JP2003124040A - チョークコイル及びその製造方法 - Google Patents

チョークコイル及びその製造方法

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JP2003124040A
JP2003124040A JP2001322083A JP2001322083A JP2003124040A JP 2003124040 A JP2003124040 A JP 2003124040A JP 2001322083 A JP2001322083 A JP 2001322083A JP 2001322083 A JP2001322083 A JP 2001322083A JP 2003124040 A JP2003124040 A JP 2003124040A
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Japan
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coil
choke coil
shape
copper plate
shaped
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Eiji Matsuo
英治 松尾
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Tokin Corp
Original Assignee
NEC Tokin Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルの巻線形状が円形に限定されること無
く、また被膜の剥離工程のないチョークコイルを製造し
て提供すること、またコイルの絶縁不良、耐圧不良等の
電気的欠陥のないチョークコイル及び電子部品を提供す
ること。 【解決手段】 EE形状もしくはEI形状等の中足を有
する磁心と巻数が2ターンのコイルを備えるチョークコ
イルにおいて、前記コイルは、S字もしくは逆S字形状
の外形を有する導体板をその二つの先端部分が同方向に
なる様にその中心部で二つ折りに180°折り曲げ、ま
た前記導体板の巻線部分には絶縁処理を施し、さらに前
記二つの先端部分には曲げ加工により端子を形成したチ
ョークコイルとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の電源機器、
映像機器、音響機器、産業機器、通信・情報関連機器等
のチョークコイル、及び電子部品に関連するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のチョークコイルは、断面
が長方形の形状をしている被膜付きの銅線いわゆる平角
銅線を円柱状の軸を中心にして巻いたコイル、いわゆる
平角巻線コイルを中足が円柱状でEE形状もしくはEI
形状のフェライトコアに組み込み製品としていた。その
ため、巻コイルの中心の巻線形状は、円形に限定されて
いた。また、被膜付き銅線の被膜を剥離しなければなら
ないという工程があり、機械剥離や薬品剥離が必要とな
る。
【0003】図2と図3に基づいて、さらに説明する。
図2は、従来の平角巻線コイルを示す斜視図であって、
3は平角銅線、4は被膜の剥離部分を示す。また、図3
は、従来のチョークコイルを示す組立図であり、図3
(a)は、その構成を示す斜視図であり、5A及び5B
はフェライトコアである。ここで、矢印は組合せの方向
を示している。そして、図3(b)は、組立後のチョー
クコイルを示す斜視図である。このように、従来のチョ
ークコイルは構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、コイ
ルの巻線形状が円形に限定されることが無く、また被膜
の剥離工程がないチョークコイルを製造して提供するこ
とである。またコイルの絶縁不良、耐圧不良等の電気的
欠陥のないチョークコイル及び電子部品を提供するもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、プレスによ
りある厚さの導体板をS字もしくは逆S字の形状に打ち
抜き、そのS字もしくは逆S字の二つの先端部分が同方
向になるように中心部を二つ折りに180°折り曲げ、
二つの先端部を曲げ加工することで製品の端子とし、同
時にその導体板をテープや絶縁樹脂スペーサ等で絶縁処
理を行い、2夕ーンのコイルとして使用する。そして、
そのコイルをEE形状もしくはEI形状等の中足を有す
るフェライトコアに組み込み、チョークコイルとする。
【0006】また上記2夕ーンのコイルを絶縁樹脂でモ
ールドし、モールドから露出している二つの先端部をフ
ェライトコア下面側に折り、曲げこみ、該端子とし、端
子部を半田メッキし、そのモールドコイルを上記フェラ
イトコアに組み込むことで、チョークコイルを形成す
る。
【0007】即ち、本発明のチョークコイルは、EE形
状もしくはEI形状等の中足を有する磁心と巻数が2タ
ーンのコイルを備えるチョークコイルであって、前記コ
イルは、S字もしくは逆S字形状の外形を有する導体板
をその二つの先端部分が同方向になる様にその中心部で
二つ折りに180°折り曲げ、また前記導体板の巻線部
分には絶縁処理を施し、さらに前記二つの先端部分には
曲げ加工により端子を形成したチョークコイルである。
【0008】また、前記絶縁処理には絶縁テープまたは
絶縁樹脂スペーサを用いることができる。
【0009】また、前記絶縁処理は絶縁樹脂によるモー
ルドとすることもできる。
【0010】また、S字もしくは逆S字形状の導体板
は、銅板の打ち抜きによって作製することができる。
【0011】
【作用】上記銅板の打ち抜き2夕ーンのコイルは、例え
ば、銅板から打ち抜いて作製するので、巻線形状が円形
に限定されることがなく、自由に形状を選択できる。
【0012】また、該コイルを絶縁樹脂でモールドする
こと等により、被膜つきの銅線を使用する必要がないの
で、絶縁不良、耐圧不良等の電気的欠陥のないチョーク
コイルを製造できる。
【0013】さらに、銅板コイルの断面形状は矩形であ
り、縦横の比率を自由に選択できるので、1夕ーン目と
2夕ーン目は距離を小さくとることができ、占積率が良
く、低直流抵抗のチョークコイルを製造することができ
る。
【0014】
【実施例】次に、図面に基づいて、本発明の実施例を説
明する。
【0015】(実施例1)本実施例では、導体板として
銅板を用いた。図1は、本発明におけるコイルとなる打
ち抜き銅板を示す図である。図1(a)は、本実施例の
打ち抜き銅板を示す平面図、図1(b)は打ち抜き銅板
の他の例を示す平面図である。また、1は打ち抜き銅板
であり、2は180°に折り曲げる部分である。
【0016】図1(a)で示す例は、S字形状の打ち抜
き部を有し、磁心(コア)の中足の角形断面形状に対応
している。
【0017】また、図1(b)で示す例は、S字形状の
打ち抜き部を有し、陸上競技のトラック形状を有する中
足の断面形状に対応している。
【0018】図4は、本実施例におけるチョークコイル
の組立図である。図4(a)は、その構成を示す斜視図
であり、45A及び45Bはフェライトコア、46は曲
げ加工後の銅板コイルである。また、矢印は組合せの方
向を示す。そして、図4(b)は、組立後のチョークコ
イルを示す斜視図である。
【0019】本実施例における銅板コイル46の作製方
法は、次のとおりである。まず、厚さ約0.4mmの銅
板に、プレスによる打ち抜き加工を行い、図1(a)で
示した打ち抜き銅板1を作製した。
【0020】次に、その折り曲げ部分2に180°の折
り曲げを行うと共に、絶縁処理を施した。このときの絶
縁処理は、絶縁テープと絶縁樹脂のスペーサを用いて行
った。
【0021】ところで、銅板コイルの1ターン目と2タ
ーン目の間の絶縁処理としては、打ち抜き銅板の180
°の折り曲げ後に行う場合には、絶縁樹脂のスペーサを
挿入するとよい。また、絶縁テープで、予め絶縁処理を
行ってから、打ち抜き銅板の180°の折り曲げを行う
こともできる。さらに、磁芯と銅板コイルの間の絶縁
も、磁芯の材質に応じて行う。
【0022】次に、図4(a)の矢印で示したように、
フェライトコアと銅板コイルを組み合わせた後、銅板コ
イル46の二つの先端部分に曲げ加工を行い、端子を形
成し、半田めっきを行い、図4(b)で示したチョーク
コイルを作製した。
【0023】このようにして、巻きターン数が2ターン
であるチョークコイルを作製することができた。また、
被膜つき銅線に端子を設けるための被膜剥離の工程が不
要であるばかりでなく、絶縁不良、耐圧不良等の電気的
欠陥を起こさないチョークコイルを作製することができ
た。また、銅板から打ち抜きによってコイルを作製した
ので、磁心(コア)の中足の断面形状に応じた自由な形
状を選択することができた。
【0024】従って、本実施例のチョークコイルは、小
型、高効率のDC−DCコンバータ、その他の電子機器
用として好適に使用することができる。
【0025】(実施例2)図5は、実施例2におけるチ
ョークコイルの組立図である。図5(a)は、その構成
を示す斜視図であり、55A及び55Bはフェライトコ
ア、57はモールドコイル、58A及び58Bは端子で
ある。また、矢印は組合せの方向を示す。そして、図5
(b)は、組立後のチョークコイルを示す斜視図であ
る。
【0026】モールドコイル57は、以下のように作製
した。まず、プレスによる打ち抜きで、図1(a)で示
す形状の打ち抜き銅板1を作製した。この打ち抜き銅板
1を折り曲げ部分2で二つ折りに折り曲げて、絶縁樹脂
でモールドを行い、モールドから露出した二つの先端部
を折り曲げ、図5(a)に示す端子58A及び58Bと
した。
【0027】次に、図5(a)の矢印が示すように、フ
ェライトコアとモールドコイルを組み合わせて、図5
(b)に示すチョークコイルを作製した。
【0028】このようにして、巻きターン数が2ターン
であるチョークコイルを作製することができた。また、
打ち抜き銅板を折り曲げ、絶縁樹脂によるモールドを行
うことにより、絶縁不良、耐圧不良等の電気的欠陥を起
こさないチョークコイルを作製することができた。
【0029】なお、前記打ち抜き銅板の形状は逆S字形
状であってもよいことは、その先端部分が同方向になる
ように、二つ折りに180°折り曲げれば、S字形状の
銅板と同様に2ターンのコイルができることから明らか
である。
【0030】また、本発明のチョークコイルにおけるコ
イルの断面形状は長方形であり、その縦横比を自由に設
定できるので、チョークコイルの薄型化、小型化、及び
直流抵抗の低減が容易に実現できる。
【0031】上記実施例では、導体板として銅板を用い
たが、他の銅合金板あるいはアルミニウム板等でも良
い。
【0032】
【発明の効果】本発明の効果は、コイルの中心部の巻線
形状が円形に限定されることが無く、また被膜の剥離工
程を必要としないチョークコイルが製造でき、また打ち
抜き導体板の2夕ーンコイルを、絶縁テープや絶縁スペ
ーサを用いたり、絶縁樹脂でモールドすることにより、
絶縁不良、耐圧不良等の電気的欠陥のないチョークコイ
ル及び電子部品を提供できることである。
【0033】さらに、本発明のチョークコイルにおいて
は、薄型化、小型化、直流抵抗の低減が容易に実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるコイルとなる打ち抜き銅板を示
す図。図1(a)は、実施例で用いた打ち抜き銅板を示
す平面図。図1(b)は、打ち抜き銅板の他の例を示す
平面図。
【図2】従来の平角巻線コイルを示す斜視図。
【図3】従来のチョークコイルを示す組立図。図3
(a)は、その構成を示す斜視図。図3(b)は、組立
後のチョークコイルを示す斜視図。
【図4】実施例1におけるチョークコイルの組立図。図
4(a)は、その構成を示す斜視図。図4(b)は、組
立後のチョークコイルを示す斜視図。
【図5】実施例2におけるチョークコイルの組立図。図
5(a)は、その構成を示す斜視図。図5(b)は、組
立後のチョークコイルを示す斜視図。
【符号の説明】
1 打ち抜き銅板 2 折り曲げ部分 3 平角銅線 4 被膜の剥離部分 5A,5B,45A,45B,55A,55B フェ
ライトコア 46 銅板コイル 57 モールドコイル 58A,58B 端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 EE形状もしくはEI形状等の中足を有
    する磁心と巻数が2ターンのコイルを備えるチョークコ
    イルにおいて、前記コイルは、S字もしくは逆S字形状
    の外形を有する導体板をその二つの先端部分が同方向に
    なるようにその中心部で二つ折りに180°折り曲げら
    れ、また前記導体板の巻線部分には絶縁処理を施され、
    さらに前記二つの先端部分には曲げ加工により端子が形
    成されたことを特徴とするチョークコイル。
  2. 【請求項2】 前記絶縁処理には絶縁テープまたは絶縁
    樹脂スペーサを用いたことを特徴とする請求項1に記載
    のチョークコイル。
  3. 【請求項3】 前記絶縁処理は絶縁樹脂によるモールド
    であることを特徴とする請求項1に記載のチョークコイ
    ル。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載の
    S字もしくは逆S字形状の導体板は銅板の打ち抜きによ
    って作製することを特徴とするチョークコイルの製造方
    法。
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