JP3997845B2 - 加熱調理器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般家庭において使用される加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
以下、従来の加熱調理器について図7を用いて説明する。図において、1は商用電源、2は鍋、3は鍋2を誘導加熱する加熱手段で、整流器31、加熱コイル32、スイッチング素子33、インバータ回路34で構成されている。4は鍋2の温度を検知する温度センサ、5は報知手段で、発光ダイオード(LED)や液晶表示素子(LCD)で構成され視覚的に報知する表示手段51と、ブザーなどで構成され聴覚的に報知する音響手段52で構成されている。6は入力手段、7は通電制御手段で、スイッチング素子33を数十kHzでオンオフさせて加熱コイル32に高周波電流を印加し加熱コイル32と磁気結合する鍋2を誘導加熱する。なお、通電制御手段7は、スイッチング素子33のオン時間を制御して加熱手段3の出力を制御する。
【0003】
また、通電制御手段7は、140℃〜200℃にて10℃刻みで7段階の設定温度を備え、入力手段6より入力する信号に基づき前記7段階の設定温度の中から任意のものを選択する。そして、通電制御手段7は、選択された設定温度に対応する制御温度を目標温度θcとし、温度センサ4で検知する温度と目標温度θcとの関係に基づき加熱手段3を通電制御して、鍋2内の油温が前記選択された設定温度で安定するように制御する。
【0004】
ところが、上記構成では、鍋底が反ったものを鍋2として使用し、鍋2内に油を入れて揚げ物調理を行うと、温度センサ4は受感よく鍋2の温度を検知することができず、温度センサ4で検知する温度と鍋2内の油温との温度差が大きくなって鍋2内の油温が過度に上昇してしまう。
【0005】
これを解決する手段として、特開平6−89780号公報に示すように、鍋2内の油量が影響しない比較的低温領域にて温度センサ4で検知する温度の上昇勾配に基づき鍋2の鍋底の反り量を検知し、これに基づき目標温度θcを変更して、鍋底の平坦なものを鍋2として使用し揚げ物調理を行ったときは鍋2内の油を揚げ物調理に最適な温度に維持し、鍋底の反ったものを鍋2として使用し揚げ物調理を行ったときは鍋2内の油温を抑制するものや、特開平7−254483号公報に示すように、所定時間だけ加熱した後に加熱出力を停止し、その後の検出温度が最大になるまでの時間に基づき鍋2の鍋底が反っているか否かを検知して、目標温度θcを変更したり、調理物を鍋2内に投入し温度低下した時に加熱量を増加するか否かを切り替えたりするものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平6−89780号公報に示されたものでは、室温近傍の低温領域においては、「鍋2+鍋2内の油」の熱量に対し加熱手段3の通電による熱量が十分大きく、かつ鍋2内の油は低温状態で粘性が高く加熱開始直後は対流しないので、鍋2の鍋底の反り量を鍋2内の油量に影響なく精度良く検知できるが、70℃以上の比較的高温領域においては、「鍋2+鍋2内の油」の熱量に対し加熱手段3の通電による熱量が小さいので、鍋2の鍋底の反り量の大小による温度センサ4で検知する温度上昇勾配の差が小さくなって、鍋底の反り量を精度良く検知できなくなり、かつ鍋2内の油は高温状態で粘性が低く加熱開始するとすぐに対流するので、前記温度上昇勾配は鍋2内の油量に影響を受けてしまい、鍋底の反り量を油量に影響なく検知することができなくなる。
【0007】
また、特開平7−254483号公報に示されたものでは、加熱停止し鍋底の反りの有無を検知している間は鍋2内の油を加熱することができず、その分だけ予熱時間が増大してしまう。また、加熱停止時の放熱効果による温度低下を利用し鍋底の反りの有無を検知する構成なので、鍋2がある程度高温状態になるまで加熱しなければならず、加熱開始時の鍋2の温度が低い場合でも鍋底の反りの有無を検知できるように前記所定時間を比較的長い時間に設定する必要がある。したがって、逆に、すでに高温状態にある鍋底の反った鍋2を加熱開始したときは、鍋底の反りの有無を検知するまでに比較的大きな熱量を印加してしまい、鍋2内の油を過度に加熱してしまうという課題があった。
【0008】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、加熱開始時の鍋の温度に適した精度よい鍋底の反り量検知を行うようにして、鍋底の反り量による鍋内の油温ばらつきを抑制する加熱調理器を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の加熱調理器は、加熱コイルを有し加熱コイルに高周波電流を流して鍋を誘導加熱する加熱手段と、鍋の鍋底の温度を鍋底から受ける熱伝達が鍋底の反り量に依存する状態で検知する温度センサと、温度センサで検知する温度に基づき鍋底の反り量を検知し、温度センサで検知する温度および鍋底の反り量に基づき加熱手段を通電制御する通電制御手段を備え、この通電制御手段は、加熱手段に通電開始するときの温度センサで検知する温度が第1の所定温度未満のときは、加熱手段を通電中に温度センサで検知する温度の上昇勾配に基づき鍋底の反り量を検知し、加熱手段に通電開始するときの温度センサで検知する温度が第1の所定温度以上のときは、加熱手段を所定の積算電力量だけ通電した後に通電遮断または通電量を抑制し、その後の温度センサで検知する温度の上昇/下降度合いに基づき鍋底の反り量を検知するようにしたものである。
【0010】
これにより、通電制御手段は、加熱手段へ通電開始するときの温度センサで検知する温度に基づき、鍋の温度状態に適した鍋反り量検知方法を選択し、室温程度の低温状態にて加熱手段へ通電開始したときは、加熱手段を通電遮断することなく、加熱手段を通電維持しながら温度センサで検知する温度の上昇勾配に基づき鍋底の反り量を検知し、高温状態にて加熱手段へ通電開始したときは、加熱手段を比較的小さな積算電力量だけ通電した後に通電遮断または通電量を抑制し、その後の温度センサで検知する温度の上昇/下降度合いに基づき素早く鍋底の反り量を検知する。
【0011】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、加熱コイルを有し前記加熱コイルに高周波電流を流して鍋を誘導加熱する加熱手段と、前記鍋の鍋底の温度を前記鍋底から受ける熱伝達が前記鍋底の反り量に依存する状態で検知する温度センサと、前記温度センサで検知する温度に基づき鍋底の反り量を検知し、前記温度センサで検知する温度および前記鍋底の反り量に基づき前記加熱手段を通電制御する通電制御手段とを備え、前記通電制御手段は、加熱手段に通電開始するときの前記温度センサで検知する温度が第1の所定温度未満のときは、加熱手段を通電中に前記温度センサで検知する温度の上昇勾配に基づき前記鍋底の反り量を検知し、前記加熱手段に通電開始するときの温度センサで検知する温度が前記第1の所定温度以上のときは、前記加熱手段を所定の積算電力量だけ通電した後に通電遮断または通電量を抑制し、その後の前記温度センサで検知する温度の上昇/下降度合いに基づき前記鍋底の反り量を検知することにより、例えば、前記第1の所定温度を70℃とすると、鍋内に油を入れて予熱し揚げ物調理を行うために、室温程度の低温状態にて加熱手段で通電開始したときは、通電制御手段は、加熱手段に通電開始するときの温度センサで検知する温度が第1の所定温度未満より、加熱手段を通電中に温度センサで検知する温度の上昇勾配に基づき鍋底の反り量を検知するので、加熱手段の通電遮断による予熱時間の増加を防止しつつ、低温時は油の粘性が高く加熱開始してしばらくの間は対流しない点と加熱による温度上昇効果が大きい点を利用した、鍋内の油量に依存しない高精度な鍋反り量検知を行うことができる。
【0012】
また、一旦、揚げ物調理を中断し数分後に再度揚げ物調理を行うといった、高温状態にて加熱手段を通電開始したときは、通電制御手段は、加熱手段に通電開始するときの温度センサで検知する温度が第1の所定温度以上より、加熱手段を所定の積算電力量だけ通電した後に通電遮断または通電量を抑制し、その後の温度センサで検知する温度の上昇/下降度合いに基づき鍋底の反り量を検知するので、高温時は放熱による温度下降効果が大きく、鍋底から温度センサへの熱伝達の鍋反り量による依存性が明確に現れる点を利用した、鍋内の油量に依存しない高精度な鍋底反り量検知を行うことができるとともに、すでに鍋の温度が高温状態にあり放熱による温度下降が大きいので、僅かな熱量を印加するだけで温度センサで検知する温度の上昇/下降度合いを検知することができ、前記加熱手段の積算電力量を比較的小さな値に抑えて、鍋内の油温が過度に上昇するのを防ぐことができる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、特に、請求項1に記載の通電制御手段が、加熱手段に通電開始するときの温度センサで検知する温度が第1の所定温度未満の場合における鍋底の反り量を、前記温度の二次微分値で前記温度の上昇勾配を測定し前記鍋底の反り量が小さいほど前記温度の上昇勾配が大きくなることにより検知するとともに、前記反り量を判別するための前記温度の上昇勾配の判定値を、前記加熱手段に通電開始するときの温度センサで検知する温度が高いほど前記温度の上昇勾配が小さくなる特性に対応させて変更するようにして、加熱開始時の温度が高いほど温度センサで検知する温度の上昇勾配が小さくなる特性に対応して前記温度上昇勾配の判定値を変更するので、更に鍋反り量検知の精度を向上することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、特に、請求項1に記載の通電制御手段が、加熱手段に通電開始するときの温度センサで検知する温度が第1の所定温度以上の場合における鍋底の反り量を、前記加熱手段を所定の積算電力量だけ通電してから通電遮断または通電量を抑制した後、前記温度センサが検知する温度が最大値になるまでの時間を測定し前記鍋底の反り量が小さいほど短くなることにより検知するとともに、前記鍋底の反り量を判別するために前記加熱手段に通電する積算電力量を、前記加熱手段に通電開始するときの温度センサで検知する温度が高いほど僅かな熱量で前記温度センサが検知する前記温度の上昇/下降度合いを検知できる特性に対応させて変更するようにして、加熱開始時の温度が高いほど僅かな熱量で温度センサで検知する温度の上昇/下降度合いを検知できる特性に対応して前記加熱手段の積算電力量を変更するので、鍋内の油温が高温であるほど鍋反り量検知にて加熱手段に通電する積算電力量を小さくして早期に鍋底の反り量に応じた温度調節制御を行い、更に鍋内の油温が過度に上昇するのを防ぐことができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、特に、請求項1に記載の通電制御手段が、検知した最新の鍋底の反り量を反りデータとして保持し、加熱手段を通電制御し鍋を加熱する状態から、一旦前記加熱手段の通電遮断を継続して前記鍋を加熱終了する状態に移行してから比較的短時間後に再度前記加熱手段を通電開始したときには、鍋底の反り量を検知する動作を行わずに前記保持する反り量データに基づき前記加熱手段を通電制御することができるようにして、加熱開始時の鍋の温度に関わらず鍋底の反り量を精度良く検知できるとともに、例えば、予熱完了後に揚げ物調理を行い、その後揚げ物調理を一旦終了するため加熱を終了しても前記検知した鍋底の反り量を反りデータとして保持できる。そして、その後揚げ物調理を再開するために加熱を開始した場合には、鍋底の反り量を検知する動作を行わずに、前記保持する反り量データに基づき加熱手段を通電制御して、すぐに揚げ物調理を再開することができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、特に、請求項4に記載の通電制御手段が、再度加熱手段を通電開始したときに、温度センサで検知する温度が第2の所定温度未満ならば、再度鍋底の反り量を検知して前記加熱手段を通電制御し、前記温度センサで検知する温度が前記第2の所定温度以上ならば、鍋底の反り量を検知する動作を行わずに保持する反り量データに基づき前記加熱手段を通電制御するようにして、一旦揚げ物調理を終了するため加熱を終了すると通電制御手段は鍋底の反り量を反りデータとして保持し、例えば、数分後といった短時間の後に揚げ物調理を再開するため加熱を開始した場合には、温度センサで検知する温度はまだ高温なので、鍋底の反り量を検知する動作を行わずに前記保持する反り量データに基づき加熱手段を通電制御し、すぐに揚げ物調理を再開することができる。また、例えば、翌日といった長時間の後に別の鍋で揚げ物調理を行うため加熱を開始した場合には、温度センサで検知する温度は室温近傍の低温なので、再度鍋底の反り量を検知してから加熱手段を通電制御し、前記別の鍋底の反り量に応じた温度調節制御を行うことができる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、特に、請求項4に記載の通電制御手段が、鍋を加熱終了する状態に移行してから再度前記鍋を加熱開始するまでのインターバル時間を計時し、前記インターバル時間が所定時間以上ならば、再度鍋底の反り量を検知して前記加熱手段を通電制御し、前記インターバル時間が前記所定時間未満ならば、鍋底の反り量を検知する動作を行わずに保持する反り量データに基づき前記加熱手段を通電制御するようにして、一旦揚げ物調理を終了するため加熱を終了すると通電制御手段は鍋底の反り量を反りデータとして保持し、例えば、数分後といった短時間の後に揚げ物調理を再開するため加熱を開始した場合には、鍋底の反り量を検知する動作を行わずに前記保持する反り量データに基づき前記加熱手段を通電制御し、すぐに揚げ物調理を再開することができる。
【0018】
また、例えば、翌日といった長時間の後に別の鍋で揚げ物調理を行うため加熱を開始した場合には、再度鍋底の反り量を検知してから加熱手段を通電制御し、前記別の鍋底の反り量に応じた温度調節制御を行うことができる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、特に、請求項5または6に記載の通電制御手段が、加熱手段を通電制御する動作モードとして、温度センサで検知する温度と制御温度との関係に基づき前記加熱手段を通電制御する揚げ物モードと、前記加熱手段を所定出力にて通電制御する加熱モードを備えて、動作モードが揚げ物モードから加熱モードを経由して再度揚げ物モードになったときは、前記温度センサで検知する温度に関わらず、再度鍋底の反り量を検知して前記加熱手段を通電制御するようにして、請求項5または6の作用を有するとともに、例えば、一旦揚げ物モードを終了して揚げ物調理を終えると通電制御手段は鍋底の反り量を反りデータとして保持するが、その後、別の鍋に取り替えて加熱モードにて茹でる、煮る、または炒めるといった調理を連続して行い、更にまた別の鍋に取り替えて揚げ物モードに変更し連続して揚げ物調理を行っても、通電制御手段は、動作モードが揚げ物モードから加熱モードを経由して再度揚げ物モードになったときは、再度鍋底の反り量を検知してから前記加熱手段を通電制御するので、前記別の鍋底の反り量に応じた温度調節制御を行うことができる。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0021】
(実施例1)
図1〜図5は本発明の実施例1における加熱調理器を示したものであり、従来例と同一の機能を有するものには同一の符号を付与している。
【0022】
図1において、通電制御手段17は、スイッチング素子33を数十kHzでオンオフさせて加熱コイル32に高周波電流を印加し加熱コイル32と磁気結合する鍋2を誘導加熱する。
【0023】
また、通電制御手段17は、動作モードとして、加熱手段3を通電オフする初期モードと、140℃〜200℃にて10℃刻みで7通りの設定温度を備えて入力手段6より入力する信号に基づき前記7通りの設定温度の中から任意のものを選択し、温度センサ4で検知する温度と選択された設定温度に関連づけた目標温度θcとの関係に基づき加熱手段3を通電制御する揚げ物モードの2種類を備えている。
【0024】
そして、入力手段6より入力する信号に基づき動作モードを初期モードから揚げ物モードに変更するときの温度センサ4で検知する温度を加熱開始温度θsとして記憶し、θs<70℃のときは加熱手段3を980Wで40秒だけ通電して、この間の温度センサ4で検知する温度の二次微分値に基づき鍋底の反り量を検知し、θs≧70℃のときは加熱手段3を1400Wで所定時間だけ通電した後に通電を遮断し、その後の温度センサ4で検知する温度が最大値になるまでの時間に基づき鍋底の反り量を検知する構成とした。
【0025】
図2は通電制御手段17の詳細を示すもので、通電制御手段17は、加熱手段3を980Wで40秒だけ通電して、この間の温度センサ4で検知する温度の二次微分値に基づき鍋底の反り量を検知する低温鍋反り量検知手段17a、1400Wで所定時間だけ通電した後に通電を遮断し、その後の温度センサ4で検知する温度が最大値になるまでの時間に基づき鍋底の反り量を検知する高温鍋反り量検知手段17bを備えている。
【0026】
そして、鍋反り量検知切替手段17cが、加熱開始温度θsに基づき、θs<70℃ならば低温鍋反り量検知手段17aにて鍋底の反り量を検知し、θs≧70℃ならば高温鍋反り量検知手段17bにて鍋底の反り量を検知する構成となっている。
【0027】
以上のように構成された加熱調理器について、図3、図4を用いてその動作を説明する。
【0028】
図3は低温鍋反り量検知手段17aの動作を示し、室温に馴染んだ鍋2に油を入れて機器に設置し入力手段6を操作して揚げ物調理を行うために予熱を開始すると、通電制御手段17は、入力手段6より入力する信号に基づき動作モードを初期モードから揚げ物モードに変更し、まずは温度センサ4で検知する温度が上昇しなくなるのを待つ温度上昇終了検知動作を行う。これは、予め別熱源で予熱された鍋が設置されるような場合に、加熱手段3の通電以外の要因により温度センサ4で検知する温度が上昇し、鍋反り量検知動作に悪影響を及ぼすのを防ぐためである。
【0029】
やがて、前記温度上昇終了検知動作が終了すると、通電制御手段17の鍋反り量検知切替手段17cは、温度センサ4で検知する温度を加熱開始温度θsとして鍋反り量検知動作へと移行し、加熱開始温度θs<70℃より、低温鍋反り量検知手段17aにて鍋底の反り量を検知するよう選択する。
【0030】
そして、通電制御手段17は、加熱手段3を980Wにて40秒間通電するよう制御し、低温鍋反り量検知手段17aは、温度センサ4で検知する温度を鍋反り量検知切替手段17c経由で入力して、加熱手段3を通電開始してから10秒間の温度センサ4で検知する温度の上昇値Δθaと、通電開始30秒後から40秒後までの10秒間の温度センサ4で検知する温度の上昇値Δθbを測定し、d2θ=Δθb−Δθaを計算する。
【0031】
ちなみに、二次微分値にて温度上昇勾配を測定すると、別の熱源で予熱された鍋を設置し揚げ物モードを開始したときでも、鍋2自体がすでに持つ熱量による一次関数的な温度上昇成分を排除して、加熱手段3の通電による温度上昇成分のみ測定でき、より正確に鍋底の反り量を検知できる。
【0032】
すなわち、図3に示すように、鍋2の鍋底が平坦なときのd2θ=Δθ2−Δθ1は、鍋2の鍋底が反ったときのd2θ=Δθ3−Δθ1よりも大きくなり、d2θの値は鍋底の反り量に依存した値となる。また、油は低温時では粘性が高いので、この980W−40秒間では対流せずに鍋2から油への熱伝達は行われず、鍋2のみ加熱された状態となって、d2θは鍋2内の油量に依存しない値となる。
【0033】
そして、低温鍋反り量検知手段17aは、d2θに基づき鍋底の反り量を反りランク=1〜4の4段階に判別し、以後、通電制御手段17は、反りランクに対応して、鍋2内の油温が選択された設定温度となるように制御するための目標温度θc、予熱のために目標温度θcを高めに設定するための初期補正温度Δθh、または、鍋2内に調理物が投入され温度低下を検知したときに目標温度θcを高くして加熱手段3の加熱量を大きくするための負荷補正温度Δθfを変更したり、あるいは反りランクが所定値よりも大きなものについては、鍋2が揚げ物調理に不適切であると判断し、以後、加熱手段3の通電を遮断するとともに報知手段5の表示手段51または音響手段52のうち少なくとも1つを制御して、機器を使用する者に鍋2が揚げ物調理に不適切である旨を視覚的または聴覚的に報知する等の制御を行う。なお、この場合、反りランクの数値が大きいほど鍋底の反り量が大きいものとする。
【0034】
以上の構成により、油の入った鍋2を室温状態から予熱し揚げ物調理を行うときは、通電制御手段17は、加熱手段3の通電を途中で遮断せずに、鍋2内の油量に依存することなく鍋底の反り量を精度良く検知し、前記検知した鍋底の反り量に対応した温度調節制御を行って、鍋底の平坦な鍋での調理性能と鍋底が反った鍋での油温抑制を両立できる。
【0035】
なお、実施例1の低温鍋反り量検知手段17aは、所定時間での温度の二次微分値に基づき鍋底の反り量を検知しているが、所定時間での温度の一次微分値や、所定温度差における時間の微分値等、鍋2内の油が対流しない比較的短時間のうちに温度上昇勾配を計測できる方法であれば同様の効果を得ることができる。
【0036】
また、図4は、高温鍋反り量検知手段17bの動作を示し、入力手段6を操作して揚げ物調理を一旦終了し、数分後に再度入力手段6を操作して揚げ物調理を再開すると、通電制御手段17は、入力手段6より入力する信号に基づき動作モードを初期モードから揚げ物モードに変更し、図3の説明のときに述べたように、まずは温度センサ4で検知する温度が上昇しなくなるのを待つ温度上昇終了検知動作を行う。
【0037】
やがて、前記温度上昇終了検知動作が終了すると、通電制御手段17の鍋反り量検知切替手段17cは、温度センサ4で検知する温度を加熱開始温度θsとして鍋反り量検知動作へと移行し、加熱開始温度θs≧70℃より、高温鍋反り量検知手段17bにて鍋底の反り量を検知するよう選択する。そして、通電制御手段17は、加熱手段3を1400Wにて1分間だけ通電した後に加熱手段3の通電を遮断する。その後、高温鍋反り量検知手段17bは、温度センサ4で検知する温度が最大値になるまでの時間Tを測定する。
【0038】
すなわち、図4に示すように、鍋2の鍋底が平坦なときの時間T1は、鍋2の鍋底が反ったときの時間T2よりも小さくなり、時間Tの値は鍋底の反り量に依存した値となる。なお、鍋2内の油量が多いと、加熱手段3を通電遮断してから温度センサ4で検知する温度が最大値になるまでに上昇する温度差は小さくなるが、時間Tは油量によらずほぼ一定の値となる。
【0039】
また、加熱開始時にすでに鍋2は高温状態にあるので、比較的小さな熱量を印加するだけでも放熱効果で鍋2温度の上昇/下降変化が発生し、時間Tの計時が容易に行える。
【0040】
そして、高温鍋反り量検知手段17bは、時間Tに基づき鍋底の反り量を反りランク=1〜4の4段階に判別し、以後、通電制御手段17は、図3の説明のときに述べたような、鍋底の反り量に対応した温度調節制御を行う。
【0041】
以上の構成により、一旦揚げ物調理を終了し、数分後に再度揚げ物調理を再開したときは、通電制御手段17は、比較的小さな積算電力量で鍋反り量検知動作を行って、即座に鍋底の反り量に対応した温度調節制御を行うことができるとともに、鍋底が反ったものを鍋2として使用した場合に、前記鍋反り量検知動作の間に鍋2内の油温が過度に上昇してしまうのを防止することができる。
【0042】
なお、実施例1の通電制御手段17は、加熱開始温度θs≧70℃で加熱手段3を1400Wにて1分間だけ通電した後、加熱手段3の通電を遮断しているが、このとき加熱手段3の通電量を鍋2が放熱する熱量より小さな値に抑制する構成としても、同様の効果を得ることができる。
【0043】
さらに、図5に示すように、加熱開始温度θsが高いほど、低温鍋反り量検知手段17aにおける温度の二次微分値d2θは小さくなる傾向にあるが、反りランク=1〜4に判別するための判定値1〜3を、加熱開始温度θsに基づき変更することによって、更に鍋底の反り量を検知する精度を向上することができる。
【0044】
さらに、高温鍋反り量検知手段17bにおいて、加熱開始温度θsが高いほど、鍋反り量検知動作にて加熱手段3を通電する時間を短くし、かつ加熱手段3を通電遮断してから温度センサ4で検知する温度が最大値になるまでの時間Tと比較して反りランクを判別するための判定値を小さく変更することにより、更に鍋反り量検知動作の間に鍋2内の油温が過度に上昇してしまうのを防止することができる。
【0045】
(実施例2)
図6は本発明の実施例2における加熱調理器の通電制御手段を示したものである。
【0046】
実施例1と異なる点は、通電制御手段17は、低温鍋反り量検知手段17aまたは高温鍋反り量検知手段17bによって検知した最新の反りランクを鍋反り量検知切替手段17c経由で鍋反り量記憶手段17dに保持する。そして、通電制御手段17は、動作モードを初期モードから揚げ物モードに変更するときに、温度センサ4で検知する温度≧100℃ならば、鍋反り量記憶手段17dで記憶する反りランクを鍋反り量検知切替手段17c経由で読み出して、この反りランクに基づき温度調節制御を行い、温度センサ4で検知する温度<100℃ならば、再度、低温鍋反り量検知手段17aまたは高温鍋反り量検知手段17bによって鍋反り量検知動作を行って反りランクを作成し、前記再度作成された反りランクに基づき温度調節制御を行うようにしたことである。
【0047】
以上のように構成された加熱調理器について、その動作を説明する。例えば、揚げ物モードの設定温度180℃にて揚げ物調理を行った後、入力手段6を操作し動作モードを初期モードに変更して一旦揚げ物調理を終了し、数分後に再度入力手段6を操作して動作モードを揚げ物モードに変更し揚げ物調理を再開した場合、鍋2および鍋2内の油の温度はまだ高温状態なので温度センサ4で検知する温度≧100℃となる。このとき、通電制御手段17は、鍋反り量記憶手段17dで記憶する反りランクを鍋反り量検知切替手段17c経由で読み出し、再度鍋反り量検知動作を実施することなく、この反りランクに基づき温度調節制御を行う。
【0048】
以上の構成により、一旦揚げ物調理を終了し数分後に揚げ物調理を再開しても、鍋反り量検知動作の間だけ待つ必要はなく、すぐに揚げ物調理を再開することができる。
【0049】
また、例えば、揚げ物モードで揚げ物調理を行った後、入力手段6を操作し動作モードを初期モードに変更して揚げ物調理を終了し、翌日、鍋2を別のものに取り替え、油を入れて入力手段6を操作し動作モードを揚げ物モードに変更して揚げ物調理を行う場合、鍋2および鍋2内の油の温度は室温近傍なので温度センサ4で検知する温度<100℃となる。このとき、通電制御手段17は、再度、低温鍋反り量検知手段17aまたは高温鍋反り量検知手段17bによって鍋反り量検知動作を行って反りランクを作成し、前記再度作成された反りランクに基づき温度調節制御を行う。
【0050】
以上の構成により、翌日といった長時間の後に別の鍋で揚げ物調理を行うため加熱を開始した場合には、再度鍋底の反り量を検知してから加熱手段3を通電制御するので、新たな鍋の反り量に応じた温度調節制御を行うことができる。
【0051】
(実施例3)
次に、図6により本発明の実施例3における加熱調理器の通電制御手段について説明する。
【0052】
実施例2と異なる点は、通電制御手段17は、インターバル時間を計時するためのタイマ17eを備えており、動作モードを揚げ物モードから初期モードに変更するときに計時開始をする。そして、通電制御手段17は、動作モードを初期モードから揚げ物モードに変更するときに、前記インターバル時間<10分ならば、鍋反り量記憶手段17dで記憶する反りランクを鍋反り量検知切替手段17c経由で読み出して、この反りランクに基づき温度調節制御を行い、前記インターバル時間≧10分ならば、再度、低温鍋反り量検知手段17aまたは高温鍋反り量検知手段17bによって鍋反り量検知動作を行って反りランクを作成し、前記再度作成された反りランクに基づき温度調節制御を行うようにしたことである。
【0053】
以上のように構成された加熱調理器について、その動作を説明する。例えば、揚げ物モードの設定温度180℃にて揚げ物調理を行った後、入力手段6を操作し動作モードを初期モードに変更して一旦揚げ物調理を終了し、数分後に再度入力手段6を操作して動作モードを揚げ物モードに変更し揚げ物調理を再開した場合、インターバル時間<10分となる。このとき、通電制御手段17は、鍋反り量記憶手段17dで記憶する反りランクを鍋反り量検知切替手段17c経由で読み出し、再度鍋反り量検知動作を実施することなく、この反りランクに基づき温度調節制御を行う。
【0054】
以上の構成により、一旦揚げ物調理を終了し数分後に揚げ物調理を再開しても、鍋反り量検知動作の間だけ待つ必要はなく、すぐに揚げ物調理を再開することができる。
【0055】
また、例えば、揚げ物モードで揚げ物調理を行った後、入力手段6を操作し動作モードを初期モードに変更して揚げ物調理を終了し、翌日、鍋2を別のものに取り替え、油を入れて入力手段6を操作し動作モードを揚げ物モードに変更して揚げ物調理を行う場合、インターバル時間≧10分となる。このとき、通電制御手段17は、再度、低温鍋反り量検知手段17aまたは高温鍋反り量検知手段17bによって鍋反り量検知動作を行って反りランクを作成し、前記再度作成された反りランクに基づき温度調節制御を行う。
【0056】
以上の構成により、翌日といった長時間の後に別の鍋で揚げ物調理を行うため加熱を開始した場合には、再度鍋底の反り量を検知してから加熱手段3を通電制御するので、新たな鍋の反り量に応じた温度調節制御を行うことができる。
【0057】
(実施例4)
次に、図6により本発明の実施例4における加熱調理器の通電制御手段について説明する。
【0058】
実施例2、3と異なる点は、通電制御手段17は、動作モードとして、初期モード、揚げ物モードに加えて、加熱モードの合計3種類を備える。加熱モードは、90W〜2000Wにて7通りの設定出力を有する設定出力部17fを備えて入力手段6より入力する信号に基づき前記7通りの設定出力の中から任意のものを選択し、前記選択された設定出力になるように加熱手段3を通電制御する。
【0059】
そして、通電制御手段17は、入力手段6より入力する信号に基づき、動作モードを揚げ物モードから加熱モードを経由して再度揚げ物モードに変更すると、再度揚げ物モードに移行したときの温度やインターバル時間に関わらず、再度、低温鍋反り量検知手段17aまたは高温鍋反り量検知手段17bにより鍋底の反り量検知を行うようにしたことである。
【0060】
以上のように構成された加熱調理器について、その動作を説明する。例えば、揚げ物モードにて揚げ物調理を行った後、入力手段6を操作し動作モードを初期モードに変更して一旦揚げ物調理を終了し、その後、鍋2を別のものに取り替え、入力手段6を操作して動作モードを加熱モードに変更し、茹でる、煮る、または炒めるといった加熱調理を連続して行う。
【0061】
そして、入力手段6を操作し動作モードを初期モードに変更して前記加熱調理を終了し、鍋2を更に別のものに取り替え、入力手段6を操作して動作モードを揚げ物モードに変更し連続して揚げ物調理を行った場合、通電制御手段17は、動作モードが揚げ物モードから加熱モードを経由して再度揚げ物モードになるのを検知して、再度鍋反り量検知動作を実施してから加熱手段3を通電制御する。
【0062】
以上の構成により、揚げ物調理→加熱調理→揚げ物調理をそれぞれ別の鍋で連続して行っても、通電制御手段17は、前記加熱調理の前後で、それぞれの鍋の反り量に対応した温度調節制御を行うことができる。
【0063】
なお、実施例4の通電制御手段17は、動作モードとして初期モード、揚げ物モード、茹でる、煮る、または炒めるといった加熱モードの3モードを有しているが、前記加熱モードの代わりに、ステーキを焼くための加熱モードや蒸し物調理を行うための加熱モードとしても同様の効果を得ることができる。
【0064】
【発明の効果】
以上のように、本発明の加熱調理器によれば、加熱開始時の鍋の温度に適した精度よい鍋底の反り量検知を行うようにして、鍋底の反り量による鍋内の油温ばらつきを抑制する加熱調理器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における加熱調理器のブロック図
【図2】同加熱調理器における通電制御手段のブロック図
【図3】同通電制御手段における低温鍋反り量検知手段の動作を示す図
【図4】同通電制御手段における高温鍋反り量検知手段の動作を示す図
【図5】同通電制御手段における低温鍋反り量検知手段の温度依存性を示す図
【図6】本発明の実施例2〜4における加熱調理器の通電制御手段のブロック図
【図7】従来の加熱調理器のブロック図
【符号の説明】
2 鍋
3 加熱手段
4 温度センサ
6 入力手段
17 通電制御手段
17a 低温鍋反り量検知手段
17b 高温鍋反り量検知手段
17c 鍋反り量検知切替手段
17d 鍋反り量記憶手段
17e タイマ
17f 設定出力部
Claims (7)
- 加熱コイルを有し前記加熱コイルに高周波電流を流して鍋を誘導加熱する加熱手段と、前記鍋の鍋底の温度を前記鍋底から受ける熱伝達が前記鍋底の反り量に依存する状態で検知する温度センサと、前記温度センサで検知する温度に基づき鍋底の反り量を検知し、前記温度センサで検知する温度および前記鍋底の反り量に基づき前記加熱手段を通電制御する通電制御手段とを備え、前記通電制御手段は、加熱手段に通電開始するときの前記温度センサで検知する温度が第1の所定温度未満のときは、加熱手段を通電中に前記温度センサで検知する温度の上昇勾配に基づき前記鍋底の反り量を検知し、前記加熱手段に通電開始するときの温度センサで検知する温度が前記第1の所定温度以上のときは、前記加熱手段を所定の積算電力量だけ通電した後に通電遮断または通電量を抑制し、その後の前記温度センサで検知する温度の上昇/下降度合いに基づき前記鍋底の反り量を検知するようにした加熱調理器。
- 加熱手段に通電開始するときの温度センサで検知する温度が第1の所定温度未満の場合における鍋底の反り量を、前記温度の二次微分値で前記温度の上昇勾配を測定し前記鍋底の反り量が小さいほど前記温度の上昇勾配が大きくなることにより検知するとともに、前記反り量を判別するための前記温度の上昇勾配の判定値を、前記加熱手段に通電開始するときの温度センサで検知する温度が高いほど前記温度の上昇勾配が小さくなる特性に対応させて変更する構成とした請求項1に記載の加熱調理器。
- 加熱手段に通電開始するときの温度センサで検知する温度が第1の所定温度以上の場合における鍋底の反り量を、前記加熱手段を所定の積算電力量だけ通電してから通電遮断または通電量を抑制した後、前記温度センサが検知する温度が最大値になるまでの時間を測定し前記鍋底の反り量が小さいほど短くなることにより検知するとともに、前記反り量を判別するために前記加熱手段に通電する積算電力量を、前記加熱手段に通電開始するときの温度センサで検知する温度が高いほど僅かな熱量で前記温度センサが検知する前記温度の上昇/下降度合いを検知できる特性に対応させて変更する構成とした請求項1に記載の加熱調理器。
- 通電制御手段は、検知した最新の鍋底の反り量を反りデータとして保持し、加熱手段を通電制御し鍋を加熱する状態から、一旦前記加熱手段の通電遮断をして前記鍋を加熱終了する状態に移行してから比較的短時間後に再度前記加熱手段を通電開始したときには、鍋底の反り量を検知する動作を行わずに前記保持する反り量データに基づき前記加熱手段を通電制御することができる構成とした請求項1に記載の加熱調理器。
- 通電制御手段は、再度加熱手段を通電開始したときに、温度センサで検知する温度が第2の所定温度未満ならば、再度鍋底の反り量を検知して前記加熱手段を通電制御し、前記温度センサで検知する温度が前記第2の所定温度以上ならば、鍋底の反り量を検知する動作を行わずに保持する反り量データに基づき前記加熱手段を通電制御する構成とした請求項4に記載の加熱調理器。
- 通電制御手段は、鍋を加熱終了する状態に移行してから再度前記鍋を加熱開始するまでのインターバル時間を計時し、前記インターバル時間が所定時間以上ならば、再度鍋底の反り量を検知して前記加熱手段を通電制御し、前記インターバル時間が前記所定時間未満ならば、鍋底の反り量を検知する動作を行わずに保持する反り量データに基づき前記加熱手段を通電制御する構成とした請求項4に記載の加熱調理器。
- 通電制御手段は、加熱手段を通電制御する動作モードとして、温度センサで検知する温度と制御温度との関係に基づき前記加熱手段を通電制御する揚げ物モードと、前記加熱手段を所定出力にて通電制御する加熱モードを備えて、動作モードが揚げ物モードから加熱モードを経由して再度揚げ物モードになったときは、前記温度センサで検知する温度に関わらず、再度鍋底の反り量を検知して前記加熱手段を通電制御する構成とした請求項5または6に記載の加熱調理器。
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