JP2003126671A - スクレーパ装置及び釜装置 - Google Patents

スクレーパ装置及び釜装置

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JP2003126671A JP2001328970A JP2001328970A JP2003126671A JP 2003126671 A JP2003126671 A JP 2003126671A JP 2001328970 A JP2001328970 A JP 2001328970A JP 2001328970 A JP2001328970 A JP 2001328970A JP 2003126671 A JP2003126671 A JP 2003126671A
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脩武 ▲高▼宮
Osamu Takamiya
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泰洋 松本
Yukio Kajimoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクレーパを釜の内部に挿脱するときに、釜
内壁にスクレーパが当接しないスクレーパ装置及び釜装
置を提供する。 【解決手段】 回動軸17A,17Bとこれらから延設
された延設部分171a,172a,17bとによって
構成される支持部17に、スクレーパ181〜187を
設ける。回動軸17A,17Bを夫々回動させるべく回
動部を設け、この回動部によって回動軸17A,17B
を回動させることによって、各スクレーパ181〜18
7の内の少なくとも一部を、釜内壁19に接触させる状
態と、釜内壁19から離隔する状態との間で移動させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、釜の内壁に付着
した対象物を前記内壁から掻き取るためのスクレーパ装
置及び該スクレーパ装置を備える釜装置に関し、特に、
粘性を有する対象物を釜の内壁から掻き取るのに好適な
スクレーパ装置及び釜装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、複数の原料を混合攪拌して目
的とする混合物(対象物)を得るために釜装置が利用さ
れている。例えば、このような釜装置で混合攪拌して製
造される混合物として、小麦粉等の粉体と油(バター)
を混合攪拌(混練)して製造するカレーやシチューのル
ウ等がある。このような混合物は、複数の原料を釜内で
混合攪拌(この明細書では「混練」も含む)することに
よって均一な混合物が得られるように製造されている。
【0003】このような釜装置には、釜の内壁に付着し
た混合物等の対象物を掻き取るためのスクレーパ装置が
一般的に設けられており、この種のスクレーパ装置が特
許第3112809号及び特開平11−197481号
公報等に開示されている。これらの従来のスクレーパ装
置は、板状のスクレーパの縁部が釜の内壁に接触せしめ
られた状態とされるように、釜の内部に挿入された支持
部に前記スクレーパが支持された構成となっている。こ
の状態で釜又はスクレーパ装置が回転することにより、
前記スクレーパの縁部が釜の内壁に摺接され、釜の内壁
に付着した対象物を掻き取ることが可能である。
【0004】また、特開平11−197481号公報に
開示されているスクレーパ装置では、スクレーパ又は釜
を清掃するとき等に、スクレーパを支持部から取り外す
ことが可能であるように、スクレーパが支持部に対して
着脱自在とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、特許第3
112809号に開示されたスクレーパ装置では、スク
レーパが釜の内壁に接触する状態で支持部に支持されて
おり、スクレーパを釜の内壁から離隔させることができ
ない構造とされている。しかし、釜装置には、例えば釜
を上下させることにより、支持部及びスクレーパを釜に
対して相対的に挿脱するように構成されたものが存在
し、特許第3112809号に開示されたスクレーパ装
置では、このように支持部及びスクレーパを釜の内部へ
挿入する場合等に、スクレーパが釜の開口縁部等に当接
することがあった。
【0006】また、特開平11−197491号公報に
開示されているスクレーパ装置では、支持部からスクレ
ーパを取り外すことによって、このようなスクレーパの
釜への当接を防止することが可能であるが、スクレーパ
の着脱は作業者の手作業によりなされるため、作業者の
多大な手間を必要としていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、前記課題を解決
するために、本願発明は、釜に対して相対的に挿入及び
離脱することが可能としてあり、前記釜に対して相対的
に回転したときに前記釜の内壁に接触することにより、
前記内壁に付着した対象物を掻き取るスクレーパと、該
スクレーパを前記釜の内壁に対して接触・離隔する方向
へ移動させる移動機構とを備える構成としている。これ
により、釜の内部にスクレーパを挿入させた状態の場合
には、移動機構によりスクレーパを釜の内壁に接触する
方向へ移動させることで、釜の内壁に付着した対象物を
掻き取るというスクレーパ本来の機能を発揮させること
が可能となるとともに、スクレーパを釜に対して相対的
に挿脱する場合には、移動機構によりスクレーパを釜の
内壁から離隔する方向へ移動させることで、釜の内壁及
び/又は開口縁部等にスクレーパが当接することを防止
することが可能となる。
【0008】また、前記移動機構が、前記スクレーパを
支持する支持部と、該支持部を回動せしめる回動部とを
具備し、該回動部が前記支持部を回動させることによ
り、前記スクレーパを前記釜の内壁に対して接触又は離
隔する方向へ移動させるべく構成することが望ましい。
これにより、回動部が支持部を回動させるだけで、容易
にスクレーパを釜の内壁に対して接触・離隔する方向へ
移動せしめることが可能となる。
【0009】更に、前記回動部が、前記支持部に一端が
連結されたリンクと、該リンクの他端に連結されたシリ
ンダとを有し、該シリンダを駆動することにより、前記
リンク及び前記支持部を一体的に回動させるべく構成す
ることが望ましい。これにより、シリンダを駆動するこ
とによって、スクレーパを釜の内壁に対して接触・離隔
する方向へ移動せしめることが可能となる。また、回動
部にシリンダを利用することにより、装置の小型化が期
待できる。
【0010】また本願発明は、上部に開口を有する釜の
内部に溜められた対象物を前記釜の内壁から掻き取る下
部スクレーパと、前記釜の上部の内壁に付着した対象物
を掻き取る上部スクレーパと、前記下部及び上部スクレ
ーパを支持する支持部と、前記上部スクレーパを前記釜
の内壁に押圧すべく付勢する付勢具とを備える構成とし
ている。これにより、下部スクレーパによって、釜の内
部に溜められた対象物を釜の内壁から掻き取るととも
に、上部スクレーパによって、釜の上部に付着した対象
物を釜内壁から掻き取ることが可能となる。
【0011】また、上部スクレーパを付勢具によって釜
の内壁に押圧すべく付勢することにより、上部スクレー
パを確実に釜の内壁に接触させることが可能となる。
【0012】更に、前記釜が、上部が開口する筒状部
と、該筒状部の下部を閉塞すべく設けられた底部とを有
しており、前記支持部が、前記筒状部の軸長方向と略平
行に配置された第1部分と、該第1部分の下端部または
その近傍から前記釜の内側へ延設された第2部分とを有
し、記下部スクレーパが、前記第1部分に連結され、前
記筒状部に付着した対象物を掻き取る第1スクレーパ
と、前記第2部分に連結され、前記底部に密着すべく、
前記底部の形状に合致する形状をなす第2スクレーパと
を有する構成とすることが望ましい。これにより、釜の
筒状部の内壁に付着した対象物を、第1スクレーパによ
って掻き取ることができ、釜の底部の内壁に付着した対
象物を、第2スクレーパによって掻き取ることができ
る。また、第2スクレーパが釜の底部に密着する形状と
されているため、一般的に複雑な形状とされる釜の底部
に付着した対象物の掻き取り残しを防止することが可能
となる。なお、第1スクレーパは、筒状部に付着した対
象物だけでなく、底部に付着した対象物も掻き取ること
が可能であるように、筒状部及び底部の両方に接触する
構成であってもよいことは言うまでもない。
【0013】更に、前記上部スクレーパが前記釜の内壁
に接触しているときに、前記下部スクレーパが、前記釜
の内壁に対して接触・離隔する方向へ所定の移動範囲内
で移動することを可能とすべく、前記下部スクレーパ
と、該下部スクレーパを前記支持部に連結する連結具と
の接続部、及び前記連結具と前記支持部との接続部の少
なくとも一方に遊びが設けられている構成とすることが
望ましい。これにより、下部スクレーパを釜の内壁に密
着させなくても、釜と下部スクレーパとが相対移動した
ときに、対象物との相対移動により下部スクレーパに力
が加わり、前記所定の移動範囲で下部スクレーパが移動
することによって、下部スクレーパを釜の内壁に接触さ
せることが可能となる。従って、下部スクレーパ等の加
工・取付・動作精度等を低く抑えることが可能となり、
しかも対象物の粘性及び対象物と下部スクレーパとの相
対速度等に応じて、好ましい押圧力にて下部スクレーパ
を釜の内壁に摺接させることが可能となる。
【0014】また、前記下部スクレーパを前記支持部に
連結する連結具の上部に、水平面に対して対象物の安息
角よりも大きい角度をなして取り付けられた板状の対象
物付着防止部材を更に備える構成とすることが望まし
い。通常、連結具には多くの対象物が付着することとな
るが、対象物付着防止部材を連結具に取り付けることに
より、連結具に付着した多くの対象物が釜内部に落下す
るため、より多くの対象物を製品として用いることが可
能となり、無駄を抑制することができる。
【0015】また、前記支持部が複数設けられており、
前記釜の内壁に付着した対象物の掻き取り残しが発生し
ないように、前記スクレーパが、前記釜の相異なる部位
に付着した対象物を掻き取るべく、夫々の支持部に支持
された構成とすることが望ましい。これにより、釜の内
壁に付着した対象物の掻き取り残しが殆ど発生せず、釜
の内壁に対象物が付着し、滞留することにより発生する
不良の発生を抑制することが可能となり、より多くの対
象物を製品として用いることが可能となる。また、前述
のように各スクレーパを配置することにより、一の支持
部に支持されているスクレーパの間には空間が設けら
れ、対象物がスクレーパに掻き取られた後、この空間に
逃げることができるため、例えば対象物がスクレーパに
よって釜の外部まで押し出されることを抑止できる。
【0016】また、釜を加熱するための加熱手段を備え
る構成としてもよい。これによって、釜内に投入された
例えばカレールウのような対象物を加熱しつつ、スクレ
ーパによって釜の内壁に付着した対象物を掻き取ること
が可能となるため、対象物の焦げ付き等を防止すること
ができ、高品質の製品を製造することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は本願発明の一実施形態に
おける釜装置の分離状態を示す正面図であり、図2は同
釜装置の平面図、図3は図2に示す釜装置の上部カバー
を示す平面図、図4は同釜装置の側面図、図5は同釜装
置におけるセット状態の正面図、図6(a) は同釜装置に
おけるチェーン取付部材の正面図であり、(b) は(a) の
側面図、図7は同釜装置の断面図で、(a) はA−A断面
図、(b) は(a) のB部拡大図、図8は同釜とその周辺の
拡大断面を示す正面図、図9は同釜とその周辺の拡大断
面を示す側面図、図10は同釜とその周辺における加熱
又は冷却媒体の流れを示す正面図である。なお、以下の
実施形態では、混合物としてカレーのルウを製造する釜
装置を例に説明する。
【0018】図1,2に示すように、本実施形態に係る
釜装置は、工場等の床面から立設された架台22の内側
に釜2が配置された構成とされている。架台22は、平
面視で略正方形をなした縦長の直方体枠状とされてお
り、後述するように釜2がこの架台22に沿って昇降す
べく構成されている。また、架台22の上部には、上部
カバー6と、これに連なる原料投入口3とが設けられて
いる。原料投入口3は、釜2の内部に原料を投入するた
めのものであり、図3に示すように、上部カバー6の両
側に設けられた一対の粉体投入口3A、上部カバーの上
面に開口する油脂投入口3B及び手投入口3C等を有し
ている。また、この上部カバー6には、釜2内の空気を
循環させることができるように通気口11と排気口12
が設けられている。なお、この例では、他の粉体が投入
できるように予備投入口13が設けられている。この予
備投入口13は通常は閉鎖されている。
【0019】さらに、図3に示すように、この上部カバ
ー6には、釜2内に投入した原料を攪拌する撹拌装置4
と、後述するスクレーパ装置5とが設けられている。攪
拌装置4は、上部カバー6の上部に設けられた駆動機1
4と、この駆動機14に連結され、上部カバー6の下面
から垂下せしめられた攪拌具15(図1)とを有してい
る。攪拌具15は、駆動機14によって回転せしめられ
るようになされている。
【0020】図1に示す如く、釜2は、その底部が環状
の支持枠7で支持されており、釜2の下部及び前記支持
枠7が、四角筒状をなす上部枠9と、該上部枠9の下部
に固定せしめられた略方形状の下部枠8とによって構成
される枠体10に囲まれるように配置されている。支持
枠7の下端部は、下部枠8の内周面に取り付けられてお
り、このようにして枠体10によって、釜2及び支持枠
7が支持されている。
【0021】また、図4,5に示すように、釜装置1に
は、枠体10によって支持された釜2をこの枠体10と
ともに昇降させる昇降装置20が設けられている。
【0022】昇降装置20は、図2に示すように、前述
した架台22の上部に設けられた駆動機24と、架台2
2の上部両外側に夫々設けられ、この駆動機24で駆動
する一対の駆動スプロケット25と、これらの駆動スプ
ロケット25に夫々噛合する昇降チェーン26と、架台
22の上端両側の奥行き方向の略中間部に夫々配置さ
れ、前記昇降チェーン26に噛合する従動スプロケット
27とを有している。
【0023】一方、図4、図6、及び図7(a),(b) に示
すように、この昇降装置20によって昇降せしめられる
枠体10の両側部には、この枠体10を架台22に沿っ
て昇降させる昇降枠28が夫々設けられている。前述し
たように、架台22は、直方体の枠状をなしており、各
角部に設けられた4つの角柱が、枠体10の移動方向を
上下のみに規制する昇降フレーム23とされている。前
記昇降枠28は、奥行き方向(前後方向)に延びた横長
の角棒28aの両端に係合部28bが設けられて構成さ
れており、前後に対向配置された昇降フレーム23の間
に渡された状態で配置されている。昇降枠28の両端に
設けられた係合部28bは、夫々昇降フレーム23の側
面に設けられた上下方向へ長い案内レール29に係合せ
しめられており、これによって、枠体10の移動方向が
規制されることとなっている。また、夫々の昇降枠28
が有する角棒28aの長手方向中間部の上面には、軸受
31が設けられており、該軸受31によって傾転軸30
が枢支されている。
【0024】また、昇降枠28には、角棒28aを下底
とした台形状をなすように、山型フレーム32が設けら
れており、この山型フレーム32の上端部に前記昇降チ
ェーン26に連結されたチェーン取付部材33が設けら
れている。また、昇降チェーン26の他端はカウンター
ウエイト34に連結されている。カウンターウエイト3
4は、前後に対向配置された2本の昇降フレーム23の
一方(奥側)、即ち前述した駆動スプロケット25の下
方に設けられたウエイトカバー35内に配されている。
このようなカウンターウエイト34は、釜2を小さな駆
動力で昇降させることができるような重量であり、釜2
側がカウンターウエイト34側よりも少し重くなるよう
な重量バランスとされ、これにより昇降時の安定が図ら
れている。
【0025】更に、この実施形態では、図7(b)に示
すように、昇降枠28が昇降フレーム23の所定位置に
設けられた検出部材38の位置に達したことを検出する
センサー39が設けられている。このセンサー39とし
ては、近接スイッチ等が使用される。なお、このセンサ
ー39は前記駆動機24の制御装置(図示せず)と電気
的に接続されている。
【0026】これにより、昇降装置20の駆動機24が
動作することにより、案内レール29に沿って、昇降枠
28、枠体10、及び釜2が一体的に昇降することとな
る。釜2の上昇限界点は、図5に示すような、釜2の開
口縁部が上部カバー6の下端部に当接し、釜2の開口が
閉塞されるセット状態の位置であり、また釜2の下降限
界点は、図1及び図4に示すような、釜2が架台22の
上下方向略中央部に位置し、上部カバー6と所定距離離
隔した分離状態の位置である。
【0027】また、釜2は、以下に説明するように回転
可能に構成されている。図8,9に示すように、釜2
は、回転軸40(回転中心)を中心とした回転体として
形成されており、更に詳しくは、上部が開口する筒状部
2aと、該筒状部2aの下端部に設けられた底部2bと
を有している。底部2bは、下に凸なる略球欠状をなし
ており、その中央部のみが上に突出している。釜2は、
次に説明するような回転機構41により、前記回転軸4
0を中心として回転可能とされている。この実施形態で
は、釜2の下部を支持する支持枠7と前記枠体10の下
部枠8との間に軸受42が介装されており、支持枠7が
下部枠8に対して前記回転軸40を中心として回転可能
とされている。また、支持枠7の下部内面には内歯43
が形成されており、この枠体10に固定支持された駆動
機44の出力軸が内歯43に噛合しており、この駆動機
44が動作することにより、釜2を支持枠7と一体的に
回転させることが可能であるように構成されている。こ
のように、支持枠7、内歯43、及び駆動機44等によ
って、回転機構41が構成されている。なお、釜2を回
転可能にする構成は、図5に示すようなセット状態にて
釜2を回転させ得る機構であれば、他の構成であっても
よく、特に本実施形態の構成に限定されるものではな
い。
【0028】さらに、本実施形態における釜装置1に
は、釜2内で混合攪拌した原料(対象物)を排出する時
に、この釜2を所定角度まで傾倒せしめる傾転機構45
(図4)が具備されている。この傾転機構45は、この
実施形態では、釜2の回転直径方向に延びた2つの傾転
軸30を釜2の両側に設け、該傾転軸30を前記したよ
うに昇降枠28で支持し、この昇降枠28に傾転軸30
を所定角度まで傾けることができる駆動機たる傾転シリ
ンダ46(図4)を設けることによって構成されてい
る。
【0029】傾転軸30夫々は、釜2に近接する側の端
部が前述した枠体10の上部枠9に固定されており、釜
2から離隔する側の端部が前記昇降枠28に設けられた
軸受31によって支持されている。つまり、この傾転軸
30を中心にして枠体10とともに釜2が一体的に傾倒
せしめられるように構成されている。
【0030】また、図4に示すように、一方の昇降枠2
8から下方へ向けてシリンダフレーム47が延設され、
このシリンダフレーム47の先端(下端)には前方へ突
出している突出部分が設けられており、この突出部分
に、前記傾転シリンダ46の一端(バレル側)が枢着さ
れている。傾転シリンダ46の他端(ピストンロッド4
8側)は、上方へ配されており、傾転シリンダ46がシ
リンダフレーム47と略平行となるようになされてい
る。また、傾転シリンダ46のピストンロッド48の先
端には、一方の傾転軸30の軸身から延設されたアーム
部材49に枢着されている。これにより、傾転シリンダ
46が伸長することにより、水平配置されていた釜2が
傾転軸30を中心に前方へ回動することとなる。このよ
うなアーム部材49と傾転シリンダ46は、図4に2点
鎖線で示すように、釜2の傾き角が好ましい角度となる
ような角度と伸縮量で構成されている。この釜2を傾け
る角度としては、図4に2点鎖線で示すように、内部の
混合物を他の容器50に排出できる角度であればよく、
例えば、水平状態から前方へ120°程度傾倒せしめら
れる。この角度は混合物の性状等に応じて任意に設定す
ればよい。
【0031】また、図8,9に示すように、この実施形
態の釜2は、以下に説明するように釜2及びその内部を
加熱又は冷却することが可能であるように構成されてい
る。釜2の開口縁部から所定長さだけ底部側の部位から
下側(底部側)を覆うように、釜2の内部を加熱する媒
体(例えば水蒸気)又は冷却する媒体(例えば冷却水)
を通流させるためのジャケット52を形成し、このジャ
ケット52内に媒体を循環させることによって釜2及び
その内部の加熱又は冷却がなされる。
【0032】さらに、ジャケット52の下部中央には、
ジャケット52の内部の前記媒体を排出するための開口
が設けられており、この開口にロータリージョイント5
3が連結されている。このロータリージョイント53
は、二重管構造をなす管部53aと、この管部53aの
上端に枢着され、前記ジャケット52に固定された固定
支持部53bとを有しており、前記管部53aの二重管
構造の外側が供給路54、内側が排出路55となってい
て、ジャケット52の開口は、固定支持部53bに設け
られた孔を通じて排出路55に連通せしめられている。
一方、管部53aの側部の2箇所には、2つの配管60
の夫々の一端が接続されており、配管60の夫々の他端
がジャケット52の上端部近傍の2箇所に接続されてい
る。このような配管60によって、供給路54とジャケ
ット52とが連通せしめられている。
【0033】また、ロータリジョイント53の下端部に
は、配管58,59が連結されている。一方の配管58
は、その一端が前記供給路54に接続されており、他端
が一方の傾転軸30内に設けられた供給通路56に接続
されている。また、他方の配管59の一端が前記排出路
55に接続され、他端が他方の傾転軸30に設けられた
排出通路57に接続されている。
【0034】このように構成された媒体供給構造61に
よれば、図10に示すように、一方(図の右側)の傾転
軸30に形成された供給通路56に供給された媒体62
は、配管58を介してロータリジョイント53の二重管
外側に形成された供給路54から配管60を経てジャケ
ット52の上部からジャケット52の内部に供給され
る。このジャケット52に供給された媒体62は、ジャ
ケット52内に設けられた緩衝板63に衝突した後、ジ
ャケット52の下部へと流れる。この間に釜2が加熱又
は冷却される。
【0035】釜2を加熱又は冷却した媒体62は、ジャ
ケット52の下部から排出路55へと進行し、この排出
路55から配管59を介して他方(図の左側)の傾転軸
30に形成された排出通路57へと排出される。従っ
て、前述した如き釜2の回転及び傾倒を可能としつつ、
釜2及びその内部の加熱及び冷却が可能とされており、
このため、釜2を回転させながら媒体62を循環させて
釜2内の温度を常に安定させた状態で加熱又は冷却して
原料を混合攪拌することができる。
【0036】特に、この実施形態では、加熱用の蒸気を
供給しながらカレーのルウを製造するので、加熱媒体6
2をジャケット52の上部から供給して下部から排出す
ることにより、上部の冷えやすい位置で最も高温の加熱
媒体を供給して、前述した釜2の混合攪拌部51全体を
効果的に加熱することができる。
【0037】図11は図1に示す攪拌具の正面図であ
り、図12は図3に示す上部カバーに設けられた攪拌具
の駆動機構を示す拡大側断面図、図13は図5に示す状
態の釜とスクレーパを示す側面図、図14は図2に示す
状態の攪拌具とスクレーパとの関係を示す平面断面図で
ある。
【0038】図11に示すように、前述した攪拌装置4
に設けられた攪拌具15は、混合物(対象物)を攪拌す
るための羽根部65と、該羽根部65の上端に設けられ
た取付部64とによって構成されている。羽根部65
は、原料を効果的に混合攪拌できる形状であればよい
が、この実施形態では、釜2内に2本の攪拌具15が配
設できるように、縦長のリング状に形成されている。ま
た、この羽根部65は、その回転軌跡が、釜内壁19に
沿うように形成されている。
【0039】図12に示すように、攪拌具15を駆動す
るための前記駆動機14(モータ)は、上部カバー6の
上部中央に設置され、この駆動機14の出力軸の先端部
に駆動歯車66が固定され、更に該駆動歯車66に2個
の従動歯車67が夫々噛合している。この従動歯車67
は、駆動歯車66を挟んで対向する位置に配されてお
り、夫々の従動歯車67の軸68に設けられた取付材6
9に前記攪拌具15の取付部64が固定されている。こ
の構成により、駆動機14が動作したとき、該駆動機1
4の回転が2本の攪拌具15に伝達され、これらが同一
方向に同一回転数で回転せしめられる。
【0040】図13に示すように、前述したスクレーパ
装置5は、釜内壁19に付着した対象物を前記釜内壁1
9から掻き取るためのスクレーパ18と、該スクレーパ
18を支持する支持部17とを有している。支持部17
は、略垂直配置された丸棒状の2つの回動軸17A,1
7B(第1部分)と、回動軸17Aの下端部から夫々延
設された延設部分171a,172a(第2部分)と、
回動軸17Bの下端部から延設された延設部分17b
(第2部分)とによって構成されている。また、スクレ
ーパ18は、釜内壁19の上部に摺接する上部スクレー
パ18Aと、釜内壁19の下部に摺接する下部スクレー
パ18Bとによって構成されており、更に下部スクレー
パ18Bは、主として前述した釜2の筒状部2aに付着
した対象物を掻き取るための第1スクレーパとしてのス
クレーパ183,184と、主として前述した釜2の底
部2bに付着した対象物を掻き取るための第2スクレー
パとしてのスクレーパ185〜187とによって構成さ
れている。
【0041】回動軸17Aの軸身には、セット状態のと
きの釜2の開口部近傍に対応する箇所に、スクレーパ1
81が取り付けられている。図15はスクレーパ18の
要部の構成を示す平面図であり、図15(a)は上部スク
レーパ18Aたるスクレーパ181の構成を示す平面図
である。図15(a)に示すように、回動軸17Aの軸身
の上端から所定距離下方の箇所には取付金具181aが
固定されており、該取付金具181aに板バネ181b
の一端が複数のボルトによって締結されている。スクレ
ーパ181は、先端が細くされた略角板状をなしてお
り、板バネ181bの他端に、スクレーパ181の基端
部がボルトによって締結されている。このような構成に
より、スクレーパ181が釜内壁19に押しつけられた
場合に、板バネ181bが撓み、これによってスクレー
パ181が釜内壁19に押圧せしめられ、スクレーパ1
81が釜内壁19に密着することとなる。
【0042】また、回動軸17Aの軸身のスクレーパ1
81の取付箇所から下方へ所定距離離隔した箇所には、
スクレーパ183が取り付けられている。図15(b)は
下部スクレーパ18Bたるスクレーパ183の要部の構
成を示す平面図である。図15(b)に示すように、回動
軸17Aの前記箇所に、上下方向に離隔した2つのブラ
ケット183a,183bが固定されており、先端が細
くされた略板状のスクレーパ183がこれらのブラケッ
ト183a,183bに挟まれるように取り付けられて
いる。スクレーパ183を支持する2つのブラケット1
83a,183bの間には、平行な2本の棒状をなす揺
動軸183e及びストッパ183fが夫々渡されてい
る。揺動軸183eはスクレーパ183の長さ方向の中
間部分を幅方向へ貫通しており、ストッパ183fは、
スクレーパ183の基端部に幅方向へ設けられた溝18
3gに所定の遊び183hをもって係合している。即
ち、この溝183gは、前記ストッパ183fの直径よ
りも若干大きい幅を有しており、これによってスクレー
パ183が、前記揺動軸183eを中心に溝183gで
規制された範囲だけ、ブラケット183a,183bに
対して揺動することが可能となっており、セット状態の
ときに釜2の筒状部2aの内壁に接触するようになって
いる。
【0043】また、図13に示すように、スクレーパ1
83は、回動軸17Aから所定距離離れた位置でブラケ
ット183a,183bに支持されており、上側のブラ
ケット183aの上面の略全体を覆うように、山形の対
象物付着防止部材183cがブラケット183aに固着
せしめられ、また下側のブラケット183bの上面の
内、スクレーパ183が取り付けられていない、回動軸
17A側の部分を覆うように、山形の対象物付着防止部
材183dがブラケット183bに固着せしめられてい
る。夫々の対象物付着防止部材183c,183dは、
対象物(例えばカレーのルウ)の安息角よりも大なる角
度をなして、水平面から傾斜せしめられた傾斜面から主
として構成されており、これによって、釜2が下降せし
められ、釜2の内部に溜められた対象物からスクレーパ
183が抜け出たときに、対象物付着防止部材183
c,183dに付着した対象物の殆どが下方へ落下する
こととなり、スクレーパ183、ブラケット183a,
183b及び対象物付着防止部材183c,183dへ
の対象物の付着を極力抑制することができる。なお、図
15(b)では、図を簡単化するために、対象物付着防止
部材183c,183dを省略している。
【0044】また、前述した延設部分171aは、釜2
の内側へ向けて下方へ傾斜せしめられた丸棒状をなし、
回動軸17Aの下端に設けられている。更に正確には、
該延設部分171aは、攪拌具15の回転範囲に干渉し
ないように、回転軸40へ向かう方向から若干ずらした
方向へ延びるように回動軸17Aに取り付けられている
(図14参照)。このような延設部分171aにはスク
レーパ185が取り付けられている。スクレーパ185
は、スクレーパ183と同様に延設部分171aに互い
に離隔せしめられた状態で取り付けられた2つのブラケ
ット185a,185bに、所定の遊びを有して取り付
けられている。なお、スクレーパ185の溝と、これに
対するブラケット185a,185bの間に渡された揺
動軸及びストッパの係合構造は、スクレーパ183の場
合と同様であり、ブラケット185a,185bには対
象物付着防止部材が取り付けられていない。また、スク
レーパ185はセット状態のときに釜2の底部2bの上
端部近傍に接触するように配置されており、スクレーパ
185の先端は前記底部2bの内壁の形状に合致するよ
う、略円弧状に形成されている。
【0045】前述した延設部分172aは、回動軸17
Aのスクレーパ185の取付箇所の上側から略水平に延
設され、その中途部分が略垂直に下方へ屈曲せしめられ
た丸棒状の連結部材172bと、該連結部材172bの
先端に略倒立T字状をなすように連結された丸棒状の取
付部材172cとから主として構成されている。この延
設部分172aも、延設部分171aと同様に攪拌具1
5の回転時に攪拌具15に干渉しないように、回転軸4
0へ向かう方向から若干ずらした方向へ延びるように回
動軸17Aに取り付けられている(図14参照)。この
ような延設部分172aの取付部材172cには、スク
レーパ187が取付部材172cの両端部に夫々固定さ
れたブラケット187a,187bに挟まれた状態で、
所定の遊びを有して取り付けられている。このスクレー
パ187は、セット状態のときに釜2の底部2bの中央
部分に接触するように、スクレーパ185から回動軸4
0側へ所定距離離隔した位置に配置されており、その一
端は回動軸40まで到達している。また、スクレーパ1
87の釜2との接触部は、釜2の底部2bの内壁に対応
する形状とされている。なお、スクレーパ187及びブ
ラケット187a,187bの係合構造はスクレーパ1
83,185の場合と同様である。
【0046】一方、回動軸17Bの軸身には、回動軸1
7Aに取り付けられたスクレーパ181,183の間の
空間に対応する箇所に、即ち釜内壁19のスクレーパ1
81,183の掻き取り範囲とは異なる範囲の対象物を
掻き取ることが可能であるように、スクレーパ182が
取り付けられている。このスクレーパ182は、スクレ
ーパ181と同様に、取付金具182aと板バネ182
bとを介して、回動軸17Bの軸身に取り付けられてい
る。
【0047】また、回動軸17Bの下端部には、スクレ
ーパ184が取り付けられている。このスクレーパ18
4は、スクレーパ183と同様に、回動軸17Bに固定
されたブラケット184a,184bに挟まれた状態
で、該ブラケット184a,184bに対して所定の遊
びを有して取り付けられており、また各ブラケット18
4a,184bには、対象物付着防止部材184c,1
84dが夫々取り付けられている。このようなスクレー
パ184は、スクレーパ183,185の間の空間に対
応する位置に、即ち釜内壁19のスクレーパ183,1
85の掻き取り範囲とは異なる範囲の対象物を掻き取る
ことが可能であるように配置されており、セット状態の
ときに、釜2の筒状部2aの下端部と、底部2bの上端
部に接触するようになっている。なお、スクレーパ18
4及びブラケット184a,184bの係合構造はスク
レーパ183,185の場合と同様である。また、スク
レーパ184の釜2との接触部分の内の下端部は、底部
2bの上端部の内壁に合致するように略円弧状に形成さ
れており、これを除く部分は、筒状部2aの内壁に接触
するように直線状に形成されている。
【0048】前述した延設部分17bは、回動軸17B
のブラケット184a,184bの中間の箇所から略水
平方向へ延設され、その中途で下方へ略90°屈曲せし
められた丸棒状の連結部材17cと、該連結部材17c
の下端部に連結された丸棒状の取付部材17dとによっ
て主として構成されている。取付部材17dは、釜2の
内部側へ向けて下方へ傾斜せしめられており、その両端
部にブラケット186a,186bが固定されている。
これらのブラケット186a,186bにスクレーパ1
86が挟まれた状態で、スクレーパ183等の場合と同
様の係合構造により、所定の遊びを有して取り付けられ
ており、このスクレーパ186は、スクレーパ185,
187とは異なる範囲の釜内壁19の部位を掻き取るべ
く、スクレーパ185,187の間の空間に対応する位
置に配置されている。またスクレーパ186の先端は、
セット状態のときに釜2の底部2bに接触するように、
底部2bの内壁の形状に合致させて、略円弧状に形成さ
れている。
【0049】また、延設部分17bも延設部分172a
と同様に、攪拌具15の回転時に該攪拌具15に干渉し
ないように、回転軸40へ向かう方向から若干ずらした
方向へ延びるように回動軸17Bに取り付けられている
(図14参照)。
【0050】なお、本実施形態においては、スクレーパ
183〜187が、ブラケット183a,183b,1
84a,184b,185a,185b,186a,1
86b,187a,187bに対して所定の遊びを有し
て取り付けられた構成につき説明しているが、これに限
定されるものではなく、ブラケット183a,183b
と回動軸17Aとの連結部分、ブラケット184a,1
84bと回動軸17Bとの連結部分、ブラケット185
a,185bと延設部分171aとの連結部分、ブラケ
ット186a,186bと延設部分17bとの連結部
分、及びブラケット187a,187bと延設部分17
2aとの連結部分に遊びを有する構成としてもよい。
【0051】以上のようなスクレーパ181〜187の
内、釜2の筒状部2aの上部、即ち対象物が釜2に溜め
られたときに、対象物が溜められている部分(攪拌部5
1)より上方の部分の釜内壁19を摺接する上部スクレ
ーパ18Aがスクレーパ181,182によって構成さ
れており、釜2の筒状部2aの下部及び底部2b、即ち
対象物が溜められている部分(攪拌部51)の釜内壁1
9(釜内壁19の下部)を摺接する下部スクレーパ18
Bがスクレーパ183〜187によって構成されてい
る。
【0052】また、図14に示すように、スクレーパ1
81,183,185,187は、回動軸17Aに近接
配置された攪拌具15の回転軌跡が釜内壁19に最も近
接する部分から、攪拌具15の正回転方向(図14に図
示した二点鎖線の矢符の方向)の若干下流側の位置に、
夫々の先端を前記攪拌具15側へ向けるように釜内壁1
9に対して傾斜せしめられた状態で配置されている。同
様にスクレーパ182,184,186も、回動軸17
Bに近接配置された攪拌具15の回転軌跡に沿うように
配置されている。なお、図14では、図を簡単にするた
めに、スクレーパ183,184より下側の部分を図示
している。
【0053】図16はスクレーパ装置5の移動機構を示
す縦断面図であり、図17は下部スクレーパ18Bの動
作を説明する平面図である。図16に示すように、回動
軸17Aの上端部は、上部軸81の下端部に連結されて
いる。該上部軸81は、これの外径より若干大きい寸法
の内径を有する筒状の支持部材82に貫通せしめられて
いる。支持部材82は、上部カバー6を上下に貫通して
おり、上部カバー6と複数箇所で締結されている。上部
軸81と支持部材82との間にはブッシュ83a,83
bが介装されており、これによって上部軸81が支持部
材82に対して回転可能となっている。また、上部軸8
1の上端部は所定長さだけ支持部材82から突出してお
り、図3に示すように、この部分には回動アーム84の
一端が取り付けられている。回動アーム84の他端には
シリンダ16のピストンロッドが上下方向に延びた枢軸
によって水平方向へ回動可能であるように枢着されてい
る。一方、このシリンダ16のバレル側は、水平方向へ
回動可能であるように上部カバー6に枢着されている。
【0054】従って、シリンダ16が伸縮することによ
り、回動アーム84が上部軸81と一体的に水平方向へ
回動し、これによって回動軸17Aが回動する。
【0055】回動軸17Aが回動することにより、スク
レーパ181,183,185が夫々釜内壁19に対し
て離隔する状態(以下、離隔状態という)と、スクレー
パ181の先端が釜内壁19に対して接触し、スクレー
パ183,185の先端が釜内壁19に接触するか又は
若干の隙間を有して離隔する状態(以下、接触状態とい
う)との間で移動することが可能である。なお、回動軸
17Bも同様の構成にて回動可能とされており、これに
よってスクレーパ182,184,186が離隔状態と
接触状態との間で移動可能となっているが、説明を省略
する。
【0056】このように、回動軸17Aが回動して、ス
クレーパ183が前述した接触状態とされた場合、下部
スクレーパ18Bたるスクレーパ183,185,18
7においては、ブラケット183a,183b,185
a,185b,187a,187bに対して所定の遊び
が設けられているので、夫々の先端が釜内壁19に接触
する状態と、若干だけ離隔する状態との間で揺動するこ
とが可能である。そして、このような接触状態の場合
に、釜2が回転し、また攪拌具15が回転したときに
は、図17に示すように、粘性を有する対象物が矢符で
示す方向へスクレーパ183に対して相対的に流動す
る。これによってスクレーパ183が対象物に押され、
釜内壁19に接触せしめられることとなり、釜2内に溜
められた対象物の内、釜内壁19に付着したものを掻き
取ることが可能となる。
【0057】更に、上部スクレーパ18Aたるスクレー
パ181,182については、接触状態とされたときに
板バネ181b,182bによって釜内壁19に押圧せ
しめられ、夫々の先端が釜内壁19に密着することとな
り、釜2の対象物が溜められている部分より上方の部分
の釜内壁19に付着した対象物を掻き取ることが可能と
なる。特に、本発明のスクレーパ装置を加熱用の釜装置
に用いた場合には、釜内壁19に付着した対象物を掻き
取り、焦げ付き等を生ずることなく、高品質の製品を得
ることが可能となる。
【0058】なお、前記実施の形態では、対象物として
カレーのルウを例に説明しているが、対象物としては、
ルウ以外に練りわさびや練り香辛料等の粘性を有する食
料品原料、その他、様々な原料であってもよく、対象物
は前述した実施形態に限定されるものではない。
【0059】さらに、前述した実施形態は一実施形態で
あり、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更
は可能であり、本願発明は前述した実施形態に限定され
るものではない。
【0060】
【発明の効果】本発明による場合は、釜の内部にスクレ
ーパを挿入させた状態の場合に、移動機構によりスクレ
ーパを釜の内壁に接触する方向へ移動させることで、釜
の内壁に付着した対象物を掻き取るというスクレーパ本
来の機能を発揮させることが可能となるとともに、スク
レーパを釜に対して相対的に挿脱する場合に、移動機構
によりスクレーパを釜の内壁から離隔する方向へ移動さ
せることで、釜の内壁及び/又は開口縁部等にスクレー
パが当接することを防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態における釜装置の分離状
態を示す正面図である。
【図2】図1に示す釜装置の平面図である。
【図3】図2に示す釜装置の上部カバーを示す平面図で
ある。
【図4】図1に示す釜装置の側面図である。
【図5】図1に示す釜装置におけるセット状態の正面図
である。
【図6】(a) は図1に示す釜装置におけるチェーン取付
部材の正面図であり、(b) は(a) の側面図である。
【図7】図1に示す釜装置の断面図であり、(a) はA−
A断面図、(b) は(a) のB部拡大図である。
【図8】図1に示す状態の釜とその周辺の拡大断面を示
す正面図である。
【図9】図1に示す状態の釜とその周辺の拡大断面を示
す側面図である。
【図10】図8に示す釜とその周辺における加熱又は冷
却媒体の流れを示す正面図である。
【図11】図1に示す攪拌具の正面図である。
【図12】図3に示す上部カバーにおける攪拌具の駆動
機構を示す拡大側断面図である。
【図13】図5に示す状態の釜とそのスクレーパを示す
側面図である。
【図14】図2に示す状態の攪拌具とスクレーパとの関
係を示す平面断面図である。
【図15】
【図16】図13に示すスクレーパ装置の移動機構を示
す縦断面図である。
【図17】図13に示すスクレーパ装置が有する下部ス
クレーパの要部の構成を示す拡大平面図である。
【符号の説明】
1 釜装置 2 釜 2a 筒状部 2b 底部 3 原料投入口 4 攪拌装置 5 スクレーパ装置 6 上部カバー 7 支持枠 10 枠体 14 駆動機 15 攪拌具 16 シリンダ 17 支持部 17A,17B 回動軸 171a,172a,17b 延設部分 172b,17c 連結部材 172c,17d 取付部材 18 スクレーパ 18A 上部スクレーパ 18B 下部スクレーパ 181〜187 スクレーパ 181a,182a 取付金具 181b,182b 板バネ 183a,183b,184a,184b,185a,
185b,186a,186b,187a,187b
ブラケット 183c,183d,184c,184d, 対象物付
着防止部材 183e 揺動軸 183f ストッパ 183g 溝 183h 遊び 19 釜内壁 20 昇降装置 40 回転軸 81 上部軸 82 支持部材 83a,83b ブッシュ 84 回動アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森岡 三郎 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品株式会社内 (72)発明者 山上 宜男 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品株式会社内 (72)発明者 油野 芳博 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品株式会社内 (72)発明者 橋本 康治 大阪府東大阪市御厨栄町1丁目5番7号 ハウス食品株式会社内 (72)発明者 ▲高▼宮 脩武 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (72)発明者 松本 泰洋 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川重プラント株式会社神戸工場内 (72)発明者 鍛治本 行夫 奈良県磯城郡田原本町八尾508 株式会社 品川工業所奈良工場内 Fターム(参考) 4G035 AB41 AE15 AE19 4G037 CA03 DA15 DA25 EA04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釜に対して相対的に挿入及び離脱するこ
    とが可能としてあり、前記釜に対して相対的に回転した
    ときに前記釜の内壁に接触することにより、前記内壁に
    付着した対象物を掻き取るスクレーパと、該スクレーパ
    を前記釜の内壁に対して接触・離隔する方向へ移動させ
    る移動機構とを備えるスクレーパ装置。
  2. 【請求項2】 前記移動機構は、前記スクレーパを支持
    する支持部と、該支持部を回動せしめる回動部とを具備
    し、該回動部が前記支持部を回動させることにより、前
    記スクレーパを前記釜の内壁に対して接触又は離隔する
    方向へ移動させるべくなしてあることを特徴とする請求
    項1記載のスクレーパ装置。
  3. 【請求項3】 前記回動部は、前記支持部に一端が連結
    されたリンクと、該リンクの他端に連結されたシリンダ
    とを有し、該シリンダを駆動することにより、前記リン
    ク及び前記支持部を一体的に回動させるべくなしてある
    ことを特徴とする請求項2記載のスクレーパ装置。
  4. 【請求項4】 上部に開口を有する釜の内部に溜められ
    た対象物を前記釜の内壁から掻き取る下部スクレーパ
    と、 前記釜の上部の内壁に付着した対象物を掻き取る上部ス
    クレーパと、 前記下部及び上部スクレーパを支持する支持部と、 前記上部スクレーパを前記釜の内壁に押圧すべく付勢す
    る付勢具とを備えるスクレーパ装置。
  5. 【請求項5】 前記釜は、上部が開口する筒状部と、該
    筒状部の下部を閉塞すべく設けられた底部とを有してお
    り、 前記支持部は、前記筒状部の軸長方向と略平行に配置さ
    れた第1部分と、該第1部分の下端部またはその近傍か
    ら前記釜の内側へ延設された第2部分とを有し、 前記下部スクレーパは、前記第1部分に連結され、前記
    筒状部に付着した対象物を掻き取る第1スクレーパと、
    前記第2部分に連結され、前記底部に密着すべく、前記
    底部の形状に合致する形状をなす第2スクレーパとを有
    することを特徴とする請求項4記載のスクレーパ装置。
  6. 【請求項6】 前記上部スクレーパが前記釜の内壁に接
    触しているときに、前記下部スクレーパが、前記釜の内
    壁に対して接触・離隔する方向へ所定の移動範囲内で移
    動することを可能とすべく、前記下部スクレーパと、該
    下部スクレーパを前記支持部に連結する連結具との接続
    部、及び前記連結具と前記支持部との接続部の少なくと
    も一方に遊びが設けられていることを特徴とする請求項
    4又は5記載のスクレーパ装置。
  7. 【請求項7】 前記下部スクレーパを前記支持部に連結
    する連結具の上部に、水平面に対して対象物の安息角よ
    りも大きい角度をなして取り付けられた板状の対象物付
    着防止部材を更に備えることを特徴とする請求項4〜6
    のいずれか1項に記載のスクレーパ装置。
  8. 【請求項8】 前記支持部が複数設けられており、前記
    釜の内壁に付着した対象物の掻き取り残しが発生しない
    ように、前記スクレーパが、前記釜の相異なる部位に付
    着した対象物を掻き取るべく、夫々の支持部に支持され
    ていることを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に
    記載のスクレーパ装置。
  9. 【請求項9】 上部に開口を有する釜と、請求項1〜8
    のいずれか1項に記載のスクレーパ装置とを備える釜装
    置。
  10. 【請求項10】 前記釜を加熱する加熱手段を更に備え
    ることを特徴とする請求項9記載の釜装置。
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