JP2003128971A - 香気性水性インキ組成物及びそれを用いた筆記又は塗布具 - Google Patents

香気性水性インキ組成物及びそれを用いた筆記又は塗布具

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JP2003128971A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛細管作用によるインキ導出機構を備えた筆
記又は塗布具に好適な香気性インキ組成物、及びそれを
用いた筆記又は塗布具の提供。 【解決手段】 香料成分を内包した香料入りマイクロカ
プセル、水溶性高分子凝集剤、及び水を必須成分とし、
前記水溶性高分子凝集剤の緩い橋架け作用により、前記
香料入りマイクロカプセルが緩やかな凝集状態に懸濁さ
れてなり、2〜30mPa・sの粘度範囲に調整されて
なることを特徴とする香気性インキ組成物、及び前記イ
ンキを繊維材料からなるペン体及びインキ吸蔵体からな
るインキ導出機構を備えた筆記または塗布具に充填して
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は香気性水性インキ組
成物及びそれを用いた筆記又は塗布具に関する。更に詳
細には、毛細管作用によるインキ導出機構を備えた筆記
又は塗布具に好適な香気性水性インキ組成物、及び前記
水性インキ組成物を適用した、繊維材料からなるペン体
及びインキ吸蔵体を備えた筆記又は塗布具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より香料入りインキに関して幾つか
の提案が開示されている(特開昭63−223078号
公報、特開平8−283645号公報、特開平7−18
6587号公報等)。前記特開昭63−223078号
公報による提案は、香料をマルトシルサイクロデキスト
リンに包接させることにより、香料を水溶性化して適用
したインキに関するものであるが、インキの経時、特に
高温経時により香料が分離し易い。又、特開平8−28
3645号公報による提案は、香料の可溶化剤として部
分スルホン化ポリエステル樹脂を使用することにより、
低粘性でありながら紙面に裏抜け現象を起こさせないイ
ンキを得ることができるとしても、筆記時の放香性が筆
跡の乾燥と共に減衰し、筆跡が乾燥後では香気を発散さ
せることができない。又、特開平7−186587号公
報による提案は、香料を内包させた感圧性カプセルを含
有させたインキを、通孔を設けたチップを備えた筆記具
に適用しようとする試みであるが、前記感圧性カプセル
のインキ中における分散安定性に欠けており、通孔内に
残留のインキ中の感圧性カプセルが経時により分離し
て、通孔を目詰まりさせ、筆記不良を起こしがちであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した従
来の提案の不具合を解消し、香料成分を水性インキ中で
安定的に保持し、繊維材料からなる毛細管型インキ導出
機構等を備えた軽便な筆記又は塗布具用の香気性インキ
として安定的にインキを流出させることができ、筆記直
後は勿論、筆跡が乾燥状態にあっても、筆跡上を擦過す
ることにより香気を発散させる香気性水性インキ組成
物、及びそれを用いた筆記又は塗布具を提供しようとす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、香料成分を内
包した香料入りマイクロカプセル、水溶性高分子凝集
剤、及び水を必須成分とし、前記水溶性高分子凝集剤の
緩い橋架け作用により、前記香料入りマイクロカプセル
が緩やかな凝集状態に懸濁されてなり、2〜30mPa
・sの粘度範囲にあることを特徴とする香気性水性イン
キ組成物を要件とする。更には、水溶性高分子凝集剤が
非イオン性水溶性高分子化合物であること、香料入りマ
イクロカプセルは、香料成分を高沸点有機化合物に溶解
させてなる内包液を含むこと、香気を連想させる色調の
着色剤を含有させてなること、着色剤が食用色素である
こと、ポリビニルピロリドン及びその誘導体を含有して
なること、等を要件とする。更には、多数の繊維を互い
に密接状態に配し、隣接する繊維相互間に毛細間隙が形
成された繊維加工体をペン体とし、隣接する繊維相互間
に毛細間隙が形成された繊維集束体をインキ吸蔵体と
し、ペン体の後端を前記インキ吸蔵体の前端に接続状態
に組み立てられており、前記インキ吸蔵体中に香気性水
性インキ組成物を含浸させてなる、筆記又は塗布具を要
件とする。
【0005】前記香料入りマイクロカプセルにおいて、
香料成分のみ又は香料成分を不揮発性高沸点有機溶媒に
溶解させた内包物を壁膜により封入してマイクロカプセ
ル化する。前記マイクロカプセル化により、香料成分に
徐放性を付与し、筆記直後は勿論、筆跡乾燥後にあって
も、任意の個所の筆跡の擦過によりマイクロカプセルを
破壊することにより任意の箇所での放香を可能にする。
前記香料入りマイクロカプセルは、粒子径が0.5〜5
μm、好ましくは、1〜3μmの範囲が分散安定性、均
質性、ペン体からのインキ流出性、放香性等の諸性能を
満たし、実用性を有する。前記マイクロカプセルは、イ
ンキ組成物全量に対し、2〜50重量%(好ましくは3
〜40重量%、更に好ましくは、4〜30重量%)配合
することができる。2重量%未満では香気発生が不充分
であり、50重量%を越えるとインキ流出性が低下し、
筆記性が阻害される。前記マイクロカプセル化は、コア
セルベーション法、In−Situ重合法、界面重合
法、界面重縮合法、等の公知の製造方法を適用できる。
【0006】前記香料成分は、従来より汎用されている
香料成分が有効であり、香料成分単独で内包液とするこ
ともできるが、香料成分により極性や水溶性等の液性が
異なるため、マイクロカプセル化に不具合を生ずる場合
があり、マイクロカプセル化に適用できる香料の種類が
限定される。前記香料成分を不揮発性高沸点有機化合物
に溶解して内包液とすることにより、内包液の水溶性等
の液性が均質化されるため、マイクロカプセル化に適し
た前記高沸点有機化合物を適用することにより、物性の
異なる各種の香料成分のマイクロカプセル化が可能とな
る。又、前記不揮発性高沸点有機化合物は、前記香料成
分を保留させ、内包液中の香料成分濃度を調整すること
により、徐放性の制御も可能となる。
【0007】前記香料は、具体的には、グレープフルー
ツ油、オレンジ油、レモン油、ライム油、ラベンダー
油、ヒノキ油等の精油類、アルコール類、アルデヒド
類、エステル類、芳香族化合物、テルペン油等を例示で
き、更に具体的には、下記に例示する如き化合物の混合
物であり、単独で使用することは特殊の例を除き、適用
されない。以下に香料成分を例示するが、これに限ら
ず、香料特性を発現させるものであれば有効である。ア
セト酢酸エチル、アセトフェノン、アニスアルデヒド、
ジャスミナール、アンスラニル酸イソアミル、イソオイ
ゲノール、イソ吉草酸イソアミル、イソ吉草酸エチル、
イソチオシアン酸アリル、ウンデカラクトン、エチルヴ
ァリニン、エナント酸エチル、オイゲノール、オクチル
アルデヒド、カプリン酸エチル、カプリン酸エチル、カ
プロン酸、カプロン酸アリル、カプロン酸エチル、蟻酸
イソアミル、蟻酸ゲラニル、蟻酸シトロネリル、桂皮ア
ルコール、桂皮アルデヒド、桂皮酸、桂皮酸エチル、桂
皮酸メチル、ゲラニオール.酢酸エチル、酢酸イソアミ
ル、酢酸ゲラニル、酢酸シクロヘキシル、酢酸シトロネ
リル、酢酸シンナミル、酢酸テルピニル、酢酸フェニル
エチル、酢酸ブチル、酢酸ベンジル、酢酸メンチル、酢
酸リナリル、サリチル酸メチル、シクロヘキシルプロピ
オン酸アリル、シトロネラール、シトロネロール、シト
ラール、テルピネオール、デシルアルコール、デシルア
ルデヒド、ノナラクトン、pーメチルアセトフェノン、
ヴァニリン、ヒドロキシシトロネラール、ヒドロキシシ
トロネラールジメチルアセタール、ピペロナール、フェ
ニル酢酸イソアミル、フェニル酢酸イソブチル、フェニ
ル酢酸エチル、プロピオン酸イソアミル、プロピオン酸
エチル、プロピオン酸ベンジル、ペリラアルデヒド、ベ
ンジルアルコール、ベンズアルデヒド、ボルネオール、
マルトール、メチルβーナフチルケトン、Nーメチルア
ンスラニル酸メチル、メントール、シネオール、ヨノ
ン、酪酸イソアミル、酪酸エチル、酪酸シクロヘキシ
ル、酪酸ブチル、リナロール等が挙げられる。前記した
香料成分は、天然、合成配合品を問わず、使用すること
ができる。
【0008】不揮発性高沸点有機化合物としては、具体
的には、炭化水素類、ハロゲン化炭化水素類、スルフィ
ド類、エーテル類、ケトン類、エステル類、酸アミド
類、アルコール類、ワックス類等の従来より汎用されて
いる有機化合物を用いることができるが、無臭、香料成
分との相溶性、低毒性、種類の多様性、コスト等の面で
可塑剤として汎用されているものが好ましい。
【0009】以下に前記不揮発性高沸点有機化合物とし
て有効な可塑剤を具体的に例示する。フタル酸エステル
系としては、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フ
タル酸ジ−n−ブチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸
ジイソノル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジトリデ
シル、フタル酸ブチルベンジル等を例示できる。二塩基
酸系としては、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイ
ソノル、アジピン酸ジイソデシル、アゼライン酸ビス
(2−エチルヘキシル)、セバチン酸ジブチル、セバチ
ン酸ジオクチル、マレイン酸ジブチル、マレイン酸ビス
(2−エチルヘキシル)等を例示できる。クエン酸系と
しては、アセチルクエン酸トリエチル、アセチルクエン
酸トリブチル等を例示できる。リン酸系としては、リン
酸トリクレシル、トリエチルホスフェート、トリブチル
ホスフェート、トリス(2−エチルヘキシル)ホスフェ
ート等を例示できる。
【0010】前記香料成分/不揮発性高沸点有機化合物
=1〜50/99〜50(重量比)、更に、好ましく
は、10〜40/90〜60(重量比)の範囲が、保留
と香気発散性を満足させる。
【0011】前記香料入りマイクロカプセルは、比重が
1以下であり、経時により水性インキビビクルより分離
し、毛細間隙を目詰まりさせ、安定的にインキを流出さ
せることができない。本発明は、水溶性高分子凝集剤の
適用により、前記マイクロカプセルを緩やかな凝集状態
に懸濁することにより、前記不具合を解消させるもので
ある。前記水溶性高分子凝集剤としては、ポリビニルピ
ロリドン、ポリエチレンオキサイド、水溶性多糖類、非
イオン性水溶性セルロース誘導体等が挙げられる。この
うち水溶性多糖類の具体例としてはトラガントガム、グ
アーガム、プルラン、サイクロデキストリンが挙げら
れ、また非イオン性水溶性セルロース誘導体の具体例と
してはメチルセルロース、ヒドロシエチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルメチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等
が挙げられる。前記水溶性高分子凝集剤のうち、非イオ
ン性水溶性セルロース誘導体が、凝集性、安定性等の面
で最も効果的である。前記高分子凝集剤は、インキ組成
物全量に対し、0.05〜20重量%配合することがで
きる。
【0012】筆跡の固着性や粘度等を調整して、クリヤ
ーな筆跡を形成させるために、樹脂エマルション、アル
カリ可溶性樹脂、水溶性樹脂等の適宜量を配合すること
ができる。
【0013】又、水消去性を付与するために、前記水溶
性樹脂として、アラビアゴム、トラガントゴム、グァー
ガム、キサンタンガム、デキストリン等の水溶性多糖
類、ゼラチン、カゼイン、アルギン酸及びその塩類、ア
ルギン酸プロピレングリコールエステル、メチルセルロ
ース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン及びその誘導体、ポリアクリ
ル酸ナトリウム、アクリル酸共重合体、ポリエチレンオ
キシド、等が挙げられ、中でもポリビニルピロリドン及
びその誘導体が効果的である。
【0014】インキ中には、汎用の染料、顔料等の着色
剤を配合して、目視可能な香料入り着色筆跡を与え、視
覚効果と共に香気効果を満足させることができる。前記
着色剤のうち、水溶性アナトー、食用赤色2号(C.
I.16185)、食用赤色3号(C.I.4543
0)、食用赤色40号(C.I.16035)、食用赤
色102号(C.I.16255)、食用赤色104号
(C.I.45410)、食用赤色105号(C.I.
45440)、食用赤色106号(C.I.4510
0)、食用黄色4号(C.I.19140)、食用黄色
5号(C.I.15985)、食用緑色3号(C.I.
42053)、食用青色1号(C.I.42090)、
食用青色2号(C.I.73015)、鉄クロロフィン
ナトリウム、及び銅クロロフィリンナトリウム、等の食
用色素を適用して、安全衛生性を更に高めることができ
る。
【0015】前記食用色素と前記した水溶性樹脂、中で
もポリビニルピロリドン及びその誘導体の組み合わせの
系では、前記した食用色素の水消去性の助長効果と染着
性の抑制効果を共に満足させることができる。前記筆跡
は、食用色素成分が前記水溶性樹脂を介して、対象物表
面に筆跡像を形成しており、樹脂分の水に対する溶解性
に依存して、樹脂分の溶解と同時に前記色素分が一体と
なって水消去されることになり、効果的に水消去され
る。前記した水消去性を付与することにより、各種プラ
スチックの造形玩具、人形又は動物玩具とセットにし、
任意のメッセージを筆記でき、水消去できる。又、人形
用頭髪の任意の箇所に塗布して香気を発散させることが
できる。
【0016】又、前記着色剤は、香料との組み合わせに
おいて、香気を連想させる色調の着色剤を含有させるこ
とができる。例えば、黄色〜橙色では、レモン、オレン
ジ、バナナ等、赤色では、りんご、苺等の香気を発散さ
せる香料とを組み合わせることにより商品性を高めるこ
とができる。
【0017】ペン先での乾燥を抑制するために保湿剤と
して、グリセリン、プロピレングリコール、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、低分子量ポリエチレ
ングリコール等のグリコール類及びそれらの低級アルキ
ルエーテル、2−ピロリドン、N−ビニルピロリドン、
尿素等の適宜量を配合することができる。前記保湿剤
は、インキ全量に対して5〜40重量%配合することが
できる。
【0018】又、界面活性剤等の従来より汎用の各種分
散剤を必要に応じて配合することができる。
【0019】前記構成要素からなる本発明の香気性水性
インキ組成物は、20℃における粘度が2〜30mPa
・sの範囲に調製される。2mPa・s以下の粘度で
は、十分な放香性を有するインキ組成物を構成すること
が実質的に困難であり、30mPa・sを越えるとペン
体からのインキ流出性が低下し、所望の筆記性、塗布性
が得られ難くなり、好ましくは3〜20mPa・s、更
に好ましくは4〜15mPa・の範囲で適正な筆記性、
塗布性を得ることができる。
【0020】本発明の更なる発明は、毛細間隙が形成さ
れた繊維加工体をペン体2とし、隣接する繊維相互間に
毛細間隙が形成された繊維集束体をインキ吸蔵体3と
し、ペン体2の後端を前記インキ吸蔵体3の前端に接続
状態に組み立てられており、前記インキ吸蔵体3中に前
記香気性水性インキ組成物4を含浸させてなる、任意の
香気性筆跡を与える筆記又は塗布具を構成したことを要
件とする。前記繊維加工体は、繊維の樹脂加工体、熱溶
融性繊維の融着加工体、フェルト体等の従来より汎用の
気孔率が概ね30〜70%の範囲から選ばれる連通気孔
の多孔質部材であり、該繊維加工体の一端を砲弾形状
(図1参照)、長方形状の一端を斜めカットしたもの
(図2参照)、チゼル形状(図3参照)等の目的に応じ
た形状に加工してペン体2となして実用に供される。前
記チゼル形状のペン体にあっては、筆記面への当接位置
を変えることにより細書き用、或いは太書き用として、
更には一定線幅のマークを形成できる多用途性を有し、
多様な熱変色像を形成できる軽便性筆記具を構成でき
る。繊維集束体は、捲縮状繊維を長手方向に集束させた
ものであり、プラスチック筒体やフイルム等の被覆体に
内在させて、気孔率が概ね40〜90%の範囲に調整し
てインキ吸蔵体3が構成される。尚、前記繊維集束体は
樹脂加工或いは熱融着加工、可塑剤等により溶着加工さ
れたものであってもよい。筆記具の形態は、図示例に限
らず、インキ吸蔵体3の一端及び他端に相異なる形態の
ペン体を装着させて、ツイン型マーカーを構成したもの
でもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】香料入りマイクロカプセルと、少
なくとも水とからなる分散状態にある液に、保湿剤等の
他の成分を添加すると共に、別に調製された所定濃度の
高分子凝集剤水溶液の所定量を徐々に添加して、前記マ
イクロカプセルが水性媒体中に高分子凝集剤によるマイ
クロカプセル粒子間の橋かけ凝集状態にある懸濁状態の
香気性水性インキ組成物を得る。前記香気性水性インキ
組成物は、繊維集束体からなるインキ吸蔵体中に含浸さ
せて、繊維加工体をペン体として装備した軸胴に内挿さ
れ、筆記又は塗布具を構成し、実用に供される。
【0022】以下に実施例を示す。尚、実施例中の部は
重量部である。
【実施例】
【0023】実施例1 〔香気性水性インキ組成物の調製〕香料(商品名:SX
−7208、レモンの香り、高砂香料工業株式会社製)
20部を高沸点有機化合物(ジイソノニルアジペート、
商品名:サンソサイザーDINA、新日本理化株式会社
製)35部に加えて均一溶液とし、壁膜材料として芳香
族イソシアネートプレポリマー/酢酸エチル溶液(プレ
ポリマー濃度:75重量%)20部を加え、均一に溶解
した溶液を70℃に加温した15重量%ゼラチン水溶液
100部中に攪拌しながら投入し、微小滴に乳化した。
さらに、80℃で5時間反応させた後、前記マイクロカ
プセル原液の遠心分離により香料を内包したマイクロカ
プセル(平均粒子径2.0μm)を得た。着色剤(食用
黄色4号、別名:タートラジン、C.I.No.191
40、アイゼン保土谷株式会社製)2.0部、湿潤剤
(グリセリン)5.0部、防黴剤(商品名:プロキセル
XL−2、ゼネカ株式会社製)1.0部、消泡剤(シリ
コン系、商品名:SN デフォーマー 381、サンノ
プコ株式会社製)0.1部、及び水68.9部からなる
水性媒体中に前記マイクロカプセル15部を均一に分散
し、さらに水溶性高分子凝集剤(ヒドロキシエチルセル
ロース、商品名:セロサイズWP−09L、ユニオンカ
ーバイド日本株式会社製)の5重量%水溶液8.0部を
攪拌しながら添加して、筆記具用香気性水性インキ組成
物〔粘度:4.2mPa・s(株式会社東京計器製B型
粘度計により、BLアダプターを適用し、60rpmで
測定、測定温度:20℃)〕を得た。 〔筆記具の構成〕ポリエステルスライバーを合成樹脂フ
ィルムで被覆したインキ吸蔵体中に、前記香気性水性イ
ンキ組成物を均一状態に攪拌した直後に含浸させて軸胴
内に収容し、軸筒先端部に装着させたポリエステル繊維
の樹脂加工ペン体と接触状態に組み立て、筆記具を構成
した。 〔実用時の状況〕前記筆記具により紙に筆記したとこ
ろ、滲みを発生することなく筆記することができ、筆記
時にレモンの香りを発し、筆跡の乾燥につれて香りが減
衰した。40℃、1カ月間放置後の前記筆跡を指で擦過
したところ、再びレモンの香りを発した。
【0024】実施例2 〔香気性水性インキ組成物の調製〕香料(商品名:SX
−7049、ストロベリーの香り、高砂香料工業株式会
社製)10部を高沸点有機化合物(ジイソノニルアジペ
ート、商品名:サンソサイザー DINA、新日本理化
株式会社製)45部に加えて均一溶液とし、壁膜材料と
して芳香族イソシアネートプレポリマー/酢酸エチル溶
液(プレポリマー濃度:75重量%)20部を加え、均
一に溶解した溶液を70℃に加温した15重量%ゼラチ
ン水溶液100部中に攪拌しながら投入し、微小滴に乳
化した。更に、80℃で5時間反応させた後、前記マイ
クロカプセル原液の遠心分離により香料を内包したマイ
クロカプセル(平均粒子径2.0μm)を得た。着色剤
(食用赤色102号、別名:ニューコクシン、コチニー
ルレッド、ポンソー4R、C.I.No.16255、
アイゼン保土谷株式会社製)2.0部、湿潤剤(グリセ
リン)5.0部、防黴剤(商品名:プロキセルXL−
2、ゼネカ株式会社製)1.0部、消泡剤(シリコン
系、商品名:SN デフォーマー 381、サンノプコ
株式会社製)0.1部、及び水65.9部からなる水性
媒体中に前記マイクロカプセル20.0部を均一に分散
し、さらに水溶性高分子凝集剤(メチルセルロース、商
品名:マーポローズM−25、松本油脂株式会社製)の
5重量%水溶液6.0部を攪拌しながら添加して筆記具
用香気性水性インキ組成物(粘度:4.9mPa・s、
測定温度:20℃)を得た。 〔実用時の状況〕次いで、実施例1と同様にして筆記具
を構成し、紙に筆記したところ、滲みを発生することな
く筆記することができ、筆記時にストロベリーの香りを
発し、筆跡の乾燥に従って香りが減衰した。40℃、1
カ月間放置後の筆跡を指で擦過したところ再びストロベ
リーの香りを発した。
【0025】実施例3 〔香気性水性インキ組成物の調製〕香料として商品名:
SX−7205(オレンジの香り、高砂香料工業株式会
社製)を使用した以外は実施例1と同様にして、香料を
内包したマイクロカプセル(平均粒子径2.0μm)を
得た。湿潤剤(グリセリン)5.0部、防黴剤(商品
名:プロキセルXL−2、ゼネカ株式会社製)1.0
部、消泡剤(シリコン系、商品名:SN デフォーマー
381、サンノプコ株式会社製)0.1部、及び水7
0.9部からなる水性媒体中に前記マイクロカプセル1
5.0部を均一に分散し、さらに水溶性高分子凝集剤
(ヒドロキシエチルセルロース、商品名:セロサイズW
P−09L、ユニオンカーバイド日本株式会社製)の5
重量%水溶液8.0部を攪拌しながら添加して塗布具用
香気性水性インキ組成物(粘度:3.9mPa・s、測
定温度:20℃)を得た。 〔実用時の状況〕次いで、前記インキ組成物を用いて、
実施例1と同様の構成により塗布具を構成し、オレンジ
の図柄の印刷物の図柄部分に塗布したところ、塗布時に
オレンジの香りを発し、塗布部分の乾燥につれて香りが
減衰した。40℃、1カ月間放置後に前記塗布部分を指
で擦過したところ、再びオレンジの香りを発した。ま
た、人形玩具の頭髪の一部分に前記塗布具で前記インキ
組成物を塗布したところ、塗布時にオレンジの香りを発
し、塗布部分の乾燥に従って香りが減衰した。前記人形
玩具を室温で7日間放置した後、頭髪の塗布部分を指に
より擦過したところ、再びオレンジの香りを発した。
【0026】実施例4 〔香気性水性インキ組成物の調製〕香料として商品名:
SX−7508(ラベンダーの香り、高砂香料工業株式
会社製)を使用した以外は実施例2と同様にして、香料
を内包したマイクロカプセル(平均粒子径2.0μm)
を得た。着色剤として食用赤色3号(別名:エリスロシ
ン、C.I.No.45430、アイゼン保土谷株式会
社製)1.4部、食用青色1号(別名:ブリリアントブ
ルーFCF、C.I.No.42090、アイゼン保土
谷株式会社製)0.6部、水消去性付与用の水溶性樹脂
(ポリビニルピロリドン、商品名:ルビスコールK−1
7、BASF社製)5.0部、湿潤剤(グリセリン)
5.0部、防黴剤(商品名:プロキセルXL−2、ゼネ
カ株式会社製)1.0部、消泡剤(シリコン系、商品
名:SN デフォーマー 381、サンノプコ株式会社
製)0.1部、及び水68.9部からなる水性媒体中に
前記マイクロカプセル10.0部を均一に分散し、さら
に水溶性高分子凝集剤(ヒドロキシエチルセルロース、
商品名:セロサイズWP−09L、ユニオンカーバイド
日本株式会社製)の5重量%水溶液8.0部を攪拌しな
がら添加して筆記具用香気性水性インキ組成物(粘度:
5.0mPa・s、測定温度:20℃)を得た。 〔実用時の状況〕軟質塩化ビニル樹脂製の人形本体に、
ポリエステル繊維製サテン生地により縫製された人形用
衣装を装着して人形玩具を構成し、実施例1と同様にし
て構成した筆記具を用いて、前記人形玩具の本体部分及
び衣装部分に筆記像を形成したところ、筆記時にラベン
ダーの香りを発し、筆記像の乾燥につれて香りが減衰し
た。40℃、1カ月間放置後に前記筆記像を指で擦過し
たところ再びラベンダーの香りを発した。また、筆記像
形成後の前記人形玩具を室温下で7日間放置した後、本
体部分の筆記像を水で湿らした布で擦過したところ、前
記筆記像を容易且つ完全に消去することができ、衣装部
分の筆記像も洗濯によって完全に消去できた。
【0027】〔凝集性の確認〕実施例1〜4の各インキ
組成物を顕微鏡で観察したところ、インキ中のマイクロ
カプセルは、何れも凝集状態にあることが確認された。
また、前記実施例1〜4の各インキ組成物を均一に攪拌
後、室温で3日間放置したところ、いずれの組成物もマ
イクロカプセルを含む層(上層)と透明ビヒクル層(下
層)に層分離したが、攪拌によって容易に再分散するこ
とができた。尚、実施例3の透明ビヒクル層は無色であ
ったが、他の組成物の透明ビヒクル層はそれぞれの染料
の色調に着色していた。
【0028】〔筆記具及び塗布具の経時筆記性能の確
認〕実施例1〜4の各インキ組成物を充填した前記各筆
記具及び塗布具を、50℃及び室温の各条件下に正立
(ペン体側上向き)、倒立(ペン体側下向き)状態で3
0日間放置後、筆記性能を確認したところ、いずれの状
態においてもペン体からのインキ流出性は良好であり、
筆跡の放香性にも変化が認められなかった。
【0029】比較例1〜4 実施例1〜4の各インキ組成物における水溶性高分子凝
集剤をそれぞれ水に置き換えて、比較例1〜4のインキ
組成物を調製した。これらのインキ組成物を顕微鏡で観
察したところ、いずれの組成物のマイクロカプセルも分
散状態にあり、凝集状態は確認されなかった。前記比較
例の各インキ組成物を均一に攪拌後、室温で3日間放置
したところ、比較例のいずれのインキ組成物も、インキ
液面にマイクロカプセルの一部が固体状のケーキとして
浮上し、他の部分は水性媒体中に分散していた。比較例
1〜4のインキ組成物を、実施例1と同様にしてインキ
吸蔵体中に含浸させて構成した筆記具及び塗布具を、5
0℃及び室温の各条件下に正立(ペン体側上向き)、倒
立(ペン体側下向き)状態で30日間放置後、筆記性能
を確認したところ、比較例1〜4のいずれのインキ組成
物も、正立状態ではマイクロカプセルによるペン体の目
詰まりのため筆記不能となり、倒立状態では筆記は可能
であったが、筆記時に僅かの香りを発したのみで、乾燥
後の筆跡を擦過しても香りを発しなかった。
【0030】比較例5 水41.5部にプロピレングリコール10部、グリセリ
ン5部を均一に溶解した水溶液中に部分スルホン化ポリ
エステル樹脂(構成:フタル酸45モル%、スルホイソ
フタル酸5モル%、エチレングリコール30モル%、
1,4−ブタンジオール20モル%、分子量:約11,0
00)40部を溶解し、70℃に加温しつつ、着色材
(食用黄色4号、別名:タートラジン、C.I.No.
19140、アイゼン保土谷株式会社製)2.0部を徐
々に投入し、攪拌溶解した後、室温に戻し、攪拌しつ
つ、防黴剤(商品名:プロキセルXL−2、ゼネカ株式
会社製)1.0部、香料(品番:SX−7208、レモ
ンの香り、高砂香料工業株式会社製)0.5部を加え、
均一になるまで攪拌し、インキ組成物を調製した。次い
で、実施例1と同様にして、筆記具を構成し、紙に筆記
したところ、筆記時にレモンの香りを発したが、筆跡の
乾燥につれて香りが減衰し、筆跡を室温1日間放置後に
は、香りが消失した。
【0031】
【発明の効果】本発明の香気性水性インキ組成物は、水
溶性高分子凝集剤の緩い橋架け作用による、緩い凝集状
のマイクロカプセルの懸濁状態にある液が、毛細間隙を
有する部材中において、懸濁状態が破壊されることな
く、長期間、安定的に保持される上、その状態の液を毛
細間隙から導出させることができる特性を有し、毛細間
隙を有するペン体及びインキ吸蔵体を備えた筆記又は塗
布具に適用すると、筆記又は塗布具の放置状態に左右さ
れることなく、適正なインキ流出性を示し、一様に分散
した香料入りマイクロカプセルを含む、均質且つ鮮明な
筆跡を筆記又は塗布面に形成できる。油溶性の香料をカ
プセル化することにより、水性ビヒクルへの適用を可能
となし、安全性を付与でき、更には香気の徐放性を付与
でき、筆記又は塗布時のみでなく、経時後にも筆跡の擦
過により香りを楽しむことができる。更には、ポリビニ
ルピロリドン等の特定の水溶性樹脂の添加により筆跡の
水消去が可能である。更には、着色剤を併用しない系で
は、予期しない個所より香気を発散させてマジック性を
付与でき、更には、印刷物等に上書きして、着香させる
ことができ、着色剤を併用した系では、香りと色彩の組
合わせを楽しむことができると共に幼児等の創作性を満
足させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明筆記具又は塗布具の一実施例の縦断面説
明図である。
【図2】塗布具用のペン体の一実施例の説明図である。
【図3】塗布具用のペン体の他の実施例の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 筆記又は塗布具 2 ペン体 3 インキ吸蔵体 4 香気性水性インキ組成物 5 軸胴 6 キャップ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 香料成分を内包した香料入りマイクロカ
    プセル、水溶性高分子凝集剤、及び水を必須成分とし、
    前記水溶性高分子凝集剤の緩い橋架け作用により、前記
    香料入りマイクロカプセルが緩やかな凝集状態に懸濁さ
    れてなり、2〜30mPa・sの粘度範囲にあることを
    特徴とする香気性水性インキ組成物。
  2. 【請求項2】 水溶性高分子凝集剤が非イオン性水溶性
    高分子化合物であることを特徴とする請求項1記載の香
    気性水性インキ組成物。
  3. 【請求項3】 香料入りマイクロカプセルは、香料成分
    を高沸点有機化合物に溶解させてなる内包液を含むこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の香気性水性インキ組
    成物。
  4. 【請求項4】 香気を連想させる色調の着色剤を含有さ
    せてなる請求項1乃至3のいずれか一項に記載の香気性
    水性インキ組成物。
  5. 【請求項5】 着色剤が食用色素である請求項4記載の
    香気性水性インキ組成物。
  6. 【請求項6】 ポリビニルピロリドン及びその誘導体を
    含有してなる請求項1乃至5のいずれか一項に記載の香
    気性水性インキ組成物。
  7. 【請求項7】 多数の繊維を互いに密接状態に配し、隣
    接する繊維相互間に毛細間隙が形成された繊維加工体を
    ペン体とし、隣接する繊維相互間に毛細間隙が形成され
    た繊維集束体をインキ吸蔵体とし、ペン体の後端を前記
    インキ吸蔵体の前端に接続状態に組み立てられており、
    前記インキ吸蔵体中に前記請求項1乃至6のいずれか一
    項に記載の香気性水性インキ組成物を含浸させてなる、
    筆記又は塗布具。
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