JP2001138932A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents
電動式パワーステアリング装置Info
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- JP2001138932A JP2001138932A JP32790899A JP32790899A JP2001138932A JP 2001138932 A JP2001138932 A JP 2001138932A JP 32790899 A JP32790899 A JP 32790899A JP 32790899 A JP32790899 A JP 32790899A JP 2001138932 A JP2001138932 A JP 2001138932A
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- Japan
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- shaft
- housing
- cylindrical member
- sensor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】コラプスストロークを十分確保し、かつ低コス
トな電動式パワーステアリング装置を提供する。 【解決手段】円筒部材23の内周に雌セレーション23
bを形成する場合でも、円筒部材23を貫通する工具に
よって、ブローチ加工など、より効率的な加工を行うこ
とができ、それにより生産性を向上させることができ
る。また、センサ軸32を、ステアリング装置の出力軸
と兼用することによって、ステアリング装置のコンパク
ト化を図り、またステアリング装置のコラプスストロー
クを確保できる。
トな電動式パワーステアリング装置を提供する。 【解決手段】円筒部材23の内周に雌セレーション23
bを形成する場合でも、円筒部材23を貫通する工具に
よって、ブローチ加工など、より効率的な加工を行うこ
とができ、それにより生産性を向上させることができ
る。また、センサ軸32を、ステアリング装置の出力軸
と兼用することによって、ステアリング装置のコンパク
ト化を図り、またステアリング装置のコラプスストロー
クを確保できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動式パワーステア
リング装置、特にコンパクトな構成を有する電動式パワ
ーステアリング装置に関する。
リング装置、特にコンパクトな構成を有する電動式パワ
ーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の電動式パワーステアリング装置と
して、補助操舵トルクとなる電動モータの回転力を歯車
装置により減速して操舵機構の出力軸に伝達し、ステア
リングホイールに印加された操舵力を補助して、車輪の
操舵を行なうように構成したものが知られている。この
ような電動式パワーステアリング装置においては、ハウ
ジング内に設けられた動力伝達機構を用いて、電動モー
タの回転を減速しつつ出力軸に動力を伝達している。
して、補助操舵トルクとなる電動モータの回転力を歯車
装置により減速して操舵機構の出力軸に伝達し、ステア
リングホイールに印加された操舵力を補助して、車輪の
操舵を行なうように構成したものが知られている。この
ような電動式パワーステアリング装置においては、ハウ
ジング内に設けられた動力伝達機構を用いて、電動モー
タの回転を減速しつつ出力軸に動力を伝達している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ステアリン
グホイールに付与される操舵トルクを検出するために、
ステアリングホイールに連結された入力軸と、操舵機構
に連結された出力軸間にトルクセンサユニットを挿入す
る構成が考えられている。かかるトルクセンサユニット
としては、例えばセンサ軸がねじられた時に生じるねじ
り応力を検出するものが知られている。
グホイールに付与される操舵トルクを検出するために、
ステアリングホイールに連結された入力軸と、操舵機構
に連結された出力軸間にトルクセンサユニットを挿入す
る構成が考えられている。かかるトルクセンサユニット
としては、例えばセンサ軸がねじられた時に生じるねじ
り応力を検出するものが知られている。
【0004】ところが、かかるトルクセンサユニット
は、応力検出部を格納した比較的大型の本体と、これを
貫通して設けられたセンサ軸とを有しており、従ってそ
の全長が比較的長いため、そのままステアリング装置に
組み込むと、例えば車両衝突時にステアリング装置が収
縮(コラプス)するためのストロークが短くなるという
問題がある。
は、応力検出部を格納した比較的大型の本体と、これを
貫通して設けられたセンサ軸とを有しており、従ってそ
の全長が比較的長いため、そのままステアリング装置に
組み込むと、例えば車両衝突時にステアリング装置が収
縮(コラプス)するためのストロークが短くなるという
問題がある。
【0005】これに対し、応力検出部を、電動式パワー
ステアリング装置のハウジング内に収めれば、トルクセ
ンサユニットをよりコンパクト化できるという考えもあ
る。ところが、車両衝突時に収縮しやすくなるように、
一般的なステアリング装置は、ステアリングホイールと
センサ軸とを連結する入力軸において、入れ子式の構成
を採用しているため、入力軸の振れが生じやすく、従っ
て曲げ応力が比較的顕著となる傾向があることから、応
力検出部がその曲げ応力を誤って検出する恐れがある。
このような曲げ応力の影響を回避するためには、ハウジ
ングに対して、応力検出部を含むトルクセンサユニット
の本体をフローティング状態に支持する必要があり、よ
って本体を容易に省略することができないという問題も
ある。
ステアリング装置のハウジング内に収めれば、トルクセ
ンサユニットをよりコンパクト化できるという考えもあ
る。ところが、車両衝突時に収縮しやすくなるように、
一般的なステアリング装置は、ステアリングホイールと
センサ軸とを連結する入力軸において、入れ子式の構成
を採用しているため、入力軸の振れが生じやすく、従っ
て曲げ応力が比較的顕著となる傾向があることから、応
力検出部がその曲げ応力を誤って検出する恐れがある。
このような曲げ応力の影響を回避するためには、ハウジ
ングに対して、応力検出部を含むトルクセンサユニット
の本体をフローティング状態に支持する必要があり、よ
って本体を容易に省略することができないという問題も
ある。
【0006】又、例えば端部に雄セレーションを形成し
たセンサ軸に対して、出力軸を連結する場合、出力軸の
結合端に袋孔を形成し、更に、この袋孔内にスロッタ加
工などで雌セレーションを形成し、セレーション同士を
係合させることが通常行われる。しかしながら、袋孔に
雌セレーションを形成するためには、ブローチ加工など
に比べて加工効率の低いスロッタ加工などを施すしかな
く、生産性が低下すると共に製造コストが増大してしま
う。
たセンサ軸に対して、出力軸を連結する場合、出力軸の
結合端に袋孔を形成し、更に、この袋孔内にスロッタ加
工などで雌セレーションを形成し、セレーション同士を
係合させることが通常行われる。しかしながら、袋孔に
雌セレーションを形成するためには、ブローチ加工など
に比べて加工効率の低いスロッタ加工などを施すしかな
く、生産性が低下すると共に製造コストが増大してしま
う。
【0007】更に、応力検出部から、外部のCPUに対
して検出信号を送信するための配線は、電動式パワース
テアリング装置のハウジングに形成された開口から外部
へと延在させる必要がるが、これを不用意に引っ張ると
端子が剥がれるなどの恐れがあることから、かかる配線
をハウジングに固定する留め具が必要となっている。と
ころが、ハウジングの周囲は、車両関連の部品が配置さ
れる場所であるので、留め具をいずれの場所に設けるか
という問題がある。又、ハウジングの孔をどのような態
様で遮蔽するかも問題である。
して検出信号を送信するための配線は、電動式パワース
テアリング装置のハウジングに形成された開口から外部
へと延在させる必要がるが、これを不用意に引っ張ると
端子が剥がれるなどの恐れがあることから、かかる配線
をハウジングに固定する留め具が必要となっている。と
ころが、ハウジングの周囲は、車両関連の部品が配置さ
れる場所であるので、留め具をいずれの場所に設けるか
という問題がある。又、ハウジングの孔をどのような態
様で遮蔽するかも問題である。
【0008】そこで本発明は、従来技術にかかる問題点
に鑑み、コラプスストロークを十分確保し、かつ低コス
トな電動式パワーステアリング装置を提供することを目
的とする。
に鑑み、コラプスストロークを十分確保し、かつ低コス
トな電動式パワーステアリング装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明の電動式パワーステアリング装置は、操舵力を入
力する入力軸と、回転力を発生する電動モータと、前記
入力軸と、操舵機構とに連結されたセンサ軸と、前記セ
ンサ軸のねじり応力を検出する検出部と、前記センサ軸
によって貫通され、前記電動モータが発生した回転力を
伝達されるようになっている円筒部材と、前記円筒部材
から前記センサ軸へ、前記回転力を伝達する動力伝達手
段とを有するものである。
本発明の電動式パワーステアリング装置は、操舵力を入
力する入力軸と、回転力を発生する電動モータと、前記
入力軸と、操舵機構とに連結されたセンサ軸と、前記セ
ンサ軸のねじり応力を検出する検出部と、前記センサ軸
によって貫通され、前記電動モータが発生した回転力を
伝達されるようになっている円筒部材と、前記円筒部材
から前記センサ軸へ、前記回転力を伝達する動力伝達手
段とを有するものである。
【0010】本発明の電動式パワーステアリング装置
は、ハウジングと、操舵力を入力する入力軸と、回転力
を発生する電動モータと、前記入力軸と、操舵機構とに
連結されたセンサ軸と、前記ハウジング内に収納され、
前記センサ軸のねじり応力を検出し、対向する信号を配
線を介して外部へと出力する検出部と、前記電動モータ
から前記センサ軸へ、前記回転力を伝達するためのウォ
ームホイール機構と、前記ハウジングを取り付けるため
のブラケットと、を有し、前記配線が外部へと延在でき
るように前記ハウジングに開口が設けられており、前記
ブラケットは、前記開口を遮蔽する機能と、前記配線に
当接して所定の摩擦力を付与する機能との少なくとも一
方を有するものである。
は、ハウジングと、操舵力を入力する入力軸と、回転力
を発生する電動モータと、前記入力軸と、操舵機構とに
連結されたセンサ軸と、前記ハウジング内に収納され、
前記センサ軸のねじり応力を検出し、対向する信号を配
線を介して外部へと出力する検出部と、前記電動モータ
から前記センサ軸へ、前記回転力を伝達するためのウォ
ームホイール機構と、前記ハウジングを取り付けるため
のブラケットと、を有し、前記配線が外部へと延在でき
るように前記ハウジングに開口が設けられており、前記
ブラケットは、前記開口を遮蔽する機能と、前記配線に
当接して所定の摩擦力を付与する機能との少なくとも一
方を有するものである。
【0011】
【作用】本発明の電動式パワーステアリング装置によれ
ば、操舵力を入力する入力軸と、回転力を発生する電動
モータと、前記入力軸と、操舵機構とに連結されたセン
サ軸と、前記センサ軸のねじり応力を検出する検出部
と、前記センサ軸によって貫通され、前記電動モータが
発生した回転力を伝達されるようになっている円筒部材
と、前記円筒部材から前記センサ軸へ、前記回転力を伝
達する動力伝達手段とを有するので、例えば前記円筒部
材に、前記動力伝達手段の位置部を構成する雌セレーシ
ョンを形成する場合でも、ブローチ加工など、より効率
的な加工を行うことができ、それにより生産性を向上さ
せることができる。更に、前記センサ軸が前記円筒部材
を貫通しているので、ステアリング装置の出力軸と兼用
することができ、かかる出力軸を省略することによりス
テアリング装置のコンパクト化を図り、またステアリン
グ装置のコラプスストロークを確保できる。
ば、操舵力を入力する入力軸と、回転力を発生する電動
モータと、前記入力軸と、操舵機構とに連結されたセン
サ軸と、前記センサ軸のねじり応力を検出する検出部
と、前記センサ軸によって貫通され、前記電動モータが
発生した回転力を伝達されるようになっている円筒部材
と、前記円筒部材から前記センサ軸へ、前記回転力を伝
達する動力伝達手段とを有するので、例えば前記円筒部
材に、前記動力伝達手段の位置部を構成する雌セレーシ
ョンを形成する場合でも、ブローチ加工など、より効率
的な加工を行うことができ、それにより生産性を向上さ
せることができる。更に、前記センサ軸が前記円筒部材
を貫通しているので、ステアリング装置の出力軸と兼用
することができ、かかる出力軸を省略することによりス
テアリング装置のコンパクト化を図り、またステアリン
グ装置のコラプスストロークを確保できる。
【0012】尚、前記動力伝達手段が、前記円筒部材と
前記センサ軸との間において、所定値を超えた回転力の
伝達を阻止する、いわゆるトルクリミッタ機能を有すれ
ば、過大な回転力の伝達を阻止できる。
前記センサ軸との間において、所定値を超えた回転力の
伝達を阻止する、いわゆるトルクリミッタ機能を有すれ
ば、過大な回転力の伝達を阻止できる。
【0013】更に、本発明の電動式パワーステアリング
装置によれば、ハウジングと、操舵力を入力する入力軸
と、回転力を発生する電動モータと、前記入力軸と、操
舵機構とに連結されたセンサ軸と、前記ハウジング内に
収納され、前記センサ軸のねじり応力を検出し、対向す
る信号を配線を介して外部へと出力する検出部と、前記
電動モータから前記センサ軸へ、前記回転力を伝達する
ためのウォームホイール機構と、前記ハウジングを取り
付けるためのブラケットと、を有し、前記配線が外部へ
と延在できるように前記ハウジングに開口が設けられて
おり、前記ブラケットは、前記開口を遮蔽する機能と、
前記配線に当接して所定の摩擦力を付与する機能との少
なくとも一方を有するので、かかるブラケットを例えば
前記開口を遮蔽するカバー部材と兼用でき、それにより
カバー部材を省略できることからコスト低減が図れ、一
方かかるブラケットを前記配線に当接させて所定の摩擦
力を付与することにより、例えば配線の留め具を省略で
きることからコスト低減が図れる。
装置によれば、ハウジングと、操舵力を入力する入力軸
と、回転力を発生する電動モータと、前記入力軸と、操
舵機構とに連結されたセンサ軸と、前記ハウジング内に
収納され、前記センサ軸のねじり応力を検出し、対向す
る信号を配線を介して外部へと出力する検出部と、前記
電動モータから前記センサ軸へ、前記回転力を伝達する
ためのウォームホイール機構と、前記ハウジングを取り
付けるためのブラケットと、を有し、前記配線が外部へ
と延在できるように前記ハウジングに開口が設けられて
おり、前記ブラケットは、前記開口を遮蔽する機能と、
前記配線に当接して所定の摩擦力を付与する機能との少
なくとも一方を有するので、かかるブラケットを例えば
前記開口を遮蔽するカバー部材と兼用でき、それにより
カバー部材を省略できることからコスト低減が図れ、一
方かかるブラケットを前記配線に当接させて所定の摩擦
力を付与することにより、例えば配線の留め具を省略で
きることからコスト低減が図れる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態を
図面を参照して以下に詳細に説明する。図1は、本発明
の第1の実施の形態である電動式パワーステアリング装
置100の一部断面図である。図2は、図1の構成のII
部を拡大して示す図である。図3は、図2の構成を矢印
III方向に見た図である。
図面を参照して以下に詳細に説明する。図1は、本発明
の第1の実施の形態である電動式パワーステアリング装
置100の一部断面図である。図2は、図1の構成のII
部を拡大して示す図である。図3は、図2の構成を矢印
III方向に見た図である。
【0015】図1において、電動式パワーステアリング
装置100は、不図示の車体に対してブラケット101
aにより支持されるアウタコラムチューブ101と、こ
れに内包されるようにして嵌合し、左方に向かって延在
するインナコラムチューブ102と、インナコラムチュ
ーブ102の左端に連結され、且つブラケット15によ
り不図示の車体に対して支持されたハウジング10とを
有している。図1,2に示す如く、ハウジング10内に
は、トルクセンサユニット30が配置されている。
装置100は、不図示の車体に対してブラケット101
aにより支持されるアウタコラムチューブ101と、こ
れに内包されるようにして嵌合し、左方に向かって延在
するインナコラムチューブ102と、インナコラムチュ
ーブ102の左端に連結され、且つブラケット15によ
り不図示の車体に対して支持されたハウジング10とを
有している。図1,2に示す如く、ハウジング10内に
は、トルクセンサユニット30が配置されている。
【0016】アウタコラムチューブ101内を、右端に
おいて不図示のステアリングホイールに連結された中空
の入力軸11が右方から延在し、アウタコラムチューブ
101の左端近傍で、トルクセンサユニット30を貫通
して延在するセンサ軸32の右端を嵌合させている。よ
り具体的には、入力軸11の左端内周には雌セレーショ
ン11aが形成され、センサ軸32の右端外周には雄セ
レーション32bが形成され、両セレーション同士11
a、32bを係合させることにより、入力軸11とセン
サ軸32とは回転方向に一体であるが、所定値以上の力
を受けると軸線方向に相対移動可能なように連結されて
いる。入力軸11は、玉軸受13により、アウタコラム
チューブ101に対して回転自在に支持されている。
おいて不図示のステアリングホイールに連結された中空
の入力軸11が右方から延在し、アウタコラムチューブ
101の左端近傍で、トルクセンサユニット30を貫通
して延在するセンサ軸32の右端を嵌合させている。よ
り具体的には、入力軸11の左端内周には雌セレーショ
ン11aが形成され、センサ軸32の右端外周には雄セ
レーション32bが形成され、両セレーション同士11
a、32bを係合させることにより、入力軸11とセン
サ軸32とは回転方向に一体であるが、所定値以上の力
を受けると軸線方向に相対移動可能なように連結されて
いる。入力軸11は、玉軸受13により、アウタコラム
チューブ101に対して回転自在に支持されている。
【0017】一方、センサ軸32は、シール付きのニー
ドル軸受14により、ハウジング10の軸線方向開口1
0bに嵌合したインナコラムチューブ102に対して回
転自在に支持されており、コラプスストロークを確保す
るようになっている。これを具体的に説明する。例え
ば、センサ軸32を、玉軸受で支持しようとすると、ハ
ウジング10の軸線方向開口10bを大径化しなくては
ならないが、電動式パワーステアリング装置の周囲に配
置される部品との兼ね合いで、かかる軸線方向開口10
bの大径化には制限がある。一方、ハウジング10内へ
の異物の侵入を防止すべくシールを設ける必要があるこ
とから、玉軸受とシールとを軸線方向に直列的に配置し
なくてはならない。
ドル軸受14により、ハウジング10の軸線方向開口1
0bに嵌合したインナコラムチューブ102に対して回
転自在に支持されており、コラプスストロークを確保す
るようになっている。これを具体的に説明する。例え
ば、センサ軸32を、玉軸受で支持しようとすると、ハ
ウジング10の軸線方向開口10bを大径化しなくては
ならないが、電動式パワーステアリング装置の周囲に配
置される部品との兼ね合いで、かかる軸線方向開口10
bの大径化には制限がある。一方、ハウジング10内へ
の異物の侵入を防止すべくシールを設ける必要があるこ
とから、玉軸受とシールとを軸線方向に直列的に配置し
なくてはならない。
【0018】ところが、玉軸受とシールとを軸線方向に
直列的に配置すると、車両の二次衝突時に、ステアリン
グホイール(不図示)を介して運転者から押された入力
軸11がセンサ軸32の外周に対して摺動しつつ最大限
入り込める(コラプス)できる距離、いわゆるコラプス
ストロークがより短くなってしまう。これに対し、本実
施の形態においては、センサ軸32を、シール付きのニ
ードル軸受14により、ハウジング10の軸線方向開口
10bに嵌合したインナコラムチューブ102に対して
回転自在に支持しているので、軸線方向開口10bの内
径を抑えることができると共に、別個のシールも不要と
なることから、コラプスストロークを確保できるように
なっている。
直列的に配置すると、車両の二次衝突時に、ステアリン
グホイール(不図示)を介して運転者から押された入力
軸11がセンサ軸32の外周に対して摺動しつつ最大限
入り込める(コラプス)できる距離、いわゆるコラプス
ストロークがより短くなってしまう。これに対し、本実
施の形態においては、センサ軸32を、シール付きのニ
ードル軸受14により、ハウジング10の軸線方向開口
10bに嵌合したインナコラムチューブ102に対して
回転自在に支持しているので、軸線方向開口10bの内
径を抑えることができると共に、別個のシールも不要と
なることから、コラプスストロークを確保できるように
なっている。
【0019】図8は、トルクセンサユニット30の軸線
方向断面図である。図8において、筐体状の本体1内
に、これを貫通するセンサ軸32が配置されている。セ
ンサ軸32は、本体31の両端近傍で、玉軸受34,3
5により回転自在に支持されている。センサ軸32の本
体1内中央外周において、互いに交差する向きに延在す
る一対のヘリカル溝群32c、32dが形成されてい
る。本体1の内周には、ヘリカル溝群32c、32dに
それぞれ対応するようにして配置されたコイル36a,
36bと、回路基板36cとを含む検出部としてのコイ
ルユニット36が設けられている。回路基板36cに
は、配線33が接続されている。
方向断面図である。図8において、筐体状の本体1内
に、これを貫通するセンサ軸32が配置されている。セ
ンサ軸32は、本体31の両端近傍で、玉軸受34,3
5により回転自在に支持されている。センサ軸32の本
体1内中央外周において、互いに交差する向きに延在す
る一対のヘリカル溝群32c、32dが形成されてい
る。本体1の内周には、ヘリカル溝群32c、32dに
それぞれ対応するようにして配置されたコイル36a,
36bと、回路基板36cとを含む検出部としてのコイ
ルユニット36が設けられている。回路基板36cに
は、配線33が接続されている。
【0020】トルクセンサユニット30は、センサ軸3
2が受けたトルクに応じて生じるねじり応力を、ヘリカ
ル溝群32c、32dにかかる磁界変化としてコイル3
6a、36bにより検出し、対応する信号を配線33を
介して外部のCPU(不図示)に対して出力可能となっ
ている。
2が受けたトルクに応じて生じるねじり応力を、ヘリカ
ル溝群32c、32dにかかる磁界変化としてコイル3
6a、36bにより検出し、対応する信号を配線33を
介して外部のCPU(不図示)に対して出力可能となっ
ている。
【0021】センサ軸32のねじり応力を検出する際
に、センサ軸32に曲げが生じると、ヘリカル溝群32
c、32dと、コイル36a,36bとの間隔が部分的
に変化するため、誤った値を検出する恐れがある。そこ
でコイル36a、36bを取り付けた本体31を、ヘリ
カル溝群32c、32dより軸線方向に等距離の位置
で、玉軸受34,35を介してセンサ軸32上に、いわ
ゆるフローティング支持するようにしており、それによ
りセンサ軸32に曲げが生じても、ヘリカル溝群32
c、32dと、コイル36a,36bとの間隔が実質的
に変化しないようにし、検出精度を確保している。
に、センサ軸32に曲げが生じると、ヘリカル溝群32
c、32dと、コイル36a,36bとの間隔が部分的
に変化するため、誤った値を検出する恐れがある。そこ
でコイル36a、36bを取り付けた本体31を、ヘリ
カル溝群32c、32dより軸線方向に等距離の位置
で、玉軸受34,35を介してセンサ軸32上に、いわ
ゆるフローティング支持するようにしており、それによ
りセンサ軸32に曲げが生じても、ヘリカル溝群32
c、32dと、コイル36a,36bとの間隔が実質的
に変化しないようにし、検出精度を確保している。
【0022】図2に示すように、配線33は、ハウジン
グ10の側面に形成された開口10aを介して外方に延
在している。かかる開口10aの外方には、ブラケット
15が設けられている。
グ10の側面に形成された開口10aを介して外方に延
在している。かかる開口10aの外方には、ブラケット
15が設けられている。
【0023】図2,3に示すように、ブラケット15
は、4本のボルト12a〜12dによってハウジング1
0に対して取り付けられている。ブラケット15はハウ
ジング10に取り付けられた状態で、その外周に対し
て、配線33の外径よりわずかに小さい距離だけ隔置し
た押さえ部15aと、隆起した取り付け部15bとから
なっている。押さえ部15aは、ハウジング10の開口
10を遮蔽する機能と、配線33に当接し、配線33を
ハウジング10の外周に押しつけて所定の摩擦力を付与
することによって、外部から配線33を引っ張られたと
きにも、回路基板36c(図8)から配線が剥がれるこ
とを抑止する機能とを有する。
は、4本のボルト12a〜12dによってハウジング1
0に対して取り付けられている。ブラケット15はハウ
ジング10に取り付けられた状態で、その外周に対し
て、配線33の外径よりわずかに小さい距離だけ隔置し
た押さえ部15aと、隆起した取り付け部15bとから
なっている。押さえ部15aは、ハウジング10の開口
10を遮蔽する機能と、配線33に当接し、配線33を
ハウジング10の外周に押しつけて所定の摩擦力を付与
することによって、外部から配線33を引っ張られたと
きにも、回路基板36c(図8)から配線が剥がれるこ
とを抑止する機能とを有する。
【0024】略円筒状であるハウジング10の左端に
は、略円盤状のベアリングホルダ16と、これを内包す
るようにして略円筒状のハウジング蓋17とが取り付け
られている。すなわち、ベアリングホルダ16の外周
は、ハウジング10のフランジ部10cに嵌合し、かつ
フランジ部10cに対向するハウジング蓋17のフラン
ジ部17bに嵌合している。ベアリングホルダ16とハ
ウジング蓋17とは、ハウジング10への取り付けボル
トとは別個のボルト(不図示)で、互いに結合されてい
る。
は、略円盤状のベアリングホルダ16と、これを内包す
るようにして略円筒状のハウジング蓋17とが取り付け
られている。すなわち、ベアリングホルダ16の外周
は、ハウジング10のフランジ部10cに嵌合し、かつ
フランジ部10cに対向するハウジング蓋17のフラン
ジ部17bに嵌合している。ベアリングホルダ16とハ
ウジング蓋17とは、ハウジング10への取り付けボル
トとは別個のボルト(不図示)で、互いに結合されてい
る。
【0025】ハウジング蓋17には電動モータ20が取
り付けられている。ベアリングホルダ16の中央開口1
6a内には、シール付きの玉軸受18が嵌合されてお
り、ハウジング蓋17の左端縮径部17a内には、止め
輪21,22により軸線方向変位不能となるようにして
シール付きの玉軸受19が嵌合されている。すなわち操
舵機構に近い方の玉軸受19で、軸線方向位置決めを行
うようにしている。
り付けられている。ベアリングホルダ16の中央開口1
6a内には、シール付きの玉軸受18が嵌合されてお
り、ハウジング蓋17の左端縮径部17a内には、止め
輪21,22により軸線方向変位不能となるようにして
シール付きの玉軸受19が嵌合されている。すなわち操
舵機構に近い方の玉軸受19で、軸線方向位置決めを行
うようにしている。
【0026】玉軸受18、19は、円筒部材23の両端
を回転自在に支持している。円筒部材23の略中央外周
には、芯金24aと樹脂製のリングギヤ部24bとから
なるウォームホイール24が圧入などの態様で取り付け
られている。ウォームホイール24は、電動モータ20
の回転軸20bに形成されたウォーム20aに噛合して
いる。
を回転自在に支持している。円筒部材23の略中央外周
には、芯金24aと樹脂製のリングギヤ部24bとから
なるウォームホイール24が圧入などの態様で取り付け
られている。ウォームホイール24は、電動モータ20
の回転軸20bに形成されたウォーム20aに噛合して
いる。
【0027】円筒部材23の内周において、ウォームホ
イール24の半径方向内方には縮径部23aが設けら
れ、かかる縮径部23aの内周には、雌セレーション2
3bが形成されている。一方、雌セレーション23bに
対向して、円筒部材23を貫通するセンサ軸32の外周
に雄セレーション32aが形成されている。雌セレーシ
ョン23bと雄セレーション32aとを係合させること
によって、円筒部材23とセンサ軸32とは一体的に回
転するようになっている。センサ軸32の左端には、不
図示の操舵機構が連結されている。尚、本実施の形態に
おいては、雄セレーション32aと雌セレーション23
bとで動力伝達手段を構成する。ウォーム20aとウォ
ームホイール24とでウォームホイール機構を構成す
る。
イール24の半径方向内方には縮径部23aが設けら
れ、かかる縮径部23aの内周には、雌セレーション2
3bが形成されている。一方、雌セレーション23bに
対向して、円筒部材23を貫通するセンサ軸32の外周
に雄セレーション32aが形成されている。雌セレーシ
ョン23bと雄セレーション32aとを係合させること
によって、円筒部材23とセンサ軸32とは一体的に回
転するようになっている。センサ軸32の左端には、不
図示の操舵機構が連結されている。尚、本実施の形態に
おいては、雄セレーション32aと雌セレーション23
bとで動力伝達手段を構成する。ウォーム20aとウォ
ームホイール24とでウォームホイール機構を構成す
る。
【0028】次に、本実施の形態の動作につき以下に説
明する。車両が直進状態にあり、図示しないステアリン
グホイールを介して、入力軸11及びセンサ軸32に操
舵力が入力されていないとすると、センサ軸32にネジ
レは生じないことから、トルクセンサユニット30は実
質的に操舵トルクを検出せず、従って電動モータ21は
補助操舵力を発生しない。
明する。車両が直進状態にあり、図示しないステアリン
グホイールを介して、入力軸11及びセンサ軸32に操
舵力が入力されていないとすると、センサ軸32にネジ
レは生じないことから、トルクセンサユニット30は実
質的に操舵トルクを検出せず、従って電動モータ21は
補助操舵力を発生しない。
【0029】車両がカーブを曲がろうとするときに運転
者が不図示のステアリングホイールを操舵すると、入力
軸11とセンサ軸32とを介して伝達される操舵トルク
が、センサ軸32をネジレさせることから、トルクセン
サユニット30は、上述の態様でセンサ軸32の回転の
方向および量に応じた検出信号を、配線33を介してC
PU(不図示)に出力する。この信号に基づきCPUに
駆動制御された電動モータ20は、回転軸20bを回転
させて補助操舵力(回転力)を発生する。かかる電動モ
ータ20の回転は、ウォーム20a及びウォームホイー
ル24を介して円筒部材23に伝達され、更にセンサ軸
32に伝達される。
者が不図示のステアリングホイールを操舵すると、入力
軸11とセンサ軸32とを介して伝達される操舵トルク
が、センサ軸32をネジレさせることから、トルクセン
サユニット30は、上述の態様でセンサ軸32の回転の
方向および量に応じた検出信号を、配線33を介してC
PU(不図示)に出力する。この信号に基づきCPUに
駆動制御された電動モータ20は、回転軸20bを回転
させて補助操舵力(回転力)を発生する。かかる電動モ
ータ20の回転は、ウォーム20a及びウォームホイー
ル24を介して円筒部材23に伝達され、更にセンサ軸
32に伝達される。
【0030】本実施の形態によれば、円筒部材23の縮
径部23aに雌セレーション23bを形成する場合で
も、工具を軸線方向に貫通させることができるため、ブ
ローチ加工など、より効率的な加工を行うことができ、
それにより生産性を向上させることができる。また、セ
ンサ軸32を、電動式パワーステアリング装置の出力軸
と兼用することによって、電動式パワーステアリング装
置のコンパクト化を図っている。従って、車両の二次衝
突時に、入力軸11がセンサ軸32に沿って摺動可能な
量であるコラプスストロークを確保できる。
径部23aに雌セレーション23bを形成する場合で
も、工具を軸線方向に貫通させることができるため、ブ
ローチ加工など、より効率的な加工を行うことができ、
それにより生産性を向上させることができる。また、セ
ンサ軸32を、電動式パワーステアリング装置の出力軸
と兼用することによって、電動式パワーステアリング装
置のコンパクト化を図っている。従って、車両の二次衝
突時に、入力軸11がセンサ軸32に沿って摺動可能な
量であるコラプスストロークを確保できる。
【0031】更に、ブラケット15は、ハウジング10
の開口10aを遮蔽する機能と、配線33に当接して所
定の摩擦力を付与する機能とを有するので、かかるブラ
ケット15を例えば開口10aを遮蔽するカバー部材と
兼用でき、それによりカバー部材を省略できることから
コスト低減が図れ、一方かかるブラケット15を配線3
3に当接させて所定の摩擦力を付与することにより、例
えば配線33の留め具を省略できることからコスト低減
が図れる。
の開口10aを遮蔽する機能と、配線33に当接して所
定の摩擦力を付与する機能とを有するので、かかるブラ
ケット15を例えば開口10aを遮蔽するカバー部材と
兼用でき、それによりカバー部材を省略できることから
コスト低減が図れ、一方かかるブラケット15を配線3
3に当接させて所定の摩擦力を付与することにより、例
えば配線33の留め具を省略できることからコスト低減
が図れる。
【0032】又、本実施の形態によれば、ベアリングホ
ルダ16と、ハウジング蓋17と、玉軸受18,19を
介して支持される円筒部材23とをサブ組立体とするこ
とができる。すなわち、かかるサブ組立体を、ハウジン
グ10側の組立体と別工程で予め組み立てておき、ベア
リングホルダ16の外周をインローとしてハウジング1
0に組み込めば、電動式パワーステアリング装置の組立
をより短時間で行うことができる。
ルダ16と、ハウジング蓋17と、玉軸受18,19を
介して支持される円筒部材23とをサブ組立体とするこ
とができる。すなわち、かかるサブ組立体を、ハウジン
グ10側の組立体と別工程で予め組み立てておき、ベア
リングホルダ16の外周をインローとしてハウジング1
0に組み込めば、電動式パワーステアリング装置の組立
をより短時間で行うことができる。
【0033】更に、本実施の形態においては、センサ軸
32を、シール付きのニードル軸受14により、ハウジ
ング10の軸線方向開口10bに嵌合したインナコラム
チューブ102に対して回転自在に支持することによ
り、コラプスストロークを確保するようになっている。
32を、シール付きのニードル軸受14により、ハウジ
ング10の軸線方向開口10bに嵌合したインナコラム
チューブ102に対して回転自在に支持することによ
り、コラプスストロークを確保するようになっている。
【0034】図3は、第2の実施の形態を示す図2と同
様な図である。図3に示す実施の形態が、第1の実施の
形態と異なるのは、円筒部材とセンサ軸との結合の態様
である。その他の共通する点については説明を省略す
る。より具体的に異なる点を説明すると、円筒部材12
3の内周と、センサ軸132の外周との間には、トレラ
ンスリング133が介在している。トレランスリング1
33は、周方向に波うった板材をリング状に形成したも
のであって、円筒部材123の内周と、センサ軸132
の外周との間に組み込まれることによって弾性変形し、
円筒部材123及びセンサ軸132に所定の摩擦力を付
与するものである。尚、本実施の形態においては、トレ
ランスリング133が動力伝達手段を構成する。
様な図である。図3に示す実施の形態が、第1の実施の
形態と異なるのは、円筒部材とセンサ軸との結合の態様
である。その他の共通する点については説明を省略す
る。より具体的に異なる点を説明すると、円筒部材12
3の内周と、センサ軸132の外周との間には、トレラ
ンスリング133が介在している。トレランスリング1
33は、周方向に波うった板材をリング状に形成したも
のであって、円筒部材123の内周と、センサ軸132
の外周との間に組み込まれることによって弾性変形し、
円筒部材123及びセンサ軸132に所定の摩擦力を付
与するものである。尚、本実施の形態においては、トレ
ランスリング133が動力伝達手段を構成する。
【0035】通常の動作時には、ウォームホイール24
を介して電動モータ20からの補助操舵力が円筒部材1
23に伝達されたとき、かかる摩擦力により、センサ軸
132は円筒部材123と一体的に回転するようになっ
ており、それにより補助操舵力がセンサ軸132に伝達
されることとなる。一方、センサ軸132が回転端まで
勢い良く回転し、不図示のストッパに衝接してそれ以上
の回転を阻止されたような場合、電動モータ20の補助
操舵力により円筒部材123は回転しようとしているか
ら、センサ軸132と円筒部材123との間で大きな相
対回転力が生じることになる。センサ軸132が過大な
回転力でねじられて塑性変形した場合、トルクのゼロ点
が移動して、検出値が不適切なものとなってしまう。こ
のような不具合を防止するためには、電動モータ20の
回転軸にクラッチ装置を設けて、過大な回転力の伝達を
防止することが考えられるが、それにより装置が大型化
し、またコスト増の問題も生じる。
を介して電動モータ20からの補助操舵力が円筒部材1
23に伝達されたとき、かかる摩擦力により、センサ軸
132は円筒部材123と一体的に回転するようになっ
ており、それにより補助操舵力がセンサ軸132に伝達
されることとなる。一方、センサ軸132が回転端まで
勢い良く回転し、不図示のストッパに衝接してそれ以上
の回転を阻止されたような場合、電動モータ20の補助
操舵力により円筒部材123は回転しようとしているか
ら、センサ軸132と円筒部材123との間で大きな相
対回転力が生じることになる。センサ軸132が過大な
回転力でねじられて塑性変形した場合、トルクのゼロ点
が移動して、検出値が不適切なものとなってしまう。こ
のような不具合を防止するためには、電動モータ20の
回転軸にクラッチ装置を設けて、過大な回転力の伝達を
防止することが考えられるが、それにより装置が大型化
し、またコスト増の問題も生じる。
【0036】これに対し、本実施の形態によれば、スト
ッパとの衝接により生じた大きな相対回転力が、トレラ
ンスリング133とセンサ軸132又は円筒軸123と
の間の摩擦力(すなわち所定値)を超えるので、トレラ
ンスリング133が、円筒部材123の内周もしくはセ
ンサ軸132の外周に対して摺動し、円筒部材123と
センサ軸132との相対回動を許容するため、それによ
り各部に与える応力を緩和できるようになっている。す
なわち、トレランスリング133は、円筒部材123と
センサ軸132との間で伝達されるトルクを制限する、
いわゆるトルクリミッタとして機能することとなる。
ッパとの衝接により生じた大きな相対回転力が、トレラ
ンスリング133とセンサ軸132又は円筒軸123と
の間の摩擦力(すなわち所定値)を超えるので、トレラ
ンスリング133が、円筒部材123の内周もしくはセ
ンサ軸132の外周に対して摺動し、円筒部材123と
センサ軸132との相対回動を許容するため、それによ
り各部に与える応力を緩和できるようになっている。す
なわち、トレランスリング133は、円筒部材123と
センサ軸132との間で伝達されるトルクを制限する、
いわゆるトルクリミッタとして機能することとなる。
【0037】図5は、第3の実施の形態を示す図2と同
様な図である。図5に示す実施の形態が、第1の実施の
形態と異なるのは、円筒部材とセンサ軸との結合の態様
である。その他の共通する点については説明を省略す
る。より具体的に異なる点を説明すると、円筒部材22
3内にセンサ軸232の大径部232aが圧入され、互
いに結合されている。本実施の形態において動力伝達手
段を構成する圧入による結合によれば、セレーションな
どを形成する必要がないため、より低コストな構成を供
することができる。
様な図である。図5に示す実施の形態が、第1の実施の
形態と異なるのは、円筒部材とセンサ軸との結合の態様
である。その他の共通する点については説明を省略す
る。より具体的に異なる点を説明すると、円筒部材22
3内にセンサ軸232の大径部232aが圧入され、互
いに結合されている。本実施の形態において動力伝達手
段を構成する圧入による結合によれば、セレーションな
どを形成する必要がないため、より低コストな構成を供
することができる。
【0038】図6は、第4の実施の形態を示す図1と同
様な図である。図6に示す実施の形態が、第1の実施の
形態と異なるのは、ロア入力軸の支持態様である。その
他の共通する点については説明を省略する。より具体的
に異なる点を説明すると、センサ軸32の左端外周に
は、カラー401が圧入などにより嵌合され、かかるカ
ラー401がニードル軸受14により、インナコラムチ
ューブ102に対して回転自在に支持されている。
様な図である。図6に示す実施の形態が、第1の実施の
形態と異なるのは、ロア入力軸の支持態様である。その
他の共通する点については説明を省略する。より具体的
に異なる点を説明すると、センサ軸32の左端外周に
は、カラー401が圧入などにより嵌合され、かかるカ
ラー401がニードル軸受14により、インナコラムチ
ューブ102に対して回転自在に支持されている。
【0039】電動式パワーステアリング装置を組み立て
る際に、センサ軸32と連結した入力軸11を、アウタ
コラムチューブ101とインナコラムチューブ102の
組立体内に挿入しなくてはならないが、これをインナコ
ラムチューブ102の開放端(左端)側から挿入できる
と都合がよい。ところが、図1の実施の形態に示す如
く、センサ軸32の端部外径に合わせてインナコラムチ
ューブ102の開放端が絞られていると、挿入時に入力
軸11における、キーロックカラー(不図示)取り付け
部などの最大径Aの部分が通過できない恐れがある。
る際に、センサ軸32と連結した入力軸11を、アウタ
コラムチューブ101とインナコラムチューブ102の
組立体内に挿入しなくてはならないが、これをインナコ
ラムチューブ102の開放端(左端)側から挿入できる
と都合がよい。ところが、図1の実施の形態に示す如
く、センサ軸32の端部外径に合わせてインナコラムチ
ューブ102の開放端が絞られていると、挿入時に入力
軸11における、キーロックカラー(不図示)取り付け
部などの最大径Aの部分が通過できない恐れがある。
【0040】これに対し、本実施の形態によれば、セン
サ軸32の左端にカラー401を嵌合させているため、
その肉厚分だけインナコラムチューブ102の開放端を
広げることができる。すなわち、図6において、ニード
ル軸受14の内径Bと、入力軸11の最大径Aとの間
に、B>Aの関係を成立させることができ、それにより
インナコラムチューブ102の開放端にニードル軸受1
4を組み込んだ状態でも、ニードル軸受14内を通過さ
せ入力軸11を組み込むことができる。
サ軸32の左端にカラー401を嵌合させているため、
その肉厚分だけインナコラムチューブ102の開放端を
広げることができる。すなわち、図6において、ニード
ル軸受14の内径Bと、入力軸11の最大径Aとの間
に、B>Aの関係を成立させることができ、それにより
インナコラムチューブ102の開放端にニードル軸受1
4を組み込んだ状態でも、ニードル軸受14内を通過さ
せ入力軸11を組み込むことができる。
【0041】図7は、第5の実施の形態を示す図1と同
様な図である。図7に示す実施の形態が、第1の実施の
形態と異なるのは、ウォームホイールの支持態様であ
る。その他の共通する点については説明を省略する。よ
り具体的に異なる点を説明すると、ハウジング蓋517
は、ハウジング10の左方端部に取り付けられる大径円
筒部517bと、玉軸受18,19を内周に取り付けた
小径円筒部517aと、それらを半径方向に連結するフ
ランジ部517cとから形成されている。
様な図である。図7に示す実施の形態が、第1の実施の
形態と異なるのは、ウォームホイールの支持態様であ
る。その他の共通する点については説明を省略する。よ
り具体的に異なる点を説明すると、ハウジング蓋517
は、ハウジング10の左方端部に取り付けられる大径円
筒部517bと、玉軸受18,19を内周に取り付けた
小径円筒部517aと、それらを半径方向に連結するフ
ランジ部517cとから形成されている。
【0042】ハウジング蓋517の大径円筒部517b
内に、ウォームホイール24が配置されている。右端外
周の近傍にウォームホイール24を取り付けた円筒部材
523は、中央外周で玉軸受(シール付きでなくて良
い)18により支持され、かつ左端近傍外周でシール付
きの玉軸受19により支持されており、すなわち上述し
た実施の形態が、ウォームホイール24を両持ちとして
いるのに対し、本実施の形態においては片持ちとしてい
る。尚、円筒部材523の右端とハウジング10との間
はシール507により密封されており、円筒部材523
の左端に螺合されたナット部材501により、玉軸受1
8,19には予圧が付与できるようになっている。
内に、ウォームホイール24が配置されている。右端外
周の近傍にウォームホイール24を取り付けた円筒部材
523は、中央外周で玉軸受(シール付きでなくて良
い)18により支持され、かつ左端近傍外周でシール付
きの玉軸受19により支持されており、すなわち上述し
た実施の形態が、ウォームホイール24を両持ちとして
いるのに対し、本実施の形態においては片持ちとしてい
る。尚、円筒部材523の右端とハウジング10との間
はシール507により密封されており、円筒部材523
の左端に螺合されたナット部材501により、玉軸受1
8,19には予圧が付与できるようになっている。
【0043】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。例えば検出部としては、磁歪式、SA
W(表面弾性波)を用いたもの、歪みゲージ式など、応
力を検出して対応する信号を出力できる全てのものが含
まれる。
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。例えば検出部としては、磁歪式、SA
W(表面弾性波)を用いたもの、歪みゲージ式など、応
力を検出して対応する信号を出力できる全てのものが含
まれる。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の電動式パワ
ーステアリング装置によれば、操舵力を入力する入力軸
と、回転力を発生する電動モータと、前記入力軸と、操
舵機構とに連結されたセンサ軸と、前記センサ軸のねじ
り応力を検出する検出部と、前記センサ軸によって貫通
され、前記電動モータが発生した回転力を伝達されるよ
うになっている円筒部材と、前記円筒部材から前記セン
サ軸へ、前記回転力を伝達する動力伝達手段とを有する
ので、例えば前記円筒部材に、前記動力伝達手段の位置
部を構成する雌セレーションを形成する場合でも、ブロ
ーチ加工など、より効率的な加工を行うことができ、そ
れにより生産性を向上させることができる。更に、前記
センサ軸が前記円筒部材を貫通しているので、ステアリ
ング装置の出力軸と兼用することができ、かかる出力軸
を省略することによりステアリング装置のコンパクト化
を図り、またステアリング装置のコラプスストロークを
確保できる。
ーステアリング装置によれば、操舵力を入力する入力軸
と、回転力を発生する電動モータと、前記入力軸と、操
舵機構とに連結されたセンサ軸と、前記センサ軸のねじ
り応力を検出する検出部と、前記センサ軸によって貫通
され、前記電動モータが発生した回転力を伝達されるよ
うになっている円筒部材と、前記円筒部材から前記セン
サ軸へ、前記回転力を伝達する動力伝達手段とを有する
ので、例えば前記円筒部材に、前記動力伝達手段の位置
部を構成する雌セレーションを形成する場合でも、ブロ
ーチ加工など、より効率的な加工を行うことができ、そ
れにより生産性を向上させることができる。更に、前記
センサ軸が前記円筒部材を貫通しているので、ステアリ
ング装置の出力軸と兼用することができ、かかる出力軸
を省略することによりステアリング装置のコンパクト化
を図り、またステアリング装置のコラプスストロークを
確保できる。
【0045】更に、本発明の電動式パワーステアリング
装置によれば、ハウジングと、操舵力を入力する入力軸
と、回転力を発生する電動モータと、前記入力軸と、操
舵機構とに連結されたセンサ軸と、前記ハウジング内に
収納され、前記センサ軸のねじり応力を検出し、対向す
る信号を配線を介して外部へと出力する検出部と、前記
電動モータから前記センサ軸へ、前記回転力を伝達する
ためのウォームホイール機構と、前記ハウジングを取り
付けるためのブラケットと、を有し、前記配線が外部へ
と延在できるように前記ハウジングに開口が設けられて
おり、前記ブラケットは、前記開口を遮蔽する機能と、
前記配線に当接して所定の摩擦力を付与する機能との少
なくとも一方を有するので、かかるブラケットを例えば
前記開口を遮蔽するカバー部材と兼用でき、それにより
カバー部材を省略できることからコスト低減が図れ、一
方かかるブラケットを前記配線に当接させて所定の摩擦
力を付与することにより、例えば配線の留め具を省略で
きることからコスト低減が図れる。
装置によれば、ハウジングと、操舵力を入力する入力軸
と、回転力を発生する電動モータと、前記入力軸と、操
舵機構とに連結されたセンサ軸と、前記ハウジング内に
収納され、前記センサ軸のねじり応力を検出し、対向す
る信号を配線を介して外部へと出力する検出部と、前記
電動モータから前記センサ軸へ、前記回転力を伝達する
ためのウォームホイール機構と、前記ハウジングを取り
付けるためのブラケットと、を有し、前記配線が外部へ
と延在できるように前記ハウジングに開口が設けられて
おり、前記ブラケットは、前記開口を遮蔽する機能と、
前記配線に当接して所定の摩擦力を付与する機能との少
なくとも一方を有するので、かかるブラケットを例えば
前記開口を遮蔽するカバー部材と兼用でき、それにより
カバー部材を省略できることからコスト低減が図れ、一
方かかるブラケットを前記配線に当接させて所定の摩擦
力を付与することにより、例えば配線の留め具を省略で
きることからコスト低減が図れる。
【図1】本発明の第1の実施の形態である電動式パワー
ステアリング装置100の軸線方向一部断面図である。
ステアリング装置100の軸線方向一部断面図である。
【図2】図1の構成のII部を拡大して示す図である。
【図3】図2の構成を矢印III方向に見た図である。
【図4】第2の実施の形態を示す図2と同様な図であ
る。
る。
【図5】第3の実施の形態を示す図2と同様な図であ
る。
る。
【図6】第4の実施の形態を示す図1と同様な図であ
る。
る。
【図7】第5の実施の形態を示す図1と同様な図であ
る。
る。
【図8】トルクセンサユニット30の軸線方向断面図で
ある。
ある。
10 ハウジング 11 入力軸 14 シール付きニードル軸受 20 電動モータ 23、123,223、523 円筒部材 24 ウォームホイール 30 トルクセンサユニット 32、132,232,532 センサ軸
Claims (3)
- 【請求項1】 操舵力を入力する入力軸と、 回転力を発生する電動モータと、 前記入力軸と、操舵機構とに連結されたセンサ軸と、 前記センサ軸のねじり応力を検出する検出部と、 前記センサ軸によって貫通され、前記電動モータが発生
した回転力を伝達されるようになっている円筒部材と、 前記円筒部材から前記センサ軸へ、前記回転力を伝達す
る動力伝達手段とを有する電動式パワーステアリング装
置。 - 【請求項2】 前記動力伝達手段は、前記円筒部材と前
記センサ軸との間において、所定値を超えた回転力の伝
達を阻止する請求項1に記載の電動式パワーステアリン
グ装置。 - 【請求項3】 ハウジングと、 操舵力を入力する入力軸と、 回転力を発生する電動モータと、 前記入力軸と、操舵機構とに連結されたセンサ軸と、 前記ハウジング内に収納され、前記センサ軸のねじり応
力を検出し、対向する信号を配線を介して外部へと出力
する検出部と、 前記電動モータから前記センサ軸へ、前記回転力を伝達
するためのウォームホイール機構と、 前記ハウジングを取り付けるためのブラケットと、を有
し、 前記配線が外部へと延在できるように前記ハウジングに
開口が設けられており、前記ブラケットは、前記開口を
遮蔽する機能と、前記配線に当接して所定の摩擦力を付
与する機能との少なくとも一方を有する電動式パワース
テアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32790899A JP2001138932A (ja) | 1999-11-18 | 1999-11-18 | 電動式パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32790899A JP2001138932A (ja) | 1999-11-18 | 1999-11-18 | 電動式パワーステアリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001138932A true JP2001138932A (ja) | 2001-05-22 |
Family
ID=18204345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32790899A Pending JP2001138932A (ja) | 1999-11-18 | 1999-11-18 | 電動式パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001138932A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 1999-11-18 JP JP32790899A patent/JP2001138932A/ja active Pending
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