JP2003119000A - 車両用放射線検査装置 - Google Patents

車両用放射線検査装置

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JP2003119000A
JP2003119000A JP2001322341A JP2001322341A JP2003119000A JP 2003119000 A JP2003119000 A JP 2003119000A JP 2001322341 A JP2001322341 A JP 2001322341A JP 2001322341 A JP2001322341 A JP 2001322341A JP 2003119000 A JP2003119000 A JP 2003119000A
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fork
traveling
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Kunio Noi
國雄 能井
Motoharu Morimoto
元治 森本
Katsumi Arai
克己 新井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検査車両の走行路を容易に十分平滑に形成
できる車両用放射線検査装置を提供する。 【解決手段】 被検査車両2を牽引走行させるための走
行路3に走行方向に沿って延びる溝4を形成すると共
に、溝4の中に上記被検査車両2の前輪5を持ち上げて
牽引走行する搬送台車6を走行自在に設け、牽引走行さ
れる被検査車両2に放射線を照射して積載物の検査を行
う車両用放射線検査装置1において、上記搬送台車6
が、縦軸回り旋回自在に設けられ左右の前輪5の下部に
それぞれ前後から挟むように係合される旋回フォーク2
4と、これら旋回フォーク24を昇降させる昇降駆動部
22とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両にX線などの
放射線を照射して積載物等の検査を行う車両用放射線線
検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】税関においては、陸揚げされた車両内に
違法な薬物や危険物等が積載されていないことを検査
し、危険物等の密輸を防いでいる。
【0003】近年、このような検査をX線等の放射線を
用いて効率的に行う車両用放射線検査装置が開発され、
実用化され始めている。
【0004】図9及び図10に示すように、車両用放射
線検査装置60としては、トレーラトラックなどの被検
査車両2を牽引走行させるための走行路61に溝62を
形成すると共に、この溝62の中に被検査車両2を牽引
する搬送台車63を走行自在に設け、搬送台車63で被
検査車両2を牽引しながら被検査車両2に放射線を当て
て透視検査するものが知られている。
【0005】搬送台車63は、車幅方向に平行に延びる
2本のバー64を有し、これらバー64を被検査車両2
の下から上昇させることで被検査車両2の前輪5を2本
のバー64の間に載せて走行路61から浮かせ、この状
態で走行することで被検査車両2を牽引するようになっ
ている。
【0006】溝62内には、放射線が照射されるスキャ
ン位置65の直前まで被検査車両2を牽引する前準備用
の搬送台車63と、この搬送台車63から被検査車両2
を受け継いでスキャン位置65を所定速度で通過する送
り用の搬送台車63とが走行自在に設けられており、2
台の搬送台車63を同時に稼働させることで検査効率を
高めるようになっている。
【0007】また、放射線による検査は、被検査車両2
を非常に小さなピッチでスキャニングし、透視画像を形
成するものであるため、走行路61は、被検査車両2を
揺らさないように表面の凹凸を±3mm以内という極め
て平滑な面に仕上げられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、搬送台
車63は2本のバー64を地下から上昇させて被検査車
両2の前輪5を持ち上げるものであるため、被検査車両
2を授受する位置に2本のバー64を通過させるための
スリット66を形成しなくてはならず、スリット66上
に路面と滑らかに接続される可動式の蓋67を設けたり
しているが、路面を十分平滑に形成するのが困難である
という課題があった。
【0009】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、被検査車両の走行路を容易に十分平滑に形成できる
車両用放射線検査装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、被検査車両を牽引走行させるための走行路
に走行方向に沿って延びる溝を形成すると共に、該溝の
中に上記被検査車両の前輪を持ち上げて牽引走行する搬
送台車を走行自在に設け、牽引走行される被検査車両に
放射線を照射して積載物の検査を行う車両用放射線検査
装置において、上記搬送台車が、縦軸回り旋回自在に設
けられ左右の前輪の下部にそれぞれ前後から挟むように
係合される旋回フォークと、これら旋回フォークを昇降
させる昇降駆動部とを備えたものである。
【0011】上記車両用放射線検査装置は、上記旋回フ
ォークに作用する旋回方向の反力を検知するためのセン
サを備えることが好ましい。
【0012】また、上記旋回フォークは油圧にて駆動さ
れる旋回駆動部に連結され、上記センサは上記旋回駆動
部内の油圧を検出する圧力センサからなるとよい。
【0013】そして、上記前輪の前側に係合される旋回
フォークと、上記前輪の後側に係合される旋回フォーク
とはそれぞれ別の旋回駆動部に連結されることが好まし
い。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の好適実施の形態を添付図
面に基づいて詳述する。
【0015】図2及び図7に示すように、車両用放射線
検査装置1は、被検査車両2を牽引走行させるための走
行路3と、走行路3の幅方向中央に走行方向に沿って延
びるように形成された溝4と、溝4内に往復走行自在に
設けられ被検査車両2の前輪5を持ち上げて牽引走行す
るための搬送台車6と、走行路3上に設けられ被検査車
両2に放射線たるX線を照射するための照射器7と、被
検査車両2を透過したX線を受けるための受像器8とか
らなる。
【0016】走行路3は、一直線状に形成されており、
走行路3の一端側に形成され被検査車両2を搬入するた
めの搬入ヤード9と、搬入ヤード9に隣接して形成され
搬入ヤード9から牽引されてくる被検査車両2にX線を
照射して検査するための検査ヤード10と、検査ヤード
10に隣接して形成され検査ヤード10から牽引されて
くる被検査車両2を搬出するための搬出ヤード11とに
区画されている。
【0017】検査ヤード10は、上流端と下流端を開閉
自在な遮蔽扉12で仕切られており、X線を搬入ヤード
9と搬出ヤード11に漏らさないようになっている。
【0018】溝4は、搬送台車6の左右の車輪間を十分
大きくとれるように底部13を幅広に、かつ、開口14
を被検査車両2の左右の車輪間の幅(トレッド)よりも
十分狭くするように幅方向に窄めて形成されている。
【0019】溝4内には、搬送台車6を案内するための
軌道たるレール15が敷設されると共に、搬送台車6に
電力を供給するための架線(図示せず)が設けられてい
る。
【0020】図2及び図3に示すように、搬送台車6
は、レール15上を走行するための走行部16と、被検
査車両2の前輪5を持ち上げるための昇降装置17と、
走行部16と昇降装置17を制御する制御装置18とか
らなる。
【0021】走行部16は、ベースフレーム19と、ベ
ースフレーム19に設けられレール15を走行するため
の複数の車輪20と、車輪20を駆動するための駆動機
(図示せず)とからなり、制御装置18からの制御情報
に従って自走できるようになっている。
【0022】ベースフレーム19は、平面視矩形状に形
成されている。ベースフレーム19は、前後左右の中央
位置を下方に窪ませるように形成されており、この窪み
部分21の上に後述する昇降駆動部22を設けるように
なっている。
【0023】昇降装置17は、搬送台車6の前後左右方
向のほぼ中央に位置するように設けられており、ベース
フレーム19に起立して設けられた縦フレーム23と、
縦フレーム23に昇降自在かつ旋回自在に設けられ被検
査車両2の前輪5を前後から挟んで持ち上げるための複
数の旋回フォーク24と、これら旋回フォーク24を旋
回自在に支持しつつ旋回フォーク24と一体に昇降する
昇降フレーム25と、昇降フレーム25とベースフレー
ム19との間に設けられ昇降フレーム25ごと旋回フォ
ーク24を昇降駆動させるための昇降駆動部22と、昇
降フレーム25と旋回フォーク24との間に設けられ旋
回フォーク24を旋回駆動させるための旋回駆動部26
とからなる。
【0024】縦フレーム23は、上部27で後述する大
型用フォーク28の軸部30をそれぞれ昇降自在かつ旋
回自在に支持するようになっている。
【0025】旋回フォーク24には、トレーラトラック
などの大型車両を持ち上げるための大型用フォーク28
と、軽自動車などの小型車両を持ち上げるための小型用
フォーク29との2種類があり、それぞれ旋回軸を形成
する軸部30,31と、軸部30,31の上端に一体に
設けられ水平に延びる腕部32,33とからなる。
【0026】大型用フォーク28は、軸部30を筒状に
形成されており、軸部30の中に小型用フォーク29の
軸部31を旋回自在に挿通させるようになっている。
【0027】大型用フォーク28は、2つの前輪5をそ
れぞれ前後から挟むべくそれぞれ前後左右方向に離間し
て4基設けられている。前後に離間する大型用フォーク
28間の距離(軸部30間の距離)は、ほぼ大型車両の
前輪5の直径程度に設定されており、前輪5をほぼ左右
均等に挟めるようになっている。
【0028】大型用フォーク28の腕部32は、小型用
フォーク29の腕部33よりも厚肉に、かつ、長く形成
されており、車重とトレッドの大きい大型車両に対応で
きるようになっている。
【0029】また、大型用フォーク28の腕部32に
は、前輪5下部の外周に面で接触させるためのテーパ3
4が形成されている。
【0030】小型用フォーク29は、軸部31を大型用
フォーク28の軸部30より長く形成されており、上下
両端を大型用フォーク28の軸部30から突出させるよ
うになっている。
【0031】小型用フォーク29の腕部33は、地上高
の低い小型車両の車体に当てないように可能な限り薄肉
の板状に形成されている。また、この腕部33は、前輪
5を挟むとき前輪5を左右均等に押圧できるように平面
視くの字状に屈曲して形成されている。
【0032】昇降フレーム25は、ほぼ板状に形成され
ており、大型用フォーク28の軸部30の下端部をそれ
ぞれ厚さ方向に挿通させるようになっている。そしてこ
れにより、昇降フレーム25はそれぞれの軸部30同士
の間隔を一定に保ちつつそれぞれの軸部30を回転自在
に支持するようになっている。また、昇降フレーム25
は、それぞれの軸部30の軸方向への移動を規制するよ
うになっており、軸部30の高さを揃えるようになって
いる。
【0033】昇降駆動部22は油圧シリンダからなり、
一端をベースフレーム19の窪み部分21に連結される
と共に他端を昇降フレーム25に連結されている。そし
て昇降駆動部22は、伸縮することで昇降フレーム25
を昇降させるようになっている。
【0034】旋回駆動部26には、大型用フォーク28
を旋回駆動させるための第1旋回駆動部35と、小型用
フォーク29を旋回駆動させるための第2旋回駆動部3
6との2種類があり、それぞれ油圧シリンダからなる。
【0035】第1旋回駆動部35は、大型用フォーク2
8の軸部30から径方向に延びる第1連結アーム37に
ピストンロッド38の先端を回動自在に連結されると共
に、昇降フレーム25にシリンダ部39を回動自在に連
結されており、伸縮することで大型用フォーク28の軸
部30を正逆転させるようになっている。
【0036】第1連結アーム37は、軸部30の外周に
取り付けられる環状の取付部40と、取付部40から径
方向に延びてピストンロッド38に連結される一対のア
ーム板41とからなる。
【0037】取付部40には、車幅方向に隣接する他の
大型用フォーク28側に歯合して回転駆動力を伝達する
ための歯(図示せず)が形成されており、車幅方向に隣
接するもの同士で連動するようになっている。
【0038】また、前輪5の前側に係合される大型用フ
ォーク28と、前輪5の後側に係合される大型用フォー
ク28とには、それぞれ別々の第1旋回駆動部35が連
結されており、それぞれ別個に駆動できるようになって
いる。
【0039】第2旋回駆動部36は、小型用フォーク2
9の軸部31の下端部から径方向に延びる第2連結アー
ム42にピストンロッド43の先端を回動自在に連結さ
れると共に、昇降フレーム25にシリンダ部44を回動
自在に連結されており、伸縮することで小型用フォーク
29の軸部31を正逆転させるようになっている。
【0040】第2連結アーム36は、第1連結アーム3
7と同様に車幅方向に隣接する他の小型用フォーク29
側に歯合する歯(図示せず)を有し、車幅方向に隣接す
るもの同士で連動するようになっている。
【0041】また、前輪5の前側に係合される小型用フ
ォーク29と、前輪5の後側に係合される小型用フォー
ク29とには、それぞれ別々の第2旋回駆動部36が連
結されており、それぞれ別個に駆動できるようになって
いる。
【0042】そして、図6に示すように、第1旋回駆動
部35と第2旋回駆動部36に接続される油圧回路45
には、第1旋回駆動部35又は第2旋回駆動部36内の
油圧を検出するための圧力センサ46が設けられてお
り、この圧力センサ46の検出値から旋回フォーク24
に作用する旋回方向の反力を検知できるようになってい
る。圧力センサ46は制御装置18に接続されており、
制御装置18に油圧情報を送るようになっている。
【0043】制御装置18は、搬入ヤード9内に設けら
れた操作盤(図示せず)との間で制御情報を無線通信で
きるようになっており、操作盤に運転状況を送信すると
共に、操作盤からの制御情報を受信するようになってい
る。また、制御装置18は走行部16に設けられたエン
コーダ(図示せず)から情報を得て自身の位置を算出で
きるようになっており、圧力センサ46で検出される油
圧に異常があるときは走行部16の駆動部47を停止さ
せるようになっている。
【0044】次に作用を述べる。
【0045】検査を行う場合、図2に示すように、予め
搬入ヤード9内の所定の位置に前準備用の搬送台車6を
待機させておき、この位置に被検査車両2を停止させ
る。このとき、搬送台車6は、昇降駆動部22を縮退さ
せて大型用フォーク28を溝4内に納めていると共に、
第1旋回駆動部35と第2旋回駆動部36とをそれぞれ
伸張させて旋回フォーク24の腕部32,33を走行方
向前方或いは後方へ向けている。
【0046】被検査車両2が所定の位置に停止された
ら、被検査車両2のパーキングブレーキが解除され、ギ
ヤポジションがニュートラルにされていることを確認
し、被検査車両2の運転者に車両2から離れてもらう。
【0047】そして、操作盤に被検査車両2が大型車両
か小型車両かを入力して搬送台車6を作動させる。
【0048】被検査車両2が大型車両の場合、搬送台車
6は昇降駆動部22を所定の長さだけ伸張させ、図4に
示すように大型用フォーク28の腕部32を溝4上に出
す。そして、ブレーキ(図示せず)などによる車輪20
の拘束を解除し、図3に示す第1旋回駆動部35をそれ
ぞれ縮退させる。
【0049】図1に示すように、大型用フォーク28は
それぞれ軸部30を中心に水平旋回され、検査車両の前
輪5下部をそれぞれ腕部32で前後から挟む。このと
き、腕部32にはテーパ34が形成されているため、腕
部32は走行路3と前輪5の外周面48との間に差し込
まれるように旋回され、テーパ34をそれぞれ前輪5の
下部外周面48に当接させる。
【0050】このとき、被検査車両2の停止位置は多少
ずれていることもあるが、腕部32の当たり具合に応じ
て搬送台車6が自由に前後に走行するため、位置のずれ
を吸収することができる。
【0051】この後、図5に示すように、昇降駆動部2
2を再び伸張させ、昇降フレーム25、大型用フォーク
28及び小型用フォーク29が一体に上昇される。
【0052】大型用フォーク28は、被検査車両2の前
輪5下部を前後から挟みながら腕部32間に載せて持ち
上げる。このとき、腕部32には、腕部32を下方に押
し戻す方向の力と、腕部32を旋回方向に押し戻す方向
の力とが作用し、図6に示す圧力センサ46は、旋回方
向の力を油圧として検知する。
【0053】搬送台車6は図7に示す検査ヤード10へ
向けて自走を始め、前輪5を腕部32間に載せた状態で
被検査車両2を牽引走行する。このとき、万一被検査車
両2の後輪がロックされていたら、被検査車両2は牽引
走行されることなくその場に止まろうとするが、搬送台
車6が自走を始めると同時に前後の腕部32間にほぼ均
等に乗っていた前輪5が相対的に後側へ移動して前側の
腕部32から離れ、圧力センサ46が旋回駆動部26の
油圧の変化としてこれを検知するため、被検査車両2が
旋回フォーク24から落下する前に搬送台車6を止め、
異常を知らせることができる。
【0054】搬送台車6は、検査ヤード10内の所定の
位置、すなわちスキャン位置49直前の位置まで走行し
たら停止し、送り用の搬送台車6に被検査車両2を受け
渡す。
【0055】被検査車両2の受け渡しは、前輪5を持ち
上げるときとは逆の手順で前輪5を走行路3上に降ろ
し、搬送台車6を逆走させて退避させたのち、送り用の
搬送台車6で改めて前輪5を持ち上げることにより行
う。
【0056】被検査車両2を降ろした前準備用の搬送台
車6は、大型用フォーク28の腕部32をそれぞれ前方
又は後方へ向けると共に大型用フォーク28を降下させ
て溝4内に収めており、溝4内を逆走して搬入ヤード9
内の所定の位置に戻る。
【0057】このとき、搬入ヤード9内には検査を行う
次の被検査車両2が待機されており、搬送台車6は同様
に次の被検査車両2を牽引走行すべく被検査車両2の真
下まで走行するが、溝4上に出ているのは板厚の薄い小
型用フォーク29の腕部33のみであるため、搬送台車
6が被検査車両2に当たることはない。
【0058】一方、被検査車両2を受け継いだ送り用の
搬送台車6は、搬出ヤード11へ向けて所定の速度で走
行し、被検査車両2を牽引する。
【0059】また、送り用の搬送台車6が牽引走行を開
始すると、照射器7と受像器8とが起動され、被検査車
両2のスキャニングが開始される。
【0060】このとき、走行路3には搬送台車6を走行
させるための溝4以外、凹凸となるものは一切形成され
ていないため、被検査車両2の車輪が走行する走行路3
面は極めて平滑であり、スキャニング中に被検査車両2
が揺れることはなく、鮮明な透視画像を容易に得ること
ができる。
【0061】送り用の搬送台車6は、搬出ヤード11の
所定位置まで走行したら、被検査車両2の前輪5を走行
路3上に降ろし、検査ヤード10内の所定の位置まで戻
る。また、送り用の搬送台車6が運転されている間、前
準備用の搬送台車6も並行して運転されており、検査ヤ
ード10内の所定の位置には受け継ぐべき次の被検査車
両2が待機されている。
【0062】搬入ヤード9に搬入される被検査車両2が
小型車両である場合、操作盤に小型車両である旨の入力
をする。搬送台車6はこの入力を受けて小型用フォーク
29で小型車両の前輪5を持ち上げる。
【0063】具体的には、搬送台車6は所定の位置に停
止したのち、第2旋回駆動部36をそれぞれ縮退させて
腕部33を旋回させ、被検査車両2の前輪5の下部外周
を前後から挟む。そして、昇降駆動部22を伸張させて
小型用フォーク29を上昇させ、被検査車両2の前輪5
を持ち上げる。
【0064】このとき、小型用フォーク29の腕部33
は薄板状に形成されているため、被検査車両2の車体に
当たることはない。また、図2に示すように、腕部33
は先端を旋回方向後方へ後退させるようにくの字に屈曲
して形成されているため、大型車両より小径の前輪5を
左右均等に挟むことができ、車輪5、すなわちタイヤに
かかる負担を分散させることができる。
【0065】このように、被検査車両2を牽引走行させ
るための走行路3に走行方向に沿って延びる溝4を形成
すると共に、この溝4の中に被検査車両2の前輪5を持
ち上げて牽引走行する搬送台車6を走行自在に設け、牽
引走行される被検査車両2に放射線を照射して積載物の
検査を行う車両用放射線検査装置1において、搬送台車
6を、縦軸回り旋回自在に設けられ左右の前輪5の下部
にそれぞれ前後から挟むように係合される旋回フォーク
24と、これら旋回フォーク24を昇降させる昇降駆動
部22とを備えるものとしたため、被検査車両2を授受
する位置にスリット等を形成する必要がなく、路面を容
易に平滑に形成でき、ぶれのない鮮明な透視画像で検査
を良好に行うことができる。
【0066】また、旋回フォーク24に作用する旋回方
向の反力を検知するためのセンサ46を備えたため、被
検査車両2の前輪5が旋回フォーク24上から脱落しそ
うになったとき、これを検出して前輪5の脱落を未然に
防ぐことができる。
【0067】そして、旋回フォーク24は油圧にて駆動
される旋回駆動部26に連結され、センサ46は旋回駆
動部26内の油圧を検出する圧力センサ46からなるも
のとしたため、簡易な構造で容易に旋回フォーク24に
かかる力の変化を検出することができる。
【0068】また、前輪5の前側に係合される旋回フォ
ーク24と、前輪5の後側に係合される旋回フォーク2
4とをそれぞれ別の旋回駆動部26に連結し、別々に旋
回駆動できるものとしたため、被検査車両2を搬入ヤー
ド9に搬入するとき、図8に示すように、前側の旋回フ
ォーク24のみを車幅方向に広げておくことができ、旋
回フォーク24を被検査車両2の位置決め用の車止めと
して用いることもできる。
【0069】そして、大型用フォーク28と小型用フォ
ーク29とを同軸上に多重に設けるものとしたため、一
台の搬送台車6で大型車両と小型車両との両方を取り扱
うことができ、さらに、搬送台車6の大型化を防ぐこと
ができる。
【0070】なお、旋回駆動部26は油圧シリンダに限
るものではなく、油圧モータ等油圧で駆動する他のアク
チュエータで形成してもよい。また昇降駆動部22は、
油圧モータや電動モータなど大型車両の前輪5を昇降で
きるアクチュエータであればよい。
【0071】また、大型用フォーク28と小型用フォー
ク29とを同軸上に多重に設けるものとしたが、これに
限るものではなく、それぞれ別々の位置に設けるものと
してもよい。
【0072】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を奏する。 (1)被検査車両の走行路を容易に十分平滑に形成する
ことができる。 (2)被検査車両の前輪が旋回フォークから脱落するの
を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施の形態を示す搬送台車の概略
斜視図である。
【図2】搬送台車の斜視図である。
【図3】図2のIII−III線矢視断面図である。
【図4】待機状態の搬送台車の概略斜視図である。
【図5】図1のV−V線矢視断面図である。
【図6】搬送台車の概略油圧回路図である。
【図7】車両用放射線検査装置の側断面図である。
【図8】旋回フォークを車止めとするときの搬送台車の
概略斜視図である。
【図9】従来の車両用放射線検査装置の側断面図であ
る。
【図10】図9の要部拡大平面図である。
【符号の説明】
1 車両用放射線検査装置 2 被検査車両 3 走行路 4 溝 5 前輪 6 搬送台車 22 昇降駆動部 24 旋回フォーク 26 旋回駆動部 46 圧力センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B66F 17/00 B66F 17/00 A G01N 23/04 G01N 23/04 (72)発明者 新井 克己 東京都江東区毛利一丁目19番10号 石川島 播磨重工業株式会社江東事務所内 Fターム(参考) 2G001 AA01 BA11 CA01 KA06 LA20 PA16 QA01 3F333 AA20 AE02 BA01 BB25 BD02 BE02 CA06 CA11 FA20 FD06 FE02 FE08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査車両を牽引走行させるための走行
    路に走行方向に沿って延びる溝を形成すると共に、該溝
    の中に上記被検査車両の前輪を持ち上げて牽引走行する
    搬送台車を走行自在に設け、牽引走行される被検査車両
    に放射線を照射して積載物の検査を行う車両用放射線検
    査装置において、上記搬送台車が、縦軸回り旋回自在に
    設けられ左右の前輪の下部にそれぞれ前後から挟むよう
    に係合される旋回フォークと、これら旋回フォークを昇
    降させる昇降駆動部とを備えたことを特徴とする車両用
    放射線検査装置。
  2. 【請求項2】 上記旋回フォークに作用する旋回方向の
    反力を検知するためのセンサを備えた請求項1記載の車
    両用放射線検査装置。
  3. 【請求項3】 上記旋回フォークは油圧にて駆動される
    旋回駆動部に連結され、上記センサは上記旋回駆動部内
    の油圧を検出する圧力センサからなる請求項2記載の車
    両用放射線検査装置。
  4. 【請求項4】 上記前輪の前側に係合される旋回フォー
    クと、上記前輪の後側に係合される旋回フォークとはそ
    れぞれ別の旋回駆動部に連結される請求項1〜3いずれ
    かに記載の車両用放射線検査装置。
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