JPH11176569A - 電子レンジ - Google Patents

電子レンジ

Info

Publication number
JPH11176569A
JPH11176569A JP33992297A JP33992297A JPH11176569A JP H11176569 A JPH11176569 A JP H11176569A JP 33992297 A JP33992297 A JP 33992297A JP 33992297 A JP33992297 A JP 33992297A JP H11176569 A JPH11176569 A JP H11176569A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
relay
magnetron
microwave oven
turned
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33992297A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Yadono
均 宿野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP33992297A priority Critical patent/JPH11176569A/ja
Publication of JPH11176569A publication Critical patent/JPH11176569A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
  • Electric Ovens (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高圧リレーを用いることなく1種類の高圧コ
ンデンサで電源周波数の違いに対応でき、しかも、マグ
ネトロンの異常昇温や調理物の過加熱等を事前に防止で
きる電子レンジを提供すること。 【解決手段】 電源周波数が50Hzのときには、DC
リレー19がオン状態に保持され、高圧トランス9から
マグネトロン23に電源が連続的に与えられる。また、
電源周波数が60Hzのときには、DCリレー19がオ
ンオフされ、高圧トランス9からマグネトロン23に電
源を断続的に与えられる。このため、高圧リレーを用い
ることなく1種類の高圧コンデンサ25で電源周波数の
違いに対応できる。しかも、DCリレー19がオフされ
る直前のマグネトロン23の温度変化率と、DCリレー
19がオフされた際のマグネトロン23の温度変化率と
に基づいてDCリレー19がオンしっぱなしになってい
ることが判別され、調理が自動的に止まるので、マグネ
トロン23の異常昇温や調理物の過加熱等が事前に防止
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高圧トランスの給
電路にリレーが介在された構成の電子レンジに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】電子レンジには、高圧
コンデンサに対して並列に別の高圧コンデンサを接続
し、両高圧コンデンサの端子間を結ぶ接続路に高圧リレ
ーを介在した構成のものがある。この構成の場合、電源
周波数が50Hzのときには、高圧リレーをオンするこ
とに伴い両高圧コンデンサを通してマグネトロンに電源
を与え、電源周波数が60Hzのときには、高圧リレー
をオフすることに伴い一方の高圧コンデンサを通してマ
グネトロンに電源を与え、マグネトロンの出力を調整し
ている。
【0003】上記電子レンジの場合、2種類の高圧コン
デンサを必要とする上、2種類の高圧コンデサの使用状
態を切換える高圧リレーを必要とするので、部品点数が
増え、コストがかかってしまう。そこで、電源周波数が
50Hzのときには、高圧トランスの一次側の給電路に
介在されたリレーを常時オンして高圧トランスの一次側
に電源を連続的に与え、電源周波数が60Hzのときに
は、リレーをオンオフして高圧トランスの一次側に電源
を断続的に与えることが考えられる。
【0004】上記電子レンジの場合、高圧トランスの二
次側からマグネトロンへの給電量が電源周波数に応じて
変わり、マグネトロンの出力が調整されるので、高圧リ
レーを用いることなく、1種類の高圧コンデンサで電源
周波数の違いに対応できる。しかしながら、60Hz時
にリレーが故障等してオンしっぱなしになると、高圧ト
ランスを通してマグネトロンに電源が連続的に与えられ
るので、マグネトロンの出力が異常に高くなり、調理物
が過加熱されたり、マグネトロンが異常昇温する虞れが
ある。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、高圧リレーを用いることなく1種類
の高圧コンデンサで電源周波数の違いに対応でき、しか
も、マグネトロンの異常昇温や調理物の過加熱等を事前
に防止できる電子レンジを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電子レン
ジは、調理室内にマイクロ波を照射するマグネトロン
と、前記マグネトロンに電源を与える高圧トランスと、
前記高圧トランスの給電路に介在されたリレーと、前記
リレーを電源周波数に応じて駆動制御することに伴い前
記マグネトロンの出力を調整する制御手段と、前記リレ
ーが動作しているか否かを判別する判別手段とを備えた
ところに特徴を有している。上記手段によれば、リレー
が電源周波数に応じて駆動制御されることに伴い、高圧
トランスからマグネトロンに与えられる電力量が変わ
り、マグネトロンの出力が調整される。このため、高圧
リレーを用いることなく1種類の高圧コンデンサで電源
周波数の違いに対応できるので、装置がコストダウンさ
れる。しかも、リレーがオンしっぱなしになっているこ
とを検出し、異常処置を行うことができるので、マグネ
トロンの異常昇温や調理物の過加熱が未然に防止され
る。
【0007】請求項2記載の電子レンジは、判別手段
が、マグネトロンの温度を検出する温度検出手段を有
し、この温度検出手段からの出力信号に基づいてリレー
が動作しているか否かを判別するところに特徴を有して
いる。上記手段によれば、マグネトロンが異常昇温した
ことをサーマルスイッチ等で検出する場合とは異なり、
マグネトロンの異常昇温を事前に判別して異常処置を行
うことができるので、マグネトロンの異常昇温および調
理物の過加熱が確実に防止される。これと共に、マグネ
トロンの昇温を直接的に検出できるので、特にマグネト
ロンの異常昇温を防止する点で有利になる。
【0008】請求項3記載の電子レンジは、判別手段
が、リレーのオフ時におけるマグネトロンの温度に基づ
いてリレーが動作しているか否かを判別するところに特
徴を有している。上記手段によれば、リレーのオフ時に
はマグネトロンの温度が低下したり、温度上昇率が小さ
くなるので、リレーがオンしっぱなしになっていること
をマグネトロンの温度に基づいて判別し易くなる。
【0009】請求項4記載の電子レンジは、判別手段
が、調理初期から所定時間が経過するまでのマグネトロ
ンの温度変化率に基づいてリレーが動作しているか否か
を判別するところに特徴を有している。上記手段によれ
ば、マグネトロンの温度上昇率が異常に高いことに基づ
いて、リレーがオンしっぱなしになっていることを判別
できる。この場合、温度検出手段からの出力信号をリレ
ーのオフタイミングに合わせて処理する等の手間がなく
なるので、異常の判別が簡単になる。
【0010】請求項5記載の電子レンジは、判別手段
が、マグネトロンから出力されるマイクロ波を検出する
マイクロ波検出手段を有し、このマイクロ波検出手段か
らの出力信号に基づいてリレーが動作しているか否かを
判別するところに特徴を有している。上記手段によれ
ば、リレーのオフタイミングでマグネトロンからマイク
ロ波が出力されていることに基づいて、リレーがオンし
っぱなしになっていることを判別できる。このため、マ
グネトロンの異常昇温を事前に判別して異常処置を行う
ことができるので、マグネトロンの異常昇温および調理
物の過加熱が確実に防止される。これと共に、マグネト
ロンの高出力化を直接的に検出できるので、特に調理物
の過加熱防止の点で有利になる。
【0011】請求項6記載の電子レンジは、判別手段
が、リレーに流れる電流を検出する電流検出手段を有
し、この電流検出手段からの出力信号に基づいてリレー
が動作しているか否かを判別するところに特徴を有して
いる。上記手段によれば、リレーのオフタイミングでリ
レーに電流が流れていることに基づいて、リレーがオン
しっぱなしになっていることを判別できる。このため、
マグネトロンの異常昇温を事前に判別して異常処置を行
うことができるので、マグネトロンの異常昇温および調
理物の過加熱が確実に防止される。これと共に、例えば
カレントトランス等を用いてリレーに流れる電流を検出
できるので、電気回路構成が簡単になる。
【0012】請求項7記載の電子レンジは、判別手段
が、高圧トランスに印加される電圧を検出するフォトカ
プラを有し、このフォトカプラからの出力信号に基づい
てリレーが動作しているか否かを判別するところに特徴
を有している。上記手段によれば、リレーのオフタイミ
ングで高圧トランスに電圧が印加されていることに基づ
いて、リレーがオンしっぱなしになっていることを判別
できる。このため、マグネトロンの異常昇温を事前に判
別して異常処置を行うことができるので、マグネトロン
の異常昇温および調理物の過加熱が確実に防止される。
これと共に、制御手段と商用交流電源との間がフォトカ
プラを介して電気的に絶縁されるので、制御手段に商用
交流電源が印加され、制御手段が故障することが防止さ
れる。
【0013】請求項8記載の電子レンジは、リレーが動
作していないことが判別されると、制御手段が高圧トラ
ンスを断電するところに特徴を有している。上記手段に
よれば、リレーがオンしっぱなしになっていると、高圧
トランスからマグネトロンへの給電が止まり、調理が自
動的に中止されるので、使用者が調理を手動停止する必
要がなくなる。
【0014】請求項9記載の電子レンジは、リレーが動
作していないことが判別されると、制御手段が表示手段
にリレーの不動作に関する表示を行うところに特徴を有
している。上記手段によれば、リレーがオンしっぱなし
になっていることが表示されるので、使用者に異常を目
で知らせることができる。
【0015】請求項10記載の電子レンジは、リレーが
動作していないことが判別されると、制御手段が、鳴動
手段を鳴動させるところに特徴を有している。上記手段
によれば、リレーがオンしっぱなしになっていると、鳴
動手段が鳴動するので、使用者に異常を耳で知らせるこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
ないし図4に基づいて説明する。まず、図4の(a)に
おいて、キャビネット1は前面が開口する箱状をなすも
のであり、キャビネット1の内部には調理室2が形成さ
れている。そして、キャビネット1には扉3が回動可能
に装着されており、調理室2の前面開口部は、扉3の回
動操作に伴い開閉される。
【0017】キャビネット1の前面には、右側部に位置
して操作パネル4が配設されており、操作パネル4には
スタートキー5,時間ダイアル6,液晶表示装置7等が
装着されている。また、キャビネット1の内部には、図
4の(b)に示すように、操作パネル4の後方に位置し
て機械室8が形成されている。この機械室8内の底部に
は高圧トランス9が配設されており、図1に示すよう
に、高圧トランス9の一次コイル9aには、給電路に相
当する電源線10aおよび10bが接続され、電源線1
0aおよび10bには電源コンセント11が接続されて
いる。
【0018】電源線10aおよび10bには、マイクロ
スイッチからなるドアスイッチ12aおよび12bが介
在されている。これらドアスイッチ12aおよび12b
は、キャビネット1に装着されたものであり、扉3の開
放時にオフされ、扉3の閉成時にオンされる。尚、符号
13および14は、一方の電源線10aに介在された温
度ヒューズ(電流ヒューズ)およびサーマルスイッチを
示している。
【0019】機械室4内には、プリント配線基板からな
る回路基板15が配設されており、回路基板15には、
マイクロコンピュータを主体とする制御装置16が搭載
されている。この制御装置16は、CPU,ROM,R
AM,入力インターフェース,出力インターフェース等
(いずれも図示せず)を有するものであり、制御装置1
6には、電源コンセント11,電源線10aおよび10
b,降圧トランス17,整流回路(図示せず)を通して
5Vの直流駆動電源が与えられる。
【0020】尚、制御装置16は制御手段に相当するも
のである。また、符号17aは降圧トランス17の一次
コイル、符号17bは降圧トランス17の二次コイルを
示している。
【0021】電源線10bにはメインリレー18の常開
接点18aが介在されている。このメインリレー18は
コイル18bを有するものであり、制御装置16は、ス
タートキー5の操作を検出すると、コイル18bに電源
を与え、常開接点18aを閉成する。
【0022】電源線10aにはDCリレー19の常開接
点19aが介在されている。このDCリレー19のコイ
ル19bは、トランジスタ20および抵抗20aを介し
て制御装置16に接続されており、制御装置16は、メ
インリレー18のオン状態でトランジスタ20をオンす
ることに伴いDCリレー19のコイル19bに12Vの
駆動電源を与え、常開接点19aを閉成する。これによ
り、電源コンセント11から電源線10aおよび10b
を通して高圧トランス9の一次コイル9aに電源を与え
る。
【0023】制御装置16のROMには周波数検出プロ
グラムが書込まれており、制御装置16は、降圧トラン
ス17の二次コイル17bからの交流出力を周波数検出
プログラムに基づいて処理することに伴い、電源周波数
が50Hzであるか60Hzであるかを判別する。
【0024】操作パネル4には出力選択キー21(図4
のa参照)が装着されている。この出力選択キー21
は、レンジ出力を「強,弱」のいずれかに選択するもの
であり、制御装置16は、電源周波数の判別結果とレン
ジ出力の選択結果とに基づいてトランジスタ20を駆動
制御する。これにより、DCリレー19を駆動制御し、
高圧トランス9の一次コイル9aに対する給電量を調整
する。
【0025】高圧トランス9の一方の二次コイル9bに
は、図1に示すように、電源線22aおよび22bが接
続されており、電源線22aおよび22bはマグネトロ
ン23の陰極端子に接続されている。このマグネトロン
23は、図4の(b)に示すように、機械室8内に高圧
トランス9の上方に位置して配設されたものであり、マ
グネトロン23の陽極端子は、図1に示すように、アー
スされている。
【0026】高圧トランス9の他方の二次コイル9cに
は電源線24aおよび24bが接続されており、一方の
電源線24aはアースされ、他方の電源線24bは高圧
コンデンサ25を介して電源線22aに接続されてい
る。この高圧コンデサ25は、50Hzに対応する大容
量のものであり、高圧コンデサ25には抵抗26が並列
に接続されている。尚、符号27は、高圧コンデンサ2
5および抵抗26が収納されたケースを示すものであ
り、ケース27はアースされている。
【0027】電源線22aおよび24bの共通接続点に
は高圧ダイオード28の陰極端子が接続されており、高
圧ダイオード28の陽極端子はアースされている。この
高圧ダイオード28は、高圧コンデンサ25と共に倍電
圧整流回路を構成するものであり、高圧トランス9の一
次コイル9aに電源が与えられると、二次コイル9bお
よび9cの誘起電圧が倍電圧整流されてマグネトロン2
3に与えられ、マグネトロン23からマイクロ波が出力
される。
【0028】機械室4内には、図4の(b)に示すよう
に、導波管29が配設されている。この導波管29は、
機械室8の左側壁に装着されたものであり、マグネトロ
ン23からのマイクロ波は、導波管29および励振口
(図示せず)を通して調理室2内に照射される(レンジ
調理)。
【0029】電源線10aおよび10b間には、図1に
示すように、RTモータ30が接続されている。このR
Tモータ30は、キャビネット1内に配設されたもので
あり、RTモータ30の回転軸30aは、図4の(a)
に示すように、調理室2内に突出している。この回転軸
30aには、調理物を載置するためのガラス皿(図示せ
ず)が装着されており、スタートキー5が操作される
と、電源コンセント11,電源線10aおよび10を通
してRTモータ30に電源が与えられ、ガラス皿の回転
状態でレンジ調理が行われる。
【0030】機械室8内には、図4の(b)に示すよう
に、高圧コンデンサ25の上方に位置してファンモータ
31aが配設されており、ファンモータ31aの回転軸
にはファン31bが装着されている。このファンモータ
31aは、図1に示すように、電源線10aおよび10
b間に接続されたものであり、スタートキー5が操作さ
れると、電源コンセント11,電源線10aおよび10
bを通してファンモータ31aに電源が与えられる。す
ると、ファン31bが回転し、マグネトロン23および
高圧コンデンサ25等の電装部品に冷却風が吹付けられ
る。尚、図4の符号31は、ファンモータ31aとファ
ン31bとから構成されたファン装置を示している。
【0031】電源線10aおよび10b間には、図1に
示すように、庫内灯32が接続されている。この庫内灯
32は、調理室2内の天井部に配設されたものであり、
スタートキー5が操作されると、電源コンセント11,
電源線10aおよび10bを通して庫内灯32に電源が
与えられる。すると、庫内灯32が発光し、調理室2内
が照明される。
【0032】マグネトロン23には、図3に示すよう
に、サーミスタ33がねじ止めされている。このサーミ
スタ33は、マグネトロン23の温度を検出する温度検
出手段に相当するものであり、図2は、サーミスタ33
からの出力信号V(=マグネトロン23の温度)を示し
ている。ここで、DCリレー19の常開接点19aがオ
ンオフしているときには、常開接点19aのオンオフに
応じてマグネトロン23が通断電される上、ファン装置
31からマグネトロン23に冷却風が吹付けられるの
で、実線で示すように、出力信号Vが上昇したり、下降
したりする。
【0033】これに対して常開接点19aがオンしっぱ
なしになっているときには、マグネトロン23が継続的
に通電されるので、二点鎖線で示すように、出力信号V
が上昇する。下記〜は、常開接点19aがオンしっ
ぱなしになる条件を列記したものである。 常開接点19aが溶着する。 トランジスタ20のコレクタ(C)−エミッタ(E)
間がショートする。 トランジスタ20のベース(B)とHiレベル(5
V)とがショートする。 制御装置16の出力ポートからHiレベル信号が出力
され続ける。
【0034】次に上記構成の作用について説明する。制
御装置16は、時間ダイアル6の操作を検出すると、時
間ダイアル6の操作量に応じて調理時間Tを設定する。
そして、表示装置7に調理時間Tを表示し、出力設定キ
ー21の操作を待つ。ここでレンジ出力が「強」に設定
されたことを検出すると、電源周波数の判別結果とレン
ジ出力「強」とに基づいてトランジスタ20の駆動パタ
ーンを設定する。
【0035】制御装置16は、トランジスタ20の駆動
パターンを設定すると、スタートキー5の操作を待つ。
ここで、スタートキー5の操作を検出すると、メインリ
レー18のコイル18bに電源を与え、メインリレー1
8の常開接点18aを閉成する。すると、RTモータ3
0および庫内灯32に電源が与えられ、ガラス皿が回転
し、調理室2内が照明される。
【0036】制御装置16は、スタートキー5の操作を
検出すると、RTモータ30および庫内灯32に電源を
与えると共に、駆動パターンに基づいてトランジスタ2
0を制御する。以下、トランジスタ20の制御内容を電
源周波数別に説明する。
【0037】<電源周波数が50Hzである場合>制御
装置16は、トランジスタ20を連続的にオンすること
に基づいてDCリレー19をオン状態に保持する。そし
て、高圧トランス9からマグネトロン23に電源を連続
的に与え、マグネトロン23から調理室2内にマイクロ
波を500Wあるいは600Wの最高出力で照射し、レ
ンジ調理を開始する。
【0038】制御装置16は、レンジ調理を開始する
と、表示装置7の調理時間Tの表示値を時間の経過と共
に減らし、表示装置7に残り調理時間を表示する。この
状態で、残り調理時間が「0」になったことを検出する
と、メインリレー18のコイル18bおよびDCリレー
19のコイル19bを断電し、マグネトロン23,RT
モータ30,庫内灯32に対する給電を停止する。
【0039】<電源周波数が60Hzである場合>制御
装置16は、「24秒オン(図2のTa)/6秒オフ
(図2のTb)」のサイクルでトランジスタ20を制御
することに基づいてDCリレー19を断続的にオンす
る。そして、高圧トランス9からマグネトロン23に電
源を断続的に与え、マグネトロン23から調理室2内に
マイクロ波を500Wあるいは600Wの最高出力で照
射し、レンジ調理を開始する。
【0040】制御装置16は、レンジ調理を開始する
と、表示装置7の調理時間Tの表示値を時間の経過と共
に減らし、表示装置7に残り調理時間を表示する。この
状態で、残り調理時間が「0」になったことを検出する
と、メインリレー18のコイル18aおよびDCリレー
19のコイル19aを断電し、マグネトロン23,RT
モータ30,庫内灯32に対する給電を停止する。
【0041】制御装置16は、レンジ調理を開始する
と、DCリレー19がオフされる直前のタイミングでサ
ーミスタ33からの出力信号Vを検出し、図2に示すよ
うに、出力信号Vの変化率K1 (=ΔV1 /ΔT1 )を
演算する。次に、DCリレー19がオフされるタイミン
グでサーミスタ33からの出力信号Vを検出し、出力信
号Vの変化率K2 (=ΔV2 /ΔT1 )を演算する。そ
して、変化率K1 およびK2 を比較し、両者が大幅に相
違している場合には、DCリレー19の常開接点19a
がオフされたと判断し、両者が略同一である場合には、
常開接点19aがオンしっぱなしになっていると判断す
る。
【0042】制御装置16は、DCリレー19がオフさ
れたと判断すると、レンジ調理を継続して行う。また、
DCリレー19がオンしっぱなしになっていると判断す
ると、メインリレー18のコイル18bを断電し、常開
接点18aをオフする。これにより、マグネトロン2
3,RTモータ30,庫内灯32に対する給電を停止
し、レンジ調理を中止する。これと共に、表示装置7に
エラーメッセージを表示したり、ブザー34(図1参
照)を鳴動させ、DCリレー19の異常を報知する。
尚、ブザー34は鳴動手段に相当するものであり、機械
室8内に配設されている。また、図1の符号35は、制
御装置16およびサーミスタ33から構成された判別手
段を示すものであり、判別手段35は、DCリレー19
の異常判別動作をDCリレー19のオフタイミング毎に
繰返す。
【0043】上記実施例によれば、DCリレー19を電
源周波数に応じて駆動制御することに伴い、高圧トラン
ス9からマグネトロン23に与える電力量を変え、マグ
ネトロン23の出力を調整した。このため、高圧リレー
を用いることなく1種類の高圧コンデンサ25で電源周
波数の違いに対応できるので、装置がコストダウンされ
る。これと共に、高圧トランス9をオンオフするにあた
って、レンジ出力の強・弱を設定する既存のDCリレー
19を用いることができるので、専用のリレーを追加す
る必要がなくなり、この点からも装置がコストダウンさ
れる。しかも、DCリレー19がオンしっぱなしになっ
ている異常を検出して異常処置を行ったので、マグネト
ロン23の異常昇温や調理物の過加熱が未然に防止され
る。
【0044】また、マグネトロン23の温度に基づいて
DCリレー19がオンしっぱなしになっていることを判
別した。このため、マグネトロン23が異常昇温したこ
とをサーマルスイッチ14等で検出する場合とは異な
り、マグネトロン23の異常昇温を事前に判別して異常
処置を行うことができるので、マグネトロン23の異常
昇温および調理物の過加熱が確実に防止される。これと
共に、マグネトロン23の昇温を直接的に検出できるの
で、特にマグネトロン23の異常昇温を防止する点で有
利になる。
【0045】また、DCリレー19のオフ時にマグネト
ロン23の温度変化率K2 を検出した。このため、DC
リレー19のオフ時にマグネトロン23が温度低下した
り、マグネトロン23の温度上昇率が小さくなり、マグ
ネトロン23の温度変化率K1 およびK2 間に大きな違
いが生じるので、DCリレー19がオンしっぱなしにな
っていることを判別し易くなる。
【0046】また、DCリレー19がオンしっぱなしに
なっていることが判別されたときには、高圧トランス9
からマグネトロン23への給電を停止した。このため、
調理が自動的に止まるので、使用者がとりけしキー(図
示せず)等を操作して調理を手動で停止する必要がなく
なる。また、DCリレー19がオンしっぱなしになって
いることが判別されたときには、表示装置7にエラーメ
ッセージを表示したので、使用者に異常を目で知らせる
ことができる。これと共に、ブザー34を鳴動させたの
で、使用者に異常を耳で知らせることができる。
【0047】尚、上記第1実施例においては、DCリレ
ー19のオフ時の温度変化率K2 とDCリレー19がオ
フされる直前の温度変化率K1 と比較したが、これに限
定されるものではなく、例えばROMに基準値Koを予
め書込んでおき、温度変化率K2 を基準値Koと比較し
ても良い。
【0048】また、上記第1実施例においては、DCリ
レー19のオフ時の温度変化率K2とオン時の温度変化
率K1 とを比較したが、これに限定されるものではな
く、例えばDCリレー19がオフされる直前の温度T1
とオフ時の温度T2 とを比較し、「T2 >T1 」である
場合にDCリレー19の不動作を判断しても良い。
【0049】次に本発明の第2実施例を図5に基づいて
説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材については
同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材に
ついてのみ説明を行う。制御装置16は、電源周波数が
「60Hz」でレンジ出力が「強」である場合、調理開
始から所定時間T3 が経過したことを検出すると、サー
ミスタ33からの出力信号に基づいてマグネトロン23
の温度変化率K3 (=ΔV3 /ΔT3 )を演算する。
【0050】制御装置16は、温度変化率K3 を演算す
ると、「Ko−ΔKo≦K3 ≦Ko+ΔKo(KoはR
OMに予め書込まれた基準値,ΔKoはROMに予め書
込まれた許容値である)」であるかを判断する。例えば
「Ko−ΔKo≦K3 ≦Ko+ΔKo」である場合、D
Cリレー19がオンオフしていると判断し、調理を継続
する。
【0051】制御装置16は、「K3 >Ko+ΔKo」
である場合、DCリレー19がオンしっぱなしになって
いると判断し、メインリレー18のコイル18bを断電
してレンジ調理を中止する。これと共に、表示装置7に
エラーメッセージを表示したり、ブザー34を鳴動さ
せ、DCリレー19の異常を報知する。尚、所定時間Δ
T3 は、時間ダイアル6による設定時間Tに基づいて制
御装置16が演算するものであり、例えば、「ΔT3 =
T/2」のように算出される。
【0052】上記実施例によれば、調理開始から所定時
間ΔT3 が経過するまでのマグネトロン23の温度変化
率K3 に基づいて、DCリレー19がオンしっぱなしに
なっていることを判別した。このため、DCリレー19
のオフタイミングを抽出してサーミスタ33からの出力
信号を処理するソフトウエア的な手間がなくなるので、
DCリレー19の不動作が簡単に判別される。しかも、
DCリレー19の不動作を調理初期に判別して異常処置
を行うことができるので、マグネトロン23の異常昇温
防止,調理物の過加熱防止の点で有利になる。
【0053】尚、上記第2実施例においては、時間ダイ
アル6による設定時間Tに基づいて制御装置16が所定
時間ΔT3 を演算する構成としたが、これに限定される
ものではなく、例えば制御装置16のROMに所定時間
ΔT3 の値を予め書込んでおく構成としても良い。
【0054】また、上記第2実施例においては、所定時
間ΔT3 のカウントを調理開始を起点に行ったが、これ
に限定されるものではなく、例えば調理開始から数十秒
後を起点に行っても良く、要は、調理初期であれば良
い。
【0055】また、上記第1および第2実施例において
は、マグネトロン23にサーミスタ33を接触させ、マ
グネトロン23の温度を直接的に検出したが、これに限
定されるものではなく、例えばマグネトロン23から離
間してサーミスタ33を配設したり、マグネトロン23
の表面温度を赤外線センサで検出しても良く、要はマグ
ネトロン23の温度が実質的に検出できれば良い。
【0056】次に本発明の第3実施例を図6および図7
に基づいて説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材
については同一の符号を付して説明を省略し、以下、異
なる部材についてのみ説明を行う。まず、図6におい
て、導波管29にはスリット29aが形成されており、
マグネトロン23から照射されたマイクロ波の微量がス
リット29aを通して外部に漏れるようになっている。
【0057】導波管29には、マイクロ波検出手段に相
当するマイクロ波センサ36が装着されている。このマ
イクロ波センサ36は、スリット29aから漏出するマ
イクロ波を検出し、マイクロ波レベルに応じたマイクロ
波検出信号を出力するものであり、マイクロ波検出信号
は、アンプ37により増幅された後に制御装置16に与
えられる。
【0058】制御装置16は、電源周波数が「60H
z」でレンジ出力が「強」である場合、調理開始と同時
にマイクロ波検出センサ36からの出力信号を検出す
る。そして、図7の(a)に示すように、DCリレー1
9のオフタイミング(Tb)でマイクロ波検出信号が出
力されていないことを検出すると、DCリレー19がオ
フされたと判断し、調理を継続する。
【0059】制御装置16は、図7の(b)に示すよう
に、DCリレー19のオフタイミング(Tb)でマイク
ロ波検出信号が出力されていることを検出すると、DC
リレー19がオンしっぱなしになっていると判断し、メ
インリレー18のコイル18bを断電してレンジ調理を
中止する。これと共に、表示装置7にエラーメッセージ
を表示したり、ブザー34を鳴動させる。尚、制御装置
16は、DCリレー19の異常判別動作をDCリレー1
9のオフタイミング毎に繰返す。
【0060】上記実施例によれば、マグネトロン23か
らマイクロ波が出力されているか否かに基づいてDCリ
レー19がオンしっぱなしになっていることを判別し
た。このため、マグネトロン23の異常昇温を事前に判
別して異常処置を行うことができるので、マグネトロン
23の異常昇温および調理物の過加熱が確実に防止され
る。これと共に、マグネトロン23の高出力化を直接的
に検出できるので、特に調理物の過加熱防止の点で有利
になる。
【0061】尚、上記第3実施例においては、調理開始
と同時にマイクロ波検出センサ36からの出力信号を検
出したが、これに限定されるものではなく、調理開始か
ら所定時間経過後にマイクロ波検出センサ36からの出
力信号を検出しても良い。
【0062】次に本発明の第4実施例を図8に基づいて
説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材については
同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材に
ついてのみ説明を行う。一方の電源線10aには、DC
リレー19の常開接点19aと高圧トランス9の一次コ
イル9aとの間に位置して電流検出手段に相当するカレ
ントトランス38が介在されている。
【0063】このカレントトランス38は、DCリレー
19の常開接点19aに流れる電流を検出して電流レベ
ルに応じた信号を出力するものであり、制御装置16
は、調理開始と同時にカレントトランス38からの出力
信号を検出する。そして、DCリレー19のオフタイミ
ングでDCリレー19に電流が流れていないことを検出
すると、DCリレー19がオフされたと判断し、調理を
継続する。
【0064】制御装置16は、DCリレー19のオフタ
イミングでDCリレー19に電流が流れていることを検
出すると、DCリレー19がオンしっぱなしになってい
ると判断し、メインリレー18のコイル18bを断電し
てレンジ調理を中止する。これと共に、表示装置7にエ
ラーメッセージを表示したり、ブザー34を鳴動させ
る。尚、制御装置16は、DCリレー19の異常判別動
作をDCリレー19のオフタイミング毎に繰返す。
【0065】上記実施例によれば、DCリレー19のオ
フタイミングでDCリレー19に電流が流れていること
に基づいて、DCリレー19がオンしっぱなしになって
いることを判別した。このため、マグネトロン23の異
常昇温を事前に判別して異常処置を行うことができるの
で、マグネトロン23の異常昇温および調理物の過加熱
が確実に防止される。これと共に、カレントトランス3
8を用いてDCリレー19に流れる電流を検出できるの
で、電気回路構成が簡単になる。
【0066】次に本発明の第5実施例を図9に基づいて
説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材については
同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材に
ついてのみ説明を行う。フォトトライアックカプラ39
は、フォトダイオード39aとフォトトランジスタ39
bとから構成されたものであり、フォトダイオード39
aの陰極端子は一方の電源線10aに接続され、陽極端
子は他方の電源線10bに接続されている。
【0067】フォトトライアックカプラ39のフォトト
ランジスタ39bは制御装置16に接続されており、高
圧トランス9の一次コイル9aに電圧が印加されていな
い状態では、フォトトランジスタ39bがオフされ、フ
ォトトライアックカプラ39から制御装置16に与えら
れる信号がHiレベルになる。また、一次コイル9aに
電圧が印加されると、フォトトランジスタ39bがオン
され、フォトトライアックカプラ39から制御装置16
に与えられる信号がLoになる。
【0068】制御装置16は、調理開始と同時にフォト
トライアックカプラ39からの出力信号を検出する。そ
して、DCリレー19のオフタイミングでフォトトトラ
イアックカプラ39からの出力信号がLoであると判断
すると、DCリレー19がオフされたと判断し、調理を
継続する。
【0069】制御装置16は、DCリレー19のオフタ
イミングでフォトトライアックカプラ39からの出力信
号がHiであると判断すると、DCリレー19がオンし
っぱなしになっていると判断し、メインリレー18のコ
イル18bを断電してレンジ調理を中止する。これと共
に、表示装置7にエラーメッセージを表示したり、ブザ
ー34を鳴動させる。尚、制御装置16は、DCリレー
19の異常判別動作をDCリレー19のオフタイミング
毎に繰返す。
【0070】上記実施例によれば、DCリレー19のオ
フタイミングで高圧トランス9の一次コイル9aに電圧
が印加されていることに基づいて、DCリレー19がオ
ンしっぱなしになっていることを判別した。このため、
マグネトロン23の異常昇温を事前に判別して異常処置
を行うことができるので、マグネトロン23の異常昇温
および調理物の過加熱が確実に防止される。これと共
に、制御装置16と商用交流電源との間がフォトトライ
アックカプラ39を介して電気的に絶縁されるので、制
御装置16に商用交流電源が印加され、制御装置16が
故障することが防止される。
【0071】尚、上記第5実施例においては、高圧トラ
ンス9の一次コイル9aに印加される電圧をフォトトラ
イアックカプラ39により検出したが、これに限定され
るものではなく、例えば高圧トランス9の二次コイル9
bあるいは9cに印加される電圧をフォトトライアック
カプラ39により検出しても良い。
【0072】また、上記第1,3〜第5実施例において
は、DCリレー19がオフしないことが1回検出された
時点でDCリレー19の異常と即座に判断したが、これ
に限定されるものではなく、例えばDCリレー19がオ
フしないことが連続的に複数回あるいは断続的に複数回
検出された時点でDCリレー19の異常と判断しても良
い。
【0073】また、上記第1〜第5実施例においては、
DCリレー19がオンしっぱなしになっているときには
表示装置7にエラーメッセージを表示したが、例えばD
Cリレー19の異常を示す図柄等を表示しても良い。
【0074】また、上記第1〜第5実施例においては、
調理時間Tを時間ダイアル6により手動設定する構成と
したが、これに限定されるものではなく、例えば調理物
の重量を検出する重量センサを設け、制御装置16が重
量センサからの出力信号に基づいて調理時間Tを自動的
に設定する構成としても良い。あるいは、調理物の表面
温度を検出する赤外線センサを設け、制御装置16が赤
外線センサからの出力信号に基づいて調理終了を検出す
る構成としても良い。
【0075】また、上記第1〜第5実施例においては、
高圧トランス9を電源周波数に応じて駆動制御するにあ
たって、レンジ出力切換用のDCリレー19を用いた
が、これに限定されるものではなく、例えば高圧トラン
ス9の一次側に専用リレーを設けても良い。
【0076】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電子レンジは次の効果を奏する。請求項1記載の手段
によれば、リレーを電源周波数に応じて駆動制御するこ
とに基づいてマグネトロンの出力を調整した。このた
め、高圧リレーを用いることなく1種類の高圧コンデン
サで電源周波数の違いに対応できるので、装置がコスト
ダウンされる。これと共に、高圧トランスをオンオフす
るにあたって、レンジ出力の強・弱を設定する既存のリ
レーを用いることができるので、専用のリレーを追加す
る必要がなくなり、この点からも装置がコストダウンさ
れる。しかも、リレーがオンしっぱなしになっている異
常を検出した。このため、マグネトロンの高出力化を検
出して異常処置を行うことができるので、マグネトロン
の異常昇温や調理物の過加熱が防止される。
【0077】請求項2記載の手段によれば、マグネトロ
ンの温度に基づいてリレーがオンしっぱなしになってい
ることを判別した。このため、マグネトロンの異常昇温
を事前に判別して異常処置を行うことができるので、マ
グネトロンの異常昇温および調理物の過加熱が確実に防
止される。これと共に、マグネトロンの昇温を直接的に
検出できるので、マグネトロンの異常昇温が確実に防止
される。
【0078】請求項3記載の手段によれば、マグネトロ
ンの温度に大きな違いが生じるリレーのオフ時にマグネ
トロンの温度を検出したので、リレーがオンしっぱなし
になっていることを判別し易くなる。請求項4記載の手
段によれば、調理初期から所定時間が経過するまでのマ
グネトロンの温度変化率を検出したので、リレーがオン
しっぱなしになっていることを簡単なソフトウェア構成
で判別できる。これと共に、リレーの異常を調理初期に
判別して異常処置を行うことができるので、マグネトロ
ンの異常昇温防止,調理物の過加熱防止の点で有利にな
る。
【0079】請求項5記載の手段によれば、マグネトロ
ンからマイクロ波が出力されているか否かに基づいて、
リレーがオンしっぱなしになっていることを判別した。
このため、マグネトロンの異常昇温を事前に判別して異
常処置を行うことができるので、マグネトロンの異常昇
温および調理物の過加熱が確実に防止される。これと共
に、マグネトロンの高出力化を直接的に検出できるの
で、特に調理物の過加熱防止の点で有利になる。
【0080】請求項6記載の手段によれば、リレーに流
れる電流を検出することに基づいて、リレーがオンしっ
ぱなしになっていることを判別した。このため、マグネ
トロンの異常昇温を事前に判別して異常処置を行うこと
ができるので、マグネトロンの異常昇温および調理物の
過加熱が確実に防止される。これと共に、例えばカレン
トトランス等を用いてリレーに流れる電流を検出できる
ので、電気回路構成が簡単になる。
【0081】請求項7記載の手段によれば、高圧トラン
スに印加される電圧を検出することに基づいて、リレー
がオンしっぱなしになっていることを判別した。このた
め、マグネトロンの異常昇温を事前に判別して異常処置
を行うことができるので、マグネトロンの異常昇温およ
び調理物の過加熱が確実に防止される。これと共に、制
御手段と商用交流電源との間がフォトカプラを介して電
気的に絶縁されるので、制御手段に商用交流電源が印加
され、制御手段が故障することが防止される。請求項8
記載の手段によれば、リレーがオンしっぱなしになって
いるときには、高圧トランスからマグネトロンへの給電
を停止したので、使用者が調理を手動で停止する必要が
なくなる。請求項9記載の手段によれば、リレーがオン
しっぱなしになっていることを表示したので、使用者に
異常を目で知らせることができる。請求項10記載の手
段によれば、リレーがオンしっぱなしになっているとき
には鳴動手段を鳴動させたので、使用者に異常を耳で知
らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図(電気的構成を示
す図)
【図2】サーミスタからの出力信号を示す図
【図3】マグネトロンを拡大して示す側面図
【図4】(a)は全体構成を示す斜視図、(b)は機械
室の内部を示す側面図
【図5】本発明の第2実施例を示す図2相当図
【図6】本発明の第3実施例を示す図3相当図
【図7】(a)はDCリレーが正常に動作している場合
のマイクロ波検出センサからの出力信号を示す図、
(b)はDCリレーが正常に動作していない場合のマイ
クロ波検出センサからの出力信号を示す図
【図8】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図9】本発明の第5実施例を示す図1相当図
【符号の説明】
2は調理室、9は高圧トランス、10aおよび10bは
電源線(給電路)、16は制御装置(制御手段)、19
はDCリレー(リレー)、23はマグネトロン、33は
サーミスタ(温度検出手段)、35は判別手段、36は
マイクロ波検出センサ(マイクロ波検出手段)、38は
カレントトランス(電流検出手段)、39はフォトトラ
イアックカプラ(フォトカプラ)を示す。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理室内にマイクロ波を照射するマグネ
    トロンと、 前記マグネトロンに電源を与える高圧トランスと、 前記高圧トランスの給電路に介在されたリレーと、 前記リレーを電源周波数に応じて駆動制御することに伴
    い、前記マグネトロンの出力を調整する制御手段と、 前記リレーが動作しているか否かを判別する判別手段と
    を備えたことを特徴とする電子レンジ。
  2. 【請求項2】 判別手段は、 マグネトロンの温度を検出する温度検出手段を有し、こ
    の温度検出手段からの出力信号に基づいてリレーが動作
    しているか否かを判別することを特徴とする請求項1記
    載の電子レンジ。
  3. 【請求項3】 判別手段は、リレーのオフ時におけるマ
    グネトロンの温度に基づいてリレーが動作しているか否
    かを判別することを特徴とする請求項2記載の電子レン
    ジ。
  4. 【請求項4】 判別手段は、調理初期から所定時間が経
    過するまでのマグネトロンの温度変化率に基づいてリレ
    ーが動作しているか否かを判別することを特徴とする請
    求項2記載の電子レンジ。
  5. 【請求項5】 判別手段は、マグネトロンから出力され
    るマイクロ波を検出するマイクロ波検出手段を有し、こ
    のマイクロ波検出手段からの出力信号に基づいてリレー
    が動作しているか否かを判別することを特徴とする請求
    項1記載の電子レンジ。
  6. 【請求項6】 判別手段は、リレーに流れる電流を検出
    する電流検出手段を有し、この電流検出手段からの出力
    信号に基づいてリレーが動作しているか否かを判別する
    ことを特徴とする請求項1記載の電子レンジ。
  7. 【請求項7】 判別手段は、高圧トランスに印加される
    電圧を検出するフォトカプラを有し、このフォトカプラ
    からの出力信号に基づいてリレーが動作しているか否か
    を判別することを特徴とする請求項1記載の電子レン
    ジ。
  8. 【請求項8】 制御手段は、リレーが動作していないこ
    とが判別されると、高圧トランスを断電することを特徴
    とする請求項1記載の電子レンジ。
  9. 【請求項9】 制御手段は、リレーが動作していないこ
    とが判別されると、表示手段にリレーの不動作に関する
    表示を行うことを特徴とする請求項1記載の電子レン
    ジ。
  10. 【請求項10】 制御手段は、リレーが動作していない
    ことが判別されると、鳴動手段を鳴動させることを特徴
    とする請求項1記載の電子レンジ。
JP33992297A 1997-12-10 1997-12-10 電子レンジ Pending JPH11176569A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33992297A JPH11176569A (ja) 1997-12-10 1997-12-10 電子レンジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33992297A JPH11176569A (ja) 1997-12-10 1997-12-10 電子レンジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11176569A true JPH11176569A (ja) 1999-07-02

Family

ID=18332040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33992297A Pending JPH11176569A (ja) 1997-12-10 1997-12-10 電子レンジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11176569A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106443500A (zh) * 2016-09-14 2017-02-22 南京三乐微波技术发展有限公司 一种大功率微波电源开机自检装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106443500A (zh) * 2016-09-14 2017-02-22 南京三乐微波技术发展有限公司 一种大功率微波电源开机自检装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1138938A (en) Combined microwave and electric heating oven selectively controlled by gas sensor output and thermistor output
CA2265166C (en) Wall mounted microwave oven and control method therefor
CA2476025A1 (en) Power supply methods and apparatus
US4984184A (en) Controlling device for electric apparatus
JP2999193B2 (ja) 電子レンジの被調理物容量検出装置と、これを備えた電子レンジ及びその制御方法
TW409174B (en) A microwave oven
JPH11176569A (ja) 電子レンジ
KR100401684B1 (ko) 가열조리기
JP3175670B2 (ja) 電気炊飯器
JP3000250B2 (ja) 高周波加熱装置
JP2656316B2 (ja) 高周波加熱装置
JP3330058B2 (ja) 加熱調理器
JP3821765B2 (ja) 電子レンジ
JP3286520B2 (ja) 電子レンジ
KR100282661B1 (ko) 전자렌지의 냉각팬 고장판단 장치 및 방법
JP2003123962A (ja) 電子レンジ
JP2005241128A (ja) 調理器
JP3281790B2 (ja) 電子レンジ
KR100259152B1 (ko) 전자렌지의 부하 자동검출장치
JP2000116547A (ja) 調理装置
JPH03168532A (ja) 電子レンジ
JP3517096B2 (ja) 高周波加熱装置
JPH1154263A (ja) 電気機器
KR100305052B1 (ko) 전자렌지의마그네트론구동제어장치및방법
JPS63223424A (ja) 調理器

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050628

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20050829

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20051206

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

A521 Written amendment

Effective date: 20051228

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20060130

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20060609