JP2003136660A - 積層ポリエステルフィルム - Google Patents
積層ポリエステルフィルムInfo
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Abstract
性、耐オートクレーブ性に優れた積層ポリエステルフィ
ルムを提供すること。 【解決手段】 ポリエステルフィルムの少なくとも片面
に、ガラス転移点の異なる2種類のポリエステル樹脂に
架橋剤を含有させた積層膜が形成され、該2種類のポリ
エステル樹脂が、ガラス転移点が60〜100℃である
ポリエステル樹脂(A)と、ガラス転移点が0℃以上6
0℃未満であるポリエステル樹脂(B)からなり、該ポ
リエステル樹脂(B)が、酸成分としてイソフタル酸6
5〜95モル%、ジオール成分としてジエチレングリコ
ール50〜95モル%を含有するものであることを特徴
とする積層ポリエステルフィルム。
Description
ィルムに関し、詳しくは、各種被覆物との接着性および
耐ブロッキング性、耐オートクレーブ性に優れたポリエ
ステルフィルムに関するものである。
安定性、機械的特性、耐熱性、透明性、電気的特性およ
び耐薬品性などに優れた性質を有することから、磁気記
録材料、包装材料、電気絶縁材料、各種写真材料および
グラフィックアーツ材料などの多くの用途の基材フィル
ムとして広く使用されている。
テルフィルムは表面が高度に結晶配向しているため、各
種被覆物との接着性に乏しいという欠点を有している。
このため、従来からポリエステルフィルムの表面に種々
の方法で接着性を与えるための検討がなされてきた。接
着性を付与する方法としては、基材フィルムであるポリ
エステルフィルムに、各種の易接着処理、例えばフィル
ム表面のコロナ放電処理、紫外線照射処理またはプラズ
マ処理などを行なう表面活性化法、酸、アルカリまたは
アミン水溶液などの薬剤による表面エッチング法などが
知られている。また、易接着処理以外の方法としては、
フィルム表面に接着性を有するアクリル樹脂、ポリエス
テル樹脂、ウレタン樹脂またはポリオレフィン樹脂など
の各種樹脂をプライマー層として設ける方法などが知ら
れている。
た技術では、紫外線硬化型インキのように硬化収縮を伴
うインキやポリビニルアルコールなどの親水性樹脂との
接着性を兼ね備えるという点において、いまだ不十分な
ものであった。また、接着性の両立が達成された場合で
も、フィルムの耐ブロッキング性が低下し、極端な場合
にはロール状態にしたフィルムから、フィルムを巻き出
すことができないといった問題が生じていた。
欠点を改良し、従来なし得なかった各種被覆物との接着
性および耐ブロッキング性、耐オートクレーブ性を満足
し得る積層ポリエステルフィルムを提供することを目的
とするものである。
発明の積層ポリエステルフィルムは、ポリエステルフィ
ルムの少なくとも片面に、ガラス転移点の異なる2種類
のポリエステル樹脂に架橋剤を含有させた積層膜が形成
され、該2種類のポリエステル樹脂が、ガラス転移点が
60〜100℃であるポリエステル樹脂(A)と、ガラ
ス転移点が0℃以上60℃未満であるポリエステル樹脂
(B)からなり、該ポリエステル樹脂(B)が、酸成分
としてイソフタル酸65〜95モル%、ジオール成分と
してジエチレングリコール50〜95モル%を含有する
ものであることを特徴とする積層ポリエステルフィルム
である。
ムの基材フィルムであるポリエステルフィルムにおい
て、ポリエステルとは、エステル結合を主鎖の主要な結
合鎖とする高分子の総称である。ここで、好ましいポリ
エステルとしては、エチレンテレフタレート、プロピレ
ンテレフタレート、エチレン−2,6−ナフタレート、
ブチレンテレフタレート、プロピレン−2,6−ナフタ
レート、エチレン−α,β−ビス(2−クロロフェノキ
シ)エタン−4,4’−ジカルボキシレート、エチレン
−α,β−ビス(フェノキシ)エタン−4,4’−ジカ
ルボキシレートなどから選ばれた少なくとも1種または
これらの構成成分を主要構成成分とするものを挙げるこ
とができる。中でも、品質、経済性などを総合的に判断
すると、エチレンテレフタレートまたはエチレンテレフ
タレートを主要構成成分とするポリエステルを用いるこ
とが好ましい。また、これらポリエステルには、更に他
のジカルボン酸成分やジオール成分が一部、好ましくは
20モル%以下の範囲で共重合されていてもよい。
剤、例えば、酸化防止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫
外線吸収剤、有機の易滑剤、顔料、染料、有機または無
機の微粒子、充填剤、帯電防止剤および核剤などが、本
発明の効果を損なわない範囲で添加されていてもよい。
粘度(25℃のo−クロロフェノール中で測定した)
は、0.4〜1.2dl/gが好ましく、より好ましく
は0.5〜0.8dl/gの範囲にあるものが本発明を
実施する上で好適である。
ィルムは、二軸配向されたものであることが好ましい。
二軸配向したポリエステルフィルムとは、一般に、未延
伸状態のポリエステルシートまたはフィルムを長手方向
および幅方向に各々2.5〜5倍程度延伸し、その後、
熱処理を施して、結晶配向が完了したものであり、広角
X線回折で二軸配向のパターンを示すものをいう。ここ
で、延伸のタイミングは特に限定されないが、積層膜を
設けたあとに二軸延伸、あるいは縦(フィルムの進行方
向)延伸後に積層膜を設けさらに横延伸する方法が好ま
しく用いられる。
るポリエステルフィルムの厚みは、特に限定されるもの
ではなく、本発明の積層ポリエステルフィルムが使用さ
れる用途に応じて適宜選択されるが、機械的強度、ハン
ドリング性などの点から、好ましくは0.9〜495μ
m、より好ましくは5〜300μm、特に好ましくは3
0〜210μmである。また、単層フィルムを各種の方
法で貼り合わせて用いることもできる。
フィルムとして白色ポリエステルフィルムを好適に用い
ることもできる。この白色ポリエステルフィルムは、白
色に着色されたポリエステルフィルムであれば特に限定
されるものではないが、白色度は65〜150%が好ま
しく、より好ましくは80〜120%である。また、光
学濃度は100μm換算で、0.5〜5が好ましく、よ
り好ましくは1〜3である。光学濃度が0.5未満の基
材フィルムを使用した場合は隠蔽性が低下し、白色度が
65%未満の場合はフィルムが汚れて見えることがあ
る。
特に限定されないが、たとえば無機粒子あるいはポリエ
ステルと非相溶の樹脂の添加により得ることができる。
ここで、添加量は特に限定されないが、無機粒子の場
合、好ましくは5〜35重量%、より好ましくは8〜2
5重量%である。また、ポリエステルと非相溶の樹脂を
添加する場合は、好ましくは3〜35重量%、より好ま
しくは6〜25重量%である。
好ましくは平均粒径0.1〜4μm、より好ましくは
0.3〜1.5μmのものが用いられる。具体的には、
硫酸バリウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、酸化
チタン、シリカ、アルミナ、チタン酸バリウム、タル
ク、クレーなど、あるいはこれらの混合物を使用でき、
これらの無機粒子は他の無機化合物、例えば、リン酸カ
ルシウム、酸化チタン、雲母、ジルコニア、酸化タング
ステン、フッ化リチウム、フッ化カルシウムなどと併用
してもよい。
は特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタ
レートやポリエチレン−2,6−ナフタレートをポリエ
ステルとして使用する場合についていえば、アクリル樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、変性オレフィン樹
脂、ポリブチレンテレフタレート系樹脂、フェノキシ樹
脂およびポリフェニレンオキシドなどの1種以上を用い
ることができる。
してもよい。例えば、ポリエステルに無機粒子とポリエ
ステルと非相溶の樹脂の両方を混合して2軸延伸し、内
部に空洞を有した比重が0.5〜1.3の白色ポリエス
テルフィルムは、基材フィルム自体が軽量化できる、印
刷特性が向上するなどの長所を有しており、基材フィル
としてより好ましい。
色に着色されたフィルムまたは透明なフィルムを積層さ
せ、2層以上の積層体とし、これを基材フィルムとして
使用してもよい。
ポリエステルフィルムの表面に積層構造的に形成されて
存在する膜状のものをいう。該積層膜は、単一層であっ
ても複数層からなるものであってもよい。
1〜5μmの範囲が好ましく、より好ましくは0.02
〜2μm、特に好ましくは0.05μm〜0.5μmで
ある。積層膜の厚みが薄すぎると接着性不良となった
り、厚すぎると易滑性や耐ブロッキング性が低下する場
合がある。
(以降、Tgと略称する)の異なる2種類のポリエステ
ル樹脂を用いるが、2種類のポリエステル樹脂でTgが
異なり、かつ、ポリエステル樹脂(A)のTgが60℃
以上100℃以下であり、ポリエステル樹脂(B)のT
gが0℃以上60℃未満であることを満足する必要があ
る。ポリエステル樹脂(A)のTgは、耐ブロッキング
性の点で好ましくは70〜90℃であり、また、ポリエ
ステル樹脂(B)のTgは、各種被覆物との接着性の点
で好ましくは10〜45℃である。
成分としてイソフタル酸を65〜95モル%、ジオール
成分としてジエチレングリコールを50〜95モル%含
有する必要がある。イソフタル酸およびジエチレングリ
コール以外の成分は特に限定されず、例えば後述する成
分等を使用することができる。Tgを上記の範囲とし、
主成分を規定することにより、従来なし得なかった各種
被覆物との優れた接着性を得ることができた。イソフタ
ル酸またはジエチレングリコールの量が少なすぎると、
特に紫外線硬化型インキのように硬化収縮を伴うインキ
との接着性が低下するため好ましくない。イソフタル酸
の好ましい範囲としては70〜95モル%、ジエチレン
グリコールの好ましい範囲としては60〜90モル%で
ある。
脂(B)は、任意の比率で混合して用いることができる
が、ポリエステル樹脂(A)/ポリエステル樹脂(B)
の比率が、固形分重量比で、10/90〜90/10で
あることが接着性の点で好ましく、より好ましくは30
/70〜80/20、さらに好ましくは40/60〜7
0/30である。ポリエステル樹脂(A)が少なすぎる
と耐ブロッキング性や耐オートクレーブ性が低下する場
合があり、逆にポリエステル樹脂(B)が少なすぎる
と、特に紫外線硬化型インキのように硬化収縮を伴うイ
ンキとの接着性が低下する場合がある。
の異なる2種類のポリエステル樹脂からなるものである
が、所望によりその他の成分を含んでいてもかまわな
い。ただし、Tgの異なる2種類のポリエステル樹脂の
合計が積層膜中において70重量%以上である必要があ
り、好ましくは80重量%以上、より好ましくは90重
量%以上である。
エステル樹脂(A)および(B)は、主鎖あるいは側鎖
にエステル結合を有するものであり、このようなポリエ
ステル樹脂は、ジカルボン酸とジオールを重縮合して得
られるものである。
(B)を構成するジカルボン酸成分としては、芳香族、
脂肪族、脂環族のジカルボン酸や3価以上の多価カルボ
ン酸を前記した必須条件を満たす範囲でそれぞれ任意に
選択し使用できる。芳香族ジカルボン酸としては、テレ
フタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、フタル酸、
2,5−ジメチルテレフタル酸、1,4−ナフタレンジ
カルボン酸、ビフェニルジカルボン酸、2,6−ナフタ
レンジカルボン酸、1,2−ビスフェノキシエタン−
p,p’−ジカルボン酸、フェニルインダンジカルボン
酸などを用いることができる。また、脂肪族及び脂環族
のジカルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、セバ
シン酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸、1,3−シク
ロペンタンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカ
ルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸など及
びそれらのエステル形成性誘導体を用いることができ
る。
(B)の原料として用いられるジオール成分としては、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレ
ングリコール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブ
タンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペン
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘ
プタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−
ノナンジオール、1,10−デカンジオール、2,4−
ジメチル−2−エチルヘキサン−1,3−ジオール、ネ
オペンチルグリコール、2−エチル−2−ブチル−1,
3−プロパンジオール、2−エチル−2−イソブチル−
1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5−ペン
タンジオール、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキ
サンジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、
1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール、2,2,4,4−テトラメチル
−1,3−シクロブタンジオール、4,4’−チオジフ
ェノール、ビスフェノールA、4,4’−メチレンジフ
ェノール、4,4’−(2−ノルボルニリデン)ジフェ
ノール、4,4’−ジヒドロキシビフェノール、o−,
m−,及びp−ジヒドロキシベンゼン、4,4’−イソ
プロピリデンフェノール、4,4’−イソプロピリデン
ビンジオール、シクロペンタン−1,2−ジオール、シ
クロヘキサン−1,2−ジオール、シクロヘキサン−
1,4−ジオール、ビスフェノールAなどを前記した必
須条件を満たす範囲でそれぞれ任意に選択し用いること
ができる。
たは(B)を水系樹脂とした塗液を用いて積層膜を形成
する場合、ポリエステルフィルムとの接着性を向上させ
るため、あるいはポリエステル樹脂(A)および/また
は(B)の水溶性化を容易にするため、ポリエステル樹
脂(A)および/または(B)は、スルホン酸塩基を含
む化合物や、カルボン酸塩基を含む化合物を共重合した
ものであることが好ましい。
ては、例えばスルホテレフタル酸、5−スルホイソフタ
ル酸、4−スルホイソフタル酸、4−スルホナフタレン
−2,7−ジカルボン酸、スルホ−p−キシリレングリ
コール、2−スルホ−1,4−ビス(ヒドロキシエトキ
シ)ベンゼン等あるいはこれらのアルカリ金属塩、アル
カリ土類金属塩、アンモニウム塩を用いることができる
が、これらに限定されるものではない。
は、例えばトリメリット酸、無水トリメリット酸、ピロ
メリット酸、無水ピロメリット酸、4−メチルシクロヘ
キセン−1,2,3−トリカルボン酸、トリメシン酸、
1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸、1,2,
3,4−ペンタンテトラカルボン酸、3,3’,4,
4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、5−(2,5
−ジオキソテトラヒドロフルフリル)−3−メチル−3
−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸、5−(2,
5−ジオキソテトラヒドロフルフリル)−3−シクロヘ
キセン−1,2−ジカルボン酸、シクロペンタンテトラ
カルボン酸、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボ
ン酸、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸、
エチレングリコールビストリメリテート、2,2’,
3,3’−ジフェニルテトラカルボン酸、チオフェン−
2,3,4,5−テトラカルボン酸、エチレンテトラカ
ルボン酸等あるいはこれらのアルカリ金属塩、アルカリ
土類金属塩、アンモニウム塩を用いることができるが、
これらに限定されるものではない。
(A)および/または(B)として、変性ポリエステル
共重合体、例えばアクリル、ウレタン、エポキシ等で変
性したブロック共重合体、グラフト共重合体等を用いる
ことも可能である。また、本発明の効果を損なわない範
囲内で、他の樹脂、例えば本発明に用いられるポリエス
テル樹脂以外のポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、尿素樹脂、
フェノール樹脂などが配合されていてもよい。更に、本
発明の効果が損なわれない範囲内で、各種の添加剤、例
えば酸化防止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫外線吸収
剤、有機の易滑剤、顔料、染料、充填剤、帯電防止剤、
核剤などが配合されていてもよい。
テル樹脂(A)および(B)は、公知の製造法によって
製造することができる。例えば、酸成分とジオール成分
とを直接エステル化反応させる方法、あるいは、エステ
ル交換反応させる第一段階とこの第一段階の反応生成物
を重縮合反応させる方法等により製造することができ
る。この際、反応触媒(例えば、アルカリ金属、アルカ
リ土類金属、マンガン、コバルト、亜鉛、アンチモン、
ゲルマニウム、チタン化合物など)を用いることが一般
的である。
は、架橋反応をおこす化合物であれば特に限定されない
が、メチロール化あるいはアルキロール化した尿素系、
メラミン系、アクリルアミド系、ポリアミド系化合物、
エポキシ化合物、イソシアネート化合物、オキサゾリン
系化合物、アジリジン化合物、各種シランカップリング
剤、各種チタネート系カップリング剤などを用いること
ができる。なかでも、メチロール化メラミン系化合物、
オキサゾリン系化合物、エポキシ化合物が好ましく用い
られる。
が、好ましくは積層膜中に固形分比で0.5〜8重量%
であり、より好ましくは1〜5重量%である。架橋剤を
添加することにより、各種被覆物との接着性および耐ブ
ロッキング性、さらに耐オートクレーブ性を兼ね備えた
積層ポリエステルフィルムを提供することができる。な
お、架橋剤の添加量は、8重量%を越えると接着性が低
下傾向となり、また0.5重量%未満では耐ブロッキン
グ性、耐オートクレーブ性が低下する傾向がある。
の方法を使用することができる。好ましくは、ポリエス
テル樹脂(A)および(B)を含有する積層膜形成塗液
を作製し、その中に溶解あるいは分散させる方法が用い
られる。
移点の異なる2種類のポリエステル樹脂中に、有機また
は無機の粒子を添加することで、易滑性や耐ブロッキン
グ性を向上させることができる。該有機粒子としては、
架橋ポリスチレン、架橋アクリル樹脂、メラミン樹脂、
ベンゾグアナミン樹脂などが、該無機粒子としては、シ
リカ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナゾル、カ
オリン、タルク、マイカ、炭酸カルシウムなどが好まし
く用いられる。これらの有機粒子および無機粒子は、平
均粒子径が0.001〜5μmであることが好ましく、
より好ましくは0.01〜3μm、さらに好ましくは
0.02〜1μmである。
20(r:平均粒子径(μm)、d:積層膜の厚み(μ
m))を満足するものを使用することが好ましい。この
範囲を満足する粒子を選択することで、効果的に易滑性
や耐ブロッキング性を付与することができる。r/dの
さらに好ましい範囲は0.5≦r/d≦15である。
0.05〜10重量%が好ましく、より好ましくは0.
1〜8重量%である。該粒子の平均粒子径が大きすぎた
り量が多すぎると、積層膜の耐削れ性などが低下するこ
とがある。また、該r/dを満足する粒子を2種以上併
用してもよく、耐ブロッキング性や易滑性を効果的に向
上させることができる。
定されないが、本発明の積層ポリエステルフィルムを製
造する際、基材であるポリエステルフィルムの製造工程
中に積層膜形成成分を塗布し、基材フィルムと共に延伸
する方法が好ましく用いられる。
ポリエステルフィルムを長手方向に2.5〜5倍延伸
し、一軸延伸されたフィルムに連続的に積層膜形成成分
を含む塗液を塗布する。続いて、塗布されたフィルムは
段階的に加熱されたゾーンを通過しつつ乾燥し、幅方向
に2.5〜5倍程度延伸する。更に、連続的に150〜
250℃の加熱ゾーンに導き結晶配向を完了させる方法
(インラインコート法)などによって、積層膜を積層し
た本発明のフィルムを得ることができる。
環境汚染や防爆性の点で水系のものが好ましい。基材フ
ィルム上への積層膜形成成分を含む塗布液の塗布方法と
しては、各種の塗布方法、例えばリバースコート法、グ
ラビアコート法、ロッドコート法、バーコート法、ダイ
コート法、スプレーコート法などを用いることができ
る。
は、特に限定されるものではなく、本発明のフィルムが
使用される用途に応じて適宜選択されるが、機械的強
度、ハンドリング性などの点から、好ましくは1〜50
0μm、より好ましくは5〜300μm、特に好ましく
は30〜210μmである。また、得られた積層ポリエ
ステルフィルムを各種の方法で貼り合わせて用いること
もできる。
の製造方法について、ポリエチレンテレフタレート、
(以下、「PET」と略称する)を基材フィルムとした
例について説明するが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。
ペレットを真空乾燥した後、押し出し機に供給し、26
0〜300℃で溶融し、T字型口金よりシート状に押し
出し、静電印加キャスト法を用いて表面温度10〜60
℃の鏡面キャスティングドラムに巻き付けて、冷却固化
せしめて未延伸PETフィルムを作製する。この未延伸
フィルムを70〜120℃に加熱されたロール間で縦方
向(フィルムの進行方向)に2.5〜5倍延伸する。続
いて、このフィルムの少なくとも片面にコロナ放電処理
を施し、積層膜形成塗液を塗布する。この場合に用いら
れる塗液は環境汚染や防爆性の点で水系が好ましい。さ
らに続いて、この塗布されたフィルムをクリップで把持
して70〜150℃に加熱された熱風ゾーンに導き、乾
燥した後、幅方向に2.5〜5倍延伸し、引き続き16
0〜250℃の熱処理ゾーンに導き、1〜30秒間の熱
処理を行い、結晶配向を完了させる。この熱処理工程中
で、必要に応じて幅方向あるいは長手方向に3〜12%
の弛緩処理を施してもよい。二軸延伸は、縦、横逐次延
伸あるいは同時二軸延伸のいずれでもよく、また縦、横
延伸後、縦、横いずれかの方向に再延伸してもよい。
るポリエステル樹脂あるいはこれらの反応生成物から選
ばれる少なくとも1種を含有させることができる。この
場合は、積層膜と基材フィルムとの接着性が向上し、積
層ポリエステルフィルムの易滑性が向上するなどの効果
があるため好ましい。ここで、積層膜を構成するポリエ
ステル樹脂あるいはこれらの反応生成物を基材フィルム
中に含有させる場合には、1種であれ複数種であれ、そ
の添加量の合計が5ppm以上20重量%未満であるの
が、接着性、易滑性の点で好ましい。
種被覆物との接着性に優れるのみならず、耐ブロッキン
グ性が良好であるためにハンドリング性にも優れてい
る。その用途は特に限定されないが、例えば、カード、
ラベル、写真、OHP、感熱転写やインクジェット、オ
フセット印刷などの受容シート基材、ハードコートフィ
ルム、包装用、磁気記録媒体用などに用いることができ
る。
上の少なくとも一部分に印刷層が設けられ、また、印刷
層が設けられていない方の面に粘着剤層が設けられて用
いられる。
けられる印刷層は、表示機能を有するものであれば特に
限定されるものではない。印刷層を印刷する方法は特に
限定されないが、一般的にはオフセット印刷、スクリー
ン印刷、グラビア印刷などの方法を用いることができ
る。また、そのとき用いられる印刷用インキも印刷方式
に応じて適宜選択され、特に限定されないが、紫外線硬
化型インキ、電子線硬化型インキ、酸化重合型インキ、
溶剤型インキ(フレキソインキ、スクリーンインキな
ど)、水性インキ(フレキソインキなど)などを用いる
ことができる。
設けられる粘着剤層は、粘着特性を有するものであれば
よいのであり、その組成は特に限定されず、ゴム系、ア
クリル系、ビニル系、シリコーン系などの粘着剤を使用
することができる。中でも、粘着ラベル用としてはゴム
系粘着剤またはアクリル系粘着剤が好適に用いられる。
マー、軟化剤、粘着付与剤を主成分とし、必要に応じて
充填剤、老化防止剤を添加したものである。ここで、ゴ
ムエラストマーとしては、天然ゴム、スチレンーブタジ
エンゴム、ブチルゴム、ポリイソブチレン、ブタジエ
ン、スチレンーイソプレンブロック共重合体、スチレン
ーブタジエンブロック共重合体、再生ゴムなどを用いる
ことができる。
およびロジン誘導体、ガムロジン、テルペン樹脂、石油
樹脂、油溶性フェノール樹脂などを用いることができ、
さらに粘着剤の被着体に対する濡れ性を付与するためポ
リブテン、液状ゴム、フタル酸系可塑剤、鉱油などを添
加することができる。
液状ポリブテン、液状ポリアクリレート、ラノリンなど
を用いることができる。また、必要に応じて添加される
充填剤としては、酸化亜鉛、水和アルミニウム、酸化チ
タン、炭酸カルシウム、クレイ、顔料などで、老化防止
剤としては、ゴム用老化防止剤、ジチオカルバメート、
あるいは金属キレートなどを用いることができる。
ル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシルなどのア
クリル酸エステルを主成分とし、これらの成分のみでは
柔らかすぎるため、凝集力を調整するモノマー、例え
ば、酢酸ビニル、エチレンーアクリル酸、アクリル酸メ
チル、メタクリル酸アルキルエステルなどと共重合させ
て用いることができる。アクリル系粘着剤に添加できる
添加剤としては、上述のゴム系粘着剤に用いられる粘着
付与剤、軟化剤、充填剤などを用いることができる。
を向上させるために、カルボン酸、水酸基、酸アミドな
どを含有する官能性モノマーを導入し、架橋タイプとす
ることも可能である。ここで、架橋を行うための架橋剤
としては、ジイソシアネート、メラミンなどを用いるこ
とができる。
設けられる粘着剤層に用いられるシリコーン系の粘着剤
としては、ゴム状シロキサンと樹脂状シロキサンの重合
物を混合したものを主成分としたものを用いることがで
き、接着しにくいテフロン(登録商標)やシリコーンラ
バーにも接着可能であるという特徴を有している。
ニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポ
リビニルエーテルなどを主成分としたものを用いること
ができる。
表面基材に直接に粘着剤を塗工し剥離紙と張り合わせる
直接法、剥離紙のシリコーン塗布面に粘着剤を塗工して
表面基材と張り合わせる間接法などを用いることができ
る。また、粘着剤の塗布方法も特に限定されず、ドクタ
ーコーター、コンマーコーター、キスロールコーター、
リバースロールコーターなどを用いることができる。
てインクジェット受容シート基材を作製する場合は、積
層膜上に受容層を形成する。積層膜上に形成される受容
層は、水溶性樹脂および/または水分散性樹脂を含有
し、かつインクジェット用インクを吸収するものであれ
ば、特に限定されない。該水溶性樹脂および/または水
分散性樹脂としては特に限定されないが、例えば、メチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、
ヒドロキシプロピルエチルセルロース、セルロースサル
フェート、かんしょデンプン、馬鈴薯デンプン、酸化デ
ンプン、リン酸デンプン、カルボキシル化デンプン、ヒ
ドロキシエチル化デンプン、シアノエチル化デンプン、
アクリル酸グラフトデンプン、デキストリン、コーンス
ターチ、こんにゃく、ふのり、寒天、アルギン酸ナトリ
ウム、トロロアオイ、トラガントガム、アラビアゴム、
ローカストビーンガム、グアガム、ペクチン、カラギニ
ン、にかわ、ゼラチン、カゼイン、大豆蛋白、アルブミ
ン、完全または部分ケン化ポリビニルアルコール及びそ
のアニオン、カチオン変性物、アセタール化度またはブ
チラール化度が30%以下のポリビニルアルコール、ポ
リアクリルアミド及びその共重合体、ポリビニルピロリ
ドン及びその共重合体、ポリ−N−ビニルアセトアミド
及びその共重合体、ポリエチレンオキサイド、エチレン
オキサイド−プロピレンオキサイド共重合体、ポリブチ
レンオキサイド、カルボキシル化ポリエチレンオキサイ
ド、ポリアクリル酸及びそのナトリウム塩、スチレン−
無水マレイン酸共重合体、エチレン−無水マレイン酸共
重合体などを用いることができる。これらの水溶性樹脂
または水分散性樹脂は、2種以上を用いてもよい。
子、架橋剤を添加することは任意であり、これらの添加
によって、インク吸収性や吸着性、発色性などを向上さ
せることができる。該カチオン性物質としては、特に限
定されないが、組成物中に4級アンモニウム塩を有し、
対イオンとしてクロリド、サルフェート、ナイトレート
などが使用されたものが好ましく、例えばカチオン性界
面活性剤、カチオン基を有するポリマーを適用すること
ができる。また、該粒子としては、特に限定されない
が、シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナゾ
ル、ゼオライト、酸化チタン、カオリン、カオリナイ
ト、タルク、マイカ、炭酸カルシウムなどを用いること
ができる。また、該架橋剤としては、特に限定されない
が、メチロール化あるいはアルキロール化した尿素系、
メラミン系、アクリルアミド系、ポリアミド系樹脂、エ
ポキシ化合物、イソシアネート化合物、オキサゾリン系
化合物、アジリジン化合物、各種シランカップリング
剤、各種チタネート系カップリング剤などを用いること
ができる。
えば、酸化防止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、紫外線吸
収剤、易滑剤、顔料、染料、有機または無機の微粒子、
充填剤、帯電防止剤および核剤などが配合されていても
よい。
いが、5〜100μm、好ましくは10〜50μmであ
る。受容層が薄すぎると、インク吸収性、画像解像性な
どが不良となる場合がある。また、受容層が厚すぎる
と、乾燥速度が遅く生産効率が悪くなる場合がある。
塗工装置を用いて積層膜上に塗工、乾燥する方法により
形成される。塗工方法としては特に限定されないが、例
えば、ブレードコート方式、エアナイフ方式、ロールコ
ート方式、ブラッシュコート方式、グラビアコート方
式、キスコート方式、エクストルージョン方式、スライ
ドホッパー(スライドビート)方式、カーテンコート方
式、スプレー方式などを用いることができる。
が、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明における特性の測定方法及び効果の評価方法は次
の通りである。
コー電子工業(株)製)にSSC5200ディスクステ
ーション(セイコー電子工業(株)製)を接続して測定
した。試料10mgをアルミニウムパンに調整後、DS
C装置にセットし(リファレンス:試料を入れていない
同タイプのアルミニウムパン)、300℃の温度で5分
間加熱した後、液体窒素中を用いて急冷処理した。この
試料を10℃/分で昇温し、そのDSCチャートからガ
ラス転移点(Tg)を測定した。
を用い、積層ポリエステルフィルムの断面を観察した写
真から求めた。厚みは測定視野内の30点の平均値とし
た。
((株)日立製作所製)を用いて、拡大倍率10000
倍で観察したときの、粒子20個の粒子直径の平均値を
粒子径とした。
(久保井インキ(株)製)を用い、ロールコート法で積
層膜上に約1.5μm厚みに塗布した。その後、照射強
度80W/cmの紫外線ランプ(1灯)を用い、照射距
離(ランプとインキ面の距離)12cmで、25m/分
の速度で照射して、印刷層を形成した。23℃、65%
RHにて1日間調湿後、印刷層に1mm2 のクロスカッ
トを100個入れ、ニチバン(株)製セロハンテープを
その上に貼り付け、ゴムローラーを用いて押し付けた
(荷重20Nで3往復)後、90度方向に剥離した。接
着性は、印刷層の残存した個数により評価した。判定基
準は、◎:100、○:80〜99、△:50〜79、
×:0〜49であり、◎と○を接着性良好とした。
PVA−103)の10%水溶液を用いて、乾燥後の塗
布厚みが約5μmとなるようにグラビアコーターで塗布
し、80℃で乾燥した。23℃、65%RHにて1日間
調湿後、ポリビニルアルコール樹脂層上に、1mm2 の
クロスカットを100個入れ、セロハンテープを張り付
けてゴムローラーを用いて押しつけた(荷重20Nで3
往復)後90度方向に剥離した。接着性は、ポリビニル
アルコール層の残存した個数により評価した。判定基準
は、○:80〜100、△:50〜79、×:0〜49
であり、○を接着性良好とした。
の印刷層を設けた後、60分間のレトルト処理(特許佐
藤式オートクレーブ((株)佐藤鉄工所製、形式:SH
60−4)を処理容器とし、温度120℃、圧力0.9
8MPaで処理)を行った。取り出した後、付着水分を
ふき取り、23℃、65%RHで30分間調湿した後、
上記(4)と同様の評価を行った。
m2)下、40℃、90%RHで48時間調湿し、荷重
を加えた箇所の剥離状態を観察した。評価基準は、◎:
容易に剥離し重ね合わせた跡が残らない。○:容易に剥
離するが重ね合わせた跡が一部に残る。△:剥離できる
が重ね合わせた跡が残る。×:剥離するときフィルムが
劈開する。であり、◎、○を合格とした。
ダルシリカを0.015重量%、および平均粒径1.5
μmのコロイダルシリカを0.005重量%含有するP
ETペレット(極限粘度0.63dl/g)を真空乾燥
した後、押し出し機に供給し285℃で溶融し、T字型
口金よりシート状に押し出し、静電印加キャスト法を用
いて表面温度25℃の鏡面キャスティングドラムに巻き
付けて冷却固化せしめ未延伸フィルムとした。この未延
伸フィルムを85℃に加熱して長手方向に3.3倍延伸
し、一軸延伸フィルムとした。このフィルムに空気中で
コロナ放電処理を施し、25℃の積層膜形成塗液を塗布
した。塗布された一軸延伸フィルムをクリップで把持し
ながら予熱ゾーンに導き、90℃で乾燥後、引き続き連
続的に100℃の加熱ゾーンで幅方向に3.3倍延伸
し、更に225℃の加熱ゾーンで熱処理を施し、結晶配
向の完了した積層ポリエステルフィルムを得た。このと
き、基材PETフィルム厚みは50μm、積層膜の厚み
は0.08μmであった。ここで用いた積層膜形成塗液
は、A1/B1=50/50(固形分重量比)およびC
1が(積層膜形成塗液中)2重量%で構成される水分散
液であった。A1、B1、C1の組成については、後述
する。評価結果を表1に示す。
で、A1/B1=30/70(固形分重量比)とした以
外は、実施例1と同様にして積層ポリエステルフィルム
を得た。結果を表1に示す。
を、A1/B1=70/30(固形分重量比)およびC
1が(積層膜形成塗液中)1重量%で構成される水分散
液とした以外は、実施例1と同様にして積層ポリエステ
ルフィルムを得た。結果を表1に示す。
で、A1/B2=50/50(固形分重量比)とした以
外は、実施例1と同様にして積層ポリエステルフィルム
を得た。結果を表1に示す。
で、A2/B2=50/50(固形分重量比)とした以
外は、実施例1と同様にして積層ポリエステルフィルム
を得た。結果を表1に示す。
チタンを14重量%、および平均粒径1μmのシリカを
0.5重量%含有するPETペレット(極限粘度0.6
3dl/g)を真空乾燥した後、押し出し機に供給し2
85℃で溶融し、T字型口金よりシート状に押し出し、
静電印加キャスト法を用いて表面温度25℃の鏡面キャ
スティングドラムに巻き付けて冷却固化せしめ未延伸フ
ィルムとした。この未延伸フィルムを85℃に加熱して
長手方向に3.3倍延伸し、一軸延伸フィルムとした。
このフィルムに空気中でコロナ放電処理を施し、その処
理面に実施例1と同様の積層膜形成塗液を塗布した。塗
布された一軸延伸フィルムをクリップで把持しながら予
熱ゾーンに導き、95℃で乾燥後、引き続き連続的に1
10℃の加熱ゾーンで幅方向に3.3倍延伸し、更に2
10℃の加熱ゾーンで熱処理を施し、結晶配向の完了し
た積層膜を設けた基材フィルムが白色の粘着ラベル用ポ
リエステルフィルムを得た。このとき、基材白色PET
フィルムの厚みは50μm、光学濃度1.5、白色度8
5%、積層膜の厚みは0.08μmであった。ここで用
いた積層膜形成塗液は、A1/B1=50/50(固形
分重量比)およびC1が(積層膜形成塗液中)2重量%
で構成される水分散液であった。結果を表1に示す。
で、C2が(積層膜形成塗液中)2重量%とした以外
は、実施例1と同様にして積層ポリエステルフィルムを
得た。結果を表1に示す。
で、C1が(積層膜形成塗液中)6重量%とした以外
は、実施例1と同様にして積層ポリエステルフィルムを
得た。結果を表1に示す。
で、C1が(積層膜形成塗液中)2重量%、D1が(積
層膜形成塗液中)1重量%(固形分)とした以外は、実
施例1と同様にして積層ポリエステルフィルムを得た。
D1の組成については、後述する。結果を表1に示す。
で、C1が(積層膜形成塗液中)2重量%、D2が(積
層膜形成塗液中)2重量%(固形分)とした以外は、実
施例1と同様にして積層ポリエステルフィルムを得た。
結果を表1に示す。
で、C1が(積層膜形成塗液中)2重量%、D3が(積
層膜形成塗液中)3重量%(固形分)とした以外は、実
施例1と同様にして積層ポリエステルフィルムを得た。
結果を表1に示す。
で、C1が(積層膜形成塗液中)2重量%、D4が(積
層膜形成塗液中)5重量%(固形分)とした以外は、実
施例1と同様にして積層ポリエステルフィルムを得た。
結果を表1に示す。
で、C1が(積層膜形成塗液中)0.5重量%とした以
外は、実施例1と同様にして積層ポリエステルフィルム
を得た。結果を表1に示す。
で、C1が(積層膜形成塗液中)8重量%とした以外
は、実施例1と同様にして積層ポリエステルフィルムを
得た。結果を表1に示す。
着性、耐ブロッキング性、耐オートクレーブ性に優れた
フィルムであった。
で、A1/B3=50/50(固形分重量比)とした以
外は、実施例1と同様にして積層ポリエステルフィルム
を得た。結果を表1に示す。本発明の組成を外れた樹脂
B3を使用した本比較例は、接着性および耐オートクレ
ーブ性に劣っていた。
で、A1/B4=50/50(固形分重量比)とした以
外は、実施例1と同様にして積層ポリエステルフィルム
を得た。結果を表1に示す。本発明の組成を外れた樹脂
B4を使用した本比較例は、接着性および耐オートクレ
ーブ性に劣っていた。
で、B1/B2=50/50(固形分重量比)とした以
外は、実施例1と同様にして積層ポリエステルフィルム
を得た。結果を表1に示す。Tgが低い樹脂のみを2種
類使用した本比較例は、耐ブロッキング性および耐オー
トクレーブ性に劣っていた。
で、A1のみ使用とした以外は、実施例1と同様にして
積層ポリエステルフィルムを得た。結果を表1に示す。
Tgが高い樹脂のみを使用した本比較例は、接着性およ
び耐オートクレーブ性に劣っていた。
で、B1のみ使用とした以外は、実施例1と同様にして
積層ポリエステルフィルムを得た。結果を表1に示す。
Tgが低い樹脂のみを使用した本比較例は、耐ブロッキ
ング性および耐オートクレーブ性に劣っていた。
で、A1/B1=50/50(固形分重量比)のみ使用
とした以外は、実施例1と同様にして積層ポリエステル
フィルムを得た。結果を表1に示す。積層膜に架橋剤を
含まない本比較例は、耐ブロッキング性および耐オート
クレーブ性に劣っていた。
形成のために用いた樹脂は、以下の通りである。 A1:テレフタル酸(88モル%)、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸(12モル%)、エチレングリコール
(95モル%)、ジエチレングリコール(5モル%)か
ら構成されるポリエステル樹脂(Tg80℃)の水分散
液。 A2:テレフタル酸99モル%、5−ナトリウムスルホ
イソフタル酸1モル%、エチレングリコール70モル
%、ネオペンチルグリコール30モル%から構成される
ポリエステル樹脂(Tg66℃)の水分散液。 B1:イソフタル酸(93モル%)、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸(7モル%)、エチレングリコール
(10モル%)、ジエチレングリコール(90モル%)
から構成されるポリエステル樹脂(Tg18℃)の水分
散液。 B2:イソフタル酸(91モル%)、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸(9モル%)、エチレングリコール
(5モル%)、ジエチレングリコール(80モル%)、
シクロヘキサンジメタノール(15モル%)から構成さ
れるポリエステル樹脂(Tg38℃)の水分散液。 B3:テレフタル酸(25モル%)、イソフタル酸(6
5モル%)、トリメリット酸(10モル%)、エチレン
グリコール(50モル%)、ネオペンチルグリコール
(50モル%)から構成されるポリエステル樹脂(Tg
35℃)の水分散液。 B4:テレフタル酸(85モル%)、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸(15モル%)、エチレングリコール
(75モル%)、ジエチレングリコール(20モル
%)、ポリエチレングリコール(分子量1000)(5
モル%)から構成されるポリエステル樹脂(Tg45
℃)の水分散液。 C1:メチロール化メラミン系架橋剤の(水/イソプロ
パノール(80/20))溶液。 C2:オキサゾリン系架橋剤(“エポクロス”WS−5
00、(株)日本触媒製)。 D1:コロイダルシリカ(平均粒子径1μm)の水分散
液。 D2:コロイダルシリカ(平均粒子径0.3μm)の水
分散液。 D3:コロイダルシリカ(平均粒子径0.15μm)の
水分散液。 D4:コロイダルシリカ(平均粒子径0.08μm)の
水分散液。
よび耐ブロッキング性、耐オートクレーブ性に優れた積
層ポリエステルフィルムが提供できる。
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリエステルフィルムの少なくとも片面
に、ガラス転移点の異なる2種類のポリエステル樹脂に
架橋剤を含有させた積層膜が形成され、該2種類のポリ
エステル樹脂が、ガラス転移点が60〜100℃である
ポリエステル樹脂(A)と、ガラス転移点が0℃以上6
0℃未満であるポリエステル樹脂(B)からなり、該ポ
リエステル樹脂(B)が、酸成分としてイソフタル酸6
5〜95モル%、ジオール成分としてジエチレングリコ
ール50〜95モル%を含有するものであることを特徴
とする積層ポリエステルフィルム。 - 【請求項2】 前記積層膜中の架橋剤の含有量が0.5
〜8重量%であることを特徴とする請求項1に記載の積
層ポリエステルフィルム。 - 【請求項3】 前記積層膜中に、0.1≦r/d≦20
(r:平均粒子径、d:積層膜の厚み)を満足する粒子
が、0.05〜10重量%含まれていることを特徴とす
る請求項1または2に記載の積層ポリエステルフィル
ム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001339179A JP3800069B2 (ja) | 2001-11-05 | 2001-11-05 | 積層ポリエステルフィルム |
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1764214A2 (en) | 2005-05-26 | 2007-03-21 | Toray Industries, Inc. | Laminated polyester film, flame-retardant polyester film thereof copper-clad laminated plate and circuit substrate |
JP2009220280A (ja) * | 2008-03-13 | 2009-10-01 | Toray Advanced Film Co Ltd | ハードコートフィルム |
JP2018039960A (ja) * | 2016-09-09 | 2018-03-15 | リンテック株式会社 | 印刷用フィルムおよび印刷物 |
JP2019150955A (ja) * | 2018-02-28 | 2019-09-12 | 三菱ケミカル株式会社 | 積層白色ポリエステルフィルムおよび被記録材 |
-
2001
- 2001-11-05 JP JP2001339179A patent/JP3800069B2/ja not_active Expired - Lifetime
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US7226664B2 (en) | 2005-05-26 | 2007-06-05 | Toray Industries, Inc. | Laminated polyester film, flame-retardant polyester film thereof, copper-clad laminated plate and circuit substrate |
EP1764214A3 (en) * | 2005-05-26 | 2011-07-27 | Toray Industries, Inc. | Laminated polyester film, flame-retardant polyester film thereof copper-clad laminated plate and circuit substrate |
JP2009220280A (ja) * | 2008-03-13 | 2009-10-01 | Toray Advanced Film Co Ltd | ハードコートフィルム |
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