JPH07119160A - コンクリート基礎構築方法及びコンクリート基礎のフーチング部型枠用ケーシング並びに地中梁部型枠用パネル - Google Patents

コンクリート基礎構築方法及びコンクリート基礎のフーチング部型枠用ケーシング並びに地中梁部型枠用パネル

Info

Publication number
JPH07119160A
JPH07119160A JP26619893A JP26619893A JPH07119160A JP H07119160 A JPH07119160 A JP H07119160A JP 26619893 A JP26619893 A JP 26619893A JP 26619893 A JP26619893 A JP 26619893A JP H07119160 A JPH07119160 A JP H07119160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
footing
concrete
formwork
casing
underground beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26619893A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH086333B2 (ja
Inventor
Hiroshi Fukunaga
博 福永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUKUNAGAHIROSHI KENCHIKU KENKY
FUKUNAGAHIROSHI KENCHIKU KENKYUSHO KK
Original Assignee
FUKUNAGAHIROSHI KENCHIKU KENKY
FUKUNAGAHIROSHI KENCHIKU KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUKUNAGAHIROSHI KENCHIKU KENKY, FUKUNAGAHIROSHI KENCHIKU KENKYUSHO KK filed Critical FUKUNAGAHIROSHI KENCHIKU KENKY
Priority to JP26619893A priority Critical patent/JPH086333B2/ja
Publication of JPH07119160A publication Critical patent/JPH07119160A/ja
Publication of JPH086333B2 publication Critical patent/JPH086333B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 山留めや余掘りをすることなく、そのため工
期を短縮し余分な費用等を必要としないでフーチング部
や地中梁部を備えたコンクリート基礎を構築する方法の
提供。 【構成】 フーチング部形成用穴8に2重ケーシングを
装着して外殻部5aを設け、外殻部下をアースドリル工
法で掘削してアースドリル杭22cを設け、外殻部5a
同士の通り位置に地中梁幅の開口を有する地中梁部型枠
ガイド16をコンクリートで設け、外殻部と型枠ガイド
との間に略地中梁幅の溝27を設け、溝27内にプレキ
ャストコンクリート板による地中梁部型枠18を設け、
外殻部と地中梁部型枠とを連通する鉄筋を設けてから全
体にコンクリートを打設する構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリートによる地
中梁部やフーチング部、そのフーチング部下に設けるア
ースドリル杭等によって構成されるコンクリート基礎を
狭い敷地でも効率的に、しかも安価に形成することがで
きる構築方法及びそのコンクリート基礎のフーチング部
型枠用ケーシング並びに地中梁部型枠用パネルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、地中梁部やフーチング部、そのフ
ーチング部を支持するアースドリル杭等によって構成さ
れるコンクリート基礎では、まず、あらかじめ敷地内を
深く掘り下げた位置からあらためてアースドリル工法で
掘削し、その掘削穴に鉄筋カゴを挿入しコンクリートを
打設することによりアースドリル杭部を形成している。
この場合、掘削時に注入したベントナイト液や不純物が
浮上してくるので、フーチング部位置まで正規のコンク
リート強度が得られるように余分にコンクリートを打設
しなければならなかった。 従って、そのコンクリート
打設後は、そのアースドリル杭上部の不要なコンクリー
トをはつった後、所定の型枠を設けてフーチング部や地
中梁部を形成していた。更にこの場合、コンクリートを
養生し型枠を脱却してフーチング部や地中梁部形成後
は、所定高さまで土を埋め戻す必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のコンクリート基礎構築方法では、地盤を深く掘り下
げるから、敷地が狭い場合は矢板やH型鋼等による山留
めが必要となる。この場合、作業者が中に入って配筋や
型枠工事をするための余分な間隔も必要となるし、ま
た、掘り下げた土の置き場がないと廃棄しなければなら
ず、その上、基礎工事後は埋戻しのため新たに搬入しな
ければならないから、余分な手間と費用がかかるという
問題点があった。また、コンクリート打設後のアースド
リル杭上部は、スライム混じりとなって硬化しているた
め、アースドリル杭形成後にその上部をはつってアース
ドリル杭頭処理をするのであるが、このためだけでも長
時間人手を要するし、廃棄物も出るし騒音公害にもなっ
ているという問題があった。
【0004】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的とするところ
は、フーチング部や地中梁部を備えたコンクリート基礎
を、敷地が狭くても山留めを設けることなく構築するこ
とができ、余掘りやそのための土の搬出搬入などを不要
として余分な費用がかからず、また、工期を短縮すると
共に廃棄物や騒音公害等がないようにしたコンクリート
基礎の構築方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の手段として本発明請求項1記載のコンクリート基礎構
築方法では、地盤面にアースドリルで所定間隔でフーチ
ング部形成用穴を開設して外ケーシングを挿入した後、
地中梁部をフーチング部内部と一体に連設させる幅であ
らかじめコンクリートを堰止めて開口部を開設するため
の開口用形枠を鉄筋に装着したカゴ状鉄筋を前記外ケー
シングの内面側に沿って配筋し、前記鉄筋および開口用
型枠の内側に内ケーシングを挿入して2重のケーシング
によるフーチング部型枠を形成した後、該フーチング部
型枠内にコンクリートを打設して前記フーチング部形成
用穴の土留めを兼用するフーチング部の外殻部を形成
し、前記外殻部形成後、この外殻部内から下方に杭打ち
用穴をアースドリル工法で開設し鉄筋カゴを挿入してコ
ンクリートを打設し、前記杭打ち用穴にコンクリートを
余盛り分まで打設した後外殻部内に浮上してくるスライ
ムを排除することにより外殻部下部と連続したアースド
リル杭を形成し、このアースドリル杭を形成後アースド
リルケーシングおよび内外ケーシングを脱却し、前記地
盤面であって前記外殻部同士の通り位置にアースドリル
で地中梁部型枠ガイド形成用穴を設けて円筒状ケーシン
グを挿入し、コンクリートによるパネルを堰板として地
中梁部の梁幅を設けて前記円筒状ケーシング内に立設
し、前記円筒状ケーシングとコンクリートによるパネル
との間にコンクリートを打設して前記コンクリートによ
るパネルが土圧に抵抗する地中梁部型枠ガイドを形成し
た後円筒状ケーシングを脱却し、前記外殻部と地中梁部
型枠ガイドとの間の地盤面に地中梁部形成用溝を開設
し、この地中梁部形成用溝両側にコンクリートによる地
中梁部型枠用パネルを立設して前記地中梁部型枠ガイド
と連結することにより地中梁部型枠を形成し、この地中
梁部型枠内と前記外殻部内とに連続する鉄筋を配筋した
後コンクリートを打設して地中梁部とフーチング部とを
形成することとした。
【0006】請求項2記載の鉄筋連続側開口用型枠で
は、請求項1記載のコンクリート基礎構築方法における
フーチング部用鉄筋の連続部分に使用する開口用型枠で
あって、前記フーチング部内部と一体に連設させる地中
梁部と略同一幅と前記2重のケーシング内を堰止める厚
さとを有して発泡樹脂材で2つ割り形状に形成され、か
つ、下部にはスライム排出用の貫通穴が開設されると共
に合せ面側同士には鉄筋挿通溝を備えている構成とし
た。
【0007】請求項3記載の鉄筋両端側開口用型枠で
は、請求項1記載のコンクリート基礎構築方法における
フーチング部用鉄筋の両端集結部分に使用する開口用型
枠であって、前記フーチング部内部と一体に連設させる
地中梁部の梁幅で前記2重のケーシング内を堰止める一
対のパネルと、このパネル同士の間を閉塞し前記鉄筋両
端をパネル同士の間で着脱自在に固定してケーシング脱
却後フーチング外殻部の土圧に対する抵抗力を有すると
共に、開閉口を下部に設けた継ぎプレートと、を備えて
いる構成とした。
【0008】請求項4記載のコンクリート基礎構築方法
では、請求項1記載のコンクリート基礎構築方法におい
て、請求項1記載のコンクリート基礎構築方法におい
て、フーチング部型枠の下部に内ケーシングから外ケー
シングに至る連通口を設け、アースドリル杭を打設後、
スライムが上昇する間に外殻部横にアースドリル工法で
スライム廃棄用穴を開設し浮上してきたスライムを前記
連通口を介してスライム廃棄用穴に流下させることによ
り、スライムをフーチング部型枠外に排除することとし
た。
【0009】請求項5記載のフーチング部型枠用ケーシ
ングでは、請求項1記載のコンクリート基礎構築方法に
使用するフーチング部型枠用の外ケーシングと内ケーシ
ングの下部に、それぞれスライム排出用の貫通穴を設
け、かつ外ケーシングの外表面には土圧を軽減するため
の摩擦力低減材を設けた構成とした。
【0010】請求項6記載の地中梁部型枠用パネルで
は、請求項1記載のコンクリート基礎構築方法に使用す
る地中梁部型枠用パネルであって、パネルの外枠部を角
パイプと、嵌合部を前記角パイプ同士の端部に挿入して
この角パイプ同士を直交させた状態に固定するL型ジョ
イントとT型ジョイントとで形成し、この角パイプによ
る外枠部内にコンクリートを充填してパネル状に形成
し、かつ、このパネル同士を対向させた状態でその内面
側となる対向位置にセパレータを係止する縦方向ガイド
レールを設けると共に、下辺には互に連結して埋戻し時
の土圧に耐えると共に地中梁部の設定厚さを保持する接
続用プレートを設けた構成とした。
【0011】請求項7記載のセパレータでは、請求項6
記載の地中梁部型枠用パネルに使用するセパレータであ
って、前記縦方向ガイドレールの上から挿入して両側辺
をこの縦方向ガイドレールに係止する係止部と、地中梁
部型枠用パネル同士を地中梁部の設定厚さに保持すると
共に土圧に抵抗する本体部とを設けた構成とした。
【0012】
【作用】本発明請求項1記載のコンクリート基礎構築方
法では、まず、地盤面にはアースドリル装置の回転バケ
ット等でフーチング部形成用穴のみ掘削する。そして、
この穴内に2重ケーシングによる型枠を設け、地中梁部
を連設する開口部を設けたフーチング部の外殻部のみを
形成する。そして、この外殻部は、土留めを兼用するこ
ととなる。この外殻部の下をアースドリル工法で深く掘
削して鉄筋カゴを挿入した後コンクリートを打設し、外
殻部下部に連続したアースドリル杭を設ける。この場
合、コンクリート打設後に浮上してくるスライムを排除
し外殻部内の余盛り分までコンクリートを打設すること
により、スライムの混じらないコンクリートのみでアー
スドリル杭部を外殻部に接続させることができる。この
後、型枠を脱却し外殻部のコンクリート強度が得られた
後、外殻部に開設した開口部同士を結ぶ地中梁部形成用
溝のみを地盤に開設し、この溝に地中梁部形成用型枠を
設け前記外殻部に連続してコンクリートを打設すること
により、フーチング部と、このフーチング部に連続した
地中梁部を形成する。この場合、地中梁部形成用型枠に
は、コンクリートのパネルによる捨て型枠を使用し、そ
の中間部は土圧に対し根入れと重量とで抵抗力を有する
地中梁部型枠ガイドに連結して支持しておく。このよう
に、コンクリート基礎はすべて初めから地盤内に設ける
ため、基礎部分とスライム廃棄用穴のみ掘削すれば良
い。また、余掘をしないため土圧が作用しても型枠各部
に有した抵抗力で変形を防止する。
【0013】請求項2記載の鉄筋連続側開口用型枠で
は、フーチング部の鉄筋が連続した部分であって、その
フーチング部に地中梁部を接続する場所に使用する。こ
の場合、2重ケーシング内で鉄筋挿通溝に鉄筋を嵌め込
んで閉じ合わせた状態に設けることにより、その開口用
型枠の範囲内ではコンクリートが排除されるから、コン
クリート養生後この開口用型枠を除去することにより、
外殻部は一部開口した状態となり、その開口部に鉄筋を
露出させることができる。この鉄筋は、地中梁形成時切
断し、地中梁用鉄筋をフーチングの外殻部内に挿入して
もよい。
【0014】請求項3記載の鉄筋両端側開口用型枠で
は、フーチング部の鉄筋両端側分であって、そのフーチ
ング部に地中梁部を接続する場所に使用する。この場
合、2重ケーシング内で一対のパネル同士の間を避けて
コンクリートを打設することによって、外殻部に開口部
を形成することができる。そして、この開口用型枠の下
部に設けた開閉口がアースドリル杭部形成時のスライム
流出用穴となる。また、ケーシング脱却後土圧が作用し
た場合、継ぎプレートの抵抗力で外殻部の変形を防止す
ることになる。
【0015】請求項4記載のコンクリート基礎構築方法
では、外殻部形成後、その下方に掘削した穴にコンクリ
ートを打設する。このコンクリートを余盛り部まで打設
すると、打設したコンクリートの上部には一定時間経過
後、スライムが上昇してくるが、この型枠外にスライム
廃棄用穴があるため、コンクリートが硬化する前に下方
から廃棄するだけで杭頭処理することができる。このよ
うにしてフーチング外殻部形成後遅滞なくアースドリル
杭を打設することができる。
【0016】請求項5記載のフーチング部型枠用ケーシ
ングでは、アースドリル杭用コンクリートを打設時に浮
上してくるスライムをフーチング部型枠の下部から直接
スライム廃棄用穴に流下させる状態で排出させることが
できる。また、フーチング部形成用穴に挿入した外ケー
シングに土圧が作用しても、摩擦抵抗低減材によって引
抜き力を低減させるから、外ケーシングを容易に引抜く
ことができる。
【0017】請求項6記載の地中梁部型枠用パネルで
は、現場で簡単に組立てることができる。また、コンク
リートで形成しているためコンクリート打設後梁と一体
化することにより無駄のない捨て型枠として使用するこ
とができる。また、下辺の接続用プレートを連結し縦方
向ガイドレールにセパレータを挿入することにより、地
上で簡単に地中梁部型枠を組立てることができるため、
地中梁部形成用溝は、前記型枠が挿入できる幅で掘削す
れば良いので大変経済的である。また、前記型枠を組上
げた後、セパレータを引き上げ、このセパレータに鉄筋
を組込んだ後、再びセパレータをガイドレールに沿って
挿入することにより型枠内に鉄筋を配筋することができ
るから、鉄筋足場等設ける必要もない。
【0018】請求項7記載のセパレータでは、係止部を
縦方向ガイドレールに挿入するだけで地中梁部型枠用パ
ネル同士を地中梁部の梁幅に保持することができる。ま
た、配筋の場合は再度自由に引抜くこともできる。ま
た、セパレータはパネルの内側同士を係止して保持して
いるので、前記パネルの接続用プレートと相挨って圧縮
力に対する抵抗力を相乗し、外部から土圧が作用しても
所定間隔を保持しておくことができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本実施例のコンクリート基礎構築方
法を示す説明図、図2は外ケーシングおよび内ケーシン
グを示す説明図、図3は鉄筋連続側開口用型枠を示す斜
視図、図4は鉄筋両端側開口用型枠を示す正面図、図5
は同上の取付け状態を示す平面図である。
【0020】まず、フーチング部の構成から説明する。
本実施例のフーチング部型枠は、外ケーシング1と、内
ケーシング2と、鉄筋連続側開口用型枠3と、鉄筋両端
側開口用型枠4と、を主要な構成としている。
【0021】前記外ケーシング1と内ケーシング2と
は、フーチング部5の外殻部5aを形成するものであっ
て、図2に示すように、いずれも抜き勾配をつけるため
に、外ケーシング1は下方がやや大径の、内ケーシング
2は上方がやや大径のテーパ状に形成されている。ま
た、いずれも下方の同一高さ位置に貫通穴6が開設され
ている。また、この外ケーシング1の外周面には、土圧
に対する摩擦を低減して脱却を容易にするためのクッシ
ョン材7が貼付け、または吹付けられている。このクッ
ション材としては、ケーシングを脱却中に破損するもの
であってもよく、樹脂フィルム、発泡樹脂シート等を使
用することができる。尚、上記外ケーシング1と内ケー
シング2の上端には、玉掛け用部材が適宜取付けられて
いる。
【0022】前記鉄筋連続側開口用型枠3は、フーチン
グ部5の外殻部5aを形成する際、この外殻部5aに地
中梁部11を一体に連設するための開口部5bを設ける
ものであって、外ケーシング側ブロック9と内ケーシン
グ側ブロック10とからなり、その外ケーシング側ブロ
ック9の合せ面9aと内ケーシング側ブロック10の合
せ面10aとを閉じ合わせて使用し、このときの厚さが
外ケーシング1と内ケーシング2との間隔と略同一に、
また、その幅が地中梁部11の幅(厚さ)と略同一に、
高さが外ケーシング1,内ケーシング2の高さと略同一
になるように、それぞれポリスチレンフォームで形成さ
れている。また、その下部にはスライム排出用の貫通穴
3aが開設されている。前記合せ面9a,10aには、
閉じ合わせたとき鉄筋12の挿通穴を形成する鉄筋挿通
溝9b,10bを備えている。
【0023】前記鉄筋両端側開口用型枠4は、あらかじ
め鉄筋をカゴ状に組立て外殻部形成時に外ケーシング1
の内側に沿って挿入した鉄筋12の始端側と終端側との
固定部4aを利用して外殻部5aに地中梁部11を一体
に連設するための開口部5cを設けるものであって、継
ぎプレート13と一対の堰止めパネル14,14とで形
成されている。前記継ぎプレート13は、土圧に対しフ
ーチング外殻部を変形させない十分な強度を有し外ケー
シング1と内ケーシング2との間に沿って配置され、あ
らかじめ鉄筋12の両端にそれぞれ固着されたガセット
プレート12aを、ボルト15で両側縁に着脱自在に固
定している。また、下部には昇降蓋13aで開閉する開
閉口13bが開設されている。図中13cは上限ストッ
パ、13dは補強リブである。前記堰止めパネル14
は、前記継ぎプレート13の両端位置でそれぞれこの継
ぎプレート13に対し略直交するようにして外ケーシン
グ1と内ケーシング2との間を堰止めるように立設され
る。また、継ぎプレート13の接触線に沿って縦穴14
aが所定ピッチで開設され、前記鉄筋のガセットプレー
ト12aを挿通させている。図6に組立後の鉄筋カゴを
示す。
【0024】次に、地中梁部型枠について説明する。本
実施例の地中梁部型枠18では、フーチング部同士と連
結した地中梁部の中間部に地中梁部型枠ガイド16を設
けるように構成されている。この地中梁部型枠ガイド1
6と地中梁部型枠18とは、いずれも堰板としてプレキ
ャストコンクリートパネルを使用している。前記地中梁
部型枠ガイド16のプレキャストコンクリートパネル1
6a(図1(ト)参照)と、地中梁部型枠18のプレキ
ャストコンクリートパネル18a(図1(リ)参照)
は、あらかじめ現場にて製作したものであり、図7,図
10に示すように、いずれもプラスチックで一体成形し
て設けたL型ジョイント19aやT型ジョイント19b
等で角パイプ17を接続して形成した外枠19を有し、
この外枠19内に適宜配筋した後コンクリートを充填し
てパネル状に形成している。
【0025】前記外枠19の下辺には、図12に示すよ
うに、プレキャストコンクリートパネル16a同士、ま
たはプレキャストコンクリートパネル18a同士を地中
梁部11の厚さと略同一となるように離してボルトで固
定するための接続用プレート19cを適宜間隔で有して
いる。この接続用プレート19c同士は、ジョイントプ
レート19dで上下を挟み込みボルト19eで固定す
る。
【0026】前記L型ジョイント19a、T型ジョイン
ト19bは、図13,図14に示すように、それぞれ角
パイプ17の内寸よりわずかに小さく形成した嵌合部1
9fをL型またはT型に配置して形成したものであり、
その側面には、角パイプに挿入後にねじ止めする下穴1
9gが開設されている。図中19hはねじ穴であり、ア
イボルトを螺着して吊上げ用としたり、連結金具19i
を取付けてパネル同士の連結用とするものである。
【0027】前記プレキャストコンクリートパネル16
a,18aの一面側には、いずれもプレキャストコンク
リートパネル16a同士、またはプレキャストコンクリ
ートパネル18a同士を対向して配置した状態で、それ
ぞれ対向する位置にパネル状または矩形状に枠組みした
セパレータ20の係止部20dを上端から昇降させて着
脱可能としたガイドレール20aが設けられている。
尚、図9において20eはセパレータ20側に添えるパ
ネル、32は円筒状ケーシング29の心ずれ調整兼用パ
ネルである。
【0028】前記セパレータ20は、図8に示すよう
に、複数段に開口部20bが開設されており、型枠組立
後このセパレータ20を上に引き上げ、地上において地
中梁部型枠ガイド16や地中梁部型枠18におけるガイ
ドレール20a,20a・・・と同ピッチに配置してか
ら前記開口部20bを利用して鉄筋20cを組付けてお
き、配筋時に前記ガイドレール20aに鉄筋と共にセパ
レータ20を上から挿入することにより、型枠内にセパ
レータと鉄筋を同時に配置させることができるようにし
ている。
【0029】次に、図1に基づいて地中梁部とフーチン
グ部とからなるコンクリート基礎の構築方法を説明す
る。まず、図1(イ)に示すように、地盤面8aにアー
スドリルでフーチング部形成用穴8を開設し外ケーシン
グ1を挿入する。そして、あらかじめ地上で鉄筋12を
所定ピッチでカゴ状に配置しながら、図4に示すよう
に、鉄筋12の両端側をそれぞれ同一列ずつに取り揃
え、その始端側と終端側に固着したガセットプレート1
2aをそれぞれ鉄筋両端側開口用型枠4の堰止めパネル
14に挿入した後、ボルト15で継ぎプレート13に固
定することにより、鉄筋カゴを形成する。このようにし
て鉄筋両端側開口用型枠4が外ケーシング1内に配置可
能に設けられる(図5参照)。
【0030】地中梁部11は、フーチング部5で直交し
た状態に設けるため、鉄筋連続側開口用型枠3は、この
外ケーシング1内で前記鉄筋両端側開口用型枠4に対し
直角位置となるように設ける。この場合、鉄筋12をそ
れぞれ図3に示す外ケーシング側ブロック9と内ケーシ
ング側ブロック10の鉄筋挿通溝9b,10bに嵌着さ
せるように閉じ合わせることにより、鉄筋連続側堰止め
型枠3が外ケーシング1内に配置可能に設けられる。図
6にその外形を示す。そして、この鉄筋カゴを図1
(ロ)に示すように、継ぎプレート13の開閉口13b
が外ケーシング1の貫通穴6と一致するようにしてこの
外ケーシング1に挿入する。この後、内ケーシング2を
貫通穴6が開閉口13bと一致するようにして鉄筋12
の内側に挿入することにより、フーチング部形成用の型
枠21が設けられる。尚、この場合、開閉口13bは、
昇降蓋13aで閉じておく。また、この開閉口13b側
が都合で使用できないような場合は、鉄筋連続側堰止め
型枠の貫通穴3a側を利用することもできる。
【0031】フーチング部形成用の型枠21を設けてか
ら、図1(ハ),(ニ)に示すように、型枠内にコンク
リートを打設し養生した後、内ケーシング2と略同一の
大きさでその下方を掘削しアースドリル杭打ち用穴22
を開設する。尚、掘削時に挿入していくケーシング22
aと外殻部5aとの隙間には土砂22bをつめておく。
また、鉄筋連続側堰止め型枠3の側方も、フーチング部
型枠21より適宜深くなるように掘削して、スライム廃
棄用穴23を開設しておく。
【0032】アースドリル杭打ち用穴22を開設した
後、図1(ホ)に示すように、このアースドリル杭打ち
用穴22に鉄筋カゴ24を挿入しコンクリートを打設す
る。この場合、フーチング部底下略500mm程度でコ
ンクリート打設を一時中止し、ベントナイト液等をバキ
ュームした後、再度余盛り分を打設する。この余盛り分
にはスライム25が浮上してきているから、直ちに昇降
蓋13aを開け余盛り分を開閉口13bを介して横のス
ライム廃棄用穴23に流出させ廃棄する。そして、この
スライム塊はこのまま埋め殺しにしておく。図中26は
流出促進用の圧縮空気を噴出させる空気管である。この
ようにしてアースドリル杭22cを形成する。
【0033】この後、外ケーシング1,内ケーシング
2,各開口用型枠3,4を脱却することにより、図1
(ヘ)に示すように、開口部5b,5cを開設した外殻
部5aが地盤面8a下に形成されることになる。これ等
一連の作業時、外殻部は土圧に抵抗し土留めを兼用す
る。
【0034】前記外殻部5aを所定位置に設けた後、外
殻部同士の通り位置に地中梁部型枠ガイド形成用穴28
を設け、この穴28に円筒状ケーシング29を挿入した
後クラッシャランを入れて転圧し、その上から組鉄筋3
0を挿入する。そして、図8に示すように、一対のプレ
キャストコンクリートパネル16a同士を接続用プレー
ト19c同士で接続し、その両端同士をセパレータ20
で連結して型枠ユニット31を形成し、これを前記円筒
状ケーシング29内に挿入する。そして、前記プレキャ
ストコンクリートパネル16a同士が地中梁部形成用溝
27と平行するように配置して前記円筒状ケーシング2
9との間をパネル32で閉鎖した後、プレキャストコン
クリートパネル16aと円筒状ケーシング29との間で
あってプレキャストコンクリートパネル16aの下部を
含んでコンクリートを打設する(図9参照)。このよう
にすることにより、土圧に対する抵抗力を付与する。
【0035】前記コンクリート打設後、直ちに円筒状ケ
ーシング29を脱却する。このコンクリートを養生した
後セパレータ20を脱却することにより、図1(ト)に
示すように地中梁部型枠ガイド16が地盤面8a下に形
成される。そして、図1(チ)に示すように、地盤面8
aにフーチング部の外殻部5aと地中梁部型枠ガイド1
6、この地中梁部型枠ガイド16を通り前記外殻部5a
の開口部同士を連通する地中梁部形成用溝27等を掘削
した後、図1(リ)、図12,図17に示すように、あ
らかじめ地上で接続用プレート19c同士を連結してプ
レキャストコンクリートパネル18a,18aで形成し
た地中梁部型枠18を前記地中梁部形成用溝27内に立
設してベースコンクリートを打設する。そして、土を埋
戻した後、前記したように地上でセパレータを所定ピッ
チに配置した状態で鉄筋枠を組立ててから前記地中梁部
型枠18内に挿入する。この場合、図15,図16に示
すように鉄筋の両側は、それぞれフーチング外殻部5a
内まで連設する。この地中梁部型枠18内から前記外殻
部5a内までコンクリートを打設することにより、図1
(ヌ)に示すようにフーチング部5と、このフーチング
部5同士を連結する地中梁部11と、を備えたコンクリ
ート基礎を地盤面8a下に設けることができる。
【0036】以上、説明してきたように、本実施例で
は、基礎形成部分とスライム廃棄用穴以外の地盤面を余
掘りすることなく、地盤面下にコンクリート基礎を構築
することができる。このため、敷地が狭くても土止めや
擁壁等を設けることが不要となるし、余掘り作業や土の
搬出、埋戻し作業等も不要となり、施工期間を短縮でき
るし費用も軽減させることができる。また、余掘りをし
ないため、型枠等に土圧が作用する場合があるが、各部
はその土圧に対する抵抗力を有し変形するのを防止する
ことができる。また、フーチング部にアースドリル杭形
成時、コンクリートを打設後直ちにスライム含有部分を
簡単な手順で除去できるので、はつり作業が不要とな
り、このため施工期間を短縮できるし、廃棄物や騒音公
害を出すこともなくコンクリート基礎を構築することが
できる。
【0037】また、鉄筋連続側開口用型枠3は、外ケー
シング1と内ケーシング2との組合せにより、フーチン
グ部5を形成するための外殻部5aに地中梁部11を連
設させる開口部5bを簡単に開設することができる。
【0038】また、鉄筋両端側開口用型枠4は、外ケー
シング1と内ケーシング2との組合わせにより、フーチ
ング部5を形成するための外殻部5aに地中梁部11を
連設させる開口部5cを簡単に設けることができる。ま
た、鉄筋を不連続の状態で保持し鉄筋が横切らない完全
な開口とすることができる。また、フーチング部型枠2
1内に取付けたままでアースドリル杭部形成時のスライ
ム等を除去することができる。
【0039】以上、本発明の実施例を説明してきたが、
本発明の具体的構成はこの実施例に限定されるものでは
なく、具体的な設計変更等があっても本発明に含まれ
る。
【0040】例えば、実施例では、外ケーシング1は鍔
部7を設けるとしたが、これに限らず、鍔部7の取付け
等その形状は任意に設定することができる。また、内ケ
ーシング2の形状も任意である。
【0041】鉄筋連続側堰止め型枠3や鉄筋両端側堰止
め型枠4等の具体的形状は任意である。
【0042】L型ジョイントやT型ジョイントの材質は
任意であり、金属で形成することもできる。また形状も
図18,19に示すように軽減孔を多数設けてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明請求項
1記載のコンクリート基礎の構築方法にあっては、前記
方法を採用したため、コンクリート基礎形成部分とスラ
イム廃棄用穴以外の地盤面を余掘りすることなく、地盤
面下にコンクリート基礎を構築することができる。この
ため、敷地が狭くても山留めを設けることが不要となる
し、余掘り作業や土の搬出、埋戻し作業等も不要とな
り、施工期間を短縮できるし費用も軽減させることがで
きる。フーチング部形成時、その外殻部に土留めを兼用
させることができる。また、フーチング部下のアースド
リル杭形成時、コンクリートを打設後直ちにスライム含
有部分を除去できるので、アースドリル杭頭処理のため
のはつり作業が不要となり、このため施工期間を短縮で
きるし騒音公害を出すこともなく、コンクリート基礎を
構築することができる等の効果が得られる。
【0044】請求項2記載の鉄筋連設部開口用型枠にあ
っては、前記構成としたため、外ケーシングと内ケーシ
ングとの組合わせにより、フーチング部を形成するため
の外殻部に地中梁部を連設させる開口部を簡単に開設す
ることができる。また、フーチング部型枠内に取付けた
ままでアースドリル杭形成時のスライム等を除去するこ
とができる等の効果が得られる。
【0045】請求項3記載の鉄筋両端側開口用型枠にあ
っては、前記構成としたため、外ケーシングと内ケーシ
ングとの組合わせにより、フーチング部を形成するため
の外殻部に地中梁部を連設させる開口部を簡単に開設す
ることができる。また、鉄筋を不連続の状態で保持し鉄
筋が横切らない完全な開口とすることができる。鉄筋が
不連続であっても継ぎプレートにより土圧に抵抗し、変
形を防止することができる。また、フーチング部型枠内
に取付けたままでアースドリル杭形成時のスライム等を
除去することができる等の効果が得られる。
【0046】請求項4記載のコンクリート基礎構築方法
にあっては、前記方法を採用したため、スライムがフー
チング部型枠内に浮上してくると、それが硬化する前に
スライム廃棄用穴に排除するので、事後の清掃が大変な
バキューム車で吸い上げる必要もない。また、はつり作
業も行わないでも良いので、その分、工期も短縮するこ
とができるし、廃棄物や騒音公害の発生もない。という
効果が得られる。
【0047】請求項5記載のフーチング部型枠用ケーシ
ングにあっては、前記構成としたため、余掘りする必要
もなくフーチング部を設けることができる。また、簡単
に組立てることができるし、土圧が作用しても簡単に脱
却することができるという効果が得られる。
【0048】請求項6記載の地中梁部型枠用パネルにあ
っては、前記構成としたため、現場で簡単に、かつ正確
に組立てることができる。また、型枠として地上で簡単
に組立てることができるし、余掘りしていない溝へも短
時間で正確に設置することができる等の効果が得られ
る。
【0049】請求項7記載のセパレータにあっては、前
記構成としたため、地中梁部型枠用パネル同士を地中梁
部設定厚さに簡単に保持することができる。また、土圧
が作用しても設定幅を変動させることなく固定しておく
ことができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のコンクリート基礎構築方法を示
す説明図である。
【図2】実施例の外ケーシングおよび内ケーシングを示
す説明図である。
【図3】実施例の鉄筋連続側開口用型枠を示す斜視図で
ある。
【図4】実施例の鉄筋両端側開口用型枠の取付状態を示
す正面図である。
【図5】実施例の鉄筋両端側開口用型枠の取付状態を示
す平面図である。
【図6】フーチング外殻部用の鉄筋カゴを示す斜視図で
ある。
【図7】実施例の地中梁部型枠ガイド用のプレキャスト
コンクリートパネルを示す正面図である。
【図8】実施例の地中梁部型枠ガイド用型枠ユニットを
示す斜視図である。
【図9】実施例の地中梁部型枠ガイドの組立て状態を示
す平面図である。
【図10】実施例の地中梁部形成用型枠のプレキャスト
コンクリートパネルを示す正面図である。
【図11】実施例の地中梁部形成用型枠の組立て状態を
示す平面図である。
【図12】実施例のプレキャストコンクリートパネルの
接続用プレートの接続状態を示す説明図である。
【図13】実施例の角パイプ接続用のL型ジョイントを
示す斜視図である。
【図14】実施例の角パイプ接続用のT型ジョイントを
示す斜視図である。
【図15】実施例のフーチング部と地中梁部の鉄筋配筋
状態を示す説明図である。
【図16】実施例のフーチング部と地中梁部の鉄筋配筋
状態を示す説明図である。
【図17】実施例の地中梁部の作業手順を示す説明図で
ある。
【図18】他の実施例の角パイプ接続用のL型ジョイン
トを示す斜視図である。
【図19】他の実施例の角パイプ接続用のT型ジョイン
トを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 外ケーシング 2 内ケーシング 3 鉄筋連続側開口用型枠 4 鉄筋両端側開口用型枠 5 フーチング部 5a フーチング部の外殻部 6 内,外ケーシングの下方に設けた貫通穴 8 フーチング部形成用穴 8a 地盤面 9 鉄筋連続側開口用型枠の外ケーシング側ブロック 9b 鉄筋連続側開口用型枠の鉄筋挿通溝 9c 鉄筋連続側開口用型枠の貫通穴 10 鉄筋連続側開口用型枠の内ケーシング側ブロック 10b 鉄筋連続側開口用型枠の鉄筋挿通溝 10c 鉄筋連続側開口用型枠の貫通穴 11 地中梁部 12 鉄筋 13 鉄筋両端側開口用型枠の継ぎプレート 13b 開閉口 14 鉄筋両端側開口用型枠の堰止めパネル 16 地中梁部型枠ガイド 16a 地中梁部型枠ガイドのコンクリートパネル 18 地中梁部形成用型枠 18a 地中梁部形成用型枠のコンクリートパネル 19a 角パイプのL型ジョイント 21 フーチング部型枠 22 杭打ち用穴 22c アースドリル杭 23 スライム廃棄用穴 24 鉄筋カゴ 25 スライム 27 地中梁部形成用溝 28 地中梁部型枠ガイド形成用穴 29 地中梁部型枠ガイド形成用円筒状ケーシング

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤面にアースドリルで所定間隔でフー
    チング部形成用穴を開設して外ケーシングを挿入した
    後、地中梁部をフーチング部内部と一体に連設させる幅
    であらかじめコンクリートを堰止めて開口部を開設する
    ための開口用形枠を鉄筋に装着したカゴ状鉄筋を前記外
    ケーシングの内面側に沿って配筋し、 前記鉄筋および開口用型枠の内側に内ケーシングを挿入
    して2重のケーシングによるフーチング部型枠を形成し
    た後、該フーチング部型枠内にコンクリートを打設して
    前記フーチング部形成用穴の土留めを兼用するフーチン
    グ部の外殻部を形成し、 前記外殻部形成後、この外殻部内から下方に杭打ち用穴
    をアースドリル工法で開設し鉄筋カゴを挿入してコンク
    リートを打設し、 前記杭打ち用穴にコンクリートを余盛り分まで打設した
    後外殻部内に浮上してくるスライムを排除ることにより
    外殻部下部と連続したアースドリル杭を形成し、このア
    ースドリル杭を形成後アースドリルケーシングおよび内
    外ケーシングを脱却し、 前記地盤面であって前記外殻部同士の通り位置にアース
    ドリルで地中梁部型枠ガイド形成用穴を設けて円筒状ケ
    ーシングを挿入し、 コンクリートによるパネルを堰板として地中梁部の梁幅
    を設けて前記円筒状ケーシング内に立設し、 前記円筒状ケーシングとコンクリートによるパネルとの
    間にコンクリートを打設して前記コンクリートによるパ
    ネルが土圧に抵抗する地中梁部型枠ガイドを形成した後
    円筒状ケーシングを脱却し、 前記外殻部と地中梁部型枠ガイドとの間の地盤面に地中
    梁部形成用溝を開設し、この地中梁部形成用溝両側にコ
    ンクリートによる地中梁部型枠用パネルを立設して前記
    地中梁部型枠ガイドと連結することにより地中梁部型枠
    を形成し、この地中梁部型枠内と前記外殻部内とに連続
    する鉄筋を配筋した後コンクリートを打設して地中梁部
    とフーチング部とを形成することを特徴としたコンクリ
    ート基礎構築方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンクリート基礎構築方
    法におけるフーチング部用鉄筋の連続部分に使用する開
    口用型枠であって、 前記フーチング部内部と一体に連設させる地中梁部と略
    同一幅と前記2重のケーシング内を堰止める厚さとを有
    して発泡樹脂材で2つ割り形状に形成され、かつ、下部
    にはスライム排出用の貫通穴が開設されると共に合せ面
    側同士には鉄筋挿通溝を備えていることを特徴とした鉄
    筋連続側開口用型枠。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のコンクリート基礎構築方
    法におけるフーチング部用鉄筋の両端集結部分に使用す
    る開口用型枠であって、 前記フーチング部内部と一体に連設させる地中梁部の梁
    幅で前記2重のケーシング内を堰止める一対のパネル
    と、このパネル同士の間を閉塞し前記鉄筋両端をパネル
    同士の間で着脱自在に固定してケーシング脱却後フーチ
    ング外殻部の土圧に対する抵抗力を有すると共に、開閉
    口を下部に設けた継ぎプレートと、を備えていることを
    特徴とした鉄筋両端側開口用型枠。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のコンクリート基礎構築方
    法において、フーチング部型枠の下部に内ケーシングか
    ら外ケーシングに至る連通口を設け、アースドリル杭を
    打設後、スライムが上昇する間に外殻部横にアースドリ
    ル工法でスライム廃棄用穴を開設し浮上してきたスライ
    ムを前記連通口を介してスライム廃棄用穴に流下させる
    ことにより、スライムをフーチング部型枠外に排除する
    ことを特徴としたコンクリート基礎構築方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のコンクリート基礎構築方
    法に使用するフーチング部型枠用の外ケーシングと内ケ
    ーシングの下部に、それぞれスライム排出用の貫通穴を
    設け、かつ外ケーシングの外表面には土圧を軽減するた
    めの摩擦力低減材を設けた請求項1記載のフーチング部
    型枠用ケーシング。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のコンクリート基礎構築方
    法に使用する地中梁部型枠用パネルであって、パネルの
    外枠部を角パイプと、嵌合部を前記角パイプ同士の端部
    に挿入してこの角パイプ同士を直交させた状態に固定す
    るL型ジョイントとT型ジョイントとで形成し、この角
    パイプによる外枠部内にコンクリートを充填してパネル
    状に形成し、かつ、このパネル同士を対向させた状態で
    その内面側となる対向位置にセパレータを係止する縦方
    向ガイドレールを設けると共に、下辺には互に連結して
    埋戻し時の土圧に耐えると共に地中梁部の設定厚さを保
    持する接続用プレートを設けた請求項1記載の地中梁部
    型枠用パネル。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の地中梁部型枠用パネルに
    使用するセパレータであって、前記縦方向ガイドレール
    の上から挿入して両側辺をこの縦方向ガイドレールに係
    止する係止部と、地中梁部型枠用パネル同士を地中梁部
    の設定厚さに保持すると共に土圧に抵抗する本体部とを
    設けた請求項6記載のセパレータ。
JP26619893A 1993-10-25 1993-10-25 コンクリート基礎構築方法及びコンクリート基礎のフーチング部型枠用ケーシング並びに地中梁部型枠用パネル Expired - Lifetime JPH086333B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26619893A JPH086333B2 (ja) 1993-10-25 1993-10-25 コンクリート基礎構築方法及びコンクリート基礎のフーチング部型枠用ケーシング並びに地中梁部型枠用パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26619893A JPH086333B2 (ja) 1993-10-25 1993-10-25 コンクリート基礎構築方法及びコンクリート基礎のフーチング部型枠用ケーシング並びに地中梁部型枠用パネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07119160A true JPH07119160A (ja) 1995-05-09
JPH086333B2 JPH086333B2 (ja) 1996-01-24

Family

ID=17427630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26619893A Expired - Lifetime JPH086333B2 (ja) 1993-10-25 1993-10-25 コンクリート基礎構築方法及びコンクリート基礎のフーチング部型枠用ケーシング並びに地中梁部型枠用パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH086333B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101102298B1 (ko) * 2011-03-15 2012-01-03 박정혁 축소된 자연의 인공조경시스템
JP2014109183A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Shimizu Corp 躯体施工用のユニット架台

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101102298B1 (ko) * 2011-03-15 2012-01-03 박정혁 축소된 자연의 인공조경시스템
JP2014109183A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Shimizu Corp 躯体施工用のユニット架台

Also Published As

Publication number Publication date
JPH086333B2 (ja) 1996-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102153902B1 (ko) 시공성이 향상된 지하 연속벽체, 지하 연속벽체 시공방법 및 이에 사용되는 선행철근망 조립체
JPS5985021A (ja) 地下連続壁工法及びその工法に使用する装置
JPH07119160A (ja) コンクリート基礎構築方法及びコンクリート基礎のフーチング部型枠用ケーシング並びに地中梁部型枠用パネル
US6328503B1 (en) Method for constructing an underground structure
KR100627136B1 (ko) 공동주택내의 연약지반 보강 조립식 그라우팅구조
US4875807A (en) Method and means for basement construction
US6394703B1 (en) Formation of capping beams for piles
EP3752679B1 (en) Shear key former apparatus and method(s)
JPH041811B2 (ja)
JPS6011178B2 (ja) 連続地中壁構築用基準杭の設置方法
JP2583058B2 (ja) 地下室工法
JP2023088083A (ja) 土留め壁撤去方法
JP2524579B2 (ja) 水面下における既存土留壁の補強工法
CN111827267A (zh) 一种地下连续墙构建方法
JPS63312417A (ja) 鋼製ケ−ソンを用いた連続壁の水上施工法
JPH0610339A (ja) 鉄筋コンクリート造山留め壁とその築造方法
JPH1088592A (ja) コンクリ−ト擁壁
JPS6013086B2 (ja) 地下連続壁の施工法
JP2001323485A (ja) 地下構造物の構築方法
JP2829805B2 (ja) 地中連続止水壁の構築方法
JPS606418B2 (ja) 連続壁構築用の鋼製パネル
JP2000096976A (ja) 立坑の築造方法
JPH0649987B2 (ja) 地中連続壁基礎の施工法
JPH0328414A (ja) 連続地中壁工法における継手部の施工方法
JPS606416B2 (ja) 地下連続壁の施工法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090124

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100124

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 15

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110124

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120124

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 17

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130124

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140124

Year of fee payment: 18

EXPY Cancellation because of completion of term