JP2003119941A - カーテンウォールの取付構造およびファスナー - Google Patents

カーテンウォールの取付構造およびファスナー

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JP2003119941A JP2001309164A JP2001309164A JP2003119941A JP 2003119941 A JP2003119941 A JP 2003119941A JP 2001309164 A JP2001309164 A JP 2001309164A JP 2001309164 A JP2001309164 A JP 2001309164A JP 2003119941 A JP2003119941 A JP 2003119941A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーテンウォールを簡単かつ安価に取り付け
る。 【解決手段】 カーテンウォール1の上部または下部の
いずれか一方側をスラブ2に対して一体に固定するとと
もに、他方側を梁4に対してファスナー5を介してロッ
キング可能かつスウェイ可能な状態で連結する。あるい
は、カーテンウォールの他方側を他のカーテンウォール
に対してファスナーを介してロッキング可能かつスウェ
イ可能に連結する。上記のファスナーは、梁または他方
のカーテンウォールに対して固定される1次部材7と、
取り付けるべきカーテンウォールに固定される2次部材
8と、それら1次部材と2次部材とをカーテンウォール
の面外方向の変位を規制しつつ面内方向の相対水平変位
および相対回転を許容する状態で連結する連結具9と、
1次部材と2次部材との間に介装されるゴムパッキング
10等の弾性部材からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物の外壁としての
カーテンウォールの取付構造およびそれに用いるファス
ナーに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、建物の外壁をプレキャス
トコンクリート版や金属パネル等のカーテンウォールに
より形成する場合には、建物の層間変形を考慮した取付
構造とする必要があり、従来一般にはカーテンウォール
を建物に対して水平変位可能(スウェイ方式)もしくは
相対回転可能(ロッキング方式)に連結するようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、建物に対す
るカーテンウォールの取り付けは各方式に対応したファ
スナーを介して行うのであるが、従来一般に採用されて
いるカーテンウォール取付用のファスナーは構造が複雑
でコスト高であり、また取り付け作業を必ずしも容易に
行えるものではなく、カーテンウォールをより簡単かつ
安価に取り付けることのできる合理的な手段の開発が望
まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、カー
テンウォールの上部または下部のいずれか一方側をスラ
ブに対して一体に固定するとともに、他方側を梁に対し
てファスナーを介してロッキング可能かつスウェイ可能
な状態で連結することを特徴とする。
【0005】請求項2の発明は、カーテンウォールの上
部または下部のいずれか一方側をスラブに対して一体に
固定するとともに、他方側を他のカーテンウォールに対
してファスナーを介してロッキング可能かつスウェイ可
能に連結することを特徴とする。
【0006】請求項3の発明は、請求項1または2記載
のカーテンウォールの取付構造に適用されるファスナー
であって、梁または他方のカーテンウォールに対して固
定される1次部材と、取り付けるべきカーテンウォール
に固定される2次部材と、それら1次部材と2次部材と
をカーテンウォールの面外方向の変位を規制しつつ面内
方向の相対水平変位および相対回転を許容する状態で連
結する連結具と、1次部材と2次部材との間に介装され
る弾性部材からなることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】図1〜図4は本発明の一実施形態
を示す。本実施形態は、窓用の開口部が確保されている
倒立L状のプレキャストコンクリート版からなるカーテ
ンウォール1を対象としてそれを外壁として取り付ける
に際して、図2に示すようにそのカーテンウォール1の
上部をスラブ2に対して差し筋3を介して一体に固定す
るとともに、カーテンウォール1の下部を梁4に対して
ファスナー5を介してロッキング可能かつスウェイ可能
に連結するようにしたものである。
【0008】本実施形態におけるファスナー5は、梁4
に設けられたブラケット6上に固定される1次部材7
と、カーテンウォール1の下部に固定される2次部材8
と、それら1次部材7と2次部材8とを連結する連結具
9と、それら1次部材7と2次部材8との間に介装され
る環状のゴムパッキング(弾性部材)10からなる。
【0009】図3および図4に示すように、1次部材7
は上面板11、底面板12、両側面板13、内部に設け
られた2枚の固定板14からなる箱状をなし、上面板1
1には横方向(カーテンウォール1の幅方向)に長い長
穴15が形成され、固定板14には上下方向に長い長穴
16が形成されているものであり、図2に示すように底
面板12がブラケット6の上面に溶接されて固定される
ことでその下半分程度がスラブ2内に埋設されるように
なっている。
【0010】2次部材8は縦材17と横材18からなる
アングル状のもので、縦材17には上下方向の長穴19
が形成され、横材18には横方向の長穴20が形成され
ているものであり、縦材17をカーテンウォール1の下
部に密着させた状態でそこに突設されているボルト21
を長穴19に通してナット22により締め付けることで
カーテンウォール1の下部に固定されるようになってお
り、その固定位置を長穴19の範囲内で上下方向に調節
できるようになっている。
【0011】連結具9は横材23と縦材24とからなる
逆T状のもので、横材23の両端部がそれぞれ1次部材
7の固定板14の長穴16に通されてナット25により
締め付けられ、縦材24の先端部(上端部)が上面板1
1の長穴15に通されて上方に突出し、その先端部をゴ
ムパッキング10および2次部材8の横材18の長穴2
0に通してダブルナット26により締め付けるようにな
っている。
【0012】本実施形態の構造では、カーテンウォール
1の上部をスラブ2に対して一体に固定しかつカーテン
ウォール1の下部をファスナー5により支持すること
で、カーテンウォール1の面外方向への変位を拘束して
確実かつ安定に取り付けることができ、また、通常はカ
ーテンウォール1の上部を固定するために必要であるフ
ァスナーを省略することでコストダウンを図ることがで
きる。しかも、本実施形態のファスナー5は長穴15,
20の範囲内でカーテンウォール1の面内水平方向への
変位を許容し、またゴムパッキング10の弾性変形によ
り1次部材7に対する2次部材8の面内相対回転を許容
し得るものであるから、このファスナー5のみでカーテ
ンウォール1をスウェイ可能かつロッキング可能に支持
して層間変形を支障なく吸収できるものである。
【0013】すなわち、このファスナー5は従来一般の
スウェイ方式のファスナーおよびロッキング方式のファ
スナーの双方の機能を兼用するものとなっており、しか
も形状は単純であって部品点数も少ないので安価に製作
できるものであり、ブラケット6に対する1次部材7の
固定作業や、カーテンウォール1に対する2次部材8の
固定作業はもとより、1次部材7と2次部材8との組み
付け作業すなわちカーテンウォール1の建物への取り付
け作業も容易に行い得るものであり、カーテンウォール
1の取り付けに係わる作業の合理化を十分に図り得るも
のである。
【0014】図5〜図7は他の実施形態を示すものであ
る。本実施形態では先の実施形態のファスナー5におけ
る1次部材7の形状を変更した他はそのファスナー5と
同様のものである。すなわち本実施形態のファスナー3
0では1次部材31をチャンネル形状のものとして、そ
の上面に形成した長穴32に連結具としてのボルト33
を通してゴムパッキング10を介して2次部材8を連結
するようにしたものであって、先の実施形態のファスナ
ー5と同様にカーテンウォール1をスウェイ可能かつロ
ッキング可能に連結可能であり、しかも上記実施形態の
ファスナー5に比べてさらに単純化されより安価に製作
できるものとなっている。なお、符号34は必要に応じ
て介装されるスペーサー34である。また本実施形態で
はブラケット35としてH形鋼を用いている。
【0015】図8〜図9はさらに他の実施形態を示すも
のである。本実施形態では上記のファスナー30を用い
てカーテンウォール1の下部を他のカーテンウォール1
の上部に直接連結するようにしたものである。すなわ
ち、本実施形態では、カーテンウォール1の上部をスラ
ブ2に対して一体に固定するとともにそのカーテンウォ
ールの上部にはファスナー30の1次部材31を固定し
ておき、またカーテンウォール手1の下部にはファスナ
ー30の2次部材8を固定しておき、それらをゴムパッ
キング10を介してボルト33により締結することで上
下のカーテンウォール1どうしをスウェイ可能かつロッ
キング可能に連結するようにしたものであり、上記と同
様の効果が得られる。
【0016】なお、以上の各実施形態はいずれもカーテ
ンウォール1としてプレキャストコンクリート版を採用
したが、本発明は金属パネルその他のカーテンウォール
に対しても同様に適用できるものであるし、カーテンウ
ォール1の形状もたとえば図10(a)(b)に示すよ
うに任意に変更可能である。また、上記各実施形態はカ
ーテンウォール1の上部をスラブ2に一体に固定し、下
部をファスナー5,30によりスウェイ可能かつロッキ
ング可能に支持するものとしたが、それとは逆に、カー
テンウォール1の下部をスラブ2に一体に固定し、上部
をファスナー5,30によりスウェイ可能かつロッキン
グ可能に支持することでも良い。勿論、ファスナーの構
成はスウェイ・ロッキング兼用のものとする限りにおい
て任意に変更可能であるし、ファスナーをブラケットを
介することなく梁に対して直接固定することでも良い。
【0017】
【発明の効果】請求項1の発明のカーテンウォールの取
付構造は、カーテンウォールの上部または下部のいずれ
か一方側をスラブに対して一体に固定するとともに、他
方側を梁に対してファスナーを介してロッキング可能か
つスウェイ可能な状態で連結するので、ファスナーの所
要数を削減できるとともに施工が容易であり、カーテン
ウォールの取付工事の合理化を図ることができる。
【0018】請求項2の発明のカーテンウォールの取付
構造は、カーテンウォールの上部または下部のいずれか
一方側をスラブに対して一体に固定するとともに、他方
側を他のカーテンウォールに対してファスナーを介して
ロッキング可能かつスウェイ可能に連結するので、上記
発明と同様にファスナーの所要数を削減できるとともに
その施工は容易であり、カーテンウォールの取付工事の
合理化を図ることができる。
【0019】請求項3の発明のファスナーは、梁または
他方のカーテンウォールに対して固定される1次部材
と、取り付けるべきカーテンウォールに固定される2次
部材と、それら1次部材と2次部材とをカーテンウォー
ルの面外方向の変位を規制しつつ面内方向の相対水平変
位および相対回転を許容する状態で連結する連結具と、
1次部材と2次部材との間に介装される弾性部材からな
るので、簡単な構成でスウェイ方式とロッキング方式の
ファスナーの機能を兼用し、上記各発明のカーテンウォ
ールの取付構造に適用するものとして最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す図である。
【図2】 同、詳細図である。
【図3】 同、ファスナーの詳細図である。
【図4】 同、ファスナーの組立図である。
【図5】 本発明の他の実施形態を示す図である。
【図6】 同、ファスナーの詳細図である。
【図7】 同、ファスナーの組立図である。
【図8】 本発明の他の実施形態を示す図である。
【図9】 同、詳細図である。
【図10】 本発明の他の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1 カーテンウォール 2 スラブ 4 梁 5 ファスナー 7 1次部材 8 2次部材 9 連結具 10 ゴムパッキング(弾性部材) 30 ファスナー 31 1次部材 33 ボルト(連結具)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーテンウォールの上部または下部のい
    ずれか一方側をスラブに対して一体に固定するととも
    に、他方側を梁に対してファスナーを介してロッキング
    可能かつスウェイ可能な状態で連結することを特徴とす
    るカーテンウォールの取付構造。
  2. 【請求項2】 カーテンウォールの上部または下部のい
    ずれか一方側をスラブに対して一体に固定するととも
    に、他方側を他のカーテンウォールに対してファスナー
    を介してロッキング可能かつスウェイ可能に連結するこ
    とを特徴とするカーテンウォールの取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のカーテンウォー
    ルの取付構造に適用されるファスナーであって、梁また
    は他方のカーテンウォールに対して固定される1次部材
    と、取り付けるべきカーテンウォールに固定される2次
    部材と、それら1次部材と2次部材とをカーテンウォー
    ルの面外方向の変位を規制しつつ面内方向の相対水平変
    位および相対回転を許容する状態で連結する連結具と、
    1次部材と2次部材との間に介装される弾性部材からな
    ることを特徴とするファスナー。
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CN115012569A (zh) * 2022-07-21 2022-09-06 仪征市恒盛机械有限公司 一种幕墙固定装置及应用该固定装置的幕墙

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