JP4069647B2 - 車両用電装負荷制御装置 - Google Patents

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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • H05B47/00Circuit arrangements for operating light sources in general, i.e. where the type of light source is not relevant
    • H05B47/20Responsive to malfunctions or to light source life; for protection

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  • Direct Current Feeding And Distribution (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両の電装負荷を駆動制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
メイン(以下、ハイビームという)ランプとディマー(以下、ロービームという)ランプを備えたヘッドランプにおいて、ハイビーム用FETによりハイビームランプを点灯駆動するとともに、ロービーム用FETによりロービームランプを点灯駆動する車両用電装負荷制御装置が知られている(例えば特開2001−187545号公報参照)。なお、ランプ駆動回路にはFETの代わりにリレーを用いた制御装置もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の車両用電装負荷制御装置では、ロービームとハイビームのいずれか一方のランプ駆動回路、すなわちFETやリレーがオン故障(導通したままになる故障)や溶着故障(接点が溶けてくっついたままになる故障)を起こすと一方のランプが点灯したままになる。このとき、他方のランプを点灯することができ、そうするとロービームとハイビームの両方のランプが同時に点灯することになり、ランプが過熱状態になってランプの寿命を縮めてしまう。
【0004】
本発明の目的は、交互に作動させるべき複数の電装負荷が同時に作動するのを防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1) 請求項1の発明は、車両に装備される電装負荷であって、交互に作動させるべき複数の電装負荷の作動を切り換える操作部材と、前記各電装負荷ごとに設けられ、電源の電圧を前記各電装負荷に印加して作動させる複数の駆動手段と、前記各電装負荷の不作動状態を検出する検出手段と、前記操作部材による作動切り換え指令と前記検出手段による不作動状態の検出結果に基づいて、前記複数の駆動手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記操作部材により作動中の前記電装負荷から別の前記電装負荷へ作動が切り換えられたときに、前記駆動手段を制御していったん前記複数の電装負荷のすべてを不作動状態にし、前記検出手段により前記複数の電装負荷のすべての不作動状態が検出されない場合には、前記電装負荷の作動を切り換えない
(2) 請求項2の車両用電装負荷制御装置は、前記検出手段によって、前記各電装負荷に印加される電圧を前記各電装負荷ごとに検出し、電圧が印加されていない電装負荷を不作動状態の電装負荷としたものである。
(3) 請求項3の車両用電装負荷制御装置は、前記検出手段によって、前記各電装負荷に印加される電圧の論理和を検出し、前記論理和が0のときに前記複数の電装負荷のすべてが不作動状態にあるとしたものである。
(4) 請求項4の車両用電装負荷制御装置は、前記複数の駆動手段を制御して前記複数の電装負荷のすべてを不作動状態にしたときに、前記検出手段により前記複数の電装負荷のすべての不作動状態が検出されない場合には、前記駆動手段の故障と判断して警告を行う警告手段を備える。
【0006】
【発明の効果】
(1) 請求項1の発明によれば、駆動手段の故障などによって、交互に作動させるべき複数の電装負荷が同時に作動するのを防止することができる。
(2) 請求項2の発明によれば、電装負荷の不作動状態を安価に且つ確実に検出することができる。
(3) 請求項3の発明によれば、電装負荷の不作動状態を検出する検出手段とその検出結果に基づいて電装負荷の作動を制御する制御手段の構成を簡素化することができる。
(4) 請求項4の発明によれば、駆動手段に故障が発生したことを乗員に報知することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
車両用電装負荷としてヘッドランプを点消灯する制御装置の一実施の形態を説明する。図1は一実施の形態の構成を示す。車両正面から見て左側のヘッドランプ1と右側のヘッドランプ2はそれぞれ、同一バルブ内にハイビーム用フィラメント1a、2aとロービーム用フィラメント1b、2bとを備えている。
【0008】
ハイビーム用リレー3はバッテリー4の電源をフューズ5a、5bを介してハイビーム用フィラメント1a、2aへ印加し、左右ヘッドランプ1、2のハイビームを点灯する。また、ロービーム用リレー6はバッテリー4の電源をフューズ7a、7bを介してロービーム用フィラメント1b、2bへ印加し、左右ヘッドランプ1、2のロービームを点灯する。
【0009】
ライトスイッチ8は、ハイビームの点灯(8a)と、ロービームの点灯(8b)と、消灯(8c)とを切り換えるスイッチである。ライトスイッチ8がハイビーム点灯位置8aへ設定されると、バッテリー4の電源がCR入力回路9(R1、R2、C1)を介してハイビーム設定検出回路10へ印加され、ハイビーム設定検出回路10はハイレベル信号「1」をマイクロコンピューター11の入力端子IHへ出力する。一方、ライトスイッチ8がロービーム点灯位置8bへ設定されると、バッテリー4の電源がCR入力回路12(R3、R4、C2)を介してロービーム設定検出回路13へ印加され、ロービーム設定検出回路13はハイレベル信号「1」をマイクロコンピューター11の入力端子ILへ出力する。
【0010】
マイクロコンピューター11はROM、RAMなどの周辺部品を備え、後述する制御プログラムを実行して左右ヘッドランプ1、2のロービームとハイビームの点消灯を制御する。
【0011】
ハイビーム用リレー駆動回路14(R5、R6、Tr1)は、ハイビーム用リレー3のコイル3aを駆動する。マイクロコンピューター11の出力端子OHからハイレベル信号が出力されると、ハイビーム用リレー駆動回路14のトランジスターTr1が導通し、バッテリー4の電源をリレーコイル3aへ通電してハイビーム用リレー3をオンする。一方、ロービーム用リレー駆動回路15(R7、R8、Tr2)は、ロービーム用リレー6のコイル6aを駆動する。マイクロコンピューター11の出力端子OLからハイレベル信号が出力されると、ロービーム用リレー駆動回路15のトランジスターTr2が導通し、バッテリー4の電源をリレーコイル6aへ通電してロービーム用リレー6をオンする。
【0012】
ハイビーム用リレー3がオンして左右ヘッドランプ1、2のハイビームが点灯しているときは、バッテリー4の電圧がリレー3とCR入力回路16(R11、R12、C4)を介してハイビーム用モニター回路17へ印加され、ハイビーム用モニター回路17はハイレベル信号「1」をマイクロコンピューター11のモニター端子MHへ出力する。一方、ロービーム用リレー6がオンして左右ヘッドランプ1、2のロービームが点灯しているときは、バッテリー4の電圧がリレー6とCR入力回路18(R9、R10、C3)を介してロービーム用モニター回路19へ印加され、ロービーム用モニター回路19はハイレベル信号「1」をマイクロコンピューター11のモニター端子MLへ出力する。
【0013】
出力回路20はディスプレイ21とスピーカー22を駆動し、ハイビーム用リレー3またはロービーム用リレー6の接点に溶着故障が発生したとき、あるいはハイビームリレー駆動回路14のトランジスターTr1またはロービームリレー駆動回路15のトランジスターTr2にオン故障が発生したときに、文字情報と音声により警告を行う。
【0014】
図2はヘッドランプの点消灯制御プログラムを示すフローチャート、図3はロービームとハイビームの点消灯状態の遷移図である。また、次表はロービームとハイビームの点消灯状態の遷移条件を示す。これらの図および表により、一実施の形態のヘッドランプ点消灯動作を説明する。
【表1】
Figure 0004069647
【0015】
マイクロコンピューター11は、所定時間(例えば約10msec)ごとに図2に示すヘッドランプ点消灯制御プログラムを実行する。ステップ1において、入力端子IH、ILの信号レベルを読み取り、ライトスイッチ8の設定状態を確認する。続くステップ2で、モニター端子MH、MLの信号レベルを読み取り、ロービームとハイビームの点消灯状態を確認する。ステップ3において、ライトスイッチ8の設定状態およびロービームとハイビームの点消灯状態に基づいて、表1に示す条件1〜4のいずれかが成立しているかどうかを確認する。条件1〜4のいずれかが成立している場合はステップ4へ進み、図3に示す遷移条件にしたがって遷移させ、ロービームとハイビームの点消灯を制御する。
【0016】
さらに具体的な動作を説明すると、ライトスイッチ8が消灯位置8cに設定されているときは、ハイビーム設定検出回路10とロービーム設定検出回路13の出力レベル、すなわちマイクロコンピューター11の入力端子IHとILはともに「0」であり、図3に示す「状態1」のように、ロービームとハイビームがともに消灯している。
【0017】
次に、ライトスイッチ8が消灯位置8cからロービーム点灯位置8bへ切り換えられると、ロービーム設定検出回路13の出力レベル、すなわちマイクロコンピューター11の入力端子ILが「1」となる。このとき、マイクロコンピューター11の入力端子IHは「0」のままである。マイクロコンピューター11は、ステップ1においてこのライトスイッチ8の設定状態をロービームの点灯要求が発生した状態と認識する。次に、ステップ2でロービームとハイビームの点消灯状態を確認する。このときはともに消灯状態にある。
【0018】
ロービームの点灯要求があり、且つハイビームの消灯が確認された場合は、ステップ3で表1に示す条件1が成立し、ステップ4へ進む。ステップ4では、条件1にしたがって状態1から状態2へ遷移し、ハイビームを消灯したままロービームを点灯する。
【0019】
また、遷移状態2すなわちロービームの点灯中にライトスイッチ8がロービーム点灯位置8bからハイビーム点灯位置8aへ切り換えられると、ロービーム設定検出回路13の出力すなわち入力端子ILが「0」、ハイビーム設定検出回路10の出力すなわち入力端子IHが「1」となる。マイクロコンピューター11は、ステップ1でこのライトスイッチ8の設定状態をロービームの消灯要求とハイビームの点灯要求が発生した状態と認識する。次に、ステップ2でロービームとハイビームの点消灯状態を確認する。このときはロービームが点灯している。
【0020】
ロービームの点灯中、すなわち遷移状態2においてハイビームの点灯要求がある場合は、ステップ3で表1に示す条件2が成立し、ステップ4へ進む。ステップ4では、条件2にしたがって状態2から状態1へ遷移し、ロービームとハイビームをともに消灯する。
【0021】
この状態では、ライトスイッチ8の設定が切り換えられない限りハイビームの点灯要求が発生し続けているため、所定時間後にふたたび図2に示す点消灯制御プログラムを実行し、ステップ1でハイビームの点灯要求を確認する。さらに続くステップ2でロービームとハイビームの点消灯状態を確認する。このときはロービームとハイビームがともに消灯されている。
【0022】
遷移状態1においてハイビームの点灯要求があり、且つロービームの消灯が確認された場合は、ステップ3で表1に示す遷移条件3が成立し、ステップ4へ進む。ステップ4では、条件3にしたがって状態1から状態3へ遷移し、ロービームを消灯したままハイビームを点灯する。
【0023】
また、状態3すなわちハイビームの点灯中にライトスイッチ8がハイビーム設定位置8aからロービーム設定位置8bに切り換えられると、ハイビーム設定検出回路10の出力すなわち入力端子IHが「0」、ロービーム設定検出回路13の出力すなわち入力端子ILが「1」となる。マイクロコンピューター11は、ステップ1でこのライトスイッチ8の設定状態をハイビームの消灯要求とロービームの点灯要求が発生した状態と認識する。次に、ステップ2でロービームとハイビームの点消灯状態を確認する。このときはハイビームが点灯している。
【0024】
遷移状態3すなわちハイビームの点灯中にロービームの点灯要求がある場合は、ステップ3で表1に示す条件4が成立し、ステップ4へ進む。ステップ4では、条件4にしたがって状態3から状態1へ遷移し、ロービームとハイビームをともに消灯する。
【0025】
この状態では、ライトスイッチ8の設定が切り換えられない限りロービームの点灯要求が発生し続けているため、所定時間後にふたたび図2に示す点消灯制御プログラムを実行し、ステップ1でロービームの点灯要求を確認する。さらに続くステップ2でロービームとハイビームの点消灯状態を確認する。このときはロービームとハイビームがともに消灯されている。
【0026】
遷移状態1においてロービームの点灯要求があり、且つハイビームの消灯が確認された場合は、ステップ3で表1に示す遷移条件1が成立し、ステップ4へ進む。ステップ4では、条件1にしたがって状態1から状態2へ遷移し、ハイビームを消灯したままロービームを点灯する。
【0027】
最後に、遷移状態2すなわちロービームの点灯中にライトスイッチ8がロービーム設定位置8bから消灯位置8cへ切り換えられると、ハイビーム設定検出回路10の出力すなわち入力端子IHが「0」のまま、ロービーム設定検出回路13の出力すなわち入力端子ILが「0」になる。マイクロコンピューター11は、ステップ1でこのライトスイッチ8の設定状態をロービームの消灯要求が発生した状態と認識する。
【0028】
遷移状態1においてロービームの消灯要求がある場合は、ステップ3で表1に示す遷移条件2が成立し、ステップ4へ進む。ステップ4では、条件2にしたがって状態2から状態1へ遷移し、ロービームを消灯する。
【0029】
ここで、例えば、ロービームの点灯中にロービーム用リレー6の接点に溶着故障が発生、またはロービームリレー駆動回路15のトランジスターTr2にオン故障が発生した場合について考える。この状態でライトスイッチ8がロービーム設定位置8bからハイビーム設定位置8aへ切り換えられると、マイクロコンピューター11は、入力端子IH、ILの信号レベルの変化からハイビームの点灯要求が発生したと認識する。そして、表1に示す遷移条件2が成立するため、状態2から状態1へ遷移してロービームとハイビームをともに消灯する。
【0030】
この状態では、ライトスイッチ8の設定状態が変化していない限りハイビームの点灯要求が発生し続けている。しかし、このときロービーム用リレー6の接点溶着、またはロービームリレー駆動回路15のトランジスターTr2のオン故障が発生してロービームが点灯したままになっており、モニター端子MLがハイレベルのままである。そのため、ロービームの消灯が確認できず、表1に示す遷移条件3が成立せず、状態3へ遷移せずに状態1に留まる。
【0031】
したがって、ロービーム用リレー6の接点に溶着故障、またはロービームリレー駆動回路15のトランジスターTr2にオン故障が発生してロービームが消灯できなくなった状態において、ハイビームの点灯を防止することができ、ロービームとハイビームが同時に点灯して両方のランプを過熱させ、ランプの寿命を縮めてしまうようなことが避けられる。
【0032】
なお、遷移状態1においてモニター端子MLが「1」の場合は、ロービーム用リレー6の接点に溶着故障が発生したか、あるいはロービームリレー駆動回路15のトランジスターTr2にオン故障が発生したと判断し、出力回路20を介してディスプレイ21に表示するとともに、スピーカー22により警告する。
【0033】
また、例えば、ハイビームの点灯中にハイビーム用リレー3の接点に溶着故障が発生、またはハイビームリレー駆動回路14のトランジスターTr1にオン故障が発生した場合について考える。この状態でライトスイッチ8がハイビーム設定位置8aからロービーム設定位置8bへ切り換えられると、マイクロコンピューター11は、入力端子IH、ILの信号レベルの変化からロービームの点灯要求が発生したと認識する。そして、表1に示す遷移条件4が成立するため、状態3から状態1へ遷移してロービームとハイビームをともに消灯する。
【0034】
この状態では、ライトスイッチ8の設定状態が変化していない限りロービームの点灯要求が発生し続けている。しかし、このときハイビーム用リレー3の接点溶着、またはハイビームリレー駆動回路14のトランジスターTr1のオン故障が発生してハイビームが点灯したままになっており、モニター端子MHがハイレベルのままである。そのため、ハイビームの消灯が確認できず、表1に示す遷移条件1は成立せず、状態2へ遷移せずに状態1に留まる。
【0035】
したがって、ハイビーム用リレー3の接点に溶着故障が発生、またはハイビームリレー駆動回路14のトランジスターTr1にオン故障が発生してハイビームが消灯できなくなった状態において、ロービームの点灯を防止することができ、ロービームとハイビームが同時に点灯して両方のランプを過熱させ、ランプの寿命を縮めてしまうようなことが避けられる。
【0036】
なお、遷移状態1においてモニター端子MHが「1」の場合は、ハイビーム用リレー3の接点に溶着故障が発生したか、またはハイビームリレー駆動回路14のトランジスターTr1にオン故障が発生したと判断し、出力回路20を介してディスプレイ21に表示するとともに、スピーカー22により警告する。
【0037】
以上説明したように、状態2から状態3へ遷移する場合、逆に状態3から状態2へ遷移する場合には、必ずいったん状態1を経由し、ロービームとハイビームがともに消灯されていることを確認してから遷移するようにしたので、万一ロービーム用リレー6とハイビーム用リレー3の接点に溶着事故が発生、あるいはロービームリレー駆動回路15のトランジスターTr2とハイビームリレー駆動回路14のトランジスターTr1にオン故障が発生しても、ロービームとハイビームが同時に点灯することが避けられる。
【0038】
なお、実際の点消灯制御に際しては、状態間の遷移を10msec程度のごく短時間で行うため、ロービームとハイビームの切り換え時に一端両方のランプを消灯しても乗員には気付かれず、違和感を与えるようなことはない。
【0039】
《発明の一実施の形態の変形例》
図4は一実施の形態の変形例を示す。なお、図1に示す機器と同様な機器に対しては同一の符号を付して相違点を中心に説明する。この変形例では、図1に示すロービーム用のCR入力回路16とモニター回路17、およびハイビーム用のCR入力回路18とモニター回路19に代えて、OR回路30、CR入力回路(R13、R14、C5)31およびモニター回路32を用いる。
【0040】
ロービームとハイビームの両方またはいずれか一方が点灯しているときは、OR回路30の出力電圧がバッテリー4の端子電圧と等しくなる。このとき、モニター回路32はマイクロコンピューター11のモニター端子Mへハイレベル「1」の信号を出力する。逆に、ロービームとハイビームがともに消灯しているときは、OR回路30の出力電圧は0Vになる。そして、このときモニター回路32はモニター端子Mへローレベル「0」を出力する。
【0041】
遷移状態1において、モニター端子Mがローレベル「0」であれば、ロービームとハイビームがともに消灯状態にあると認識できる。したがって、この変形例では、上述した一実施の形態のモニター回路よりも回路が簡素化され、マイクロコンピューター11の入力端子を節約することができる。
【0042】
なお、上述した一実施の形態では車両用電装負荷としてヘッドランプを例に上げて説明したが、車両用電装負荷はヘッドランプに限定されず、例えば左右のターンシグナルランプなどのような交互に作動させるべき複数の電装負荷であればどのような電装負荷に対しても本願発明を適用することができる。
【0043】
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、ライトスイッチ8が操作部材を、ハイビーム用リレー3、ハイビーム用リレー駆動回路14、ロービーム用リレー6およびロービーム用リレー駆動回路15が駆動手段を、モニター回路17、19、32およびOR回路30が検出手段を、マイクロコンピューター11が制御手段を、ディスプレイ21およびスピーカー22が警告手段をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
【0044】
なお、上述した一実施の形態では車両用電装負荷としてヘッドランプを例に上げて説明したが、車両用電装負荷はヘッドランプに限定されず、ヘッドランプ以外の例えば左右のターンシグナルランプなど、交互に作動させるべき複数の電装負荷であればどのような電装負荷に対しても本願発明を適用することができる。また、上述した一実施の形態では車両用電装負荷としてヘッドランプのロービームとハイビームを例に上げて説明したが、電装負荷の個数は上述した一実施の形態の個数に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】 ヘッドランプの点消灯制御プログラムを示すフローチャートである。
【図3】 ロービームとハイビームの点消灯状態の遷移図である。
【図4】 一実施の形態の変形例の構成を示す図である。
【符号の説明】
1、2 ヘッドランプ
1a、2a ハイビーム用フィラメント
1b、2b ロービーム用フィラメント
3 ハイビーム用リレー
3a ハイビーム用リレーコイル
5a、5b ハイビーム用フューズ
6 ロービーム用リレー
6a ロービーム用リレーコイル
7a、7b ロービーム用フューズ
8 ライトスイッチ
8a ハイビーム設定位置
8b ロービーム設定位置
8c 消灯位置
9 CR入力回路
10 ハイビーム設定検出回路
11 マイクロコンピューター
12 CR入力回路
13 ロービーム設定検出回路
14 ハイビーム用リレー駆動回路
15 ロービーム用リレー駆動回路
16 CR入力回路
17 ハイビーム用モニター回路
18 CR回路
19 ロービーム用モニター回路
20 出力回路
21 ディスプレイ
22 スピーカー
30 OR回路
31 CR入力回路
32 モニター回路

Claims (4)

  1. 車両に装備される電装負荷であって、交互に作動させるべき複数の電装負荷の作動を切り換える操作部材と、
    前記各電装負荷ごとに設けられ、電源の電圧を前記各電装負荷に印加して作動させる複数の駆動手段と、
    前記各電装負荷の不作動状態を検出する検出手段と、
    前記操作部材による作動切り換え指令と前記検出手段による不作動状態の検出結果に基づいて、前記複数の駆動手段を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記操作部材により作動中の前記電装負荷から別の前記電装負荷へ作動が切り換えられたときに、前記駆動手段を制御していったん前記複数の電装負荷のすべてを不作動状態にし、前記検出手段により前記複数の電装負荷のすべての不作動状態が検出されない場合には、前記電装負荷の作動を切り換えないことを特徴とする車両用電装負荷制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用電装負荷制御装置において、
    前記検出手段は、前記各電装負荷に印加される電圧を前記各電装負荷ごとに検出し、電圧が印加されていない電装負荷を不作動状態の電装負荷とすることを特徴とする車両用電装負荷制御装置。
  3. 請求項1に記載の車両用電装負荷制御装置において、
    前記検出手段は、前記各電装負荷に印加される電圧の論理和を検出し、前記論理和が0のときに前記複数の電装負荷のすべてが不作動状態にあるとすることを特徴とする車両用電装負荷制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかの項に記載の車両用電装負荷制御装置において、
    前記複数の駆動手段を制御して前記複数の電装負荷のすべてを不作動状態にしたときに、前記検出手段により前記複数の電装負荷のすべての不作動状態が検出されない場合には、前記駆動手段の故障と判断して警告を行う警告手段を備えることを特徴とする車両用電装負荷制御装置。
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