JP2011131887A - 車両用空気調和機 - Google Patents

車両用空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP2011131887A
JP2011131887A JP2011085486A JP2011085486A JP2011131887A JP 2011131887 A JP2011131887 A JP 2011131887A JP 2011085486 A JP2011085486 A JP 2011085486A JP 2011085486 A JP2011085486 A JP 2011085486A JP 2011131887 A JP2011131887 A JP 2011131887A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
foot
tunnel
vehicle
damper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011085486A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5222377B2 (ja
Inventor
Yoshinao Komatsu
由尚 小松
Kenichi Terauchi
健一 寺内
Satoshi Kominami
聡 小南
Tomoki Nakamura
智樹 中村
Masatoshi Yamada
雅敏 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2011085486A priority Critical patent/JP5222377B2/ja
Publication of JP2011131887A publication Critical patent/JP2011131887A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5222377B2 publication Critical patent/JP5222377B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成で、冷風と温風の混合状態を所望の状態となるように制御することが可能な、車両用空気調和機を提供する。
【解決手段】エバポレータ4と、ヒータコア5と、温風風路aと、冷風風路bと、前記冷風風路bと前記温風風路aとの合流部に設けられ、冷風と温風の混合割合で空気温度を調整するエアミックスダンパ8と、デフロストダンパ14と、フェイスダンパ13と、フット風路9を経てフット吹き出し側へと導くフットダンパ15とを備えた車両用空気調和機において、前記合流部に、概ね前記ヒータコア5からの温風のみをフェイス吹き出し側へと導く温風トンネル18を設け、前記温風トンネル18の前記フット風路9との境界壁を開いて、前記温風風路aからの空気の一部を前記フット風路9へ供給することを特徴とする。
【選択図】図12

Description

本発明は、車両用空気調和機に関するものであり、特に、エバポレータ及びヒータコアにより空気調和を行う車両用空気調和機に関するものである。
従来より、冷却用熱交換器であるエバポレータと、加熱用熱交換器であるヒータコアを一体化した車両用空気調和機が開発されている。図17は、このような従来の車両用空気調和機の一例を模式的に示す断面図であり、車両の左側面から見た図である。なお、図中の矢印は主な空気の流れ方向を示している。
同図に示すように、従来の車両用空気調和機1は、ケーシング2を有し、このケーシング2内に、車両の前方から取り込んだ空気を空気調和機内に導入する空気導入部3と、この導入された空気を冷却するエバポレータ4と、このエバポレータ4の後方下半部に配置されてエバポレータ4からの冷却された空気を加熱するヒータコア5とを備えている。
また、ケーシング2内のヒータコア5の後方には仕切り板6が配置され、この仕切り板6により、ヒータコア5との間で温風風路aを形成している。そしてこれにより、ヒータコア5で加熱された空気を、エバポレータ4からその直後の冷風風路bを経てきた冷却空気と混合させるために、合流部であるエアミックス領域7に導くようになっている。エアミックス領域7には、ヒータコア5をバイパスする空気の量及びヒータコア5に流入する空気の量を調整するためのエアミックスダンパ8が設けられ、冷却空気の量と加熱空気の量(混合割合)とを調整できるようになっている。
また、仕切り板6とケーシング2の後部2aとの間には、フット風路9が形成されており、このフット風路9に導かれた空気は、フット吹出口16を経てケーシング2下部に設けられた浅い箱状のフットケース10に流入する。このフットケース10により、空気がフロントフット及びリヤフットに供給されるようになっている。
さらに、ケーシング2の上部において、エアミックス領域7の上方近傍の部分には、フェイス吹出口11が設けられており、このフェイス吹出口11より前方には、デフロスト吹出口12が設けられている。また、フェイス吹出口11にはフェイスダンパ13が設けられており、デフロスト吹出口12にはデフロストダンパ14が設けられている。そして、フット風路9入口にはフットダンパ15が設けられている。
このような従来の車両用空気調和機においては、4つのダンパ8,13,14,15を図の破線及び細線で示した扇形状の範囲で、それぞれ支軸8a,13a,14a,15aを中心として回動させ、開閉操作することにより、風量を調整しつつ種々のモードで、所望の温度の空気を上記フェイス吹出口11やデフロスト吹出口12、更にはフット風路9の出口でフットケース10への接続口であるフット吹出口16から吹き出すようにしている。なお、前記種々のモードには、例えば、フェイスモード,バイレベルモード,フットモード,フットデフモード,デフロストモード等がある。
フェイスモードは、空気をフェイス吹出口11のみより吹き出すモードである。バイレベルモードは、フェイス吹出口11より冷風を、またフット吹出口16より温風を、それぞれ吹き出すモードである。フットモードは、空気の大部分をフット吹出口16より吹き出し、残りをデフロスト吹出口12より吹き出すモードである。フットデフモードは、空気をデフロスト吹出口12及びフット吹出口16の双方より吹き出すモードである。そして、デフロストモードは、空気をデフロスト吹出口12のみより吹き出すモードである。
このような車両用空気調和機においては、エバポレータ4により冷却された空気(冷風)と、ヒータコア5により加熱された空気(温風)を混合することで、空気温度を制御しており、この空気温度を設定するために、エアミックスダンパ8の開閉角度を変更し、ヒータコア5により加熱される空気量を調整している。なお、車両用空気調和機は、一般にHVAC(Heating, Ventilation, and Air-Conditioning)と呼ばれている。
その他の従来の構成として、エアミックスドア,冷風通路出口,デフロスタ用ドア,温風通路に改良を加え、デフロスタ/フットモードでの冷風,温風の混合を均一且つ適正にし、吹き出し上下温度差を低減させた車両用空調装置が、本出願人により特許文献1に開示されている。
特開2004−42804号公報
しかしながら、上述した従来の構成においては、内部における冷風と温風の混合が均一に行われない場合がある。例えば、車両用空気調和機1の幅方向(図17における紙面垂直方向)において、冷風と温風がそれぞれ偏在して、その幅方向に渡って左右に複数個存在するフェイス吹出口11同士の温度差が大きくなることがある。また逆に、冷風と温風の混合が促進され過ぎ、暖房時等でフェイス吹出口11とフット吹出口16の温度差が小さくなったりすることがある。その結果、いずれの場合も使用者に不快感を与えることとなる。
本発明は、以上のような問題点に鑑み、簡単な構成で、冷風と温風の混合状態を所望の状態となるように制御することが可能な、車両用空気調和機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、空気導入部からの空気を冷却するエバポレータと、該エバポレータの下流側に配置され、通過する空気を加熱するヒータコアと、該ヒータコアからの温風が流れる温風風路と、前記ヒータコアをバイパスし、前記エバポレータからの冷風が流れる冷風風路と、前記冷風風路と前記温風風路との合流部に設けられ、支軸を中心として回動することにより、冷風と温風の混合割合を調節して空気温度を調整するエアミックスダンパと、該エアミックスダンパからの空気をデフロスト吹き出し側へと導くデフロストダンパと、前記エアミックスダンパからの空気をフェイス吹き出し側へと導くフェイスダンパと、前記エアミックスダンパからの空気をフット風路を経てフット吹き出し側へと導くフットダンパと、を備えた車両用空気調和機において、前記合流部に、概ね前記ヒータコアからの温風のみをフェイス吹き出し側へと導く温風トンネルを設け、前記温風トンネルの前記フット風路との境界壁を開いて、前記温風風路からの空気の一部を前記フット風路へ供給するようにしたことを特徴とする。
また、前記温風トンネルの前記冷風風路との境界壁に、前記エバポレータからの冷風を前記温風トンネルに供給するスリットを設けたことを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成で、冷風と温風の混合状態を所望の状態となるように制御することが可能な、車両用空気調和機を提供することができる。
具体的には、冷風風路と温風風路の合流部にフェイス吹き出し側へと導くトンネルを設けることにより、冷風又は温風をフェイス吹き出し側に流入させることができ、また、合流部に設けるトンネルを、概ねヒータコアからの温風のみをフェイス吹き出し側へと導く温風トンネルとすることにより、冷風と混合していない温風を流入させることができるので、その部分の温度を上昇させることが可能となる。また、温風トンネルのフット風路との境界壁を開いて、温風風路からの空気の一部をフット風路へ供給することにより、温風トンネルの設置領域においても、ヒータコアからの温風はフット風路に流れ込むことが可能となる。また、温風トンネルの冷風風路との境界壁に、エバポレータからの冷風を温風トンネルに供給するスリットを設けることにより、温風トンネルを流れる空気の流量と温度を調節し、設定することが可能となる。
エアミックスダンパを示す斜視図(実施例1)。 エアミックスダンパを示す斜視図(実施例2)。 エバポレータ及び空気導入部を示す平面断面図(実施例3)。 フットダンパを示す斜視図(実施例4)。 実施例4に係る車両用空気調和機を模式的に示す断面図。 フットケースを示す斜視図(実施例5)。 実施例5におけるフットケースの構成を示す平面断面図。 車両用空気調和機の実施例6に係る構成を示す図。 車両用空気調和機の実施例7に係る構成を示す図 車両用空気調和機の参考例1に係る構成を示す図。 車両用空気調和機の参考例2に係る構成を示す図。 車両用空気調和機の実施例8に係る構成を示す図。 車両用空気調和機の実施例9に係る構成を示す図。 車両用空気調和機の実施例10に係る構成を示す図。 車両用空気調和機の実施例11に係る構成を示す図。 車両用空気調和機の実施例12に係る構成を示す図。 従来の車両用空気調和機の一例を模式的に示す断面図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、上記従来例と共通する部分には同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略する。
図1は、本発明の車両用空気調和機の実施例1に係る構成を示す図であり、エアミックスダンパを示す斜視図である。同図に示すように、本実施例では、エアミックスダンパ8の上面、即ち冷風と温風が合流する側に、空気の流れ方向に延びる長板状のリブ8bを立設している。リブ8bは、エアミックスダンパ8の長手方向、即ち車両用空気調和機1の幅方向に、所定の間隔で複数配設されている。これにより、エバポレータ4からの矢印Aで示す冷風と、ヒータコア5からの矢印Bで示す温風とが混合する領域(即ちエアミックス領域7)を、車両用空気調和機1の幅方向(即ちエアミックスダンパ8の長手方向に沿って設けられた回動支軸の軸方向であるが、本実施形態においては車両の幅方向と一致する)について複数部分に分割している。
このため、冷風や温風の、車両用空気調和機1の幅方向の流れは、エアミックスダンパ8のリブ8bにより分割された領域内に限定されることになる。これにより、冷風や温風の、車両用空気調和機1の幅方向における風量の偏りが小さくなるため、フェイス吹出口11同士の温度差等の、左右の空気の温度差を低減することができる。このとき、エアミックスダンパ8のリブ8bの高さ,枚数,設置間隔等は、左右温度差の状況に応じて適宜設定する。
ここで、リブ8bの設置については、以下の条件式を満足することが望ましい。
p/l≦1 …(1)
h/l≧0.25 …(2)
但し、
p:リブの設置間隔(ピッチ)
l:リブの奥行き(長さ)
h:リブの高さ
である。
なお、リブの設置間隔は必ずしも等ピッチである必要はなく、場所により異なるようにしても良い。条件式(1)を満足することにより、冷風や温風の流れの方向を確実に規定することができるとともに、冷風と温風の混合部分の距離を相対的に増やして、混合を促進することができる。また、条件式(2)を満足することにより、冷風や温風の、車両用空気調和機1の幅方向の流れを確実に制限することができる。
図2は、本発明の車両用空気調和機の実施例2に係る構成を示す図であり、エアミックスダンパを示す斜視図である。同図に示すように、本実施例では、上記エアミックス領域7において車両用空気調和機1の幅方向に温度差が生じている場合、エアミックスダンパ8の上面に設けた長板状のリブ8bを、空気の流れ方向に対して角度を付けて設置する。これにより、冷風や温風の、車両用空気調和機1の幅方向の分布を調整し、その幅方向に生じた温度差を低減する。
例えば、車両用空気調和機1の前後方向に向かってセンター部の温度が低く、サイド部の温度が高い場合、同図に示すように、ヒータコア5側に向かって広がるようにリブ8bを取り付ける。これにより、冷風がサイド部に拡散し易くなり、サイド部の温度を低下させ、センター部とサイド部の温度差を低減することができる。逆に、センター部の温度が高く、サイド部の温度が低い場合は、リブ8bの広がり方向を逆にすれば良い。
リブ8bの広がり角度については、圧損増加を抑制するため、流体工学におけるいわゆる「漸近拡大管の圧損」の理論に基づき、両頂角25°以下とする。即ち、同図の破線で示す空気の流れ方向即ち車両用空気調和機1の前後方向に対して、リブ8bの成す角度をθとおいたとき、θ≦25°とする。また、本実施例ではリブ8bを長板状としたが、このような平板でなく、円弧等の曲線形状となるように曲げた構成としても構わない。
図3は、本発明の車両用空気調和機の実施例3に係る構成を示す図であり、エバポレータ及び空気導入部を示す平面断面図である。同図において、車両の前方から取り込まれて図示しないファンにより送られた空気は、車両用空気調和機1の側面(図の右側)より空気導入部3へと供給される。このとき、空気入口3aより空気導入部3内へと供給された空気の流れは、空気導入部3の奥側即ち車両用空気調和機1の反対側面(図の左側)に集中する傾向にあるので、エバポレータ4に空気が導入される際に、車両用空気調和機1の幅方向即ちエバポレータ4の左右方向に関して風量分布が生じ、フェイス吹出口11の左右の温度差が生じる要因となることがある。
そこで、空気導入部3内において、エバポレータ4の手前で左右方向の単数或いは複数箇所に、ガイドベーン3bを設置することで、各箇所における空気の流れの直角方向への転向をスムーズにしている。つまり、車両用空気調和機1に対してその幅方向に導入された空気の流れが、前後方向(厳密には後方)へとスムーズに転向される。これにより、エバポレータ4の左右方向に関する風量アンバランスを抑制することができ、更にはエバポレータ4から供給される冷風風量の左右アンバランスを抑制することができるので、フェイス吹出口11の左右の温度差を低減することができる。
ちなみに、ガイドベーン3bの形状は、主として空気を転向させる方向に沿って曲がった形状としているが、これは円弧状,円弧と直線を組み合わせた形状,及び翼形状等のいずれでも構わない。また、ガイドベーン3bの枚数及び設置位置は、空気導入部3内における風量分布状況に応じて適宜設定する。なお、ガイドベーン3bを設置する位置は、空気導入部の奥側となるに従いエバポレータ4から離れた位置とするのが良い。これにより、エバポレータ4に対して空気がより均一に導入されやすくなる。
図4は、本発明の車両用空気調和機の実施例4に係る構成を示す図であり、フットダンパを示す斜視図である。同図に示すように、本実施例では、上記フェイス吹出口11において車両用空気調和機1の幅方向に温度差が生じている場合、フットダンパ15の表面(エアミックス領域7側の面)に長板状のリブ15bを立設し、空気の流れ方向に対して角度を付けて設置する。これにより、冷風や温風の、車両用空気調和機1の幅方向の分布を調整し、その幅方向に生じた温度差を低減する。
例えば、車両用空気調和機1の前後方向に向かって、フェイス吹出口11センター部の温度が高く、サイド部の温度が低い場合、同図に示すように、空気の流れ方向に対して広がるようにリブ15bを取り付ける。これにより、センター部を流れる温風をサイド部に拡散させることができ、センター部とサイド部の温度差を低減することができる。逆に、センター部の温度が低く、サイド部の温度が高い場合は、リブ15bの広がり方向を逆にすれば良い。
また図5は、本実施例に係る車両用空気調和機を模式的に示す断面図であり、車両の左側面から見た図である。同図(a)はフットダンパが閉じた状態、同図(b)はフットダンパが開いた状態を示している。同図(a)のようにフットダンパ15が閉じた状態において、上記リブ15bはフェイス吹出口11への空気の流れに対して有効に作用する。一方、同図(b)のようにフットダンパ15が開くと、本例ではフットダンパ15がフット風路9に入り込む構造であるため、リブ15bは作用しなくなる。
従って、フットダンパ15のリブ15bは、フェイスモードでは効果を発揮するが、バイレベルモードでは影響を殆ど及ぼさない。このため、フェイスモードでの温度差は改善したいが、バイレベルモードはそのままにしたい場合、本実施例のようなフットダンパのリブは非常に有効となる。フットダンパ15のリブ15bの高さ,枚数,設置間隔等は、実施例1に準じ、左右温度差の状況に応じて適宜設定する。また、リブ15bの広がり角度については、実施例2に準じて設定する。
図6は、本発明の車両用空気調和機の実施例5に係る構成を示す図であり、フットケースを示す斜視図である。フロントフットとリヤフットとの間で温度差が生じている場合、本実施例では、同図に示すように、フットケース10の後面に開けられたリヤフット吹出口10bの近傍でフットケース10底部に、リブ10cを設置する。このリブ10cにより、リヤフット吹出口10bへと流れていた空気の一部を、フットケース10の左右に開けられたフロントフット吹出口10aに導く。これにより、フロントフットとリヤフットの温度を均一な状態に近づけることができる。
図7は、本実施例におけるフットケースの構成を示す平面断面図である。同図(a)はリブを設置しない状態、同図(b)はリブを設置した状態(本実施例の状態)を示している。同図(a)に示すように、フットケース10の後面左右部にはリヤフット吹出口10bが開けられており、更に同図(b)に示すように、左側のリヤフット吹出口10bの左端近傍、右側のリヤフット吹出口10bの右端近傍には、フットケース10底部にリブ10cが設置されている。
これらのリブ10cは、フットケース10の後部左右の位置よりそれぞれ内側へと延びてから前方へと反り返る形状をしている。これにより、同図(a)のようにリヤフット吹出口10bへと流れていた空気の一部を、同図(b)のようにフットケース10の左右に開けられたフロントフット吹出口10aに導くとともに、フットケース10の後部左右端の空気をリヤフット吹出口10bへと導いている。このため、フロントフットとリヤフットの間で若干の熱交換が行われ、温度をより均一な状態に近づけることができる。
リブ10cの形状は、本実施例のような、円弧と直線を組み合わせたガイドベーン様の形状に限定されるわけではなく、単なる円弧形状や平板状としても構わないし、これらを並設した構成としても構わない。但し、フットケース10の前方に向かって、左側のリブ10cの左端は、左側のリヤフット吹出口10bの左端と同じかこれより更に左側に位置し、右側のリブ10cの右端は、右側のリヤフット吹出口10bの右端と同じかこれより更に右側に位置することが望ましい。これにより、上述したリブ10cの効果が確実に発揮される。また、リブ10cの高さ,枚数,設置間隔等は、フロントフットとリヤフットの温度差の状況に応じて適宜設定する。
図8は、本発明の車両用空気調和機の実施例6に係る構成を示す図である。同図(a)は冷風トンネル付近の要部左側面断面図であり、車両の左側面から見た図である。また、同図(b)は冷風トンネル付近の下面側斜視図であり、車両の右側の冷風トンネルを示している(左側は不図示)。例えば、フェイス吹出口11のセンター部よりもサイド部の温度が高くなる場合は、エアミックス領域7の左右両側壁に、角筒状の冷風トンネル17を設置する。この冷風トンネル17は、下面及び上面が開口している。この冷風トンネル17には、矢印Cで示すように、概ね冷風のみが下側より流入して上側へと流出するので、冷風トンネル17内では温風との混合は生じない。
フットダンパ15が開いた場合、矢印Dで示すように、温風は冷風トンネル17を迂回してフット風路9に流入する。これにより、フェイス吹出口11のサイド部に温風と混合していない冷風を流入させることができるので、サイド部の温度を低下させることが可能となる。この冷風トンネル17の大きさ(特に車両用空気調和機1幅方向の長さ)を調整することで、サイド部に流入させる冷風風量を増減させ、サイド部の温度を調節し、設定することができる。冷風トンネル17の大きさや形状等は、フェイス吹出口11での温度差の状況に応じて適宜設定する。
図9は、本発明の車両用空気調和機の実施例7に係る構成を示す図である。同図(a)は冷風トンネル付近の要部左側面断面図であり、車両の左側面から見た図である。また、同図(b)は冷風トンネル付近の下面側斜視図であり、車両の右側の冷風トンネルを示している(左側は不図示)。本実施例では、上記実施例6の構成に加えて、冷風トンネル17の温風風路及びフット風路との境界壁である温風側境界壁17aを内側へ屈曲或いは湾曲させた構成とし、その外面側に温風風路aからフット風路9への空気の流路を確保しており、フットダンパ15が開いた場合、冷風トンネル17の設置領域においても、矢印Eで示すように、ヒータコア5からの温風はフット風路9に流れ込むことが可能となる。冷風トンネル17の大きさや形状等は、フェイス吹出口11での温度差の状況に応じて適宜設定する。
<参考例1>
図10は、本発明の車両用空気調和機の参考例1に係る構成を示す図である。同図(a)は冷風トンネル付近の要部左側面断面図であり、車両の左側面から見た図である。また、同図(b)は冷風トンネル付近の下面側斜視図であり、車両の右側の冷風トンネルを示している(左側は不図示)。本参考例では、上記実施例6の構成に加えて、冷風トンネル17の温風側境界壁17aの下半部の一部(ヒータコア5付近)にスリット17bを設け、矢印Fで示すように、ここから冷風トンネル17内にヒータコア5からの温風を供給する。このスリット17bの寸法,位置を調整することで、冷風トンネル17内の空気温度が調節できる。これにより、冷風トンネル17を流れる空気の流量と温度を調節し、設定することが可能となる。冷風トンネル17の大きさや形状等は、フェイス吹出口11での温度差の状況に応じて適宜設定する。
<参考例2>
図11は、本発明の車両用空気調和機の参考例2に係る構成を示す図である。同図(a)は冷風トンネル付近の要部左側面断面図であり、車両の左側面から見た図である。また、同図(b)は冷風トンネル付近の下面側斜視図であり、車両の右側の冷風トンネルを示している(左側は不図示)。本参考例では、上記実施例6の構成に加えて、実施例7のフット風路9への流路確保、及び参考例1の冷風トンネル17内への温風供給用のスリットの設置、を組み合わせた構成としている。これにより、フット風路9への温風風量の低下を抑制し、且つ冷風トンネル17を流れる空気の流量と温度を調節し、設定することが可能となる。冷風トンネル17の大きさや形状等は、フェイス吹出口11での温度差の状況に応じて適宜設定する。
図12は、本発明の車両用空気調和機の実施例8に係る構成を示す図である。同図(a)は温風トンネル付近の要部左側面断面図であり、車両の左側面から見た図である。また、同図(b)は温風トンネル付近の下面側斜視図であり、車両の右側の温風トンネルを示している(左側は不図示)。例えば、フェイス吹出口11のセンター部よりもサイド部の温度が低くなる場合は、エアミックス領域7の左右両側壁に、角筒状の温風トンネル18を設置する。この温風トンネル18は、温風風路aとの境界面及び上面が開口している。この温風トンネル18には、矢印Gで示すように、ほぼ温風のみが温風風路aより流入して上側へと流出するので、温風トンネル18内では冷風との混合は生じない。
また、矢印Cで示すように、冷風は温風トンネル18を迂回してフェイス吹出口11へと流れる。これにより、フェイス吹出口11のサイド部に冷風と混合していない温風を流入させることができるので、サイド部の温度を上昇させることが可能となる。この温風トンネル18の大きさ(特に車両用空気調和機1幅方向の長さ)を調整することで、サイド部に流入させる温風風量を増減させ、サイド部の温度を調節し、設定することができる。温風トンネル18の大きさや形状等は、フェイス吹出口11での温度差の状況に応じて適宜設定する。
図13は、本発明の車両用空気調和機の実施例9に係る構成を示す図である。同図(a)は温風トンネル付近の要部左側面断面図であり、車両の左側面から見た図である。また、同図(b)は温風トンネル付近の下面側斜視図であり、車両の右側の温風トンネルを示している(左側は不図示)。本実施例では、上記実施例8の構成に加えて、温風トンネル18のフット風路側境界壁18aを、上端を中心として内側へ若干開いた構成とし、温風風路aからの空気の一部をフット風路9へ供給するようにして、温風風路aからフット風路9側への空気の流路を確保している。これにより、フットダンパ15が開いた場合、温風トンネル18の設置領域においても、矢印Eで示すように、ヒータコア5からの温風はフット風路9に流れ込むことが可能となる。温風トンネル18の大きさや形状等は、フェイス吹出口11での温度差の状況に応じて適宜設定する。
図14は、本発明の車両用空気調和機の実施例10に係る構成を示す図である。同図(a)は温風トンネル付近の要部左側面断面図であり、車両の左側面から見た図である。また、同図(b)は温風トンネル付近の下面側斜視図であり、車両の右側の温風トンネルを示している(左側は不図示)。本実施例では、上記実施例8の構成に加えて、温風トンネル18の下面即ち冷風風路bとの境界壁の一部にスリット18bを設け、矢印Hで示すように、ここから温風トンネル18内にエバポレータ4からの冷風を供給する。このスリット18bの寸法,位置を調整することで、温風トンネル18内の空気温度が調節できる。これにより、温風トンネル18を流れる空気の流量と温度を調節し、設定することが可能となる。温風トンネル18の大きさや形状等は、フェイス吹出口11での温度差の状況に応じて適宜設定する。なお、同図(a)ではスリット18bを設けた温風トンネル18の下面を、 一点鎖線で示している。
図15は、本発明の車両用空気調和機の実施例11に係る構成を示す図である。同図(a)は温風トンネル付近の要部左側面断面図であり、車両の左側面から見た図である。また、同図(b)は温風トンネル付近の下面側斜視図であり、車両の右側の温風トンネルを示している(左側は不図示)。本実施例では、上記実施例8の構成に加えて、実施例9のフット風路9への流路確保、及び実施例10の温風トンネル18内への冷風供給用のスリットの設置、を組み合わせた構成としている。これにより、フット風路9への温風風量の低下を抑制し、且つ温風トンネル18を流れる空気の流量と温度を調節し、設定することが可能となる。温風トンネル18の大きさや形状等は、フェイス吹出口11での温度差の状況に応じて適宜設定する。
図16は、本発明の車両用空気調和機の実施例12に係る構成を示す図である。本実施例では、同図に示すように、エアミックス領域7で温風風路aの出口付近にガイドベーン19を設け、ヒータコア5からの温風の一部を、矢印Iで示すように強制的にフット風路9へと導くようにしている。これにより、エアミックス領域7において冷風と温風が混ざり合い過ぎることを防止し、フット風路9における空気の温度を上昇させることができる。ガイドベーン19は車両用空気調和機1の幅方向全体に設置しても良いし、部分的に設置しても良い。また例えば、同図に示すように、ガイドベーン19を仕切り板6の先端を中心として円弧状に設けると良い。これにより、ガイドベーン19と仕切り板6との間の流路の断面積が均等になる。この場合、温風を確実に導くために、中心角は少なくとも90゜以上であることが望ましい。なお、ガイドベーン19の大きさや形状等は、フット風路9.更にはフット吹出口16での温度の状況に応じて適宜設定する。
簡単な構成で、冷風と温風の混合状態を所望の状態となるように制御することが可能であるので、本発明に係る車両用空気調和機は産業上利用可能である。
1 車両用空気調和機
2 ケーシング
3 空気導入部
4 エバポレータ
5 ヒータコア
6 仕切り板
7 エアミックス領域
8 エアミックスダンパ
9 フット風路
10 フットケース
11 フェイス吹出口
12 デフロスト吹出口
13 フェイスダンパ
14 デフロストダンパ
15 フットダンパ
16 フット吹出口
17 冷風トンネル
18 温風トンネル
19 ガイドベーン
a 温風風路
b 冷風風路

Claims (2)

  1. 空気導入部からの空気を冷却するエバポレータと、
    該エバポレータの下流側に配置され、通過する空気を加熱するヒータコアと、
    該ヒータコアからの温風が流れる温風風路と、
    前記ヒータコアをバイパスし、前記エバポレータからの冷風が流れる冷風風路と、
    前記冷風風路と前記温風風路との合流部に設けられ、支軸を中心として回動することにより、冷風と温風の混合割合を調節して空気温度を調整するエアミックスダンパと、
    該エアミックスダンパからの空気をデフロスト吹き出し側へと導くデフロストダンパと、
    前記エアミックスダンパからの空気をフェイス吹き出し側へと導くフェイスダンパと、
    前記エアミックスダンパからの空気をフット風路を経てフット吹き出し側へと導くフットダンパと、
    を備えた車両用空気調和機において、
    前記合流部に、概ね前記ヒータコアからの温風のみをフェイス吹き出し側へと導く温風トンネルを設け、前記温風トンネルの前記フット風路との境界壁を開いて、前記温風風路からの空気の一部を前記フット風路へ供給するようにしたことを特徴とする車両用空気調和機。
  2. 前記温風トンネルの前記冷風風路との境界壁に、前記エバポレータからの冷風を前記温風トンネルに供給するスリットを設けたことを特徴とする請求項1に記載の車両用空気調和機。
JP2011085486A 2011-04-07 2011-04-07 車両用空気調和機 Expired - Fee Related JP5222377B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011085486A JP5222377B2 (ja) 2011-04-07 2011-04-07 車両用空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011085486A JP5222377B2 (ja) 2011-04-07 2011-04-07 車両用空気調和機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009014709A Division JP4950231B2 (ja) 2009-01-26 2009-01-26 車両用空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011131887A true JP2011131887A (ja) 2011-07-07
JP5222377B2 JP5222377B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=44345082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011085486A Expired - Fee Related JP5222377B2 (ja) 2011-04-07 2011-04-07 車両用空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5222377B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003002034A (ja) * 2001-06-27 2003-01-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両用空調装置
JP2003127636A (ja) * 2001-08-30 2003-05-08 Valeo Climatisation 自動車両のキャビン用に設定温度の空気流を発生する装置、ならびにこの装置を備える暖房機器または空調機器
JP2003267030A (ja) * 2002-03-15 2003-09-25 Zexel Valeo Climate Control Corp 車両用空調装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003002034A (ja) * 2001-06-27 2003-01-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 車両用空調装置
JP2003127636A (ja) * 2001-08-30 2003-05-08 Valeo Climatisation 自動車両のキャビン用に設定温度の空気流を発生する装置、ならびにこの装置を備える暖房機器または空調機器
JP2003267030A (ja) * 2002-03-15 2003-09-25 Zexel Valeo Climate Control Corp 車両用空調装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5222377B2 (ja) 2013-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4444347B2 (ja) 車両用空調装置
JP2013053796A (ja) 空気調和機
JP4830771B2 (ja) 車両用空調装置
US20130231036A1 (en) Air conditioning system for motor vehicles
JP2017094753A (ja) 車両用空調ユニット
EP3363665B1 (en) Air conditioning device for vehicle
JP4436195B2 (ja) 車両用空気調和機
JP6358028B2 (ja) 車両空調装置
JP5222379B2 (ja) 車両用空気調和機
JP4950231B2 (ja) 車両用空気調和機
JP5640928B2 (ja) 空力音低減装置
US10293656B2 (en) Vehicle air conditioning device
JP2015145161A (ja) 車両用空調装置
JP5222377B2 (ja) 車両用空気調和機
JP5222378B2 (ja) 車両用空気調和機
JP2007269082A (ja) 車両用空調装置
JP5640902B2 (ja) 空力騒音低減装置
JP2006137295A (ja) 車両用空気調和機
JP2011011584A (ja) 車両用空調装置
JP2012117805A (ja) 空気調和機
JP2012117744A (ja) 空気調和機
JP2012117743A (ja) 空気調和機
KR101297139B1 (ko) 차량용 공조시스템
JP5398170B2 (ja) 車両用空調装置
KR102136646B1 (ko) 차량용 공기 조화 시스템의 공기 출구 및 상기 공기 출구를 가진 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110408

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110407

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120628

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120710

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120820

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20120821

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130308

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5222377

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees