JP6162566B2 - 織編物 - Google Patents
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Description
(2)前記リヨセル繊維が、綿の状態で前記ジグリシジルエーテル系化合物、前記ハロゲンヒドリン系化合物、前記ジイソシアネート系化合物、及び前記ポリカルボン酸系化合物からなる群より選ばれた1種以上の化合物によって架橋処理されたものである前記(1)に記載の織編物。
(3)前記リヨセル繊維が、織編物の状態で前記グリオキザール樹脂によって架橋処理されたものである前記(2)に記載の織編物。
(4)シリコーン樹脂を含む前記(1)〜(3)のいずれかに記載の織編物。
(5)ピリングがJIS L−1076のICI法5時間評価で3級以上である前記(1)〜(4)のいずれかに記載の織編物。
(6)金属酸化物、アミン化合物及びカチオン系アミン化合物を含む前記(1)〜(5)のいずれかに記載の織編物。
(7)社団法人繊維評価技術協議会の消臭加工繊維製品認定基準の消臭性測定法におけるアンモニア消臭率が70%以上、酢酸消臭率が80%以上、イソ吉草酸消臭率が85%以上、ノネナール消臭率が75%以上である前記(6)に記載の織編物。
(8)インナー衣料用である前記(1)〜(7)のいずれかに記載の織編物。
(9)前記(1)〜(8)のいずれかに記載の織編物を用いたインナー衣料。
(10)前記ジグリシジルエーテル系化合物、ハロゲンヒドリン系化合物、ジイソシアネート系化合物、及びポリカルボン酸系化合物からなる群より選ばれた1種以上の化合物にて架橋処理されたリヨセル繊維を含む織編物を、グリオキザール樹脂を含む水分散液に含浸した後に乾燥する、ことを特徴とする前記(1)記載の織編物の製造方法。
社団法人繊維評価技術協議会の消臭加工繊維製品認定基準(JED301)の方法に従い、アンモニア消臭率と酢酸消臭率は検知管法により、イソ吉草酸消臭率とノネナール消臭率はガスクロマトグラフィー法により、試料として、得られた編物と、JEC326「SEKマーク繊維製品の洗濯マニュアル」に従い洗剤としてJAFET標準配合洗剤を用い10回洗濯をおこなった編物とを用いて、アンモニア消臭率、酢酸消臭率、イソ吉草酸消臭率、ノネナール消臭率を求めた。アンモニア消臭率は70%以上、酢酸消臭率は80%以上、イソ吉草酸消臭率は85%以上、ノネナール消臭率は75%以上を合格とした。
得られた編物について、JIS L 1076:2006 A法に従い評価した。3級以上を合格とした。
得られた編物の風合い(柔軟性)について、5人のパネラーによる官能評価を行った。各々の試料で風合いが良好なもの(柔らかい)を10点満点として1〜10点の10段階で評価し5人の平均値を算出し、下記基準により評価し、○以上を合格とした。
◎:7点以上
○:5点以上7点未満
×:5点未満
リヨセル繊維(レンチング社製、単糸繊度1.5デシテックス、繊維長38mm)を用い、ステープルファイバーの状態で常法に従い精練を行った後、オーバーマイヤー染色機(日阪製作所社製)にて浴比1:10で下記処方1により90℃×45分の架橋処理を行い、綿の状態で架橋処理されたリヨセル繊維を得た。
<処方1>
ポリエチレングリコールジクロルヒドリン :30g/l
水酸化ナトリウム :6.5g/l
無水芒硝 :140g/l
<処方2>
Kayacion Yellow E−SNA(日本化薬社製:反応染料)
:0.045%o.w.f
Kayacion Brown E−NR(日本化薬社製:反応染料)
:0.235%o.w.f
Kayacion Blue A−B(日本化薬社製:反応染料)
:0.092%o.w.f
無水芒硝:40g/l
炭酸ナトリウム:20g/l
<処方3>
デナシスY−UMN(長瀬カラーケミカル社製:酸化亜鉛水分散体 アニオン性)
:60g/l
ザオバタックSW(大和化学工業社製:アミン化合物担持無機金属塩水分散体 ノニオン性):60g/l
KM2002T(信越化学工業社製:シリコーン樹脂エマルジョン アニオン性)
:60g/l
ユニレジンNF−174J(ユニオン化学工業社製:グリオキザール樹脂)
:30g/l
ユニカカタリストJS−30(ユニオン化学工業社製:グリオキザール樹脂用触媒)
:10g/l
<処方4>
チューエルカットCF−2(センカ社製:アミン化合物 カチオン性):20g/l
実施例1と全く同一方法で得られたリヨセル繊維紡績糸と、84デシテックス72フィラメントのポリエステル加工糸を用い、28ゲージ、釜径30インチの丸編機にて、リヨセル繊維紡績糸の混用率70質量%、ポリエステル加工糸の混用率30質量%のジャガード組織の目付150g/m2のジャガード柄編物を得た。続いて得られた編物を常法に従い精練を行い、液流染色機サーキュラー(日阪製作所社製)にて浴比1:20で下記処方5により130℃×30分の染色を行い、まずポリエステル加工糸をブルーに染色した。次に下記処方6により80℃×60分の染色を行い、架橋処理されたリヨセル繊維をネービーに染色しブルー/ネービーに配色された編物を得た。
<処方5>
Kayalon poly Blue EBL−E(日本化薬社製:分散染料)
:0.2%o.w.f
ニッカサンソルトSN−250E(日華化学社製:分散剤):0.5g/l
48%酢酸:0.1cc/l
<処方6>
Kayacion Navy E−NF(日本化薬社製:反応染料)
:3.5%o.w.f
無水芒硝:80g/l
炭酸ナトリウム:20g/l
<処方7>
デナシスY−UMN(長瀬カラーケミカル社製:酸化亜鉛水分散体 アニオン性)
:50g/l
ザオバタックSW(大和化学工業社製:アミン化合物担持無機金属塩水分散体 ノニオン性):50g/l
KT7014(高松油脂社製:シリコーン樹脂エマルジョン アニオン性)
:50g/l
リケンレジンMS−150(三木理研工業社製:グリオキザール樹脂):25g/l
リケンフィクサーMX−27N(三木理研工業社製:グリオキザール樹脂用触媒)
:8g/l
<処方8>
パンフィックスHF−2(一方社油脂工業社製:アミン化合物 カチオン性)
:20g/l
実施例1と全く同一方法で得られたリヨセル繊維紡績糸と、84デシテックス36フィラメントのポリエステル加工糸と、22デシテックスモノフィラメントのポリウレタン弾性糸とを用い、28ゲージ、釜径30インチの丸編機にて、リヨセル繊維紡績糸の混用率70質量%、ポリエステル加工糸の混用率25質量%、ポリウレタン弾性糸の混用率5質量%の天竺組織の目付130g/m2の編物を得た。続いて得られた編物を常法に従い精練を行い、液流染色機サーキュラー(日阪製作所社製)にて浴比1:20で前記処方5により130℃×30分の染色を行い、まずポリエステル加工糸をブルーに染色した。この際にポリウレタン弾性糸に汚染した分散染料は、下記処方9により80℃×30分で洗浄を行った。次に前記処方6により80℃×60分の染色を行い、架橋処理されたリヨセル繊維をネービーに染色しブルー/ネービーに配色された編物を得た。
<処方9>
ハイドロサルファイト:2g/l
水酸化ナトリウム:1g/l
サンモールFL(日華化学社製:非イオン界面活性剤):1g/l
リヨセル繊維(レンチング社製、単糸繊度1.5デシテックス、繊維長38mm)を用い、ステープルファイバーの状態で常法に従い精練を行った後、オーバーマイヤー染色機(日阪製作所社製)にて浴比1:10で前記処方1により90℃×45分の架橋処理を行い、綿の状態で架橋処理されたリヨセル繊維を得た。
リヨセル繊維(レンチング社製、単糸繊度1.5デシテックス、繊維長38mm)を用い、ステープルファイバーの状態で常法に従い精練を行った後、オーバーマイヤー染色機(日阪製作所社製)にて浴比1:10で前記処方1により90℃×45分の架橋処理を行い、綿の状態で架橋処理されたリヨセル繊維を得た。
<処方10>
デナシスY−UMN(長瀬カラーケミカル社製:酸化亜鉛水分散体 アニオン性)
:60g/l
ザオバタックSW(大和化学工業社製:アミン化合物担持無機金属塩水分散体 ノニオン性):60g/l
ライトエポックAX−45(北広ケミカル社製:アクリル樹脂エマルジョン アニオン性):60g/l
ユニレジンNF−174J(ユニオン化学工業社製:グリオキザール樹脂)
:30g/l
ユニカカタリストJS−30(ユニオン化学工業社製:グリオキザール樹脂用触媒)
:10g/l
リヨセル繊維(レンチング社製、単糸繊度1.5デシテックス、繊維長38mm)を用い、ステープルファイバーの状態で常法に従い精練を行い、リヨセル繊維を得た。なお、綿の状態での架橋処理はおこなわなかった。
リヨセル繊維(レンチング社製、単糸繊度1.5デシテックス、繊維長38mm)を用い、ステープルファイバーの状態で常法に従い精練を行った後、オーバーマイヤー染色機(日阪製作所社製)にて浴比1:10で前記処方1により90℃×45分の架橋処理を行い、綿の状態で架橋処理されたリヨセル繊維を得た。
<処方11>
デナシスY−UMN(長瀬カラーケミカル社製:酸化亜鉛水分散体 アニオン性)
:60g/l
ザオバタックSW(大和化学工業社製:アミン化合物担持無機金属塩水分散体 ノニオン性):60g/l
KM2002T(信越化学工業社製:シリコーン樹脂エマルジョン アニオン性)
:60g/l
Claims (10)
- リヨセル繊維を含む織編物であって、
前記リヨセル繊維が、ジグリシジルエーテル系化合物、ハロゲンヒドリン系化合物、ジイソシアネート系化合物、及びポリカルボン酸系化合物からなる群より選ばれた1種以上の化合物と、グリオキザール樹脂とによって架橋処理されたものであることを特徴とする織編物。 - 前記リヨセル繊維が、綿の状態で前記ジグリシジルエーテル系化合物、前記ハロゲンヒドリン系化合物、前記ジイソシアネート系化合物、及び前記ポリカルボン酸系化合物からなる群より選ばれた1種以上の化合物によって架橋処理されたものである請求項1に記載の織編物。
- 前記リヨセル繊維が、織編物の状態で前記グリオキザール樹脂によって架橋処理されたものである請求項2に記載の織編物。
- シリコーン樹脂を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の織編物。
- ピリングがJIS L−1076のICI法5時間評価で3級以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載の織編物。
- 金属酸化物、アミン化合物及びカチオン系アミン化合物を含む請求項1〜5のいずれか1項に記載の織編物。
- 社団法人繊維評価技術協議会の消臭加工繊維製品認定基準の消臭性測定法におけるアンモニア消臭率が70%以上、酢酸消臭率が80%以上、イソ吉草酸消臭率が85%以上、ノネナール消臭率が75%以上である請求項6に記載の織編物。
- インナー衣料用である請求項1〜7のいずれか1項に記載の織編物。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の織編物を用いたインナー衣料。
- 前記ジグリシジルエーテル系化合物、ハロゲンヒドリン系化合物、ジイソシアネート系化合物、及びポリカルボン酸系化合物からなる群より選ばれた1種以上の化合物にて架橋処理されたリヨセル繊維を含む織編物を、グリオキザール樹脂を含む水分散液に含浸した後に乾燥する、ことを特徴とする請求項1記載の織編物の製造方法。
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JPH09137384A (ja) * | 1995-08-21 | 1997-05-27 | Kanebo Ltd | 抗ピリング性及びピーチスキン加工性に優れた溶剤紡糸セルロース系繊維、その繊維構造物及びその製法 |
JP3655007B2 (ja) * | 1996-05-13 | 2005-06-02 | 倉敷紡績株式会社 | 溶剤紡糸セルロース繊維のフィブリル化防止方法 |
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2013
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