JPH0665539A - 水性塗料組成物 - Google Patents

水性塗料組成物

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JPH0665539A
JPH0665539A JP4260478A JP26047892A JPH0665539A JP H0665539 A JPH0665539 A JP H0665539A JP 4260478 A JP4260478 A JP 4260478A JP 26047892 A JP26047892 A JP 26047892A JP H0665539 A JPH0665539 A JP H0665539A
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JP
Japan
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aqueous
water
resin
perfume
coating composition
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JP4260478A
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English (en)
Inventor
Takashi Iwasaki
孝 岩崎
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TAKATETSUKU KK
Original Assignee
TAKATETSUKU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塗料の耐久性及び香りの保持力に優れたも
の、また印刷技術を必要とせず、誰でもきれいにすぐ塗
れる香料印刷用水性塗料を作るのが目的である。 【構成】 水性媒体、マイクロカプセル化香料および水
性樹脂を主成分とし、水性樹脂として水性ウレタン樹脂
または水性芳香族ポリエステル樹脂を使用し、且つ粘度
が500cps以下とすることを特徴とする水性塗料で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マイクロカプセル中
に包含された香料を含む水性塗料組成物に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】マイクロカプセル中に包含された香料を
含む水性塗料およびインキとしては従来、スクリーン印
刷用インキがある。しかし水性樹脂としてホリビニール
アルコールやでんぷん、メチルセルロース、アクリル系
エマルジョン等を使用するため1ケ月位するとゲル化や
凝固してしまいインキとして使用できなくなる、また使
う水性樹脂によっては香りの保持期間が短くなったりす
る。さらにスクリーン印刷は、数万枚以上印刷しなけれ
ば、コスト的に合わないこと、また香りの持続期間が6
ケ月程度のため商品在庫が出来ず、なかなか普及しなか
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は塗料の耐久性
および香りの保持力にすぐれたもの、また印刷技術を必
要とせず、誰にでもすぐ塗れる水性香料塗料を作ること
を課題に研究を進めた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は水性媒体、香料
および水性樹脂を主成分とする水性塗料組成物におい
て、香料はマイクロカプセル中に包含されたものであ
り、また水性樹脂として水性ウレタン樹脂または水性芳
香族ポリエステル樹脂を使用し、且つ粘度が500cp
s以下とすることよりなる水性塗料組成物をつくる。
【0005】
【作用】本発明はこのような構成であるから、塗料とし
ての保存性に優れ、且つ香りの保持性も優れている。粘
度が500cps以下であるため、印刷技術を必要とせ
ず筆やフェルト素材により誰でも簡単に塗れ、印刷が出
来る。
【0006】
【実施例】本発明は水性媒体、香料および水性樹脂を主
成分とする水性塗料組成物において、香料はマイクロカ
プセル中に包含されたものであり、また水性樹脂として
水性ウレタン樹脂または水性芳香族ポリエステル樹脂を
使用し、且つ粘度が500cps以下とすることにより
なる水性塗料組成物をつくる。以下本発明を詳細に説明
する。本発明の水性塗料組成物の水性樹脂としては、塗
料化した後、粘度が500cps以下となる水性ウレタ
ン樹脂または水性芳香族ポリエステル樹脂が用いられ
る。具体的には、水性ウレタン樹脂としては、ハイドラ
ンHW、ハイドランAP(大日本インキ化学工業製)、
水性芳香族ポリエステルとして、ファインテックスES
(大日本インキ化学工業製)等の商品名で市販されてい
るものが使用できる。その他水性樹脂としてアクリル系
エマルジョン、酢酸ビニル系エマルジョン等エマルジョ
ン型のものが市販されているが、エマルジョン化する工
程中に溶剤が使用されているため塗料の中の香料を抽出
する原因になる。またポリビニールアルコール、メチル
セルロース、でんぷん等の水性樹脂についてはマイクロ
カプセル化香料を混ぜると1ヶ月程度でゲル化してしま
う。したがって種々の樹脂で試験した結果、水性樹脂と
しては上記2種類の水性樹脂が最適である。なお、塗料
の保存性をさらに高めるためには、水性樹脂と香料を包
含したマイクロカプセル水溶液を別々にするとよい。ま
た、印刷技術を必要とせず、筆やフェルト素材等によ
り、きれいに簡単に塗れる粘度は500cps以下が好
ましい。500cps以上の場合は塗膜に凸凹ができや
すい。香料としては、ヘキシルシンナミックアルデヒ
ド、メチル−β−ナフチルケトン、ハイオイゲール、L
−メントール、ケイ皮酸系、ゲラニオール等、香料一般
のものが使用できる。例えばパイナップルF−7539
−A(高砂香料工業製)やブーケAF−0019(高砂
香料工業製)等の市販品を用いることができる。香料を
マイクロカプセル化する方法としては、相分離法、界面
重合法、インシチュー重合法、液中乾燥法等が挙げられ
るが、香りを長期間保持するためインシチュー重合法よ
るメラミン−ホルマリン樹脂系、尿素−ホルマリン樹脂
系の膜によるマイクロカプセル化が好ましい。また、マ
イクロカプセルにより香料を放出する方法は本塗料を塗
布した面を指先等の摩擦によって部分的に破る方法であ
る。本発明で用いる水性媒体としては水が最適であり、
有機溶剤等香料に悪影響を及ぼすものは好ましくない。
水性塗料組成物の割合としてはマイクロカプセル化香料
水溶液と水性樹脂を任意の割合で混ぜることが出来る
が、好ましくは水は40〜80wt%、水性樹脂は10
〜40wt%、マイクロカプセル化香料は10〜30w
t%である。次に、具体的に実施例と試験結果を挙げる
が、本発明は以下の実施例によって何ら限定されない。
なお、部は重量部を表す。 実施例1 香料として、ブーケAF−0019(高砂香料工業製)
を用いる。エチレン−無水マレイン酸共重合体加水分解
物(モンサント社製EMA)の5%水溶液100gを2
0%水酸化ナトリウム水溶液を用いてpH4.5に調整
した。香料100gを該水溶液に乳化し、平均粒径を1
0μとした。次に、メラミン5g、37重量%ホルムア
ルデヒド水溶液10g、蒸留水50gを60℃に加熱撹
拌して30分後に透明なメラミンとホルムアルデヒドお
よびメラミン−ホルムアルデヒド初期縮合物の混合水溶
液を得た。この混合水溶液を系に加える。撹拌しなが
ら、系を約55℃に加熱しつつ約2時間保ち、続いて室
温(約25℃)に下げて、平均粒径10μの香料を含む
マイクロカプセルが分散した懸濁液を得た。以上のよう
に作成した香料を含有するマイクロカプセルの懸濁液1
部と水性ウレタン樹脂(溶剤:水 50%、固形分50
%、粘度464cps−商品名ハイドランHW−93
0:大日本インキ化学工業製)1部を混合し、粘度18
0cpsの水性塗料組成物とした。上記水性塗料は3ヶ
月後も劣化せず、筆またはフェルト素材にて薄く美しく
塗れた。印刷の6ヶ月後、印刷部分を指で擦るとフーケ
の香りを十分感じることが出来た。 実施例2 実施例1と同様の方法でパイナップルF−7539−A
(高砂香料工業製)の香料のマイクロカプセル懸濁液を
得た。以上のように作成したマイクロカプセル懸濁液1
部と水性芳香族ポリエステル樹脂(溶剤:水 70%、
固形分30%、粘度22cps−商品名ファインテック
スES−850:大日本インキ化学工業製)1部を混合
し、粘度50cpsの水性塗料組成物とした。上記水性
塗料は実施例1と同様に薄く美しく塗れ、6ケ月後も印
刷部分を擦るとパイナップルの香りを十分感じることが
出来た。 比較例1 実施例1において、水性ウレタン樹脂をアクリル系エマ
ルジョン(溶剤:水40%、固形分60%、粘度400
0cps−商品名ヨドゾールA−4100:カネボウエ
ヌエスシー製)に変えた以外は実施例1と同様にして、
粘度は、2000cpsの水性塗料組成物を得た。上記
水性塗料は3日後ゲル化し、また筆やフェルト素材を使
用して塗ると粘度が高いため凹凸の印刷面が出来てしま
った。印刷後2週間目に印刷部分を擦っても、ブーケの
香りはほとんどしなかった。 比較例2 実施例2において水性芳香族ポリエステル樹脂を酢酸ビ
ニル系エマルジョン(溶剤:水 58%、固形分42
%、粘度15000cps−商品名ボンコートS−25
10:大日本インキ化学工業製)に変えた以外は実施例
1と同様にして粘度は6000cpsの水性塗料組成物
を得た。試験結果は比較例1と同じで、印刷後2週間目
にはパイナップルの香りはほとんどしなかった。 比較例3 実施例1において水性ウレタン樹脂を17%PVA(粘
度10000cpsゴーセノールN−300:日本合成
化学工業製)に変えた以外は実施例1と同様にして粘度
4500cpsの水性塗料組成物を得た。上記水性塗料
は1ケ月後ゲル化して塗れなくなった,ゲル化前の塗料
を筆や、フェルト素材を使用して塗ると粘度が高いた
め、凹凸面が出来てしまった。しかし、6ヶ月後も印刷
部分を指で擦るとブーケの香りを十分感じることが出来
た。
【0007】
【考察の効果】本発明の水性塗料は、はがき、名刺、グ
リーティングカードの絵柄やアートフラワー、衣料品等
に誰でも簡単に香料印刷を楽しむことが出来る。既存の
スクリーン印刷による既製品でなく、独自の印刷を楽し
むことが出来る水性塗料を提供するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性媒体、香料および水性樹脂を主成分
    とする水性塗料組成物において、香料はマイクロカプセ
    ル中に包含されたものであり、また水性樹脂として、水
    性ウレタン樹脂または水性芳香族ポリエステル樹脂を使
    用し且つ粘度が500cps以下とすることを特徴とす
    る水性塗料組成物。
JP4260478A 1992-08-18 1992-08-18 水性塗料組成物 Pending JPH0665539A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010048771A (ko) * 1999-11-29 2001-06-15 이원목 마이크로 캡슐 향료의 향기 피막 조성물
US6460311B1 (en) 1999-04-02 2002-10-08 Nichiha Corp. Fixture for boarding, and horizontal boarding method using the fixture
KR100364317B1 (ko) * 1999-12-30 2003-01-24 주식회사 디피아이 기능성 도료 조성물
KR100388311B1 (ko) * 2000-08-24 2003-06-25 김정일 향을 발산하는 실크인쇄용 잉크 를 이용한 섬유인쇄방법
KR100834886B1 (ko) * 2007-03-09 2008-06-03 율촌화학 주식회사 발향 잉크 조성물, 이를 이용한 인쇄 방법 및 인쇄물
JP2009536117A (ja) * 2006-05-05 2009-10-08 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー マイクロカプセルを有するフィルム

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