JP2003131535A - クリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置及び画像形成装置

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JP2003131535A
JP2003131535A JP2001330667A JP2001330667A JP2003131535A JP 2003131535 A JP2003131535 A JP 2003131535A JP 2001330667 A JP2001330667 A JP 2001330667A JP 2001330667 A JP2001330667 A JP 2001330667A JP 2003131535 A JP2003131535 A JP 2003131535A
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coating layer
cleaning
image carrier
surface coating
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JP2001330667A
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Shigeo Kimura
木村  茂雄
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、クリーニングブレードの長手方向
両端部から生じるブレードめくれの発生を有効に防止し
て、常時安定して良好なクリーニング動作が出来るクリ
ーニング装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する
ことを可能にすることを目的としている。 【解決手段】 クリーニングブレード9の長手方向両端
部近傍の表面コーティング層14の感光体ドラム2の回転
方向の幅D4が、該クリーニングブレード9の長手方向
中央部の表面コーティング層14の感光体ドラム2の回転
方向の幅D5よりも小さくなるように構成したことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体に当接し
て残留トナーを除去するクリーニングブレードを有する
クリーニング装置及びこれを有する画像形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、回転走行する像担持体表面に形成
したトナー画像を転写材に転写した後、転写に寄与せ
ず、像担持体表面に残留するトナーをクリーニングする
工程を繰り返す画像形成装置が周知である。
【0003】この種の画像形成装置においては、残留ト
ナーの除去のために、その構成が簡単で小型であり、コ
スト面からも有利であることから、ウレタンゴム等の弾
性体からなるクリーニングブレードが残留トナーのクリ
ーニング手段として広く用いられている。
【0004】図9に従来のクリーニング装置の一例を示
す。図9において、紙面に垂直方向に延び、図9の矢印
a方向に回転走行する像担持体となる感光体ドラム2に
平行にクリーニング装置8が近接配置してある。
【0005】クリーニング装置8にはクリーニングブレ
ード9が配設してあり、このクリーニングブレード9の
端部が感光体ドラム2の表面に圧接し、図示しない転写
部位で発生してクリーニング部位に到来する残留トナー
Tをかき落とし除去する。
【0006】かき落とされた残留トナーTは、すくいシ
ート10によって案内されてクリーニング装置8内のトナ
ー貯蔵部に至り、次いで図9の矢印b方向に回転する搬
送スクリュー11によって図示しない廃トナー容器へと送
られる。尚、感光体ドラム2の周辺には、図示しない一
次帯電器、画像信号付与手段、現像器、転写手段等の画
像形成に必要な部材が配設されている。
【0007】感光体ドラム2上の残留トナーTは電荷を
持っているため、感光体ドラム2の表面とは強い静電的
吸着力により付着しており、クリーニングブレード9は
このトナー粒子の感光体ドラム2の表面への静電的吸着
力に打ち勝ってトナー粒子を感光体ドラム2の表面から
除去しなければならないので、大きな圧力で感光体ドラ
ム2の表面に押しつけなければならない。
【0008】このような構成のクリーニング装置8にあ
っては、クリーニングブレード9が感光体ドラム2の表
面に対してカウンタ方向(回転方向に逆らった方向)に
当接しているので、クリーニングブレード9は回転する
感光体ドラム2により図9の矢線Fで示すような力を受
ける。
【0009】感光体ドラム2とクリーニングブレード9
との当接エッジ間の摩擦が大きく、力Fが過大になると
クリーニングブレード9のエッジが該力F方向に反転す
る所謂ブレードめくれが発生する。このブレードめくれ
が発生するとクリーニングブレード9のクリーニング機
能が失われて使用不能となってしまう。
【0010】特に、従来、このクリーニングブレード9
の材質としては、耐薬品性、耐摩耗性、成形性、機械的
強度といった点から、ウレタンゴムが主に用いられてき
ているが、このウレタンゴム製クリーニングブレード9
は、例えば、表面層がポリカーボネートのような高分子
樹脂で構成されるOPC(オーガニック・フォトコンダ
クタ:有機光電導性感光体)感光体ドラム2との間の摩
擦係数が非常に高いことから、このような組合せの場
合、感光体ドラム2とクリーニングブレード9との間に
大きな摩擦力が生じ、クリーニングブレード9が感光体
ドラム2の回転方向に添って反転してしまい(ブレード
めくれ)、感光体ドラム2が駆動しなかったり、クリー
ニングが行なわれなくなったりしてしまう。
【0011】この問題を解決する手段として、ウレタン
ゴム等からなるクリーニングブレード9の表面にウレタ
ンゴムよりも摩擦係数の低いコーティング材をコーティ
ングすることが種々提案されており、例えば、潤滑性粒
子を分散したナイロン樹脂層をコーティング材として使
用したものが、実用化されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例において、単に低摩擦特性を有するコート層を形
成したクリーニングブレード9を用いるだけでは、長期
使用において、特に、クリーニングブレード9の長手方
向両端部から発生するブレードめくれを、完全に防止す
るのは難しかった。これは、以下の原因により、長手方
向両端部からブレードめくれが生じるからである。
【0013】一般に感光体ドラム2の長手方向には、ト
ナー画像を形成する現像可能領域と、長手方向両端部の
トナー画像が形成されない非画像領域が存在し、クリー
ニングブレード9のエッジは長手方向略全域に延在して
いる。
【0014】画像形成動作が行われると、画像形成領域
において、残留トナーTの大部分は前述のような仕方で
クリーニングブレード9によって除去されるが、ごく一
部の残留トナーTはクリーニングブレード9のエッジ部
位に滞留し、これがクリーニングブレード9のエッジと
感光体ドラム2表面間の摩擦を緩和する減摩材として作
用する。
【0015】しかし、感光体ドラム2の長手方向両端部
の非画像形成領域は、殆ど感光体ドラム2表面にトナー
が存在しないので、感光体ドラム2とクリーニングブレ
ード9のエッジとの間の潤滑剤がない。
【0016】従って、摩擦係数の低いコーティング材を
コーティングしたクリーニングブレード9を用いても、
トナーの潤滑効果がある現像可能領域よりは摩擦力が大
きくなってしまう。
【0017】そのような状態で長時間使用し続けると、
クリーニングブレード9の設定圧力にもよるが、摩擦力
が大きい長手方向両端部でコーティング層が磨耗した
り、剥がれが生じて、摩擦力がさらに上がる。
【0018】従って、クリーニングブレード9の長手方
向両端部のブレード先端部が感光体ドラム2の回転方向
に沿うように反転するという障害(ブレードのめくれ)
が発生する。一旦ブレードめくれが発生すると、ブレー
ドエッジのめくれ部位に隣接する部分が次々に反転して
急速にクリーニング機能が喪失されることになる。
【0019】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、クリーニングブレードの長手
方向両端部から生じるブレードめくれの発生を有効に防
止して、常時安定して良好なクリーニング動作が出来る
クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置を提供
せんとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係るクリーニング装置の代表的な構成は、像
担持体と、該像担持体に当接して残留トナーを除去する
クリーニングブレードを有するクリーニング装置におい
て、前記クリーニングブレードの長手方向両端部近傍の
表面コーティング層の像担持体回転方向の幅が、該クリ
ーニングブレードの長手方向中央部の表面コーティング
層の像担持体回転方向の幅よりも小さいことを特徴とす
る。
【0021】即ち、本発明は、クリーニングブレードを
構成する弾性ブレードの表面に樹脂コーティング層を形
成すると、ブレードが硬くなり、これにより像担持体に
当接する当接圧力が大きくなることに着目し、クリーニ
ング性能が要求されるクリーニングブレードの長手方向
中央部は表面コーティング層の像担持体回転方向(短手
方向)の幅を広くし、該クリーニングブレードの長手方
向両端部近傍は、表面コーティング層が覆う像担持体回
転方向の幅を狭く構成したものである。
【0022】本発明は、上述の如く構成したので、クリ
ーニングブレードの長手方向中央部において十分なクリ
ーニング性能を得られる当接圧に設定したときに、長手
方向両端部の当接圧は小さめになり摩擦力が小さくな
る。これによりクリーニングブレードの長手方向両端部
の表面コーティング層の磨耗が少なくなり、長期にわた
って長手方向両端部からクリーニングブレードがめくれ
るのを防止出来る。
【0023】
【発明の実施の形態】図により本発明に係るクリーニン
グ装置及びこれを備えた画像形成装置の一例として複写
機に適用した場合の一実施形態を具体的に説明する。図
1は本発明に係るクリーニング装置を備えた画像形成装
置の構成を説明する断面説明図、図2は本発明に係るク
リーニング装置の第1実施形態の構成を示す断面説明
図、図3は第1実施形態のクリーニングブレードの構成
を示す側面図、図4は第1実施形態のクリーニングブレ
ードの構成を示す正面説明図、図5は現像領域とクリー
ニングブレードとの位置関係を説明する図である。
【0024】先ず、図1〜図5を用いて本発明に係るク
リーニング装置及び画像形成装置の第1実施形態につい
て説明する。図1において、複写機からなる画像形成装
置1には、画像形成手段であって像担持体となる感光体
ドラム2が設けられており、該感光体ドラム2は図1の
矢印a方向に回転する。
【0025】感光体ドラム2の周囲にはクリーニング手
段となるクリーニング装置8が当接して設けられてお
り、該クリーニング装置8に設けられたクリーニングブ
レード9が感光体ドラム2の表面に圧接している。
【0026】また、感光体ドラム2の周面近傍には電子
写真記録プロセス手段としての各構成である一次帯電器
3、露光光源4、現像器5、転写帯電器6が夫々配置さ
れており、一次帯電器3により一様に帯電された感光体
ドラム2の表面に露光光源4により画像情報に応じた光
像露光を行って静電潜像を形成した後、現像器5により
トナーを供給して感光体ドラム2の表面にトナー画像を
形成する。
【0027】その後、感光体ドラム2の表面に形成され
たトナー画像は搬送される記録材Pに転写帯電器6によ
って転写され、この記録材Pは分離帯電器によってトナ
ー画像を担持したまま感光体ドラム2から分離され、搬
送手段によって定着器7へと搬送されてトナー画像が記
録材Pに定着されて機外に排出され、排出トレイ16上に
積載される。
【0028】一方、記録材Pに転写されずに感光体ドラ
ム2の表面に残留した残留トナーTは、図2に示すよう
に、感光体ドラム2の回転に伴ってクリーニング装置8
に至る。
【0029】クリーニング装置8の構成は、図2に示す
ように、弾性ブレードであるクリーニングブレード9が
被当接体である感光体ドラム2の周面に接触しており、
感光体ドラム2の表面に残留した残留トナーTはクリー
ニングブレード9によって掻き落とされると共にすくい
シート10によってトナー溜まり13に集められる。
【0030】トナー溜まり13に集められた残留トナーT
は図2の矢印b方向へ回転する搬送スクリュー11によっ
て図示しない廃トナー容器へと送られるように構成され
ている。
【0031】図5は感光体ドラム2、現像器5、クリー
ニングブレード9の配置構成を説明するための概略図で
あり、現像器5によりトナー画像が現像される現像可能
領域の幅(以下、「現像可能領域幅」という)D1は感
光体ドラム2上の感光体層の幅D3より短いが、クリー
ニングブレード9により感光体ドラム2表面上の残留ト
ナーTを感光体ドラム2上から除去するためには、クリ
ーニングブレード9の幅D2を現像可能領域幅D1より広
くする必要がある(D1<D2<D3)。
【0032】従って、クリーニングブレード9の端部領
域ΔDa,ΔDbには潤滑剤としてのトナーが存在しな
くなってしまうことから、従来は、この領域ΔDa,Δ
Dbで特にクリーニングブレード9と感光体ドラム2と
の間の摩擦力が増大し、クリーニングブレード9先端部
の振動やめくれといった問題が発生し易かった。
【0033】ここで、本発明に係るクリーニング装置8
に設けられるクリーニングブレード9の構成について図
3〜図5を用いて詳細に説明する。図3において、クリ
ーニングブレード9は耐薬品性、耐摩耗性、成形性、機
械的強度等という観点から弾性ブレードとなるウレタン
ゴム12をベースに用いている。
【0034】また、感光体ドラム2との当接部には、ナ
イロン樹脂溶液に滑性粒子(フッ化黒鉛)を分散させ、
クリーニングブレード9に塗布、乾燥させた表面コーテ
ィング層14を形成し、クリーニングブレード9表面の摩
擦係数を下げている。
【0035】尚、表面コーティング層14と感光体ドラム
2との摺擦による摩耗に対し、充分な耐久性を持たせる
ために表面コーティング層14の厚みを約20μmにして
いる。表面コーティング層14は図4に示すように、感光
体ドラム2の現像可能領域に対応する位置(図5のD1
領域)に当接する部分は表面コーティング層14をクリー
ニングブレード9の先端から5mm幅で形成してある。
【0036】また、現像可能領域外である両端部領域Δ
Da,ΔDbは長手方向端部に向かうにつれて、表面コ
ーティング層14の幅が小さくなるようなコーティングパ
ターンで表面コーティング層14を形成している。但し、
表面コーティング層14のコート幅が最も狭い両端部で
も、クリーニングブレード9の感光体ドラム2の回転方
向(短手方向)の当接幅(約0.5mm)よりも広い2mm
幅になっている。
【0037】即ち、クリーニングブレード9の長手方向
(図4の左右方向)両端部近傍の表面コーティング層14の
感光体ドラム2の回転方向(図4の上下方向)の幅D
4が、クリーニングブレード9の長手方向中央部の表面
コーティング層14の感光体ドラム2の回転方向の幅D5
よりも小さくなるように構成される。
【0038】そして、クリーニングブレード9が感光体
ドラム2の現像可能領域外である両端部領域ΔDa,Δ
Dbに当接する部分の感光体ドラム2の回転方向の表面
コーティング層14の幅D4が、感光体ドラム2の現像可
能領域D1に当接する部分の感光体ドラム2の回転方向
の表面コーティング層14の幅D5よりも小さくなるよう
に構成されている。
【0039】厚さ20μmのナイロン樹脂コーティング
層でウレタンゴム表面を覆うと、クリーニングブレード
9の剛性が上がるので、本実施形態のクリーニングブレ
ード9を長手方向で均一に加圧すると、剛性の高い長手
方向中央部が長手方向両端部よりも大きな当接圧で感光
体に当接することになる。
【0040】本実施形態では、上述した構成のクリーニ
ングブレード9を感光体ドラム2に対して、図2に示す
クリーニングブレード9と感光体ドラム2の当接部を含
む該感光体ドラム2の接平面と、クリーニングブレード
9のブレード支持部材15とのなす角である当接角αを3
0度とし、総加重900gで当接させているが、当接圧
力はクリーニングブレード9の長手方向における現像可
能領域D1部はクリーニング性能に十分な約29.4N/c
m(30g/cm)になり、長手方向両端部領域ΔDa,Δ
Dbは約24.5N/cm(25g/cm)と低くめになる。
【0041】クリーニングブレード9を前記のように構
成することにより、非画像形成領域のクリーニングブレ
ード9の感光体ドラム2に対する当接圧が小さく、潤滑
剤として働くトナーが少ない現像可能領域外において
も、摩擦力が大きくなることはない。
【0042】従って、クリーニングブレード9の長手方
向端部の表面コーティング層14が磨耗したり、剥がれた
りしてクリーニングブレード9の長手方向両端部からク
リーニングブレード9がめくれる等の問題は生じない。
これにより、長期にわたって安定したクリーニング動作
及び画像形成動作を行うことが出来る。
【0043】尚、現像可能領域におけるクリーニングブ
レード9の表面コーティング層14の感光体ドラム2の回
転方向の幅は、該クリーニングブレード9のベース材の
硬度、弾性率の関係からクリーニング性能に最適な幅と
厚みにするのが好ましい。
【0044】また、現像可能領域外におけるクリーニン
グブレード9の表面コーティング層14の感光体ドラム2
の回転方向の幅は当接幅よりも広くする必要があるが、
当接幅以上であれば可能な限り狭い方が好ましい。ま
た、表面コーティング層14の厚さとしては、耐久寿命の
観点から10μm〜30μmに設定することが望まし
い。
【0045】ここで、このようなコーティングパターン
の表面コーティング層14を形成する形成方法としては、
精度良くコーティングパターンを形成するために、弾性
ブレードとなるウレタンゴム12の表面に樹脂コーティン
グ層をスクリーン印刷法等の手法により形成することが
好ましい。
【0046】表面コーティング層14は、コーティングパ
ターン用のマスクを用い、アルコール等の溶媒中に溶解
したコート材を所定の厚みで塗布した後に、乾燥させて
アルコールを蒸発させることによって形成される。但
し、表面コーティング層14の形成方法はこれに限るもの
ではなく、スプレーコート法、バーコート法等の一般的
な方法でも形成可能である。
【0047】また、本発明で用いる滑性粒子としては、
無機物質、有機物質等一般的に個体潤滑剤として知られ
ているものが使用出来る。無機物質としてはタルク、炭
酸カルシウム、二流化モリブデン、二酸化ケイ素、黒鉛
等が挙げられる。
【0048】また、有機物質としては、フッ素樹脂、ナ
イロン樹脂(ポリアミド)、シリコン樹脂、ポリアセタ
ール樹脂等が挙げられる。この中でも特に有機物質、無
機物質を問わずフッ素系化合物が特に摩擦抵抗が低いこ
とから好ましい。
【0049】フッ素系化合物粉末としては、フッ化黒
鉛、ポリフッ化ビニリデン樹脂、四フッ化エチレン樹
脂、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合樹
脂、四フッ化エチレン−パーフルオロアルコキシエチレ
ン共重合樹脂、三フッ化塩化エチレン樹脂、四フッ化エ
チレン−エチレン共重合樹脂等が挙げられる。
【0050】そして、前記フッ化黒鉛としては、例えば
(C2F)n型であるセフボンDM(セントラル硝子社
製)、(CF)n型であるセフボンCMA、セフボンC
MF(セントラル硝子社製)、フッ化炭素♯2065、
♯1030、♯1000(旭硝子社製)CF−100
(日本カーボン)、また(CF)n型でフッ素化率を変
えたフッ化炭素♯2028、♯2010(旭硝子社
製)、更に前記フッ化黒鉛をアミン等の塩基で処理し、
表面のフッ素を除去したもの等が挙げられるが、これに
限定されるものではない。
【0051】また、滑性粒子の平均粒子径は、トナーの
クリーニングを損わないために10μm以下であること
が好ましい。
【0052】また、本発明で用いるバインダー樹脂とし
ては、一般にコーティング剤として使用されるものであ
れば良いが、クリーニングブレード9本体の表面に表面
コーティング層14として形成し、感光体ドラム2と圧接
して使用することから考えると、特に摩擦係数の低い樹
脂が好ましい。
【0053】このようなバインダー樹脂の例としては、
ナイロン樹脂(ポリアミド)、シリコン樹脂、ポリアセ
タール樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
【0054】尚、滑性粒子を分散させたバインダー樹脂
をコーティング材として使用した場合、感光体ドラム2
との摩擦力を低減させ、効果的なクリーニングを行うこ
とが出来るが、ウレタンゴム12との接着力が若干弱くな
ることがあり、そこで、ウレタンゴム12と表面コーティ
ング層14との間に、接着層としてプライマー層を介在さ
せることにより、表面コーティング層14を形成するコー
ティング材の接着強度を上げる方法でも良い。
【0055】次に図6〜図8を用いて本発明に係るクリ
ーニング装置の第2実施形態について説明する。図6は
本発明に係るクリーニング装置の第2実施形態の構成を
示す断面説明図、図7は第2実施形態のクリーニングブ
レードの構成を示す側面図、図8(a)は第2実施形態
のクリーニングブレードを像担持体当接面側から見た正
面説明図、図8(b)は第2実施形態のクリーニングブ
レードを像担持体非当接面側から見た正面説明図であ
る。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一
の符号を付して説明を省略する。
【0056】前記第1実施形態では、クリーニングブレ
ード9の感光体ドラム2との当接面側のみに表面コーテ
ィング層14を設けた構成としたが、本実施形態では、図
6及び図7に示すように、クリーニングブレード9の剛
性を上げる目的で像担持体となる感光体ドラム2の当接
面側(図7の右側)及び非当接面側(図7の左側)に表
面コーティング層14,17を設けたものである。
【0057】そして、感光体ドラム2との当接面側及び
非当接面側のうち、少なくともどちらかの面側の表面コ
ーティング層14,17を、図4に示す前記第1実施形態と
同様にクリーニングブレード9の長手方向両端部近傍の
表面コーティング層14,17の感光体ドラム2の回転方向
の幅D4が、該クリーニングブレード9の長手方向中央
部の表面コーティング層14,17の感光体ドラム2の回転
方向の幅D5よりも小さくなるように構成するか、或い
は、図8に示すように、クリーニングブレード9の長手
方向両端部に表面コーティング層14,17を設けないよう
に構成される。
【0058】本実施形態では、図8(b)に示すよう
に、感光体ドラム2の非当接面側に設けられた表面コー
ティング層17の長手方向両端部をクリーニングブレード
9の長手方向両端部よりも長手方向両端部領域ΔDa,
ΔDbだけ中央側寄りに設定して構成したものである。
【0059】感光体ドラム2の非当接面側に設ける表面
コーティング層17は低摩擦材料である必要はなく、ま
た、クリーニングブレード9の先端からコーティングす
る必要もない。従って、非当接面側の表面コーティング
層17のコーティングパターンは材質及びコーティングパ
ターン形状に自由度があり、好ましい当接圧分布が得ら
れる最適なコーティングパターンに設計することが出来
る。
【0060】感光体ドラム2の非当接面側の表面コーテ
ィング層17は、クリーニングブレード9の長手方両端部
の当接圧が小さくなり、且つ、感光体ドラム2の表面に
当接したときに感光体ドラム2の回転方向のクリーニン
グブレード9の変形が最適になるようにコーティングパ
ターンを形成するのが良い。
【0061】本実施形態では、クリーニングブレード9
の感光体ドラム2の当接面側は、図8(a)に示すよう
に、長手方向全域に亘って厚さ20μm、感光体ドラム
2の回転方向の幅4mmのフッ化黒鉛を分散したナイロン
からなる表面コーティング層14を設けており、非当接面
側は、図8(b)に示すように、長手方向で画像形成領
域D1に対応する部分のみに感光体ドラム2の回転方向
の幅3mmのフッ化黒鉛を分散していないナイロンからな
る表面コーティング層17を設けることで当接圧が大きく
なるようにして、長手方向両端部は表面コーティング層
17を設けないことで、当接圧が小さくなるようにしてい
る。
【0062】ここで、上記フッ化黒鉛を分散していない
ナイロンからなる表面コーティング層17の引張弾性率は
約49033N/cm2(5000kgf/cm2)であり、フッ化
黒鉛を分散したナイロンからなる表面コーティング層14
の引張弾性率よりも1.5倍大きい。
【0063】また、表面コーティング層17の引張弾性率
はクリーニングブレード9母体のウレタンゴム12の引張
弾性率よりも100倍程度大きい。従って、前記第1実
施形態のようにクリーニングブレード9の片面のみにフ
ッ化黒鉛を分散したナイロンからなる表面コーティング
層14を形成したクリーニングブレード9よりも長手方向
両端部の当接圧を小さくすることが可能である。従っ
て、更にクリーニングブレード9の長手方向両端部のめ
くれを防止することが出来る。他の構成は前記第1実施
形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来
る。
【0064】
【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有
するので、クリーニングブレードの長手方向中央部は表
面コーティング層の像担持体回転方向の幅を大きくし、
長手方向両端部近傍は表面コーティング層の像担持体の
回転方向の幅を小さくすることで、クリーニングブレー
ドの長手方向中央部において十分なクリーニング性能を
得られる当接圧に設定しても、長手方向両端部の当接圧
は小さめになり、長期にわたって長手方向両端部からク
リーニングブレードがめくれるのを防止出来る。
【0065】更には、像担持体の長手方向の現像可能領
域外に当接するクリーニングブレードの長手方向両端部
近傍の表面コーティング層の像担持体回転方向の幅が、
像担持体の現像可能領域内に当接するクリーニングブレ
ードの長手方向中央部の表面コーティング層の像担持体
回転方向の幅よりも小さくすることで潤滑材となるトナ
ーが無い箇所でクリーニングブレードの長手方向両端部
の当接圧は小さめになり、長期にわたって長手方向両端
部からクリーニングブレードがめくれるのを防止出来
る。
【0066】また、クリーニングブレードの像担持体の
当接面側及び非当接面側に表面コーティング層を有する
場合で、少なくとも片面側の表面コーティング層の長手
方向両端部近傍の像担持体回転方向の幅を長手方向中央
部よりも小さくするか、或いは長手方向両端部の表面コ
ーティング層をなくすことで、より最適な当接圧分布を
得ることが可能となり、長手方向両端部からクリーニン
グブレードがめくれるのをより効果的に防止出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクリーニング装置を備えた画像形
成装置の構成を説明する断面説明図である。
【図2】本発明に係るクリーニング装置の第1実施形態
の構成を示す断面説明図である。
【図3】第1実施形態のクリーニングブレードの構成を
示す側面図である。
【図4】第1実施形態のクリーニングブレードの構成を
示す正面説明図である。
【図5】現像領域とクリーニングブレードとの位置関係
を説明する図である。
【図6】本発明に係るクリーニング装置の第2実施形態
の構成を示す断面説明図である。
【図7】第2実施形態のクリーニングブレードの構成を
示す側面図である。
【図8】(a)は第2実施形態のクリーニングブレード
を像担持体当接面側から見た正面説明図、(b)は第2
実施形態のクリーニングブレードを像担持体非当接面側
から見た正面説明図である。
【図9】従来例を説明する図である。
【符号の説明】
1…画像形成装置、2…感光体ドラム、3…一次帯電
器、4…露光光源、5…現像器、6…転写帯電器、7…
定着器、8…クリーニング装置、9…クリーニングブレ
ード、10…すくいシート、11…搬送スクリュー、12…ウ
レタンゴム、13…トナー溜まり、14…表面コーティング
層、15…ブレード支持部材、16…排出トレイ、17…表面
コーティング層、P…記録材、T…残留トナー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、該像担持体に当接して残留
    トナーを除去するクリーニングブレードを有するクリー
    ニング装置において、 前記クリーニングブレードの長手方向両端部近傍の表面
    コーティング層の像担持体回転方向の幅が、該クリーニ
    ングブレードの長手方向中央部の表面コーティング層の
    像担持体回転方向の幅よりも小さいことを特徴とするク
    リーニング装置。
  2. 【請求項2】 像担持体と、該像担持体に当接して残留
    トナーを除去するクリーニングブレードを有するクリー
    ニング装置において、 前記クリーニングブレードの像担持体当接面側及び像担
    持体非当接面側に表面コーティング層を有し、 前記像担持体当接面側及び像担持体非当接面側のうち少
    なくともどちらかの面側の表面コーティング層は、前記
    クリーニングブレードの長手方向両端部近傍の表面コー
    ティング層の像担持体回転方向の幅が、該クリーニング
    ブレードの長手方向中央部の表面コーティング層の像担
    持体回転方向の幅よりも小さいか、若しくは前記クリー
    ニングブレードの長手方向両端部に表面コーティング層
    を設けないことを特徴とするクリーニング装置。
  3. 【請求項3】 前記クリーニングブレードは弾性ブレー
    ドの表面に樹脂コーティング層をスクリーン印刷法によ
    り形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のクリーニング装置。
  4. 【請求項4】 像担持体と、該像担持体にトナー画像を
    現像する現像器と、前記像担持体に当接して残留トナー
    を除去し、且つ前記現像器による現像可能領域よりも長
    手方向に長いクリーニングブレードと、を有する画像形
    成装置において、 前記クリーニングブレードは、前記像担持体の現像可能
    領域外に当接する部分の該像担持体回転方向の表面コー
    ティング層の幅が、前記像担持体の現像可能領域に当接
    する部分の該像担持体回転方向の表面コーティング層の
    幅よりも小さいことを特徴とする画像形成装置。
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