JP4989537B2 - 車両用制御装置、電気車両及び車両用制御装置の故障検出方法 - Google Patents

車両用制御装置、電気車両及び車両用制御装置の故障検出方法 Download PDF

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Description

この発明は、電源供給ラインに設けられたスイッチのオンにより、電力供給源から前記電源供給ラインを介して車両内のシステムを制御するマイクロコンピュータに電力供給を行う車両用制御装置及びその故障検出方法、並びに該車両用制御装置を備える電気車両に関する。
従来より、車両に搭載された電子制御装置(車両用制御装置)では、キースイッチ及びイグニッションスイッチの少なくとも一方のオンに起因して給電用リレー(スイッチ)がオンすることによりECU内のマイクロコンピュータに電力供給を行う。また、前記車両用制御装置は、前記キースイッチ又は前記イグニッションスイッチがオフしても前記マイクロコンピュータが所定の処理(車両内のシステムに対する停止処理)を完了して動作を停止するまでは前記給電用リレーをオンに保持して該マイクロコンピュータに対する電力供給を継続する電源自己保持機能を備えている(特許文献1参照)。
この場合、前記車両用制御装置では、前記キースイッチ又は前記イグニッションスイッチのオフに起因してシステム停止処理を開始してから前記マイクロコンピュータが動作を停止するまでの電源保持時間内に、一定時間毎にフラッシュROM内のカウンタ値をカウントアップし、その後、前記キースイッチ又は前記イグニッションスイッチがオンしたときに、該カウンタ値が第1判定値よりも小さければ前記電源自己保持機能が異常と判定し、一方で、前記カウンタ値が第2判定値よりも大きければ、前記給電用リレーのオフにより前記電力供給を停止する電源遮断機能が異常と判定する、前記給電用リレーの故障検出処理が行われる。
特開2006−347441号公報
前述した故障検出処理に用いられるカウンタ値は、キースイッチ又はイグニッションスイッチのオフに起因したシステム停止処理の開始からマイクロコンピュータの動作停止までの電源保持時間に対応しているので、該システム停止処理に要する時間(停止処理時間)が変化した場合、該停止処理時間の変化に応じてカウンタ値も変化する。この結果、前記停止処理時間が長くなってカウンタ値が大きくなったときには電源遮断機能が正常であるにも関わらず異常であると判定する。すなわち、給電用リレー(スイッチ)の故障を誤検知するおそれがある。
この発明は、このような課題を考慮してなされたものであり、スイッチの故障を確実に検出することができる車両用制御装置及びその故障検出方法、並びに、前記車両用制御装置を備える電気車両を提供することを目的とする。
この発明に係る車両用制御装置は、
電力供給源と、車両内のシステムを制御するマイクロコンピュータと、立ち上がり信号生成回路と、前記電力供給源と前記マイクロコンピュータ及び立ち上がり信号生成回路とをスイッチを介して接続し且つ前記スイッチのオンにより前記電力供給源から前記スイッチを介して前記マイクロコンピュータ及び前記立ち上がり信号生成回路に電力供給を行なう電源供給ラインとを有し、
前記立ち上がり信号生成回路は、前記スイッチのオンから遅れて前記電力供給に起因する立ち上がり信号を生成し、
前記マイクロコンピュータは、前記電力供給により該マイクロコンピュータが起動した起動時刻からの所定時間内に前記立ち上がり信号が生成されていれば前記スイッチが故障していると判定し、一方で、前記所定時間内に前記立ち上がり信号が生成されていなければ前記スイッチが正常であると判定することを特徴としている。
また、この発明に係る車両用制御装置の故障検出方法は、
スイッチのオンにより電力供給源から電源供給ラインを介して車両内のシステムを制御するマイクロコンピュータ及び立ち上がり信号生成回路に電力供給を行うことにより、前記立ち上がり信号生成回路が前記スイッチのオンから遅れて前記電力供給に起因する立ち上がり信号を生成する場合に、
前記電力供給により前記マイクロコンピュータが起動した起動時刻からの所定時間内に前記立ち上がり信号が生成されていれば前記スイッチが故障していると判定し、一方で、前記所定時間内に前記立ち上がり信号が生成されていなければ前記スイッチが正常であると判定することを特徴としている。
これらの発明によれば、前記スイッチのオンにより前記マイクロコンピュータ及び前記立ち上がり信号生成回路の双方に電力供給が行われる場合に、前記所定時間内に前記立ち上がり信号が生成されていれば前記スイッチの故障と判定し、一方で、前記所定時間内に前記立ち上がり信号が生成されていなければ前記スイッチが正常と判定する。
すなわち、前記マイクロコンピュータが起動する前から前記スイッチが故障している場合には、前記マイクロコンピュータの起動の有無に関わりなく、前記電力供給源から前記スイッチを介して前記マイクロコンピュータ及び前記立ち上がり信号生成回路に電力供給が行われているので、前記立ち上がり信号生成回路は、前記マイクロコンピュータの起動時刻には、前記電力供給に基づいて前記立ち上がり信号を生成していることになる。
従って、前記マイクロコンピュータは、前記起動時刻からの前記所定時間内に前記立ち上がり信号の生成を確認することで、前記スイッチが故障していることを確実に検出することができる。
また、前記立ち上がり信号生成回路は、前記電源供給ラインに接続される抵抗器と、該抵抗器に接続されるコンデンサとを有し、前記電源供給ラインから前記抵抗器を介して前記コンデンサに前記電力供給が行われ、該コンデンサの電圧が所定電圧以上となったときに前記立ち上がり信号を生成する。
これにより、前記スイッチのオンから遅れて前記立ち上がり信号を生成する前記立ち上がり信号生成回路を容易且つ簡単に構成することができると共に、前記車両用制御装置のコストを削減することが可能となる。
この場合、前記立ち上がり信号生成回路は、生成した前記立ち上がり信号を前記マイクロコンピュータに出力し、前記マイクロコンピュータは、前記起動時刻から正常な前記スイッチのオンに起因して前記コンデンサの電圧が前記所定電圧以上となるまでの時間よりも短く設定された前記所定時間内に、前記立ち上がり信号の入力があれば前記スイッチが故障していると判定し、一方で、前記立ち上がり信号の入力がなければ前記スイッチが正常であると判定することが好ましい。
これにより、前記マイクロコンピュータは、前記所定時間内に前記立ち上がり信号が入力されるか否かを確認するだけで、前記スイッチの故障の有無を容易且つ確実に判定することが可能となる。
また、前記マイクロコンピュータは、前記スイッチが故障していると判定したときに、該スイッチの故障を外部に警告することが好ましい。
これにより、前記車両の始動時に、該車両の搭乗者等の使用者に前記スイッチの故障の有無を通知して、該使用者に前記車両用制御装置を搭載した前記車両の修理を促すことも可能となる。すなわち、前記車両用制御装置により前記スイッチの故障検出処理を行うので、前記使用者による前記スイッチの故障発生の確認が不要となる。
ここで、前記車両用制御装置は、前記マイクロコンピュータにて判定された前記スイッチの故障に関わる判定結果を記憶する記憶手段をさらに有し、前記記憶手段は、前記マイクロコンピュータに内蔵され且つ前記電力供給源から電力供給されるメモリであるか、あるいは、前記マイクロコンピュータの外部に配置された不揮発性メモリであることが好ましい。
これにより、前記電力供給の停止に起因して前記マイクロコンピュータの動作が停止しても、前記記憶手段に記憶された前記判定結果は消去されない。この結果、前記判定結果を前記動作停止後に前記記憶手段から読み出して、前記スイッチが故障しているか否かを判断することも可能となる。
この場合、前記マイクロコンピュータは、次回の起動時に、前記記憶手段に記憶された前記判定結果を参照し、該判定結果が前記スイッチの故障を示す判定結果であると判断した際に、該スイッチの故障を外部に警告することが好ましい。
これにより、次回の前記車両の始動時に、前記使用者に前記スイッチの故障の有無を通知して、該使用者に前記車両用制御装置を搭載した前記車両の修理を促すことも可能となる。すなわち、前記車両用制御装置により前記スイッチの故障検出処理を行うので、前記使用者による前記スイッチの故障発生の確認が不要となると共に、前記スイッチが故障していれば、次回の前記車両の始動時に前記故障の発生が前記使用者に通知されるので、前記車両の停止時に、前記使用者は、前記車両のシステムに対する停止処理の最中であっても前記車両からすぐに離れることが可能となる。
また、前記スイッチは、前記マイクロコンピュータからのオン指令によりオフからオンに切り替わり、一方で、前記マイクロコンピュータからのオフ指令によりオンからオフに切り替わる電源自己保持スイッチであることが好ましい。
ここで、この発明に係る電気車両は、前記車両用制御装置を備え、前記電力供給源は、前記車両に搭載された電気装備品に電力供給を行う蓄電装置であり、前記システムは、車両駆動用電力源を備えた車両駆動システムであることを特徴としている。
これにより、前記スイッチに他の電子回路が接続されている場合に、前記スイッチの故障に起因して前記電気車両の停止時に前記蓄電装置から前記スイッチを介して前記他の電子回路に電力供給が継続され、この結果、該蓄電装置の電圧が低下することを確実に防止することができる。
この場合、前記車両駆動用電力源は、燃料電池であり、前記車両駆動システムは、前記燃料電池を備えた燃料電池システムであることが好ましい。
前記スイッチの故障検出処理を前記燃料電池システムの始動処理中に行うことで、前記燃料電池システムの停止処理時間の長短に関わりなく該スイッチの故障を効率よく検出することができる。
さらに、外気温度が所定温度よりも低い場合に、前記マイクロコンピュータは、前記燃料電池システムに対する停止処理時に前記燃料電池のガス流路内の掃気処理を行うように該燃料電池システムを制御してもよい。
前記燃料電池システムでは、該システム内の電力を自己の発電機能により賄う必要があるので、発電停止時(前記電気車両の停止時)に使用可能な電力量には限りがある。また、発電停止により前記ガス流路内には、発電によって生成された水が残留するので、氷点下の環境では前記残留した水が凍結し、反応ガス(水素、空気)の供給及び排出の妨げとなって、低温下における前記燃料電池の始動性能が低下するおそれがある。そこで、前記電気車両の停止処理時に、前記掃気処理を行うことで、該掃気処理を効率よく行うことができると共に、低温下においても、前記燃料電池の始動性能を維持することが可能となる。
また、前記掃気処理を前記停止処理時に行うことにより、前記マイクロコンピュータでのシステム停止処理に要する時間が長くなるが、該燃料電池システムの始動時間中に前記スイッチの故障検出処理を行うことで、前記掃気処理及び前記システム停止処理に要する時間の長短に関わりなく該スイッチの故障を効率よく検出することができる。
この発明によれば、スイッチのオンによりマイクロコンピュータ及び立ち上がり信号生成回路の双方に電力供給が行われる場合に、所定時間内に立ち上がり信号が生成されていれば前記スイッチの故障と判定し、一方で、前記所定時間内に前記立ち上がり信号が生成されていなければ前記スイッチが正常と判定する。
すなわち、前記マイクロコンピュータが起動する前から前記スイッチが故障している場合には、前記マイクロコンピュータの起動の有無に関わりなく、電力供給源から前記スイッチを介して前記マイクロコンピュータ及び前記立ち上がり信号生成回路に電力供給が行われているので、前記立ち上がり信号生成回路は、前記マイクロコンピュータの起動時刻には、前記電力供給に基づいて前記立ち上がり信号を生成していることになる。
従って、前記マイクロコンピュータは、前記起動時刻からの前記所定時間内に前記立ち上がり信号の生成を確認することで、前記スイッチが故障していることを確実に検出することができる。
図1は、この実施形態に係る車両用制御装置10の回路図である。
車両用制御装置10は、車両内のシステム{例えば、後述する図6に示す燃料電池車両(電気車両)50の燃料電池システム(車両駆動システム)52}を制御するものであり、コントロールユニット12と、該コントロールユニット12の端子14a、14dに接続されるバッテリ(電力供給源、蓄電装置)16と、バッテリ16の正極とコントロールユニット12の端子14bとを接続する第1スイッチ18とを有する。なお、コントロールユニット12の端子14c及びバッテリ16の負極は、それぞれ接地されている。
第1スイッチ18は、前記車両のキースイッチ又はイグニッションスイッチであり、該車両の搭乗者の操作に起因してオン又はオフする。また、バッテリ16は、例えば、前記車両に搭載される12V用バッテリである。
コントロールユニット12内には、CPU(マイクロコンピュータ)20と、ダイオード22と、第2スイッチ24と、故障検出用信号生成回路(立ち上がり信号生成回路)26と、コンデンサ28と、OR回路30とが配置されている。
CPU20は、第1スイッチ18及び端子14bを介してバッテリ16の正極と接続され、端子14d及びダイオード22を介してバッテリ16の正極と接続され、さらに、端子14a及び第2スイッチ24を介してバッテリ16の正極と接続されている。
OR回路30は、一方の入力端子が端子14b及びCPU20に接続され、他方の入力端子がCPU20に接続され、出力端子が第2スイッチ24に接続されている。この場合、第1スイッチ18のオンによりバッテリ16から第1スイッチ18及び端子14bを介してOR回路30及びCPU20に直流電圧が印加されると、OR回路30は、この直流電圧を自己保持要求信号(オン指令)S2として第2スイッチ24に出力する。また、OR回路30は、CPU20からの自己保持指令信号S3も自己保持要求信号S2として第2スイッチ24に出力する。
第2スイッチ24は、OR回路30からの自己保持要求信号S2の入力に起因してオフからオンに切り替わり、一方で、自己保持要求信号S2の停止(オフ指令)に起因してオンからオフに切り替わる電源自己保持スイッチ(電源自己保持回路としての給電用リレー)である。この場合、第2スイッチ24がオンすると、バッテリ16は、端子14a及び第2スイッチ24を介してCPU20及び故障検出用信号生成回路26と接続され、CPU20の電源入力端子Vcc及び故障検出用信号生成回路26の入力側(抵抗器32側)に直流電圧が印加される。すなわち、該直流電圧は、バッテリ16からCPU20及び故障検出用信号生成回路26に電力供給を行うための入力電圧となる。従って、端子14a及び第2スイッチ24を含む、バッテリ16の正極側からCPU20に至るラインは、該CPU20に対する電源供給ライン(主電源ライン)21であり、図1では、当該電源供給ライン21を太線で表記している。
CPU20は、第1スイッチ18のオンによりバッテリ16から第1スイッチ18及び端子14bを介して直流電圧が印加され(起動信号S1が供給され)、且つ、第2スイッチ24のオンによりバッテリ16から端子14a及び第2スイッチ24を介して電源入力端子Vccに直流電圧が印加されたときに起動する。また、CPU20は、起動時に自己保持指令信号S3をOR回路30に出力する。さらに、第1スイッチ18のオフにより直流電圧が印加されなくなると、CPU20は、略0レベルとなった起動信号S1(直流電圧)をシステム停止要求信号S5とみなして前記システムに対するシステム停止処理を実行した後に動作停止に至る{低電力消費モード(スリープモード)に移行する}。この場合、OR回路30の一方の入力端子に対する起動信号S1の供給が停止しているので、CPU20からOR回路30に対する自己保持指令信号S3の出力の停止により、OR回路30から第2スイッチ24への自己保持要求信号S2の出力も停止して、第2スイッチ24はオンからオフに切り替わる。この結果、バッテリ16からCPU20への電力供給が停止する。
なお、第2スイッチ24がオンすると、CPU20及び故障検出用信号生成回路26に限らず、コントロールユニット12内の他の電子回路にも電力供給が行われる。また、コンデンサ28は、第2スイッチ24とCPU20及び故障検出用信号生成回路26との間で、バッテリ16、CPU20及び故障検出用信号生成回路26に対して並列に接続されている。
故障検出用信号生成回路26は、第2スイッチ24及びCPU20の電源入力端子Vccに接続された抵抗器32と、抵抗器32に接続されたコンデンサ34と、抵抗器32のコンデンサ34側と第2スイッチ24との間を接続するダイオード36と、コンデンサ34及びダイオード36とCPU20との間を接続するシュミットトリガゲート38とから構成される。
この場合、第2スイッチ24のオンによりバッテリ16から第2スイッチ24を介して故障検出用信号生成回路26に電力供給が行われると、コンデンサ34の電圧は、時間経過に伴って、抵抗器32の抵抗値及びコンデンサ34の静電容量で決定される時定数に基づき徐々に上昇する(図3参照)。コンデンサ34の電圧は、シュミットトリガゲート38の入力電圧であるので、前記入力電圧の電圧値がシュミットトリガゲート38の上限閾値(所定電圧)Vth以上になると、シュミットトリガゲート38は、故障判定信号S4を生成してCPU20に出力する。なお、シュミットトリガゲート38は、第2スイッチ24のオフに起因して前記電圧値が下限閾値(略0レベルのコンデンサ34の電圧)以下になると故障判定信号S4の生成を停止する。
すなわち、故障検出用信号生成回路26は、第2スイッチ24のオンをトリガとして、CPU20の動作開始より遅れて故障判定信号S4を生成し(故障判定信号S4が立ち上がり)、一方で、第2スイッチのオフにより速やかに故障判定信号S4の生成を停止する(故障判定信号S4が立ち下がる)。
さらに、CPU20は、起動信号S1の入力及び電源供給ライン21を介した電力供給によって起動した際に、第2スイッチ24の故障検出処理を行う。具体的には、起動時刻である時刻t2(図3参照)から時刻t4までの所定の時間T内に、故障検出用信号生成回路26から故障判定信号S4が入力されたときに、第2スイッチ24に故障(オフ指令であってもオンからオフに切り替わらない故障であり、第2スイッチ24が溶着してオンになっている状態をいう。)が発生したと判定し、その判定結果を故障発生情報としてCPU20に内蔵されたメモリ40に記憶する。
なお、メモリ40は、バッテリ16から端子14dを介して常時電力供給されているので、オフ指令により第2スイッチ24がオンからオフに切り替わってバッテリ16からCPU20への電力供給が停止しても、該メモリ40に記憶された前記故障発生情報が消去されることはない。
この実施形態に係る車両用制御装置10は、以上のように構成されるものであり、次に、車両の始動時に行われる車両用制御装置10の故障検出処理(故障検出方法)について、図2のフローチャート並びに図3及び図4のタイムチャートを参照しながら説明する。なお、図3は、第2スイッチ24が正常動作(オフ指令に起因してオンからオフに切り替わる動作)を行う場合を示しており、一方で、図4は、第2スイッチ24が異常動作(オフ指令があってもオンからオフに切り替わらないときの動作)を行う場合を示している。また、図2のフローチャートは、前記正常動作及び前記異常動作のいずれの動作にも適用可能な故障検出処理である。
先ず、第2スイッチ24が正常動作を行う場合について、図2及び図3を参照しながら説明する。
時刻t1において、前記車両の搭乗者の操作に起因して第1スイッチ18がオンすると(ステップS10)、バッテリ16は、第1スイッチ18及び端子14bを介してOR回路30及びCPU20に直流電圧を印加(起動信号S1を供給)する。OR回路30は、該起動信号S1を自己保持要求信号S2として第2スイッチ24に出力する。第2スイッチ24は、時刻t2にて、自己保持要求信号S2の入力に起因してオフからオンに切り替わる。
これにより、バッテリ16から端子14a及び第2スイッチ24を介してCPU20及び故障検出用信号生成回路26に電力供給が行われ、CPU20は、起動信号S1の入力及び前記電力供給に起因して起動処理を開始する(ステップS11)。一方、故障検出用信号生成回路26内のコンデンサ34の電圧は、時刻t2以降、時間経過に伴って、抵抗器32の抵抗値及びコンデンサ34の静電容量で決定される時定数に基づき徐々に上昇する。
CPU20は、前記起動処理中の時刻t3にOR回路30に対して自己保持指令信号S3を出力した後に、ステップS12以降の故障判定処理を開始する。
すなわち、ステップS12において、CPU20は、故障検出用信号生成回路26から故障判定信号S4が入力されるか否かを判定する。具体的に、CPU20は、該CPU20の起動時刻である時刻t2から時刻t4までの時間T内に故障検出用信号生成回路26から故障判定信号S4が入力されるか否かを判定する。
ここで、時間Tとは、第2スイッチ24が正常であり、且つ、該第2スイッチ24のオンによりバッテリ16から故障検出用信号生成回路26に電力供給が行われたときに、時刻t2から時刻t5までの時間よりも短く設定された時間をいう。すなわち、コンデンサ34の電圧値は、第2スイッチ24のオンをトリガとして、時刻t2から時間経過に伴い上昇し、時刻t5においてシュミットトリガゲート38の上限閾値Vthに到達するので、シュミットトリガゲート38は、CPU20の動作開始(起動)の時刻t2から遅れた、時刻t5に故障判定信号S4の生成を開始する(故障判定信号S4が立ち上がる)。そこで、CPU20は、時刻t2からコンデンサ34の電圧値が上限閾値Vthに到達する時刻t5までの時間よりも短い時間T内に、故障判定信号S4が入力されるか否かを判定する。
第2スイッチ24が正常である場合に、コンデンサ34の電圧値は、時間T内に上限閾値Vthに到達することはないので(図3参照)、シュミットトリガゲート38からCPU20に故障判定信号S4が出力されることはない。従って、CPU20は、時間T内に故障判定信号S4の入力がなければ(ステップS12のNO)、該第2スイッチ24は正常であり、前回のCPU20の動作停止時に第2スイッチ24が正常にオンからオフに切り替わった(遮断された)と判断する(ステップS13)。
なお、前記車両の停止時には、以下の処理が行われて、CPU20の動作が停止するに至る。
先ず、前記車両の搭乗者の操作に起因して第1スイッチ18がオフすると、バッテリ16からOR回路30及びCPU20への直流電圧の印加(起動信号S1の供給)が停止する。CPU20は、略0レベルとなった起動信号S1をシステム停止要求信号S5とみなして前記システムに対するシステム停止処理を実行した後に動作停止に至る(スリープモードに移行する)。この場合、OR回路30の一方の入力端子に対する起動信号S1の供給が停止しているので、CPU20からOR回路30に対する自己保持指令信号S3の出力の停止により、OR回路30は、第2スイッチ24に対する自己保持要求信号S2の出力を停止し、第2スイッチ24はオンからオフに切り替わる。この結果、バッテリ16からCPU20及び故障検出用信号生成回路26への電力供給が停止して、故障判定信号S4の生成も停止する(故障判定信号S4が立ち下がる)。
次に、第2スイッチ24が異常動作を行う場合について、図2及び図4を参照しながら説明する。この異常動作は、自己保持要求信号S2の出力が停止しても(オフ指令があっても)、第2スイッチ24がオンからオフに切り替わらずにオンの状態を保持し続ける(電源自己保持状態を維持し続ける)というものである。この場合、CPU20は、ステップS12の故障判定処理の直前(図4の時刻t3前)までは前記正常動作(図3参照)の場合と同様の処理を行うので、ここでは、ステップS12以降及び時刻t3以降の処理について説明する。
ステップS12において、CPU20は、故障検出用信号生成回路26から故障判定信号S4が入力されるか否かを判定する。この場合、前回の車両の停止時に第2スイッチ24がオンからオフに切り替わらず、該第2スイッチ24は、その後もオンの状態を保持し続けているので、コンデンサ34の電圧値は上限閾値Vth以上でありシュミットトリガゲート38からは故障判定信号S4が出力され続けている(故障判定信号S4が立ち下がらない)。
従って、CPU20には、時刻t2から時刻t4までの時間T内に故障判定信号S4が入力されるので(ステップS12のYES)、該CPU20は、第2スイッチ24が故障していると判定し(ステップS14)、該第2スイッチ24が故障したことを示す判定結果を故障発生情報としてメモリ40に書き込む(ステップS15)。
以上が、車両用制御装置10における故障判定処理の説明であるが、ステップS15以降、CPU20は、メモリ40に前記故障発生情報を書き込んだ後に、第2スイッチ24の故障を音又は画面表示により車両の搭乗者等の使用者に警告(通知)してもよい(ステップS16)。
以上説明したように、上述した実施形態によれば、第2スイッチ24のオンによりCPU20及び故障検出用信号生成回路26の双方に電力供給が行われる場合に、所定の時間T内に故障判定信号S4が生成されてCPU20に入力されていれば第2スイッチ24の故障(第2スイッチ24の溶着によりオフ指令があってもオンからオフに切り替わらない故障)と判定し、一方で、時間T内に故障判定信号S4が生成されておらずCPU20に入力されていなければ第2スイッチ24が正常と判定する。
すなわち、CPU20が起動する前から第2スイッチ24が故障している場合には、CPU20の起動の有無に関わりなく、バッテリ16から端子14a及び第2スイッチ24を介してCPU20及び故障検出用信号生成回路26に電力供給が行われているので、故障検出用信号生成回路26は、CPU20の起動時刻(時刻t2)には、前記電力供給に基づいて故障判定信号S4を生成していることになる。
従って、CPU20は、時刻t2から時刻t4までの時間T内に故障判定信号S4の生成及び入力を確認することで、第2スイッチ24が故障していることを確実に検出することができる。すなわち、時間T内に故障判定信号S4がCPU20に入力されれば第2スイッチ24が故障と判定されるので、第2スイッチ24の故障の有無を容易且つ確実に判定することが可能となる。
ところで、特許文献1に記載の技術では、システム停止処理の開始からマイクロコンピュータの動作停止までの電源保持時間内に、一定時間毎にフラッシュROM内のカウンタ値をカウントアップし、その後、キースイッチ又はイグニッションスイッチがオンしたときに、前記カウンタ値に基づいて電源自己保持機能及び電源遮断機能が異常か否かを判定しているので、スリープモードに移行してから前記マイクロコンピュータが再起動するまでのスリープモードの時間帯における給電用リレーの故障を検出することができない。
これに対して、この実施形態では、前述したように、時間T内に故障判定信号S4がCPU20に入力されれば、CPU20では第2スイッチ24が故障しているものと判定するので、スリープモードの時間帯における第2スイッチ24の故障を確実に検出することができる。
また、故障検出用信号生成回路26は、抵抗器32、コンデンサ34及びシュミットトリガゲート38を有し、抵抗器32を介してコンデンサ34に電力供給が行われ且つ該コンデンサ34の電圧値が上限閾値Vth以上となったときに故障判定信号S4を生成するので、第2スイッチ24のオンから遅れて故障判定信号S4を生成する故障検出用信号生成回路26を容易且つ簡単に構成することができると共に、車両用制御装置10のコストを削減することが可能となる。
すなわち、第2スイッチ24のオンをトリガとし、CPU20の動作開始(時刻t2)より遅れて故障判定信号S4が立ち上がり、一方で、第2スイッチのオフに起因して故障判定信号S4が速やかに立ち下がるので、この実施形態では、簡単な回路構成により故障判定信号S4を生成して故障検出処理を行うことができる。
また、第2スイッチ24が故障していると判定したときに、該第2スイッチ24の故障を音又は画面表示により車両の搭乗者等の使用者に警告(通知)することで、該使用者に車両用制御装置10を搭載した前記車両の修理を促すことも可能となる。すなわち、第2スイッチ24の故障により、バッテリ16からコントロールユニット12に電力が供給され続けると、該バッテリ16の出力電圧(直流電圧)が低下して、バッテリ上がりが発生するおそれがあるが、前記使用者に対して前記警告を行うことによりバッテリ上がりの発生及び該バッテリ上がりに伴うバッテリ16の劣化を確実に防止することが可能となる。つまり、車両用制御装置10により第2スイッチ24の故障検出処理を行うので、前記使用者による第2スイッチ24の故障発生の確認が不要となる。
さらに、メモリ40に故障発生情報を記憶するので、前記電力供給の停止に起因してCPU20の動作が停止しても、メモリ40に記憶された故障発生情報は消去されない。この結果、前記故障発生情報を前記動作停止後にメモリ40から読み出して、第2スイッチ24が故障しているか否かを判断することも可能となる。
従って、CPU20は、次回の起動時に、メモリ40に記憶された情報が故障発生情報であると判断した際に、第2スイッチ24の故障を音又は画面表示により車両の搭乗者等の使用者に警告(通知)することで、該使用者に車両用制御装置10を搭載した前記車両の修理を促すことも可能となる。すなわち、車両用制御装置10により第2スイッチ24の故障検出処理を行うので、前記使用者による第2スイッチ24の故障発生の確認が不要となると共に、第2スイッチ24が故障していれば、次回の車両の始動時に前記故障の発生が前記使用者に通知されるので、前記車両の停止時に、前記使用者は、システム停止処理の最中であっても前記車両からすぐに離れることが可能となる。
この実施形態に係る車両用制御装置10は、上述した説明に限定されることはなく、種々の構成に変更することが可能である。
すなわち、図5に示すように、メモリ40(図1参照)に代えて、CPU20の外に不揮発性のメモリ42を配置してもよい。
これにより、メモリ42に故障発生情報を記憶した場合に、CPU20に対する前記電力供給の停止に起因して該CPU20の動作が停止しても、メモリ42に記憶された前記故障発生情報は消去されない。従って、この場合でも、前述したメモリ40と同様の効果が得られる。
また、図6は、燃料電池車両50内の燃料電池システム52に対する制御に車両用制御装置10を適用した場合を示している。
燃料電池車両50は、燃料電池54、温度センサ62、エアコンプレッサ60及びバッテリ66から構成されるハイブリッド型電源システムとしての燃料電池システム52に加え、該燃料電池システム52から電流(電力)がインバータ56を通じて供給される走行用のモータ58と、燃料電池54及びバッテリ66の電圧を降圧するダウンバータ68と、バッテリ16から電力供給を受ける補機(電気装備品)64とをさらに有する。この場合、ダウンバータ68にて降圧された電圧は、バッテリ16に供給されて蓄電されるか、あるいは、補機64に供給される。
燃料電池54は、例えば、固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで両側から挟み込んで形成されたセルを積層したスタック構造であり、反応ガスである水素(燃料ガス)と空気(酸化剤ガス)の電気化学反応により生成された発電電流をインバータ56及び/又はバッテリ66側に供給する。温度センサ62は、燃料電池54の温度を計測し、計測した前記温度(計測値)をコントロールユニット12に出力する。
CPU20は、燃料電池システム52に対するシステム停止処理時に、外気温度が閾値温度よりも低いと判定した場合に、エアコンプレッサ60を駆動して、燃料電池54中のアノード及びカソードや反応ガスの流路に対する掃気処理を行わせる。
すなわち、燃料電池54の発電が停止しても、該燃料電池54のガス流路内には、前記発電によって生成された水が残留している。そのため、氷点下の環境では前記残留した水が凍結し、この結果、前記反応ガス(水素、空気)の供給及び排出の妨げとなって、低温下における燃料電池54の始動性能が低下するおそれがある。
そこで、この実施形態では、前記停止処理時に、外気温度が閾値温度よりも低下している場合には、エアコンプレッサ60を駆動させて燃料電池54に対する掃気処理を行う。すなわち、燃料電池システム52では、該燃料電池システム52内の電力を自己の発電機能により賄う必要があるので、発電停止時(燃料電池車両50の停止時)に使用可能な電力量には限りがある。そこで、燃料電池車両50の動作中に掃気処理を行うことで、該掃気処理を効率よく行うことができると共に、低温下においても、燃料電池54の始動性能を維持することが可能となる。
また、上述した掃気処理を前記システム停止処理時に行うことにより、CPU20におけるシステム停止処理に要する時間が長くなるが、燃料電池システム52の始動時間中(CPU20の起動処理中)に第2スイッチ24の故障検出処理を行っているので、前記掃気処理及び前記システム停止処理に要する時間の長短に関わりなく第2スイッチ24の故障を効率よく検出することができる。
燃料電池54にて行われる掃気処理は、公知(例えば、特開2005−302515号公報参照)であるため、この明細書においては、その詳細な説明を省略する。
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
この発明の一実施形態に係る車両用制御装置の回路図である。 車両用制御装置の故障検出処理を示すフローチャートである。 第2スイッチの正常動作時のタイムチャートである。 第2スイッチの異常動作時のタイムチャートである。 不揮発性のメモリを備えた車両用制御装置の回路図である。 図1の車両用制御装置が適用される燃料電池車両のブロック図である。
符号の説明
10…車両用制御装置 12…コントロールユニット
14a〜14d…端子 16、66…バッテリ
18…第1スイッチ 20…CPU
21…電源供給ライン 22、36…ダイオード
24…第2スイッチ 26…故障検出用信号生成回路
28…コンデンサ 30…OR回路
32…抵抗器 34…コンデンサ
38…シュミットトリガゲート 40、42…メモリ
50…燃料電池車両 52…燃料電池システム
54…燃料電池 56…インバータ
58…モータ 60…エアコンプレッサ
62…温度センサ 64…補機
68…ダウンバータ

Claims (13)

  1. 電力供給源と、
    車両内のシステムを制御するマイクロコンピュータと、
    立ち上がり信号生成回路と、
    前記電力供給源と前記マイクロコンピュータ及び立ち上がり信号生成回路とをスイッチを介して接続し、前記スイッチのオンにより前記電力供給源から前記スイッチを介して前記マイクロコンピュータ及び前記立ち上がり信号生成回路に電力供給を行なう電源供給ラインと、
    を有し、
    前記立ち上がり信号生成回路は、前記スイッチが正常動作を行う場合には、前記スイッチのオンから遅れて前記電力供給に起因する立ち上がり信号を生成し、一方で、前記スイッチが異常動作を行う場合には、前記電力供給により前記マイクロコンピュータが起動する起動時刻前から前記立ち上がり信号を生成し、
    前記マイクロコンピュータは、前記起動時刻からの所定時間内に前記立ち上がり信号が生成されていれば前記スイッチが故障していると判定し、一方で、前記所定時間内に前記立ち上がり信号が生成されていなければ前記スイッチが正常であると判定する
    ことを特徴とする車両用制御装置。
  2. 請求項1記載の車両用制御装置において、
    前記立ち上がり信号生成回路は、前記電源供給ラインに接続される抵抗器と、該抵抗器に接続されるコンデンサとを有し、前記電源供給ラインから前記抵抗器を介して前記コンデンサに前記電力供給が行われ、該コンデンサの電圧が所定電圧以上となったときに前記立ち上がり信号を生成する
    ことを特徴とする車両用制御装置。
  3. 請求項2記載の車両用制御装置において、
    前記立ち上がり信号生成回路は、生成した前記立ち上がり信号を前記マイクロコンピュータに出力し、
    前記マイクロコンピュータは、前記起動時刻から正常な前記スイッチのオンに起因して前記コンデンサの電圧が前記所定電圧以上となるまでの時間よりも短く設定された前記所定時間内に、前記立ち上がり信号の入力があれば前記スイッチが故障していると判定し、一方で、前記立ち上がり信号の入力がなければ前記スイッチが正常であると判定する
    ことを特徴とする車両用制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用制御装置において、
    前記マイクロコンピュータは、前記スイッチが故障していると判定したときに、該スイッチの故障を外部に警告する
    ことを特徴とする車両用制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用制御装置において、
    前記マイクロコンピュータにて判定された前記スイッチの故障に関わる判定結果を記憶する記憶手段をさらに有する
    ことを特徴とする車両用制御装置。
  6. 請求項5記載の車両用制御装置において、
    前記記憶手段は、前記マイクロコンピュータに内蔵され且つ前記電力供給源から電力供給されるメモリである
    ことを特徴とする車両用制御装置。
  7. 請求項5記載の車両用制御装置において、
    前記記憶手段は、前記マイクロコンピュータの外部に配置された不揮発性メモリである
    ことを特徴とする車両用制御装置。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項に記載の車両用制御装置において、
    前記マイクロコンピュータは、次回の起動時に、前記記憶手段に記憶された前記判定結果を参照し、該判定結果が前記スイッチの故障を示す判定結果であると判断した際に、該スイッチの故障を外部に警告する
    ことを特徴とする車両用制御装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の車両用制御装置において、
    前記スイッチは、前記マイクロコンピュータからのオン指令によりオフからオンに切り替わり、一方で、前記マイクロコンピュータからのオフ指令によりオンからオフに切り替わる電源自己保持スイッチである
    ことを特徴とする車両用制御装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の車両用制御装置を備え、
    前記電力供給源は、前記車両に搭載された電気装備品に電力供給を行う蓄電装置であり、
    前記システムは、車両駆動用電力源を備えた車両駆動システムである
    ことを特徴とする電気車両。
  11. 請求項10記載の電気車両において、
    前記車両駆動用電力源は、燃料電池であり、
    前記車両駆動システムは、前記燃料電池を備えた燃料電池システムである
    ことを特徴とする電気車両。
  12. 請求項11記載の電気車両において、
    外気温度が所定温度よりも低い場合に、前記マイクロコンピュータは、前記燃料電池システムに対する停止処理時に前記燃料電池のガス流路内の掃気処理を行うように該燃料電池システムを制御する
    ことを特徴とする電気車両。
  13. スイッチのオンにより電力供給源から電源供給ラインを介して車両内のシステムを制御するマイクロコンピュータ及び立ち上がり信号生成回路に電力供給を行うことにより、前記スイッチが正常動作を行う場合には、前記立ち上がり信号生成回路が前記スイッチのオンから遅れて前記電力供給に起因する立ち上がり信号を生成し、一方で、前記スイッチが異常動作を行う場合には、前記電力供給により前記マイクロコンピュータが起動する起動時刻前から前記立ち上がり信号生成回路が前記立ち上がり信号を生成し、
    記起動時刻からの所定時間内に前記立ち上がり信号が生成されていれば前記スイッチが故障していると判定し、一方で、前記所定時間内に前記立ち上がり信号が生成されていなければ前記スイッチが正常であると判定する
    ことを特徴とする車両用制御装置の故障検出方法。
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