JP2003123962A - 電子レンジ - Google Patents

電子レンジ

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JP2003123962A
JP2003123962A JP2001312575A JP2001312575A JP2003123962A JP 2003123962 A JP2003123962 A JP 2003123962A JP 2001312575 A JP2001312575 A JP 2001312575A JP 2001312575 A JP2001312575 A JP 2001312575A JP 2003123962 A JP2003123962 A JP 2003123962A
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voltage
control
power supply
relay switch
circuit
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JP2001312575A
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Akemasa Sasaki
明正 佐々木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子レンジにおいて、電力調整用の制御用ス
イッチング手段が短絡故障したときには、これを速やか
に検出して高圧トランスを商用電源から切り離す。 【解決手段】 制御回路23は、断続モード時に電圧検
出回路22の検出状態から制御用リレースイッチ14が
短絡故障したか否かを判断し、短絡故障と判断したとき
には、電源用リレースイッチ7をオフさせて高圧トラン
ス13を商用電源から切り離す。したがって、制御用リ
レースイッチ14に溶着(短絡)故障が発生しても、高
圧トランス13のコイルに過大な電流が連続的に流れる
ことを防止することができ、高圧トランス13のコイル
のサイズを大きくしたり或いは高圧トランス13の冷却
効果の向上を図る必要がなくなり、製造コストの低廉化
を図ることができる。また、調理物を過剰加熱すること
も防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネトロンを発
振駆動させるための駆動電圧を作成する高圧トランスを
断続駆動する断続モードを有する電子レンジに関する。
【0002】
【従来の技術】電子レンジにおいては、商用電源の電源
電圧を高圧トランスにより昇圧して駆動電圧を得、この
駆動電圧を半波倍電圧整流しマグネトロンに印加してマ
グネトロンを発振駆動させ、以て、定格高周波出力を発
生させるようにしている。ところが、我国においては、
商用電源の周波数は50Hzの地域と60Hzの地域と
があり、高圧トランスの電力は、60Hzの場合には5
0Hzの1.2倍に相当する。したがって、周波数が5
0Hz仕様の電子レンジを60Hzの地域で使用する場
合には、マグネトロンによる高周波出力を低減する必要
がある。このため、従来では、商用電源と高圧トランス
との間に制御用リレースイッチを設けて、電子レンジを
60Hzの地域で使用する場合には、制御回路により制
御用リレースイッチを所定の周期で断続的にオンオフさ
せて、マグネトロンの発振を断続させるようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来のように、
リレースイッチを断続的にオンオフさせると、リレース
イッチが溶着(短絡)故障する確率が高くなる。そし
て、リレースイッチに溶着故障が発生すると、高圧トラ
ンスのコイルに過大な電流が連続的に流れるので、コイ
ルのサイズを大きくしたり、高圧トランスの冷却効果の
向上を図る必要があり、製造コストが高くなる問題があ
った。
【0004】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、商用電源と高圧トランスとの間に
設けられた制御用スイッチング手段の断続モード時にそ
の制御用スイッチング手段が短絡故障したときには、こ
れを速やかに検出して高圧トランスを商用電源から切り
離すことができる電子レンジを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電子レン
ジは、マグネトロンと、商用電源の電源電圧を昇圧して
前記マグネトロンを発振駆動するための駆動電圧を作成
する高圧トランスと、この高圧トランスと前記商用電源
との間に設けられた電源用スイッチング手段と、この電
源用スイッチング手段と前記高圧トランスとが構成する
電気回路に設けられた制御用スイッチング手段と、前記
電源電圧を検出する電圧検出手段と、前記制御用スイッ
チング手段を連続的にオンする連続モードと設定された
周期で断続的にオンオフする断続モードとを選択可能に
設けられ、前記断続モード時に前記電圧検出手段の検出
状態から前記制御用スイッチング手段が短絡故障と判断
したときには、前記電源用スイッチング手段をオフさせ
る制御手段とを具備してなる構成に特徴を有する。
【0006】このような構成によれば、制御手段は、断
続モード時に電圧検出手段の検出状態から前記制御用ス
イッチング手段が短絡故障したか否かを判断し、短絡故
障と判断したときには、電源用スイッチング手段をオフ
させるので、高圧トランスを商用電源から切り離すこと
ができる。したがって、制御用スイッチング手段に短絡
故障が発生しても、高圧トランスのコイルに過大な電流
が連続的に流れることを防止することができ、高圧トラ
ンスのコイルのサイズを大きくしたり或いは高圧トラン
スの冷却効果の向上を図る必要がなくなり、製造コスト
の低廉化を図ることができる。また、調理物を過剰加熱
することも防止できる。
【0007】請求項2記載の電子レンジは、制御手段
が、断続モード時における電圧検出手段の検出電圧の変
化の有無に基づいて短絡故障を判断するようになってい
るところに特徴を有する。このような構成によれば、制
御用スイッチング手段が正常にオンオフしているときに
は電圧検出手段の検出電圧は周期的に変化するので、周
期的変化が検出できなくなったときには制御用スイッチ
ング手段の短絡故障と速やかに判断することができる。
【0008】請求項3記載の電子レンジは、制御手段
が、断続モード時における電圧検出手段の検出電圧のう
ちの低い方の電圧の継続時間に基づいて短絡故障を判断
するようになっているところに特徴を有する。このよう
な構成によれば、前述したように、制御用スイッチング
手段が正常に断続的にオンオフしているときには、電圧
検出手段の検出電圧は周期的に変化するので、電圧検出
手段の検出電圧のうちの低い方の電圧の継続時間が正常
時より長くなったときには、制御用スイッチング手段の
短絡故障と速やかに判断することができる。
【0009】請求項4記載の電子レンジは、制御手段
が、断続モード時における電圧検出手段の検出電圧の高
い方の電圧と低い方の電圧との差に基づいて短絡故障を
判断するようになっているところに特徴を有する。この
ような構成によれば、制御手段は、断続モード時におけ
る電圧検出手段の検出電圧の高い方の電圧と低い方の電
圧との差に基づいて短絡故障を判断するので、電源電圧
が変動しても確実に短絡故障判断を行なうことができ
る。
【0010】請求項5記載の電子レンジは、制御手段
が、短絡故障の判断に電源電圧の周波数が60Hzであ
ることを条件とするように設定されているところに特徴
を有する。このような構成によれば、電源電圧の周波数
が60Hzであるときには、制御用スイッチング手段は
周期的にオンオフされるので、制御用スイッチング手段
の短絡故障の判断に電源電圧の周波数が60Hzである
ことを条件とすれば、確実な短絡故障判断を行なうこと
ができる。
【0011】請求項6記載の電子レンジは、制御手段
が、短絡故障と判断したときには、制御用スイッチング
手段のオンオフの数サイクルに相当する時間の経過後に
電源用スイッチング手段をオフさせるようになっている
ところに特徴を有する。このような構成によれば、制御
手段は、他の暖気機器の投入により電源電圧が一時的に
低下して制御用スイッチング手段の短絡故障と判断して
も、高圧トランスを商用電源から直ちに切り離すことは
なくて、最終的に短絡故障と誤判断することはなく、ま
た、制御用スイッチング手段の短絡故障であったとして
も、制御用スイッチング手段のオンオフの数サイクルに
相当する時間は加熱調理は続行されるので、短時間の調
理であれば調理を終了することができる。
【0012】請求項7記載の電子レンジは、制御手段
が、短絡故障と判断したときには、その旨を操作パネル
の表示手段に表示させるところに特徴を有する。このよ
うな構成によれば、使用者は、制御用スイッチング手段
の短絡故障により調理が中断されたことを既存の表示手
段により確実に知ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1の実施例)以下、本発明の
第1の実施例について、図1および図2を参照しながら
説明する。まず、図1には全体の電気的構成が示されて
いる。すなわち、100Vの商用電源たる電源コンセン
ト(図示せず)に差込み接続される差込みプラグ1にお
いて、その一方の端子は、電流ヒューズ2、常閉の温度
スイッチ3およびドアスイッチ4を直列に介して母線5
に接続され、他方の端子は、ドアスイッチ6および電源
用スイッチング手段たる電源用リレースイッチ7を介し
て母線8に接続されており、温度スイッチ3およびドア
スイッチ4の共通接続点とドアスイッチ6および電源用
リレースイッチ7の共通接続点との間には、ショートス
イッチ9が接続されている。
【0014】この場合、ドアスイッチ4および6は、レ
ンジ本体の全面開口部を開閉するドア(いずれも図示せ
ず)が閉塞されるとオンし、該ドアが開放されるとオフ
するようになっており、ショートスイッチ9は、これら
のドアスイッチ4および6とは逆のオンオフ状態を呈す
るようになっている。また、温度スイッチ3は、後述す
るマグネトロン18の温度を検出するもので、そのマグ
ネトロン18が異常温度上昇したときにオフするように
なっている。
【0015】更に、母線5、8間には、冷却用ファンモ
ータ10、ターンテーブル駆動モータ11および庫内灯
12の並列回路が接続されている。ここで、冷却用ファ
ンモータ10は、レンジ本体の機械室の電子部品を冷却
するファンを回転駆動するものであり、ターンテーブル
駆動モータ11は、レンジ本体の加熱室内の底部に配設
されたターンテーブルを回転駆動するものであり、そし
て、庫内灯12は、上記加熱室内を照明するものであ
る。
【0016】高圧トランス13の一次コイル13Pにお
いて、その一方の端子は、制御用スイッチング手段たる
制御用リレースイッチ14を介して母線5に接続され、
他方の端子は、母線8に接続されている。したがって、
電源用リレースイッチ7は、商用電源を供給する差込み
プラグ1と高圧トランス13の一次コイル13Pとの間
に設けられ、制御用リレ−スイッチ14は、電源用リレ
ースイッチ7と一次コイル13Pとが構成する電気回路
たる直列回路に設けられていることになる。
【0017】高圧トランス13の二次コイル13Sa、
13Sbのうち、一方の二次コイル13Saの両端子間
には高圧用のコンデンサ15及びダイオード16の直列
回路が接続され、コンデンサ15に並列に抵抗17が接
続されている。更に、ダイオード16において、そのカ
ソードは、高圧トランス13のコア13C、二次コイル
13Saの一方の端子およびマグネトロン18の陽極に
接続されているとともにアースされており、アノード
は、マグネトロン18の陰極の一方の端子に接続されて
いる。以上により、昇圧手段たる倍電圧整流回路19が
構成されている。そして、高圧トランス13の二次コイ
ル13Sbの両端子は、マグネトロン18の陰極の両端
子に接続されている。
【0018】さて、降圧トランス20の一次コイル20
Pにおいて、その一方の端子は、温度スイッチ3および
ドアスイッチ4の共通接続点に接続され、他方の端子
は、差込みプラグ1およびドアスイッチ6の共通接続点
に接続されている。降圧トランス20の二次コイル20
Sの両端子は、制御電源回路21および電圧検出手段た
る電圧検出回路22の入力端子に接続されている。そし
て、制御電源回路21の出力端子は、制御手段たる制御
回路23の電源端子に接続され、電圧検出回路22の出
力端子は、制御回路23の入力端子に接続されている。
【0019】制御回路23は、マイクロコンピュータを
主体として構成されたもので、後述するような制御を行
なうようになっており、その入力端子には、操作パネル
24の操作部25が接続され、出力端子には、操作パネ
ル24の表示手段たる表示器26が接続されている。こ
の場合、表示器26は、周知のように、操作部25の操
作キーの操作に基づいて制御回路23から与えられる信
号の内容たる調理名、調理時間等を表示するようになっ
ている。この場合、制御回路23は、電源用リレーの励
磁コイルに通断電することにより電源用リレースイッチ
7をオンオフさせ、制御用リレーの励磁コイルに通断電
することにより制御用リレースイッチ14をオンオフさ
せるようになっている。
【0020】次に、本実施例の作用につき、図2をも参
照しながら説明する。差込みプラグ1が図示しない電源
コンセントに差込み接続されると、100Vの商用電源
電圧が降圧トランス20の一次コイル20Pに印加さ
れ、二次コイル20Sに低電圧が誘起される。この二次
コイル20Sに誘起された低電圧は、制御電源回路21
および電圧検出回路22の入力端子に与えられる。制御
電源回路21は、与えられた電圧を整流平滑化し且つ定
電圧化して制御電源電圧として制御回路23に与える。
また、電圧検出回路22は、与えられた電圧をデジタル
化して制御回路23に与える。
【0021】制御回路23は、制御電源電圧が与えられ
ると、動作を開始して、まず、電圧検出回路22から与
えられる検出電圧から、電源電圧の周波数が50Hzか
60Hzかを判断する。制御回路23は、制御用リレー
スイッチ14を連続的にオンさせる連続モードと断続的
にオンオフさせる断続モードとを選択可能になってお
り、電源電圧の周波数が50Hzのときには連続モード
を選択し、60Hzのときには断続モードを選択するよ
うになっている。
【0022】制御回路23は、電源電圧が50Hzと判
断したときには、連続モードを選択し、操作部25のス
タートキーが操作されると、電源用リレースイッチ7を
オンさせるとともに、図2(a)で示すように、制御用
リレースイッチ14を連続的にオンさせる。これによ
り、電源電圧が、冷却用ファンモータ10、ターンテー
ブル駆動モータ11および庫内灯12に印加されるとと
もに、高圧トランス13の一次コイル13Pに印加され
る。高圧トランス13は、二次コイル13Sに高電圧の
駆動電圧を誘起し、この駆動電圧が倍電圧整流回路19
により倍電圧整流されてマグネトロン18の陽極および
陰極間に印加される。したがって、マグネトロン18
は、発振動作を開始して定格高周波出力を発生し加熱室
内の被調理物に照射するようになり、以て、加熱調理運
転が行なわれる。
【0023】ところで、上述したように電源電圧が冷却
用ファンモータ10、ターンテーブル駆動モータ11、
庫内灯12および高圧トランス13の一次コイル13P
に印加されると、電源電圧は、図2(b)に示すよう
に、ラインインピーダンスにより電圧Va(例えば10
0V)から電圧Vb(例えば97V)に低下し、この状
態で加熱調理運転が継続される。そして、このような加
熱調理運転は、設定された調理時間だけ行なわれる。
【0024】一方、制御回路23は、電源電圧が60H
zと判断したときには、断続モードを選択し、操作部2
5のスタートキーが操作されると、電源用リレースイッ
チ7をオンさせるとともに、図2(c)で示すように、
制御用リレースイッチ14を断続的にオンさせる。これ
により、電源電圧が、冷却用ファンモータ10、ターン
テーブル駆動モータ11および庫内灯12に印加される
とともに、高圧トランス13の一次コイル13Pに印加
される。したがって、前述同様にして、加熱調理運転が
行なわれる。
【0025】制御回路23は、断続モードでは、図2
(c)に示すように、制御用リレースイッチ14に1周
期T(例えば30秒)において時間Ta(例えば24
秒)オンおよび時間Tb(例えば6秒)オフになること
を繰返し行なわせるようになっている。図2(a)およ
び(c)に示すように、電源電圧が60Hzのときに
は、50Hzのときに対して高圧トランス13の電力比
は1.2になるので、制御用リレースイッチ14に時間
Ta(24秒)オンおよび時間Tb(6秒)オフを繰返
し行なわせれば、マグネトロン18は、時間Ta(24
秒)発振駆動および時間Tb(6秒)発振停止を繰返す
ことになり、供給電力が0.2に相当する分だけカット
されて実質的に定格高周波出力を発生する。
【0026】制御回路23は、断続モードを選択したと
きには(電源電圧60Hz時)、電圧検出回路22が検
出する電源電圧(以下、単に検出電圧と称する)の状態
に基づいて制御用リレースイッチ14の溶着故障を判断
するようになっており、この溶着故障の判断は、定期的
に若しくは連続的に行なわれる。制御用リレースイッチ
14が正常にオンオフしているときには、電圧検出回路
22の検出電圧は、図2(d)に示すように、時間Ta
(24秒)の電圧Vb(例えば97V)および時間Tb
(6秒)の電圧Va(例えば100V)を繰返すように
なる。そこで、制御回路23は、制御用リレースイッチ
14のオンオフの1〜2サイクルに相当する時間以内に
電圧検出回路22の検出電圧が低い方の電圧Vbから高
い方の電圧Vaに変化したときには、正常と判断する。
【0027】しかして、制御用リレースイッチ14が溶
着故障したときには、制御用リレースイッチ14はオン
状態のままになるので、電圧検出回路22の検出電圧は
低い方の電圧Vbのままになる。したがって、制御回路
23は、制御用リレースイッチ14のオンオフの1〜2
サイクルに相当する時間が経過しても電圧検出回路22
の検出電圧が電圧Vbを継続して電圧Vaに変化しない
ことから、制御用リレースイッチ14の溶着故障と判断
して、電源用リレースイッチ7をオフさせるとともに、
操作パネル24の表示器26に溶着故障発生の旨を表示
させる。
【0028】このように本実施例によれば、制御回路2
3は、断続モード時(電源電圧60Hz時)に電圧検出
回路22の検出状態から前記制御用リレースイッチ14
が溶着故障と判断したときに電源用リレースイッチ7を
オフさせるようにしたので、高圧トランス13を商用電
源から切り離すことができる。したがって、制御用リレ
ースイッチ14に短絡故障が発生しても、高圧トランス
13のコイルに過大な電流が連続的に流れることを防止
することができ、高圧トランス13のコイルのサイズを
大きくしたり或いは高圧トランス13の冷却効果の向上
を図る必要がなくなり、製造コストの低廉化を図ること
ができる。
【0029】特に、本実施例によれば、制御回路23
は、電圧検出回路22の検出電圧の変化の有無に基づい
て制御用リレースイッチ14の溶着故障を判断するよう
にしたので、具体的には、制御用リレースイッチ14の
オンオフの1〜2サイクルに相当する時間(正常時より
も長い時間)が経過しても電圧検出回路22の検出電圧
が低い方の電圧Vbを継続して高い方の電圧Vaに変化
しないときに、制御用リレースイッチ14の溶着故障と
判断するようにしたので、制御用リレースイッチ14の
溶着故障を速やかに判断することができる。
【0030】しかも、本実施例によれば、制御回路23
は、制御用リレースイッチ14の溶着故障と判断したと
きには、その旨を操作パネル24に設けられた表示器2
6に表示させるようにしたので、使用者に、制御用リレ
ースイッチ14の溶着故障により調理が中断されたこと
を、既存の表示器26を用いて確実に知らせることがで
きる。
【0031】なお、上記説明では、電源電圧の周波数が
60Hzのときに、制御用リレースイッチ14をオンオ
フさせることによりマグネトロン18に50Hz時と同
様に定格高周波出力を発生させるようにしたが、本実施
例では、次のような場合にも制御用リレースイッチ14
をオンオフさせるようになっている。
【0032】すなわち、煮込み料理のように調理の種類
によっては、マグネトロン18を定格高周波出力よりも
低い出力で発振させる(低火力にする)とよい場合があ
る。この場合には、制御回路23は、電源電圧の周波数
が50Hzのときでも、制御用リレースイッチ14をオ
ンオフさせる断続モードを実行し、マグネトロン18の
高周波出力を低下させる。ここで、制御用リレースイッ
チ14のオンオフ周期およびオン時間は調理の種類毎に
設定される。電源電圧の周波数が60Hzのときには、
50Hzのときよりも制御用リレースイッチ14のオン
オフ周期のオン時間は短く設定される。そして、制御回
路23は、上述した場合にも、前述したような制御用リ
レースイッチ14の溶着故障の検出判断を行なうように
なっている。
【0033】マグネトロン18を定格高周波出力よりも
低い出力で発振させる煮込み料理のような場合には、制
御用リレースイッチ14が溶着故障すると、マグネトロ
ン18から定格高周波が出力され(50Hz時)、或い
は、定格以上の高周波が出力され(60Hz時)、秘調
理物を過剰加熱することになって、被調理物に吹きこぼ
れ、焦げを生じる問題がある。これに対して、本実施例
によれば、上述した低火力設定の場合にも、制御回路2
3は、制御用リレースイッチ14の溶着故障と判断した
ときには、電源用リレースイッチ7をオフさせるので、
調理物を過剰加熱する防止し得て、調理物に吹きこぼ
れ、焦げを生じることはない。
【0034】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例について説明するに、この第2の実施例の説明につ
いては、説明の便宜上、図1および図2を参照する。こ
の第2の実施例においては、制御回路23は、断続モー
ド時の制御用リレースイッチ14の溶着故障の判断は、
低い方の電圧Vaと高い方の電圧Vbとの差(ΔV=V
a−Vb)に基づいて行なうようになっており、この故
障判断も定期的若しくは連続的に行なわれるようになっ
ている。
【0035】具体的には、制御回路23は、制御用リレ
ースイッチ14のオンオフの1〜2サイクルに相当する
時間(正常時よりも長い時間)以内に電圧検出回路22
の検出電圧に差ΔV(=Va−Vb)の変化があるか否
かを検出し、制御用リレースイッチ14のオンオフの1
〜2サイクルに相当する時間が経過しても電圧検出回路
22の検出電圧に差ΔV(=Va−Vb)の変化がない
ときに、制御用リレースイッチ14の溶着故障と判断す
る。その後の動作は、上記第1の実施例と同様である。
【0036】したがって、この第2の実施例によっても
前記第1の実施例同様の効果を奏することができるとと
もに、次のような効果も得ることができる。すなわち、
電源電圧の変動により制御用リレースイッチ14のオフ
時の電圧Vaに相当する電圧がオン時の電圧Vbより低
下するようになった場合には、制御回路(23)は、制
御用リレースイッチ14のオンオフの1〜2サイクルに
相当する時間が経過しても電圧検出回路22の検出電圧
が電圧Vaに変化しないことから、制御用リレースイッ
チ14の溶着故障と誤判断する虞がある。
【0037】これに対して、この第2の実施例によれ
ば、制御用リレースイッチ14が正常にオンオフしてい
れば、電源電圧が変動しても、制御回路23は、制御用
リレースイッチ14のオンオフの1〜2サイクルに相当
する時間内に電圧検出回路22の検出電圧に差ΔVの変
化があることを検出するようになり、したがって、制御
用リレースイッチ14の溶着故障と誤判断することはな
くなって、確実な溶着故障判断を行なうことができる。
【0038】(第3の実施例)次に、本発明の第3の実
施例について説明するに、この第3の実施例の説明につ
いても、説明の便宜上、図1および図2を参照する。こ
の第3の実施例においては、制御回路23は、第1の実
施例または第2の実施例のようにして制御用リレースイ
ッチ14の溶着故障と判断したときには、直ちに電源用
リレースイッチ7をオフさせるのではなく、その後、制
御用リレースイッチ14のオンオフの数サイクルに相当
する時間待機し、この待機時間の経過後に電源用リレー
スイッチ7をオフさせるようになっている。なお、制御
回路23は、上記待機時間内において制御用リレースイ
ッチ14の溶着故障を検出しなくなったときには、電源
用リレースイッチ7をオンのままとして加熱調理運転を
続行させる。
【0039】したがって、この第3の実施例によっても
前記第1の実施例同様の効果を奏することができるとと
もに、次のような効果を得ることができる。他の電気機
器が商用電源に投入された場合、その大きな突入電流に
より電源電圧が一時的に低下する状態が発生することが
ある。そして、制御用リレースイッチ14のオフ時にこ
のような状態が発生すると、電圧検出回路22は高い方
の電圧Vaを検出し得なくなって、制御回路(23)
は、制御用リレースイッチ14の溶着故障と誤判断する
虞がある。
【0040】これに対して、この第3の実施例によれ
ば、制御回路23は、上記待機時間内において制御用リ
レースイッチ14の溶着故障を検出しなくなったときに
は、電源用リレースイッチ7をオンのままとするので、
高圧トランス13を商用電源から直ちに切り離すことは
なくて、最終的には誤判断することはない。また、現実
に制御用リレースイッチ14の溶着故障であったとして
も、制御用リレースイッチ14のオンオフの数サイクル
に相当する時間は加熱調理は続行されるので、短時間の
調理であれば調理を終了することができる。
【0041】(その他の実施例)上記実施例では、制御
用スイッチング手段としてリレースイッチ14を用いる
ようにしたが、代わりに、フォトトライアック若しくは
逆並列接続されたフォトサイリスタを用いるようにして
もよく、同様にして、電源用スイッチング手段として電
源用リレースイッチ7の代わりにフォトトライアック若
しくは逆並列接続されたフォトサイリスタを用いるよう
にしてもよい。この場合、フォトトライアック若しくは
フォトサイリスタは、制御回路23により通断電される
発光ダイオードによりオンオフされるものであり、ま
た、制御用スイッチング手段たる制御用フォトトライア
ック若しくはフォトサイリスタの故障は短絡故障であっ
て、制御用リレースイッチ14の溶着故障もこれに相当
する。その他、本発明は上記し且つ図面に示す実施例に
限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適
宜変形して実施し得ることは勿論である。
【0042】
【発明の効果】以上の記述で明らかなように、本発明の
電子レンジは、制御手段は、断続モード時に電圧検出手
段の検出状態から前記制御用スイッチング手段が短絡故
障と判断したときには、電源用スイッチング手段をオフ
させるようにしたので、高圧トランスを商用電源から切
り離すことができ、したがって、制御用スイッチング手
段に短絡故障が発生しても、高圧トランスのコイルに過
大な電流が連続的に流れることを防止することができ、
高圧トランスのコイルのサイズを大きくしたり或いは高
圧トランスの冷却効果の向上を図る必要がなくなり、製
造コストの低廉化を図ることができ、また、調理物を過
剰加熱することも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気的構成図
【図2】作用説明図
【符号の説明】
1は差込みプラグ(商用電源)、7は電源用リレースイ
ッチ(電源用スイッチング手段)、13は高圧トラン
ス、14は制御用リレースイッチ(制御用スイッチング
手段)、18はマグネトロン、22は電圧検出回路(電
圧検出手段)、23は制御回路(制御手段)、24は操
作パネル、26は表示器(表示手段)を示す。
フロントページの続き Fターム(参考) 3K086 AA10 BA08 CA20 CC02 CD02 CD10 DA04 DB02 DB14 DB15 EA20 FA02 FA03 3K090 AA11 AA15 BA01 EB11 EB14 EB35 3L086 AA01 CB20 CC22 DA01 DA19

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネトロンと、 商用電源の電源電圧を昇圧して前記マグネトロンを発振
    駆動するための駆動電圧を作成する高圧トランスと、 この高圧トランスと前記商用電源との間に設けられた電
    源用スイッチング手段と、 この電源用スイッチング手段と前記高圧トランスとが構
    成する電気回路に設けられた制御用スイッチング手段
    と、 前記電源電圧を検出する電圧検出手段と、 前記制御用スイッチング手段を連続的にオンする連続モ
    ードと設定された周期で断続的にオンオフする断続モー
    ドとを選択可能に設けられ、前記断続モード時に前記電
    圧検出手段の検出状態から前記制御用スイッチング手段
    が短絡故障と判断したときには、前記電源用スイッチン
    グ手段をオフさせる制御手段とを具備してなる電子レン
    ジ。
  2. 【請求項2】 制御手段は、断続モード時における電圧
    検出手段の検出電圧の変化の有無に基づいて短絡故障を
    判断するようになっていることを特徴とする請求項1記
    載の電子レンジ。
  3. 【請求項3】 制御手段は、断続モード時における電圧
    検出手段の検出電圧のうちの低い方の電圧の継続時間に
    基づいて短絡故障を判断するようになっていいることを
    特徴とする請求項1記載の電子レンジ。
  4. 【請求項4】 制御手段は、断続モード時における電圧
    検出手段の検出電圧の高い方の電圧と低い方の電圧との
    差に基づいて短絡故障を判断するようになっていること
    を特徴とする請求項1記載の電子レンジ。
  5. 【請求項5】 制御手段は、短絡故障の判断に電源電圧
    の周波数が60Hzであることを条件とするように設定
    されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の電子レンジ。
  6. 【請求項6】 制御手段は、短絡故障と判断したときに
    は、制御用スイッチング手段のオンオフ周期の数サイク
    ルに相当する時間の経過後に電源用スイッチング手段を
    オフさせるようになっていることを特徴とする請求項1
    ないし5のいずれかに記載の電子レンジ。
  7. 【請求項7】 制御手段は、短絡故障と判断したときに
    は、その旨を操作パネルの表示手段に表示させるように
    なっていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    かに記載の電子レンジ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015119287A1 (ja) * 2014-02-10 2015-08-13 シャープ株式会社 電子レンジ
JP2015148423A (ja) * 2014-02-10 2015-08-20 シャープ株式会社 電子レンジ
JP2015152251A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 シャープ株式会社 電子レンジ

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