JP2003127871A - 車両の運転操作装置 - Google Patents

車両の運転操作装置

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JP2003127871A
JP2003127871A JP2001328612A JP2001328612A JP2003127871A JP 2003127871 A JP2003127871 A JP 2003127871A JP 2001328612 A JP2001328612 A JP 2001328612A JP 2001328612 A JP2001328612 A JP 2001328612A JP 2003127871 A JP2003127871 A JP 2003127871A
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state
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JP2001328612A
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Hiroshi Isono
宏 磯野
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両状態、または操作部材の位置変位と車両
状態との偏差状態を運転者に伝達することにより車両操
作をし易くする車両状態伝達装置を提供すること。 【解決手段】 車両に対して変位可能に設けられて運転
者により操作される操作レバー10と、操作レバー10
の変位位置を検出する操作位置センサ14,18と、操
作位置センサ14,18が検出する操作レバー10の変
位変位に基づいて電気的に制御される車両の状態を検出
する前後加速度センサ21、操舵角センサ23等を設け
た。そして、前後加速度センサ21、操舵角センサ23
等が検出する車両の状態を、運転者に伝達する表示器3
2を設けた。また、操作位置センサ14,18が検出す
る操作レバー10の変位位置と、加速度センサ21、操
舵角センサ23等が検出する車両の状態との偏差状態を
運転者に伝達する表示器31を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の操作部材を
操作したときの車両の状態を運転者に伝達できる車両の
運転操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、特開平11−171
025号公報に開示されているようにジョイスティック
を用いて車両の操舵および加減速操作を行うとともに、
ジョイスティックの操作情報を運転者に伝達する情報伝
達手段を備えた車両の運転操作装置がある。この車両の
運転操作装置においては、ジョイスティックの握り部に
伝達部が設けられており、ジョイスティックの操作方向
および操作位置に応じて、伝達部が左右前後のいずれか
の方向に突出したり振動したりするようになっている。
この伝達部の突出や振動が運転者の手に伝わって、運転
者は、ジョイスティックの操作情報を感知できるという
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術によれば、ジョイスティックの操作方向や操作
位置の情報を運転者に伝達することはできるが、実際の
車両の状態(加減速や車輪切れ角等)がジョイスティッ
クの操作と一致しているかどうかは分からない。このた
め、車両の操作がし難いという問題がある。また、伝達
部の突出や振動から操作情報を定量的に把握することは
困難であるため、運転者は手の感覚に頼って判断しなけ
ればならないという問題もある。さらに、車両を前後運
動と左右の横運動を同時にコントロールする場合、伝達
部の振動を、前後運動と横運動とに分けて感知すること
は困難である。このため、運転者は漠然とした判断しか
できず、運転者が伝達部からの位置情報を間違って感知
した場合には、車両の走行に問題が生じるという問題も
ある。また、伝達部の突出や振動によって運転者に伝達
できる情報量は僅かであるという問題もある。
【0004】
【発明の概要】本発明は、上記問題に対処するためにな
されたもので、その目的は、車両の操作部材を操作した
ときの車両状態、または操作部材の位置変位と車両状態
との偏差状態を運転者に伝達することにより車両操作を
し易くする車両の運転操作装置を提供することである。
【0005】上記目的を達成するため、本発明の構成上
の特徴は、車両に対して変位可能に設けられて運転者に
より操作される操作部材と、操作部材の変位位置を検出
する位置検出手段と、位置検出手段が検出する操作部材
の変位位置に基づいて電気的に制御される車両の状態を
検出する車両状態検出手段と、車両状態検出手段が検出
する車両の状態を、運転者に伝達する伝達手段とを備え
たことにある。
【0006】前記のように構成した本発明の構成によれ
ば、操作部材の操作方向や操作位置でなく、操作部材を
操作したときに実際に車両に生じている車輪切れ角や加
減速等の車両の状態が運転者に伝達されるため、運転者
は、即座に、適切な操作を行うことができる。すなわ
ち、入力系の操作部材と出力系側部分とを電気的に接続
した車両は、従来の入力系と出力系とを機械的に連結し
た車両と比較すると応答性が悪く、操作部材の操作と、
その操作による車両状態の発生との間に応答遅れが生じ
る傾向があるが、本発明によると、この応答遅れの問題
が低減できる。
【0007】また、本発明の他の構成上の特徴は、車両
に対して変位可能に設けられて運転者により操作される
操作部材と、操作部材の変位位置を検出する位置検出手
段と、位置検出手段が検出する操作部材の変位位置に基
づいて電気的に制御される車両の状態を検出する車両状
態検出手段と、位置検出手段が検出する操作部材の変位
位置と、車両状態検出手段が検出する車両の状態との偏
差状態を、運転者に伝達する伝達手段とを備えたことに
ある。この場合、偏差状態の伝達を、位置検出手段が検
出する操作部材の変位位置と、車両状態検出手段が検出
する車両の状態とを同時に表すことにより行うことが好
ましい。
【0008】前記のように構成した本発明の構成によれ
ば、位置検出手段が検出する操作部材の変位位置と、車
両状態検出手段が検出する車両の状態との偏差状態が運
転者に伝達されるため、運転者は、車両の状態だけでな
く、操作部材の操作と、その操作による車両状態の発生
との間の応答遅れも知ることができる。これによって、
より操作部材の操作がし易くなる。
【0009】また、前記両発明の構成における伝達手段
を、視覚によって運転者に伝達する表示手段で構成する
こともできる。この場合、表示手段は運転中の運転者の
視界に入る範囲の位置に設置することが好ましく、これ
によって、運転者は瞬時に判断して適切な車両の操作が
行えるようになる。さらに、車両の状態は車輪の状態で
あるとすることもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
車両の運転操作装置を図面を用いて説明する。この車両
の運転操作装置は、入力系と出力系が機械的な接続でな
く電気的に接続された車両で使用されるもので、図1に
示した操作部材としての操作レバー(ジョイスティッ
ク)10を備えている。操作レバー10は、車両の運転
席近傍に設けられ、図1に矢印で示したように、運転者
の操作により全体を前後方向および左右方向に傾動(回
動)される。
【0011】図2は、操作レバー10を含む操作レバー
装置の概略斜視図を示している。操作レバー10は、円
柱状に形成された把持部10aと、この把持部10aを
上部外周に固定した円柱棒状のロッド10bを備えてお
り、ロッド10bは、略中央部に球状部10cを備え
て、この球状部10cによって車体に対して左右および
前後方向に回動可能に支持されている。
【0012】また、操作レバー10のロッド10bにお
ける上部側部分には、ガイドプレート11が係合してお
り、このガイドプレート11は、歯車12を一体的に備
えた回転軸13に固定されている。ガイドプレート11
は、L字状に屈曲された板状体からなり、回転軸13に
固定された面が鉛直面になるように配置され、水平方向
に配置される面に車両前後方向に長手方向を有する溝1
1aが設けられている。そして、この溝11a内をロッ
ド10bが貫通するように構成されている。なお、ガイ
ドプレート11における水平方向の面は、回転軸13よ
りも上方に配置されている。
【0013】回転軸13は、その軸線が車両前後方向に
沿うとともに、操作レバー10の球状部10cの中心を
通るように車体に対して回転可能に支持されている。ま
た、歯車12は他の歯車(図示せず)を介して電動モー
タに連結され、電動モータの駆動により必要に応じて回
転力(操作レバー10の操作量に対抗する反力)が付加
されるようになっている。また、回転軸13の端部位置
における車体側には、操作位置センサ14が固定されて
おり、この操作位置センサ14は、回転軸13の回転角
を操作レバー10の左右方向の操作量として検出する。
この操作位置センサ14の出力である操作量の値は、操
作レバー10が左右方向の中立位置にあるときに「0」
となるように調整されている。
【0014】さらに、操作レバー10のロッド10bに
おける下部側部分にも、ガイドプレート15が係合して
おり、このガイドプレート15は、歯車16を一体的に
備えた回転軸17に固定されている。ガイドプレート1
5は、L字状の板状体からなり、回転軸17に固定され
た面が鉛直面になるように配置され、水平方向に配置さ
れる面に車両左右方向に長手方向を有する溝15aが設
けられている。そして、この溝15a内をロッド10b
が貫通するように構成されている。なお、ガイドプレー
ト15における水平方向の面は、回転軸17よりも下方
に配置されている。
【0015】回転軸17は、その軸線が車両左右方向に
沿うとともに、操作レバー10の球状部10cの中心を
通るように車体に対して回転可能に支持されている。ま
た、歯車16は他の歯車(図示せず)を介して電動モー
タに連結され、電動モータの駆動により必要に応じた回
転力が付加されるようになっている。また、回転軸17
の端部位置における車体側には、操作位置センサ18が
固定されており、この操作位置センサ18は、回転軸1
7の回転角を操作レバー10の前後方向の操作量として
検出する。この操作位置センサ18の出力である操作量
の値は、操作レバー10が前後方向の中立位置にあると
きに「0」となるように調整されている。したがって、
運転者の操作により操作レバー10が左右または前後に
変位するとその変位量を操作位置センサ14または18
が検出する。この操作位置センサ14,18で本発明の
位置検出手段が構成される。
【0016】つぎに、車両の運転操作装置の電気制御部
について図3を用いて説明する。この電気制御部20
は、前述した操作位置センサ14,18に加えて、前後
加速度センサ21、横加速度センサ22および操舵角セ
ンサ23を備えている。前後加速度センサ21は車両の
前後方向の加速度を検出し、横加速度センサ22は車両
の横方向の加速度を検出する。操舵角センサ23は、転
舵軸24の変位量を検出することにより、左右輪FW,
FWの車輪切れ角を検出する。
【0017】各センサ14,18,21,22,23
は、電気制御装置27に接続されている。電気制御装置
27は、CPU、ROM、RAMなどを有するマイクロ
コンピュータによって構成され、操作位置センサ14,
18が検出する検出値に応じてエンジン制御装置28、
ブレーキ制御装置29およびステアリング制御装置30
を制御するとともに、操作位置センサ14,18、前後
加速度センサ21、横加速度センサ22および操舵角セ
ンサ23が検出する検出値を表示器31に出力する。
【0018】エンジン制御装置28は、操作位置センサ
18が検出する操作レバー10の操作量に基づいて電気
制御装置27によって制御され、スロットルアクチュエ
ータ32を駆動させる。スロットルアクチュエータ32
は、スロットル開度を制御することによって車両を加速
制御するために利用されている。また、操作レバー10
は、図4にその運転操作制御態様を示すように、車両の
前後方向において、その中立位置を境に前方に変位する
に従って車両の加速度を大きくし、中立位置側に変位す
るに従って車両の加速度を小さくするように設定され、
中立位置においては、加速度を「0」にするように設定
されている。
【0019】したがって、運転者の操作により、操作レ
バー10が中立位置よりも前方の部分で前後方向に変位
すると、その操作量を操作位置センサ18が検出し、そ
の操作量に応じた信号が電気制御装置27に送信され、
電気制御装置27は、エンジン制御装置28に、エンジ
ンに燃料を供給するためのスロットルを開成するための
制御信号を出力する。そして、エンジン制御装置28が
スロットルアクチュエータ32を制御することにより、
操作レバー10の操作量に応じて車両は前進走行を加減
速する。
【0020】ブレーキ制御装置29は、操作位置センサ
18が検出する操作レバー10の操作量に基づいて電気
制御装置27によって制御され、ブレーキアクチュエー
タ33を駆動させる。ブレーキアクチュエータ33はブ
レーキ制御装置29の制御により車両に制動力を付与す
る。操作レバー10は、図4に示すように、車両の前後
方向において、その中立位置を境に後方に変位するに従
って車両の制動力を大きくし、中立位置側に変位するに
従って車両の制動力を小さくするように設定され、中立
位置においては、制動力を「0」にするように設定され
ている。
【0021】したがって、運転者の操作により、操作レ
バー10が中立位置よりも後方の部分で前後方向に変位
すると、その操作量を操作位置センサ18が検出し、そ
の操作量に応じた信号が電気制御装置27に送信され、
電気制御装置27は、演算処理によって操作量に応じた
制動力の値を算出し、その制御信号をブレーキ制御装置
29に出力する。そして、ブレーキ制御装置29がブレ
ーキアクチュエータ33を制御することにより、操作レ
バー10の操作量に応じて車両は前進走行を制動する。
【0022】ステアリング制御装置30は、左右輪F
W,FWを操舵するための操舵機構に組み込まれて、運
転者による操作レバー10の操作に従った車体左右方向
の変位量により同操舵機構を駆動して左右輪FW,FW
を左右に操舵する。すなわち、電気制御装置27は、操
作位置センサ14からの操作レバー10の左右方向の変
位位置を入力して、この入力した変位位置に対応した左
右輪FW,FWの車輪切れ角を計算する。この車輪切れ
角は、図4に操作レバー10の変位位置と操舵の関係を
示したように、操作位置センサ14の変位位置が中立位
置であるとき「0」に設定され、操作レバー10が、そ
の中立位置を境に車両右側に変位するに従って左右輪F
W,FWの車輪切れ角が右側に大きくなって車両は右旋
回し、車両左側に変位するに従って左右輪FW,FWの
車輪切れ角が左側に大きくなって車両は左旋回するよう
に設定されている。
【0023】そして、電気制御装置27は、算出した操
舵制御信号をステアリング制御装置30に出力し、テア
リング制御装置30は、この操舵制御信号に応じて電動
モータ26の回転を制御して、転舵軸24を左右方向に
変位させ左右輪FW,FWを操舵する。これにより、左
右輪FW,FWは、運転者による操作レバー10の左右
への操作、すなわち操作位置センサ14が検出する操作
レバー10の変位位置に応じて左右に操舵される。な
お、転舵輪24は、ラックとピニオンからなる変位機構
25を介して電動モータ26に接続されており、電動モ
ータ26の駆動により左右に変位する。
【0024】表示器31は、運転席の前のインストルメ
ントパネルにおける運転者の視界に入りやすい部分に運
転席側に表示面を向けて設置されており、図5に示した
ように、目盛りが設けられた縦軸aと横軸bが表示され
た円形の画面を有する計器で構成されている。この表示
器31においては、後述する各種の値が、画面上を移動
する丸印による表示と、縦軸aの上部側と、縦軸aと横
軸bの交点を中心として回転移動する線との間で示され
る領域による表示とで示されている。そして、丸印によ
る表示が前後方向、横方向の加速度および制動力を示
し、領域による表示が車輪切れ角を示している。
【0025】すなわち、丸印の表示による情報を見る場
合における表示器31の縦軸aは、図4に示した運転操
作制御態様のアクセル(加減速)側を上方に位置させ、
ブレーキ(制動力)側を下方に位置させた状態で示して
おり、その目盛りは上方に変位するに従って、前後方向
の加速度が大きくなり、下方に変位するに従って制動力
が大きくなることを示している。また、この場合の横軸
bは、横加速度を示しており、その目盛りは右方向に変
位するに従って車両の右側への加速度が大きくなり、左
方向に変位するに従って車両の左側への加速度が大きく
なることを示している。
【0026】また、図5における2個の丸印のうち黒丸
cは目標値を示しており、操作位置センサ18が検出し
た操作レバー10の前後方向の変位位置に基づいて表示
器31の画面上を上下に移動する。この場合の目標値
は、操作レバー10の変位位置に対応する加速度または
制動力が電気制御装置25によって算出され、その算出
値に基づいて表示される。また、白丸dは実行値を示し
ており、前後加速度センサ21および横加速度センサ2
2が検出した車両の前後方向および横方向に生じる加速
度に基づいて表示器31の画面上を上下左右に移動す
る。
【0027】また、領域の表示による情報を見る場合
は、横軸bが、左右輪FW,FWの車輪切れ角の大きさ
を示しており、縦軸aの上部側から左右に変位する領域
の端部を示す線が縦軸aの位置から左側に変位するとき
に、その線の移動領域として表される領域が大きくなる
に従って、左右輪FW,FWの車輪切れ角が左側に大き
くなり、右側に変位してその領域が大きくなるに従っ
て、左右輪FW,FWの車輪切れ角が右側に大きくなる
ことを示している。
【0028】また、図5における領域eで表された薄い
色の部分は目標値を示しており、操作位置センサ14が
検出した操作レバー10の左右方向の変位位置に基づい
て表示器31の画面上を移動する。この場合の、目標値
は、操作レバー10の変位位置に対応する車輪切れ角が
電気制御装置27によって算出され、その算出値に基づ
いて表示される。また、濃い色で表された領域fは実行
値を示しており、操舵角センサ23が検出した転舵軸2
4の変位量に基づいて表示器31の画面上を移動する。
なお、表示器31の画面上での領域eおよび領域fは濃
度や色彩等を変えて表示することにより、双方を区別で
きるようにしている。
【0029】このように構成したため、運転者がイグニ
ッションスイッチをオン状態にして車両を走行可能にし
たのち、操作レバー10を前方に変位させると、車両は
前進走行を開始する。そして、操作レバー10を前方に
変位させるに従って加速度が増して車両は高速走行にな
り、中立位置に近づけるに従って加速度は減少して車両
は定速走行になる。また、操作レバー10を後方に変位
させると、車両に制動力が付加され車両は停止する。そ
の際、操作レバー10を後方に変位させるに従って制動
力が増し、中立位置に近づけるに従って制動力は減少す
る。
【0030】また、その操作時の操作レバー10の変位
位置は、操作位置センサ18に検出され電気制御装置2
7によって、表示器31に目標値として黒丸cで表示さ
れる。一方、実際に車両に出力されている走行状態は、
車両の前後方向に生じる加速度が前後加速度センサ21
に検出され、車両の横方向に生じる加速度が横加速度セ
ンサ22に検出されその検出値が電気制御装置27によ
って実行値として表示器31に白丸dで表示される。
【0031】また、操作レバー10を右方向に変位させ
ると車両は右側に旋回しながら走行し、操作レバー10
を左側に変位させると車両は左側に旋回しながら走行す
る。その際、操作レバー10は、中立位置を境に右側に
変位するに従って左右輪FW,FWの車輪切れ角を右側
に大きくし、左側に変位するに従って左右輪FW,FW
の車輪切れ角を左側に大きくするようになる。そして、
その操作時の操作レバー10の変位位置は、操作位置セ
ンサ14に検出され電気制御装置27によって、表示器
31に目標値として領域eで表示される。一方、実際に
車両に出力されている車輪切れ角は、操舵角センサ23
に検出され電気制御装置27によって、表示器31に実
行値として領域fで表示される。
【0032】したがって、運転者は、表示器31の黒丸
cを見ることによって、操作レバー10の前後方向の変
位位置を知ることができ、白丸dを見ることによって、
車両の前後方向および左右方向の加減速の大きさを知る
ことができる。また、領域eを見ることによって、操作
レバー10の左右方向の変位位置を知ることができ、領
域fを見ることによって、左右輪FW,FWの車輪切れ
角を知ることができる。このため、白丸dおよび領域f
で表される実行値に基づいて操作レバー10の操作を行
うことにより、実際の車両状態に応じた操作が行える。
【0033】また、白丸dと黒丸cおよび領域eと領域
fの双方を比較することにより、操作レバー10の操作
と、その操作によって加減速や車輪切れ角に生じる変化
との間の応答遅れ、すなわち偏差状態を知ることがで
き、これによって、より適切な運転操作が行える。な
お、実行値を示す白丸dは、加減速と操舵の操作が同時
に行われた場合等には、縦軸aと横軸bの線上から離れ
て表示器31の画面上を移動できるが、この白丸dを2
個表示して、縦軸a上を移動する白丸dと横軸b上を移
動する白丸dとしてもよい。また、白丸dが縦軸aと横
軸bの線上から離れて移動する場合の位置は、縦軸a方
向の加減速または制動力のベクトルと横軸b方向の車輪
切れ角のベクトルの和で決定することができる。
【0034】また、図6は本発明の他の実施形態による
車両の運転操作装置の表示器32を示している。この表
示器32は、四角形の画面を有する計器で構成されてお
り、加速、制動力および車輪切れ角の大きさを、2つの
対角線g,hで区分された4つの領域の面積で表すよう
になっている。また、対角線g,hのそれぞれ対向する
部分には、それぞれ等間隔で線が引かれており、この線
が領域の大きさを示す目盛りになっている。すなわち、
画面における対角線g,hの交点点と上記線とで囲まれ
る三角形の領域の大きさが後述する各値の大きさを示す
ようになっている。なお、表示器31の画面における三
角形の領域には、着色が施されて、他の部分と区別でき
るようになっている。
【0035】表示器32の上部側は車両前後方向の加速
度を表し、下部側は制動力を表す領域になっており、そ
れぞれ、前後加速度センサ21の検出値に基づいて着色
部分の境界線が上下に移動して着色領域の面積により加
速度、制動力の大きさが表示される。また、表示器32
の左側部分は左右輪FW,FWを左側に操舵したときの
車輪切れ角を表す領域になっており、右側部分は左右輪
FW,FWを右側に操舵したときの車輪切れ角を表す領
域になっている。左右の車輪切れ角は、ともに操舵角セ
ンサ23の検出値に基づいて表示器32の左右部分に着
色領域として表示される。
【0036】このように、この表示器32によると、画
面に表示される加速度、制動力および車輪切れ角の方向
が、図4に示した運転操作制御態様と同じであるため、
画面が見易く、車両の状態を容易に把握できる。そのた
め、運転者は車両の操作がし易くなる。それ以外の作用
効果については、前述した表示器31と同様である。な
お、表示器32においても、前後加速度センサ21や操
舵角センサ23の検出値に基づく実行値だけでなく、操
作レバー10の変位位置に基づく目標値を加えて示すこ
とができる。この場合の目標値の表示は、実行値と同
様、三角形の領域でもよいし、丸印を用いてもよい。ま
た、目標値の表示を三角形の領域にする場合には、実行
値を表示する領域と区別できるように色や濃度を変えて
おく。
【0037】なお、本発明に使用される表示器は、前述
したものに限られるものでなく、適宜変更実施が可能で
ある。例えば、図5に示した表示器31では、車両の加
減速および制動力を表示する表示器と、車輪切れ角を表
示する表示器を別のものにすることもでき、図6に示し
た表示器32では、上下左右に伸縮する棒グラフ状のも
ので各値を表示することもできる。また、表示器に表示
される各値も、前述したものの他、車高、車速、ロール
等に関する情報を加えたり他のものと変更したりするこ
とができる。この場合、それらを検出するための上下加
速度センサ、車高センサ、車速センサ等を新たに取り付
ける。
【0038】また、本発明に使用される表示器は、前述
したような視覚によるものに限らず、運転者の視覚以外
の他の感覚によるものの使用もできる。例えば、音や声
によるものでもよく、この場合、車両内の左右前後か
ら、音や声が聞こえるようにして、車両の状態に応じて
その音や声の大きさが変化するようにすることができ
る。また、触覚による表示器も使用でき、従来技術に示
した突起が突出したり振動が発生したりするものも使用
可能である。このような場合も、表示器に表示する内容
は、操作レバー10の操作量でなく車両状態に基づく情
報である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態による車両状態伝達装置の
操作用レバーを示す概略斜視図である。
【図2】 図1に示した操作レバーを含む操作レバー装
置の概略斜視図である。
【図3】 本発明の実施形態による車両状態伝達装置の
電気制御装置を示すブロック図である。
【図4】 操作レバーの変位方向に応じた車両の運転操
作制御態様を表すグラフである。
【図5】 本発明の実施形態による車両状態伝達装置の
表示器を示す正面図である。
【図6】 変形例による表示器を示す正面図である。
【符号の説明】
10…操作レバー、14,18…操作位置センサ、20
…電気制御部、21…前後加速度センサ、22…横加速
度センサ、23…操舵角センサ、24…転舵輪、25…
変位機構、26…電動モータ、27…電気制御装置、2
8…エンジン制御装置、29…ブレーキ制御装置、30
…ステアリング制御装置、31,32…表示器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60T 8/00 B60T 8/00 D B62D 5/04 B62D 5/04 F02D 11/02 F02D 11/02 R G05G 9/047 G05G 9/047 25/00 25/00 Z Fターム(参考) 3D030 DB95 3D033 CA14 CA17 CA21 3D046 BB03 HH02 HH05 HH08 HH25 HH26 HH36 3G065 CA22 DA04 GA46 JA03 3J070 AA04 BA19 BA35 BA46 BA51 CC04 CC71 CE01 DA01 EA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に対して変位可能に設けられて運転者
    により操作される操作部材と、 前記操作部材の変位位置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段が検出する前記操作部材の変位位置に
    基づいて電気的に制御される車両の状態を検出する車両
    状態検出手段と、 前記車両状態検出手段が検出する車両の状態を、運転者
    に伝達する伝達手段とを備えたことを特徴とする車両の
    運転操作装置。
  2. 【請求項2】車両に対して変位可能に設けられて運転者
    により操作される操作部材と、 前記操作部材の変位位置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段が検出する前記操作部材の変位位置に
    基づいて電気的に制御される車両の状態を検出する車両
    状態検出手段と、 前記位置検出手段が検出する操作部材の変位位置と、前
    記車両状態検出手段が検出する車両の状態との偏差状態
    を、運転者に伝達する伝達手段とを備えたことを特徴と
    する車両の運転操作装置。
  3. 【請求項3】前記偏差状態の伝達を、前記位置検出手段
    が検出する操作部材の変位位置と、前記車両状態検出手
    段が検出する車両の状態とを同時に表すことにより行う
    請求項2に記載の車両の運転操作装置。
  4. 【請求項4】前記伝達手段が、視覚によって運転者に伝
    達する表示手段である請求項1ないし3のいずれか一つ
    に記載の車両の運転操作装置。
  5. 【請求項5】前記車両の状態は車輪の状態である請求項
    1ないし3のいずれか一つに記載の車両の運転操作装
    置。
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JP2019061343A (ja) * 2017-09-25 2019-04-18 株式会社アドヴィックス 車両用操作装置

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