JP2003119674A - 風合の改善されたポリエステル繊維布帛及びその製造方法 - Google Patents

風合の改善されたポリエステル繊維布帛及びその製造方法

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JP2003119674A JP2001313753A JP2001313753A JP2003119674A JP 2003119674 A JP2003119674 A JP 2003119674A JP 2001313753 A JP2001313753 A JP 2001313753A JP 2001313753 A JP2001313753 A JP 2001313753A JP 2003119674 A JP2003119674 A JP 2003119674A
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正夫 内田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯や着用時の摩擦によってもソフトな風合
の低下をきたさない耐久性に優れた、ポリトリメチレン
テレフタレートからなるポリエステル繊維布帛を提供す
ること。 【解決手段】 全繰返し単位の80モル%以上がトリメ
チレンテレフタレート単位であるポリエステル繊維表面
に、2個以上のエポキシ基を有する脂肪族ポリエポキシ
化合物を介して、アミノ基を有するアミノ変性ポリシロ
キサンを被覆してなる布帛。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐久性に優れたソ
フトな風合を呈する、ポリトリメチレンテレフタレート
からなるポリエステル繊維布帛及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ポリトリメチレンテレフタレートからな
るポリエステル繊維は、低弾性率なために編織物とした
場合にソフトな風合を呈するだけでなく、弾性回復性や
染色性がポリアミド繊維並みの性能を有し、しかも、ポ
リエチレンテレフタレートからなるポリエステル繊維の
特徴である寸法安定性、耐光性、低吸湿性などの特性も
維持しているといわれ、この点から、広範囲な分野への
展開が進められるようになってきた。
【0003】しかし、実際にポリトリメチレンテレフタ
レートからなるポリエステル繊維を編織物にすると、予
想に反してポリエチレンテレフタレートからなるポリエ
ステル繊維よりもハードな風合を呈するものとなること
が判明した。この原因は今のところ明確ではないが、ポ
リトリメチレンテレフタレートからなるポリエステル繊
維は低張力下でも変形し易いため、糸・糸間の接触面積
が増大して糸・糸間の静摩擦がポリエチレンテレフタレ
ートからなるポリエステル繊維に比べて大きくなるため
と推定される。
【0004】ソフトな風合を得る手段としては、繊維に
適度な柔軟性と平滑性を付与する必要があることは、繊
維加工便覧にも記載されているとおりよく知られている
が、一般的には脂肪族第4級アンモニウム塩や脂肪族高
級アミン等のカチオン系界面活性剤、さらにはシリコー
ン化合物としてポリシロキサンやアミノ変性ポリシロキ
サン等が用いられている。確かにこれらの化合物をポリ
トリメチレンテレフタレートからなるポリエステル繊維
表面に被覆すれば、ソフトな風合を呈する布帛が得られ
るものの、これらの化合物は該ポリエステル繊維布帛へ
の接着性が低いため、洗濯や使用時の摩擦により該化合
物が脱落して柔軟性能が低減してしまうという難点があ
る。
【0005】このような耐久性の問題を改善する方法と
して、これらの化合物を繊維表面に固着させる方法が提
案されている。例えば、特開昭52−81197号公報
には、アミノ変性ポリシロキサン、エポキシ変性シロキ
サン、アミノアルコキシシラン等を含有する加工剤を繊
維表面に付与後、熱処理することにより繊維表面に該化
合物を固着させて耐久性を向上させる方法が提案されて
いる。しかしながら、これらの化合物の濃度が高くなる
と加工液の粘度が上昇したり分離したりして、加工液の
繊維表面への付着を均一にすることが困難となって平滑
性が不十分になり、一方、加工液の濃度が低くなると熱
処理による該化合物の固着が不十分となって耐久性が低
下するという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の従来
技術が有する欠点に鑑みなされたものであり、その目的
とするところは、洗濯や着用時の摩擦によっても平滑性
能の低下をきたさない耐久性に優れたソフトな風合を呈
する、ポリトリメチレンテレフタレートからなるポリエ
ステル繊維布帛及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために鋭意研究した結果、ポリトリメチレンテ
レフタレートからなる繊維表面に先ず多官能の脂肪族ポ
リエポキシ化合物を付与し、次いで多官能のアミノ変性
ポリシロキサンを繊維表面に付与すれば耐久性に優れた
ソフトな風合を呈するポリトリメチレンテレフタレート
繊維布帛が提供できることを見出し、本発明に至ったも
のである。
【0008】すなわち、本発明によれば、「全繰返し単
位の80モル%以上がトリメチレンテレフタレート単位
であるポリエステル繊維からなる布帛であって、該繊維
表面には、2個以上のエポキシ基を有する脂肪族ポリエ
ポキシ化合物を介して、2個以上のアミノ基を有するア
ミノ変性ポリシロキサンが被覆されていることを特徴と
する風合の改善されたポリエステル繊維布帛」が提供さ
れ、また、「全繰返し単位の80モル%以上がトリメチ
レンテレフタレート単位であるポリエステル繊維からな
る布帛に、2個以上のエポキシ基を有する脂肪族ポリエ
ポキシ化合物を含有する加工剤(A)を付与して一旦7
0〜200℃の温度で熱処理した後、アミノ基を有する
アミノ変性ポリシロキサンを含有する加工剤(B)を付
与して50〜200℃の温度で熱処理することを特徴と
する風合の改善されたポリエステル繊維布帛の製造方
法」が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明におけるポリエステル繊維
は、全繰返し単位の80モル%以上、好ましくは90モ
ル%以上がトリメチレンテレフタレート単位であるポリ
エステルからなるである。20モル%以下、好ましくは
10モル以下の範囲で共重合してもよい第3成分として
は、トリメチレングリコール以外のグリコール成分、イ
ソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジピン酸、セ
バシン酸等のジカルボン酸成分をあげることができる。
なお、本発明の目的を損なわない範囲内、通常20重量
%以下、好ましくは10重量%以下であれば、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレー
ト、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート、ポ
リエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート等
の他のポリエステルを混合したポリエステル繊維でもよ
いが、特にポリトリメチレンテレフタレート単独からな
るポリエステル繊維が好ましい。
【0010】上記ポリエステルは、繊維形成後のアルカ
リ減量処理などで微細孔が発現するように設計された微
細孔形成剤を含有するものであってもよい。また、必要
に応じて任意の添加剤、例えば、触媒、艶消し剤、熱安
定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、末端停止剤、蛍光増
白剤、難燃剤、無機微粒子等が含まれていてもよい。
【0011】本発明のポリエステル繊維布帛は、必要に
応じて上記ポリエステル繊維に加えて木綿、羊毛などの
天然繊維、レーヨン、アセテートなどの再生繊維、及び
他の合成繊維と、混紡、混繊、交織、交編などしてもか
まわない。その際、他の繊維の割合が多くなりすぎると
ポリトリメチレンテレフタレート繊維の呈するソフトな
風合が低下することがあるので、その割合は60重量%
以下、好ましくは40重量%以下とするのが望ましい。
【0012】次に、本発明にかかる上記ポリエステル繊
維の表面には、2個以上のエポキシ基を有する脂肪族ポ
リエポキシ化合物を介して、アミノ基を有するアミノ変
性ポリシロキサンが被覆されていることが、耐久性に優
れたソフトな風合を達成するために大切である。2個以
上のエポキシ基を有する脂肪族ポリエポキシ化合物を介
さずに2個以上のアミノ基を有するアミノ変性ポリシロ
キサンが被覆されている場合、あるいは、該エポキシ化
合物とアミノ変性ポリシロキサンとが混合して被覆され
ている場合には、耐久性に優れたソフトな風合を達成す
ることができないので好ましくない。
【0013】ここで好ましく用いられる2個以上のエポ
キシ基を有する脂肪族ポリエポキシ化合物としては、例
えば、エチレングリコール、グリセロール、ソルビトー
ル、ペンタエリスリトール、ポリエチレングリコール等
の多価アルコール類とエピクロルヒドリンの如きハロゲ
ン含有エポキシ類との反応生成物、過酢酸又は過酸化水
素等で不飽和化合物を酸化して得られる、例えば3,4
−エポキシシクロヘキシルエチレンオキサイド、3,4
−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシ
クロヘキサンカルボキシレート、ビス(3,4−エポキ
シ−6−メチル−シクロヘキシルメチル)アジペート等
のポリエポキシ化合物をあげることができる。なかで
も、多価アルコールとエピクロルヒドリンとの反応生成
物である多価アルコールのポリグリシジルエーテル化合
物が、優れた性能を発現するので好ましく、特にエポキ
シ基を化合物100g当り0.2g当量以上含有するも
のが好ましい。
【0014】かかるポリエポキシ化合物の繊維表面への
付着量は特に限定する必要はないが、あまりに少ないと
耐久性の改善効果が低下する傾向にあり、一方、多くな
りすぎると耐久性の改善効果が飽和するだけでなく風合
が逆にかたくなる場合もあるので、繊維重量を基準とし
て0.05〜1.0重量%、好ましくは0.1〜0.5
重量%の範囲とするのが好ましい。
【0015】次に2個以上のエポキシ基を有する脂肪族
ポリエポキシ化合物を介して被覆される、アミノ基を有
するアミノ変性ポリシロキサンとしては、アミノ基を有
する側鎖が一つ以上存在すれば任意のアミノ変性ポリシ
ロキサンを使用できるが、アミノ基の量が多くなりすぎ
ると繊維間摩擦が小さくなりすぎて布帛の腰が不十分と
なる傾向があるのでアミノ基の量は3000当量/10
6g以下、好ましくは500〜2000当量/106gの
範囲が適当である。好ましく用いられるアミノ変性ポリ
シロキサンとしては、例えばポリジメチルシロキサンの
一部のメチル基が−R−NH2、−R−NH−CH2CH
2−NH2等のアミノ基を有する側鎖に置換されたものを
あげることができる。
【0016】かかるアミノ変性ポリシロキサンの付着量
も特に限定する必要はないが、あまりに少ないとソフト
な風合の改善効果が低下する傾向にあり、一方、多くな
りすぎると柔軟になり過ぎたり、染色物の堅牢度が低下
する傾向にあるので、繊維重量を基準として0.05〜
1.0重量%、好ましくは0.1〜0.5重量%の範囲
とするのが好ましい。
【0017】次に、前記脂肪族ポリエポキシ化合物とア
ミノ変性ポリシロキサンを繊維表面に被覆するには任意
の方法を採用することができる。すなわち、布帛となす
前の繊維に付与、例えば紡糸後の未延伸糸に脂肪族ポリ
エポキシ化合物を含有する紡糸油剤を付与し、延伸熱処
理後にアミノ変性ポリシロキサンを含有する処理剤を付
与して熱処理してもよく、また、布帛となした後に脂肪
族ポリエポキシ化合物を含有する加工剤(A)を付与し
て乾燥熱処理後、アミノ変性ポリシロキサンを含有する
処理剤(B)を付与して熱処理してもよい。なかでも、
後者の方法が簡便で好ましいので、さらに詳細に説明す
る。
【0018】先ず前記脂肪族ポリエポキシ化合物は、水
又は有機溶剤中に溶解又は乳化させて加工剤(A)を調
整するが、水乳化液として使用のが好ましい。水乳化液
又は水溶液とするには、例えば、該脂肪族ポリエポキシ
化合物をそのまま又は必要に応じて少量の溶媒に溶解し
たものを公知の乳化剤、例えばアルキルベンゼンスルホ
ン酸ソーダ、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム
塩、高級アルコールにエチレンオキサイドを付加したエ
ーテル化合物等を用いて乳化又は溶解すればよい。該加
工剤中の脂肪族ポリエポキシ化合物の濃度は、0.5〜
2.0重量%の範囲が適当である。
【0019】なお、かかる加工剤(A)には、布帛中の
各繊維表面に該脂肪族ポリエポキシ化合物を均一に付着
させるため、ア)炭素数が6〜14の弗素化アルキル基
を少なくとも1個有し、且つ同一分子内に炭素数2〜4
からなるオキシアルキレン単位有する非イオン性弗素化
合物、又は、イ)ジメチルポリシロキサンの側鎖の一部
が炭素数2〜3のオキシアルキレン単位からなるポリオ
キシアルキレン基を有する側鎖に置換された変性シリコ
ーン化合物が含まれていることが好ましい。これら非イ
オン性弗素化合物又は変性シリコーン化合物は、特に該
脂肪族ポリエポキシ化合物に対して1.0重量%用いた
時、該脂肪族ポリエポキシ化合物の濃度が10重量%の
水乳化液(又は水溶液)の表面張力が30mN/m以下
にできるものが好ましく、例えば該非イオン性弗素化合
物としては、一般式Rf−X−(RO)mHで表される
化合物をあげることができる。ここで、Rfは炭素数が
6〜14のパーフルオロアルキル基、Xは−O−、−S
2NR’−、−CONR’−、−(CH2Q−O−で
あり、R’は水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基、
Qは1〜4、Rはエチレン基又はプロピレン基、mは1
〜20を示す。一方、変性シリコーン化合物としては、
下記式(化1)で表されるものがあげられる。
【0020】
【化1】
【0021】ここで、ROは炭素数2〜3のアルキレン
オキシド基、R’は水素、メチル基又はエチル基を示
す。かかる化合物の具体例としては、例えば信越シリコ
ーン社製のKF−351、KF−618等をあげること
ができる。
【0022】本発明においては、上記の加工剤(A)を
スプレー、マングル、浸漬等の公知の方法により、所望
の付着量となるように調整して繊維布帛に付与し、一旦
70〜200℃、好ましくは100〜180℃の温度で
乾燥熱処理する。該温度が70℃未満の場合には、該脂
肪族ポリエポキシ化合物の繊維表面への固着が不十分と
なって、得られる布帛のソフトな風合の耐久性が低下す
る。一方、200℃を超える場合には、得られる布帛の
機械的特性が低下するだけでなく、風合も硬いものとな
りやすい。
【0023】アミノ変性ポリシロキサンを含有する処理
剤(B)を付与するには、該アミノ変性ポリシロキサン
を例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、酢酸エチル、酢酸ブチル、イソプロピルアルコール
等の有機溶剤に溶解させて加工剤(B)を調整し、これ
をスプレー、マングル、浸漬等の公知の方法により、所
望の付着量となるように調整して、前記脂肪族ポリエポ
キシ化合物が付与された繊維布帛に付与し、50〜20
0℃、好ましくは120〜180℃の温度で熱処理す
る。温度が50℃未満の場合には、該アミノ変性ポリシ
ロキサンの繊維表面への固着が不十分となって、得られ
る布帛のソフトな風合の耐久性が低下する。一方、20
0℃を超える場合には、得られる布帛の機械的特性が低
下するだけでなく、風合も硬いものとなりやすい。
【0024】これらの処理は、高温連続処理でも、常温
から繊維布帛を投入し、次いで昇温して所定の温度で処
理するいわゆるバッチ方式であってもかまわない。処理
時間は、処理温度に応じて適宜変更すればよいが、通常
は1分以上であることが望ましい。
【0025】なお、脂肪族ポリエポキシ化合物含有処理
剤(A)で処理するに先立って、繊維布帛にアルカリ減
量処理を施しておくと、得られる布帛のソフトな風合は
さらに向上するので好ましい。用いるアルカリ化合物と
してはアルカリ金属化合物が望ましく、通常は水酸化ナ
トリウムの水溶液が用いられる。アルカリ減量処理の程
度は、減量率として10〜30重量%の範囲が好適であ
る。アルカリ減量処理の方法には、アルカリ性の液中に
浸漬、加熱処理する方法、アルカリ性の液を布帛に含
浸、液後に熱処理する方法、アルカリ性の液を含浸させ
て巻き取り一定時間放置する方法など色々なやり方があ
るが、いずれの方法でもかまわない。
【0026】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、実施例における柔軟性(ソフトな風
合)は、下記方法により評価した。 <柔軟性>洗濯前、洗濯10回後及び洗濯20回後の試
験布帛を5人のパネラーが手に触れ、その触感により下
記基準で4段階に判定し、平均で表した。 ◎;非常に柔軟、○;柔軟、△;やや粗硬、×;粗硬 なお、洗濯処理は、家庭用電気洗濯機を用い、新酵素ザ
ブ(花王製)2g/リットル溶液を30リットル入れ、
試料と共に金巾を浴比が1:30になるように加え、4
0℃の温度で5分間湯洗、脱水し、次いでオーバーフロ
ー水洗を10分間行って脱水、風乾し、これを洗濯1回
とした。
【0027】[実施例1]紡糸速度3200m/分で紡
糸した伸度115%のポリトリメチレンテレフタレート
フィラメント糸(250dtex/72fil)を、て
延伸倍率1.58倍、ヒーター温度180℃、摩擦仮撚
装置の表面速度670m/分、第2デリベリーローラ速
度350m/分で延伸仮撚加工を行なった。
【0028】得られた加工糸は、捲縮率23%を有して
いた。この様にして得られた仮撚二層構造糸に2500
T/mの撚りを施し、経:90本/2.54cm、緯:
97本/2.54cmの織密度の梨地ジョーゼット織物
を製織した。次いで、得られた織物を、常法にしたがっ
てシボ立て、ヒートセット、アルカリ減量処理を施した
後、下記条件で染色し、還元処理した。
【0029】
【0030】引続いて織物を水洗、乾燥した後、下記処
方aで調整した加工剤(A)に浸漬し(浴比1:2
0)、常温から2℃/分の速度で昇温し、温度100℃
で30分間処理して乾燥した。 (処方a) ポリグリセロールポリグリシジルエーテル(商品名:デ
ナコールEX−512、ナガセ化成工業製) 5%o
wf アルキレンオキシド変性シリコーン化合物(商品名:K
F−618、信越シリコーン社製) 0.1%owf
【0031】処理後の織物を、下記処方bの又はで
調整したバディング浴[加工剤(B)]に含浸後、絞り
率100%で絞液し、温度120℃で1分間乾燥した
後、温度160℃で1分間熱処理した。 (処方b) アミノ変性ポリシロキサン(アミン当量2000:信越
化学工業製KF862) 0.5wt% イソプロピルアルコール 99.5wt% (処方b) アミノ変性ポリシロキサン(アミン当量830:信越化
学工業製KF) この様にして得られた織物の柔軟性及び耐久性について
の評価結果を表1に示す。
【0032】[比較例1]実施例1において、加工剤
(A)及び加工剤(B)による処理を行わない以外は実
施例1と同様にして得た織物についての評価結果を表1
に示す。
【0033】[比較例2]実施例1において、加工剤
(A)による処理を行わない以外は実施例1と同様にし
て得た織物についての評価結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明のポリエステル繊維布帛は、先ず
脂肪族ポリエポキシ化合物を繊維表面に付着させた後に
アミノ変性ポリシロキサンを被覆しているので、該繊維
表面にポリシロキサンからなる被膜は強固に付着し、該
被膜の平滑効果の耐久性が向上してソフトな風合が長期
間維持できるのである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全繰返し単位の80モル%以上がトリメ
    チレンテレフタレート単位であるポリエステル繊維から
    なる布帛であって、該繊維表面には、2個以上のエポキ
    シ基を有する脂肪族ポリエポキシ化合物を介して、アミ
    ノ基を有するアミノ変性ポリシロキサンが被覆されてい
    ることを特徴とする風合の改善されたポリエステル繊維
    布帛。
  2. 【請求項2】 2個以上のエポキシ基を有する脂肪族ポ
    リエポキシ化合物及び2個以上のアミノ基を有するアミ
    ノ変性ポリシロキサンの被覆量が、布帛重量を基準とし
    て夫々0.05〜1.0重量%である請求項1記載の風
    合の改善されたポリエステル繊維布帛。
  3. 【請求項3】 全繰返し単位の80モル%以上がトリメ
    チレンテレフタレート単位であるポリエステル繊維から
    なる布帛に、2個以上のエポキシ基を有する脂肪族ポリ
    エポキシ化合物を含有する加工剤(A)を付与して一旦
    70〜200℃の温度で熱処理した後、アミノ基を有す
    るアミノ変性ポリシロキサンを含有する加工剤(B)を
    付与して50〜200℃の温度で熱処理することを特徴
    とする風合の改善されたポリエステル繊維布帛の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 2個以上のエポキシ基を有する脂肪族ポ
    リエポキシ化合物及びアミノ基を有するアミノ変性ポリ
    シロキサンの被覆量が、布帛重量を基準として夫々0.
    05〜1.0重量%である請求項3記載の風合の改善さ
    れたポリエステル繊維布帛の製造方法。
  5. 【請求項5】 加工剤(A)が、下記ア)又はイ)で示
    される化合物を少なくとも1種含有する請求項3又は4
    記載の風合の改善されたポリエステル繊維布帛の製造方
    法。 ア)炭素数が6〜14の弗素化アルキル基を少なくとも
    1個有し、且つ同一分子内に炭素数2〜4からなるオキ
    シアルキレン単位有する非イオン性弗素化合物 イ)ジメチルポリシロキサンの側鎖の一部が炭素数2〜
    3のオキシアルキレン単位からなるポリオキシアルキレ
    ン基を有する側鎖に置換された変性シリコーン化合物
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