JP2003129441A - 消波式構造物の嵩上げ方法 - Google Patents
消波式構造物の嵩上げ方法Info
- Publication number
- JP2003129441A JP2003129441A JP2001327960A JP2001327960A JP2003129441A JP 2003129441 A JP2003129441 A JP 2003129441A JP 2001327960 A JP2001327960 A JP 2001327960A JP 2001327960 A JP2001327960 A JP 2001327960A JP 2003129441 A JP2003129441 A JP 2003129441A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- raising
- top plate
- wave
- structure body
- joint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Revetment (AREA)
Abstract
上げ方法を提供する。 【解決手段】遊水室17を内蔵すると共に、遊水室17
に連通する多数の開口部16を前壁部18に有する構造
物本体7から該構造物本体上に装着されている頂版6を
取り外す。次に、構造物本体の縁切り面に突出している
継手部21を撤去する。そして、予め製作しておいた嵩
上げユニット30a、30b、30cを構造物本体の縁
切り面に継ぎ足す。しかる後に、嵩上げされた嵩上げユ
ニット30a、30b、30c上に頂版6を戻して嵩上
げユニット側の継手部29と頂版側の継手部とを締結具
によって互いに結合する。
Description
堤などの構造物の前壁部に、構造物内部の遊水室と連通
する多数の開口部を備えている消波式構造物を嵩上げす
る消波式構造物の嵩上げ方法に関するものである。
が沈下した場合には、岸壁上にコンクリートを打設して
岸壁を計画天端の高さまで嵩上げし、しかる後に、嵩上
げ部分の後ろ側に裏埋め土砂を補充するなどの嵩上げ工
法が採用されていた。
に、岸壁内部の遊水室と連通する多数の開口部を備えて
いる消波式岸壁の場合は、消波機能を維持する必要があ
るために、開口部の高さや遊水室の高さも計画高さに嵩
上げしなければならない。
ョイント方式の嵩上げ方法を出願した。この嵩上げ方法
は、図12に示すように、パネル状の頂版6を縁切り面
8から切り離して取り外した後、頂版6の下面に設けら
れている前後2本の雄形ガイド材9に嵩上げ部15を取
り付け、しかる後に、嵩上げ部15を装着した頂版6a
を岸壁本体7に戻して消波式岸壁1の嵩上げを行う方法
である。その際、頂版6aの雄形ガイド材9aは、スリ
ット柱10に埋設されている鋼管11に挿入され、頂版
6aの雄形ガイド材9bは、後壁面12を支えている角
形鋼管製の鉛直梁13に挿入される。
施工が容易で、かつ、工期および工費を低く抑えられる
という点で優れているが、頂版6が岸壁本体7に結合さ
れていないため、上向きの荷重に抵抗するのは、頂版6
の自重のみであり、遊水室17内に作用する揚圧力が大
きいと、抵抗することが困難になる。図中、16はスリ
ット状の開口部を示している。
度に想定していたが、岸壁が完成するまでに来襲する波
高さH1/3 は、1.8m(10年確率)であり、また、
完成後でも、来襲する波高さH1/3 は、1.6(50年
確率)であるため、当初想定していた値より遙に大き
く、頂版6を岸壁本体7と結合する必要がある。
あり、その目的とするところは、波浪やけん引力などの
外力に対して、より強固な嵩上げ方法を提供することに
ある。
め、本発明は、次のように構成されている。
数の開口部を前壁部に有する構造物本体から該構造物本
体上に装着されている頂版を取り外し、次に、構造物本
体の縁切り面に突出している継手部を撤去し、そして、
予め製作しておいた嵩上げユニットを構造物本体の縁切
り面に継ぎ足し、しかる後に、嵩上げされた嵩上げユニ
ット上に頂版を戻して嵩上げユニット側の継手部と頂版
側の継手部とを締結具によって相互に結合することを特
徴とする消波式構造物の嵩上げ方法。
を剥がして継手部が埋まっている継手収容部の蓋を露出
させ、しかる後に、蓋及び継手収容部内に充填されてい
る砂を撤去する(1)記載の消波式構造物の嵩上げ方
法。
物本体内に立設されている補強材とを溶接やボルトなど
の締結手段によって接合させる(1)記載の消波式構造
物の嵩上げ方法。
合部にモルタルなどの凝固材を注入する(1)記載の消
波式構造物の嵩上げ方法。
を用いて説明する。
の嵩上げ工事を行っている様子を示す斜視図であるが、
予め、図1を用いて消波式岸壁の構造について説明す
る。
て構築された重力式の細長い岸壁本体7の前壁部18
に、岸壁本体内部の遊水室17と連通する多数の開口部
(縦長のスリット状の通水部)16を備え、この開口部
16と、隣接する2つの開口部16,16間にある細長
い壁面部(以下、スリット柱と称する)10とによって
波を分散させることで消波する構造になっている。
きさに仕切られており、各遊水室17に対応する前壁部
18には、同数(図の場合は、3個)の開口部16が設
けられている。そして、岸壁本体7の上部には、所定の
寸法及び形状に形成されたパネル状の頂版6が装着され
ている。
は、頂版6側のヒンジ20と、岸壁本体7側のヒンジ2
1とを互いに噛み合わせ、一致した両方のピン孔にピン
22を差し込むことで連結されている。頂版6側のヒン
ジ20は、頂版6に埋設されているH形鋼24aの両端
に取り付けられ、岸壁本体7側のヒンジ21は、後壁部
12に立設されているH形鋼24bの上端と、スリット
柱10に立設されているH形鋼24cの上端とに、それ
ぞれ、取り付けられている。
方のヒンジ20,21を連結させる部分に継手収容部2
5を有している。継手収容部25は、その中に砂26を
充填した後、蓋27で塞ぎ、最終的には、頂版6の上が
アスファルトなどの舗装材28により舗装されている。
符号29は、H形鋼24b,24cの根元に設けた嵌合
部であり、モルタルによって形成されている。
順に説明する。
覆っている舗装材28の一部を剥がし(ハツり)、頂版
6に装着されている蓋27を露出させる。そして、図5
に示すように、頂版6の継手収容部25に装着されてい
る蓋27と、継手収容部25内に充填されている砂26
とを撤去する。
側のヒンジ21とを結合しているピン22を引き抜いて
頂版6と岸壁本体7との結合を解除してから、図示しな
いクレーンを用いて、図6に示すように、頂版6を岸壁
本体7から取り外す。
の後壁部12及びスリット柱10の縁切り面8より上方
に突出しているヒンジ21を切断して撤去する。
いた嵩上げユニット30aを、後壁部12のH形鋼24
b及びスリット柱10のH形鋼24c上に建て込み、嵩
上げユニット30aのH形鋼31bと後壁部12のH形
鋼24bとを溶接又はボルトなどの締結手段により接合
(結合)させ、更に、嵩上げユニット30aのH形鋼3
1cとスリット柱10のH形鋼24cとを溶接又はボル
トなどの締結手段により接合(結合)させる。これと同
様の方法でスリット柱10のH形鋼24c上に嵩上げユ
ニット30cを建て、後壁部12のH形鋼24b上に嵩
上げユニット30bを建てる。
嵩上げユニット30aは、平面視I字形に形成され、ス
リット柱10上に建て込む嵩上げユニット30cは、ス
リット柱10と同じ断面形状に形成され、後壁部12上
に建て込む嵩上げユニット30bは、隣接する嵩上げユ
ニット30aの隙間を埋めるに足る長さを有している。
30aと隔壁19の接合部に型枠32を建て、その中に
ノズル34からモルタル33を注入する。スリット柱1
0上に建てた嵩上げユニット30c及び後壁部12上に
建てた嵩上げユニット30bの接合部についても同様に
モルタル33を注入する。
に、嵩上げユニット30上に頂版6を戻し、頂版6側の
ヒンジ20と、嵩上げユニット30側のヒンジ29とを
ピン22によって連結させる。そして、図11に示すよ
うに、頂版6の継手収容部25内に砂26を詰めて蓋2
7をし、最後に、除去した(ハツった)舗装箇所を舗装
材28で再舗装する。
場合について説明したが、この発明は、護岸や防波堤な
どの消波式構造物の嵩上げに適用することができる。ま
た、頂版側のヒンジと、岸壁本体側のヒンジとは、ピン
の代わりにボルトなどの締結手段によって結合させても
よい。
すると共に、遊水室に連通する多数の開口部を前壁部に
有する構造物本体から該構造物本体上に装着されている
頂版を取り外し、次に、構造物本体の縁切り面に突出し
ている継手部を撤去し、そして、予め製作しておいた嵩
上げユニットを構造物本体の縁切り面に継ぎ足し、しか
る後に、嵩上げされた嵩上げユニット上に頂版を戻して
嵩上げユニット側の継手部と頂版側の継手部とを締結具
によって相互に結合させたので、消波機能を維持しなが
ら、構造物の嵩上げを容易に行うことが可能になった。
げユニットとが溶接又はボルトなどの締結手段によって
接合(結合)され、更に、嵩上げユニットと頂版とがピ
ンやボルトなどの締結手段によって結合されているの
で、波浪やけん引力などの外力に対して強固なものとな
った。
を行っている様子を示す斜視図である。
である。
ルを注入する図である。
ヒンジとを結合させた図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 遊水室を内蔵すると共に、遊水室に連通
する多数の開口部を前壁部に有する構造物本体から該構
造物本体上に装着されている頂版を取り外し、次に、構
造物本体の縁切り面に突出している継手部を撤去し、そ
して、予め製作しておいた嵩上げユニットを構造物本体
の縁切り面に継ぎ足し、しかる後に、嵩上げされた嵩上
げユニット上に頂版を戻して嵩上げユニット側の継手部
と頂版側の継手部とを締結具によって相互に結合するこ
とを特徴とする消波式構造物の嵩上げ方法。 - 【請求項2】 頂版上を覆っている舗装材の一部を剥が
して継手部が埋まっている継手収容部の蓋を露出させ、
しかる後に、蓋及び継手収容部内に充填されている砂を
撤去する請求項1記載の消波式構造物の嵩上げ方法。 - 【請求項3】 嵩上げユニットの補強材と、構造物本体
内に立設されている補強材とを溶接やボルトなどの締結
手段によって接合させる請求項1記載の消波式構造物の
嵩上げ方法。 - 【請求項4】 嵩上げユニットと構造物本体の接合部に
モルタルなどの凝固材を注入する請求項1記載の消波式
構造物の嵩上げ方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001327960A JP3827989B2 (ja) | 2001-10-25 | 2001-10-25 | 消波式構造物の嵩上げ方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001327960A JP3827989B2 (ja) | 2001-10-25 | 2001-10-25 | 消波式構造物の嵩上げ方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003129441A true JP2003129441A (ja) | 2003-05-08 |
JP3827989B2 JP3827989B2 (ja) | 2006-09-27 |
Family
ID=19144111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001327960A Expired - Fee Related JP3827989B2 (ja) | 2001-10-25 | 2001-10-25 | 消波式構造物の嵩上げ方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3827989B2 (ja) |
-
2001
- 2001-10-25 JP JP2001327960A patent/JP3827989B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3827989B2 (ja) | 2006-09-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4881555B2 (ja) | 地下構造物の構築方法 | |
CN109403654A (zh) | 一种既有建筑物结构的托换加固方法 | |
JPH11303087A (ja) | 耐食性構造アンカーを使用した擁壁 | |
JP2003129441A (ja) | 消波式構造物の嵩上げ方法 | |
JP2003003556A (ja) | カルバートのせん断補強方法 | |
CN205557573U (zh) | 一种地下建筑物 | |
JPH10102514A (ja) | 擁壁の築造構造 | |
JP2010116715A (ja) | 擁壁構築工法 | |
JP2579120B2 (ja) | ガレージ | |
JP6255430B2 (ja) | 擁壁用コンクリートブロック施工方法 | |
US6902353B2 (en) | Top block for retaining wall | |
JP2824217B2 (ja) | 土留擁壁の構築方法及び土留擁壁構築材 | |
JPS6062327A (ja) | 水中連続壁の構築法 | |
KR102482691B1 (ko) | 스트럿 타이 보강재를 이용한 하부기초구조 및 그 시공방법 | |
KR20040035449A (ko) | 에이치형 파일을 이용한 옹벽선반 부착 직립식 옹벽 및 그시공방법 | |
JP3639084B2 (ja) | 結合構造を有する擁壁ブロック及び該擁壁ブロックを使用した擁壁の施工方法 | |
JP4231344B2 (ja) | 軽量盛土工法における支柱の建て込み方法とそこに用いるアンカーボルト位置決め用治具 | |
JP3045907B2 (ja) | 連続壁支持杭の施工方法 | |
JPS6015774B2 (ja) | よう壁 | |
JPH05230842A (ja) | 地下構造物の構築方法 | |
JP3171716B2 (ja) | 傾斜面における基礎構築方法 | |
JPH11229411A (ja) | 岸壁の構築工法 | |
JP2947083B2 (ja) | 深溝用ブロックの施工方法 | |
KR200302360Y1 (ko) | 에이치형 파일을 이용한 옹벽선반 부착 직립식 옹벽 | |
JPH07119160A (ja) | コンクリート基礎構築方法及びコンクリート基礎のフーチング部型枠用ケーシング並びに地中梁部型枠用パネル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040916 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060627 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060705 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3827989 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090714 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130714 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140714 Year of fee payment: 8 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |