JP2003130079A - 動力伝達軸 - Google Patents

動力伝達軸

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JP2003130079A
JP2003130079A JP2001332293A JP2001332293A JP2003130079A JP 2003130079 A JP2003130079 A JP 2003130079A JP 2001332293 A JP2001332293 A JP 2001332293A JP 2001332293 A JP2001332293 A JP 2001332293A JP 2003130079 A JP2003130079 A JP 2003130079A
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Japan
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power transmission
yoke
spline shaft
propeller tube
shaft
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JP2001332293A
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Hajime Watanabe
肇 渡邉
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な設備を使わずに、筒部材に伝達部材を
強固に固定でき、かつ、小型で簡単安価な動力伝達軸を
提供すること 【解決手段】 プロペラチューブ11は、一端部でスプ
ラインシャフト12とセレーション係合すると共に、他
端部でヨーク13とセレーション係合している。スプラ
インシャフト12およびヨーク13は、プロペラチュー
ブ11の中心に配置された細長い棒材19で軸方向に拘
束されている。したがって、プロペラチューブ11、ス
プラインシャフト12およびヨーク13が軸方向に外れ
ることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等に用い
られる動力伝達軸に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の動力伝達軸としては、図
3に示すものがある。この動力伝達軸は、プロペラチュ
ーブ61とスプラインシャフト62とヨーク63とを備
える。上記プロペラチューブ61の両端には、セレーシ
ョン65,66を設ける一方、上記スプラインシャフト
62にはセレーション67を設けると共に、ヨーク63
にセレーション68を設けている。そして、上記プロペ
ラチューブ61の一端のセレーション65とスプライン
シャフト62のセレーション67を周方向に係合させる
と共に、上記プロペラチューブ61の他端のセレーショ
ン66をヨーク63のセレーション68に周方向に係合
している。さらに、上記互いに係合するセレーション6
5,67および66,68をかしめて(図示せず)、上記
互いに係合するセレーション65,67および66,68
が軸方向に分離しないようにしている。なお、64は上
記スプラインシャフト62のスプライン部である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
動力伝達軸では、上記プロペラチューブ61に上記スプ
ラインシャフト62およびヨーク63をセレーションお
よびかしめで固定しているため、次のような問題が有っ
た。
【0004】1)かしめを行う専用の設備が必要にな
る。
【0005】2)上記プロペラチューブ61、ヨーク6
3およびスプラインシャフト62の材質がかしめ可能な
靱性の高い材質に限定されて、鋳造品や樹脂材料が使用
できない。
【0006】そこで、セレーションとかしめによる固定
に代えて、溶接でプロペラチューブにヨークとスプライ
ンシャフトを固定することが提案されている。この場合
も、溶接設備が必要になってプロペラチューブ、ヨーク
およびスプラインシャフトの材質が溶接可能な材質に限
定されて、鋳造品や樹脂の材料が使用できないという問
題があった。
【0007】また、プロペラチューブにスプラインシャ
フトとヨークを固定するのに、セレーション係合と圧入
とを併用する場合があるが、しかし、圧入による軸方向
の固定力は弱いため、プロペラチューブからヨークやス
プラインシャフトが抜け出る恐れがある。これを避ける
ためには、圧入部の寸法を大きくして肉厚を厚くして、
圧入荷重を大きくしなければならない。そうすると。重
量が増大し、コストアップを招くという問題があった。
【0008】そこで、本発明の目的は、特別な設備を使
わずに、筒部材に伝達部材を強固に固定でき、かつ、小
型で簡単安価な動力伝達軸を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の動力伝達軸は筒部材と、この筒部
材の一端部に周方向に係合する第1動力伝達部と、上記
筒部材の他端部に周方向に係合する第2動力伝達部と、
上記筒部材の中心に配置されると共に、両端部が上記第
一動力伝達部と第2動力伝達部に連結されて上記第1動
力伝達部および第2動力伝達部を軸方向に拘束する軸方
向拘束部材とを備えることを特徴としている。
【0010】上記請求項1の発明の動力伝達軸によれ
ば、第1動力伝達部と第2動力伝達部は、夫々、筒部材
の端部に周方向に係合している。したがって、上記第1
動力伝達部と第2動力伝達部との間に、上記筒部材を介
して、回転動力が伝達される。このとき、上記第1動力
伝達部と第2動力伝達部は、夫々に連結された軸方向拘
束部材によって、軸方向に拘束されているので、第1動
力伝達部および第2動力伝達部が筒部材から外れること
がない。
【0011】このように、上記筒部材に上記第1動力伝
達部および第2動力伝達部を軸方向拘束部材によって、
軸方向に固定しているので、溶接やかしめをすることな
く、上記筒部材に第1,第2動力伝達部を強固に軸方向
に固定することができる。したがって、上記筒部材に第
1,第2動力伝達部を固定するのに、大掛かりな溶接設
備やかしめ用の設備等の特別な設備が不要になる。ま
た、筒部材および第1,第2動力伝達部の材料は、溶接
やかしめ可能な材料に限定されることがないから、鋳造
品や樹脂等の種々の材料を使用することができる。
【0012】しかも、上記筒部材と第1,第2動力伝達
部とは、互いに、周方向に係合して、回転力を伝達する
と共に、上記軸方向拘束部材によって、軸方向に拘束し
て筒部材から第1,第2動力伝達部が外れないようにし
ているから、筒部材と第1,第2動力伝達部との固定に
溶接やかしめ等を用いる場合に比べて、構造が小型、簡
単、安価になる。
【0013】また、上記筒部材と第1,第2動力伝達部
とは、互いに、周方向に係合して、回転力を伝達すると
共に、上記軸方向拘束部材によって、軸方向に拘束して
筒部材から第1,第2動力伝達部が外れないようにして
いるから、セレーションと圧入を併用した場合のよう
に、圧入部の寸法を大きくして、肉厚を厚くして、圧入
荷重を大きくする必要はなく、重量が増大し、コストア
ップを招くということもない。
【0014】また、上記軸方向拘束部材は回転する筒部
材の中心に設置しているから、慣性モーメントおよび遠
心力が小さくて、かつ、アンバランスな遠心力が働くこ
とがない。したがって、振動や騒音の発生がなく、か
つ、軸方向拘束部材が第1,第2動力伝達部から外れるこ
とはない。
【0015】また、請求項2の発明の動力伝達軸は、請
求項1に記載の動力伝達軸において、上記第1動力伝達
部および第2動力伝達部は、第1ヨークおよび第2ヨー
クであり、上記軸方向拘束部材は、上記第1ヨークおよ
び上記第2ヨークを貫通すると共に、上記第1ヨークお
よび第2ヨークに溶接またはねじにより固定されている
ことを特徴としている。
【0016】上記請求項2の発明の動力伝達軸によれ
ば、第1ヨーク、第2ヨークは、軸方向の厚さが大きく
ないから、貫通穴を容易に空けることができ、その貫通
穴に上記軸方向拘束部材を貫通させて、上記第1ヨーク
および第2ヨークに上記軸方向拘束部材を溶接またはね
じにより簡単に固定することができる。
【0017】なお、この明細書で、ねじにより固定する
とは、先端部にねじを設けてこのねじを螺合する他に、
軸方向拘束部分にねじを設け、このねじにナットを螺合
して固定する場合も含む。
【0018】また、請求項3の発明の動力伝達軸は、請
求項1に記載の動力伝達軸において、上記第1動力伝達
部はヨークであり、第2動力伝達部はスプラインシャフ
トであり、上記軸方向拘束部材の一端部は、上記ヨーク
を貫通して、上記ヨークに溶接またはねじにより固定さ
れる一方、上記軸方向拘束部材の他端部は上記スプライ
ンシャフトに溶接またはねじにより固定されていること
を特徴としている。
【0019】上記請求項3の発明の動力伝達軸によれ
ば、上記第1動力伝達部はヨークであり、第2動力伝達
部はスプラインシャフトであるので、上記軸方向拘束部
材の一端部は、上記ヨークの貫通穴を通して上記ヨーク
に溶接またはねじにより強固に固定でき、上記軸方向拘
束部材の他端部は、上記スプラインシャフトに溶接また
はねじにより簡単に強固に固定できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
により詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の動力伝達軸の第1の実施
形態の断面図である。この実施形態の動力伝達軸は、筒
部材の一例としての略円筒形状のプロペラチューブ11
と、第1動力伝達部の一例としてのヨーク13と、第2
動力伝達部の一例としてのスプラインシャフト12と、
軸方向拘束部材の一例としての細長い棒材19とを備え
る。上記プロペラチューブ11、スプラインシャフト1
2、ヨーク13および細長い棒材19は、鋼で形成され
ている。
【0022】上記プロペラチューブ11の両端部の内周
には、セレーション15,16を設け、上記スプライン
シャフト12の一端部の外周とヨーク13の一端部の外
周に、夫々、セレーション17とセレーション18を設
けている。そして、上記プロペラチューブ11の一端部
のセレーション15とスプラインシャフト12の一端部
のセレーション17を周方向に係合して周方向に回転を
伝達可能にすると共に、上記プロペラチューブ11の他
端部のセレーション16をヨーク13の一端部のセレー
ション18に周方向に係合して回転を伝達可能にしてい
る。なお、上記セレーション15,17同士の係合およ
びセレーション16,18同士の係合は、軽い圧入状態
での係合であってもよい。なお、14は上記スプライン
シャフト12のスプライン部である。
【0023】また、上記細長い棒材19は、プロペラチ
ューブ11の略中心に配置している。この細長い棒材1
9は、両端部分19a,19bを設け、一方のねじ19aを
スプラインシャフト12の略中心に螺合して、棒材19
をスプラインシャフト12に強固に固定すると共に、ヨ
ーク13の略中心を貫通する貫通穴に、他方のねじ19
bを貫通してナット20で締め付けている。
【0024】こうして、プロペラチューブ11の一端面
11aに、スプラインシャフト12に設けた環状突起1
2bを押し付ける一方、プロペラチューブ11の他端面
11bに、ヨーク13に設けた環状突起13cを押し付け
て、プロペラチューブ11、スプラインシャフト12お
よびヨーク13を細長い棒材19によって、軸方向に強
固に固定している。
【0025】上記構成によれば、スプラインシャフト1
2とヨーク13は、夫々、プロペラチューブ11の端部
においてセレーション係合している。したがって、上記
スプラインシャフト12とヨーク13との間に、プロペ
ラチューブ11を介して、回転動力が伝達される。この
とき、上記スプラインシャフト12とヨーク13は、夫
々に連結された細長い棒材19によって、軸方向に拘束
されているので、スプラインシャフト12およびヨーク
13がプロペラチューブ11から外れることがない。
【0026】このように、上記プロペラチューブ11に
スプラインシャフト12およびヨーク13を、細長い棒
材19とナット20によって、軸方向に固定しているの
で、溶接やかしめをすることなく、プロペラチューブ1
1にスプラインシャフト12およびヨーク13を軸方向
に強固に固定することができる。したがって、プロペラ
チューブ11にスプラインシャフト12およびヨーク1
3を固定するのに、大掛かりな溶接設備やかしめ用の設
備等の特別な設備が不要になる。
【0027】また、上記プロペラチューブ11、スプラ
インシャフト12およびヨーク13の材料は、細長い棒
材19によってねじで固定していて、溶接やかしめ可能
な材料に限定されることがないから、鋼の他に鋳造品や
樹脂等の種々の材料を使用することができる。
【0028】しかも、上記プロペラチューブ11に、ス
プラインシャフト12およびヨーク13をねじ19a,1
9bを有する細長い棒材19によって締め付けてプロペ
ラチューブ11からスプラインシャフト12およびヨー
ク13が外れないようにしているから、プロペラチュー
ブと、スプラインシャフトおよびヨークとの固定に溶接
やかしめ等を用いる場合に比べて、プロペラチューブ等
の肉厚が薄くなって、構造が小型、簡単、安価になる。
【0029】また、上記プロペラチューブ11に、スプ
ラインシャフト12およびヨーク13をねじ19a,19
bを有する細長い棒材19で締めつけてプロペラチュー
ブ11からスプラインシャフト12およびヨーク13が
外れないようにしているから、プロペラチューブ11と
スプラインシャフト12およびヨーク13との圧入は軽
いものでも良くなって、肉厚を薄くすることができ、軽
量化でき、コストを低減できる。
【0030】また、上記細長い棒材19は回転するプロ
ペラチューブ11の中心に設置しているから、慣性モー
メントおよび遠心力が小さくて、かつ、アンバランスな
遠心力が働くことがない。したがって、振動や騒音の発
生がなく、かつ、細長い棒材19がスプラインシャフト
12およびヨーク13から外れることはない。
【0031】図2(A)は本発明の動力伝達軸の第2の実
施形態の断面図である。この第2の実施形態では、第1
の実施形態の鋼でできた第2動力伝達部の一例としての
スプラインシャフト12を鋼でできたヨーク42に置き
かえた点のみが、第1の実施形態と異なる。
【0032】上記ヨーク42の端部とプロペラチューブ
11の端部とはセレーションを介して周方向に係合する
と共に、上記ヨーク42の中心に貫通穴を空け、その貫
通穴に貫通した上記細長い棒材47の先端のねじ47a
をヨーク42にナット50で固定している。
【0033】上記構成において、ヨーク13とヨーク4
2は、夫々、第1の実施形態と同様にプロペラチューブ
11の端部にセレーションを介して周方向に係合してい
る。したがって、ヨーク13とヨーク42との間に、プ
ロペラチューブ11を介して、回転動力が伝達される。
このとき、ヨーク13とヨーク42は、夫々に連結され
た細長い棒材47によって、軸方向に拘束されているの
で、ヨーク13およびヨーク42がプロペラチューブ1
1から外れることがない。
【0034】また、この第2の実施形態も第1の実施形
態と同様に溶接やかしめが用いられていないので、溶接
やかしめ専用の設備が不必要になり、プロペラチューブ
11、ヨーク13、ヨーク42および細長い棒材47の
材質が、溶接やかしめ可能な材質に限られることもな
い。
【0035】また、上記第2の実施形態では、第1,第
2動力伝達部は、軸方向の厚さが大きくないヨーク1
3,42であるので、ヨーク13,42には比較的簡単に
貫通穴を空けることができ、棒材47の両端をこの貫通
穴に通すことによって、細長い棒材47とプロペラチュ
ーブ11の両端のヨーク13,42をねじ47b,47aと
ナット20,50により簡単に、強固に固定することが
できる。
【0036】また、図2(B)は本発明の第3の実施形
態の断面図であり、図2(B)において第1の実施形態
と同一構成部には同一番号を付して、説明を省略する。
この第3の実施形態では、プロペラチューブ11にヨー
ク52,54をセレーションを介して周方向に係合する
ところは図2(A)と同様である。上記ヨーク52,54
は溶接可能な金属でできている。上記プロペラチューブ
11の中心には、軸方向拘束部材の一例としての溶接可
能な金属で作られたピアノ線等の線状部材であるワイヤ
ー57を配置し、このワイヤー57の先端57a,57b
は、ヨーク52,54の略中心を貫く貫通穴を通して、
このワイヤー57に引っ張り力をかけた状態で、ヨーク
52,54の外側表面58,59の略中心に局所的に溶接
している。
【0037】上記構成において、プロペラチューブ11
の両端のヨーク52,54は、夫々、プロペラチューブ
11の両端の端部にセレーションを介して周方向に係合
している。したがって、プロペラチューブ11の両端の
ヨーク52,54間に、プロペラチューブ11を介し
て、回転動力が伝達される。このとき、プロペラチュー
ブ11の両端のヨーク52,54は、夫々に連結された
ワイヤー57によって、軸方向に拘束されているので、
ヨーク52,54がプロペラチューブ11から外れるこ
とがない。
【0038】ここで、この第3の実施形態では、ワイヤ
ー57の先端57a,57bはヨーク52,54の略中心に
局所的に溶接している。したがって、従来のようなプロ
ペラチューブの端部とヨークの端部の周方向の環状係合
部分に施される大面積な溶接とは異なり、安価に簡単に
溶接ができ、上記局所的な溶接では上記従来のような大
面積な溶接の場合しばしばおきるプロペラチューブやヨ
ークのひずみを生じることもない。
【0039】また、この第3の実施形態では、動力伝達
部は、軸方向の厚さが大きくないヨーク52,54であ
るので、ヨーク52,54には比較的簡単に貫通穴を空
けることができ、ワイヤー57をこの貫通穴に通すこと
によって、ワイヤー57とプロペラチューブ11の両端
のヨーク52,54とを、局所的な溶接により簡単にか
つ強固に固定することができる。
【0040】なお、上記第1,第2,第3の実施例では、
筒部材と、筒部材の両端に位置する第1動力伝達部およ
び第2動力伝達部を周方向に係合するのに、セレーショ
ン係合が用いられたが、セレーション係合の代りに、ス
プライン係合を用いてもよく、キー係合を用いてもよ
い。
【0041】また、上記実施形態では、軸方向拘束部材
として、鋼製の棒材や溶接可能な金属でできたワイヤー
が用いられたが、これに限らない。また、プロペラチュ
ーブ、ヨークおよびスプラインシャフトは、アルミ合
金、樹脂等も用いられることができる。
【0042】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の動力伝達軸によれば、筒部材に第1動力伝達部およ
び第2動力伝達部を軸方向拘束部材によって、軸方向に
固定しているので、溶接やかしめをすることなく、上記
筒部材に第1,第2動力伝達部を強固に軸方向に固定す
ることができる。したがって、本請求項1の発明によれ
ば上記筒部材に第1,第2動力伝達部を固定するのに、
大掛かりな溶接設備やかしめ用の設備等の特別な設備を
不要にでき、また、筒部材および第1,第2動力伝達部
の材料は、溶接やかしめ可能な材料に限定されることが
なくて、鋳造品や樹脂等の種々の材料を使用することが
できる。
【0043】また、請求項1の発明の動力伝達軸によれ
ば、上記筒部材と第1,第2動力伝達部とは、互いに、
周方向に係合して、回転力を伝達すると共に、上記軸方
向拘束部材によって、筒部材から第1,第2動力伝達部
が軸方向に外れないようにしているから、筒部材と第
1,第2動力伝達部との固定に溶接やかしめ等を用いる
場合に比べて、構造が小型、簡単、安価になる。
【0044】また、請求項1の発明の動力伝達軸によれ
ば、上記軸方向拘束部材によって、筒部材から第1,第
2動力伝達部が軸方向に外れないようにしているから、
セレーションと圧入を併用した場合のように、圧入部の
寸法を大きくして、肉厚を厚くして、圧入荷重を大きく
する必要はなく、重量が増大し、コストアップを招くと
いうこともない。
【0045】また、請求項1の発明の動力伝達軸によれ
ば、上記軸方向拘束部材は回転する筒部材の中心に設置
しているから、慣性モーメントおよび遠心力が小さく
て、かつ、アンバランスな遠心力が働くことがない。し
たがって、振動や騒音発生がなく、かつ、軸方向拘束部
材が第1,第2動力伝達部からはずれることもない。
【0046】また、請求項2の発明の動力伝達軸によれ
ば、第1ヨーク、第2ヨークは、軸方向の厚さが大きく
ないから、貫通穴を容易に空けることができ、その貫通
穴に上記軸方向拘束部材を貫通させて、上記第1ヨーク
および第2ヨークに上記軸方向拘束部材を溶接やねじで
簡単に固定することができる。
【0047】また、請求項3の発明の動力伝達軸によれ
ば、上記第1動力伝達部はヨークであり、第2動力伝達
部はスプラインシャフトであるので、上記軸方向拘束部
材の一端部は、上記ヨークの貫通穴を通して上記ヨーク
に溶接またはねじで強固に固定でき、上記軸方向拘束部
材の他端部は、上記スプラインシャフトにねじや溶接に
より簡単に強固に固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の動力伝達軸の断面
図である。
【図2】 図2(A)は本発明の第2の実施形態の動力
伝達軸の断面図であり、図2(B)は本発明の第3の実
施形態の動力伝達軸の断面図である。
【図3】 従来の動力伝達軸の断面図である。
【符号の説明】
11 プロペラチューブ、 12 スプラインシャフト、 13 ヨーク、 14 スプライン、 15,16,17,18 セレーション、 19 棒材、 20 ナット。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒部材と、 この筒部材の一端部に周方向に係合する第1動力伝達部
    と、 上記筒部材の他端部に周方向に係合する第2動力伝達部
    と、 上記筒部材の中心に配置されると共に、両端部が上記第
    1動力伝達部と第2動力伝達部に連結されて上記第1動
    力伝達部および第2動力伝達部を軸方向に拘束する軸方
    向拘束部材とを備えることを特徴とする動力伝達軸。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の動力伝達軸において、
    上記第1動力伝達部および第2動力伝達部は、第1ヨー
    クおよび第2ヨークであり、上記軸方向拘束部材は、上
    記第1ヨークおよび上記第2ヨークを貫通すると共に、
    上記第1ヨークおよび第2ヨークに溶接またはねじによ
    り固定されていることを特徴とする動力伝達軸。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の動力伝達軸において、
    上記第1動力伝達部はヨークであり、第2動力伝達部は
    スプラインシャフトであり、上記軸方向拘束部材の一端
    部は、上記ヨークを貫通して、上記ヨークに溶接または
    ねじにより固定される一方、上記軸方向拘束部材の他端
    部は上記スプラインシャフトに溶接またはねじにより固
    定されていることを特徴とする動力伝達軸。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010504213A (ja) * 2006-09-22 2010-02-12 ジーケイエヌ ドライヴライン インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 中空部材の成形方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010504213A (ja) * 2006-09-22 2010-02-12 ジーケイエヌ ドライヴライン インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 中空部材の成形方法

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