JP2003133174A - 積層型電子部品の製造方法 - Google Patents

積層型電子部品の製造方法

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JP2003133174A JP2001329652A JP2001329652A JP2003133174A JP 2003133174 A JP2003133174 A JP 2003133174A JP 2001329652 A JP2001329652 A JP 2001329652A JP 2001329652 A JP2001329652 A JP 2001329652A JP 2003133174 A JP2003133174 A JP 2003133174A
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hole
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性の高い積層型電子部品を得ることがで
きる製造方法を提供する。 【解決手段】 ビアホール30,32〜36,38,3
9,41,42,44〜48,50は、絶縁シート2,
4〜8,10,11,13,14,16〜20,22に
金型、レーザ等で穴を明け、スクリーン印刷等の方法で
Ag,Pd,Cu,Ni,Au,Ag−Pd等の導電体
材料をこの穴に充填することにより形成される。一方、
空孔31A,37A,40A,43A,49Aは、絶縁
シート3,9,12,15,21に金型、レーザ等で穴
を明けることにより形成される。必要であれば、空孔3
1A〜49Aの内周壁にめっき等の方法でAg,Pd,
Cu,Ni,Au,Ag−Pd等の導電体材料を付与す
る(ただし、穴は塞がっていない)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層型電子部品の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の積層型電子部品として、従来よ
り、図7に示す構成の積層型LCノイズフィルタ1が知
られている。この積層型LCノイズフィルタ1は、コイ
ル用電極パターン60〜62,66〜68、コンデンサ
電極パターン63〜65およびビアホール30〜50等
を設けた長方形あるいは正方形の絶縁シート2〜22な
どにて構成されている。
【0003】引出し用ビアホール30〜32,47〜5
0は、連接して引出し用ビア導体T1,T2を構成して
いる。コイル用電極パターン60〜62は、中継用ビア
ホール33,34を介して電気的に直列に接続され、螺
旋状コイルL1を構成している。コイル用電極パターン
66〜68は、中継用ビアホール45,46を介して電
気的に直列に接続され、螺旋状コイルL2を構成してい
る。ホット側コンデンサ電極パターン63,65は、そ
れぞれ絶縁シート11,12を挟んでグランド側コンデ
ンサ電極パターン64に対向することにより、貫通コン
デンサCを構成している。ホット側コンデンサ電極パタ
ーン63,65は、中心電極用ビアホール39〜41を
連接して構成した中心電極用ビア導体T3に電気的に接
続している。さらに、中継用ビアホール36〜38,4
2〜44は、それぞれ連接して中継用ビア導体T4,T
5を構成している。
【0004】絶縁シート2〜22は積み重ねられた後、
一体的に焼成されることにより、図8に示す積層体70
とされる。積層体70には、入力端子71、出力端子7
2およびグランド端子73が形成されている。入力端子
71には、引出し用ビア導体T1を介して、螺旋状コイ
ルL1の一端が電気的に接続されている。出力端子72
には、引出し用ビア導体T2を介して、螺旋状コイルL
2の一端が電気的に接続されている。グランド端子73
には、グランド側コンデンサ電極パターン64が電気的
に接続されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ビアホール
30〜50は、絶縁シート2〜22に金型やレーザ等で
穴を明け、導電体材料をこの穴に充填することにより形
成される。しかし、従来の積層型LCノイズフィルタ1
は全ての穴に導電体材料が充填されるため、充填された
導電体材料の量が多すぎて過充填となり、焼成時の導電
体材料の膨張収縮によって積層体に亀裂が生じる場合が
あった。
【0006】また、一般に、導電体材料を穴に充填する
際には、導電体材料が穴の周囲に滲み出る。従って、グ
ランド側コンデンサ電極パターン64を設けた絶縁シー
ト12の穴に導電体材料を充填してビアホール40を形
成すると、導電体材料の滲みのため、ビアホール40と
グランド側コンデンサ電極パターン64との間の絶縁距
離が短くなり、絶縁破壊電圧が低下するという不具合が
あった。また、焼成時に、絶縁シート12の表面上に滲
んだ導電体材料が絶縁シート11〜13相互間のセラミ
ック同士の接合を遮り、絶縁シート11〜13相互間で
デラミネーションを発生させ易いという不具合もあっ
た。
【0007】そこで、本発明の目的は、信頼性の高い積
層型電子部品を得ることができる製造方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】前記目的を達
成するため、本発明に係る積層型電子部品の製造方法
は、(a)ビアホールを設けた絶縁層と空孔を設けた絶
縁層とを積み重ねて、ビアホールと空孔を絶縁層の積み
重ね方向に連接する工程と、(b)積み重ねられた絶縁
層を圧着して積層体を形成するとともに、ビアホール内
の導電体材料を空孔内に延在させかつ電気的に接続させ
てビア導体を形成する工程と、を備えたことを特徴とす
る。ここに、ビアホールは、絶縁層に設けた穴にスクリ
ーン印刷等の方法で導電体材料を充填したものを意味す
る。また、空孔は、絶縁層に設けた穴に導電体材料を充
填していないもの、あるいは、絶縁層に設けた穴の内周
壁にめっき等の方法で導電体材料を付与したもので穴が
塞がっていないものを意味する。
【0009】以上の構成により、ビアホール内に充填さ
れた導電体材料のうち、余分な導電体材料は空孔内に延
在する。従って、導電体材料の過充填が防止され、焼成
時の導電体材料の熱収縮による亀裂が積層体に発生しな
い。このとき、空孔を設けた絶縁層が2層以上連接され
ていてもよいし、空孔を設けた絶縁層の間にビアホール
を設けた絶縁層が2層以上連接されていてもよい。
【0010】また、内部電極として少なくともホット側
内部電極と該ホット側内部電極に対向して設けられるグ
ランド内部電極を有し、ビアホールはホット側内部電極
を表面に設けた絶縁層に設けられ、空孔はグランド内部
電極を表面に設けた絶縁層に設けている。そして、グラ
ンド内部電極を表面に設けた絶縁層を、ホット側内部電
極を表面に設けた絶縁層の間に配設し、グランド内部電
極を設けた絶縁層の空孔を、積層方向においてホット側
内部電極を設けた絶縁層のビアホールの間に配設してい
る。これにより、グランド内部電極を設けた絶縁層の穴
に導電体材料を充填する作業がなくなり、導電体材料が
穴の周囲に滲むおそれがなくなる。
【0011】さらに、空孔を設けた絶縁層の厚みを50
μm以下に設定することが好ましい。また、空孔の穴径
をビアホールの穴径より大きく設定することが好まし
い。これにより、絶縁層の積み重ね方向に隣接するビア
ホールの導電体材料が空孔を通してより一層確実に接続
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る積層型電子部
品の製造方法について添付図面を参照して説明する。
【0013】[第1実施形態、図1〜図3]第1実施形
態は、図7および図8に示した従来の積層型LCノイズ
フィルタ1に本発明を適用したものである。図1に示す
ように、第1実施形態の積層型LCノイズフィルタ1A
は、従来の積層型LCノイズフィルタ1の絶縁シート
3,9,12,15,21にそれぞれ設けたビアホール
31,37,40,43,49の代わりに、空孔31
A,37A,40A,43A,49Aを設けたものであ
る。絶縁シート2〜22は、誘電体粉末や磁性体粉末を
結合剤と一緒に混練したものをシート状にしたものであ
る。
【0014】コイル用電極パターン60〜62,66〜
68およびコンデンサ電極パターン63〜65は、A
g,Pd,Cu,Ni,Au,Ag−Pd等からなり、
スパッタリング法、蒸着法などの薄膜形成法、あるい
は、フォトリソグラフィ法やパターン印刷法により形成
される。ビアホール30,32〜36,38,39,4
1,42,44〜48,50は、絶縁シート2,4〜
8,10,11,13,14,16〜20,22に金
型、レーザ等で穴を明け、スクリーン印刷等の方法でA
g,Pd,Cu,Ni,Au,Ag−Pd等の導電体材
料をこの穴に充填することにより形成される。
【0015】一方、空孔31A,37A,40A,43
A,49Aは、絶縁シート3,9,12,15,21に
金型、レーザ等で穴を明けることにより形成される。必
要であれば、空孔31A〜49Aの内周壁に印刷やめっ
き等の方法でAg,Pd,Cu,Ni,Au,Ag−P
d等の導電体材料を付与する(ただし、穴は塞がってい
ない)。
【0016】コイル用電極パターン60〜62は、中継
用ビアホール33,34を介して電気的に直列に接続さ
れ、絶縁シート2〜22の積み重ね方向に対して平行な
軸を有する螺旋状コイルL1とされる。コイル用電極パ
ターン66〜68は、中継用ビアホール45,46を介
して電気的に直列に接続され、絶縁シート2〜22の積
み重ね方向に対して平行な軸を有する螺旋状コイルL2
とされる。
【0017】ホット側コンデンサ電極パターン63,6
5は、それぞれ絶縁シート11,12を挟んでグランド
側コンデンサ電極パターン64に対向することにより、
貫通コンデンサCを構成している。グランド側コンデン
サ電極パターン64の中央部は円形に電極が除去されて
おり、グランド側コンデンサ電極パターン64と空孔4
0Aとの間に所定の間隔が確保されている。なお、ホッ
ト側コンデンサ電極パターンとグランド側コンデンサ電
極パターンの枚数、面積、間隔は所望の静電容量となる
ように適宜設定される。
【0018】引出し用ビアホール30,32は、空孔3
1Aを間に挟んで、シート2〜22の積み重ね方向に連
接される。引出し用ビアホール48,50は、空孔49
Aを間に挟んで、シート2〜22の積み重ね方向に連接
される。貫通コンデンサCの中心電極用ビアホール3
9,41は、空孔40Aを間に挟んで連接される。さら
に、中継用ビアホール36,38、42,44はそれぞ
れ、空孔37A,43Aを間に挟んで連接される。
【0019】各シート2〜22は、積み重ねられてプレ
スされた後、一体的に焼成されることにより、図2に示
すような直方体形状の積層体70Aとされる。このと
き、隣接する引出し用ビアホール30,32内に充填さ
れた導電体材料のうち、余分な導電体材料はそれぞれ空
孔31A内に延在する。これにより、引出し用ビアホー
ル30,32の導電体材料は空孔31Aを通して電気的
に接続し、引出し用ビア導体T1を形成する。
【0020】同様にして、引出し用ビアホール48,5
0の導電体材料は空孔49Aを通して電気的に接続し、
引出し用ビア導体T2を形成する。中心電極用ビア導体
39,41の導電体材料は空孔40Aを通して電気的に
接続し、中心電極用ビア導体T3を形成する。この中心
電極用ビア導体T3に、ホット側コンデンサ電極パター
ン63,65が電気的に接続している。さらに、中継用
ビアホール36,38の導電体材料、並びに、中継用ビ
アホール42,44の導電体材料はそれぞれ、空孔37
A、43Aを通して電気的に接続し、中継用ビア導体T
4,T5を形成する。
【0021】次に、積層体70Aの右側面部には入力端
子71が設けられ、左側面部には出力端子72が設けら
れ、中央部にはグランド端子73が設けられる。積層体
70Aの下面75は、積層型LCノイズフィルタ1Aを
プリント基板等にはんだ付けする際の実装面として利用
される。実装面75に対して、シート2〜22の積み重
ね方向は平行であり、コイルL1,L2のコイル軸方向
も平行である。つまり、積層型LCノイズフィルタ1A
は横巻き構造である。図3は、積層型LCノイズフィル
タ1Aの電気等価回路図である。
【0022】入力端子71には、引出し用ビア導体T1
を介して、螺旋状コイルL1の一端(コイル用電極パタ
ーン60)が電気的に接続されている。出力端子72に
は、引出し用ビア導体T2を介して、螺旋状コイルL2
の一端(コイル用電極パターン68)が電気的に接続さ
れている。グランド端子73には、グランド側コンデン
サ電極パターン64が電気的に接続されている。
【0023】以上の構成からなる積層型LCノイズフィ
ルタ1Aは、ビアホール30,32、ビアホール36,
38、ビアホール39,41、ビアホール42,44、
およびビアホール48,50のそれぞれの内部に充填さ
れた導電体材料のうち、余分な導電体材料が空孔31A
〜49A内に延在するので、導電体材料の過充填が防止
され、焼成時の導電体材料の熱収縮による亀裂が積層体
70Aに発生しない。
【0024】さらに、ホット側コンデンサ電極パターン
63,65をそれぞれ設けた絶縁シート11,13にビ
アホール39,41を設け、グランド側コンデンサ電極
パターン64を設けた絶縁シート12に空孔40Aを設
けたので、グランド側コンデンサ電極パターン64を設
けた絶縁シート12の穴に導電体材料を充填する作業が
なくなり、導電体材料が穴の周囲に滲むおそれがなくな
る。この結果、グランド側コンデンサ電極パターン64
と中心電極用ビア導体T3との間の絶縁距離を十分に確
保することができる。
【0025】また、本第1実施形態では、空孔31A〜
49Aをそれぞれ設けた絶縁シート3,9,12,1
5,21の厚みを50μm以下(5μm以上)に設定し
ている。さらに、空孔31A〜49Aの穴径を、該空孔
31A〜49Aに接するビアホール30,32,36,
38,39,41,42,44,48,50の穴径より
大きく(3倍以下)設定している。これにより、絶縁シ
ート2〜22の積み重ね方向に隣接するビアホール30
と32の導電体材料を空孔31Aを通してより一層確実
に接続させることができる。同様に、ビアホール36と
38の導電体材料、ビアホール39と41の導電体材
料、ビアホール42と44の導電体材料、並びにビアホ
ール48と50の導電体材料をそれぞれ、空孔37A,
40A,43A,49Aを通してより一層確実に接続さ
せることができる。
【0026】[第2実施形態、図4および図5]図4に
示す多層基板81は、信号線用電極パターン161〜1
69、ビアホール101,103,122,124,1
32,134,152,154等および空孔102,1
23,133,153等をそれぞれ設けた絶縁シート8
2〜96などにて構成されている。ビアホール101,
103,122,124,132,134,152,1
54等は、絶縁シート82,84〜86,88〜90,
92〜94,96に金型、レーザ等で穴を明け、スクリ
ーン印刷等の方法でAg,Pd,Cu,Ni,Au,A
g−Pd等の導電体材料をこの穴に充填することにより
形成される。
【0027】一方、空孔102,123,133,15
3等は、絶縁シート83,87,91,95に金型、レ
ーザ等で穴を明けることにより形成される。必要であれ
ば、空孔102,123,133,153等の内周壁に
めっき等の方法でAg,Pd,Cu,Ni,Au,Ag
−Pd等の導電体材料を付与する(ただし、穴は塞がっ
ていない)。
【0028】引出し用ビアホール101,103は、空
孔102を間に挟んで、シート82〜96の積み重ね方
向に連接される。引出し用ビアホール105,107、
111,113、115,117はそれぞれ、空孔10
6,112,116を間に挟んで連接される。また、引
出し用ビアホール151,152,154、155,1
56,158はそれぞれ、空孔153,157を間に挟
んで連接される。さらに、中継用ビアホール121,1
22,124、125,126,128、131,13
2,134、135,136,138、141,14
2,144、145,146,148はそれぞれ、空孔
123,127,133,137,143,147を間
に挟んで連接される。
【0029】各シート82〜96は、積み重ねられてプ
レスされた後、一体的に焼成されることにより、図5に
示すような多層基板81とされる。このとき、隣接する
引出し用ビアホール101,103内に充填された導電
体材料のうち、余分な導電体材料はそれぞれ空孔102
内に延在する。これにより、引出し用ビアホール10
1,103の導電体材料は空孔102を通して電気的に
接続し、引出し用ビア導体T11を形成する。引出し用
ビア導体T11の開口端面が外部接続電極となる。引出
し用ビアホール105,107の導電体材料は空孔10
6を通して電気的に接続し、引出し用ビア導体T12を
形成する。引出し用ビアホール111,113の導電体
材料は空孔112を通して接続し、引出し用ビア導体T
13を形成する。引出し用ビアホール115,117の
導電体材料は空孔116を通して接続し、引出し用ビア
導体T14を形成する。引出し用ビアホール151,1
52,154は、ビアホール152,154の導電体材
料が空孔153を通して電気的に接続することにより、
引出し用ビア導体T21を形成する。引出し用ビアホー
ル155,156,158は、ビアホール156,15
8の導電体材料が空孔157を通して電気的に接続する
ことにより、引出し用ビア導体T22を形成する。
【0030】同様にして、中継用ビアホール121,1
22,124と空孔123とで中継用ビア導体T15を
形成する。中継用ビア導体T15は信号線用電極パター
ン161,164間を電気的に接続する。中継用ビアホ
ール125,126,128と空孔127とで中継用ビ
ア導体T16を形成する。中継用ビアホール131,1
32,134と空孔133とで中継用ビア導体T17を
形成する。中継用ビアホール135,136,138と
空孔137とで中継用ビア導体T18を形成する。中継
用ビアホール141,142,144と空孔143とで
中継用ビア導体T19を形成する。中継用ビアホール1
45,146,148と空孔147とで中継用ビア導体
T20を形成する。また、多層基板81の表面には、電
子部品161,162がはんだ付けにより実装される。
【0031】以上の構成からなる多層基板81は、ビア
ホール101,103、ビアホール122,124、ビ
アホール132,134、ビアホール152,154等
のそれぞれの内部に充填された導電体材料のうち、余分
な導電体材料が空孔102,123,133,153等
に延在するので、導電体材料の過充填が防止され、焼成
時の導電体材料の熱収縮による亀裂が多層基板81に発
生しない。
【0032】また、本第2実施形態では、空孔102,
123,133,153等をそれぞれ設けた絶縁シート
83,87,91,95の厚みを50μm以下(3μm
以上)に設定している。さらに、空孔102,123,
133,153等の穴径を、該空孔102,123,1
33,153等に接するビアホール101,103、1
22,124、132,134、152,154等の穴
径より大きく(3倍以下)設定している。これにより、
絶縁シート82〜96の積み重ね方向に隣接するビアホ
ール101と103の導電体材料を空孔102を通して
より一層確実に接続させることができる。他のビアホー
ル122と124などの導電体材料も、それぞれ、空孔
123などを通してより一層確実に接続させることがで
きる。
【0033】[他の実施形態]なお、本発明に係る積層
型電子部品の製造方法は、前記実施形態に限定するもの
ではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することがで
きる。例えば、本発明は、積層型LCノイズフィルタや
多層基板の他に、ビアホールを連接して構成したビアイ
ンダクタを用いた積層型LCフィルタ(低域通過フィル
タ、帯域通過フィルタ、帯域阻止フィルタ、高域通過フ
ィルタなど)や、連接したビアホールを用いたコンデン
サや、カプラ、バラン、ディレイラインなどの単体又は
前述の積層型電子部品を組み合わせて構成される高周波
モジュールにも適用することができる。
【0034】また、前記第1実施形態や第2実施形態で
は、ビアホールと空孔は交互に連接され、空孔はビアホ
ールの間に配設されているが、図6に示すように、空孔
48A,49Aを2個以上連接してもよい。あるいは、
空孔を二つ以上のビアホール毎に挿入するようにしても
よい。また、ビアホールと空孔は規則的に(交互や何層
毎)連接されていてもよいし、不規則に連接(例えば外
層近傍のビアホールの数に対する空孔の数の割合を多く
したり、中央部の空孔の数の割合を多くしたり)しても
よい。
【0035】また、前記第1実施形態の積層型LCノイ
ズフィルタは横巻きLCL構造(T型)であるが、コイ
ル軸が実装面に対して直交する縦巻きCLC構造(π
型)であってもよい。
【0036】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、ビアホール内に充填された導電体材料のう
ち、余分な導電体材料は空孔内に延在する。従って、導
電体材料の過充填が防止され、焼成時の導電体材料の熱
収縮による亀裂が積層体に発生しない。さらに、グラン
ド側コンデンサ電極パターンを設けた絶縁層には空孔を
設けることにより、グランド側コンデンサ電極パターン
を設けた絶縁層に対して導電体材料を充填する作業がな
くなり、導電体材料が穴の周囲に滲むおそれがなくな
る。この結果、グランド側コンデンサ電極パターンとビ
ア導体との間の絶縁距離を十分に確保することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層型電子部品の製造方法の第1
実施形態を示す分解斜視図。
【図2】図1に示した積層型電子部品の外観斜視図。
【図3】図2に示した積層型電子部品の電気等価回路
図。
【図4】本発明に係る積層型電子部品の製造方法の第2
実施形態を示す分解断面図。
【図5】図4に示した積層型電子部品の断面図。
【図6】本発明に係る積層型電子部品の製造方法の他の
実施形態を示す一部分解斜視図。
【図7】従来の積層型電子部品の製造方法を示す分解斜
視図。
【図8】図7に示した積層型電子部品の外観斜視図。
【符号の説明】
1A…積層型LCフィルタ 2〜22…絶縁シート 30,32〜36,38,39,41,42,44〜4
8,50…ビアホール 31A,37A,40A,43A,49A…空孔 60〜62,66〜68…コイル用電極パターン 63,65…ホット側コンデンサ電極パターン 64…グランド側コンデンサ電極パターン T1,T2…引出し用ビア導体 T3…中心電極用ビア導体 T4,T5…中継用ビア導体 81…多層基板 82〜96…絶縁シート 101,103,105,107,111,113,1
15,117,121,122,124〜126,12
8,131,132,134〜136,138,14
1,142,144〜146,148,151,15
2,154〜156,158…ビアホール 102,106,112,116,123,127,1
33,137,143,147,153,157…空孔 T11〜T14,T21,T22…引出し用ビア導体 T15〜T20…中継用ビア導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/46 H05K 3/46 Q H01G 4/40 321A H01F 15/00 D Fターム(参考) 5E070 AA05 CB03 CB13 5E082 AA01 AB03 DD07 EE04 EE35 5E346 AA12 AA15 AA43 BB02 BB03 BB04 BB06 BB20 CC17 CC31 DD02 DD34 EE24 FF18 FF35 FF45 GG05 GG06 GG08 HH07 HH21 5J024 AA01 BA03 DA01 DA05 DA29 EA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層を積み重ねて構成した積層体内
    に、ビア導体と内部電極を設けた積層型電子部品の製造
    方法において、 ビアホールを設けた絶縁層と空孔を設けた絶縁層とを積
    み重ねて、前記ビアホールと前記空孔を前記絶縁層の積
    み重ね方向に連接する工程と、 積み重ねられた前記絶縁層を圧着して前記積層体を形成
    するとともに、前記ビアホール内の導電体材料を前記空
    孔内に延在させかつ電気的に接続させてビア導体を形成
    する工程と、 を備えたことを特徴とする積層型電子部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記内部電極として少なくともホット側
    内部電極と該ホット側内部電極に対向して設けられるグ
    ランド内部電極を有し、前記ホット側内部電極を表面に
    設けた絶縁層にはビアホールを設け、前記グランド内部
    電極を表面に設けた絶縁層には空孔を設けたことを特徴
    とする請求項1に記載の積層型電子部品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記グランド内部電極を表面に設けた絶
    縁層を、前記ホット側内部電極を表面に設けた絶縁層の
    間に配設し、前記グランド内部電極を設けた絶縁層の空
    孔を、積層方向において前記ホット側内部電極を設けた
    絶縁層のビアホールの間に配設したことを特徴とする請
    求項2に記載の積層型電子部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 空孔を設けた絶縁層を2層以上連接して
    いることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに
    記載の積層型電子部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 空孔を設けた絶縁層の間にビアホールを
    設けた絶縁層が2層以上連接していることを特徴とする
    請求項1〜請求項3のいずれかに記載の積層型電子部品
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 空孔を設けた絶縁層の厚みが50μm以
    下であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれ
    かに記載の積層型電子部品の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記空孔の穴径が前記ビアホールの穴径
    より大きいことを特徴とする請求項1〜請求項6のいず
    れかに記載の積層型電子部品の製造方法。
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