JP2003128434A - プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法ならびにガラス組成物 - Google Patents
プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法ならびにガラス組成物Info
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Abstract
と隔壁が配設され、前面板と背面板が封着部材で封着さ
れたプラズマディスプレイパネルにおいて、前面板と背
面板を良好に封着する製造方法と、その製造方法によっ
て作製したプラズマディスプレイパネルを提供し、さら
に封着部材を構成するガラス組成物を提供する。 【解決手段】 封着部材を構成するガラス組成物の粘度
が102〜106Pa・sとなる温度条件で封着すること
を特徴とする製造方法である。また、ガラス組成物を、
封着工程の焼成温度において102〜106Pa・sとな
る粘度を有するガラス組成物とし、これを含む封着部材
で封着することを特徴とする製造方法である。
Description
プラズマディスプレイパネルに関し、さらにその前面板
と背面板を封着する製造方法と、封着部材に含まれるガ
ラス組成物に関する。
パネルについて説明する。図2は、一般的なプラズマデ
ィスプレイパネルの主要構成を示す部分的な断面斜視図
である。図2において1は前面板である。2は前面ガラ
ス基板であり、この前面ガラス基板2上に、透明導電膜
3とバス電極4からなる表示電極5が形成されている。
さらに、表示電極5は誘電体ガラスからなる誘電体層6
および酸化マグネシウムからなる誘電体保護層7により
覆われている。
基板であり、この背面ガラス基板9上には、アドレス電
極10、これを覆う誘電体層11および隔壁12、蛍光
体層13が設けられており、14が放電ガスを封入する
放電空間となっている。前記蛍光体層13はカラー表示
のために、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色のいず
れかに対応する蛍光体層13(R)、13(G)、13
(B)が順に配置されている。各蛍光体層13(R)、
13(G)、13(B)は、放電によって発生する短波
長の紫外線(例えば、波長147nm)により励起発光
する。
8は、表示電極5とアドレス電極10の互いの長手方向
が直交するように対向させられる。図3はプラズマディ
スプレイパネルの正面図である。前面板1と背面板8
は、それぞれの周縁部にてガラスフリットからなる封着
部材15により封着され、対向面の内部が密封されてい
る。さらに、表示電極5とアドレス電極10はそれぞれ
外部の駆動回路(図示せず)と接続されている。
の製造方法について説明する。まず、前面ガラス基板上
に透明導電膜とバス電極とからなる表示電極を形成し、
これを覆うように誘電体ガラスからなる誘電体層を形成
し、さらにこの誘電体層の上に酸化マグネシウムからな
る保護層を形成する。次に、背面ガラス基板上にアドレ
ス電極を形成し、その上に誘電体層と、ガラス材料から
なる隔壁を所定のピッチで作製する。これらの隔壁に挟
まれた各空間内に、赤色蛍光体、緑色蛍光体、青色蛍光
体を含む各色蛍光体ペーストをそれぞれ配設し、焼成す
ることによって蛍光体層を形成する。
に用いるガラスフリットからなる封着部材を前面ガラス
基板と背面ガラス基板の少なくとも一方の周囲に塗布
し、封着部材内の樹脂成分等を除去するために仮焼す
る。そして、前面板の表示電極、誘電体ガラス層および
保護層を順次形成した面を、隔壁を介して、表示電極と
アドレス電極が直交するように背面板と対向配置し、焼
成することによって封着部材を軟化、固着させて周囲を
密封する。
ネル内を排気し、終了後に放電ガスを所定の圧力になる
ように導入する。さらに、以上のようにして作製したパ
ネルを、必要に応じて、所定の時間放電させ、発光特性
および放電特性を安定化させる処理を行なう。
からなる封着部材を用いた封着工程では、他の部材に支
障を来さないように、低温で熱処理を行なう必要があ
る。その理由は、ガラス基板をはじめ、電極、誘電体
層、隔壁にはガラス材料が含まれており、これらのガラ
ス材料が封着工程での加熱により軟化、変形したりする
ことを避けなくてはならないからである。さらに、誘電
体保護層や蛍光体の劣化を防止する目的もある。これら
の理由で、一般に、封着工程での処理温度は500℃以
下になるようにしなければならない。
レイパネルの前面板と背面板を封着する目的で使用する
封着部材に含まれるガラス組成物としては、PbOを主
成分とする鉛ガラスに代表される、いわゆる低融点ガラ
スが使用されてきている。
マディスプレイパネルの製造においては、他の部材への
影響がないように考慮した上で、前面板と背面板とを封
着する封着工程の焼成温度と、封着部材を構成する適切
なガラス組成物を選択する必要がある。
して封着する際の適切な温度条件が明確にはなっていな
かった。また、封着部材を構成するガラス組成物に必要
な物性も明確にされてはおらず、適切な焼成温度とガラ
ス組成物を決定するには、数多くの試行錯誤に頼るしか
なかった。
縁部付近の断面図で、アドレス電極に沿った断面図であ
る。封着部材によって良好な封着がなされると、図1の
ように良好な密封が可能である。
いと、封着部材が十分に軟化せず、図4のように、前面
板または背面板に対する封着部材の濡れが悪いために密
封できなかったりすることがあった。
が軟化し過ぎると、図5のように封着部材が流動して広
がり、前面板と背面板の封着ができない場合もあった。
く、前面板と背面板が良好に封着されたプラズマディス
プレイパネルとその製造方法を提供し、さらに、封着部
材を構成する適切なガラス組成物を提供することを目的
とする。
めに、本発明のプラズマディスプレイパネルの製造方法
は、対向する前面板と背面板の間に電極と誘電体と隔壁
が配設され、前記前面板と背面板が封着部材で封着され
たプラズマディスプレイパネルの製造方法であって、前
記封着部材を構成するガラス組成物の粘度が102〜1
06Pa・sとなる温度で封着することを特徴とする。
な粘度となる温度条件で封着を行なうようにすれば、前
面板と背面板を良好に封着することができる。
ルの製造方法は、対向する前面板と背面板の間に電極と
誘電体と隔壁が配設され、前記前面板と背面板が封着部
材で封着されたプラズマディスプレイパネルの製造方法
であって、封着工程の焼成温度において102〜106P
a・sとなる粘度を有するガラス組成物を含む封着部材
で封着することを特徴とする。
て、適切な範囲の粘度を有するガラス組成物を含む封着
部材を使用すれば、前面板と背面板を良好に封着するこ
とができる。
ィスプレイパネルは、上述の製造方法により製造された
ことを特徴としており、前面板と背面板が良好に封着さ
れたプラズマディスプレイパネルである。
る前面板と背面板の間に電極と誘電体と隔壁が配設さ
れ、前記前面板と背面板が封着部材で封着されたプラズ
マディスプレイパネルにおいて、前記封着部材を構成す
るガラス組成物であって、封着工程の焼成温度における
粘度が102〜106Pa・sであることを特徴とする。
て、適切な範囲の粘度を有するガラス組成物を選択すれ
ば、前面板と背面板を良好に封着する封着部材を提供す
ることができる。
スプレイパネルおよびその製造方法、ならびにガラス組
成物は、焼成温度が400〜500℃の範囲にある場合
により効果的である。
スプレイパネルおよびその製造方法、ならびにガラス組
成物は、ガラス組成物がPb、Bi、Zn、P、Sn、
Te、V、Cuから選ばれる少なくとも一種の酸化物を
含む場合により好ましい。
ィスプレイパネルおよびその製造方法、ならびにガラス
組成物は、封着部材が低膨張セラミックスからなるフィ
ラーを含む場合にも適用することができる。
におけるプラズマディスプレイパネルは、基本的には前
述の図1〜3と同様の構成を有するが、前面板と背面板
が封着される温度の条件を限定したものである。すなわ
ち、封着部材を構成するガラス組成物の粘度が102〜
106Pa・sとなる温度で封着されることを特徴と
し、以下の製造方法によって得られる。
ィスプレイパネルの製造方法について説明する。
スからなる前面ガラス基板上に、透明導電膜形成用のペ
ーストをスクリーン印刷により塗布したものの上に、そ
の導電性を補うためのバス電極形成用のペーストをスク
リーン印刷で塗布し、焼成することによって表示電極を
形成する。透明導電膜は、例えばITOなどからなり、
バス電極は、例えばAg膜またはCr/Cu/Crの3
層構造膜からなる。透明導電膜とバス電極はスクリーン
印刷法のほか、フォトエッチング法を用いて形成するこ
ともできる。
用ガラス(例えばPbO−B2O3系の鉛ガラス)を含む
ペーストをスクリーン印刷法で塗布し、焼成することに
よって、誘電体層を形成する。この誘電体層は、誘電体
用ガラスを樹脂と溶剤等によりシート状に成形したもの
を表示電極の上に配置し、焼成することによって形成し
ても良い。
シウムからなる保護層を蒸着法あるいはCVD法などに
より形成し、前面板を作製する。
スからなる背面ガラス基板上に電極(例えばAg、また
はCr/Cu/Cr)用のペーストをスクリーン印刷法
などにより一定間隔でストライプ状に塗布し、焼成する
ことによってアドレス電極を形成する。
ガラス(例えばPbO−B2O3系の鉛ガラス)を含むペ
ーストをスクリーン印刷で塗布し、焼成することによっ
て誘電体層を形成する。
間隙毎に隔壁を形成する。この隔壁は、例えばガラス材
料を含むペーストを繰り返しスクリーン印刷し、焼成す
ることによって形成できる。
壁は、フォトエッチング法等の方法により形成すること
もできる。
色の各色蛍光体を含むペーストをスクリーン印刷により
塗布し、焼成することによって各色蛍光体層を形成す
る。ここで使用する各色蛍光体の一例として、赤色蛍光
体はY2O3:Eu、緑色蛍光体はZn2SiO4:Mn、
青色蛍光体はBaMgAl10O17:Euなどがある。
−B2O3系の鉛ガラス)を含む封着部材の粉末を樹脂と
溶剤とで混練し、得られたペーストを上記のように作製
した背面板の周縁部にスクリーン印刷により塗布する。
これを350℃程度で仮焼成してペーストに含まれる樹
脂成分等を除去し、封着部材の層を形成する。その後、
表示電極とアドレス電極とが直交するように前面板と背
面板とを重ね合わせ、焼成することによって封着部材を
軟化させ、冷却固着させて封着を行なう。
くとも一方に形成すればよく、上記の方法に限るもので
はない。
昇とともに低下する。前面板と背面板とを良好に封着す
るためには、ガラス組成物を含む封着部材を加熱して、
適度に軟化させる必要がある。ガラス組成物が十分に軟
化して、前面板と背面板に対する封着部材の濡れが良く
なり、良好に封着できるようにするためには、粘度が1
06Pa・s以下となる温度条件で封着することが好ま
しい。
と、封着部材の流動性が増して形状を維持できなくな
り、図5のように広がって、前面板と背面板の封着が不
可能となる。前面板と背面板を良好に封着するには、ガ
ラス組成物の粘度が102Pa・s以上となる温度条件
で封着することが好ましい。
レイパネルにおける封着工程の焼成は、封着部材を構成
するガラス組成物の粘度が102〜106Pa・sとなる
温度で行なうことが好ましい。さらに好ましくは、10
2.5〜105Pa・sとなる温度で封着すると良い。
ス組成物の粘度の範囲で限定するに至った理由について
は、後述の実施例1において詳細に説明する。
ディスプレイパネルの他の部材が熱によって劣化や変質
等の悪影響を受けないようにする必要があることは言う
までもない。一般のプラズマディスプレイパネルにおい
ては、500℃以下の温度で封着を行なうことが望まし
い。
封着は、上記のように樹脂と溶剤で混練したペーストを
用いる方法に限るものではない。例えば、ガラス組成物
からなる棒状や枠状の封着部材を作製し、これを背面板
の周縁部に配置し、加熱、軟化させて上記と同様の封着
を行なうことができる。
下に限定されるため、ガラス組成物は、Pb、Bi、Z
n、P、Sn、Te、V、Cuから選ばれる少なくとも
一種の酸化物を含むガラス組成物を使用することが好ま
しい。
みからなる場合もあるが、ある種の目的のため、適宜、
低膨張セラミックスフィラーや顔料等と混合したものと
することができる。
軟化し、密封できるのであれば、封着後には結晶化して
も問題なく、結晶化ガラスを使用しても良い。
上の後、封着した前面板と背面板の内部空間から排気し
ながら焼成することによって一旦ガスを抜く。そして、
この内部空間に、所定の圧力で放電ガスを封入する。次
に、表示電極、アドレス電極を駆動するための駆動回路
を接続してプラズマディスプレイパネルを完成する。
に使用する部材には、基本的に、従来から使用されてき
た材料を使用することができる。
は基本的には上記のようなものであるが、これらに限定
されるものではない。
パネルの放電方式を限定するものではなく、AC型とD
C型のいずれにも適用することができる。
プラズマディスプレイパネルは、基本的には前述の図1
〜3と同様の構成を有するが、前面板と背面板の封着に
使用する封着部材を構成するガラス組成物について、焼
成時の温度において特定範囲の粘度を有するものに限定
する。すなわち、封着工程の焼成温度において102〜
106Pa・sとなる粘度を有するガラス組成物を含む
封着部材で封着することを特徴とし、以下の製造方法に
よって得られる。
ィスプレイパネルの製造方法について説明する。なお、
封着工程以外の前面板の作製、背面板の作製、プラズマ
ディスプレイパネルの完成は実施の形態1に記載の方法
と同様であるので省略する。
た背面板の周縁部に、ガラス組成物(例えばPbO−B
2O3系の鉛ガラス)を含む封着部材の粉末を樹脂と溶剤
とで混練して得られたペーストを、スクリーン印刷によ
り塗布する。これを350℃程度で仮焼成してペースト
に含まれる樹脂成分等を除去し、封着部材の層を形成す
る。その後、表示電極とアドレス電極とが直交するよう
に前面板と背面板とを重ね合わせ、焼成することによっ
て封着部材を軟化させ、冷却固着させて封着を行なう。
くとも一方に形成すればよく、上記の方法に限るもので
はない。
支障を来さない温度以下で加熱処理を行なう必要があ
る。したがって、使用する部材によって焼成温度が限定
される。また一方では、前面板と背面板の各部材や封着
部材には、プラズマディスプレイパネルの発光特性や放
電特性に悪影響を及ぼす恐れのある不純ガス等が吸着し
ている可能性があり、これらを封着工程で除去しておく
ために、一定の温度以上で焼成を行なうことが望まし
い。これらの理由で、一般に、封着工程での焼成温度は
400〜500℃の範囲で決められている。
に、封着部材を構成するガラス組成物の粘度を規定する
と、好適な封着部材を選択することができる。
下となるガラス組成物を選択すれば、封着工程において
十分に軟化し、前面板と背面板に対する封着部材の濡れ
が良く、良好に封着することができるので好ましい。
における粘度が102Pa・s未満であると、封着部材
の流動性が高いために形状を維持できなくなり、図5の
ように広がって、前面板と背面板の封着が不可能とな
る。
おけるガラス組成物は、焼成温度において、102〜1
06Pa・sとなる粘度を有するガラス組成物である。
さらに好ましくは、焼成温度において102.5〜105P
a・sの粘度を有するガラス組成物であると良い。
囲を限定するに至った理由については、後述の実施例2
において詳細に説明する。
る封着は、上記のように樹脂と溶剤で混練したペースト
を用いる方法に限るものではない。例えば、ガラス組成
物からなる棒状や枠状の封着部材を作製し、これを背面
板の周縁部に配置し、加熱、軟化させて上記と同様の封
着を行なうことができる。
下に限定されるため、ガラス組成物は、Pb、Bi、Z
n、P、Sn、Te、V、Cuから選ばれる少なくとも
一種の酸化物を含むガラス組成物を使用することが好ま
しい。
みからなる場合もあるが、ある種の目的のため、適宜、
低膨張セラミックスフィラーや顔料等と混合したものと
することができる。
軟化し、密封できるのであれば、封着後には結晶化して
も問題なく、結晶化ガラスを使用しても良い。
した後、実施の形態1と同様にしてプラズマディスプレ
イパネルを完成する。
に使用する部材には、基本的に、従来から使用されてき
た材料を使用することができる。
は基本的には上記のようなものであるが、これらに限定
されるものではない。
パネルの放電方式を限定するものではなく、AC型とD
C型のいずれにも適用することができる。
が、本発明は、これらの実施例に限定されるものではな
い。
るプラズマディスプレイパネルの製造方法の実施例とし
て、ガラス組成物を含む下記の封着部材(No.1〜
3)を用いて、前面板と背面板を種々の温度で封着し、
プラズマディスプレイパネルを作製した。封着工程以外
の製造方法は、実施の形態1に記載の方法と同様であ
る。
は、重量%で、PbO:77%、SiO2:3%、B2O
3:12%、ZnO:8%からなる。このガラス組成物
の粉末80重量%とコーディエライトからなるフィラー
20重量%を混合し、ニトロセルロースと酢酸イソアミ
ルを加えてペースト化した。
は、重量%で、PbO:80%、B 2O3:12%、Zn
O:8%からなる。このガラス組成物の粉末80重量%
とチタン酸鉛からなるフィラー20重量%を混合し、ニ
トロセルロースと酢酸イソアミルを加えてペースト化し
た。
は、重量%で、PbO:75%、SiO2:2%、B2O
3:9%、ZnO:10%、Al2O3:1%、BaO:
3%からなる。このガラス組成物の粉末80重量%とコ
ーディエライトからなるフィラー20重量%を混合し、
ニトロセルロースと酢酸イソアミルを加えてペースト化
した。
トを、それぞれ背面板にスクリーン印刷により塗布し、
350℃で仮焼成を行なった。次に、前面板と背面板を
重ね合わせ、ガラス組成物が種々の粘度になるように、
それぞれの粘度に対応する温度で10分間保持し、焼成
を行なった。
使用して封着を行なった際の、各ガラス組成物の粘度
と、その粘度を示す温度、その温度で焼成を行なった封
着後の結果を示したものである。封着後の結果は、前面
板と背面板が良好に封着され、プラズマディスプレイパ
ネルに必要な気密性があり、点灯表示できたものを○、
そうでなかったものを×で示した。
定しておいたものである。低粘度域では、ガラス融液中
の白金球を引き上げるときの負荷荷重の変化を調べるこ
とによって測定し、高粘度域では、ガラス試料に貫入針
を一定速度で押し込むときの負荷荷重の変化を調べるこ
とによって測定した。
るガラス組成物の粘度が106Pa・sを超える温度で
焼成した場合には、ガラス組成物が十分には軟化せず、
粘度が102Pa・s未満となる温度で焼成した場合に
は、ガラス組成物が流動して広がり、封着を行なうこと
ができなかった。いずれの封着部材を用いても、ガラス
組成物の粘度が102〜106Pa・sとなる範囲の温度
条件で焼成した場合において、良好な封着が可能であっ
た。
るプラズマディスプレイパネルの製造方法の実施例とし
て、封着工程の焼成温度において種々の粘度を有するガ
ラス組成物を含む封着部材を用いて、前面板と背面板を
封着し、プラズマディスプレイパネルを作製した。封着
工程以外の製造方法は、実施の形態1に記載の方法と同
様である。まず、封着部材を構成するそれぞれのガラス
組成物は、所定の原料を調合、混合した後、白金るつぼ
に入れ、電気炉にて1000〜1100℃で1時間溶融
し、ローラーで急冷することによって作製した。ガラス
組成物の粉末とフィラーを所定の重量比で混合し、ニト
ロセルロースと酢酸イソアミルを加えて、封着部材をペ
ースト化した。これらのペーストをそれぞれ背面板にス
クリーン印刷により塗布し、350℃で仮焼成を行なっ
た。次に、前面板と背面板を重ね合わせ、450℃で1
0分間保持し、焼成を行なった。
るガラス組成物の実施例である封着部材(No.5〜
7)と、比較例の封着部材(No.4、8、9)につい
て示したものである。それぞれの封着部材を構成するガ
ラス組成物の重量%による組成比、本実施例2における
封着工程の焼成温度450℃でのガラス組成物の粘度、
コーディエライトまたはチタン酸鉛からなるフィラーと
の構成比、および封着部材の熱膨張係数を示しており、
これらと併せて封着後の結果について記載している。封
着後の結果は、前面板と背面板が良好に封着され、プラ
ズマディスプレイパネルに必要な気密性があり、点灯表
示できたものを○、そうでなかったものを×で示した。
は、ガラス融液中の白金球を引き上げるときの負荷荷重
の変化を調べることによって測定し、高粘度域では、ガ
ラス試料に貫入針を一定速度で押し込むときの負荷荷重
の変化を調べることによって測定した。
作製したロッドを5℃/minで昇温したときの線膨張
率を測定し、30〜300℃における平均熱膨張係数を
算出した。
度における粘度が106Pa・sを超えるガラス組成物
を含む封着部材を使用した場合には、ガラス組成物が十
分には軟化せず、封着を行なうことができなかった。ま
た、焼成温度における粘度が102Pa・s未満のガラ
ス組成物を含む封着部材を使用した場合には、ガラス組
成物が流動して広がり、封着を行なうことができなかっ
た。したがって、焼成温度において、102〜106Pa
・sの粘度を有するガラス組成物を使用して焼成した場
合において、良好な封着が可能であった。
プレイパネルおよびその製造法ならびにガラス組成物に
よって、対向する前面板と背面板の間に電極と誘電体と
隔壁が配設され、前記前面板と背面板が封着部材で良好
に封着されたプラズマディスプレイパネルを提供するこ
とができる。
プレイパネルの周縁部の断面図
断面図
断面図
Claims (14)
- 【請求項1】 対向する前面板と背面板の間に電極と誘
電体と隔壁が配設され、前記前面板と背面板が封着部材
で封着されたパネルの製造方法であって、前記封着部材
を構成するガラス組成物の粘度が102〜106Pa・s
となる温度で封着することを特徴とするプラズマディス
プレイパネルの製造方法。 - 【請求項2】 対向する前面板と背面板の間に電極と誘
電体と隔壁が配設され、前記前面板と背面板が封着部材
で封着されたパネルの製造方法であって、封着工程の焼
成温度において102〜106Pa・sとなる粘度を有す
るガラス組成物を含む封着部材で封着することを特徴と
するプラズマディスプレイパネルの製造方法。 - 【請求項3】 焼成温度は、400〜500℃であるこ
とを特徴とする請求項2に記載のプラズマディスプレイ
パネルの製造方法。 - 【請求項4】 ガラス組成物は、Pb、Bi、Zn、
P、Sn、Te、V、Cuから選ばれる少なくとも一種
の酸化物を含むことを特徴とする請求項1、2または3
に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方法。 - 【請求項5】 封着部材は、低膨張セラミックスからな
るフィラーを含むことを特徴とする請求項1、2、3ま
たは4に記載のプラズマディスプレイパネルの製造方
法。 - 【請求項6】 対向する前面板と背面板の間に電極と誘
電体と隔壁が配設され、前記前面板と背面板が封着部材
で封着されたプラズマディスプレイパネルであって、前
記封着部材を構成するガラス組成物の粘度が102〜1
06Pa・sとなる温度で封着されたことを特徴とする
プラズマディスプレイパネル。 - 【請求項7】 対向する前面板と背面板の間に電極と誘
電体と隔壁が配設され、前記前面板と背面板が封着部材
で封着されたプラズマディスプレイパネルであって、封
着工程の焼成温度において102〜106Pa・sとなる
粘度を有するガラス組成物を含む封着部材で封着された
ことを特徴とするプラズマディスプレイパネル。 - 【請求項8】 焼成温度は、400〜500℃であるこ
とを特徴とする請求項7に記載のプラズマディスプレイ
パネル。 - 【請求項9】 ガラス組成物は、Pb、Bi、Zn、
P、Sn、Te、V、Cuから選ばれる少なくとも一種
の酸化物を含むことを特徴とする請求項6、7または8
に記載のプラズマディスプレイパネル。 - 【請求項10】 封着部材は、低膨張セラミックスから
なるフィラーを含むことを特徴とする請求項6、7、8
または9に記載のプラズマディスプレイパネル。 - 【請求項11】 対向する前面板と背面板の間に電極と
誘電体と隔壁が配設され、前記前面板と背面板が封着部
材で封着されたプラズマディスプレイパネルにおいて、
前記封着部材を構成する組成物であって、封着工程の焼
成温度における粘度が102〜106Pa・sであること
を特徴とするガラス組成物。 - 【請求項12】 焼成温度は、400〜500℃である
ことを特徴とする請求項11に記載のガラス組成物。 - 【請求項13】 Pb、Bi、Zn、P、Sn、Te、
V、Cuから選ばれる少なくとも一種の酸化物を含むこ
とを特徴とする請求項11または12に記載のガラス組
成物。 - 【請求項14】 封着部材は、低膨張セラミックスから
なるフィラーを含むことを特徴とする請求項11、12
または13に記載のガラス組成物。
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|---|---|---|---|
| JP2001321662A JP2003128434A (ja) | 2001-10-19 | 2001-10-19 | プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法ならびにガラス組成物 |
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|---|---|---|---|
| JP2001321662A JP2003128434A (ja) | 2001-10-19 | 2001-10-19 | プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法ならびにガラス組成物 |
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|---|---|---|---|
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