JP2004183625A - エンジン駆動制御装置及びエンジン駆動制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】暖機のためのエンジン駆動操作を容易に行うことができるエンジン駆動制御装置を提供する。
【解決手段】車両制御装置12は、携帯機11からの送信信号に含まれるIDコードと予め設定されたIDコードとを照合し、それらIDコード同士が一致したことを条件としてドア錠を解錠させる照合制御部14と、該IDコード同士が一致した状態で所定の条件が満たされた際にエンジンを自動的に駆動させてエンジンの暖機を図るエンジン自動駆動制御を行うとともに、そのエンジン駆動状態で車両が操作された際にエンジンを自動的に停止させる暖機運転停止制御を行う暖機用エンジン駆動制御手段としての電源制御部15とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】車両制御装置12は、携帯機11からの送信信号に含まれるIDコードと予め設定されたIDコードとを照合し、それらIDコード同士が一致したことを条件としてドア錠を解錠させる照合制御部14と、該IDコード同士が一致した状態で所定の条件が満たされた際にエンジンを自動的に駆動させてエンジンの暖機を図るエンジン自動駆動制御を行うとともに、そのエンジン駆動状態で車両が操作された際にエンジンを自動的に停止させる暖機運転停止制御を行う暖機用エンジン駆動制御手段としての電源制御部15とを備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエンジン駆動制御装置及びエンジン駆動制御システムに係り、詳しくは、暖機等を目的とした車外からのエンジン駆動を可能にしたエンジン駆動制御装置及びエンジン駆動制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車においては、基本性能や安全性の向上はもとより、操作性の向上が求められている。従来、こうした操作性の向上を目的として、例えばスマートエントリ機能やスマートイグニッション機能を有する車両用遠隔制御システムが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。スマートエントリ機能とは、車両の所有者(運転者)が車両に近接した際にドア錠を自動的に解錠させ、運転者が車両から離れた際にドア錠を自動的に施錠させる機能である。また、スマートイグニッション機能とは、機械鍵を用いることなくエンジンを始動可能にする機能であり、詳しくは、所有者に所持される携帯機に設定されたIDコードと車両側に設定されたIDコードとが一致したときに、エンジンを始動可能な状態とするものである。このため、こうした車両用遠隔制御システムを用いることにより、ドア錠の施解錠を行うための操作や、エンジンを始動する際にキースイッチに機械鍵を挿入及び回動させるといった煩雑な操作が不要となり、車両の操作性が向上される。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−29385号公報
【特許文献2】
特開2001−227218号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両の操作態様の一例として、冬場などの暖機運転操作がある。従来、車両に暖機運転を行わせる際には、通常のエンジン駆動操作が必要である。つまり、ドア錠の解錠操作、ドアの開操作、及び、エンジンの駆動操作が必要であり、操作が煩雑であった。しかも、スマートイグニッション機能を有する車両においては、通常、ドアの開状態でのエンジン駆動は禁止されているため、暖機のためにエンジンを駆動させる場合であっても一旦車両に乗り込む必要があり、操作がより煩雑になってしまう。そこで従来、暖機のためのエンジン駆動を簡単な操作で行うことが要望されている。
【0005】
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、暖機のためのエンジン駆動操作を容易に行うことができるエンジン駆動制御装置及びエンジン駆動制御システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、車両周辺の所定領域にリクエスト信号を出力するとともに、通信機能を有する携帯機から前記リクエスト信号に応答して送信された送信信号を受信する通信手段と、前記携帯機からの送信信号に含まれるIDコードと予め設定されたIDコードとを照合し、それらIDコード同士が一致したことを条件としてドア錠を解錠させるドア錠制御手段と、前記IDコード同士が一致した状態で所定の条件が満たされた際にエンジンを自動的に駆動させてエンジンの暖機を図るエンジン自動駆動制御を行うとともに、そのエンジン駆動状態で車両が操作された際にエンジンを自動的に停止させる暖機運転停止制御を行う暖機用エンジン駆動制御手段とを備えることを要旨とする。
【0007】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のエンジン駆動制御装置において、前記暖機用エンジン駆動制御手段は、エンジン温度が所定の閾値を下回っていることを前記所定の条件として判断し、前記エンジン自動駆動制御を行うことを要旨とする。
【0008】
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載のエンジン駆動制御装置において、前記ドア錠制御手段は、車両のドアハンドル近辺に設けられたドアロック操作部が、前記IDコード同士が一致した状態で操作された際には、ドア錠を施錠する施錠制御を行い、前記暖機用エンジン駆動制御手段は、前記IDコード同士が一致した状態で前記ドアロック操作部が所定時間以上連続的に操作されたことを前記所定の条件として判断し、前記エンジン自動駆動制御を行うことを要旨とする。
【0009】
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンジン駆動制御装置において、前記暖機用エンジン駆動制御手段による前記エンジン自動駆動制御を行わせるか否かを設定可能なモード設定手段を備えていることを要旨とする。
【0010】
請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のいずれか1項に記載のエンジン駆動制御装置において、車両の室内温度が所定の閾値を下回っている状態で前記暖機用エンジン駆動制御手段による前記エンジン自動駆動制御が開始された際に、室内空調機器を自動的に駆動制御して室内温度を所定温度まで上昇させる空調制御手段を備えることを要旨とする。
【0011】
請求項6に記載の発明では、通信機能を有する携帯機と、その携帯機との相互通信の確立有無を条件としてドア錠の施解錠制御を行う車両制御装置とを備え、前記車両制御装置は、車両周辺の所定領域にリクエスト信号を出力するとともに、前記携帯機から前記リクエスト信号に応答して送信された送信信号を受信する通信手段と、前記携帯機からの送信信号に含まれるIDコードと予め設定されたIDコードとを照合し、それらIDコード同士が一致したことを条件としてドア錠を解錠させるドア錠制御手段と、前記IDコード同士が一致した状態で所定の条件が満たされた際にエンジンを自動的に駆動させてエンジンの暖機を図るエンジン自動駆動制御を行うとともに、そのエンジン駆動状態で車両が操作された際にエンジンを自動的に停止させる暖機運転停止制御を行う暖機用エンジン駆動制御手段とを備えることを要旨とする。
【0012】
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1〜6に記載の発明によると、携帯機との相互通信が行われた場合、携帯機に設定されたIDコードと予め設定されたIDコードとが一致したことを条件としてドア錠が解錠される。また、該IDコード同士が一致した状態で所定の条件が満たされた際には、エンジンが自動的に駆動されてエンジンの暖機が図られる。つまり、ドア錠の解錠操作の延長操作で暖機のためのエンジン駆動操作を行うことが可能となり、暖機のためのエンジン駆動操作を容易に行うことが可能となる。
【0013】
請求項2に記載の発明によると、エンジン温度が所定の閾値を下回っている場合に、エンジン自動駆動制御が行われる。つまり、エンジン温度が該閾値に達している場合、すなわち暖機運転が不要と考えられる場合には、エンジン自動駆動制御が行われない。このため、不要なエンジン駆動が防止される。
【0014】
請求項3に記載の発明によると、本来ドア錠の施錠制御を行うために用いられるドアロック操作部が、所定時間以上連続的に操作されるといった特殊な態様で操作されたことを条件として、エンジン自動駆動制御が行われるようになっている。このため、操作者の意志に基づいたエンジンの暖機を図ることができる。
【0015】
請求項4に記載の発明によると、モード設定手段を操作することにより、エンジン自動駆動制御を行わせるか否かを選択可能となる。
請求項5に記載の発明によると、エンジンの暖機とともに車両室内の空調制御も併せて行われる。このため、エンジンの暖機終了後などには、快適な温度に保たれた車両室内に搭乗者を迎え入れることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図4に基づき詳細に説明する。図1に示すように、エンジン駆動制御システム1は、携帯機11と、車両2に配設された車両制御装置(エンジン駆動制御装置)12とを備えている。
【0017】
携帯機11は、所有者(運転者)によって所持され、車両制御装置12と相互通信可能となっている。詳しくは、携帯機11は、車両制御装置12から出力されたリクエスト信号を受信すると、所定のIDコードを含むIDコード信号を自動的に送信する。このIDコード信号は、所定周波数(例えば300MHz)の電波として送信される。
【0018】
車両制御装置12は、通信手段としての送受信部13、照合制御部14、電源制御部15、エンジン制御部16、メータ制御部17、ステアリングロック機構18を備えている。各制御部14〜17は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAMからなるCPUユニットによって構成されている。送受信部13は照合制御部14に電気的に接続され、照合制御部14は電源制御部15、エンジン制御部16及びステアリングロック機構18に電気的に接続されている。電源制御部15には、エンジン制御部16、メータ制御部17、ステアリングロック機構18、ドアロック操作部としてのドアロックスイッチ19及び始動・停止スイッチ20が電気的に接続されている。ドアロックスイッチ19は、車両2の図示しないドアの外側面に設けられたドアハンドルの近傍に配設されたスイッチである。なお、本実施形態においてドアロックスイッチ19は、人の接触有無を検出するタッチセンサ式スイッチによって構成され、人の接触を検出した際にON状態となり、人の接触がない場合にはOFF状態となるようになっている。一方、始動・停止スイッチ20は、車両2の図示しないインストルメントパネルやステアリングコラムなど車両室内の所定箇所に配設されたスイッチであり、本実施形態においてはモーメンタリ式の押しボタンスイッチによって構成されている。照合制御部14、エンジン制御部16、メータ制御部17及びステアリングロック機構18は、図示しない通信ラインによって電気的に接続されている。
【0019】
送受信部13は、照合制御部14から出力されたリクエスト信号を所定周波数の電波(例えば134kHz)に変調し、その電波を車外及び車両室内の所定領域に出力する。また、送受信部13は、携帯機11から送信されたIDコード信号を受信すると、そのIDコード信号をパルス信号に復調して照合制御部14に対して出力する。
【0020】
照合制御部14には、ドアロック駆動装置25が電気的に接続されている。このドアロック駆動装置25は、ドア錠を施解錠するアクチュエータを備え、入力された電気信号に基づいて同アクチュエータの駆動制御を行う装置である。そして、照合制御部14は、送受信部13に対してリクエスト信号を間欠的に出力する。また、照合制御部14は、送受信部13からIDコード信号が入力されると、IDコード信号に含まれるIDコードと、自身に予め設定されたIDコードとの比較(IDコード照合)を行う。そして、それらIDコード同士が一致した場合であって、IDコード信号が車外に出力したリクエスト信号に応答して送信されたものであれば、照合制御部14は、ドアロック駆動装置25に対して駆動信号を出力し、同ドアロック駆動装置25を駆動させてドア錠を自動的に解錠させる。また、IDコード同士が一致した場合であって、IDコード信号が車両室内に出力したリクエスト信号に応答して送信されたものであれば、照合制御部14はステアリングロック機構18に対してロック解除要求信号を出力する。そして、照合制御部14は、ステアリングロック機構18からロック解除完了信号が入力されると、電源制御部15及びエンジン制御部16に対して始動許可信号を出力する。
【0021】
これに対し、車外に出力したリクエスト信号に応答したIDコード信号を受信できない場合、受信したIDコード信号のIDコードが一致しない場合、または前記ドアロックスイッチ19が人の接触を検出した場合、照合制御部14は、ドアロック駆動装置25に対して駆動信号を出力する。ドアロック駆動装置25はこの駆動信号に基づいて駆動し、ドア錠を自動的に施錠させる。すなわち、照合制御部14は、ドア錠制御手段として機能する。なお、本実施形態において、ロック解除要求信号、ロック解除完了信号、始動許可信号及びエンジン駆動信号は、所定ビット数の2値信号パターンによって構成されている。このため、照合制御部14と各制御部15,16及びステアリングロック機構18との間の通信経路に短絡や断線などの異常が生じた場合には、各制御部14〜16及びステアリングロック機構18によってその旨が検知可能になる。
【0022】
電源制御部15には、アクセサリリレー(ACCリレー)21、第1イグニッションリレー(IG1リレー)22、第2イグニッションリレー(IG2リレー)23及びスタータリレー(STリレー)24におけるコイル部L1〜L4の一端が接続されている。詳しくは、電源制御部15には、図示しないFETなどのスイッチング素子を介して、各リレー21〜24のコイル部L1〜L4の一端が接続されている。また、それらコイル部L1〜L4の他端は接地されている。そして、各リレー21〜24は、電源制御部15から作動信号(本実施形態ではHレベルの作動信号)が出力されたときに作動するようになっている。
【0023】
電源制御部15は、照合制御部14から始動許可信号が入力されると、エンジン始動許可状態となる。そして、このエンジン始動許可状態において始動・停止スイッチ20が押圧操作されて押圧操作信号(本実施形態ではHレベルの信号)が入力されると、電源制御部15は、IG1リレー22、IG2リレー23及びSTリレー24に対して作動信号を出力する。このため、IG1リレー22、IG2リレー23及びSTリレー24が作動し、各リレー22〜24の接点CP2〜CP4がON状態となる。各接点CP2〜CP4の一端は、バッテリ端子に接続されている。また、CP2の他端はエンジン制御部16及びメータ制御部17の電源端子に接続され、CP3の他端はエンジン制御部16の電源端子に接続され、CP4の他端は図示しないエンジンスタータに接続されている。すなわち、エンジン制御部16に対する給電経路は二重系となっている。よって、IG1リレー22及びIG2リレー23が作動すると、エンジン制御部16及びメータ制御部17への給電が行われる。そして、STリレー24が作動すると、エンジンスタータが作動する。また、始動・停止スイッチ20から押圧操作信号が入力されたことに伴い、電源制御部15はエンジン制御部16に対して始動信号を出力する。
【0024】
エンジン制御部16は、照合制御部14から始動許可信号が入力されるとともに、電源制御部15から始動信号が入力されると、燃料噴射制御や点火制御などを行う。そして、エンジン制御部16は、イグニッションパルスやオルタネータ出力などに基づいてエンジンの駆動状態を検出し、エンジンが駆動していると判断したときに電源制御部15に対して完爆信号を出力する。
【0025】
そして、電源制御部15は、エンジン制御部16から完爆信号が入力されると、STリレー24への作動信号の出力を停止して同STリレー24を非作動状態にするとともに、ACCリレー21に対して作動信号を出力する。なお、ACCリレー21の接点CP1の一端はバッテリに接続され、他端はアクセサリ駆動系の各種電装品の電源端子に接続されている。
【0026】
また、メータ制御部17は、インストルメントパネルに設けられたコンビネーションメータ類の動作を制御し、作動時には、車速情報などの車両情報信号を電源制御部15に対して出力する。
【0027】
ステアリングロック機構18は、図示しないロック状態検出スイッチ及びアクチュエータを備え、照合制御部14からロック解除要求信号が入力されると、アクチュエータに対してステアリングロックを解除するための駆動信号(アンロック駆動信号)を出力する。これによりアクチュエータは駆動して図示しないロックピンを移動させ、同ロックピンとステアリングシャフトとの係合状態を解除させる。また、ステアリングロック機構18は、電源制御部15からの制御信号やドアカーテシスイッチからの出力信号などに基づき、所定の条件を満たしたときにアクチュエータに対してロックを行うための駆動信号(ロック駆動信号)を出力する。これによりアクチュエータは、同ロックピンとステアリングシャフトとを係合させる。ロック状態検出スイッチは、該ロックピンがステアリングシャフトとの係合状態から完全に解除されたときにON状態となるスイッチである。このため、ステアリングロック機構18は、このロック状態検出スイッチの開閉状態によってステアリングシャフトに対するロックピンの係脱状態を認識可能となっている。そして、ステアリングロック機構18は、ロック状態検出スイッチの開閉状態に基づき、ロックピンの係合解除状態を認識すると照合制御部14に対してロック解除完了信号を出力し、ロックピンの係合状態を認識すると電源制御部15に対してロック信号を出力する。
【0028】
ところで、電源制御部15には、モード設定手段としてのモード設定部31、油温センサ32、室温センサ33及び室内空調機器34が電気的に接続されている。そして、電源制御部15は、照合制御部14、ドアロックスイッチ19、始動・停止スイッチ20、モード設定部31、油温センサ32及び室温センサ33から入力される各種信号に基づき、暖機のためのエンジン駆動制御(暖機用エンジン自動駆動制御)を行うようになっている。すなわち、電源制御部15は、暖機用エンジン駆動制御手段として機能する。
【0029】
モード設定部31は、電源制御部15にエンジン自動駆動制御を行わせるか否かを設定可能な操作部であり、本実施形態においては図2(a)〜(c)に示すようにロータリ式スイッチによって構成されている。このモード設定部31は、図示しないインストルメントパネル等の車両室内の所定箇所に設けられ、3種のモード(「OFF」モード、「SW」モード、「FREE」モード)に設定可能となっている。そして、このモード設定部31のモード設定状態が電源制御部15に入力されるようになっている。
【0030】
油温センサ32はエンジンオイルの温度を検出するセンサであり、その検出温度が電源制御部15に入力されるようになっている。また、室温センサ33は車両2の室内温度を検出するセンサであり、その検出温度が電源制御部15に入力されるようになっている。室内空調機器34は、エアコンディショナ(エアコン)など、車両2の室内温度を調整する機器であり、通常、図示しないインストルメントパネルに設けられた操作部の操作状態に基づいて駆動するようになっている。なお、室内空調機器34は、エアコンに限らず、ステアリングの表面温度を調整するステアリング温度調整機器や、シートの温度調整を図る空調シートなども含むものとする。
【0031】
次に、電源制御部15によって行われる暖機用エンジン自動駆動制御を、図3及び図4に従って説明する。
図3にステップS1で示すように、電源制御部15は、前記照合制御部14によるIDコード照合処理により、携帯機11からのIDコード信号に含まれるIDコードと照合制御部14に設定されたIDコードとが一致しているか否かを判断する。すなわち、電源制御部15は、携帯機11と車両制御装置12との相互通信が確立しているか否かを判断する。そして、電源制御部15は、各IDコード同士が一致している場合にはステップS2の処理へ移行し、該IDコード同士が一致してない場合にはここでの処理を一旦終了する。つまり、電源制御部15は、携帯機11と車両制御装置12との相互通信が確立していない場合には暖機用エンジン自動駆動制御を行わないようになっている。
【0032】
ステップS2において電源制御部15は、モード設定部31が「SW」モードに設定されているか否かを判断し、「SW」モードに設定されている場合にはステップS3の処理へ移行する。
【0033】
ステップS3において電源制御部15は、ドアロックスイッチ19が所定時間T以上連続してON状態となったか否かを判断する。そして、電源制御部15は、ドアロックスイッチ19が該所定時間T以上連続してON状態となったと判断した場合にはステップS5の処理へ移行し、そうでない場合にはここでの処理を一旦終了する。
【0034】
一方、電源制御部15は、ステップS2においてモード設定部31が「SW」モードに設定されていない場合にはステップS4の処理へ移行する。このステップS4において電源制御部15は、モード設定部31が「FREE」モードに設定されているか否かを判断する。そして、電源制御部15は、モード設定部31が「FREE」モードに設定されている場合にはステップS3の処理を行わずにステップS5の処理へ移行する。また、電源制御部15は、モード設定部31が「FREE」モードに設定されていない場合、すなわちモード設定部31が「OFF」モードに設定されている場合には、ここでの処理を一旦終了する。つまり、電源制御部15は、モード設定部31が「SW」モードまたは「FREE」モードに設定されている場合にのみ暖機用エンジン自動駆動制御を行い、「OFF」モードに設定されている場合には該自動駆動制御を行わないようになっている。そして、電源制御部15は、モード設定部31が「SW」モードに設定されている場合には、ドアロックスイッチ19の操作状態に基づいて暖機用エンジン自動駆動制御の可否を決定する。これに対し、電源制御部15は、モード設定部31が「FREE」モードに設定されている場合には、ドアロックスイッチ19の操作状態に拘わらずエンジン自動駆動制御を行うようになっている。
【0035】
ステップS5において電源制御部15は、油温センサ32からの入力信号に基づき、エンジンオイルの油温が所定の閾値を下回っているか否かを判断する。そして、電源制御部15は、該油温が所定の閾値を下回っている場合、すなわちエンジン温度が所定の閾値を下回っている場合にはステップS6の処理へ移行し、暖機用エンジン駆動処理を行う。これに対し、電源制御部15は、該油温が所定の閾値以上である場合、すなわちエンジン温度が所定の閾値以上である場合には、ここでの処理を一旦終了する。つまり、電源制御部15は、たとえモード設定部31が「SW」モードまたは「FREE」モードに設定されている場合であっても、エンジン温度が所定の閾値を下回っている場合においてのみ暖機用エンジン自動駆動制御を行うようになっている。
【0036】
ステップS6における暖機用エンジン駆動処理において、電源制御部15は、IG1リレー22、IG2リレー23及びSTリレー24に対して作動信号を出力するとともに、エンジン制御部16に対して暖機用始動信号を出力する。エンジン制御部16は、この暖機用始動信号が入力されると燃料噴射制御や点火制御などを行い、エンジンを駆動させる。そして、エンジン制御部16は、エンジンが駆動していると判断したときに電源制御部15に対して前記完爆信号を出力する。つまり、電源制御部15は、この暖機用エンジン自動駆動処理において、エンジンの暖機運転を行わせるようになっている。また、室温が所定の閾値を下回っている場合、電源制御部15は、前記室内空調機器34を駆動させて室温を上昇させる。すなわち、電源制御部15は、空調制御手段としても機能する。
【0037】
続くステップS7において電源制御部15は、電源制御部15は、図示しないドアカーテシスイッチのON・OFF状態に基づいてドアが開かれたか否かを判断する。そして、電源制御部15は、ドアが開かれていないと判断した場合にはステップS8の処理へ移行し、ドアが開かれたと判断した場合にはステップS9の処理へ移行する。
【0038】
ステップS8において電源制御部15は、油温センサ32からの入力信号に基づき、エンジンオイルの油温が予め設定された所定温度に達しているか否かを判断する。そして、電源制御部15は、油温が該所定温度に達していないと判断した場合には再びステップS7の処理へ移行する。これに対し、電源制御部15は、該油温が該所定温度に達していると判断した場合にはステップS9の処理へ移行する。そして、ステップS9において電源制御部15は、エンジンを停止させ、ここでの処理を一旦終了する。つまり、電源制御部15は、暖機のためにエンジンを駆動させた場合には、ドアが開かれたとき、またはエンジン温度が所定温度に達したときにエンジンを自動的に停止させる暖機運転停止制御を行うようになっている。
【0039】
次に、こうした電源制御部15によって行われる暖機用エンジン自動駆動制御及び暖機運転停止制御の態様を図4及び図5に従って説明する。
<a>モード設定部31が「SW」モード(図2(b)に示した状態)に設定されている場合
この場合、図4にポイントP1で示すように、前記照合制御部14によるIDコード照合処理において前記IDコード同士が一致すると、同照合制御部14から前記ドアロック駆動装置25に対して駆動信号が出力され、ドア錠が解錠される。そして、ポイントP2で示すように、ドア錠の解錠状態でドアロックスイッチ19がON状態となると、照合制御部14からドアロック駆動装置25に対して駆動信号が出力され、ドア錠が施錠される。
【0040】
そして、ポイントP3で示すように、所定時間Tを経過するまで連続的にドアロックスイッチ19のON状態が維持され、油温が所定の閾値を下回っている場合、電源制御部15は、前記エンジン制御部16に対して暖機用始動信号を出力してエンジンを駆動させる。また、室温が所定の閾値を下回っている場合、電源制御部15は、前記室内空調機器34を駆動させて室温を上昇させる。
【0041】
電源制御部15は、ポイントP4で示すように各IDコード同士が一致しなくなっても継続的にエンジンを駆動し続け、ポイントP5で示すように室温が所定温度に達したときに室内空調機器34を停止させる。すなわち、電源制御部15は、暖機のためにエンジンを駆動する場合には、車両2の室温の空調制御も行うようになっている。
【0042】
そして、電源制御部15は、ポイントP6で示すように油温が所定温度に達したときにエンジンを自動的に停止させる。なお、油温が所定温度に達する前にドアが開かれた場合、電源制御部15は、その時点でエンジンを自動的に停止させる。
【0043】
<b>モード設定部31が「FREE」モード(図2(c)に示した状態)に設定されている場合
この場合、図5にポイントP11で示すように、前記照合制御部14によるIDコード照合処理において前記IDコード同士が一致すると、同照合制御部14から前記ドアロック駆動装置25に対して駆動信号が出力され、ドア錠が解錠される。それとともに、油温が所定の閾値を下回っている場合、電源制御部15は、前記エンジン制御部16に対して暖機用始動信号を出力してエンジンを駆動させる。つまり、モード設定部31が「FREE」モードに設定されている場合、電源制御部15は、ドアロックスイッチ19のON・OFF状態に拘わらず、油温が所定の閾値を下回っている状態で携帯機11と車両制御装置12との相互通信が確立すれば、エンジンを駆動させる。
【0044】
そして、電源制御部15は、ポイントP12で示すように各IDコード同士が一致しなくなっても継続的にエンジンを駆動し続け、ポイントP13で示すように室温が所定温度に達したときに室内空調機器34を停止させる。
【0045】
そして、電源制御部15は、ポイントP14で示すように油温が所定温度に達したときにエンジンを自動的に停止させる。なお、油温が所定温度に達する前にドアが開かれた場合、電源制御部15は、その時点でエンジンを自動的に停止させる。
【0046】
<c>モード設定部31が「OFF」モード(図2(a)に示した状態)に設定されている場合
この場合、電源制御部15は、暖機用エンジン自動駆動制御及び暖機運転停止制御を行わない。
【0047】
したがって、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)携帯機11に設定されたIDコードと車両制御装置12に設定されたIDコードとが一致した場合、すなわち携帯機11と車両制御装置12との相互通信が確立した場合には、車両2のドア錠が自動的に解錠される。また、モード設定部31が「SW」モードに設定されている場合には、該IDコード同士が一致した状態でドアロックスイッチ19が所定時間T以上連続して操作されると、エンジンが自動的に駆動されてエンジンの暖機が図られる。さらに、モード設定部31が「FREE」モードに設定されている場合には、携帯機11の所持者が車両2に近づくだけで暖機のためのエンジン駆動を行わせることができる。よって、いずれの場合にも、ドア錠の施解錠操作の延長操作で暖機のためのエンジン駆動操作を行うことが可能となり、暖機のためのエンジン駆動操作を容易に行うことができる。
【0048】
また、こうした暖機のためのエンジン駆動状態においては、ドアが開かれるとエンジンが自動的に停止される。すなわち、暖機のためのエンジン駆動状態で車両に乗り込むべくドアを開くと、エンジンは停止される。このため、暖機のためのエンジン駆動状態で車両が走行可能となることを防止することができる。
【0049】
(2)油温が所定の閾値に達していない場合、すなわちエンジン温度が該閾値に達していない場合に、エンジン自動駆動制御が行われる。つまり、エンジン温度が該閾値に達している場合、すなわち暖機運転が不要と考えられる場合には、エンジン自動駆動制御が行われない。このため、不要なエンジン駆動を防止することができる。
【0050】
(3)車両2の室内にはモード設定部31が設けられ、このモード設定部31により、電源制御部15による暖機用エンジン自動駆動制御を行わせるか否かを設定可能となっている。このため、ユーザ(操作者)は、暖機用エンジン自動駆動制御を行わせるか否かを自由に選択することができる。
【0051】
しかも、暖機用エンジン自動駆動制御を行わせる場合、2種類のモード(「SW」モード、「FREE」モード)を選択可能となっており、ユーザにとって好適な態様で暖機用エンジン自動駆動制御を行わせることができる。
【0052】
(4)モード設定部31が「SW」モードに設定されている場合には、本来ドア錠の施錠制御を行うために用いられるドアロックスイッチ19が、所定時間以上連続的に操作されるといった特殊な態様で操作されたことを条件として、暖機用エンジン自動駆動制御が行われるようになっている。このため、操作者の意志に基づいたエンジンの暖機を図ることができる。
【0053】
(5)暖機のためのエンジン駆動時には、車両2の室内の空調制御も併せて行われる。このため、エンジンの暖機終了後などには、快適な温度に保たれた車両室内に搭乗者を迎え入れることができる。
【0054】
(6)ワンプッシュ式のエンジン駆動制御システム1に元々用いられている電源制御部15が暖機用エンジン駆動制御手段として機能するようになっている。このため、暖機用エンジン駆動制御手段をエンジン駆動制御システム1に別途設ける必要がない。
【0055】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 前記実施形態において電源制御部15は、エンジンオイルの油温に基づいてエンジン温度を検出し、該油温に基づいて暖機用エンジン自動駆動制御の可否を決定するようになっている。しかし、電源制御部15は、該油温に限らず、ラジエータウォータの温度(水温)に基づいてエンジン温度を検出し、その水温に基づいて暖機用エンジン自動駆動制御の可否を決定するようになっていてもよい。
【0056】
・ 前記実施形態では、電源制御部15に暖機用エンジン自動駆動制御を行わせるための条件として、エンジンオイルの油温が所定の閾値を下回っていることが設定されている。しかし、該油温に基づく暖機用エンジン自動駆動制御の可否条件を省略してもよい。
【0057】
・ 前記実施形態において電源制御部15は、暖機のためのエンジン駆動時には、車両2の室内の空調制御も併せて行うようになっている。しかし、電源制御部15は、こうした空調制御を行わないようになっていてもよい。
【0058】
・ 前記実施形態において電源制御部15は、モード設定部31の設定状態に基づき、2種類の暖機用エンジン自動駆動制御を選択的に行うようになっている。しかし、モード設定部31は「SW」モード及び「FREE」モードのうちのいずれか一方のみを設定可能に構成されていてもよく、電源制御部15は、その選択可能なモードに基づいた暖機用エンジン自動駆動制御のみを行うようになっていてもよい。また、モード設定部31を省略してモード設定を不能とし、「SW」モードまたは「FREE」モードに基づいた暖機用エンジン自動駆動制御を電源制御部15に必ず行わせるようにしてもよい。なお、電源制御部15は、「FREE」モードに基づいた暖機用エンジン自動駆動制御のみを行うように設定されている場合には、前記エンジン温度を条件として暖機用エンジン自動駆動制御を行うようになっていることが望ましい。
【0059】
・ 前記実施形態では、車両制御装置12がモード設定部31を備え、車両制御装置12側でモード設定を行うようになっている。しかし、該モード設定部31を携帯機11に設け、携帯機11側でモード設定可能な構成に変更してもよい。具体的には、スライドスイッチ等からなるモード設定部31を携帯機11の意匠面に設け、携帯機11が前記リクエスト信号を受信した際に、モード設定状態を示すモード設定信号を付加したIDコード信号を携帯機11から送信させる。これにより車両制御装置12は、このモード設定信号に基づいてモード設定状態を把握することができ、前記実施形態と同等の制御を行うことができる。このように変更した場合、車両から離れた場所でもモードの設定変更を行うことができ、該設定変更を簡便に行うことができる。
【0060】
・ ドアロックスイッチ19は、タッチセンサ式スイッチに限らず、プッシュ式スイッチやスライド式スイッチなど、各種スイッチで具体化されてもよい。
・ 前記実施形態においては、暖機用エンジン駆動制御システムを、スマートエントリ機能とスマートイグニッション機能を併せ備えたワンプッシュ式のエンジン駆動制御システム1に具体化している。しかし、暖機用エンジン駆動制御システムは、ワンプッシュ式に限らず、スマートイグニッション機能を有するエンジン駆動制御システムや、スマートエントリ機能のみを有する施解錠制御システムに具体化可能である。
【0061】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1) 請求項1〜5のいずれか1項に記載のエンジン駆動制御装置において、前記暖機用エンジン駆動制御手段は、暖機のためのエンジン駆動状態にあっては、エンジン温度が所定温度に達した際に前記暖機運転停止制御を行うこと。
【0062】
(2) 請求項1〜5、技術的思想(1)のいずれか1項に記載のエンジン駆動制御装置において、前記暖機用エンジン駆動制御手段は、ドアの開操作が行われたことをトリガとして前記暖機運転停止制御を行うこと。
【0063】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜6に記載の発明によれば、暖機のためのエンジン駆動操作を容易に行うことができる。
【0064】
請求項2に記載の発明によれば、不要なエンジン駆動を防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、操作者の意志に基づいたエンジンの暖機を図ることができる。
【0065】
請求項4に記載の発明によれば、エンジン自動駆動制御を行わせるか否かを選択することができる。
請求項5に記載の発明によれば、エンジンの暖機終了後などに、快適な温度に保たれた車両室内に搭乗者を迎え入れることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のエンジン駆動制御システムの概略構成を示すブロック図。
【図2】(a)〜(c)は、同実施形態に用いられるモード設定手段の概略構成を示す正面図。
【図3】同実施形態の暖機用エンジン駆動制御手段によって行われる処理を示すフローチャート。
【図4】同実施形態の暖機用エンジン自動駆動制御及び暖機運転停止制御の態様例を示すタイムチャート。
【図5】同実施形態の暖機用エンジン自動駆動制御及び暖機運転停止制御の態様例を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1…エンジン駆動制御システム、2…車両、11…携帯機、12…車両制御装置(エンジン駆動制御装置)、14…ドア錠制御手段としての照合制御部、15…暖機用エンジン駆動制御手段としての電源制御部、19…ドアロック操作部としてのドアロックスイッチ、31…モード設定手段としてのモード設定部、34…室内空調機器。
【発明の属する技術分野】
本発明はエンジン駆動制御装置及びエンジン駆動制御システムに係り、詳しくは、暖機等を目的とした車外からのエンジン駆動を可能にしたエンジン駆動制御装置及びエンジン駆動制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車においては、基本性能や安全性の向上はもとより、操作性の向上が求められている。従来、こうした操作性の向上を目的として、例えばスマートエントリ機能やスマートイグニッション機能を有する車両用遠隔制御システムが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。スマートエントリ機能とは、車両の所有者(運転者)が車両に近接した際にドア錠を自動的に解錠させ、運転者が車両から離れた際にドア錠を自動的に施錠させる機能である。また、スマートイグニッション機能とは、機械鍵を用いることなくエンジンを始動可能にする機能であり、詳しくは、所有者に所持される携帯機に設定されたIDコードと車両側に設定されたIDコードとが一致したときに、エンジンを始動可能な状態とするものである。このため、こうした車両用遠隔制御システムを用いることにより、ドア錠の施解錠を行うための操作や、エンジンを始動する際にキースイッチに機械鍵を挿入及び回動させるといった煩雑な操作が不要となり、車両の操作性が向上される。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−29385号公報
【特許文献2】
特開2001−227218号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両の操作態様の一例として、冬場などの暖機運転操作がある。従来、車両に暖機運転を行わせる際には、通常のエンジン駆動操作が必要である。つまり、ドア錠の解錠操作、ドアの開操作、及び、エンジンの駆動操作が必要であり、操作が煩雑であった。しかも、スマートイグニッション機能を有する車両においては、通常、ドアの開状態でのエンジン駆動は禁止されているため、暖機のためにエンジンを駆動させる場合であっても一旦車両に乗り込む必要があり、操作がより煩雑になってしまう。そこで従来、暖機のためのエンジン駆動を簡単な操作で行うことが要望されている。
【0005】
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、暖機のためのエンジン駆動操作を容易に行うことができるエンジン駆動制御装置及びエンジン駆動制御システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、車両周辺の所定領域にリクエスト信号を出力するとともに、通信機能を有する携帯機から前記リクエスト信号に応答して送信された送信信号を受信する通信手段と、前記携帯機からの送信信号に含まれるIDコードと予め設定されたIDコードとを照合し、それらIDコード同士が一致したことを条件としてドア錠を解錠させるドア錠制御手段と、前記IDコード同士が一致した状態で所定の条件が満たされた際にエンジンを自動的に駆動させてエンジンの暖機を図るエンジン自動駆動制御を行うとともに、そのエンジン駆動状態で車両が操作された際にエンジンを自動的に停止させる暖機運転停止制御を行う暖機用エンジン駆動制御手段とを備えることを要旨とする。
【0007】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のエンジン駆動制御装置において、前記暖機用エンジン駆動制御手段は、エンジン温度が所定の閾値を下回っていることを前記所定の条件として判断し、前記エンジン自動駆動制御を行うことを要旨とする。
【0008】
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載のエンジン駆動制御装置において、前記ドア錠制御手段は、車両のドアハンドル近辺に設けられたドアロック操作部が、前記IDコード同士が一致した状態で操作された際には、ドア錠を施錠する施錠制御を行い、前記暖機用エンジン駆動制御手段は、前記IDコード同士が一致した状態で前記ドアロック操作部が所定時間以上連続的に操作されたことを前記所定の条件として判断し、前記エンジン自動駆動制御を行うことを要旨とする。
【0009】
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンジン駆動制御装置において、前記暖機用エンジン駆動制御手段による前記エンジン自動駆動制御を行わせるか否かを設定可能なモード設定手段を備えていることを要旨とする。
【0010】
請求項5に記載の発明では、請求項1〜4のいずれか1項に記載のエンジン駆動制御装置において、車両の室内温度が所定の閾値を下回っている状態で前記暖機用エンジン駆動制御手段による前記エンジン自動駆動制御が開始された際に、室内空調機器を自動的に駆動制御して室内温度を所定温度まで上昇させる空調制御手段を備えることを要旨とする。
【0011】
請求項6に記載の発明では、通信機能を有する携帯機と、その携帯機との相互通信の確立有無を条件としてドア錠の施解錠制御を行う車両制御装置とを備え、前記車両制御装置は、車両周辺の所定領域にリクエスト信号を出力するとともに、前記携帯機から前記リクエスト信号に応答して送信された送信信号を受信する通信手段と、前記携帯機からの送信信号に含まれるIDコードと予め設定されたIDコードとを照合し、それらIDコード同士が一致したことを条件としてドア錠を解錠させるドア錠制御手段と、前記IDコード同士が一致した状態で所定の条件が満たされた際にエンジンを自動的に駆動させてエンジンの暖機を図るエンジン自動駆動制御を行うとともに、そのエンジン駆動状態で車両が操作された際にエンジンを自動的に停止させる暖機運転停止制御を行う暖機用エンジン駆動制御手段とを備えることを要旨とする。
【0012】
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1〜6に記載の発明によると、携帯機との相互通信が行われた場合、携帯機に設定されたIDコードと予め設定されたIDコードとが一致したことを条件としてドア錠が解錠される。また、該IDコード同士が一致した状態で所定の条件が満たされた際には、エンジンが自動的に駆動されてエンジンの暖機が図られる。つまり、ドア錠の解錠操作の延長操作で暖機のためのエンジン駆動操作を行うことが可能となり、暖機のためのエンジン駆動操作を容易に行うことが可能となる。
【0013】
請求項2に記載の発明によると、エンジン温度が所定の閾値を下回っている場合に、エンジン自動駆動制御が行われる。つまり、エンジン温度が該閾値に達している場合、すなわち暖機運転が不要と考えられる場合には、エンジン自動駆動制御が行われない。このため、不要なエンジン駆動が防止される。
【0014】
請求項3に記載の発明によると、本来ドア錠の施錠制御を行うために用いられるドアロック操作部が、所定時間以上連続的に操作されるといった特殊な態様で操作されたことを条件として、エンジン自動駆動制御が行われるようになっている。このため、操作者の意志に基づいたエンジンの暖機を図ることができる。
【0015】
請求項4に記載の発明によると、モード設定手段を操作することにより、エンジン自動駆動制御を行わせるか否かを選択可能となる。
請求項5に記載の発明によると、エンジンの暖機とともに車両室内の空調制御も併せて行われる。このため、エンジンの暖機終了後などには、快適な温度に保たれた車両室内に搭乗者を迎え入れることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図4に基づき詳細に説明する。図1に示すように、エンジン駆動制御システム1は、携帯機11と、車両2に配設された車両制御装置(エンジン駆動制御装置)12とを備えている。
【0017】
携帯機11は、所有者(運転者)によって所持され、車両制御装置12と相互通信可能となっている。詳しくは、携帯機11は、車両制御装置12から出力されたリクエスト信号を受信すると、所定のIDコードを含むIDコード信号を自動的に送信する。このIDコード信号は、所定周波数(例えば300MHz)の電波として送信される。
【0018】
車両制御装置12は、通信手段としての送受信部13、照合制御部14、電源制御部15、エンジン制御部16、メータ制御部17、ステアリングロック機構18を備えている。各制御部14〜17は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAMからなるCPUユニットによって構成されている。送受信部13は照合制御部14に電気的に接続され、照合制御部14は電源制御部15、エンジン制御部16及びステアリングロック機構18に電気的に接続されている。電源制御部15には、エンジン制御部16、メータ制御部17、ステアリングロック機構18、ドアロック操作部としてのドアロックスイッチ19及び始動・停止スイッチ20が電気的に接続されている。ドアロックスイッチ19は、車両2の図示しないドアの外側面に設けられたドアハンドルの近傍に配設されたスイッチである。なお、本実施形態においてドアロックスイッチ19は、人の接触有無を検出するタッチセンサ式スイッチによって構成され、人の接触を検出した際にON状態となり、人の接触がない場合にはOFF状態となるようになっている。一方、始動・停止スイッチ20は、車両2の図示しないインストルメントパネルやステアリングコラムなど車両室内の所定箇所に配設されたスイッチであり、本実施形態においてはモーメンタリ式の押しボタンスイッチによって構成されている。照合制御部14、エンジン制御部16、メータ制御部17及びステアリングロック機構18は、図示しない通信ラインによって電気的に接続されている。
【0019】
送受信部13は、照合制御部14から出力されたリクエスト信号を所定周波数の電波(例えば134kHz)に変調し、その電波を車外及び車両室内の所定領域に出力する。また、送受信部13は、携帯機11から送信されたIDコード信号を受信すると、そのIDコード信号をパルス信号に復調して照合制御部14に対して出力する。
【0020】
照合制御部14には、ドアロック駆動装置25が電気的に接続されている。このドアロック駆動装置25は、ドア錠を施解錠するアクチュエータを備え、入力された電気信号に基づいて同アクチュエータの駆動制御を行う装置である。そして、照合制御部14は、送受信部13に対してリクエスト信号を間欠的に出力する。また、照合制御部14は、送受信部13からIDコード信号が入力されると、IDコード信号に含まれるIDコードと、自身に予め設定されたIDコードとの比較(IDコード照合)を行う。そして、それらIDコード同士が一致した場合であって、IDコード信号が車外に出力したリクエスト信号に応答して送信されたものであれば、照合制御部14は、ドアロック駆動装置25に対して駆動信号を出力し、同ドアロック駆動装置25を駆動させてドア錠を自動的に解錠させる。また、IDコード同士が一致した場合であって、IDコード信号が車両室内に出力したリクエスト信号に応答して送信されたものであれば、照合制御部14はステアリングロック機構18に対してロック解除要求信号を出力する。そして、照合制御部14は、ステアリングロック機構18からロック解除完了信号が入力されると、電源制御部15及びエンジン制御部16に対して始動許可信号を出力する。
【0021】
これに対し、車外に出力したリクエスト信号に応答したIDコード信号を受信できない場合、受信したIDコード信号のIDコードが一致しない場合、または前記ドアロックスイッチ19が人の接触を検出した場合、照合制御部14は、ドアロック駆動装置25に対して駆動信号を出力する。ドアロック駆動装置25はこの駆動信号に基づいて駆動し、ドア錠を自動的に施錠させる。すなわち、照合制御部14は、ドア錠制御手段として機能する。なお、本実施形態において、ロック解除要求信号、ロック解除完了信号、始動許可信号及びエンジン駆動信号は、所定ビット数の2値信号パターンによって構成されている。このため、照合制御部14と各制御部15,16及びステアリングロック機構18との間の通信経路に短絡や断線などの異常が生じた場合には、各制御部14〜16及びステアリングロック機構18によってその旨が検知可能になる。
【0022】
電源制御部15には、アクセサリリレー(ACCリレー)21、第1イグニッションリレー(IG1リレー)22、第2イグニッションリレー(IG2リレー)23及びスタータリレー(STリレー)24におけるコイル部L1〜L4の一端が接続されている。詳しくは、電源制御部15には、図示しないFETなどのスイッチング素子を介して、各リレー21〜24のコイル部L1〜L4の一端が接続されている。また、それらコイル部L1〜L4の他端は接地されている。そして、各リレー21〜24は、電源制御部15から作動信号(本実施形態ではHレベルの作動信号)が出力されたときに作動するようになっている。
【0023】
電源制御部15は、照合制御部14から始動許可信号が入力されると、エンジン始動許可状態となる。そして、このエンジン始動許可状態において始動・停止スイッチ20が押圧操作されて押圧操作信号(本実施形態ではHレベルの信号)が入力されると、電源制御部15は、IG1リレー22、IG2リレー23及びSTリレー24に対して作動信号を出力する。このため、IG1リレー22、IG2リレー23及びSTリレー24が作動し、各リレー22〜24の接点CP2〜CP4がON状態となる。各接点CP2〜CP4の一端は、バッテリ端子に接続されている。また、CP2の他端はエンジン制御部16及びメータ制御部17の電源端子に接続され、CP3の他端はエンジン制御部16の電源端子に接続され、CP4の他端は図示しないエンジンスタータに接続されている。すなわち、エンジン制御部16に対する給電経路は二重系となっている。よって、IG1リレー22及びIG2リレー23が作動すると、エンジン制御部16及びメータ制御部17への給電が行われる。そして、STリレー24が作動すると、エンジンスタータが作動する。また、始動・停止スイッチ20から押圧操作信号が入力されたことに伴い、電源制御部15はエンジン制御部16に対して始動信号を出力する。
【0024】
エンジン制御部16は、照合制御部14から始動許可信号が入力されるとともに、電源制御部15から始動信号が入力されると、燃料噴射制御や点火制御などを行う。そして、エンジン制御部16は、イグニッションパルスやオルタネータ出力などに基づいてエンジンの駆動状態を検出し、エンジンが駆動していると判断したときに電源制御部15に対して完爆信号を出力する。
【0025】
そして、電源制御部15は、エンジン制御部16から完爆信号が入力されると、STリレー24への作動信号の出力を停止して同STリレー24を非作動状態にするとともに、ACCリレー21に対して作動信号を出力する。なお、ACCリレー21の接点CP1の一端はバッテリに接続され、他端はアクセサリ駆動系の各種電装品の電源端子に接続されている。
【0026】
また、メータ制御部17は、インストルメントパネルに設けられたコンビネーションメータ類の動作を制御し、作動時には、車速情報などの車両情報信号を電源制御部15に対して出力する。
【0027】
ステアリングロック機構18は、図示しないロック状態検出スイッチ及びアクチュエータを備え、照合制御部14からロック解除要求信号が入力されると、アクチュエータに対してステアリングロックを解除するための駆動信号(アンロック駆動信号)を出力する。これによりアクチュエータは駆動して図示しないロックピンを移動させ、同ロックピンとステアリングシャフトとの係合状態を解除させる。また、ステアリングロック機構18は、電源制御部15からの制御信号やドアカーテシスイッチからの出力信号などに基づき、所定の条件を満たしたときにアクチュエータに対してロックを行うための駆動信号(ロック駆動信号)を出力する。これによりアクチュエータは、同ロックピンとステアリングシャフトとを係合させる。ロック状態検出スイッチは、該ロックピンがステアリングシャフトとの係合状態から完全に解除されたときにON状態となるスイッチである。このため、ステアリングロック機構18は、このロック状態検出スイッチの開閉状態によってステアリングシャフトに対するロックピンの係脱状態を認識可能となっている。そして、ステアリングロック機構18は、ロック状態検出スイッチの開閉状態に基づき、ロックピンの係合解除状態を認識すると照合制御部14に対してロック解除完了信号を出力し、ロックピンの係合状態を認識すると電源制御部15に対してロック信号を出力する。
【0028】
ところで、電源制御部15には、モード設定手段としてのモード設定部31、油温センサ32、室温センサ33及び室内空調機器34が電気的に接続されている。そして、電源制御部15は、照合制御部14、ドアロックスイッチ19、始動・停止スイッチ20、モード設定部31、油温センサ32及び室温センサ33から入力される各種信号に基づき、暖機のためのエンジン駆動制御(暖機用エンジン自動駆動制御)を行うようになっている。すなわち、電源制御部15は、暖機用エンジン駆動制御手段として機能する。
【0029】
モード設定部31は、電源制御部15にエンジン自動駆動制御を行わせるか否かを設定可能な操作部であり、本実施形態においては図2(a)〜(c)に示すようにロータリ式スイッチによって構成されている。このモード設定部31は、図示しないインストルメントパネル等の車両室内の所定箇所に設けられ、3種のモード(「OFF」モード、「SW」モード、「FREE」モード)に設定可能となっている。そして、このモード設定部31のモード設定状態が電源制御部15に入力されるようになっている。
【0030】
油温センサ32はエンジンオイルの温度を検出するセンサであり、その検出温度が電源制御部15に入力されるようになっている。また、室温センサ33は車両2の室内温度を検出するセンサであり、その検出温度が電源制御部15に入力されるようになっている。室内空調機器34は、エアコンディショナ(エアコン)など、車両2の室内温度を調整する機器であり、通常、図示しないインストルメントパネルに設けられた操作部の操作状態に基づいて駆動するようになっている。なお、室内空調機器34は、エアコンに限らず、ステアリングの表面温度を調整するステアリング温度調整機器や、シートの温度調整を図る空調シートなども含むものとする。
【0031】
次に、電源制御部15によって行われる暖機用エンジン自動駆動制御を、図3及び図4に従って説明する。
図3にステップS1で示すように、電源制御部15は、前記照合制御部14によるIDコード照合処理により、携帯機11からのIDコード信号に含まれるIDコードと照合制御部14に設定されたIDコードとが一致しているか否かを判断する。すなわち、電源制御部15は、携帯機11と車両制御装置12との相互通信が確立しているか否かを判断する。そして、電源制御部15は、各IDコード同士が一致している場合にはステップS2の処理へ移行し、該IDコード同士が一致してない場合にはここでの処理を一旦終了する。つまり、電源制御部15は、携帯機11と車両制御装置12との相互通信が確立していない場合には暖機用エンジン自動駆動制御を行わないようになっている。
【0032】
ステップS2において電源制御部15は、モード設定部31が「SW」モードに設定されているか否かを判断し、「SW」モードに設定されている場合にはステップS3の処理へ移行する。
【0033】
ステップS3において電源制御部15は、ドアロックスイッチ19が所定時間T以上連続してON状態となったか否かを判断する。そして、電源制御部15は、ドアロックスイッチ19が該所定時間T以上連続してON状態となったと判断した場合にはステップS5の処理へ移行し、そうでない場合にはここでの処理を一旦終了する。
【0034】
一方、電源制御部15は、ステップS2においてモード設定部31が「SW」モードに設定されていない場合にはステップS4の処理へ移行する。このステップS4において電源制御部15は、モード設定部31が「FREE」モードに設定されているか否かを判断する。そして、電源制御部15は、モード設定部31が「FREE」モードに設定されている場合にはステップS3の処理を行わずにステップS5の処理へ移行する。また、電源制御部15は、モード設定部31が「FREE」モードに設定されていない場合、すなわちモード設定部31が「OFF」モードに設定されている場合には、ここでの処理を一旦終了する。つまり、電源制御部15は、モード設定部31が「SW」モードまたは「FREE」モードに設定されている場合にのみ暖機用エンジン自動駆動制御を行い、「OFF」モードに設定されている場合には該自動駆動制御を行わないようになっている。そして、電源制御部15は、モード設定部31が「SW」モードに設定されている場合には、ドアロックスイッチ19の操作状態に基づいて暖機用エンジン自動駆動制御の可否を決定する。これに対し、電源制御部15は、モード設定部31が「FREE」モードに設定されている場合には、ドアロックスイッチ19の操作状態に拘わらずエンジン自動駆動制御を行うようになっている。
【0035】
ステップS5において電源制御部15は、油温センサ32からの入力信号に基づき、エンジンオイルの油温が所定の閾値を下回っているか否かを判断する。そして、電源制御部15は、該油温が所定の閾値を下回っている場合、すなわちエンジン温度が所定の閾値を下回っている場合にはステップS6の処理へ移行し、暖機用エンジン駆動処理を行う。これに対し、電源制御部15は、該油温が所定の閾値以上である場合、すなわちエンジン温度が所定の閾値以上である場合には、ここでの処理を一旦終了する。つまり、電源制御部15は、たとえモード設定部31が「SW」モードまたは「FREE」モードに設定されている場合であっても、エンジン温度が所定の閾値を下回っている場合においてのみ暖機用エンジン自動駆動制御を行うようになっている。
【0036】
ステップS6における暖機用エンジン駆動処理において、電源制御部15は、IG1リレー22、IG2リレー23及びSTリレー24に対して作動信号を出力するとともに、エンジン制御部16に対して暖機用始動信号を出力する。エンジン制御部16は、この暖機用始動信号が入力されると燃料噴射制御や点火制御などを行い、エンジンを駆動させる。そして、エンジン制御部16は、エンジンが駆動していると判断したときに電源制御部15に対して前記完爆信号を出力する。つまり、電源制御部15は、この暖機用エンジン自動駆動処理において、エンジンの暖機運転を行わせるようになっている。また、室温が所定の閾値を下回っている場合、電源制御部15は、前記室内空調機器34を駆動させて室温を上昇させる。すなわち、電源制御部15は、空調制御手段としても機能する。
【0037】
続くステップS7において電源制御部15は、電源制御部15は、図示しないドアカーテシスイッチのON・OFF状態に基づいてドアが開かれたか否かを判断する。そして、電源制御部15は、ドアが開かれていないと判断した場合にはステップS8の処理へ移行し、ドアが開かれたと判断した場合にはステップS9の処理へ移行する。
【0038】
ステップS8において電源制御部15は、油温センサ32からの入力信号に基づき、エンジンオイルの油温が予め設定された所定温度に達しているか否かを判断する。そして、電源制御部15は、油温が該所定温度に達していないと判断した場合には再びステップS7の処理へ移行する。これに対し、電源制御部15は、該油温が該所定温度に達していると判断した場合にはステップS9の処理へ移行する。そして、ステップS9において電源制御部15は、エンジンを停止させ、ここでの処理を一旦終了する。つまり、電源制御部15は、暖機のためにエンジンを駆動させた場合には、ドアが開かれたとき、またはエンジン温度が所定温度に達したときにエンジンを自動的に停止させる暖機運転停止制御を行うようになっている。
【0039】
次に、こうした電源制御部15によって行われる暖機用エンジン自動駆動制御及び暖機運転停止制御の態様を図4及び図5に従って説明する。
<a>モード設定部31が「SW」モード(図2(b)に示した状態)に設定されている場合
この場合、図4にポイントP1で示すように、前記照合制御部14によるIDコード照合処理において前記IDコード同士が一致すると、同照合制御部14から前記ドアロック駆動装置25に対して駆動信号が出力され、ドア錠が解錠される。そして、ポイントP2で示すように、ドア錠の解錠状態でドアロックスイッチ19がON状態となると、照合制御部14からドアロック駆動装置25に対して駆動信号が出力され、ドア錠が施錠される。
【0040】
そして、ポイントP3で示すように、所定時間Tを経過するまで連続的にドアロックスイッチ19のON状態が維持され、油温が所定の閾値を下回っている場合、電源制御部15は、前記エンジン制御部16に対して暖機用始動信号を出力してエンジンを駆動させる。また、室温が所定の閾値を下回っている場合、電源制御部15は、前記室内空調機器34を駆動させて室温を上昇させる。
【0041】
電源制御部15は、ポイントP4で示すように各IDコード同士が一致しなくなっても継続的にエンジンを駆動し続け、ポイントP5で示すように室温が所定温度に達したときに室内空調機器34を停止させる。すなわち、電源制御部15は、暖機のためにエンジンを駆動する場合には、車両2の室温の空調制御も行うようになっている。
【0042】
そして、電源制御部15は、ポイントP6で示すように油温が所定温度に達したときにエンジンを自動的に停止させる。なお、油温が所定温度に達する前にドアが開かれた場合、電源制御部15は、その時点でエンジンを自動的に停止させる。
【0043】
<b>モード設定部31が「FREE」モード(図2(c)に示した状態)に設定されている場合
この場合、図5にポイントP11で示すように、前記照合制御部14によるIDコード照合処理において前記IDコード同士が一致すると、同照合制御部14から前記ドアロック駆動装置25に対して駆動信号が出力され、ドア錠が解錠される。それとともに、油温が所定の閾値を下回っている場合、電源制御部15は、前記エンジン制御部16に対して暖機用始動信号を出力してエンジンを駆動させる。つまり、モード設定部31が「FREE」モードに設定されている場合、電源制御部15は、ドアロックスイッチ19のON・OFF状態に拘わらず、油温が所定の閾値を下回っている状態で携帯機11と車両制御装置12との相互通信が確立すれば、エンジンを駆動させる。
【0044】
そして、電源制御部15は、ポイントP12で示すように各IDコード同士が一致しなくなっても継続的にエンジンを駆動し続け、ポイントP13で示すように室温が所定温度に達したときに室内空調機器34を停止させる。
【0045】
そして、電源制御部15は、ポイントP14で示すように油温が所定温度に達したときにエンジンを自動的に停止させる。なお、油温が所定温度に達する前にドアが開かれた場合、電源制御部15は、その時点でエンジンを自動的に停止させる。
【0046】
<c>モード設定部31が「OFF」モード(図2(a)に示した状態)に設定されている場合
この場合、電源制御部15は、暖機用エンジン自動駆動制御及び暖機運転停止制御を行わない。
【0047】
したがって、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)携帯機11に設定されたIDコードと車両制御装置12に設定されたIDコードとが一致した場合、すなわち携帯機11と車両制御装置12との相互通信が確立した場合には、車両2のドア錠が自動的に解錠される。また、モード設定部31が「SW」モードに設定されている場合には、該IDコード同士が一致した状態でドアロックスイッチ19が所定時間T以上連続して操作されると、エンジンが自動的に駆動されてエンジンの暖機が図られる。さらに、モード設定部31が「FREE」モードに設定されている場合には、携帯機11の所持者が車両2に近づくだけで暖機のためのエンジン駆動を行わせることができる。よって、いずれの場合にも、ドア錠の施解錠操作の延長操作で暖機のためのエンジン駆動操作を行うことが可能となり、暖機のためのエンジン駆動操作を容易に行うことができる。
【0048】
また、こうした暖機のためのエンジン駆動状態においては、ドアが開かれるとエンジンが自動的に停止される。すなわち、暖機のためのエンジン駆動状態で車両に乗り込むべくドアを開くと、エンジンは停止される。このため、暖機のためのエンジン駆動状態で車両が走行可能となることを防止することができる。
【0049】
(2)油温が所定の閾値に達していない場合、すなわちエンジン温度が該閾値に達していない場合に、エンジン自動駆動制御が行われる。つまり、エンジン温度が該閾値に達している場合、すなわち暖機運転が不要と考えられる場合には、エンジン自動駆動制御が行われない。このため、不要なエンジン駆動を防止することができる。
【0050】
(3)車両2の室内にはモード設定部31が設けられ、このモード設定部31により、電源制御部15による暖機用エンジン自動駆動制御を行わせるか否かを設定可能となっている。このため、ユーザ(操作者)は、暖機用エンジン自動駆動制御を行わせるか否かを自由に選択することができる。
【0051】
しかも、暖機用エンジン自動駆動制御を行わせる場合、2種類のモード(「SW」モード、「FREE」モード)を選択可能となっており、ユーザにとって好適な態様で暖機用エンジン自動駆動制御を行わせることができる。
【0052】
(4)モード設定部31が「SW」モードに設定されている場合には、本来ドア錠の施錠制御を行うために用いられるドアロックスイッチ19が、所定時間以上連続的に操作されるといった特殊な態様で操作されたことを条件として、暖機用エンジン自動駆動制御が行われるようになっている。このため、操作者の意志に基づいたエンジンの暖機を図ることができる。
【0053】
(5)暖機のためのエンジン駆動時には、車両2の室内の空調制御も併せて行われる。このため、エンジンの暖機終了後などには、快適な温度に保たれた車両室内に搭乗者を迎え入れることができる。
【0054】
(6)ワンプッシュ式のエンジン駆動制御システム1に元々用いられている電源制御部15が暖機用エンジン駆動制御手段として機能するようになっている。このため、暖機用エンジン駆動制御手段をエンジン駆動制御システム1に別途設ける必要がない。
【0055】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 前記実施形態において電源制御部15は、エンジンオイルの油温に基づいてエンジン温度を検出し、該油温に基づいて暖機用エンジン自動駆動制御の可否を決定するようになっている。しかし、電源制御部15は、該油温に限らず、ラジエータウォータの温度(水温)に基づいてエンジン温度を検出し、その水温に基づいて暖機用エンジン自動駆動制御の可否を決定するようになっていてもよい。
【0056】
・ 前記実施形態では、電源制御部15に暖機用エンジン自動駆動制御を行わせるための条件として、エンジンオイルの油温が所定の閾値を下回っていることが設定されている。しかし、該油温に基づく暖機用エンジン自動駆動制御の可否条件を省略してもよい。
【0057】
・ 前記実施形態において電源制御部15は、暖機のためのエンジン駆動時には、車両2の室内の空調制御も併せて行うようになっている。しかし、電源制御部15は、こうした空調制御を行わないようになっていてもよい。
【0058】
・ 前記実施形態において電源制御部15は、モード設定部31の設定状態に基づき、2種類の暖機用エンジン自動駆動制御を選択的に行うようになっている。しかし、モード設定部31は「SW」モード及び「FREE」モードのうちのいずれか一方のみを設定可能に構成されていてもよく、電源制御部15は、その選択可能なモードに基づいた暖機用エンジン自動駆動制御のみを行うようになっていてもよい。また、モード設定部31を省略してモード設定を不能とし、「SW」モードまたは「FREE」モードに基づいた暖機用エンジン自動駆動制御を電源制御部15に必ず行わせるようにしてもよい。なお、電源制御部15は、「FREE」モードに基づいた暖機用エンジン自動駆動制御のみを行うように設定されている場合には、前記エンジン温度を条件として暖機用エンジン自動駆動制御を行うようになっていることが望ましい。
【0059】
・ 前記実施形態では、車両制御装置12がモード設定部31を備え、車両制御装置12側でモード設定を行うようになっている。しかし、該モード設定部31を携帯機11に設け、携帯機11側でモード設定可能な構成に変更してもよい。具体的には、スライドスイッチ等からなるモード設定部31を携帯機11の意匠面に設け、携帯機11が前記リクエスト信号を受信した際に、モード設定状態を示すモード設定信号を付加したIDコード信号を携帯機11から送信させる。これにより車両制御装置12は、このモード設定信号に基づいてモード設定状態を把握することができ、前記実施形態と同等の制御を行うことができる。このように変更した場合、車両から離れた場所でもモードの設定変更を行うことができ、該設定変更を簡便に行うことができる。
【0060】
・ ドアロックスイッチ19は、タッチセンサ式スイッチに限らず、プッシュ式スイッチやスライド式スイッチなど、各種スイッチで具体化されてもよい。
・ 前記実施形態においては、暖機用エンジン駆動制御システムを、スマートエントリ機能とスマートイグニッション機能を併せ備えたワンプッシュ式のエンジン駆動制御システム1に具体化している。しかし、暖機用エンジン駆動制御システムは、ワンプッシュ式に限らず、スマートイグニッション機能を有するエンジン駆動制御システムや、スマートエントリ機能のみを有する施解錠制御システムに具体化可能である。
【0061】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1) 請求項1〜5のいずれか1項に記載のエンジン駆動制御装置において、前記暖機用エンジン駆動制御手段は、暖機のためのエンジン駆動状態にあっては、エンジン温度が所定温度に達した際に前記暖機運転停止制御を行うこと。
【0062】
(2) 請求項1〜5、技術的思想(1)のいずれか1項に記載のエンジン駆動制御装置において、前記暖機用エンジン駆動制御手段は、ドアの開操作が行われたことをトリガとして前記暖機運転停止制御を行うこと。
【0063】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜6に記載の発明によれば、暖機のためのエンジン駆動操作を容易に行うことができる。
【0064】
請求項2に記載の発明によれば、不要なエンジン駆動を防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、操作者の意志に基づいたエンジンの暖機を図ることができる。
【0065】
請求項4に記載の発明によれば、エンジン自動駆動制御を行わせるか否かを選択することができる。
請求項5に記載の発明によれば、エンジンの暖機終了後などに、快適な温度に保たれた車両室内に搭乗者を迎え入れることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のエンジン駆動制御システムの概略構成を示すブロック図。
【図2】(a)〜(c)は、同実施形態に用いられるモード設定手段の概略構成を示す正面図。
【図3】同実施形態の暖機用エンジン駆動制御手段によって行われる処理を示すフローチャート。
【図4】同実施形態の暖機用エンジン自動駆動制御及び暖機運転停止制御の態様例を示すタイムチャート。
【図5】同実施形態の暖機用エンジン自動駆動制御及び暖機運転停止制御の態様例を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1…エンジン駆動制御システム、2…車両、11…携帯機、12…車両制御装置(エンジン駆動制御装置)、14…ドア錠制御手段としての照合制御部、15…暖機用エンジン駆動制御手段としての電源制御部、19…ドアロック操作部としてのドアロックスイッチ、31…モード設定手段としてのモード設定部、34…室内空調機器。
Claims (6)
- 車両周辺の所定領域にリクエスト信号を出力するとともに、通信機能を有する携帯機から前記リクエスト信号に応答して送信された送信信号を受信する通信手段と、
前記携帯機からの送信信号に含まれるIDコードと予め設定されたIDコードとを照合し、それらIDコード同士が一致したことを条件としてドア錠を解錠させるドア錠制御手段と、
前記IDコード同士が一致した状態で所定の条件が満たされた際にエンジンを自動的に駆動させてエンジンの暖機を図るエンジン自動駆動制御を行うとともに、そのエンジン駆動状態で車両が操作された際にエンジンを自動的に停止させる暖機運転停止制御を行う暖機用エンジン駆動制御手段とを備えることを特徴とするエンジン駆動制御装置。 - 前記暖機用エンジン駆動制御手段は、エンジン温度が所定の閾値を下回っていることを前記所定の条件として判断し、前記エンジン自動駆動制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のエンジン駆動制御装置。
- 前記ドア錠制御手段は、車両のドアハンドル近辺に設けられたドアロック操作部が、前記IDコード同士が一致した状態で操作された際には、ドア錠を施錠する施錠制御を行い、
前記暖機用エンジン駆動制御手段は、前記IDコード同士が一致した状態で前記ドアロック操作部が所定時間以上連続的に操作されたことを前記所定の条件として判断し、前記エンジン自動駆動制御を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエンジン駆動制御装置。 - 前記暖機用エンジン駆動制御手段による前記エンジン自動駆動制御を行わせるか否かを設定可能なモード設定手段を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエンジン駆動制御装置。
- 車両の室内温度が所定の閾値を下回っている状態で前記暖機用エンジン駆動制御手段による前記エンジン自動駆動制御が開始された際に、室内空調機器を自動的に駆動制御して室内温度を所定温度まで上昇させる空調制御手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のエンジン駆動制御装置。
- 通信機能を有する携帯機と、その携帯機との相互通信の確立有無を条件としてドア錠の施解錠制御を行う車両制御装置とを備え、
前記車両制御装置は、
車両周辺の所定領域にリクエスト信号を出力するとともに、前記携帯機から前記リクエスト信号に応答して送信された送信信号を受信する通信手段と、
前記携帯機からの送信信号に含まれるIDコードと予め設定されたIDコードとを照合し、それらIDコード同士が一致したことを条件としてドア錠を解錠させるドア錠制御手段と、
前記IDコード同士が一致した状態で所定の条件が満たされた際にエンジンを自動的に駆動させてエンジンの暖機を図るエンジン自動駆動制御を行うとともに、そのエンジン駆動状態で車両が操作された際にエンジンを自動的に停止させる暖機運転停止制御を行う暖機用エンジン駆動制御手段とを備えることを特徴とするエンジン駆動制御システム。
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-
2002
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