JP3639084B2 - 結合構造を有する擁壁ブロック及び該擁壁ブロックを使用した擁壁の施工方法 - Google Patents

結合構造を有する擁壁ブロック及び該擁壁ブロックを使用した擁壁の施工方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路や河川、海岸、線路沿い等の傾斜面の崩壊を防止するため、該傾斜面を覆って上下左右に敷き詰めて設置される擁壁ブロックの結合構造に関し、更には、該結合構造を有する擁壁ブロックを使用して擁壁を施工する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
道路や河川、海岸、線路沿い等の傾斜面においては、該傾斜面の崩壊を防止するために傾斜面を覆うように擁壁ブロックを設置することは公知である。
従来公知の擁壁ブロックは、その作業性を向上させるために種々の工夫が凝らされている。
【0003】
例えば、従来公知の設置作業は、クレーンによって個々の擁壁ブロックを吊り下げ、所定位置迄運んだ後にこれを順次積み上げている。
設置作業の迅速化を得るには、個々の擁壁ブロックが自立できる構造となっていることが肝要である。
又、上下に積み重ねられた擁壁ブロックが相互に結合され、簡単にずれたりあるいは結合が外れたりすることのないようにすることも必要である。
【0004】
従来公知の擁壁ブロックにおいては、個々の擁壁ブロックの上面に形成された凹凸を同じく擁壁ブロックの下面に形成された凹凸に嵌合させることによって上下の擁壁ブロックを結合させていた。
これを詳しく説明する、図6に示すように、擁壁ブロック31の上面31Aと下面31Bを水平面(H)とし、上面31Aに形成された突起32を下面31Bに形成された凹所33に嵌め込む凹凸結合によって上下の擁壁ブロック31どうしを結合している。
【0005】
この従来公知の擁壁ブロック31どうしの結合構造によると、個々の擁壁ブロック31の上面及び下面が水平であるために設置作業時に擁壁ブロック31が自立できるものとなる。このため、上下に安定して載置されるものとなり、作業性が良く、かつ作業の安全性も得られる。
又、設置作業はクレーンによって擁壁ブロック31を吊り下げながら順次積み重ねて行くものであるが、前記従来公知の擁壁ブロック31ではこのような機械設置作業が簡単となるものである。
【0006】
一方、図7に示すように、擁壁ブロック41の上面及び下面が水平となっていないものも公知であるが、この公知の擁壁ブロック41では擁壁ブロック41の背面に背面支保工42を設けて自立安定性を確保している。
【0007】
又、図7に表されているように、従来の擁壁ブロックの施工においては擁壁ブロック41の背面に裏込めコンクリート43を打設し、その背面に更に砕石等からなる裏込め材44を設置している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記従来公知の擁壁ブロック31では次のような問題点があった。即ち、従来公知の擁壁ブロック31では凹凸の形状が台形状となっている。このような台形状の凹凸による結合構造によると、前後左右から少し力を加えるだけで簡単にずれたり、あるいは上下方向に抜けたりしてしまうおそれがあった。このため、作業性や作業の安全性の面で未だ十分なものとはいえなかった。
【0009】
又、前記従来公知の擁壁ブロック31では、上面及び下面を水平面Hとしなければならないため、傾斜角度θが定められたものとなってしまう。
このため、同一の擁壁ブロック31で異なる傾斜角度を採用することが不可能であり、工事現場の傾斜角度如何によって多種類の擁壁ブロック31を準備する必要があった。
更に、背面支保工42を設ける構造では、該背面支保工42を設置する作業が必要となるため、作業コストが高くなってしまう。
【0010】
更に又、擁壁の強度を維持させるために背面に裏込めコンクリート43を打設しなければならないため、施工時間が長くなる上、施工コストの増加を避けることのできないものであった。
【0011】
そこで、本発明の目的は前記従来公知の擁壁ブロックにおける結合構造の欠点を改善し、確実な結合状態が得られるようにすることにより、ずれや抜けをなくし、もって作業の迅速性を得ると共に、自立安定性を向上させ、更には作業の安全性を向上させた擁壁ブロックの結合構造を提供するにある。
又、本発明の他の目的は、施工時間を短縮し、かつ施工コストを低下させた擁壁の施工方法を提供するにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴とするところは、次の構成にある。
即ち、道路や河川、海岸、線路沿い等の傾斜面を覆って上下左右に敷き詰めて設置される上面及び下面に結合構造を有する擁壁ブロックにおいて、
前面壁と後方壁及びそれらを連結する連結壁とからなり、該前面壁に対して後方壁を下げることにより上面及び下面に角度αだけ後方へ傾斜した傾斜面を形成し、該上面には上記傾斜角度α相当分を前方へ立て起こして上外方へ伸びる結合突部を形成し、該擁壁ブロックの下面には前記結合突部が嵌合される結合凹部が形成されてなる結合構造を有する擁壁ブロックを特徴とする。
【0013】
又、本発明の他の特徴とするところは、結合突部及び結合凹部がそれぞれ複数個形成されてなるところにあり、更には、結合突部及び結合凹部が嵌合した状態において、該結合突部及び結合凹部を貫通して抜け止めする固定部材が設けられてなるところにあり、更に又、固定部材が排水パイプであるところにある。
【0014】
又、本発明の他の特徴とするところは、結合突部及び結合凹部が、垂直方向に伸びる垂直部と、該垂直部の先端から水平方向に伸びる水平部とを有するところにある。
【0015】
又、本発明の他の特徴とするところは、擁壁ブロックが前面壁と後方壁と連結壁とからなり、連結壁に開口を設けた擁壁ブロックを前後左右に敷き詰めた後、前面壁と後方壁との間に胴込めコンクリートを打設することにより、擁壁の背面の裏込めコンクリートを省略あるいは裏込めコンクリートの厚みを薄くすることにある。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図によって本発明の一実施例を説明する。
図1は本発明の一実施例になる擁壁ブロックの結合構造を示す図であり、図2は基礎ブロックを示す図であり、図3は図1の擁壁ブロックの断面図であり、図4は図1の擁壁ブロックを斜面に組み付けた状態を示す断面図である。
【0017】
図1ないし図4を参照して、傾斜面Sの前面の下部には基礎ブロック1が設置されており、該基礎ブロック1の上面は水平面Hに対して角度αだけ傾斜している。
基礎ブロック1は、前面部1A、後方部1B、前面部1Aと後方部1Bとを連結する連結部1Cとからなっており、連結部の上面には上記傾斜角度α相当分を前方へ立て起こして上方へ突出する結合突部1Dが形成されている。以下、便宜上、垂直方向に伸びる結合突部1Dとして説明する。
【0018】
擁壁ブロック3は、前面壁4及び後方壁5、そして該前面壁4と後方壁5とを連結する連結壁6とからなっている。連結壁6には開口6Aが形成されている。擁護ブロック3の連結壁6の下面3B及び上面3Aは水平面Hに対して角度αだけ傾斜している。
擁壁ブロック3の連結壁6の上面には結合突部7が形成されている。結合突部7は垂直方向に伸びて突出する形態となっている。
擁壁ブロック3の連結壁6の下面には結合凹部8が形成されている。結合凹部8は、基礎ブロック1の上面に垂直方向に伸びて形成された結合突部1Dあるいは上下に積み重ねた擁壁ブロック3の内の下側の擁壁ブロック3の結合突部7が嵌合されるものであり、垂直方向に凹む形態となっている。
【0019】
擁壁ブロック3の結合突部7と結合凹部8には貫通孔9、10が設けられており、結合突部7と結合凹部8とが嵌合された状態において、該貫通孔9、10を貫通して排水パイプ11が設けられている。排水パイプ6は上下の擁壁ブロック3の抜け止め用の固定部材として機能するものであれば、棒部材や板部材等の他の固定部材の構造としても良い。
【0020】
尚、図示の実施例では、連結壁6(結合突部7及び結合凹部8)が1個の擁壁ブロック3に対して2個形成されているが、本発明は図示の実施例の構造に限定されるものではなく、連結壁6の(結合突部7及び結合凹部8)設置個数は1個以上であれば足りるものである。
又、基礎ブロック1の上面に形成された結合突部1Dは省略可能である。この場合には、垂直方向に積み重ねられる擁壁ブロック3の内、最下部の擁壁ブロック3には結合凹部8を形成する必要がないが、便宜的に結合凹部8を設けた擁壁ブロック3を用いることもできる。
【0021】
特に図4を参照して、上記擁壁ブロック3及び基礎ブロック1の設置状態において、前面壁4及び後方壁5との間には胴込めコンクリート12が打設される。この胴込めコンクリート12は設置状態での擁壁の強度を増強するものであり、これによって後述の裏込めコンクリート13を省略、あるいは裏込めコンクリート13の厚みを低減させることができるものとなり、工期の短縮、施工コストの低減が得られるものである。
設置状態における擁壁ブロック3の背面には裏込めコンクリート13が打設されている。この裏込めコンクリート13は前述の如く厚みを薄くすることができるし、省略することも可能である。
裏込めコンクリート13の更に背面には砕石等からなる裏込め材14が設けられている。
【0022】
図1ないし図3に示す擁壁ブロック3は、以下のように施工設置される。
まず、傾斜面Sの前面を堀込んで基礎ブロック1を設置する。この実施例では、基礎ブロック1はプレキャスト製品としているが、基礎ブロック1は現場打ちとすることもできる。
そして、図示しないクレーンによって最下部の擁壁ブロック3を該基礎ブロック1の上面に移動させ、結合突部1Dを結合凹部8に嵌合させる。その後に、土を埋め戻して擁壁ブロック3の下側を地中に埋設する。これによって、最下部の擁壁ブロック3を自立させる。
【0023】
次に、裏込めコンクリート13及び裏込め材14を最下部の擁壁ブロック3の高さよりも少し低位まで充填する。そして、胴込めコンクリート12を裏込めコンクリート13及び裏込め材14と同じ位の高さまで打設する。
【0024】
次いで、上側の擁壁ブロック3をクレーンで吊り上げながら、下側の擁壁ブロック3の結合突部7の位置迄移動させ、該結合突部7を上側の擁壁ブロック3の結合凹部8に嵌合させる。そして、排水パイプ11を該結合突部7及び結合凹部8に貫通させて上下の擁壁ブロック3どうしを固定する。
【0025】
そして、前述と同様に、裏込めコンクリート13及び裏込め材14、胴込めコンクリート12を順次設置する。
この作業を繰り返して図4に示す擁壁を施工するものである。
【0026】
以上に説明した構造は、本発明の一実施例であり、本発明は上記実施例に限定されるものではない。
即ち、図5に示すように、擁壁ブロック3に形成された結合突部21を垂直方向に伸びる垂直部21Aと該垂直部21Aの先端から水平方向に伸びる水平部21Bとしても良い。この場合、結合凹部22の構造も、該結合突部21の垂直部21A及び水平部21Bが嵌合されるように、垂直部及び水平部を有している。他の構造については、図1ないし図3の実施例と同じであるから、その説明を省略する。
この図5に示す実施例では、固定部材である排水パイプを貫通設置する必要がなくなるものである。尚、この実施例は、固定部材である排水パイプの貫通設置を除外するものではない。
【0027】
以上のまでの実施例では、結合突部が擁壁ブロックと一体的に形成されているが、本発明の趣旨とするところは、該結合突部が擁壁ブロックとは別体であっても良いことは明白である。その場合には、結合凹部は該結合突部が嵌合される構造となっておれば良い。
【0028】
【発明の効果】
以上説明した本発明によると以下のような効果を奏する。
本発明によると、設置工程において、擁壁ブロックの自立安定性が向上するので、施工の迅速化が得られ、個々の擁壁ブロックの大型化が得られるので、その分においても施工の迅速化が得られるものとなる。このため、工期の短縮が可能となり、施工コストの低減が得られる。
又、自立安定性が向上するため、施工時の安全性も向上する。
更に又、自立を補佐するための支保工が不要となり、更には裏込め材の省略も可能であるから、この面においても低コスト化が得られるものとなる。
更に、胴込めコンクリートが連結壁の開口を介して擁壁ブロックをくるむように設置されるので、該胴込めコンクリートによって個々の擁壁ブロックの一体化が得られ、擁壁の強度が向上し、裏込めコンクリートの省略あるいは厚みの低減が得られるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の一実施例を示す擁壁ブロックの図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
【図2】 図2は、本発明に使用される基礎ブロックの一実施例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。
【図3】 図3は、図1の擁壁ブロックの断面図であり、(A)は連結されている部分の断面図、(B)は上下方向に開口を有する部分の断面図である。
【図4】 図4は、本発明の擁壁ブロックによって施工された擁壁を示す概略断面図である。
【図5】 図5は、本発明の他の実施例になる擁壁ブロックの断面図である。
【図6】 図6は、公知の擁壁ブロックの断面図である。
【図7】 図7は、他の公知の擁壁ブロックの断面図である。

Claims (19)

  1. 道路や河川、海岸、線路沿い等の傾斜面を覆って上下左右に敷き詰めて設置される上面及び下面に結合構造を有する擁壁ブロックにおいて、
    前面壁と後方壁及びそれらを連結する連結壁とからなり、該前面壁に対して後方壁を下げることにより上面及び下面に角度αだけ後方へ傾斜した傾斜面を形成し、該上面には上記傾斜角度α相当分を前方へ立て起こして上外方へ伸びる結合突部を形成し、該擁壁ブロックの下面には前記結合突部が嵌合される結合凹部が形成されてなることを特徴とする結合構造を有する擁壁ブロック。
  2. 上面及び下面に結合突部及び結合凹部がそれぞれ複数個形成されてなることを特徴とする請求項1記載の結合構造を有する擁壁ブロック。
  3. 結合突部及び結合凹部にそれぞれ貫通孔が設けられ、該貫通孔は該結合突部及び結合凹部が互いに嵌合した状態において前記結合突部及び結合凹部の各々の貫通孔に固定部材が貫通することができるように形成してなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の結合構造を有する擁壁ブロック。
  4. 結合突部は、その先端から水平方向に伸びる水平部を形成し、結合凹部は、該結合突部を受ける水平部を形成してなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の結合構造を有する擁壁ブロック。
  5. 結合突部は、擁壁ブロックとは別体の部材からなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の結合構造を有する擁壁ブロック。
  6. 連結壁に開口を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載の結合構造を有する擁壁ブロック。
  7. 結合突部と結合凹部とが連結壁の上面と下面とに各々形成されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項記載の結合構造を有する擁壁ブロック。
  8. 道路や河川、海岸、線路沿い等の傾斜面を覆って上下左右に敷き詰めて設置される上面及び下面に結合構造を有する擁壁ブロックにおいて、
    上面に角度αだけ後方へ傾斜した傾斜面を形成し、該上面には上記傾斜角度α相当分を前方へ立て起こして上外方へ伸びた基礎ブロックを傾斜面の下端に設置し、
    前面壁に対して後方壁を下げることにより上面及び下面に角度αだけ後方へ傾斜した傾斜面を形成し、該上面には上記傾斜角度α相当分を前方へ立て起こして上外方へ伸びる結合突部を形成し、該擁壁ブロックの下面には前記結合突部が嵌合される結合凹部を形成した擁壁ブロックの該結合凹部を、上記基礎ブロックの結合突部に嵌合してなることを特徴とする擁壁ブロックの結合構造。
  9. 道路や河川、海岸、線路沿い等の傾斜面を覆って上下左右に敷き詰めて設置される上面及び下面に結合構造を有する擁壁ブロックにおいて、
    前面壁と後方壁及びそれらを連結する連結壁とからなり、該前面壁に対して後方壁を下げることにより上面及び下面に角度αだけ後方へ傾斜した傾斜面を形成し、該上面には上記傾斜角度α相当分を前方へ立て起こして上外方へ伸びる結合突部を形成し、該擁壁ブロックの下面には前記結合突部が嵌合される結合凹部が形成されてなる擁壁ブロックの該結合突部を、上方に位置する同様形状の擁壁ブロックの結合凹部に嵌合してなることを特徴とする擁壁ブロックの結合構造。
  10. 道路や河川、海岸、線路沿い等の傾斜面を覆って上下左右に敷き詰めて設置される擁壁ブロックの施工方法において、
    上面に角度αだけ後方へ傾斜した傾斜面を形成し、該上面には上記傾斜角度α相当分を前方へ立て起こして上外方へ伸びた基礎ブロックを傾斜面の下端に設置し、
    前面壁に対して後方壁を下げることにより上面及び下面に角度αだけ後方へ傾斜した傾斜面を形成し、該上面には上記傾斜角度α相当分を前方へ立て起こして上外方へ伸びる結合突部を形成し、該擁壁ブロックの下面には前記結合突部が嵌合される結合凹部を形成した擁壁ブロックの該結合凹部を、上記基礎ブロックの結合突部に嵌合して最下部の擁壁ブロックを自立させ、該擁壁ブロックの背面に裏込めコンクリート及び裏込め材を充填し、同様に胴込めコンクリートを打設して一体としてなることを特徴とする擁壁ブロックの施工方法。
  11. 道路や河川、海岸、線路沿い等の傾斜面を覆って上下左右に敷き詰めて設置される擁壁ブロックの施工方法において、
    上面に角度αだけ後方へ傾斜した傾斜面を形成し、該上面には上記傾斜角度α相当分を前方へ立て起こして上外方へ伸びた基礎ブロックを傾斜面の下端に設置し、
    前面壁に対して後方壁を下げることにより上面及び下面に角度αだけ後方へ傾斜した傾斜面を形成し、該上面には上記傾斜角度α相当分を前方へ立て起こして上外方へ伸びる結合突部を形成し、該擁壁ブロックの下面には前記結合突部が嵌合される結合凹部を形成した擁壁ブロックの該結合凹部を、上記基礎ブロックの結合突部に嵌合して最下部の擁壁ブロックを自立させ、該擁壁ブロックの背面に裏込めコンクリート及び裏込め材を充填し、同様に胴込めコンクリートを打設して一体とし、更に、上記擁壁ブロックの結合突部に、上方に位置する擁壁ブロックの結合凹部を嵌合し、その後、該擁壁ブロックの背面に裏込めコンクリート及び裏込め材を充填し、同様に胴込めコンクリートを打設して一体とし、上記擁壁ブロックの連結を繰り返すことにより傾斜面を敷き詰めてなることを特徴とする擁壁ブロックの施工方法。
  12. 擁壁ブロックの上面及び下面に結合突部及び結合凹部がそれぞれ複数個形成されてなることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の擁壁ブロックの施工方法。
  13. 結合突部及び結合凹部にそれぞれ貫通孔が設けられ、該結合突部及び結合凹部が互いに嵌合した状態において前記結合突部及び結合凹部の該貫通孔を貫通する固定部材を設けてなることを特徴とする請求項11又は請求項12記載の擁壁ブロックの施工方法。
  14. 固定部材が排水パイプであることを特徴とする請求項13記載の擁壁ブロックの施工方法。
  15. 結合突部は、その先端から水平方向に伸びる水平部を形成し、結合凹部は、該結合突部を受ける水平部を形成してなることを特徴とする請求項10ないし請求項14のいずれか1項記載の擁壁ブロックの施工方法。
  16. 結合突部は、擁壁ブロックとは別体の部材からなることを特徴とする請求項10ないし請求項15のいずれか1項記載の擁壁ブロックの施工方法。
  17. 結合突部と結合凹部とが連結壁の上面と下面とに各々形成されてなることを特徴とする請求項10ないし請求項16のいずれか1項記載の擁壁ブロックの施工方法。
  18. 擁壁ブロック背面の裏込めコンクリート及び裏込め材は、該裏込めコンクリートの厚みを所定幅よりも薄くしてなることを特徴とする請求項10ないし請求項17のいずれか1項記載の擁壁ブロックの施工方法。
  19. 擁壁ブロック背面の裏込めコンクリートは、必要に応じて省略してなることを特徴とする請求項10ないし請求項17のいずれか1項記載の擁壁ブロックの施工方法。
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