JP2015152251A - 電子レンジ - Google Patents

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Abstract

【課題】マイクロ波による加熱運転において、瞬時停電の復帰後にマグネトロンをモーディング状態にすることなく確実に発振させることができる電子レンジを提供する。
【解決手段】電子レンジは、マグネトロン(11)に高電圧を印加するマグネトロン駆動部(21)と、マグネトロン(11)のフィラメント(11a)に電圧を印加するフィラメント駆動部(22)を制御する制御装置(100)を備える。上記制御装置(100)は、マグネトロン(11)から発生させたマイクロ波により被加熱物を加熱する加熱運転において外部から供給される電源入力が瞬時停電した後に復帰して加熱運転を再開するとき、マグネトロン駆動部(21)によりマグネトロン(11)に高電圧を印加する前にフィラメント駆動部(22)によりフィラメント(11a)への電圧の印加を開始する。
【選択図】図3

Description

この発明は、電子レンジに関する。
従来、電子レンジとしては、マグネトロンからのマイクロ波により加熱室内の食品を加熱調理するものがある(例えば、特開2010−107110号公報(特許文献1)参照)。
ところで、上記構成の電子レンジを航空機に搭載する場合は、マイクロ波と機内の無線LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)との干渉を防ぐために、マグネトロンからのマイクロ波を周期的に発生させる方法がある。
特開2010−107110号公報
上記航空機に搭載される電子レンジでは、マイクロ波による加熱調理時に外部からの電源入力が瞬時停電すると、停電復帰時にマグネトロンのフィラメントの予熱効果が発揮できずに、マグネトロンの発振時にモーディング(異常発振)状態になる場合があるという問題がある。このようなモーディング状態のマグネトロンからはノイズが発生して、機内の無線LANによる通信に障害が発生すると共に、マグネトロン自身の劣化が進んで寿命が短くなる。
そこで、この発明の課題は、マイクロ波による加熱運転において、瞬時停電の復帰後にマグネトロンをモーディング状態にすることなく確実に発振させることができる電子レンジを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の電子レンジは、
被加熱物を加熱するためのマイクロ波を発生するマグネトロンと、
上記マグネトロンに高電圧を印加するマグネトロン駆動部と、
上記マグネトロンのフィラメントに電圧を印加するフィラメント駆動部と、
上記マグネトロン駆動部と上記フィラメント駆動部を制御することにより、上記マグネトロンからマイクロ波を発生させる制御装置と
を備え、
上記制御装置は、上記マグネトロンから発生させたマイクロ波により上記被加熱物を加熱する加熱運転において外部から供給される電源入力が瞬時停電した後に復帰して上記加熱運転を再開するとき、上記マグネトロン駆動部により上記マグネトロンに高電圧を印加する前に上記フィラメント駆動部により上記フィラメントへの電圧の印加を開始することを特徴とする。
また、一実施形態の電子レンジでは、
上記電源入力が瞬時停電したときの瞬時停電時間を計測する瞬時停電時間計測部を備え、
上記制御装置は、上記マグネトロンから発生させたマイクロ波により上記被加熱物を加熱する加熱運転において上記電源入力が瞬時停電した後に復帰して上記加熱運転を再開するとき、かつ、上記瞬時停電時間計測部により計測された上記瞬時停電時間が予め設定された判定時間以上のとき、上記マグネトロン駆動部により上記マグネトロンに高電圧を印加する前に上記フィラメント駆動部により上記フィラメントへの電圧の印加を開始する。
また、一実施形態の電子レンジでは、
上記フィラメントへの電圧の印加を開始してから、上記マグネトロンへ高電圧を印加するまでの時間である瞬停復帰後予熱時間は、上記フィラメントへの印加を開始してからの経過時間または上記フィラメントの温度に基づいて決定される。
また、一実施形態の電子レンジでは、
上記フィラメントへの電圧の印加を開始してから、上記マグネトロンへ高電圧を印加するまでの時間である瞬停復帰後予熱時間は、上記瞬時停電時間計測部により計測された上記瞬時停電時間に基づいて決定される。
また、一実施形態の電子レンジでは、
上記マグネトロン駆動部により高電圧が印加された上記マグネトロンの発振を検出するマグネトロン発振検出部を備え、
上記制御装置は、上記マグネトロンから発生するマイクロ波の立ち上がり点の前後に跨がるように、上記フィラメント駆動部により上記フィラメントに電圧を印加し、上記マイクロ波の立ち上がり後に上記マグネトロン発振検出部が上記マグネトロンの発振を検出したときに、上記フィラメント駆動部による上記フィラメントへの電圧印加を停止するようにした。
また、一実施形態の電子レンジでは、
上記マグネトロンから発生させたマイクロ波により上記被加熱物を加熱するときに上記マグネトロンを冷却するための冷却ファンと、
上記外部から供給される上記電源入力を遮断する電源遮断部と
を備え、
上記制御装置は、上記マグネトロンから発生させたマイクロ波により上記被加熱物を加熱する加熱運転において上記冷却ファンを駆動し、上記加熱運転の終了後に上記電源遮断部により上記電源入力を遮断するときは、上記マグネトロンへの高電圧印加を停止する上記加熱運転の終了時点から予め設定された第1停止時間が経過した後に上記フィラメント駆動部による上記フィラメントへの電圧印加を停止し、上記フィラメントへの電圧印加を停止した時点から予め設定された第2停止時間が経過した後に上記冷却ファンを停止して、上記電源遮断部により上記電源入力を遮断する。
以上より明らかなように、この発明によれば、マイクロ波により被加熱物を加熱する加熱運転中に電源入力が瞬時停電した後に復帰して加熱運転を再開するとき、マグネトロンに高電圧を印加する時点よりも予め設定された予熱時間前にフィラメントへの電圧の印加で予熱を開始することによって、電源入力の瞬時停電の復帰後に、モーディング状態にすることなくマグネトロンを確実に発振させることができる電子レンジを実現することができる。
図1はこの発明の第1実施形態の電子レンジの正面図である。 図2は図1のII−II線から見た断面図である。 図3は上記電子レンジの制御装置の概略構成を示すブロック図である。 図4は上記電子レンジのマイクロ波による加熱運転のタイミングチャートである。 図5は上記電子レンジの加熱運転中に瞬時停電が発生したときのタイミングチャートである。 図6はこの発明の第2実施形態の電子レンジの制御装置の概略構成を示すブロック図である。 図7は上記電子レンジのマイクロ波による加熱運転のタイミングチャートである。 図8は上記電子レンジの加熱運転中に瞬時停電が発生したときのタイミングチャートである。 図9Aはこの発明の第3実施形態の電子レンジの加熱室の底部の要部の断面模式図である。 図9Bは上記加熱室の回転アンテナ用凹部の底トレイを固定するための接着剤を付けた状態を示す断面模式図である。 図9Cは上記加熱室の回転アンテナ用凹部に底トレイを固定した状態を示す断面模式図である。 図10はこの発明の第4実施形態の電子レンジの加熱室の底部の要部の断面模式図である。 図11は従来の電子レンジの加熱室の底トレイ取付構造を示す断面模式図である。 図12(a)はこの発明の第5実施形態の電子レンジの加熱室の底部の要部平面図であり、図12(b)はA−A線から見た断面図である。 図13(a)はこの発明の第6実施形態の電子レンジの加熱室の底部の要部平面図であり、図13(b)はB−B線から見た断面図である。 図14(a)は従来の電子レンジの加熱室の底部の要部平面図であり、図14(b)はC−C線から見た断面図である。
以下、この発明の電子レンジを図示の実施の形態により詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1はこの発明の第1実施形態の電子レンジ1の正面図を示している。この第1実施形態の電子レンジ1は、無線LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)を備えた航空機に搭載される。
上記第1実施形態の電子レンジ1は、図1に示すように、直方体形状のキャビネット2の正面の上部に操作部3を設置し、キャビネット2の正面における操作部3の下側には、左端側の辺を中心に回動して、加熱室10(図2に示す)を開閉するドア4を設けている。そして、ドア4の右部にハンドル5を設けると共に、ドア4に耐熱ガラス製の窓6を嵌め込んでいる。さらに、操作部3における図中左側に液晶表示部7を設けている。上記操作部3のキーを操作することによって、操作に応じた内容が制御装置100により液晶表示部7に表示される。
ここで、この電子レンジ1は、マグネトロン11(図2に示す)で発生したマイクロ波によって加熱室10内に載置された被加熱物を加熱するものである。なお、上記マイクロ波による被加熱物の加熱構造については、従来のマイクロ波による電子レンジと同様である。
図2は図1のII−II線から見た断面図を示している。なお、図2において、図1と同一の構成部には同一参照番号を付している。また、27はゴミ受容器である。
図2に示すように、キャビネット2内に加熱室10を配置しており、キャビネット2内における加熱室10の下部の後面側にマグネトロン11を配置している。このマグネトロン11で発生したマイクロ波は、導波管12によって加熱室10の下部中央に導かれ、回転アンテナ用モータ13によって駆動される回転アンテナ14によって回転されながら加熱室10内の上方に向かって放射され、底トレイ30上の被加熱物を加熱するようになっている。
上記キャビネット2内における加熱室10の下方には、冷却ファン15,導波管12,マグネトロン11を配した外気流入ダクト16が設けられている。この外気流入ダクト16の下面において冷却ファン15に対向する位置には、外気流入口17が設けられ、冷却ファン15の駆動によって外気流入口17から外気流入ダクト16内に外気が取り込まれる。
また、図3は上記電子レンジ1(図1に示す)の制御装置100の概略構成を示している。この制御装置100は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)100aと、メモリ100bと、タイマ100cを有する。
上記制御装置100は、操作部3とドア開閉検出スイッチ20および瞬時停電時間計測部24からの信号などに基づいて、液晶表示部7と、回転アンテナ用モータ13と、マグネトロン11に高電圧を印加するマグネトロン用高圧トランス21と、マグネトロン11のフィラメント11aに電圧を印加するマグネトロン用ヒータトランス22と、冷却ファン15と、電源遮断部23などを制御する。
上記マグネトロン用高圧トランス21と、そのマグネトロン用高圧トランス21の入力側に印加される交流電圧をオンオフする第1のスイッチ部(図示せず)でマグネトロン駆動部を構成している。また、上記マグネトロン用ヒータトランス22と、そのマグネトロン用ヒータトランス22の入力側に印加される交流電圧をオンオフする第2のスイッチ部(図示せず)でフィラメント駆動部を構成している。
図4は上記電子レンジ1のマイクロ波による加熱運転のタイミングチャートである。図4において、図を見やすくするため、t1,t2,T1,T2,T3は実時間とは異なる。
まず、被加熱物を加熱室10内に載置するためにユーザーがドア4を開閉すると、ドア開閉検出スイッチ20によりドア4の開閉が検出される。そのドア開閉検出スイッチ20からのドア4が開いたことを表す信号を受けて、制御装置100は、マグネトロン用ヒータトランス22を介してフィラメント11aへの電圧印加を開始する。このとき、制御装置100は、冷却ファン15を駆動する。
次に、操作部3のスタートキーをオンすることにより加熱運転を開始し、マグネトロン11から周期的に発生させたマイクロ波により被加熱物を加熱する。ここで、マグネトロン11は、マイクロ波の発振(t1=2.5秒)と停止(t2=0.5秒)を繰り返す。このときのマイクロ波発振の周期は3.0秒であり、そのデューティ比はt1/t2(=2.5秒/3.0秒)となる。この周期的なマイクロ波発振により航空機内の無線LANの通信障害を防ぐことができる。
そして、加熱時間T1が終了すると、まず、マグネトロン11の発振を停止し、マグネトロン11の発振停止から第1停止時間T2後に、マグネトロン用ヒータトランス22への電圧印加を停止する。そのフィラメント11aへの電圧印加を停止した時点から第2停止時間T3が経過した後に冷却ファン15を停止すると共に、電源遮断部23により電源入力を遮断する(シャットダウン)。
そして、図5は上記電子レンジ1の加熱運転中に瞬時停電が発生したときのタイミングチャートである。図5では、瞬時停電の動作を除いて図4に示す加熱運転の動作と同じである。また、図5において、図を見やすくするため、t1,t2,t3,T1,T2,T3,Tdは実時間とは異なる。
図5に示すように、マグネトロン11から周期的に発生させたマイクロ波により被加熱物を加熱する加熱運転中に電源入力が瞬時停電した後に復帰したとき、マグネトロン用高圧トランス21を介してマグネトロン11に高電圧を印加する時点よりも所定の瞬停復帰後予熱時間t3前にマグネトロン用ヒータトランス22を介してフィラメント11aに電圧を印加して予熱を開始する。
これによって、マグネトロン11に高電圧を印加して発振させる前にフィラメント11aを予熱することで、瞬時停電の復帰後、マグネトロン11をモーディング状態にすることなく確実に発振させる。
なお、瞬時停電時間計測部24により計測された瞬時停電時間Tdに基づいて瞬停復帰後予熱時間t3を決定することによって、フィラメント11aの温度低下の程度に応じた最適な予熱時間を設定する。これにより、瞬時停電の復帰後にマグネトロン11が発振するときのフィラメント11aを最適温度にできる。
なお、瞬停復帰後予熱時間t3は、フィラメント11aへの電圧の印加を開始してからの経過時間またはフィラメント11aの温度に基づいて決定してもよく、この場合も、フィラメント11aの温度低下の程度に応じた最適な予熱時間を設定することが可能になる。
上記構成の電子レンジ1によれば、マグネトロン11から周期的に発生させたマイクロ波により被加熱物を加熱する加熱運転において電源入力が瞬時停電した後に復帰して加熱運転を再開するとき、制御装置100によって、マグネトロン用高圧トランス21(マグネトロン駆動部)からマグネトロン11に高電圧を印加する時点よりも予め設定された瞬停復帰後予熱時間t3前にマグネトロン用ヒータトランス22(フィラメント駆動部)からフィラメント11aへの電圧の印加で予熱を開始して、マグネトロン11に高電圧を印加して発振させる前にフィラメント11aを予熱することで、モーディング状態にすることなくマグネトロン11を確実に発振させることができる。
また、上記マグネトロン11から周期的に発生させたマイクロ波により被加熱物を加熱する加熱運転において電源入力が瞬時停電した後に復帰して加熱運転を再開するとき、かつ、瞬時停電時間計測部24により計測された瞬時停電時間Tdが予め設定された判定時間以上のとき、制御装置100によって、マグネトロン用高圧トランス21からマグネトロン11に高電圧を印加する時点よりも瞬停復帰後予熱時間t3前にマグネトロン用ヒータトランス22からフィラメント11aへの電圧の印加を開始する。これによって、フィラメント11aの温度が低下するような瞬時停電時間Tdが長いときは、マグネトロン用ヒータトランス22によるフィラメント11aへの予熱を行い、瞬時停電時間Tdが短くフィラメント11aへの予熱が十分なときは、マグネトロン用ヒータトランス22によるフィラメント11aへの予熱を行うことなく、マグネトロン11に高電圧を印加して発振させることができる。したがって、瞬時停電時間Tdの長短に応じてフィラメント11aへの予熱を制御するので、余分なフィラメント11aの予熱をすることがなくなる。
また、瞬時停電時間Tdが長くなるほどフィラメント11aの温度が低下するので、瞬時停電時間計測部24により計測された瞬時停電時間Tdに基づいて瞬停復帰後予熱時間t3を決定することによって、フィラメント11aの温度低下の程度に応じた最適な予熱時間を設定できる。
また、例えば、加熱運転の終了後に待機時の消費電力を低減するために電源入力を自動的に遮断するとき、フィラメント11aへの電圧印加と冷却ファン15を同時に停止すると、フィラメント11aの温度が上昇してオーバーシュートし、フィラメント11aの温度変動により、マグネトロン11の寿命が短くなる。
そこで、上記第1実施形態によれば、電源遮断部23により電源入力を遮断するときは、まず、マグネトロン11への高電圧印加を停止し、次に第1停止時間後にマグネトロン用ヒータトランス22によるフィラメント11aへの電圧印加を停止し、次に第2停止時間後に冷却ファン15を停止して、電源遮断部23により電源入力を遮断する。これにより、電源遮断部23による電源入力の遮断時にフィラメント11aの温度が上昇してオーバーシュートすることがなくなり、マグネトロン11の寿命を延ばすことができる。
〔第2実施形態〕
図6はこの発明の第2実施形態の電子レンジの制御装置1100の概略構成を示している。この第2実施形態の電子レンジは、マグネトロン発振検出部25と制御装置1100の動作を除いて第1実施形態の電子レンジ1と同一の構成をしており、図1,図2を援用する。
この第2実施形態の電子レンジは、マグネトロン11の発振を検出するマグネトロン発振検出部25を備えている。このマグネトロン発振検出部25は、マグネトロン用高圧トランス21の1次側入力電流(または2次側出力電流)に基づいてマグネトロン11の発振の有無を検出する。なお、マグネトロン発振検出部は、マグネトロンからのマイクロ波を検知する検出手段などを用いたものでもよい。
上記制御装置1100は、操作部3とドア開閉検出スイッチ20と瞬時停電時間計測部24およびマグネトロン発振検出部25からの信号などに基づいて、液晶表示部7と、回転アンテナ用モータ13と、マグネトロン用高圧トランス21と、マグネトロン用ヒータトランス22と、冷却ファン15などを制御する。
また、図7は上記電子レンジのマイクロ波による加熱運転のタイミングチャートである。図7のタイミングチャートは、フィラメント11aへの電圧印加のタイミングを除いて第1実施形態の図4に示すタイミングチャートと略同一である。また、図7において、図を見やすくするため、t1,t2,T1,T2,T3は実時間とは異なる。
図7に示すように、マグネトロン用ヒータトランス22を介してフィラメント11aに周期的に電圧を印加する毎に、マグネトロン11への高電圧の印加前にフィラメント11aの予熱時間tpを確保して、マグネトロン発振検出部25がマグネトロン11の発振を検出したらフィラメント11aへの電圧印加を終了する。そうすることによって、電圧が印加されたフィラメント11aの温度がマグネトロン11の発振により予熱時よりも上昇するのを防ぐことができ、予熱状態におけるフィラメント11aの温度とマグネトロン11の発振状態におけるフィラメント11aの温度との温度差を小さくできる。このようにして、マグネトロン11のフィラメント11aの温度の変動を小さくすることにより、マグネトロン11の寿命を延ばすことができる。
また、図8は上記電子レンジの加熱運転中に瞬時停電が発生したときのタイミングチャートである。図8では、瞬時停電の動作を除いて図7に示す加熱運転の動作と同じである。また、図8において、図を見やすくするため、t1,t2,t3,T1,T2,T3,tpは実時間とは異なる。
図8に示すように、マグネトロン11から周期的に発生させたマイクロ波により被加熱物を加熱する加熱運転において電源入力が瞬時停電後に復帰したとき、マグネトロン用高圧トランス21を介してマグネトロン11に高電圧を印加する時点よりも所定の瞬停復帰後予熱時間t3前にマグネトロン用ヒータトランス22を介してフィラメント11aに電圧を印加して予熱を開始する。ここで、瞬時停電時間計測部24により計測された瞬時停電時間Tdに基づいて瞬停復帰後予熱時間t3を決定するが、瞬停復帰後予熱時間t3は予熱時間tpよりも長い。
これによって、マグネトロン11に高電圧を印加して発振させる前にフィラメント11aを予熱することで、瞬時停電の復帰後、マグネトロン11をモーディング状態にすることなく確実に発振させることができる。
上記構成の電子レンジによれば、第1実施形態の電子レンジ1と同様の効果を有する。
〔第3実施形態〕
図9Aはこの発明の第3実施形態の電子レンジの加熱室10の底部の要部の断面模式図を示している。この第3実施形態の電子レンジは、加熱室10の底トレイ取付構造を除いて第1実施形態の電子レンジ1と同一の構成をしており、図1,図2を援用する。
図9Aに示すように、加熱室10の底部に設けられた回転アンテナ用凹部10aの外周縁に底トレイ30(図2に示す)を固定するための段部40を設けている。この段部40は、側壁41と、側壁41の下端から内側に向かって徐々に高くなる傾斜部42と、傾斜部42の内周側から内側に向かって延びる平坦部43を有する。
次に、図9Bに示すように、加熱室10の回転アンテナ用凹部10aの底トレイ30(図2に示す)を固定するための接着剤44を傾斜部42の側壁41側に付ける。
次に、図9Cに示すように、加熱室10の回転アンテナ用凹部10aに底トレイ30を固定する。ここで、底トレイ30の外周部の側面と段部40の側壁41との間および底トレイ30の外周部の側面近傍の下面部分と段部40の傾斜部42との間に接着剤44が満たされる。
このようにして、底トレイ30の下面と段部40の傾斜部42の傾斜面との間に接着剤が行き渡って十分な保持力と密着性が得られる。
従来の底トレイ取付構造では、図11に示すように、加熱室110の底部に設けられた回転アンテナ用凹部110aの外周縁に底トレイを固定するための段部140を設けていた。このような底トレイ取付構造では、作業性を考慮した場合、加熱室10の回転アンテナ用凹部110aに底トレイ130を固定した後、段部140の側壁141と底トレイ130の外周部の側面との間に接着剤144を充填することになる。このため、接着剤144による保持力や密着性が十分でないという問題や、接着剤144が底トレイ130の平面よりも上側に盛り上がってしまうという問題があった。
これに対して、上記第3実施形態の電子レンジの底トレイ取付構造によれば、底トレイ30を取り付ける前に接着剤44を充填でき、作業性が向上すると共に、接着剤44による十分な保持力と密着性を得ることができる。また、底トレイ30を取り付ける前に接着剤44を段部40に付けるため、接着剤44の量を適正に管理でき、接着剤44の盛り上がりも抑制できる。
上記第3実施形態では、図9A〜図9Cに示す底トレイ取付構造について説明したが、底トレイ取付構造はこれに限らず、図10に示す第4実施形態の底トレイ取付構造などでもよい。
〔第4実施形態〕
図10はこの発明の第4実施形態の電子レンジの加熱室10の底部の要部の断面模式図を示している。この第4実施形態の電子レンジは、加熱室10の底トレイ取付構造を除いて第1実施形態の電子レンジ1と同一の構成をしており、図1,図2を援用する。
図10に示すように、加熱室10の底部に設けられた回転アンテナ用凹部10aの外周縁に底トレイ30(図2に示す)を固定するための段部50を設けている。この段部50は、側壁51と、側壁51を壁面とする溝部52と、溝部52の内周側から内側に向かって延び、溝部52の底面よりも高くかつ加熱室10の底部の底面10bよりも低い平坦部43を有する。
加熱室10の回転アンテナ用凹部10aの底トレイ30(図2に示す)を固定するための接着剤54を溝部52の底側に付ける。
次に、加熱室10の回転アンテナ用凹部10aに底トレイ30を固定する。ここで、底トレイ30の外周部の側面と段部50の側壁51との間および底トレイ30の外周部の側面近傍の下面部分と段部50の溝部52との間に接着剤54が満たされる。
このようにして、底トレイ30の下面と段部50の溝部52との間に接着剤が行き渡って十分な保持力と密着性が得られる。
上記第4実施形態の電子レンジの底トレイ取付構造によれば、底トレイ30を取り付ける前に接着剤54を充填でき、作業性が向上すると共に、接着剤54による十分な保持力と密着性を得ることができる。また、底トレイ30を取り付ける前に接着剤54を段部50に付けるため、接着剤54の量を適正に管理でき、接着剤54の盛り上がりも抑制できる。
〔第5実施形態〕
図12(a)はこの発明の第5実施形態の電子レンジの加熱室10の底部の要部平面図を示し、図12(b)はA−A線断面を示している。この第5実施形態の電子レンジは、加熱室10の底トレイ取付構造を除いて第1実施形態の電子レンジ1と同一の構成をしており、図1,図2を援用する。
図12(a),(b)に示すように、加熱室10の底部に設けられた回転アンテナ用凹部10aの矩形状の外周縁のうち、4つのコーナー側の少なくとも1つに段部70を設け、その段部70を除く他の部分に底トレイ30(図2に示す)を固定するための段部60を設けている。上記段部70は、側壁71とその側壁71の下端から内側に延びる平坦部72を有している。コーナー側の段部70の側壁71と底トレイ30の側壁との間隔W1が段部60の側壁61と底トレイ30の側壁との間隔W2よりも広くなっている。
図14(a)は従来の底トレイ取付構造を示し、図14(b)はC−C線断面を示している。この従来の底トレイ取付構造では、図14(a),(b)に示すように、加熱室の底部に設けられた回転アンテナ用凹部110aの外周縁に底トレイを固定するための段部260を設けていた。このような底トレイ取付構造では、底トレイ230下側の回転アンテナやヒーターなどを交換する場合、段部270の側壁271と底トレイ230の側壁との間隔W201が狭いため、接着剤(図示せず)を外すことが容易でなかった。このため、回転アンテナやヒーターなどの一部の部品のために、電子レンジを本体ごと交換するしかなかった。
これに対して、上記第5実施形態の電子レンジの底トレイ取付構造によれば、コーナー側の段部70の側壁71と底トレイ30の側壁との間隔W1を大きくすることによって、工具などが段部70に入りやすく、接着剤を取り除いて底トレイ30の取り外しを容易に行うことができる。
〔第6実施形態〕
図13(a)はこの発明の第6実施形態の電子レンジの加熱室10の底部の要部平面図を示し、図13(b)はB−B線断面を示している。この第6実施形態の電子レンジは、加熱室10の底トレイ取付構造を除いて第1実施形態の電子レンジ1と同一の構成をしており、図1,図2を援用する。
図13(a),(b)に示すように、加熱室10の底部に設けられた回転アンテナ用凹部10aの矩形状の外周縁のうち、少なくとも1つの辺の中央部分に段部90を設け、その段部90を除く他の部分に底トレイ30(図2に示す)を固定するための段部80を設けている。上記段部90は、側壁91とその側壁91の下端から内側に延びる平坦部92を有している。辺の中央部分の段部90の側壁91と底トレイ30の側壁との間隔W3が段部80の側壁81と底トレイ30の側壁との間隔W4よりも広くなっている。
上記第6実施形態の電子レンジの底トレイ取付構造によれば、辺の中央部分の段部90の側壁91と底トレイ30の側壁との間隔W3を大きくすることによって、工具などが段部90に入りやすく、接着剤を取り除いて底トレイ30の取り外しを容易に行うことができる。
上記第1〜第6実施形態では、無線LANを備える航空機に搭載された電子レンジについて説明したが、この発明の電子レンジは、これに限らず、無線LANスポットなどの様々な環境で使用されるものに適用できる。
また、上記第1〜第6実施形態では、マグネトロン11から周期的に発生させたマイクロ波により被加熱物を加熱する電子レンジについて説明したが、この発明の電子レンジは、これに限らず、マグネトロン11から連続的に発生させたマイクロ波により被加熱物を加熱する電子レンジにこの発明を適用してもよい。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記第1〜第6実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
すなわち、この発明および実施形態をまとめると、次のようになる。
この発明の電子レンジは、
被加熱物を加熱するためのマイクロ波を発生するマグネトロン11と、
上記マグネトロン11に高電圧を印加するマグネトロン駆動部21と、
上記マグネトロン11のフィラメント11aに電圧を印加するフィラメント駆動部22と、
上記マグネトロン駆動部21と上記フィラメント駆動部22を制御することにより、上記マグネトロン11からマイクロ波を発生させる制御装置100,1100と
を備え、
上記制御装置100,1100は、上記マグネトロン11から発生させたマイクロ波により上記被加熱物を加熱する加熱運転において外部から供給される電源入力が瞬時停電した後に復帰して上記加熱運転を再開するとき、上記マグネトロン駆動部21により上記マグネトロン11に高電圧を印加する前に上記フィラメント駆動部22により上記フィラメント11aへの電圧の印加を開始することを特徴とする。
上記構成によれば、マグネトロン11から発生させたマイクロ波により被加熱物を加熱する加熱運転において外部から供給される電源入力が瞬時停電した後に復帰して加熱運転を再開するとき、制御装置100,1100によって、マグネトロン駆動部21によりマグネトロン11に高電圧を印加する前にフィラメント駆動部22によりフィラメント11aへの電圧の印加で予熱を開始して、マグネトロン11に高電圧を印加して発振させる前にフィラメント11aを予熱することで、モーディング状態にすることなくマグネトロン11を確実に発振させることができる。
また、一実施形態の電子レンジでは、
上記電源入力が瞬時停電したときの瞬時停電時間を計測する瞬時停電時間計測部24を備え、
上記制御装置100,1100は、上記マグネトロン11から周期的に発生させたマイクロ波により上記被加熱物を加熱する加熱運転において上記電源入力が瞬時停電後に復帰して上記加熱運転を再開するとき、かつ、上記瞬時停電時間計測部24により計測された上記瞬時停電時間が予め設定された判定時間以上のとき、上記マグネトロン駆動部21により上記マグネトロン11に高電圧を印加する時点よりも上記瞬停復帰後予熱時間前に上記フィラメント駆動部22により上記フィラメント11aへの電圧の印加を開始する。
上記実施形態によれば、マグネトロン11から周期的に発生させたマイクロ波により被加熱物を加熱する加熱運転において電源入力が瞬時停電後に復帰して加熱運転を再開するとき、かつ、瞬時停電時間計測部24により計測された瞬時停電時間が予め設定された判定時間以上のとき、制御装置100,1100によって、マグネトロン駆動部21によりマグネトロン11に高電圧を印加する時点よりも瞬停復帰後予熱時間前にフィラメント駆動部22によりフィラメント11aへの電圧の印加を開始する。これによって、フィラメント11aの温度が低下するような瞬時停電時間が長いときは、フィラメント駆動部22によるフィラメント11aへの予熱を行い、瞬時停電時間が短くフィラメント11aへの予熱が十分なときは、フィラメント駆動部22によるフィラメント11aへの予熱を行うことなく、マグネトロン11に高電圧を印加して発振させることができる。したがって、瞬時停電時間の長短に応じてフィラメント11aへの予熱を制御するので、余分なフィラメント11aの予熱を行うことがなくなる。
また、一実施形態の電子レンジでは、
上記フィラメント11aへの電圧の印加を開始してから、上記マグネトロン11へ高電圧を印加するまでの時間である瞬停復帰後予熱時間は、上記フィラメント11aへの印加を開始してからの経過時間または上記フィラメント11aの温度に基づいて決定される。
上記実施形態によれば、フィラメント11aへの電圧の印加を開始してからの経過時間またはフィラメント11aの温度に基づいて瞬停復帰後予熱時間を決定することによって、フィラメント11aの温度低下の程度に応じた最適な予熱時間を設定できる。
また、一実施形態の電子レンジでは、
上記フィラメント11aへの電圧の印加を開始してから、上記マグネトロン11へ高電圧を印加するまでの時間である瞬停復帰後予熱時間は、上記瞬時停電時間計測部24により計測された上記瞬時停電時間に基づいて決定される。
上記実施形態によれば、瞬時停電時間が長くなるほどフィラメント11aへの温度が低下するので、瞬時停電時間計測部24により計測された瞬時停電時間に基づいて瞬停復帰後予熱時間を決定することによって、フィラメント11aの温度低下の程度に応じた最適な予熱時間を設定できる。
また、一実施形態の電子レンジでは、
上記マグネトロン駆動部21により高電圧が印加された上記マグネトロン11の発振を検出するマグネトロン発振検出部25を備え、
上記制御装置1100は、上記マグネトロン11から発生するマイクロ波の立ち上がり点の前後に跨がるように、上記フィラメント駆動部22により上記フィラメント11aに電圧を印加し、上記マイクロ波の立ち上がり後に上記マグネトロン発振検出部25が上記マグネトロン11の発振を検出したときに、上記フィラメント駆動部22による上記フィラメント11aへの電圧印加を停止するようにした
上記実施形態によれば、マグネトロン駆動部21によりマグネトロン11への高電圧を印加する前にフィラメント11aの予熱時間を確保して、マグネトロン発振検出部25がマグネトロン11の発振を検出したらフィラメント11aへの電圧印加を終了することによって、電圧が印加されたフィラメント11aの温度がマグネトロン11の発振により予熱時よりも上昇するのを防ぐことができ、予熱状態におけるフィラメント11aの温度とマグネトロン11の発振状態におけるフィラメント11aの温度との温度差を小さくできる。このようにして、マグネトロン11のフィラメント11aの温度の変動を小さくすることにより、マグネトロン11の寿命を延ばすことができる。
また、一実施形態の電子レンジでは、
上記マグネトロン11から発生させたマイクロ波により上記被加熱物を加熱するときに上記マグネトロン11を冷却するための冷却ファン15と、
上記外部から供給される上記電源入力を遮断する電源遮断部23と
を備え、
上記制御装置100,1100は、上記マグネトロン11から発生させたマイクロ波により上記被加熱物を加熱する加熱運転において上記冷却ファン15を駆動し、上記加熱運転の終了後に上記電源遮断部23により上記電源入力を遮断するときは、上記マグネトロン11への高電圧印加を停止する上記加熱運転の終了時点から予め設定された第1停止時間が経過した後に上記フィラメント駆動部22による上記フィラメント11aへの電圧印加を停止し、上記フィラメント11aへの電圧印加を停止した時点から予め設定された第2停止時間が経過した後に上記冷却ファン15を停止して、上記電源遮断部23により上記電源入力を遮断する。
例えば、加熱運転の終了後に待機時の消費電力を低減するために電源入力を自動的に遮断するとき、フィラメント11aへの電圧印加と冷却ファン15を同時に停止すると、フィラメント11aの温度が上昇してオーバーシュートし、フィラメント11aの温度変動により、マグネトロン11の寿命が短くなる。そこで、上記実施形態によれば、電源遮断部23により電源入力を遮断するときは、まず、マグネトロン11への高電圧印加を停止し、次に第1停止時間後にフィラメント駆動部22によるフィラメント11aへの電圧印加を停止し、次に第2停止時間後に冷却ファン15を停止して、電源遮断部23により電源入力を遮断する。これにより、電源遮断部23による電源入力の遮断時にフィラメント11aの温度が上昇してオーバーシュートすることがなくなり、マグネトロン11の寿命を延ばすことができる。
1…電子レンジ
2…キャビネット
3…操作部
4…ドア
5…ハンドル
6…耐熱ガラス製の窓
7…液晶表示部
10…加熱室
11…マグネトロン
11a…フィラメント
12…導波管
13…回転アンテナ用モータ
14…回転アンテナ
15…冷却ファン
16…外気流入ダクト
17…外気流入口
20…ドア開閉検出スイッチ
21…マグネトロン用高圧トランス
22…マグネトロン用ヒータトランス
23…電源遮断部
24…瞬時停電時間計測部
25…マグネトロン発振検出部
27…ゴミ受容器
30…底トレイ
100,1100…制御装置
100a…CPU
100b…メモリ
100c…タイマ

Claims (6)

  1. 被加熱物を加熱するためのマイクロ波を発生するマグネトロンと、
    上記マグネトロンに高電圧を印加するマグネトロン駆動部と、
    上記マグネトロンのフィラメントに電圧を印加するフィラメント駆動部と、
    上記マグネトロン駆動部と上記フィラメント駆動部を制御することにより、上記マグネトロンからマイクロ波を発生させる制御装置と
    を備え、
    上記制御装置は、上記マグネトロンから発生させたマイクロ波により上記被加熱物を加熱する加熱運転において外部から供給される電源入力が瞬時停電した後に復帰して上記加熱運転を再開するとき、上記マグネトロン駆動部により上記マグネトロンに高電圧を印加する前に上記フィラメント駆動部により上記フィラメントへの電圧の印加を開始することを特徴とする電子レンジ。
  2. 請求項1に記載の電子レンジにおいて、
    上記電源入力が瞬時停電したときの瞬時停電時間を計測する瞬時停電時間計測部を備え、
    上記制御装置は、上記マグネトロンから発生させたマイクロ波により上記被加熱物を加熱する加熱運転において上記電源入力が瞬時停電した後に復帰して上記加熱運転を再開するとき、かつ、上記瞬時停電時間計測部により計測された上記瞬時停電時間が予め設定された判定時間以上のとき、上記マグネトロン駆動部により上記マグネトロンに高電圧を印加する前に上記フィラメント駆動部により上記フィラメントへの電圧の印加を開始することを特徴とする電子レンジ。
  3. 請求項1または2に記載の電子レンジにおいて、
    上記フィラメントへの電圧の印加を開始してから、上記マグネトロンへ高電圧を印加するまでの時間である瞬停復帰後予熱時間は、上記フィラメントへの印加を開始してからの経過時間または上記フィラメントの温度に基づいて決定されることを特徴とする電子レンジ。
  4. 請求項2に記載の電子レンジにおいて、
    上記フィラメントへの電圧の印加を開始してから、上記マグネトロンへ高電圧を印加するまでの時間である瞬停復帰後予熱時間は、上記瞬時停電時間計測部により計測された上記瞬時停電時間に基づいて決定されることを特徴とする電子レンジ。
  5. 請求項1から4までのいずれか1つに記載の電子レンジにおいて、
    上記マグネトロン駆動部により高電圧が印加された上記マグネトロンの発振を検出するマグネトロン発振検出部を備え、
    上記制御装置は、上記マグネトロンから発生するマイクロ波の立ち上がり点の前後に跨がるように、上記フィラメント駆動部により上記フィラメントに電圧を印加し、上記マイクロ波の立ち上がり後に上記マグネトロン発振検出部が上記マグネトロンの発振を検出したときに、上記フィラメント駆動部による上記フィラメントへの電圧印加を停止するようにしたことを特徴とする電子レンジ。
  6. 請求項1から5までのいずれか1つに記載の電子レンジにおいて、
    上記マグネトロンから発生させたマイクロ波により上記被加熱物を加熱するときに上記マグネトロンを冷却するための冷却ファンと、
    上記外部から供給される上記電源入力を遮断する電源遮断部と
    を備え、
    上記制御装置は、上記マグネトロンから発生させたマイクロ波により上記被加熱物を加熱する加熱運転において上記冷却ファンを駆動し、上記加熱運転の終了後に上記電源遮断部により上記電源入力を遮断するときは、上記マグネトロンへの高電圧印加を停止する上記加熱運転の終了時点から予め設定された第1停止時間が経過した後に上記フィラメント駆動部による上記フィラメントへの電圧印加を停止し、上記フィラメントへの電圧印加を停止した時点から予め設定された第2停止時間が経過した後に上記冷却ファンを停止して、上記電源遮断部により上記電源入力を遮断することを特徴とする電子レンジ。
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