JP4311383B2 - 電磁誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁誘導加熱調理器に関するものである。
従来、この種の加熱調理器は、例えば、鍋などの被加熱物を加熱する加熱手段と、前記加熱手段を制御する制御手段と、前記加熱手段への通電と停止の時間を測定する通電時間測定手段と所定の高温表示を行う高温表示手段を備え、前記通電時間測定手段により測定した通電時間tonの合計が所定時間tsumを越えた場合に高温表示手段にて所定の高温表示を行うものがあった(例えば、特許文献1参照)。
これは、図3(従来)に示すように、被加熱物としての調理物を入れる鍋21を加熱するために制御手段22は加熱手段23を通電する。通電時間測定手段24は制御手段22が加熱手段23を通電している時間を測定し、通電時間測定手段24で測定した通電時間tonの合計が所定時間tsumを越えると、高温表示手段25にて所定の高温表示を表示するようにしている。
特開平7−177964号公報
しかしながら、前記従来の構成では、火力調節のできる加熱手段にて自動調理や手動設定などにより加熱手段の火力を調節すると高温表示手段の表示タイミングが被加熱物の温度に対して不適切になることがあるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、火力に応じて適切なタイミングで高温表示を行うことができ、使用者に被加熱物や被加熱物の載置面の温度が高温である旨をより正確に伝えることができる電磁誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電磁誘導加熱調理器は、トッププレートと
、前記トッププレートに載置された被加熱物を前記トッププレート越しに電磁誘導加熱する加熱手段と、前記被加熱物の温度を前記トッププレートの温度で測定する温度測定手段と、加熱開始からの積算電力量Wsumを測定する積算電力測定手段と、所定の高温表示を行う高温表示手段と、前記加熱手段を制御するとともに前記温度測定手段が所定の温度以上になると前記高温表示手段にて所定の高温表示を行う制御部とを備え、前記制御部は、前記温度測定手段が前記所定の温度以上にならなくても前記積算電力測定手段で測定した積算電力量が所定のしきい値Wonに達すると前記高温表示手段にて前記所定の高温表示するようにしたものである。
これによって、実際の火力に応じて被加熱物の温度を推定でき、適切なタイミングにて高温表示手段による表示を行うことができ、使用者に被加熱物や被加熱物の載置面の温度が高温である旨をより正確に伝えることができる。
本発明の電磁誘導加熱調理器は、火力に応じて適切なタイミングで高温表示を行うことができ、使用者に被加熱物や被加熱物の載置面の温度が高温である旨をより正確に伝えることができる。
第1の発明は、トッププレートと、前記トッププレートに載置された被加熱物を前記トッププレート越しに電磁誘導加熱する加熱手段と、前記被加熱物の温度を前記トッププレートの温度で測定する温度測定手段と、加熱開始からの積算電力量Wsumを測定する積算電力測定手段と、所定の高温表示を行う高温表示手段と、前記加熱手段を制御するとともに前記温度測定手段が所定の温度以上になると前記高温表示手段にて所定の高温表示を行う制御部とを備え、前記制御部は、前記温度測定手段が前記所定の温度以上にならなくても前記積算電力測定手段で測定した積算電力量が所定のしきい値Wonに達すると前記高温表示手段にて前記所定の高温表示するようにした電磁誘導加熱調理器とすることにより、実際の火力に応じて被加熱物の温度を推定でき、適切なタイミングにて高温表示を行うことができ、使用者に被加熱物や被加熱物の載置面の温度が高温である旨をより正確に伝えることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、積算電力測定手段は、入力電流Itを所定時間△t毎に測定し、積算電力量Wsumに加算するようにしたことにより、簡易な構成で積算電力量を測定でき、実際の火力に応じて適切なタイミングにて高温表示を行うことができる。
第3の発明は、特に、第1の発明において、積算電力測定手段は、入力電流Itと入力電圧Vtを所定時間△t毎に測定し、前記入力電流Itと前記入力電圧Vtを掛け合わせた値を積算電力量Wsumに加算するようにしたことにより、簡易な構成で、且つ正確に積算電力量を測定でき、実際の火力に応じて適切なタイミングにてより正確に高温表示を行うことができる。
第4の発明は、特に、第1の発明において、積算電力測定手段は、使用者が操作するか、または、制御部が自動的に決定する段階的な火力に応じて設定する所定定数Atを所定時間△t毎に積算電力量Wsumに加算するようにしたことにより、実際の入力電流や入力電圧を測定する機能を有しない最も簡易な構成にて積算電力量を測定でき、各火力設定に応じて適切なタイミングにて高温表示を行うことができる。
第5の発明は、特に、第1の発明において、所定のしきい値Wonは、加熱開始時に温度測定手段にて測定した被加熱物の初期温度が低くなるに従って高くなるように設定でき
、被加熱物の初期温度の差により変わる高温表示手段の適切な表示のタイミングを補正することができ、被加熱物の初期温度に拘わらず、適切なタイミングにて高温表示を行うことができる。
第6の発明は、特に、第1の発明または第5の発明において、所定のしきい値Wonは、加熱開始後に温度測定手段にて測定した被加熱物の温度の上昇速度が遅くなるに従って増やすように補正したことにより、被加熱物の熱容量や、被加熱物と被加熱物の載置面との空隙などにより変わる被加熱物や被加熱物の載置面の温度の上昇する速度に応じて適切な積算電力量の所定のしきい値Wonを設定でき、温度の上昇速度の差により変わる高温表示手段の適切な表示のタイミングを補正することができ、被加熱物の熱容量や、被加熱物と被加熱物の載置面との空隙などに拘わらず、適切なタイミングにて高温表示を行うことができる。
第7の発明は、特に、第1の発明において、制御部は、加熱中に高温表示手段にて所定の高温表示を行っているときに加熱を停止すると、加熱停止の時点から所定時間toff経過するまでの間は前記高温表示手段の所定の高温表示を継続するようにしたことにより、加熱停止直後にはまだ被加熱物や被加熱物の載置面の温度が高くても高温表示を継続して使用者に温度が高温である旨を伝えることができる。
第8の発明は、特に、第7の発明において、制御部は、加熱停止の時点から所定時間toff経過時点の温度測定手段の測定する被加熱物の温度が所定温度Tshよりも低ければ高温表示手段の所定の高温表示を消灯し、前記所定温度Tshよりも高ければ前記高温表示手段の所定の高温表示を継続するようにしたことにより、高温表示手段による表示を行ったあとの加熱停止から所定時間後に、被加熱物や被加熱物の載置面の温度が低く、高温表示の必要がないときには、高温表示を消灯でき、加熱停止から所定時間後に、被加熱物や被加熱物の載置面の温度が高く、高温表示の必要があるときには高温表示を継続できる。
第9の発明は、特に、第1の発明において、積算電力測定手段は、積算電力量Wsumが所定のしきい値Wonに達する前に加熱を停止すると前記積算電力量Wsumの値を保持するようにしたことにより、高温表示手段による表示を行う前に加熱停止し、その直後に加熱を再開する操作を繰り返し行うなどのケースでも最初の加熱開始からの積算電力量Wsumを測定でき、被加熱物や被加熱物の載置面の温度が高くなっても高温表示が行われないということがないようにすることができる。
第10の発明は、特に、第9の発明において、積算電力測定手段は、加熱停止から所定時間tclr経過すると積算電力量Wsumの値をクリアするようにしたことにより、高温表示手段による表示を行う前に加熱停止し、被加熱物や被加熱物の載置面が冷めるまで放置して加熱を再開したときにすぐに高温表示が行われないようにすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1、図2は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器を示すものである。
図1に示すように、本実施の形態における加熱調理器は、調理物を入れる鍋1と、鍋1を載置する耐熱ガラスなどで構成したトッププレート2と、鍋1をトッププレート2越しに加熱するランプヒータ、電磁誘導加熱コイルなどの加熱手段3と、鍋1の底面の温度をトッププレート2越しに測定する温度センサーなどにより構成する温度測定手段4と、加
熱手段3を制御するマイコンなどで構成する制御部5と、加熱開始からの積算電力量Wsumを測定する積算電力測定手段6と、鍋1やトッププレート2などが高温であることを使用者に分かるように所定の高温表示をする高温表示手段7と、使用者の操作により制御部5に加熱開始や火力変更などの指示をする操作部8と、加熱手段3に供給する入力電流を測定する入力電流測定手段9と、加熱手段3に供給する入力電圧を測定する入力電圧測定手段10とを備えている。
そして、制御部5は、温度測定手段4が所定の温度以上になると高温表示手段7にて所定の高温表示を行い、温度測定手段4が所定の温度以上にならなくても積算電力測定手段6で測定した積算電力量Wsumが所定のしきい値Wonに達すると高温表示手段7にて所定の高温表示を行うようにしたものである。
この状態は、図2に、加熱開始時の高温表示動作グラフとして示している。
以上のように構成された加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。
まず、調理物を入れた鍋1をトッププレート2の所定の位置に載置し、操作部8により加熱開始の指示をすると、制御部5は加熱手段3を所定の火力にて通電してトッププレート2越しに鍋1を加熱する。温度測定手段4は鍋1の鍋底温度をトッププレート2越しに測定して制御部5へ伝える。積算電力測定手段6は制御部5が加熱開始したことを受けて1秒毎に入力電流測定手段9で測定した入力電流Itと入力電圧測定手段10で測定した入力電圧Vtとを掛け合わせた値である入力電力Wtを積算電力量Wsumに加算していく。従って、加熱中に操作部8を操作して火力を変更したり、制御部5が調理シーケンスや機器の保護回路などの制御により自動的に火力を変更したりすると、都度火力に応じた入力電力Wtを積算電力量Wsumに加算していくことになる。
積算電力量Wsumは加熱中は時間と共に増加していくが、予め設定した積算電力量の所定のしきい値Won以上となると、被加熱物である鍋1や鍋1を載置してあるトッププレート2の温度が高温になったと推定し、制御部5は高温表示手段7にて高温をお知らせする高温表示を行う。
なお、積算電力量Wsumは入力電力Wtを1秒ごとに積算しているが、入力電力Wtの代わりに、入力電圧Vtが固定であると仮定して簡易的に入力電流Itを積算するようにすることもあるし、同じく入力電力Wtの代わりに、操作部8の操作や制御部5の自動的に決定する段階的な火力に応じて設定する所定定数Atを積算するようにすることもある。
本実施の形態における段階的な火力に応じた所定定数Atは(表1)に示すとおりである。
(表1)は操作部8により使用者が操作するか、または、制御部5が自動的に決定する
段階的な火力に応じた所定定数Atの例を示しており、例えば、火力設定が「やや強」であれば所定定数Atは0.250であり、これは火力設定が「やや強」のときの火力900Wの1秒間の電力時間積(Wh)を意味している。この方法では入力電圧測定手段10や入力電流測定手段9を用いずに入力電力Wtに相当する所定定数Atが決定するので、より簡単な構成にて積算電力量Wsumを擬似測定できる。また、制御部5が自動的に決定する火力とは、予め設定した調理シーケンスを行う自動調理や温度調整動作、機器の保護動作などで(表1)の「弱」から「強」までの段階的な火力を適切に選択しながら動作する状態であり、使用者が火力を調整しなくても制御部5が状況に応じて適切な火力を選択するものである。
なお、積算電力量Wsumと所定定数Atと積算電力量のしきい値Wonは電力時間積(Wh)の値そのものではなく、火力に略比例した扱いやすい値としても良い。
以上の動作により、加熱開始からの積算電力量が所定のしきい値以上となったときに高温表示手段7にて高温をお知らせする表示を行う。温度測定手段4で測定した鍋1やトッププレート2の温度で高温表示を制御する方法もあるが、鍋1の負荷が小さく火力が強いときには温度の上昇速度が速いため温度測定手段4では温度の上昇を検知する前に鍋1やトッププレート2の温度が高温になってしまい、高温表示手段7の高温表示が遅れてしまうことがあるため、本実施の形態では温度が高温になる前に確実に高温表示手段7の高温表示をするように加熱手段3の火力を意味する入力電力を積算し、鍋1へ伝える熱エネルギーを意味する積算電力量によって時間遅れが無く、確実に高温を判断するものである。
ところで、積算電力量Wsumにより高温かどうかの判断をする上では鍋1の初期温度が結果に影響する。従って、より正確に高温の判断をするために、温度測定手段4にて測定した鍋1やトッププレート2の加熱開始時の初期温度に応じて積算電力量のしきい値Wonの値を変えることが有効である。
本実施の形態における初期温度に応じたしきい値Wonは(表2)に示すとおりである。
(表2)は加熱開始時の初期温度に応じた積算電力量のしきい値Wonの例を示しており、例えば、初期温度が25℃以上であれば積算電力量のしきい値Wonは4.0Whとなり、加熱手段3の火力が1000W一定であれば、加熱開始から約15秒後には4.0Whを越えるので制御部5は高温表示手段7に高温表示を行う。
しきい値Wonの設定は、初期温度が低ければ、それだけ高温になるまでの熱エネルギーが多くなるため、初期温度が低くなるに従ってしきい値Wonの値は高く設定するようにしている。
また、積算電力量Wsumにより高温かどうかの判断をする上では被加熱物の熱容量や、被加熱物と被加熱物の載置面との空隙なども影響する。従って、さらに正確に高温の判断をするために、加熱開始後から温度測定手段4にて測定した鍋1やトッププレート2の温度の上昇する速度に応じて積算電力量のしきい値Wonを補正することが有効である。
本実施の形態における温度上昇速度に応じた補正値Wonhoは(表3)に示すとおりである。
(表3)は加熱開始後における温度上昇速度に応じた積算電力量のしきい値Wonの補正値Wonhoの例を示しており、例えば、温度測定手段4にて加熱開始から10秒後の温度から加熱開始直後の温度を引いた温度の差Tdを測定し、温度の差Tdに応じた補正値Wonhoを決定し、しきい値Wonに補正値Wonhoを加算する。従って、元のしきい値Wonの値が4.0Whで、温度の差Tdが1degであれば補正値Wonhoは+1.0Whとなり、しきい値Wonに補正値Wonhoが加算され、しきい値Wonは5.0Whとなる。
補正値Wonhoの設定は、温度の上昇速度が遅い、すなわち温度の差Tdが小さいときは被加熱物の熱容量が大きい場合や、被加熱物と被加熱物の載置面との空隙が大きい場合、火力が小さい場合などがあり、何れの場合も実際の鍋1の載置面であるトッププレート2の温度上昇が遅く、同じ積算電力量の加熱をしてもトッププレート2の温度があまり高くならない条件であるため、積算電力量のしきい値Wonを増やす方向に補正するようにしている。
一方、高温表示手段7にて高温表示を行っているときに加熱を停止すると、温度測定手段4の測定温度が所定の温度よりも低くても、加熱停止の時点から1分間(所定時間toff)は高温表示手段7の高温表示を継続するようにしている。また、加熱停止から1分間経過後に温度測定手段4で測定した温度が約60℃に設定している所定温度Tshよりも低ければ実際に鍋1の載置面であるトッププレート2の温度が低いと判断して高温表示手段7の高温表示を消灯し、所定温度Tshよりも高ければ実際にトッププレート2の温度が高いと判断して高温表示手段7の高温表示を継続するようにしている。
これは、積算電力量Wsumにて高温表示手段4の高温表示を行った場合、鍋1やその載置面であるトッププレート2の温度が高いとの推定で表示しているため、実際に温度が高いかどうかは加熱停止後は温度測定手段4にて測定する温度に依らざるを得ないが、温度測定手段4の測定温度が低くても実際の鍋1やトッププレート2の温度が高い可能性があるため高温表示手段7の高温表示を1分間は継続するようにしている。また、1分間経過後に温度測定手段4の測定温度で高温表示手段7の高温表示を消灯するか継続するかを判断しているのは、機器にも依るが、加熱停止から1分経てば温度測定手段4の測定温度とトッププレート2の実温度との温度差が安定して10deg以下となり、温度測定手段4の測定結果が信頼に値するためである。なお、高温表示を消灯して人が触ることができるトッププレートの実際の温度は65℃未満となるようにしている。
また、積算電力量Wsumがしきい値Won以上になる前に加熱を停止して、すぐに加熱を再開するという操作を繰り返したときに毎回積算電力量Wsumを初期値から入力電力Wtの加算をしていく仕様では鍋1やトッププレート2の温度が高くなっても高温表示手段7の高温表示が行われないという場合がある。そこで、高温表示手段7にて高温表示を行うよりも前に加熱を停止すると、加熱開始からの積算電力量Wsumの値を保持し、
次回の加熱開始時に保持している積算電力量Wsumの値から継続して入力電力Wtを加算していくようにしている。これにより、積算電力量Wsumがしきい値Won以上になる前に加熱を停止して、すぐに加熱を再開するという操作を繰り返したときにも最初の加熱開始からの積算電力量を測定することになるので、鍋1やトッププレート2の温度が高くなっても高温表示手段7の高温表示が行われないということがないようにしている。
さらに、積算電力量Wsumがしきい値Won以上になる前に加熱を停止して、長時間放置した後に加熱を再開したときには加熱と停止を繰り返す場合とは条件が異なり鍋1やトッププレート2が冷めているため、積算電力量Wsumの値を保持して積算を継続する必要がないため、加熱停止から3分間(所定時間tclr)経過すると積算電力量Wsumの値をクリアするようにしている。これにより、加熱停止後の長時間の停止期間後の加熱開始時には、初期状態から加熱開始するときと同じように初期状態の積算電力量Wsumがしきい値Won以上になるまで高温表示手段7の高温表示は行わない。
以上のように、本実施の形態においては、制御部5は積算電力測定手段6で測定した積算電力量Wsumが所定のしきい値Wonに達すると高温表示手段7にて表示するようにしたことにより、実際の火力に応じて被加熱物の温度を推定でき、適切なタイミングにて高温表示を行うことができ、使用者に被加熱物や被加熱物の載置面の温度が高温である旨をより正確に伝えることができる。
また、積算電力測定手段6は、入力電流Itを所定時間△t毎に測定し、積算電力量Wsumに加算するようにしたことにより、簡易な構成で積算電力量Wsumを測定でき、実際の火力に応じて適切なタイミングにて高温表示を行うことができる。
また、積算電力測定手段6は、入力電流Itと入力電圧Vtを所定時間△t毎に測定し、入力電流Itと入力電圧Vtを掛け合わせた値を積算電力量Wsumに加算するようにしたことにより、簡易な構成で、且つ正確に積算電力量Wsumを測定でき、実際の火力に応じて適切なタイミングにてより正確に高温表示を行うことができる。
また、積算電力測定手段6は、使用者が操作するか、または、制御部5が自動的に決定する段階的な火力に応じて設定する所定定数Atを所定時間△t毎に積算電力量Wsumに加算するようにしたことにより、実際の入力電流や入力電圧を測定する機能を有しない最も簡易な構成にて積算電力量Wsumを測定でき、各火力設定に応じて適切なタイミングにて高温表示を行うことができる。
また、所定のしきい値Wonは、加熱開始時に温度測定手段4にて測定した被加熱物の初期温度によって変化するようにしたことにより、被加熱物の初期温度に応じて適切な積算電力量の所定のしきい値Wonを設定でき、被加熱物の初期温度の差により変わる高温表示手段7の適切な表示のタイミングを補正することができ、被加熱物の初期温度に拘わらず、適切なタイミングにて高温表示を行うことができる。
また、所定のしきい値Wonは、加熱開始後に温度測定手段4にて測定した被加熱物の温度の上昇傾向によって変化するようにしたことにより、被加熱物の熱容量や、被加熱物と被加熱物の載置面との空隙などにより変わる被加熱物や被加熱物の載置面の温度の上昇する速度に応じて適切な積算電力量の所定のしきい値Wonを設定でき、温度の上昇速度の差により変わる高温表示手段7の適切な表示のタイミングを補正することができ、被加熱物の熱容量や、被加熱物と被加熱物の載置面との空隙などに拘わらず、適切なタイミングにて高温表示を行うことができる。
また、制御部5は、加熱中に高温表示手段7にて所定の高温表示を行っているときに加
熱を停止すると、加熱停止の時点から所定時間toff経過するまでの間は高温表示手段7の所定の高温表示を継続するようにしたことにより、加熱停止直後にはまだ被加熱物や被加熱物の載置面の温度が高くても高温表示を継続して使用者に温度が高温である旨を伝えることができる。
また、制御部5は、加熱停止の時点から所定時間toff経過時点の温度測定手段4の測定する被加熱物の温度が所定温度Tshよりも低ければ高温表示手段7の所定の高温表示を消灯し、所定温度Tshよりも高ければ高温表示手段7の所定の高温表示を継続するようにしたことにより、高温表示手段7による表示を行ったあとの加熱停止から所定時間後に、被加熱物や被加熱物の載置面の温度が低く、高温表示の必要がないときには、高温表示手段7による所定の高温表示を消灯でき、加熱停止から所定時間後に、被加熱物や被加熱物の載置面の温度が高く、高温表示の必要があるときには高温表示を継続できる。
また、積算電力測定手段6は、積算電力量Wsumが所定のしきい値Wonに達する前に加熱を停止すると積算電力量Wsumの値を保持するようにしたことにより、高温表示手段7による表示を行う前に加熱停止し、その直後に加熱を再開する操作を繰り返し行うなどのケースでも最初の加熱開始からの積算電力量Wsumを測定でき、被加熱物や被加熱物の載置面の温度が高くなっても高温表示が行われないということがないようにすることができる。
また、積算電力測定手段6は、加熱停止から所定時間tclr経過すると積算電力量Wsumの値をクリアするようにしたことにより、高温表示手段7による表示を行う前に加熱停止し、被加熱物や被加熱物の載置面が冷めるまで放置して加熱を再開したときにすぐに高温表示が行われないようにすることができる。
なお、本実施の形態において、加熱手段3はランプヒータや電磁誘導加熱のようなトッププレート2越しに加熱できる構成としていたが、電熱ヒータやガス火などトッププレート2を使用しないで直接鍋1を加熱するような熱源を用いても同様の効果が得られる。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、加熱開始からの積算電力量を測定することで対象物の高温状態を推定して高温表示を行うことができるので、熱源や加熱対象物の如何にかかわらず各種加熱調理器、加熱機器の高温表示の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における加熱調理器のブロック図 本発明の実施の形態1における加熱開始時の高温表示動作グラフ 従来の加熱調理器のブロック図
符号の説明
3 加熱手段
4 温度測定手段
5 制御部
6 積算電力測定手段
7 高温表示手段

Claims (10)

  1. トッププレートと、前記トッププレートに載置された被加熱物を前記トッププレート越しに電磁誘導加熱する加熱手段と、前記被加熱物の温度を前記トッププレートの温度で測定する温度測定手段と、加熱開始からの積算電力量Wsumを測定する積算電力測定手段と、所定の高温表示を行う高温表示手段と、前記加熱手段を制御するとともに前記温度測定手段が所定の温度以上になると前記高温表示手段にて所定の高温表示を行う制御部とを備え、前記制御部は、前記温度測定手段が前記所定の温度以上にならなくても前記積算電力測定手段で測定した積算電力量が所定のしきい値Wonに達すると前記高温表示手段にて前記所定の高温表示するようにした電磁誘導加熱調理器。
  2. 積算電力測定手段は、入力電流Itを所定時間△t毎に測定し、積算電力量Wsumに加算するようにした請求項1に記載の電磁誘導加熱調理器。
  3. 積算電力測定手段は、入力電流Itと入力電圧Vtを所定時間△t毎に測定し、前記入力電流Itと前記入力電圧Vtを掛け合わせた値を積算電力量Wsumに加算するようにした請求項1に記載の電磁誘導加熱調理器。
  4. 積算電力測定手段は、使用者が操作するか、または、制御部が自動的に決定する段階的な火力に応じて設定する所定定数Atを所定時間△t毎に積算電力量Wsumに加算するようにした請求項1に記載の電磁誘導加熱調理器。
  5. 所定のしきい値Wonは、加熱開始時に温度測定手段にて測定した被加熱物の初期温度が低くなるに従って高くなるように設定した請求項1に記載の電磁誘導加熱調理器。
  6. 所定のしきい値Wonは、加熱開始後に温度測定手段にて測定した被加熱物の温度の上昇速度が遅くなるに従って増やすように補正した請求項1または5に記載の電磁誘導加熱調理器。
  7. 制御部は、加熱中に高温表示手段にて所定の高温表示を行っているときに加熱を停止すると、加熱停止の時点から所定時間toff経過するまでの間は前記高温表示手段の所定の
    高温表示を継続するようにした請求項1に記載の電磁誘導加熱調理器。
  8. 制御部は、加熱停止の時点から所定時間toff経過時点の温度測定手段の測定する被加熱物の温度が所定温度Tshよりも低ければ高温表示手段の所定の高温表示を消灯し、前記所定温度Tshよりも高ければ前記高温表示手段の所定の高温表示を継続するようにした請求項7に記載の電磁誘導加熱調理器。
  9. 積算電力測定手段は、積算電力量Wsumが所定のしきい値Wonに達する前に加熱を停止すると前記積算電力量Wsumの値を保持するようにした請求項1に記載の電磁誘導加熱調理器。
  10. 積算電力測定手段は、加熱停止から所定時間tclr経過すると積算電力量Wsumの値をクリアするようにした請求項9に記載の電磁誘導加熱調理器。
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