出スイッチ
32が閉状態となり、ロック制御部16に対してHレベ
ルの信号が入力される。よって、ロック制御部16は、
ロック状態検出スイッチ32からHレベルの信号が入力
されることにより、ロックピン34がロック解除状態で
あることを認識可能となる。なお、ロック状態検出スイ
ッチ32は、ロックピン34がステアリングシャフト3
の凹部3aから完全に離脱したときに閉状態となるよう
に設定されている。
【0035】ロック制御部16は、照合制御部14から
ロック解除要求信号が入力されると、モータ33に対し
てロック解除を行うための駆動信号(アンロック駆動信
号)を出力する。この場合、モータ33は、図2に矢印
R1で示す方向に回転軸を回転させ、ロックピン34を
矢印F1方向に移動させる。このため、図2(b)に示
すように、ロックピン34とステアリングシャフト3の
凹部3aとの係合が解除された状態になるとともに、ロ
ック状態検出スイッチ32が閉状態となる。そして、ロ
ック制御部16は、ロック状態検出スイッチ32からH
レベルの信号が入力されると、照合制御部14に対して
ロック解除完了信号を出力する。
【0036】また、ロック制御部16は、電源制御部1
5からの制御信号やドアカーテシスイッチからの出力信
号などに基づき、所定の条件を満たしたときにモータ3
3に対してロックを行うための駆動信号(ロック駆動信
号)を出力する。この場合、モータ33は、図2に矢印
R2で示す方向に回転軸を回転させ、ロックピン34を
矢印F2方向に移動させる。このため、図2(a)に示
すように、ロックピン34とステアリングシャフト3の
凹部3aとが係合した状態になるとともに、ロック状態
検出スイッチ32が開状態となる。
【0037】よって、こうしたエンジン始動・停止制御
システム1によれば、ロックピン34のロック状態にお
いてはロック状態検出スイッチ32が開状態となるた
め、始動・停止スイッチ19が押圧操作されても、電源
制御部15に対して前記押圧操作信号が入力されなくな
る。また、ロックピン34のロック解除状態においては
ロック状態検出スイッチ32が閉状態となるため、始動
・停止スイッチ19が押圧操作されると、電源制御部1
5に対して前記押圧操作信号が入力される。
【0038】したがって、本実施形態によれば以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1)ロックピン34がステアリングシャフト3の凹部
3aとの係合状態から確実に解除されていないと、始動
・停止スイッチ19から電源制御部15に対して押圧操
作信号が入力されない。このため、ロックピン34の係
合状態で始動・停止スイッチ19が押圧操作されても、
その操作に基づいてエンジンが始動されることはない。
つまり、ロックピン34の係合状態で電源制御部15が
始動許可状態となり、その状態で始動・停止スイッチ1
9が押圧操作されても、その押圧操作信号は電源制御部
15に入力されない。よって、ロックピン34の係合状
態でエンジンが始動されるのを確実に解消することがで
きる。しかも、ハードウェア構成によって押圧操作信号
の入力が規制されるため、信頼性を高く維持することが
できる。
【0039】(2)始動・停止操作部20は、ステアリ
ングロック機構31を構成する既存のロック状態検出ス
イッチ32を始動・停止スイッチ19に直列に接続する
ことによって構成されている。よって、始動・停止操作
部20を簡素に構成することができるとともに、新たな
部材を付加する必要がないため該始動・停止操作部20
の部品点数の増加及び製造コストの増大を防止すること
ができる。 (第2実施形態)次に、本発明を具体化した第2実施形
態を図4及び図5に基づいて説明する。なお、以下の各
実施形態では第1実施形態と相違する点を主に述べ、共
通する点については同一部材番号を付すのみとしてその
説明を省略する。
【0040】図4に示すように、本実施形態において前
記第1実施形態と異なる点は、始動・停止操作部20の
構成である。始動・停止操作部20は、前記始動・停止
スイッチ19、前記ロック状態検出スイッチ32及び操
作規制手段としてのロックアクチュエータ47によって
構成されている。詳しくは、始動・停止スイッチ19の
第1端19aはバッテリに接続され、第2端19bは電
源制御部15に接続されている。このため、始動・停止
スイッチ19が押圧操作されたときには、電源制御部1
5に対して前記押圧操作信号が入力される。また、ロッ
ク状態検出スイッチ32の第1端32aはバッテリに接
続され、第2端32bはロック制御部16の入力端子及
びロックアクチュエータ47の電源端子に接続されてい
る。このため、ロック状態検出スイッチ32が閉状態と
なったときには、ロック制御部16に対してHレベルの
信号が入力されるとともに、ロックアクチュエータ47
に対して電力が供給される。
【0041】図5に示すように、始動・停止スイッチ1
9は、操作部41とスイッチ本体42とを備えている。
操作部41とスイッチ本体42とは対向配置されてい
る。操作部41は、インストルメントパネル等からなる
壁部4の貫通孔4aに挿通されており、同壁部4から突
出している。操作部41におけるスイッチ本体42側の
面には凹部41aが設けられ、スイッチ本体42におけ
る操作部41側の面には凹部42aが設けられている。
そして、これら凹部41a,42a内にはコイルスプリ
ング43が配設され、このスプリング43の各端がそれ
ぞれ操作部41及びスイッチ本体42に固定されてい
る。操作部41は、このコイルスプリング43の付勢力
によってスイッチ本体42から離間した位置に固定され
ている。このため、図5(a)に矢印Fで示すように、
操作部41をスプリング43の付勢力に抗して押圧する
ことにより、操作部41とスイッチ本体42とが近接す
る。また、操作部41には接点44aが形成され、スイ
ッチ本体42には接点44bが形成されている。そし
て、操作部41が押圧されたときに両接点44a,44
b同士が接触するようになっており、これら接点44
a,44b同士が接触したときに始動・停止スイッチ1
9が閉状態となる。接点44bは前記電源制御部15に
接続されており、接点44a,44b同士が接触したと
きに電源制御部15に対して押圧操作信号が入力され
る。
【0042】また、スイッチ本体42には、ロックアク
チュエータ47が配設されている。本実施形態において
ロックアクチュエータ47はソレノイドによって構成さ
れ、スイッチ本体42の外面に配設されている。スイッ
チ本体42には、凹部42aに連通する連通孔42bが
透設されている。この連通孔42bには、ロックアクチ
ュエータ47の可動鉄心(図示略)に連結されたロッド
48が挿通されている。
【0043】なお、本実施形態のロックアクチュエータ
47は、非駆動状態においてロッド48が突出し(図5
(a)に示す状態)、駆動状態においてロッド48が没
入した状態(図5(b)に示す状態)となるように構成
されている。
【0044】このため、図5(a)に示すように、ロッ
クアクチュエータ47の非駆動状態においては、操作部
41の凹部41aに設けられた当接部45にロッド48
の先端が当接した状態となり、操作部41の矢印F方向
への移動を規制する。よって、ロック状態検出スイッチ
32の開状態、すなわち前記ロックピン34のロック状
態においては、操作部41の押圧操作が不能な状態とな
る。
【0045】これに対し、図5(b)に示すように、ロ
ックアクチュエータ47の駆動状態においては、操作部
41の当接部45からロッド48の先端が離間した状態
となり、操作部41の矢印F方向への移動が可能とな
る。よって、ロック状態検出スイッチ32の閉状態、す
なわちロックピン34のロック解除状態においては、操
作部41の押圧操作が可能な状態となる。
【0046】したがって、本実施形態によれば、以下の
ような効果を得ることができる。 (3)ロックピン34がステアリングシャフト3の凹部
3aに係合した状態においては、ロックアクチュエータ
47によって始動・停止スイッチの押圧操作が不能な状
態に規制される。このため、ロックピン34の係合状態
で始動・停止スイッチ19を押圧操作しようとしても、
押圧操作自体を行うことができない。よって、ロックピ
ン34の係合状態で電源制御部15に押圧操作信号が入
力されてしまうのを確実に阻止することができる。それ
ゆえ、ロックピン34の係合状態で電源制御部15が始
動許可状態となっても、始動・停止スイッチ19の押圧
操作に基づくエンジン始動を確実に防止することができ
る。したがって、ロックピン34の係合状態でエンジン
が始動されるのを確実に解消することができる。
【0047】(4)ロックピン34の係合状態において
は始動・停止スイッチ19の押圧操作自体が不能となる
ため、始動・停止スイッチ19の押圧操作によるエンジ
ン始動が無効化されている旨を操作者に確実に認識させ
ることができる。 (第3実施形態)次に、本発明を具体化した第3実施形
態を図6に基づいて説明する。
【0048】図6に示すように、本実施形態において前
記各実施形態と異なる点は、始動・停止操作部20の構
成である。図6(a)に示すように、始動・停止操作部
20は、前記始動・停止スイッチ19及び前記ロックア
クチュエータ47を備えている。前記第2実施形態と同
様に、始動・停止スイッチ19の第1端19aはバッテ
リに接続され、第2端19bは電源制御部15に接続さ
れている。また、ロックアクチュエータ47の電源端子
には車速信号が入力されるようになっている。詳しく
は、車速信号は図示しない車速センサからの検出信号で
あり、車速に応じて周期が異なるパルス信号によって構
成されている。そして、図6(b)に示すように、車速
信号はドライバ部50に入力され、同ドライバ部50の
出力電圧がロックアクチュエータ47の電源端子に印加
されるようになっている。
【0049】また、本実施形態においてロックアクチュ
エータ47は、前記第2実施形態とは異なり、非駆動状
態においてロッド48が没入し、駆動状態においてロッ
ド48が突出した状態となるように構成されている。
【0050】ドライバ部50は、抵抗R1、コンデンサ
C1、インバータ回路51及びNチャネルMOSFET
(以下、単に「FET」という)52によって構成され
ている。そして、抵抗R1の一端に車速信号が入力され
るようになっており、他端はコンデンサC1の一端及び
インバータ回路51の入力端子に接続されている。コン
デンサC1の他端は接地され、インバータ回路51の出
力端子はFET52のゲート端子に接続されている。ま
た、FET52のドレイン端子はバッテリに接続され、
ソース端子はロックアクチュエータ47の電源端子に接
続されている。
【0051】このため、ドライバ部50に車速信号が入
力されていないとき、すなわち車両2の走行停止状態に
おいてはFET52のゲート電圧がLレベルとなり、ロ
ックアクチュエータ47が非駆動状態となる。このた
め、車両2の走行停止状態においては、操作部41の矢
印F方向への移動、すなわち始動・停止スイッチ19の
押圧操作が可能となる。
【0052】これに対し、ドライバ部50に車速信号が
入力されているとき、すなわち車両2の走行状態におい
てはFET52のゲート電圧がHレベルとなり、ロック
アクチュエータ47が駆動状態となる。このため、ロッ
クアクチュエータ47のロッド48の先端と操作部41
の当接部45とが当接した状態となり、操作部41の矢
印F方向への移動が不能な状態となる。よって、車両2
の走行状態においては、始動・停止スイッチ19の押圧
操作が不能となる。
【0053】したがって、本実施形態によれば、以下の
ような効果を得ることができる。 (5)車両2の走行状態においては、ロックアクチュエ
ータ47によって始動・停止スイッチ19の押圧操作が
不能な状態に規制される。このため、車両2の走行状態
で始動・停止スイッチ19を押圧操作しようとしても、
押圧操作自体を行うことができない。よって、車両2の
走行状態において電源制御部15に対して押圧操作信号
が入力されてしまうことを確実に阻止することができ
る。それゆえ、たとえ車両の走行状態で電源制御部15
が停止許可状態となっても、始動・停止スイッチ19の
押圧操作に基づくエンジン停止を確実に防止することが
できる。よって、車両走行中におけるエンジン停止を確
実に防止することができる。
【0054】(6)車両2の走行状態においては始動・
停止スイッチ19の押圧操作自体が不能となるため、始
動・停止スイッチ19の押圧操作によるエンジン停止が
無効化されている旨を操作者に確実に認識させることが
できる。 (第4実施形態)次に、本発明を具体化した第4実施形
態を図7に基づいて説明する。
【0055】図7に示すように、本実施形態において前
記各実施形態と異なる点は、始動・停止操作部20の構
成である。図7(a)に示すように、始動・停止操作部
20は、前記始動・停止スイッチ19、前記ロックアク
チュエータ47、前記ロック状態検出スイッチ32及び
アンド回路53を備えている。前記第2及び第3実施形
態と同様に、始動・停止スイッチ19の第1端19aは
バッテリに接続され、第2端19bは電源制御部15に
接続されている。そして、ロック状態検出スイッチ32
の第1端32aはバッテリに接続され、第2端32bは
ロック制御部16及びアンド回路53の第1入力端子に
接続されている。
【0056】また、アンド回路53の第2入力端子には
インバータを介して車速信号が入力され、出力端子はロ
ックアクチュエータ47の電源端子に接続されている。
詳しくは、図7(b)に示すように、アンド回路53
は、抵抗R1、コンデンサC1及びFET52とともに
ドライバ部50を構成している。そして、アンド回路5
3の第2入力端子には、インバータと、抵抗R1及びコ
ンデンサC1による積分回路とを介して、車速信号が入
力されるようになっている。また、アンド回路53の出
力端子はFET52のゲート端子に接続されている。な
お、前記第3実施形態と同様に、FET52のドレイン
端子はバッテリに接続され、ソース端子はロックアクチ
ュエータ47の電源端子に接続されている。
【0057】なお、本実施形態のロックアクチュエータ
47は、前記第2実施形態と同様に、非駆動状態におい
てロッド48が突出し、駆動状態においてロッド48が
没入した状態となるように構成されている。
【0058】このため、ロックアクチュエータ47は、
車速信号が入力されてないことと、ロック状態検出スイ
ッチ32が閉状態であることとを条件として駆動する。
よって、ロックピン34の係合状態においては、操作部
41の矢印F方向への移動がロックアクチュエータ47
によって規制されるため、始動・停止スイッチ19の押
圧操作が不能となる。また、ロックピン34の係合解除
状態においても、車両走行中には始動・停止スイッチ1
9の押圧操作が不能となる。
【0059】これに対し、ロックピン34の係合解除状
態であるとともに車両の走行停止状態においては、操作
部41の矢印F方向への移動が可能となるため、始動・
停止スイッチ19の押圧操作が可能となる。
【0060】したがって、本実施形態によれば、上記
(3)〜(6)の効果を併せ得ることができる。なお、
本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
【0061】・ 前記各実施形態では、ロック状態検出
スイッチ32としてノーマルオープンタイプのスイッチ
を用いている。しかし、このロック状態検出スイッチ3
2として、ノーマルクローズタイプのスイッチを用いて
もよい。但しこの場合、始動・停止操作部20の回路構
成を少々変更する必要がある。
【0062】・ 前記第2〜4実施形態において、ロッ
クアクチュエータ47は、ソレノイドに限らず、モータ
などの電気駆動式のアクチュエータであれば何を適用し
てもよい。
【0063】・ 前記第2及び第4実施形態において、
ロックアクチュエータ47の駆動条件として、シフトポ
ジションが「P」または「N」レンジに位置しているこ
とや、パーキングブレーキがON状態であることを加え
てもよい。このようにすれば、ロックピン34が係合解
除状態であっても、シフトポジションやパーキングブレ
ーキが上記条件を満たしていないと始動・停止スイッチ
19の押圧操作が不能となる。
【0064】・ 前記各実施形態において、ロック状態
検出スイッチ32は、リミットスイッチに限らず、リー
ドスイッチなどの有接点式スイッチや、ホール素子等を
用いた近接センサなどによって構成された無接点式スイ
ッチング素子によって構成されてもよい。
【0065】・ 前記実施形態では、盗難防止機構とし
て、ステアリングシャフト3の回転の可否を制御するス
テアリングロック機構31に具体化している。しかし、
盗難防止機構は、例えば車輪の回転をロックピン34相
当の部材によって規制する電子式走行規制装置や、シフ
トポジションの切換操作をロックピン34相当の部材に
よって規制する電子式シフトロック装置等であってもよ
い。すなわち、盗難防止機構は、ステアリングロック機
構31に限らず、車両の操舵系機構や駆動系機構の動作
を規制する機構であればよい。
【0066】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に列挙する。 (1) 請求項1に記載のエンジン始動・停止制御シス
テムにおいて、前記ロック状態検出スイッチング手段に
より、前記可動部材に対する前記ロック手段の係合解除
状態が検出されたときに前記始動・停止スイッチの押圧
操作を可能にし、該ロック手段の係合状態が検出された
ときに該始動・停止スイッチの押圧操作を不能にする操
作規制手段とを備えること。
【0067】(2) 請求項2または技術的思想(1)
に記載のエンジン始動・停止制御システムにおいて、前
記操作規制手段は、車両の走行停止状態において前記始
動・停止スイッチの押圧操作を可能にし、車両の走行状
態において前記始動・停止スイッチの押圧操作を不能に
すること。
【0068】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1または請
求項2に記載の発明によれば、可動部材に対するロック
手段の係合状態でエンジンが始動されるのを確実に解消
することができる。
【0069】請求項3に記載の発明によれば、車両走行
中におけるエンジン停止を確実に防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のエンジン始動・停止制
御システムの概略構成を示すブロック図。
【図2】(a),(b)は、第1実施形態のステアリン
グロック機構の構成を概略的に示す概略構成図。
【図3】第1実施形態の始動・停止操作部の電気的構成
を概略的に示す配線図。
【図4】第2実施形態の始動・停止操作部の電気的構成
を概略的に示す配線図。
【図5】(a),(b)は、第2実施形態の始動・停止
操作部の構成を概略的に示す断面図。
【図6】(a)は第3実施形態の始動・停止操作部の電
気的構成を概略的に示す配線図、(b)は同始動・停止
操作部の構成を概略的に示す断面図。
【図7】(a)は第4実施形態の始動・停止操作部の電
気的構成を概略的に示す配線図、(b)は同始動・停止
操作部の構成を概略的に示す断面図。
【符号の説明】
1…エンジン始動・停止制御システム、2…車両、3…
可動部材としてのステアリングシャフト、3a…凹部、
11…携帯機、12…車両制御装置、15…電源制御
部、16…ロック制御手段としてのロック制御部、19
…始動・停止スイッチ、20…始動・停止操作部、31
…盗難防止機構としてのステアリングロック機構、32
…ロック状態検出手段としてのロック状態検出スイッ
チ、34…ロック手段としてのロックピン、47…操作
規制手段としてのロックアクチュエータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芳野 正樹 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 林 政樹 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 舟山 友幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 旭 利夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 掛川 智央 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 青木 俊徳 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の操舵系機構及び駆動系機構のうち
    の少なくとも一方を構成する可動部材に係脱するロック
    手段と、そのロック手段を駆動するアクチュエータと、
    そのアクチュエータの駆動を制御するロック制御手段と
    を有する盗難防止機構を備えるとともに、車両室内に設
    けられた押しボタン式の始動・停止スイッチと、所有者
    によって所持される携帯機との相互通信が確立し、且つ
    前記可動部材に対して前記ロック手段が係合解除した状
    態で前記始動・停止スイッチから押圧操作信号が入力さ
    れたことを条件としてエンジンを始動させる車両制御手
    段とを備えるエンジン始動・停止制御システムであっ
    て、 前記始動・停止スイッチと前記車両制御手段との通信経
    路に、前記可動部材に対する前記ロック手段の係脱状態
    に応じてスイッチングを行うロック状態検出スイッチン
    グ手段を接続し、 そのロック状態検出スイッチにより、前記ロック手段の
    係合解除状態においては前記車両制御手段への前記押圧
    操作信号の入力を可能にし、該ロック手段の係合状態に
    おいては該押圧操作信号の入力を不能にするようにした
    ことを特徴とするエンジン始動・停止制御システム。
  2. 【請求項2】 車両の操舵系機構及び駆動系機構のうち
    の少なくとも一方を構成する可動部材に係脱するロック
    手段と、そのロック手段を駆動するアクチュエータと、
    そのアクチュエータの駆動を制御するロック制御手段と
    を有する盗難防止機構を備えるとともに、車両室内に設
    けられた押しボタン式の始動・停止スイッチと、所有者
    によって所持される携帯機との相互通信が確立し、且つ
    前記可動部材に対して前記ロック手段が係合解除した状
    態で前記始動・停止スイッチから押圧操作信号が入力さ
    れたことを条件としてエンジンを始動させる車両制御手
    段とを備えるエンジン始動・停止制御システムであっ
    て、 前記可動部材に対する前記ロック手段の係脱状態に応じ
    てスイッチングを行うロック状態検出スイッチング手段
    と、 そのロック状態検出スイッチング手段により、前記可動
    部材に対する前記ロック手段の係合解除状態が検出され
    たときに前記始動・停止スイッチの押圧操作を可能に
    し、該ロック手段の係合状態が検出されたときに該始動
    ・停止スイッチの押圧操作を不能にする操作規制手段と
    を備えることを特徴とするエンジン始動・停止制御シス
    テム。
  3. 【請求項3】 車両室内に設けられた押しボタン式の始
    動・停止スイッチと、所有者によって所持される携帯機
    との相互通信が確立した状態で前記始動・停止スイッチ
    から押圧操作信号が入力されたことを条件としてエンジ
    ンを始動させ、少なくとも車両の走行停止状態で前記始
    動・停止スイッチから押圧操作信号が入力されたことを
    条件としてエンジンを停止させる車両制御手段とを備え
    るエンジン始動・停止制御システムであって、 車両の走行停止状態において前記始動・停止スイッチの
    押圧操作を可能にし、車両の走行状態において前記始動
    ・停止スイッチの押圧操作を不能にする操作規制手段を
    備えることを特徴とするエンジン始動・停止制御システ
    ム。
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