JPH08157233A - 溶融シール材料およびそれからなる溶融シール並びにそれを用いた陰極線管エンベロープ製造方法 - Google Patents

溶融シール材料およびそれからなる溶融シール並びにそれを用いた陰極線管エンベロープ製造方法

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JPH08157233A
JPH08157233A JP7075342A JP7534295A JPH08157233A JP H08157233 A JPH08157233 A JP H08157233A JP 7075342 A JP7075342 A JP 7075342A JP 7534295 A JP7534295 A JP 7534295A JP H08157233 A JPH08157233 A JP H08157233A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶融シール材料において、異なる焼出温度で
使用できる。 【構成】 60%−90%のSnO−ZnO−P2 5 ガラ
スフリットと、0%−30%のアルミナ、0%−40%のジ
ルコンおよび0%−15%の別の添加物よりなる10%−40
%のミル添加物とから実質的になる。アルミナとジルコ
ンの合計量が10%−40%である。溶融シール材料の塑性
変形点が少なくとも300 ℃となるのに十分な量でミル添
加物が含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融シール、および2
つの表面を接合する、スズ−亜鉛−リン酸塩ガラスフリ
ットとミル添加物との混合物からなる溶融シール材料に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明は、ガラス部材、金属部材および
セラミック部材の接合に広く適用されている。しかしな
がら、本発明は、特に陰極線管のエンベロープの製造に
適用されるので、以下、陰極線管を例にとって本発明を
説明する。
【0003】陰極線管のエンベロープの製造の際には、
通常ファンネル部材およびフェースプレート部材を別々
にプレスしている。そして、中温シールガラスフリット
を用いて溶融シールを形成し、これらの部材を接合して
いる。
【0004】このような用途には、長い間、結晶化のも
のと非結晶化のものの両方の鉛−亜鉛−ホウ酸塩シール
ガラスが商業的に用いられてきた。これらのガラスは、
上記用途には非常に適していることが分かっている。し
かしながら、鉛ガラスの特性の全てが維持され、なおか
つそれら特性のいくつかがさらに改良されたシール材料
が引き続き求められている。
【0005】鉛−亜鉛−ホウ酸塩型のガラスよりもシー
ル温度の低いガラスの要望が強いために、そのようなガ
ラスを開発する研究が推し進められている。上述したよ
うにシール温度が低いと、陰極線管等の電子製品に使用
されている感熱性部材および感熱性コーティングとシー
ル材料との相容性が一層高められる。ごく最近、健康と
安全性の問題により鉛を排除する必要性が生じ、この研
究は一層加速した。
【0006】このような材料を研究した結果、米国特許
第5,246,890 号(エイトキン等)および同第5,281,560
号(フランシス等)に記載されているようなスズ−亜鉛
−リン酸塩ガラスが開発された。これらの特許に記載さ
れているガラスは、鉛を含まず、シール温度が400 ℃−
450 ℃の範囲にありいくぶん低い。
【0007】エイトキン等の特許に記載されたガラス
は、酸化スズの含有量が比較的少ないので、陰極線管エ
ンベロープの製造に使用できるという点で非常に興味深
いものである。これらのガラスは鉛を含まず、SnO:
ZnOのモル比が1:1から5:1の間の範囲に入るよ
うな量のSnOおよびZnO並びに25−50モル%のP2
5 からなる組成を有している。上記ガラス組成にはさ
らに、5モル%までのSiO2 、20モル%までのB2
3 、5モル%までのアルカリ土類金属酸化物、および5
モル%までのAl2 3 のような改質酸化物を合計で20
モル%まで含有させてもよい。これらのガラス組成には
また、1モル%から5モル%までのジルコンおよび/ま
たは酸化ジルコニウムおよび1モル%から15モル%まで
のR2 Oからなる群より選択される1種類以上の結晶化
促進剤を含有させてもよい。さらに、この組成には、5
モル%までのWO3 、5モル%までのMoO3 、0.10モ
ル%までのAg金属およびこれらの混合物からなる群よ
り選択されるシール接着促進剤を含有させてもよい。
【0008】シール材料の製造に際して、シールガラス
に約30重量%までの量でミル添加物を加えてもよい。こ
の量は好ましくは15重量%以下である。このような添加
を行なうことにより、熱膨脹係数(CTE)の小さいシ
ール材料が得られる。ミル添加物の例としては、金属ピ
ロリン酸塩結晶材料、コージエライト、ベータスポジュ
メンまたはベータユークリプタイトの固溶体、シリカガ
ラス、石英ガラスおよびインバーが挙げられる。
【0009】陰極線管の製造工程においては、エンベロ
ープ部材のシールに用いようとするフリットがかなりの
制限を受ける。そのような制限の1つには、450 ℃未満
の温度でシール作業を行なう必要性から生じたものがあ
る。シール作業を行なう温度が高いと、その温度はファ
ンネル部材のガラスの歪点より高くなってしまう。この
必要条件のために、440 ℃−450 ℃の温度範囲において
シールフリットの粘度を102 −103 Pa・s(103 −10
4 ポアズ)の範囲に入れなければならなくなってしま
う。そうでなければ、そのフリットは、強い密封結合と
なるシールを形成するほどには十分に流動がしないこと
になる。
【0010】シール作業に続いて、排気焼出工程(exha
ust bake-out process)においてパネルとファンネルと
からなる組立体を真空下で300 ℃−400 ℃の範囲の温度
まで再加熱する。このような焼出しを行なって、電子系
の揮発性成分を除去する。この工程により、陰極線管中
で必要とされる真空レベルを確立してこの陰極線管を長
寿命のものにする。この工程の第2段階におけるフリッ
トに対する必要条件は、うまくいったシールに必要とさ
れる条件とは実質的に反対のものである。すなわち、排
気焼出しに耐えるためには、フリットは排気温度におい
て剛性を有さなければならない。これにより、シール内
部が移動したり、破損するかまたは真空でなくなるのを
避けるために最小限の粘度として108 Pa・s(109
アズ)が必要になる。
【0011】これら粘度と温度2つの必要条件は、現
在、結晶性シールを形成するPbO−ZnO−B2 3
系に多量の鉛フリットを用いることにより満たされてい
る。これらの鉛フリットは最初はガラス質であるが、結
晶化を誘発するミル添加物として少量のジルコンまたは
アルミナを有している。このフリットは、440 ℃−450
℃のシール温度での最初の保持期間に亘り好ましく流動
するものである。この保持期間の終り近くで、このフリ
ットは95%よりも大きい程度まで急速に結晶化する。こ
のフリットは、排気焼出工程中も剛性であり続ける強い
剛性を有するシールを形成する。
【0012】SnO−ZnO−P2 5 三元系における
フリットは、360 ℃ほどの低温で良好な流動特性を有す
る。これらのフリットは、現在のパネルガラスとファン
ネルガラスに特有な膨脹係数である95−100 ×10-7/℃
に近い膨脹係数を有する。しかしながら、これらのガラ
スフリットは、比較的結晶化に対して抵抗性を有してい
る。添加剤の組合せによりこれらのガラスフリットを結
晶化させることが可能であるが、結晶化の程度は比較的
低い。そのために、結晶化した材料は、実質的にガラス
質フリットとして反応する。その結果、これらのフリッ
トは良好なシールを形成するが、排気工程ではうまく残
存しない。
【0013】現在、焼出工程に対する2つの学説があ
る。従来は、400 ℃に近い焼出温度が必要とされてい
る。しかしながら、現在、350 ℃より低い焼出温度でも
十分であろうと考えられている。本発明は、これらの異
なる焼出条件を満たすようにミル添加物を採用すること
に基づくものである。本発明は、60%−90%のSnO−
ZnO−P2 5 ガラスフリットと、アルミナ、ジルコ
ンおよびそれらの混合物からなる群より選択される10%
−40%のミル添加物とから実質的になるシール材料を用
いて上述した問題点を解決するものである。
【0014】本発明のある実施態様によると、ミル添加
物のために、シール材料はシールの形成後に実質的に変
化せしめられる。特に、シールが加熱されるときに、こ
のシールでは粘度が減少しない。その結果、シールは非
粘弾性挙動を示し、シールが剛性を保つように380 ℃−
400 ℃の焼出温度まで粘度は比較的一定である。
【0015】本発明の第2の実施態様においては、別の
アプローチを採用している。この実施態様では、非粘弾
性挙動を示さずに、使用材料の塑性変形点を上昇させる
ミル添加物を使用している。したがって、シールを再加
熱するときには、粘度と温度の関係は一定にはならな
い。むしろ、350 ℃より低い焼出温度でシールは比較的
剛性を有するように、塑性変形点(set point )が上昇
する。
【0016】
【発明の構成】本発明は、シール材料の合計量に基づい
た重量%で表して、60%−90%のSnO−ZnO−P2
5 ガラスフリットおよび10%−40%のミル添加物から
実質的になるシール材料であって、前記ミル添加物が0
%−30%のアルミナ、0%−40%のジルコンおよび0%
−15%の別の添加物からなり、アルミナとジルコンの合
計量が10%−40%であり、少なくとも300 ℃の塑性変形
点を有するシール材料が得られるほど十分な量で前記ミ
ル添加物を含むシール材料を提供する。
【0017】本発明はまた、2つの物体の表面の間に形
成される溶融シールであって、シール材料の合計量に基
づいた重量%で表して、60%−90%のSnO−ZnO−
25 ガラスフリットおよび10%−40%のミル添加物
から実質的になり、前記ミル添加物が0%−30%のアル
ミナ、0%−40%のジルコンおよび0%−15%の別の添
加物からなり、アルミナとジルコンの合計量が10%−40
%であり、少なくとも300 ℃の塑性変形点を有するシー
ル材料が得られるほど十分な量で前記ミル添加物を含む
溶融シールを提供する。
【0018】本発明はさらに、重量%で表して、10%−
40%のミル添加物を60%−90%のSnO−ZnO−P2
5 ガラスフリットと混合し、ここで前記ミル添加物が
0%−30%のアルミナ、0%−40%のジルコン、および
0%−15%のシールのCTEを減少させる別の添加物か
らなり、シールの粘度特性が実質的に変化するのに十分
な量で前記ミル添加物を含み、前記ガラスフリットと前
記ミル添加物との混合物をファンネル部材およびフェー
スプレート部材の周囲表面の間に施し、シール温度まで
その組立体を加熱してシールを形成させ、形成したシー
ルを冷却し、続いて真空下においてこの組立体を焼出温
度まで再加熱する各工程からなる陰極線管のエンベロー
プを製造する方法を提供する。
【0019】
【実施例】以下、図面に示す実施例を参照して本発明を
詳細に説明する。
【0020】図1に、フェースプレート12、ファンネル
14およびネック16からなる一般的なCRTエンベロープ
10を示す。フェースプレート12およびファンネル14は、
このフェースプレートとファンネルの周辺縁の間に形成
された溶融シール18により接合されている。本発明は、
主に溶融シール18に関するものであり、並びにこのシー
ルを製造するための改良材料および製造方法に関するも
のである。
【0021】シール18を製造する際には、エイトキン等
の特許に開示されており、本願の従来技術に記載されて
いるSnO−ZnO−P2 5 シールガラスを使用す
る。したがって、この特許の全てをここに引用する。
【0022】本発明の特徴は、エイトキン等の特許に記
載されている粉末のSnO−ZnO−P2 5 ガラスフ
リットにミル添加物としてある結晶性材料を多量に加え
ることにある。もちろん、主にガラスフリットのCTE
(熱膨脹係数)を低下させるために、シールガラスにミ
ル添加を行なうことは良く知られている。実際、エイト
キン等の特許には、このような特定の目的のためにいく
つかのミル添加物が開示されている。
【0023】本発明においては、この目的のためにシー
ル材料の15%までの量で上述したようなミル添加物を必
要に応じて使用する。これらのミル添加物の例として
は、コージエライト、金属ピロリン酸塩、ベータスポジ
ュメン、ベータユークリプタイト、石英、シリカガラス
およびインバーが挙げられる。これらを部分的に置き換
えても、本発明の特徴であるミル添加物の効果は高めら
れることも、減じられることもない。
【0024】最初に本発明を、非粘弾性挙動を示す溶融
シールの製造に関して記載する。この種のシールを製造
するためには、アルミナを単体で、もしくはジルコンと
組み合わせてSnO−ZnO−P2 5 ガラスフリット
へのミル添加物として用いる。ミル添加は、SnO−Z
nO−P2 5 ガラスフリットの高温での粘度に独特の
効果がある。この効果は特に、陰極線管のエンベロープ
をうまく焼出すのに重要な領域で現れる。この領域と
は、109 −1013ポアズ(108 −1012Pa・s)の範囲
である。このミル添加物は、以前より知られているミル
添加物とは明らかに異なる役割を果たす。
【0025】特有の非粘弾性効果を得るためには、ミル
添加物には少なくとも10%のアルミナが必要である。約
450 ℃においてシールを著しく損なうことなく、アルミ
ナを約30%まで使用できる。ジルコンは必要ではない。
しかしながら、アルミナとジルコンとの混合物を用いる
ことが一般的に好ましく、ジルコンもまた約30%まで使
用できる。
【0026】したがって、ミル添加物は、10%−30%の
アルミナを含み、30%までのジルコンは含んでも含まな
くてもよく、必要に応じて前述したようなCTEを減少
させる添加物を0%−15%の範囲で含む。全ての量は、
100 %とみなされるシール混合物の合計量に基づくもの
である。ミル添加物は混合物の合計の10%−40%を構成
する。
【0027】本発明による粘度と温度の挙動に影響を与
える現象の正確な特性およびその現象の操作方法は明ら
かにされていない。しかしながら、その現象はシールサ
イクル中に開始するが完了はしないと考えられる。むし
ろ、この効果は、シールを再加熱するとき、特にシール
されたエンベロープを焼出および排気を目的として再加
熱するときに最高となるものと思われる。
【0028】シール材料中のガラスフリットは通常、最
初に軟化し、それを施す周囲表面をぬらしてシールを形
成するものと考えられる。しかしながら、このシール工
程中に、ミル添加物はある特性を有する剛化(stiffeni
ng)網状構造を形成し始める。通常、シールしたエンベ
ロープを冷却する際にこの工程は妨害される。剛化工程
は、シールしたエンベロープかまたは焼出を目的として
他の物体を再加熱する際に始まる。この工程により、焼
出し中の流動とその結果としての変形に対して抵抗する
剛性シールが形成される。
【0029】本発明のミル添加物により達成される特有
の非粘弾性効果を図3に示す。この図は、℃で示した温
度を横軸にプロットし、ポアズで示した粘度のlogを
縦軸にプロットしたグラフを示している。
【0030】図3は、5種類の異なるシール材料系を測
定して得たデータに基づく粘度と温度の関係を示す曲線
を示している。系A、B、DおよびEでは、33モル%の
25 と、モル比が3.5 :1の関係にあるSnOおよ
びZnOを含有するSnO−ZnO−P2 5 ガラスフ
リットを採用した。ミル添加物をシール混合物の重量パ
ーセントで調製した。
【0031】以下に各系の組成を示す。
【0032】A. ガラスフリットのみ。
【0033】B. 70%のガラスフリット、30%のジル
コン、および0%のアルミナ。
【0034】C. 72%のガラスフリット、21%のジル
コン、および7%のアルミナ。
【0035】D. 70%のガラスフリット、15%のジル
コン、および15%のアルミナ。
【0036】E. 70%のガラスフリット、20%のジル
コン、および10%のアルミナ。
【0037】図3に示した曲線は、表示したアルファベ
ットにより見分ける。
【0038】図3にプロットした粘度のデータは、曲げ
ビーム粘度計(bending beam viscometer :BBV)法
により得た。この方法において、薄いビーム形状の試験
体を支点としての2点に乗せ、このビームの中点に軽い
負荷を加える。この試験体のたわみの率を温度の関数と
して測定する。この測定技術は、粘度値が1011−1012
a・s(1012−1013ポアズ)の範囲に入る場合、この目
的には特に適している。
【0039】図3にプロットしたデータは、焼成したバ
ーについて行なった測定により得た。あるミル添加物を
フリット粉末に加えてなる乾燥プレス混合物からバーを
調製した。数滴のイソプロパノールを30グラムの乾燥混
合物に加えてプレス成形を行なった。均一な混合物を得
るために、プラスチックジャーの中でローラーミルを行
なって各特定の混合物を調製した。このミル工程の後
に、100 メッシュのスクリーンを通してこの混合物をふ
るいにかけて、柔らかな凝集体を崩した。ガラスフリッ
トのみの材料(A) を除いて、各々のプレスしたバーを1
時間に亘り450 ℃で焼成した。これが一般的なエンベロ
ープのシールスケジュールである。材料(A) のバーは1
時間に亘り370 ℃で焼結した。この材料は450 ℃では必
要以上に流動してしまって、試験ビームに必要な最小厚
が得られなかった。全ての混合物は、それぞれの焼結温
度で優れた流動性を有した。
【0040】同一のガラスフリットをベースとして混合
物を調製した。このベースのガラスフリットは、SnO
とZnOのモル比が3.5 :1のSnOおよびZnO、並
びに33モル%のP2 5 を含有するSnO−ZnO−P
2 5 ガラスフリットであった。各々のミル添加物を混
合物の合計量の重量パーセントに基づいて調製した。
【0041】何も添加していないフリット(A) およびジ
ルコンを30%添加したフリット(B)の両方の粘度−温度
曲線は実質的に類似していることが分かる。各々の曲線
は、温度が上昇するにつれ、粘度のlogが急激に線形
に減少することを示している。このことは、粘性流動を
行なう材料から予期されることである。何も添加してい
ないフリット(A) において、粘度が1012Pa・s(1013
ポアズ)となる温度は約272 ℃であった。このフリット
と30重量部のジルコンからなるフリット(B) は、剛性の
増したものとなり、粘度が1012Pa・s(1013ポアズ)
となる温度は約287 ℃であった。これら組成の試験体の
両方は、試験後に相当大きく永久的に湾曲した。これに
より、試験中に相当の粘性流動が生じたことが分かっ
た。
【0042】他の2つの試験体(DおよびE)の粘度−
温度曲線は、AおよびBについての曲線とは明らかに異
なる。DおよびEは、それぞれ、10%のアルミナと20%
のジルコンを加えたフリットの試験体(10/20混合
物)、並びに15%のアルミナと15%のジルコンを加えた
フリットの試験体(15/15混合物)の曲線である。これ
らの粘度のlog曲線は、温度が上昇するにつれ線形に
減少していないことが明らかである。むしろ、それらの
曲線では、温度が上昇しても粘度は比較的不変である
か、もしくは温度が上昇するにつれ粘度は増加してい
る。このことは非粘弾性挙動を示している。
【0043】試験を完了した後に混合物DおよびEから
得た試験体を検査した。これらの試験体は実質的に真っ
直ぐであり、すなわち、永久的には変形していないよう
であった。したがって、試験中に粘性流動が生じた形跡
はなかった。それでも、フリット混合物(DおよびE)
は、450 ℃での焼結および焼成中に好ましく流動し、0
/30混合物とほぼ同量のガラスを含有していた。
【0044】走査電子顕微鏡法、X線回折法、または示
差走査熱量法を用いて、混合物DおよびE両方の焼成試
料を調べた。充填剤粒子が含まれることに関連して結晶
化が行われた形跡はなかった。その後、組成の差を強調
するために、観察の際に後方散乱モードで走査電子顕微
鏡法を用いて、上記試験体をより注意深く検査した。こ
の試験によっても、ベースガラス中の添加粒子の部分的
な溶解(dissolution)の形跡も、それらの粒子とフリ
ットとの間の化学的相互作用の形跡のいずれも確認でき
なかった。同様に、いずれの粒子についても微小亀裂が
生じた形跡も、どの試験においても見られなかった。
【0045】図3に示した曲線のシール材料以外に、他
の数多くの混合物についても検討した。以下の表は、混
合物の重量パーセントで示したこれら混合物の組成を示
している。混合物が非粘弾性挙動を有するか否かを、有
無により示している。
【0046】 表 Al2 3 ジルコン ガラス 効果 5 25 70 無 10 5 85 無 15 5 80 有 20 0 80 有 20 5 75 有 25 0 75 有 アルミナまたはアルミナとジルコンのミル添加物をSn
O−ZnO−P2 5ガラスフリットに添加したことに
よる例外的な挙動は、絡み合う(もしくはほぼ絡み合
う)網状構造が形成されたことによりもたらされた物理
的効果により生じるものと思われる。この網状構造は、
シールの形成中の粘性流動が生じる最初の期間が終わっ
てからフリット内で生じるものと考えられる。約30重量
%のミル添加物を加えることにより、添加物の粒子は実
質的にほぼ連続的な相を構成する。CRTエンベロープ
におけるシールの焼成中に生じるような最小の流動が絡
み合う網状構造を形成することになり得る。ガラスは充
填剤の網状構造の間のある領域またはセルに限定され、
続いて起こる流動挙動を抑制することができない。アル
ミナはこの挙動において主要な役割を果たすようであ
る。おそらく、これはいくつかの粒子の形態学的パラメ
ータによるものであろう。これはまた、リン酸塩ガラス
によるアルミナ粒子のぬれが良好であることによるのか
もしれない。
【0047】上述したような網状構造は、ZnOに対す
るSnOのモル比が3.5 :1であるベースガラスにおい
て発生したものである。しかしながら、SnOとZnO
とのモル比が約2.0 :1ほど小さいガラス、およびSn
OとZnOとのモル比が約5.0 :1ほど大きいガラスを
用いても例外的な効果が見られる。ところが、シール温
度で適切に流動すること、および排気温度での粘度が十
分に大きいことの両方を満たすことを目的とする場合に
は、SnOとZnOとのモル比は3.0 −5.0 :1の範囲
が好ましく、3.5 −4.5 :1の範囲が最も好ましいと考
えられる。
【0048】基礎となるガラスフリット組成を変更して
上述したようなミル添加物を用いた混合物においても例
外的な効果が見られた。したがって、エイトキン等の特
許に記載されているように、ベースガラスにWO3 、A
2 3 、およびB2 3 を添加しても、添加されたガ
ラスは例外的な粘度の挙動を明確に示さなかった。ま
た、結晶性ピロリン酸塩およびコージエライトのような
他の添加物により本発明のミル添加物を部分的に置き換
えても、例外的な挙動は抑制されない。したがって、混
合物のCTEを減少させるという既知の目的のために、
このようなミル添加を行なってもよい。
【0049】本発明の別の形態は、シール材料の塑性変
形点を上昇させて、350 ℃未満の温度、好ましくは320
−340 ℃の範囲の温度で陰極線管を焼出させるシールを
得るものである。これには、少なくとも15%のジルコ
ン、もしくは少なくとも15%のジルコンとアルミナとの
混合物をミル添加して効果的な塑性変形点を設定するこ
とが必要である。約450 ℃でシールを著しく損なうこと
がなければ、約40%までミル添加を行なってもよい。塑
性変形点を上昇させるにはアルミナは必要ないが、アル
ミナを10%未満の量で含有するアルミナとジルコンとの
混合物を使用することが一般的に好ましい。アルミナは
シールの機械強度を高めるので、アルミナを含有させる
ことが望ましい。
【0050】そのため、ミル添加物は、15%−40%のジ
ルコンを含有し、10%までのアルミナを含んだり含まな
かったりする。このミル添加物に、必要に応じて前述し
たようなCTEを減少させる添加物を0%−15%まで含
有させてもよい。全ての量は、100 %とみなされるシー
ル材料の合計量に基づくものである。ミル添加物は、混
合物全体の15%−40%を構成する。
【0051】本発明のこの形態は、SnO−ZnO−P
2 5 ガラスフリットにジルコン単体かまたは10%まで
のアルミナと組み合わせたミル添加物を加えることによ
り、結果として得られるシール材料の塑性変形点に実質
的な効果をもたらすという発見に基づくものである。ミ
ル添加物の効果は、焼出温度が約350 ℃以下、好ましく
は約330 ℃以下の場合、シールが焼出中に比較的剛性を
保つような程度まで溶融混合物の塑性変形点を上昇させ
ることである。塑性変形点とは、その温度より高い温度
ではシールの粘度が低すぎて真空焼出し中にシールが変
形し得る温度を意味する。そのような粘度は約108 Pa
・s(109 ポアズ)である。
【0052】本発明を実施する際に、3種類のガラスフ
リットを用いた。これらのガラスは、ガラスバッチから
モル%で計算して以下に示す組成を有する: 2 5 32.0 31.5 33.0 Al2 3 0.7 0.6 -- CaO 1.0 -- -- ZnO 14.6 14.6 14.9 SnO 51.2 51.2 52.1 WO3 0.5 0.6 -- B2 3 -- 1.5 -- 実施例3は、前述し、図3に示した系A、B、Dおよび
Eに使用したガラスフリットであり、以下に記載する、
図2に示した系Mに用いたガラスフリットである。実施
例2は、系CおよびNに使用した組成変更フリットであ
る。実施例1はさらに、B2 3 が望ましくない場合に
使用できる変更例である。
【0053】実施例2のガラスをアルミナおよびジルコ
ンからなるミル添加物とともに用いて、重量%で表し
て、72%のガラスフリット、21%のジルコンおよび7%
のアルミナからなるシール材料を調製した(系Cについ
ては下記参照)。この系は、440 ℃−450 ℃の範囲の温
度でシールを形成し、320 ℃−340 ℃の範囲の温度の焼
出しに耐えるように設計したものである。
【0054】実施例1および2は実施例3のP2 5
それぞれCaO、B2 3 で置き換えたものであるのが
分かる。また、WO3 が実施例1および2の両方に含ま
れている。これらの置換物、並びにBaO、SrOおよ
びMgOのような他のアルカリ土類金属酸化物の置換物
もまた、ガラスを硬化させる、すなわち、塑性変形点を
高くする傾向にある。
【0055】したがって、本発明は、SnO−ZnO−
2 5 ガラスフリットを用いてシールの塑性変形点を
高くする2つの手法に基づくものである。1つの手法
は、ジルコン、またはアルミナが10%未満であるジルコ
ンとアルミナとの混合物のいずれかを15%−40%含有す
るようにミル添加物を使用するものである。もう1つの
手法は、P2 5 の代わりに少量のB2 3 またはアル
カリ土類金属酸化物を使用してベースとなるガラスフリ
ットを変更するものである。したがって、酸化物基準の
モルパーセントで計算して、30%−33%のP2 5 、0
%−1%のAl2 O3 、0%−1%のWO3 、5%までの
2 3 またはアルカリ土類金属酸化物、好ましくはC
aOから実質的になり、SnOとZnOとのモル比が約
3.5 :1であるガラスフリットを用いることが好まし
い。
【0056】本出願において先に開示したミル添加物を
用いて、CRTエンベロープを380℃−400 ℃で焼出せ
るような方法でシールの粘度と温度との特性を変更して
いる。しかしながら、シールの冷却中またはサイクル中
に、望ましくなく大きな最大引張応力が生じる傾向にあ
る。このために、さらに補強することが必要になるかも
しれない。
【0057】シールの冷却中または再加熱中に引張応力
が生じる。シールと基体の膨脹特性および/またはシー
ルの形状寸法は、それらが互いに離れるように収縮する
傾向にあるほど十分に異なっていく。応力があまりにも
大きくなり過ぎる場合に、シールが破壊されるかまたは
分離する傾向を誘因するシールの弱さの原因は、大きな
引張応力である。図2は、引張応力が生じる様子をグラ
フで示したものである。
【0058】図2において、温度を℃で横軸にプロット
している。シールと基体との膨脹特性の差を不整合とし
てppmで縦軸にプロットしている。シールの加熱中ま
たは冷却中に直接応力を生じさせるのは、この膨脹の不
整合である。縦軸で0を示す点線は、膨脹特性の差がな
い、すなわち、不整合がゼロでありしたがって応力がな
い条件を示している。この点線より大きい不整合は引張
応力を示し、この点線より小さい不整合は圧縮応力を示
している。
【0059】曲線MおよびNは、シールの塑性変形点と
周囲温度との間でこのシールが循環試験を施されるとき
に、応力がどのように変化するかを示す曲線である。曲
線Nは、本発明により製造したシールに循環試験を行な
うときの温度応力パターンを示している。曲線Mは、関
連出願によるシール材料の対応パターンを示している。
生じた最大引張応力が曲線Mにより示される材料のほう
が大きいことが明確である。
【0060】曲線MおよびNは、突合せシール(butt s
eals)について行なった測定を示している。各々のシー
ルは、市販されている陰極線管のガラスパネルから切断
した基体に薄い層のシール材料を結合させることにより
作成した。各々の例における試験シールに炉中で熱サイ
クルを施した。このシール材料と基体との間の膨脹にお
ける差(不整合)を偏光歪計を用いて測定した。
【0061】曲線Mの試験片に使用したシール材料は、
70%のガラスフリットおよび30%のミル添加物からなる
ものであった。このミル添加物は、10%のアルミナおよ
び20%のジルコンからなるものであった。曲線Nの試験
片に使用したシール材料は、72%のガラスフリットと、
7%のアルミナおよび21%のジルコンよりなるミル添加
物とからなるものであった。曲線Mのシール材料には、
SnOとZnOとのモル比が3.5 :1である、標準的な
33%のP2 5 フリットを用いた。曲線Nのガラスフリ
ットは上述した実施例2のガラスフリットであった。
【0062】アルミナとジルコンとからなるミル添加物
2種類の差を図3から判断してもよい。この図は粘度と
温度の関係を表す曲線をグラフに示したものである。温
度を℃で横軸にプロットし、粘度のlogを10Pa・s
(ポアズ)で縦軸にプロットしている。
【0063】この粘度と温度の曲線は、前述した5種類
の異なるシール材料系を測定して得たデータに基づくも
のである。
【0064】何も添加していないフリット(A) 、30%の
ジルコンを添加したフリット(B) 、および7%/21%の混合
物を添加したフリット(C) の粘度と温度の曲線は、性質
が類似している。各々の曲線は、温度が増加するにつれ
粘度のlogが急激に減少している。これは粘性流動を
示す一般的な材料に見られることである。混合物の曲線
は、約298 ℃の温度のときに1012Pa・sの粘度を有す
る。
【0065】しかしながら、曲線Cにおいて粘度のlo
g値が9となる温度を外挿法により求めると、108 −10
9 Pa・s(109 −1010ポアズ)の粘度範囲でその温度
は330 ℃となることが分かる。したがって、CRT管を
350 ℃未満の温度で焼出す場合には、ミル添加物とフリ
ットを組み合わせることによりそのCRT管にシールを
形成することができる。
【0066】試験体DおよびEの粘度と温度の関係を示
す曲線は、温度が上昇するにつれ粘度が減少しないとい
う点で試験体AおよびBの曲線とは明らかに異なる。こ
れは、これらの材料により構成されたシールは400 ℃ま
での焼出温度において剛性を保ち変形しないことを意味
する。しかしながら、図2に示すように、冷却中に引張
応力最大値が大きくなる。
【0067】したがって、350 ℃より高い焼出温度、特
に380 ℃−400 ℃の焼出温度を採用する場合には、10重
量%より多くアルミナを含有するアルミナ−ジルコンミ
ル添加物を含むシール材料を用いなければならない。し
かしながら、350 ℃より低い焼出温度、特に320 ℃−34
0 ℃の焼出温度を採用する場合には、10%未満のアルミ
ナを含有するアルミナ−ジルコンミル添加物を含むシー
ル材料が好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファンネル部材とパネル部材との間の溶融シー
ルを示す一般的な陰極線管エンベロープの断面図
【図2】引張応力の発生を示すグラフ
【図3】シール材料の粘度と温度の関係を示すグラフ
【符号の説明】
10 CRTエンベロープ 12 フェースプレート 14 ファンネル 16 ネック 18 溶融シール

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融シール材料の合計量に基づく重量%
    で表して、60%−90%のSnO−ZnO−P2 5 ガラ
    スフリットと、0%−30%のアルミナ、0%−40%のジ
    ルコンおよび0%−15%の別の添加物よりなる10%−40
    %のミル添加物とから実質的になる溶融シール材料であ
    って、アルミナとジルコンの合計量が10%−40%であ
    り、前記溶融シール材料の塑性変形点が少なくとも300
    ℃となるのに十分な量で前記ミル添加物を含むことを特
    徴とする溶融シール材料。
  2. 【請求項2】 前記ミル添加物が5%−40%のジルコン
    および0%−10%のアルミナを含み、ジルコンとアルミ
    ナの合計量が15%−40%であることを特徴とする請求項
    1記載の溶融シール材料。
  3. 【請求項3】 前記ミル添加物がジルコンとアルミナの
    混合物からなることを特徴とする請求項2記載の溶融シ
    ール材料。
  4. 【請求項4】 前記混合物が前記溶融シール材料の少な
    くとも25%を構成し、15%−30%のジルコンおよび5%
    −10%のアルミナからなることを特徴とする請求項3記
    載の溶融シール材料。
  5. 【請求項5】 前記ミル添加物が、前記溶融シール材料
    から形成されるシールのCTEを減少させる別の添加物
    を含み、該別の添加物が前記溶融シール材料の約15重量
    %以下の量で含まれ、コージエライト、金属ピロリン酸
    塩、シリカガラス、石英、インバーおよびベータスポジ
    ュメンとベータユークリプタイトとの固溶体からなる群
    より選択されることを特徴とする請求項1記載の溶融シ
    ール材料。
  6. 【請求項6】 前記ガラスフリットが、25モル%−50モ
    ル%のP2 5 、SnOとZnOのモル比が5:1から
    2:1までの範囲にあるSnOおよびZnOから実質的
    になり、必要に応じて、5モル%までのSiO2 、20モ
    ル%までのB2 3 、5モル%までのAl2 3 および
    5モル%までのWO3 からなる群より選択される少なく
    とも1種類の改質酸化物を含有することを特徴とする請
    求項1記載の溶融シール材料。
  7. 【請求項7】 前記ガラスフリットが、酸化物基準のモ
    ルパーセントで表して、30%−33%のP2 5 と、B2
    3 、アルカリ土類金属酸化物、およびそれらの混合物
    からなる群より選択される約5%以下の酸化物と、Sn
    OとZnOのモル比が約2:1から約4.5 :1の範囲に
    あるSnOおよびZnOとから実質的になることを特徴
    とする請求項6記載の溶融シール材料。
  8. 【請求項8】 前記ガラスフリット中に含まれる選択的
    な酸化物が、5%までのB2 3 、5%までのアルカリ
    土類金属酸化物、0%−1%のAl2 3 、0%−1%
    のWO3 およびそれらの混合物からなる群より選択さ
    れ、SnOとZnOのモル比が約3.5 :1であることを
    特徴とする請求項7記載の溶融シール材料。
  9. 【請求項9】 前記ミル添加物が、10%−30%のアルミ
    ナおよび0%−30%のジルコンを含み、非粘弾性挙動を
    示すシールを形成するのに十分な量で含まれることを特
    徴とする請求項1記載の溶融シール材料。
  10. 【請求項10】 前記ミル添加物が、前記溶融シール材
    料の合計重量に基づいて20重量%−35重量%の量で含ま
    れることを特徴とする請求項9記載の溶融シール材料。
  11. 【請求項11】 2つの物体の表面の間に形成される溶
    融シールであって、請求項1から10いずれか1項記載の
    溶融シール材料の焼成生成物であることを特徴とする溶
    融シール。
  12. 【請求項12】 ファンネル部材およびフェースプレー
    ト部材からなる陰極線管エンベロープを製造する方法で
    あって、10重量%−40重量%のミル添加物を60重量%−
    90重量%のSnO−ZnO−P2 5 シールガラスフリ
    ットと混合し、このガラスとミル添加物との混合物をフ
    ァンネル部材とフェースプレート部材との周囲表面の間
    に施してアッセンブリを構成し、該アッセンブリをシー
    ル温度まで加熱してシールを形成し、シールしたアッセ
    ンブリを冷却し続いて真空下で焼出温度まで再加熱する
    各工程からなり、前記ミル添加物が、アルミナを0%−
    30%、ジルコンを0%−40%、および前記シールの熱膨
    張係数を減少させる別の添加物を0%−15%含み、前記
    ミル添加物が、前記シールの粘度特性を実質的に変化さ
    せるほど十分に含まれることを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 前記ミル添加物が10%−30%のアルミ
    ナおよび0%−30%のジルコンからなり、前記シールが
    非粘弾性挙動を示すことを特徴とする請求項12記載の
    方法。
  14. 【請求項14】 前記ミル添加物が5%−40%のジルコ
    ンおよび0%−10%のアルミナからなり、ジルコンとア
    ルミナの合計の含有量が15%−40%であり、前記シール
    が粘弾性挙動を示すことを特徴とする請求項12記載の
    方法。
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