JP2003127636A - 自動車両のキャビン用に設定温度の空気流を発生する装置、ならびにこの装置を備える暖房機器または空調機器 - Google Patents

自動車両のキャビン用に設定温度の空気流を発生する装置、ならびにこの装置を備える暖房機器または空調機器

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JP2003127636A JP2002247167A JP2002247167A JP2003127636A JP 2003127636 A JP2003127636 A JP 2003127636A JP 2002247167 A JP2002247167 A JP 2002247167A JP 2002247167 A JP2002247167 A JP 2002247167A JP 2003127636 A JP2003127636 A JP 2003127636A
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heating
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duct
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Philippe Vincent
ヴァンサン フィリップ
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Valeo Climatisation SA
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Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】自動車両のキャビン用に設定温度の空気流を発
生する装置、並びにこの装置を備える暖房機器または空
調機器の提供。 【解決手段】空気流を発生する装置は、主空気流を分配
する手段（２２）（２６）、および高温二次空気流（４
２）を生成する加熱手段（２０）を備えている。モジュ
ール式組立体を、暖房機器または空調機器（２）のケー
シング（４）に装着できる。このモジュール式組立体
は、自動車両のキャビンの１つ、２つまたは３つの領域
に供給するように、設定温度の空気流の生成に適した少
なくとも３つの型式で存在している。モジュール式組立
体の外側寸法は、その組立体がキャビン用とされる領域
数には関係なく、同一である。モジュール式組立体は、
サポートフレーム（７０）、およびサポートフレームに
装着または組込まれる、サポートフレームを２つの部分
に分割する仕切りプレートを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】（技術分野）本発明は、自動車両のキャビ
ンを暖房、換気または空調する機器の分野に関する。
【０００２】具体的には本発明は、自動車両のキャビン
の１つ以上の領域へ設定温度の空気を供給するために、
設定温度の空気流を発生する装置に関し、この装置は、
主空気流を調整自在の割合で低温二次空気流と暖房用二
次空気流とに分割するために、主空気流を分配する手段
と、高温二次空気流を生成するように加熱するために、
その暖房用二次空気流を加熱する加熱手段とを備えてい
る。
【０００３】本発明は、設定温度の空気流を発生するこ
の装置を備える、自動車両のキャビンを暖房または空調
する機器にも関する。
【０００４】（背景技術）自動車の開発と生産のコスト
を削減するために、製造業者は、それらの製造範囲の製
品を益々標準化している。それらの車両の範囲に多様性
を維持するために、製造業者は、これらの車両のオプシ
ョンと装置のレベルを変えている。この標準化方針は、
特に暖房機器または空調機器へも適用されている。
【０００５】これらの機器は、主空気流が通過する主空
気通路を形成するケーシングを備えている。この空気
は、車両の外部から（多分、車両のキャビンの内部か
ら）取入れられる。この空気は、ブロワーにより循環さ
れる。
【０００６】大部分の例において、かつ益々多くなって
いる例において、暖房機器に空調装置が具備されてい
る。主空気流の全ては、空調回路のエバポレータを通過
するので、好都合に脱湿できる。しかし、初等的レベル
の暖房機器は、空調装置を有しない。すなわち、その空
気流は周囲外気温のものである。
【０００７】暖房機器または空調機器の主空気通路は、
低温空気ダクト、およびヒータマトリックスが中に設置
される高温空気ダクトとに分割される。「混合シャッタ
ー」として通常知られているシャッターのような手段に
より、全ての主空気流が加熱マトリックスを通過するよ
うに低温空気ダクトを締切る（「高温モード」）か、ま
たは高温空気ダクトを締切る（「低温モード」）か、も
しくは、主空気流を、可変割合で、低温空気ダクトと高
温空気ダクトとの間に分割できる。
【０００８】空気流の流れ方向における、低温空気ダク
トと高温空気ダクトの下流側には、高温空気流と低温空
気流が中で再び混合する混合室として知られる容積部が
ある。かくして混合シャッター、またはより一般的に
は、混合装置により、最小温度（低温空気流の温度）と
最大温度（高低温空気流の温度）との間に、機器を出る
空気流の温度を設定できる。
【０００９】空気出口ダクトにより、設定温度の空気流
を、車両のキャビンにおける種々の個所へ移送できる。
機器は、３つの出口（フロントガラス氷結防止出口、計
器盤排気出口および足部暖房用出口）を有することがで
きる。空気を車両のリヤシートへ移送する第４の出口を
有することもできる。出口に配置される分配シャッター
により、それらの出口を通過する空気の流量を設定する
ことができる。
【００１０】暖房機器または空調機器には、種々の型式
がある。初等的レベルの車両には、単一領域型式の暖房
機器または空調機器が具備されている。第１の別の形態
において、キャビンへ供給される空気はキャビン全体に
分配され、丁度１つの容積部を形成している。空気の分
配を個別に調整する可能性も、または原則として、車両
のキャビンにおける種々の領域について温度を設定する
可能性もない。
【００１１】より複雑な別の形態においては、単一領域
型式の暖房機器または空調機器により、空気の分配を種
々の領域に対して調整できるが、空気の温度は、これら
の領域それぞれにおいて同一である。言い換えれば、種
々の領域について、空気温度を個別に設定する可能性は
ない。
【００１２】高いレベルの装置を有する車両には、多領
域、例えば二領域、または三領域の暖房機器または空調
機器が具備されている。これらの機器において、領域の
それぞれへ送出される空気量を設定できるばかりではな
く、ある領域の空気温度と、他の領域のそれを別個に設
定できる。
【００１３】二領域型式の機器においては、車両のキャ
ビンは、左側領域と右側領域に分割される。空気の分配
を左側領域と右側領域とに個別に設定できるし、かつ温
度も個別に設定できる。
【００１４】三領域型式の暖房機器を具備する車両にお
いては、車両のキャビンは前部左側領域、前部右側領
域、および後部領域に分割される。これらの領域のそれ
ぞれに対して、空気の分配と温度を個別に設定できる。
【００１５】左側リヤシートと右側のリヤシートへの空
気の温度と分配を個別に設定できる四領域型式の暖房機
器を設計することも可能であると思われる。
【００１６】この快適さの種々のレベルの管理は、合致
する快適さのレベルに従う機器の異なる構造を必要とす
る。例えば、三領域暖房機器または空調機器の製造は、
高温と低温の空気流を３つの個別の回路に区分すること
を必要とし、かつ単一領域または二領域型式に比べて、
異なる空気熱的最適化を必要とする。その結果、暖房機
器の内部構造を変更する必要がある。これは、機器の種
々の型式に従って変わる。
【００１７】これにより、多くの欠点が生じる。種々の
型式のものを製造するために、種々の工具を管理する必
要がある。この管理は複雑である。それにより、物流管
理の問題が起こり、かつ高コストを生じさせる。さらに
エラーのリスクも生じる（型式のエラー、一定部品の脱
落など）。
【００１８】生産される機器の一定の型式は、特に全て
の有用な形状を成形分離できるように、より複雑な形状
を必要とすることがある。これらの複雑な形状は、機器
の全ての型式に必ずしも必要ではない。したがって、よ
り単純な型式のコストは、不必要に増加する。
【００１９】機器を組立てる方法は、組立または改変の
際に、エラーを発生することなく、機器の全てを満足す
るようにしなければならない。したがって、構成部材を
提供する際に関与する物流管理は複雑である。
【００２０】（発明の開示）したがって本発明の対象
は、設定温度の空気流を発生する装置、および上に列挙
された欠点を克服するこの装置を備える暖房機器または
空調機器である。
【００２１】本発明は、自動車両の種々の装置レベルに
適し、および特に、自動車両のキャビンにおける１つ以
上の快適な領域へ設定温度の空気流を送出できるように
する型式に適した暖房機器または空調機器の製造と組立
の問題を単純化する。
【００２２】本発明によれば、これらの目的は、装置を
自動車両のキャビンを暖房または空調する機器のケーシ
ング内に装着できるモジュール式組立体とすることによ
り達成される。このモジュール式組立体は、自動車両の
キャビンの少なくとも１つの領域、または２つの領域へ
設定温度の空気流を供給するために、少なくとも設定温
度の空気流を生成するのに適した少なくとも２つの型式
で存在し、モジュール式組立体の外側大きさは、それが
用いられるキャビンの領域数には関係なく、同一であ
る。
【００２３】これらの特徴により、ケーシングの内部構
造は、暖房機器の型式には関係なく、ほぼ同一である。
工具の管理と物流管理の問題が単純化される。エラーの
リスクが減少する。
【００２４】組立方法も単純化される。機器を組立てる
ときに作業者は、製造される型式に対応する事前組立て
られたモジュールを単に選択すればよい。
【００２５】実施例の好ましい別の形態においては、装
置は、サポートフレームおよびサポートフレームへ装着
されるか、またはそれへ組込まれ、サポートフレームを
高温空気トンネルと低温空気トンネルに分割する仕切り
プレートを備え、サポートフレームは、それが用いられ
る機器の型式に応じて、高温空気トンネルと低温空気ト
ンネルに分割できなくともよいし、または少なくとも１
つの領域仕切りにより少なくとも２対のダクトに分割で
きてもよく、それぞれの対のダクトは、高温空気ダクト
と低温空気ダクトとから成り、かつ主空気流の一部を調
整自在の割合で、高温空気ダクトと低温空気ダクトとの
間で分割する独自の分配手段を備えている。
【００２６】装置は、空調機器のケーシングの内部容積
部の好ましい部位へ向けて、少なくとも高温二次空気流
を配向する空気熱的最適化手段を備えているのが好まし
い。この空気熱的最適化手段は、例えば、空気をそらす
手段、または空気を案内または混合する少なくとも１つ
のリブを備えていてもよい。
【００２７】ある特定の実施例において、そらし手段
は、ケーシングの内部容積部の上部へ向けて、高温空気
流の一部を配向する少なくとも１つの上向そらし部材、
ケーシングの内部容積部の下部へ向けて、高温空気流の
一部を配向する少なくとも１つの下向そらし部材、およ
びケーシングの同一の内部容積部の上部へ向けて、低温
空気流の少なくとも一部を配向する少なくとも１つの上
向そらし部材から構成されている。
【００２８】二領域暖房機器用を意図するある特定の実
施例においては、装置は、高温空気トンネルを左側高温
ダクトと右側高温ダクトに分割し、かつ低温空気トンネ
ルを左側低温ダクトと右側低温ダクトに分割する中央領
域仕切り部と、そらし手段とを備え、そらし手段は、装
置を暖房機器に取付けた後に、ケーシングの内部容積部
を左側混合室と右側混合室に分割するようにした中央仕
切り部、左側混合室における少なくとも１つの上向空気
そらし部材と少なくとも１つの下向空気そらし部材、右
側混合室における少なくとも１つの上向空気そらし部材
と少なくとも１つの下向空気そらし部材、および低温空
気トンネルにおいて、少なくとも１つの上向そらし部材
を備えている。
【００２９】三領域暖房機器用を意図する他の特定の別
形態においては、装置は、高温空気トンネルを３つの高
温空気ダクトに分割し、かつ低温空気トンネルを３つの
低温ダクトに分割する２つの領域仕切り部と、空気そら
し手段とを備え、空気そらし手段は、装置を暖房機器に
取付けた後に、ケーシングの内部容積部を左側混合室と
右側混合室に分割するようにした中央仕切り部、左側混
合室における少なくとも１つのそらし部材、および右側
混合室における少なくとも１つのそらし部材を備え、ま
た装置は、サポートフレームの高温空気ダクトと低温空
気ダクトの２対のいずれかの対の上に嵌まる混合容積部
を形成するボックスを備え、このボックスは、装置を暖
房機器または空調機器に取付けた後に、車両のリヤシー
トへ空気を移送するように、暖房機器または空調機器の
ケーシングの空気出口に面するようにした第１の空気出
口を有する。
【００３０】ボックスは、装置を暖房機器に取付けた後
に、車両の右側フロントシートと左側フロントシートへ
空気を移送するようにした第２の空気出口、および選択
される空気分配モード、例えば結氷防止モードに応じ
て、第１または第２の空気出口を締切りできる配向自在
のシャッターを備えている。
【００３１】本発明の任意選択的な、または別の特徴
を、次に列挙する。−サポートフレームは、暖房機器ま
たは空調機器のケーシングへの接続手段を備え、ケーシ
ングが気密であるように、モジュールをケーシングへ固
定させる。−接続手段は、装置を暖房機器に取付けた後
に、暖房機器または空調機器のケーシングの対応するス
ロットに係合するようになっている、サポートフレーム
上に形成される周辺リブから成るか、または反対に、対
応する周辺リブへ係合するようになっているスロットか
ら成っている。−接続手段は、暖房機器または空調機器
のケーシングの内壁に形成された対応する押込み突条を
受容するようになっている、サポートフレーム上に形成
された周辺溝から成るか、または反対に、対応する周辺
溝を受容するようになっている押込み突条から成ってい
る。−接続手段は、サポートフレームの外周壁上に形成
される２つの離間するフランジとして、暖房機器または
空調機器のケーシングの内周壁上に形成される２つのよ
り広く離間するフランジ間に係合し、シールを挿入でき
るようにしたフランジからなっている。−接続手段は、
サポートフレームの外周壁上に形成される重ね成形され
たリップを有する２つのシールから成り、それらのシー
ルの間に、暖房機器または空調機器のケーシングの内周
壁上に形成されるリブを捕えるようになっている。−分
配手段は、多くの貫通孔を有する少なくとも１つのパネ
ルと、多くの開口を有する締切りプレートとを備え、そ
の締切りプレートは、パネルの貫通孔を覆わない開放位
置と、パネルの貫通孔を締切る締切り位置との間で移動
できるものであり、開放位置と締切り位置との間で移動
できる低温空気ダクトの通路断面を調整する少なくとも
１つのシャッターと、および締切りプレートの移動、お
よび開放位置と締切り位置との間で、低温空気ダクトの
通路断面を調整するシャッターの移動を同期して制御す
る制御機構とから構成されている。−分配手段は、低温
空気ダクト内に配置された少なくとも１つの回転式シャ
ッター、および高温空気ダクト内に配置された少なくと
も１つの回転式シャッターから構成されてい。
【００３２】他の態様によると、本発明は、以上で明示
された設定温度の空気流を発生する装置を備える、車両
のキャビンを暖房または空調する機器に関する。
【００３３】（発明を実施するための最良の形態）本発
明の他の特徴と利点は、添付図面を参照し、単なる説明
の手段として示す幾つかの代表的な実施例の以下の説明
を読めば、さらに明らかになると思う。
【００３４】図１において、符号２により示された、車
両のキャビンを暖房または空調する機器は、鎖線で示さ
れる接合平面６に沿って接合する上部４ａと下部４ｂか
ら成る、符号４により示されるケーシングを備えてい
る。ケーシング４は、空気入口１２を経て、ケーシング
に入る主空気流１０用の主通路８を形成している。
【００３５】空調回路（図示されない）の一部を形成す
るエバポレータ１４が、空気流１０の全てがそれを通過
するように、主通路８内に取付けられている。これは、
空気を脱湿するという利点を有する。主通路８は、ケー
シングの下部に位置する低温空気ダクト１６と、ケーシ
ングの上部に位置する高温空気ダクト１８とに分岐して
いる。ヒータマトリックス２０が、高温空気ダクト１８
内に取付けられている。
【００３６】主空気流１０を、低温空気ダクト１６と高
温空気ダクト１８との間に分岐する分配手段が設けられ
る。図示の例においては、分配手段は、２つの別個の構
成要素、すなわち、スピンドル２４の回りに回動するよ
うに取付けられたバタフライシャッター２２、および締
切りプレート２６から構成されている。
【００３７】回動シャッター２２は、低温空気ダクト１
６が開放される、図において実線で示される開放位置
と、低温空気シャッター２２がダクト１６を完全に締切
る、点線で示される閉止位置との間を回動できる。
【００３８】締切りプレート２６は、高温空気ダクト１
８への入口に取付けられる固定貫通孔パネル３０から離
れている、図において点線で示される開放位置と、貫通
孔パネル３０へ押付けられる閉止位置との間で、平行移
動と回転の組合せた動きで移動できる。締切りプレート
２６は、その長さ方向に沿って分布される一連の開口部
３２を備えている。同様にパネル３０は、その長さ方向
に沿って分布された貫通孔３４を有する。
【００３９】プレート２６の開口部、およびパネル３０
の貫通孔は、締切りプレート２６がパネル３０へ押付け
られるとき、高温空気ダクト１８が完全に締切られるよ
うに、偏らされている。
【００４０】締切りプレートの移動は、低温空気シャッ
ター２２の移動により制御される。この目的のために、
締切りプレートの下端部は、低温空気シャッター２２の
アーム３６へ接続されている。かくして、単一の制御に
より、低温空気ダクト１６と高温空気ダクト１８との間
で、主空気流１０を分配するための両方の構成要素の移
動を制御できる。
【００４１】主空気流１０は、ダクト１６を通過する低
温二次空気流３８、および高温空気ダクト１８に入る低
温二次空気流４０とに分割される。低温空気流４０は、
ヒータマトリックス２０を通過すると加熱され、また加
熱された二次空気流４２が、高温空気ダクト１８から再
び出る。低温空気流３８および加熱された空気流４２
は、混合室４４として知られる、暖房機器または空調機
器のケーシングの内部容積部において、互いに混合す
る。
【００４２】ケーシング４は、混合室４４へ接続される
４つの空気出口を備えている。すなわち、それぞれ、フ
ロントガラスの氷結防止／曇り防止用の出口４６、計器
盤排気出口４８、および足部暖房用出口５０である。混
合室４４の下部に位置する出口５２により、車両のキャ
ビンのリヤシートへ、設定温度の空気を供給できる。こ
れらの種々の出口を通過する空気の分配を、符号５４、
５６、５８および６０により示される調整シャッターを
使用して調整できる。
【００４３】図１に示される暖房と空調機器２は、単一
領域型式のものである。出口４６、４８、５０および５
２のそれぞれを通過する空気を個別に設定できるが、こ
の機器用の空気の温度には、１つだけの設定値がある。
言い換えれば、空気の温度は、自動車両のキャビンに送
出される個所には関係なく、同一である。
【００４４】図１に示される特定の実施例において、設
定温度の空気流を発生する本発明の装置は、ケーシング
４の内周面に正確に嵌合するフレーム７０を備えてい
る。フレーム７０とケーシングとの間の接続部は、気密
である。この気密を形成する手段を、後で詳細に説明す
る。
【００４５】サポートフレーム７０は、フレームの内部
容積部を高温空気トンネルと低温空気トンネルに分割す
る水平仕切りプレート７２（図２参照）により、高さ方
向に２つの部分に分岐される。図１に示される暖房機器
２が単一領域型式のものであると、仕切りプレート７２
により生じる分割以外に、内部分割はない。これが当て
はまる場合、低温空気トンネルは低温空気ダクト１６と
一致し、かつ高温空気トンネルは高温空気ダクト１８と
一致する。
【００４６】図２は、図１の設定温度の空気流を発生す
る装置の単一領域型式に対応するサポートフレーム７０
と、そらし手段１００の透視図である。フレーム７０内
に仕切りプレート７２が存在するのが分り、このプレー
トは、フレームの内部容積部を下部に位置する低温空気
ダクト１６と、上部に位置する高温空気ダクト１８とに
分割する。フレーム７０の垂直壁が、ヒーターマトリッ
クス（図２では示されない）の挿入ができる細長い方形
垂直開口部７４で貫通されている。
【００４７】空気そらし手段は、高温空気ダクト１８の
断面に正確に嵌合するフレーム１０２を備えている。上
向そらし部材１０４が、フレーム１０２の左側部分に形
成され、また第１のものと同一である別の上向そらし部
材１０４が、フレーム１０２の右側部分に形成されてい
る。２つの下向そらし部材１０６が、２つのそらし部材
１０４の間に形成されている。
【００４８】名称が示唆するように、２つの上向そらし
部材１０４は、出口４６、４８および５０へ空気を供給
するように、混合室４４の上部へ向けて高温空気流４２
を反らすものである。反対に、２つの下向そらし部材１
０６は、混合室４４の下部へ向けて高温二次空気流４２
の一部を向ける。この空気は、自動車両のキャビンのリ
ヤシートへ供給する出口５２へ流れる。
【００４９】実施例のこの別の形態において、そらし手
段１００は、高温空気ダクト１８を通過した高温空気流
４２、および低温空気ダクト１６を通過した低温空気流
３８の両方に関係している。２つの上向そらし部材１０
４は、混合室４４の上部へ向けて、高温空気流４２をそ
らし、一方、２つのそらし部材１０４間に形成される２
つの下向そらし部材１０６は、混合室４４の下部へ向け
て、高温空気流４２をそらす。
【００５０】加えて、これらのそらし部材１０４と１０
６は、３つのチャンネルを形成する。すなわち、そらし
部材１０６間の中央チャンネル１０７、およびそらし部
材１０４とそらし部材１０６との間にそれぞれ置かれる
２つの横方向チャンネル１０７である。これらの３つの
チャンネル１０７は、混合室の上部へ向けて、低温空気
流３８の一部をそらさせる上向そらし部材を構成してい
る。
【００５１】先に説明したように、図１および図２に示
される機器は、単一領域型式のものである。これは、混
合室４４が内部の分割部を有しない理由である。したが
って、図２に示されるそらし手段１００は、混合室４４
を２つ以上の部分に分割する分離部を備えていない。そ
の結果、混合空気の温度は、それが送出される車両のキ
ャビンの全ての領域について同一である。
【００５２】図３は、本発明に従うモジュール式装置の
第２の実施例を示している。この装置は、二領域暖房機
器用である。第１の実施例と同様に、この装置は、方形
サポートフレーム１７０を備え、その垂直壁内に、細長
い方形開口部７４が、ヒーターマトリックスを挿入でき
るように形成されている。フレームの内部空間は、水平
仕切りプレート７２により、高さ方向に、フレームの下
部に位置する低温空気トンネル１６、およびフレームの
上部に位置する高温空気トンネル１８に分割されてい
る。
【００５３】しかし、上述の実施例におけるものとは異
なり、低温空気トンネル１６は、サポートフレーム１７
０の下部から上部へ伸びる垂直領域仕切り部材７６によ
り、２つの低温空気ダクト、すなわち左側低温空気ダク
ト１６ａと右側低温空気ダクト１６ｂとに分割されてい
る。
【００５４】同様に、高温空気トンネル１８は、領域仕
切り部材７６により水平方向に、左側高温空気ダクト１
８ａと高温空気ダクト１８ｂに分割されている。領域仕
切り部材７６は、サポートフレーム１７０の垂直壁に設
けられる細長い方形開口部７４と同一の、その壁を通過
する開口部７４を有している。かくしてサポートフレー
ム１７０は、２対の高温と低温のダクト、すなわちダク
ト１６ａ、１８ａおよび１６ｂ、１８ｂに、水平方向に
分割されている。
【００５５】一方ではダクト１６ａ、１８ａの対、他方
ではダクト１６ｂ、１８ｂの対は、主空気流１０（図
１）を調整自在の割合で、当該ダクトの対の低温ダクト
を通過する低温二次空気流と、当該ダクトの対の高温ダ
クト１８ａ、または１８ｂに導入される加熱用二次空気
流とに分岐する分配手段を有する。
【００５６】図３に示される代表的な実施例において
は、これらの分配手段（図示されない）は、図１および
図２に示される第１の実施例の分配手段と同一である。
したがってこれらの分配手段は、低温ダクトを締切りで
きる、スピンドル２４の回りに回動するように取付けら
れる低温空気シャッター２２、および開放位置と閉止位
置とで移動できる締切りプレート２６から構成されてい
る。
【００５７】２つの実施例間の相違は、二領域型式にお
いて、高温ダクトと低温ダクトのそれぞれの対が、それ
自体の分配手段を有する事実にある。したがって、低温
ダクト１６ａに低温空気シャッターがあり、また低温空
気ダクト１６ｂに、第１のシャッターとは別個に、他の
低温空気シャッターがある。同様に、高温空気ダクト１
８ａを締切りプレート２６により締切りでき、一方、高
温ダクト１８ｂを、第１のプレートとは別個の締切りプ
レートにより締切りできる。
【００５８】かくして、垂直仕切り部材７６は、互いに
連通しない空気流が中を流れる２つの個別で分離された
回路を形成している。これらの空気流は、再混合した後
に、自動車両のキャビン内の特定の領域に供給されるよ
うになっている。
【００５９】この例において、暖房および空調機器が二
領域のものであると、左側回路（１６ａ）（１８ａ）
は、例えば車両のキャビンの左側部分へ供給され、装置
の右側部分は、自動車両のキャビンの右側部分へ供給さ
れる。勿論、これは単なる一例であり、暖房および空調
機器を、他の何らかの空間的配向で配置できることは言
うまでもない。
【００６０】かくして、サポートフレーム７０または１
７０は、上述の例におけるように垂直である代わりに、
水平位置に置くこともできる。キャビンの右側部分へ供
給する分配装置の左側部分を考えるか、または反対にキ
ャビンの左側部分へ供給する分配装置の右側部分を考え
ることも可能である。
【００６１】サポートフレーム１７０の内部容積部が、
垂直領域仕切り部材７６により、２つの別個の回路に分
割されるように、混合室（図１）は、中央仕切り部材１
１０により、装置の左右方向に２つの別個の部分に分割
されている。中央仕切り部材１１０は、自動車両のキャ
ビンの後部へ空気を供給するようになっている出口導管
５２（図１）に入る継続部分１１２を有する。さらに、
中央分離仕切り部材１１０は、その上部において、Ｖの
形状の二次仕切り部材１１４により延ばされ、仕切り部
材１１４の分岐部分が、出口４６と４８にそれぞれ入
る。
【００６２】符号１２０により示される空気そらし手段
は、方形フレーム１２２を備え、そのフレームの周辺
は、フレーム１７０の高温空気トンネル１８の周辺に正
確に嵌合する。中央分離仕切り部材１１０は、フレーム
１２２へ固定されている。それは、そらし手段１２０の
一部を形成している。
【００６３】この図によれば、中央仕切り部材の左側
に、上向空気そらし部材１２４および下向空気そらし部
材１２６がある。同様に、仕切り部材１１０の右側に、
下向空気そらし部材１２６および上向空気そらし部材１
２４がある。上向空気そらし部材１２４および下向空気
そらし部材１２６の機能は、図２を参照して説明された
対応するそらし部材１０４および１０６と同一である。
【００６４】中央仕切り部材１１０と二次仕切り部材１
１４により延ばされる垂直中央領域仕切り部材７６は、
互いに別個の２つの分離された暖房と換気の回路を形成
している。中央仕切り部材１１０により形成される別個
の混合室のそれぞれにおける空気の温度は、高温と低温
のダクト１６ａ、１８ａと１６ｂ、１８ｂのそれぞれを
設けるようにした個別の分配手段を使用して、個別に設
定できる。ダクトの一方が低温モードにあり、ダクトの
他方が高温モードにあるように着想することもできる。
かくして、自動車両のキャビンの左側部分と右側部分に
おける空気の温度と分配を、個別に設定できる。
【００６５】中にこの装置が設置されている暖房と空気
機器のケーシング４は、両方の実施例において同一であ
る。特に、ケーシングの内部容積部において、２つの別
個の混合室を形成するのは、中央仕切り部材１１０であ
る。ケーシングの内部配置は、型式毎に異ならない。
【００６６】同様に、１つまたは２つの別個の暖房と空
調回路を形成するのは、フレーム７０と１７０の内部配
置である。しかし、サポートフレーム７０の外部形状と
寸法、およびフレーム１７０のそれらは、同一である。
すなわち、これらのフレームを、単一型式のケーシング
に取付けることができる。
【００６７】先に指摘したように、ケーシング４は、接
合平面６に沿って接合する２つの部分、すなわち上部４
ａと下部４ｂから構成されている。この二部分構造によ
り、本発明の装置を、ケーシングの上半分または下半分
の一方に容易に挿入でき、ついで他方の部分を付加し、
ケーシングを閉じることができる。
【００６８】図４および図５は、三領域暖房と空調機器
を示す。この機器は、上述の実施例のケーシングと正確
に同一であるケーシング４を備えている。空気入口、エ
バポレータ１４およびヒーターマトリックス２０も、全
ての３つの実施例において同一である。
【００６９】この実施例の詳細は、図５において一層明
白である。図５において、このサポートフレームに対応
するサポートフレーム２７０、および空気そらし手段１
４０が透視的に示されている。
【００７０】フレーム２７０は、水平仕切りプレート７
２により、高さ方向に低温空気トンネル１６と高温空気
トンネル１８に分割されている。さらに、低温空気トン
ネル１６と高温空気トンネル１８は、それら自体が、２
つの垂直領域仕切り部材７６により左右方向に３つの部
分に、３つの別個の回路中へ分割されている。２つの領
域仕切り部材７６は、低温空気トンネル１６を、左側低
温空気ダクト１６ａ、右側低温空気ダクト１６ｂおよび
中央低温空気ダクト１６ｃに分割している。
【００７１】同様に、領域仕切り部材７６は、高温空気
トンネル１８を、左側低温空気ダクト１８ａ、右側低温
空気ダクト１８ｂおよび中央低温空気ダクト１８ｃに分
割している。
【００７２】３対のダクトが、このようにして形成さ
れ、またこれらは、それぞれ、左側対の高温と低温のダ
クト１６ａ、１８ａ、右側対の高温と低温のダクト１６
ｂ、１８ｂ、および中央対の高温と低温のダクト１６
ｃ、１８ｃである。これら対のダクトのそれぞれは、自
動車両の領域の別個の暖房と換気用の回路の一部を形成
している。
【００７３】ダクトの各対は、主空気流１０（図１）
を、ダクトの対応する対それぞれの高温ダクトと低温ダ
クトとの間に、可変割合で分岐できる分配手段を有す
る。
【００７４】代表的な実施例において、ダクトの対のそ
れぞれの分配手段は、スピンドル２４の回りに回動する
ように取付けられる低温空気シャッター２２から構成さ
れ、このシャッターは、それが中に取付けられる対応す
る低温ダクト１６ａ、１６ｂ、１６ｃの通路断面を開閉
できる。
【００７５】高温ダクト１８ａ、１８ｂ、１８ｃそれぞ
れの分配手段は、締切りプレート２６から構成され、そ
れぞれの高温ダクトは、他のダクトのものとは別個のプ
レートを備えている。かくして、３対のダクトのそれぞ
れにおける高温ダクトと、低温ダクトとの間の空気の分
配の調整を個別にできる。
【００７６】符号１４０により示される空気そらし手段
１４０は、周辺が、高温空気トンネル１８の周辺に正確
に嵌合する方形フレーム１４２を備えている。
【００７７】そらし手段１４０は、装置が中に取付けら
れるケーシングの内部容積部を、左側混合室と右側混合
室（いずれも図示されない）に分岐する中央分離仕切り
部材１５０（図５）をさらに備えている。
【００７８】上述の実施例の枠組みにおけるように、中
央分離仕切り部材は、その上部において、Ｖの形状の補
助仕切り部材１５４により延ばされ、仕切り部材１５４
の分岐部分が、暖房機器の出口４６と４８において、係
合するようになっている。
【００７９】そらし手段は、左側混合室に位置する左側
上向空気そらし部材１４４、および右側混合室に位置す
る同様な上向空気そらし部材１４４をさらに備えてい
る。この実施例は、上述の実施例とは異なり、下向空気
そらし部材を有しない。この型式では、中央の高温と低
温の空気回路１８ｃ、１６ｃが、車両のリヤシートへ設
定温度の空気を供給するように特に意図されている。
【００８０】そらし手段１４０は、中央の高温と低温の
空気回路１８ｃ、１６ｃに正確に嵌合する垂直方形入口
を有する、符号１４８により示されるボックスを備えて
いる。ボックス１４８により形成される内部容積部は、
中央の高温と低温の空気回路に特有の分離混合室４４ｃ
（図４）を構成している。
【００８１】中央低温空気ダクト１６ｃを流通する中央
低温空気流、および中央高温空気ダクト１８ｃを流通す
る中央高温空気流は、この特有の混合室で混合する。こ
の混合から生じる中間温度の空気は、出口５２により、
車両のリヤシートへ向けて送られる。このためにボック
ス１４８は、空気出口５２に面して位置する開口部１５
６を備えている。かくして空気は、ボックス１４８から
出て、出口５２に入ることができる。
【００８２】好ましい実施例として、ボックス１４８
は、ボックスの上部に位置する空気出口１６０を備える
ことができる。
【００８３】軸１６４の回りに回動する縁部回動シャッ
ター１６２により、出口１５６または出口１６０を開放
できる。かくして、機器が通常の作動中、下部出口１５
６が開放され、空気が車両のリヤシートへ向けて送られ
るように、シャッター１６２は上部出口１６０を閉じ
る。
【００８４】反対に、氷結防止モードにおいて、シャッ
ター１６２は、図４の実線で示される位置にある。言い
換えれば、中央高温空気ダクト１８ｃからの高温空気
は、その全体が、混合室４４ｃの上部へ向けて送られ、
上部出口１６０を経て出る。この作動モードにおいて、
利用できる高温空気の全ては、フロントガラスの氷結防
止に使用され、またリヤシートを暖房するモードは利用
できない。
【００８５】上述の実施例において、暖房機器は、高温
空気回路の全ての空気を加熱するのに使用される単一の
ヒーターマトリックス２０を備えているが、１つ、２
つ、または３つの高温回路があるかどうにかには関係な
く、空気流を分配する装置、または複数の装置と空気そ
らし手段との間に、幾つかの熱交換器を設置できる。か
くして、ヒーターマトリックスと正の温度係数（ＰＴ
Ｃ）抵抗構成要素を設けることができる。
【００８６】同様に、上述のもの以外の分配手段を使用
できる。回動低温空気シャッターと締切りプレートの代
わりに、２つの回動シャッター、すなわち低温ダクト１
６を通る空気の通過の調節をするための回動シャッター
２０、および高温ダクト１８を通る空気の通過の調節を
するための回動シャッター１８０（図６参照）を使用で
きる。
【００８７】コストがそれ程高くはないこの型式の分配
装置は、初等的レベルの車両に設けるのに適切な単一領
域暖房機器用に適する。そらし手段１００は、理論的に
は、車両のリヤシートへ空気を移送するようになってい
るケーシングの出口５２を締切る盲プレート１８２を備
えていることが、よく分ると思う。
【００８８】この単純化された実施例においは、上述の
実施例におけるように４つの空気出口ではなく、３つの
空気出口がある。これらの３つの出口それぞれは、フロ
ントガラスの氷結防止／曇り防止用の出口４６、計器盤
排気出口４８、および足部暖房用出口５０に対応してい
る。かくして、ケーシングの形状とその内部配置は、暖
房機器の型式には関係なく同一であることが分る。キャ
ビンのリヤシート用のための空気出口５２は、最も単純
な型式で実際には使用されない場合でも、全ての場合に
設けられる。
【００８９】本発明によれば、一方では、暖房と空調機
器のケーシング４のようなケーシング内に設定温度の空
気流を発生する本発明の装置を容易に取付ける手段が設
けられ、他方では、型式に応じて、フレーム７０、１７
０または２７０の外周と暖房機器２のケーシング４の内
壁との間に封止された接続部が設けられる。
【００９０】図７において、これらの接続手段は、フレ
ーム７０の外面上に形成される周辺リブ１８４から構成
されている。このリブは、装置がケーシングに取付けら
れると、形状がリブ１８４のものに対応するスロット１
８６内に係合する。さらにフレーム７０は、ケーシング
の壁４に形成される２つの肩部１９０上で、フレーム７
０を接線方向に保持する２つの平行なフランジ１８８を
備えている。
【００９１】図８において、フレーム７０の周辺におけ
る円形リブ１９４内に、周辺溝１９２が設けられてい
る。フレーム４の内周壁上に形成される押込み突条１９
６が、溝１９２に嵌合する。これらの２つの部材の互い
の嵌合により、装置はケーシング内に保持され、かつ２
つの部材が封止される。
【００９２】図９において、フレーム７０は、ケーシン
グ４の内周壁に形成される一層広く離間したフランジ１
９８間に嵌合する２つの離間したフランジ１８８を備え
ている。フレーム７０の外壁とケーシング４の外壁との
間に挿入される発泡シール２００が、封止された接続部
を形成している。
【００９３】図１０において、周辺リブ２０２が、ケー
シング４の内周壁上に形成されている。重ね成形された
リップを有する２つのシール２０４が、フレーム７０の
外周壁上で、リブ２０２のそれぞれの側面に形成されて
いる。シール２０４のリップは、フレームとケーシング
間の封止を形成し、一方、２つのシール間のリブ２０２
の嵌合は、設定温度の空気流を発生する装置を所定位置
に保持する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による設定温度の空気流を発生するモジ
ュール式装置を備える、単一領域または二領域の暖房機
器または空調機器の全体断面図である。
【図２】単一領域機器用の、図１に示される装置のそら
し手段の透視図である。
【図３】二領域機器用の、図１のそらし手段の実施例の
別の形態の透視図である。
【図４】本発明による設定温度の空気流を発生するモジ
ュール式装置を備える、三領域暖房機器または空調機器
の全体断面図である。
【図５】図４に示す装置のそらし手段の透視図である。
【図６】図１および図２に示される初等レベル型式のモ
ジュール式装置を備える、単一領域暖房機器または空調
機器の断面図である。
【図７】本発明のモジュール式装置を、暖房機器または
空調機器のケーシングへ接続する気密手段を示す詳細図
である。
【図８】本発明のモジュール式装置を、暖房機器または
空調機器のケーシングへ接続する気密手段を示す詳細図
である。
【図９】本発明のモジュール式装置を、暖房機器または
空調機器のケーシングへ接続する気密手段を示す詳細図
である。
【図１０】本発明のモジュール式装置を、暖房機器また
は空調機器のケーシングへ接続する気密手段を示す詳細
図である。
【符号の説明】
２ 暖房機器または空調機器 ４ ケーシング ４ａ ケーシングの上部 ４ｂ ケーシングの下部 ６ 接合平面 ８ 主通路 １０ 主空気流 １２ 空気入口 １４ エバポレータ １６ 低温空気ダクト（低温空気トンネル） １６ａ 左側低温空気ダクト １６ｂ 右側低温空気ダクト １８ 高温空気ダクト（高温空気トンネル） １８ａ 左側高温空気ダクト １６ｂ 右側高温空気ダクト ２０ ヒーターマトリックス ２２ バタフライシャッター（低温空気シャッター） ２４ スピンドル ２６ 締切りプレート ３０ 固定貫通孔パネル ３２ 開口部 ３４ 貫通孔 ３６ アーム ３８ 低温二次空気流 ４０ 二次空気流 ４２ 加熱された二次空気流 ４４ 混合室 ４４ｃ 分離混合室 ４６ フロントガラスの氷結防止／曇り防止用出口 ４８ 計器盤排気出口 ５０ 足部暖房用出口 ５２ 出口（出口導管） ５４ 調整シャッター ５６ 調整シャッター ５８ 調整シャッター ６０ 調整シャッター ７０ サポートフレーム ７２ 仕切りプレート ７４ 開口部 ７６ 垂直領域仕切り部材 １００ そらし手段 １０２ フレーム １０４ 上向そらし部材 １０６ 下向そらし部材 １０７ 中央チャンネル（横方向チャンネル） １１０ 中央仕切り部材 １１２ 継続部 １１４ 二次仕切り部材 １２０ 空気そらし手段 １２２ フレーム １２４ 上向空気そらし部材 １２６ 下向空気そらし部材 １４０ 空気そらし手段 １４２ 方形フレーム １４４ 左側上向空気そらし部材 １４８ ボックス １５０ 中央分離仕切り部材 １５４ 補助仕切り部材 １５６ 空気出口 １６０ 空気出口（上部出口） １６２ 縁部回動シャッター １６４ 軸 １７０ サポートフレーム １８０ 回動シャッター １８２ 盲プレート １８４ リブ １８６ スロット １８８ フランジ １９０ 肩部 １９２ 周辺溝 １９４ 円形リブ １９６ 押込み突条 １９８ フランジ ２００ 発泡シール ２０２ 周辺リブ ２０４ シール ２７０ サポートフレーム

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 自動車両のキャビンの１つ以上の領域へ
    設定温度の空気を供給するために、設定温度の空気流を
    発生する装置であって、 主空気流を調整自在の割合で、低温二次空気流と暖房用
    二次空気流とに分割するために主空気流を分配する手段
    と、高温二次空気流を生成するように加熱するために、
    その暖房用二次空気流を加熱する加熱手段とを備え、 自動車両のキャビンを暖房または空調する機器のケーシ
    ング内に装着できるモジュール式組立体を備え、このモ
    ジュール式組立体は、自動車両のキャビンの少なくとも
    １つの領域または２つの領域へ設定温度の空気流を供給
    するために、設定温度の空気流を生成するのに適した少
    なくとも２つの型式で存在し、かつモジュール式組立体
    の外側大きさは、その組立体がキャビン用に意図される
    キャビンの領域数とは関係なく、同一である装置。
  2. 【請求項２】 サポートフレームと、およびサポートフ
    レームへ装着されるか、またはそれへ組込まれ、サポー
    トフレームを高温空気トンネルと低温空気トンネルに分
    割する仕切りプレートとを備える装置において、サポー
    トフレームは、サポートフレームが機器用に意図する機
    器の型式に応じて、高温空気トンネルと低温空気トンネ
    ルに分割できないか、または少なくとも１つの領域仕切
    りにより少なくとも２対のダクトに分割でき、それぞれ
    の対のダクトは、高温空気ダクトと低温空気ダクトとか
    ら成り、かつ主空気流の一部を調整自在の割合で高温空
    気ダクトと低温空気ダクトとの間で分割する独立した分
    配手段を備える、請求項１に記載の装置。
  3. 【請求項３】 暖房機器または空調機器のケーシングの
    内部容積部の好ましい部位へ向けて少なくとも高温二次
    空気流を配向する空気熱的最適化手段を備える、請求項
    １または２記載の装置。
  4. 【請求項４】 空気熱的最適化手段は、空気をそらせる
    手段を備える、請求項３に記載の装置。
  5. 【請求項５】 空気熱的最適化手段は、空気を案内また
    は混合する少なくとも１つのリブを備える、請求項３に
    記載の装置。
  6. 【請求項６】 そらし手段は、ケーシングの内部容積部
    の上部へ向けて高温空気流の一部を配向する少なくとも
    １つの上向そらし部材、ケーシングの内部容積部の下部
    へ向けて高温空気流の一部を配向する少なくとも１つの
    下向そらし部材、およびケーシングの同一の内部容積部
    の上部へ向けて低温空気流の少なくとも一部を配向する
    少なくとも１つの上向そらし部材を備えている、請求項
    ３に記載の装置。
  7. 【請求項７】 二領域暖房機器用のものであって、を意
    図する請求項２乃至６のいずれかに記載の装置であっ
    て、高温空気トンネルを左側高温ダクトと右側高温ダク
    トに分割し、かつ低温空気トンネルを左側低温ダクトと
    右側低温ダクトに分割する中央領域仕切り部と、および
    そらし手段とを備え、そらし手段は、ケーシングの内部
    容積部を左側混合室と右側混合室に分割するようにした
    中央仕切り部、左側混合室における少なくとも１つの上
    向空気そらし部材と少なくとも１つの下向空気そらし部
    材、右側混合室における少なくとも１つの上向空気そら
    し部材と少なくとも１つの下向空気そらし部材、および
    低温空気トンネルにおいて少なくとも１つの上向そらし
    部材を備えてなる、請求項２〜６のいずれかに記載の装
    置。
  8. 【請求項８】 三領域暖房機器用のものであって、高温
    空気トンネルを３つの高温空気ダクトに分割し、かつ低
    温空気トンネルを３つの低温ダクトに分割する２つの領
    域仕切り部と、および空気そらし手段とを備え、空気そ
    らし手段は、装置を空調機器に取付けた後にケーシング
    の内部容積部を左側混合室と右側混合室に分割するよう
    にした中央仕切り部、左側混合室における少なくとも１
    つのそらし部材および右側混合室における少なくとも１
    つのそらし部材を備え、さらに当該装置はサポートフレ
    ームの高温空気ダクトと低温空気ダクトの２対のいずれ
    かの対の上に嵌合する混合容積部を形成するボックスを
    備え、そのボックスは、装置を暖房機器または空調機器
    に取付けた後に、車両のリヤシートへ空気を移送するよ
    うに暖房機器または空調機器のケーシングの空気出口に
    面して置かれるように意図された第１の空気出口を有す
    る、請求項２〜６のいずれかに記載の装置。
  9. 【請求項９】 出口ボックスは、ケーシングの内部容積
    部へ向けて開放する第２の空気出口、および第１または
    第２の空気出口を締切りできる配向自在のシャッターを
    備える、請求項８に記載の装置。
  10. 【請求項１０】 サポートフレームは、暖房機器または
    空調機器のケーシングへの接続手段を備え、ケーシング
    が気密であるようにモジュールをケーシングへ固定させ
    たなる、請求項２〜９のいずれかに記載の装置。
  11. 【請求項１１】 接続手段は、暖房機器または空調機器
    のケーシングの対応するスロットに係合するようになっ
    ている、サポートフレーム上に形成される周辺リブから
    成るか、または反対に、対応する周辺リブへ係合するよ
    うになっているスロットから成る、請求項１０に記載の
    装置。
  12. 【請求項１２】 接続手段は、暖房機器または空調機器
    のケーシングの内壁に形成された対応する押込み突条を
    受容するようになっている、サポートフレーム上に形成
    される周辺溝から成るか、または反対に、対応する周辺
    溝が受容するようになっている押込み突条から成る、請
    求項１０に記載の装置。
  13. 【請求項１３】 接続手段は、サポートフレームの外周
    壁上に形成された２つの離間するフランジにして、シー
    ルを挿入できるようにした、暖房機器または空調機器の
    ケーシングの内周壁上に形成される２つのより広く離間
    するフランジ間に係合するフランジから成る、請求項１
    ０に記載の装置。
  14. 【請求項１４】 接続手段は、サポートフレームの外周
    壁上に形成された重ね成形されたリップを有する２つの
    シールから成り、それらのシールは、それらの間に、暖
    房機器または空調機器のケーシングの内周壁上に形成さ
    れるリブを捕えるようになっている、請求項１０に記載
    の装置。
  15. 【請求項１５】 分配手段は、幾つかの貫通孔を有する
    少なくとも１つのパネルと、幾つかの開口を有する締切
    りプレートを備え、その締切りプレートは、パネルの貫
    通孔を覆わない開放位置と、パネルの貫通孔を締切る締
    切り位置との間を移動でき、開放位置と締切り位置との
    間を移動できる低温空気ダクトの通路断面を調整する少
    なくとも１つのシャッターと、締切りプレートの移動、
    および開放位置と締切り位置との間で低温空気ダクトの
    通路断面を調整するシャッターの移動を同期して制御す
    る制御機構とを有する、請求項１〜１４のいずれかに記
    載の装置。
  16. 【請求項１６】 分配手段は、低温空気ダクト内に配置
    された少なくとも１つの回転式シャッター、および高温
    空気ダクト内に配置される少なくとも１つの回転式シャ
    ッターから構成されている、請求項１〜１４のいずれか
    に記載の装置。
  17. 【請求項１７】 請求項１〜１６のいずれかに記載され
    ている、設定温度の空気流を発生する装置を備える、車
    両のキャビンを暖房機械または空調機器。
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