JP2003118975A - フック付き油圧ショベル - Google Patents

フック付き油圧ショベル

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JP2003118975A
JP2003118975A JP2001322481A JP2001322481A JP2003118975A JP 2003118975 A JP2003118975 A JP 2003118975A JP 2001322481 A JP2001322481 A JP 2001322481A JP 2001322481 A JP2001322481 A JP 2001322481A JP 2003118975 A JP2003118975 A JP 2003118975A
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JP
Japan
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load
hook
crane
hydraulic
engine
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Application number
JP2001322481A
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English (en)
Inventor
Keiichi Shibanuma
圭一 柴沼
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吊荷の荷重に応じてエンジン回転数を低下さ
せることにより、重量物の吊荷作業を安定的に実行でき
る構成とし、操作性、信頼性等を向上させる。 【解決手段】 コントローラ25は、クレーンモードス
イッチ21が閉成されているときに、フック19に吊下
げた吊荷30の荷重に応じてエンジン5の回転数を低下
させる。これにより、吊荷30の荷重が大きいときに
は、油圧ポンプ6から旋回モータ7や各シリンダ12,
13,14に供給される油圧を低下させることができ、
オペレータが極端に微小な操作をしなくても、上部旋回
体2やフロント8をゆっくりと安定的に作動させること
ができる。また、吊荷30の荷重が比較的軽量であると
きには、これらの作動速度を必要以上に低下させずに済
むから、クレーン作業を安定した状態で円滑に行うこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフロントに
設けられたフックにより吊荷作業(クレーン作業)等を
行うのに好適に用いられるフック付き油圧ショベルに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベルとしては、土砂等
の掘削作業を行うフロントの先端側にフックを設け、こ
のフックにより比較的軽量な荷物等の吊荷作業を行うこ
とができる構成としたフック付き油圧ショベルが知られ
ている(例えば、特開2000−87395号公報
等)。
【0003】この種の従来技術によるフック付き油圧シ
ョベルは、下部走行体上に上部旋回体が旋回可能に設け
られ、該上部旋回体の前部側にはフロントが俯仰動可能
に取付けられている。そして、フロントは、ブーム、ア
ーム、バケットと、これらを作動させる油圧アクチュエ
ータとしてのブームシリンダ、アームシリンダ、バケッ
トシリンダとを含んで構成されている。また、バケット
には、クレーン作業を行うときに用いるフックが取付け
られている。
【0004】そして、油圧ショベルにより土砂等の掘削
作業を行うときには、上部旋回体に搭載されたエンジン
により油圧ポンプを駆動し、この油圧ポンプから吐出さ
れる圧油をフロントの各シリンダに給排することによ
り、ブーム、アーム、バケット等を作動させて掘削作業
を行う。また、クレーン作業を行うときには、フックに
荷物等を吊下げ、この状態でブーム、アーム等を作動さ
せたり、上部旋回体を旋回させることにより、荷物の移
動等を行うものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、油圧ショベルにより通常の掘削作業を円滑
に行うため、オペレータの操作に応じてフロントや上部
旋回体を比較的大きな速度で作動させることが可能な構
成となっている。
【0006】しかし、クレーン作業を行うときには、オ
ペレータが吊荷や車体の重量バランスを保持しつつ、フ
ロントや上部旋回体を少しずつ作動させることが多いた
め、これらの作動速度が掘削作業時と同様の大きさに設
定されていると、例えばオペレータが僅かな操作ミスを
犯しただけでも、ブーム、アーム等が大きく移動して吊
荷等の重量バランスが不安定となる虞れがある。
【0007】このため、従来技術では、クレーン作業時
にフロントや上部旋回体が掘削作業時のような速度で作
動しないように、オペレータが必要以上に慎重な操作を
しなければならず、特に吊荷の荷重が大きい場合には、
極めて微小な操作が要求されるようになるため、その操
作性が低下してオペレータの負担が大きくなり、クレー
ン作業を円滑に実行するのが難しいという問題がある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、クレーン作業時にフロ
ントや上部旋回体を作業状態に応じて適切な速度で作動
させることができ、これらの操作性を高めてオペレータ
の負担を軽減できると共に、クレーン作業を円滑に実行
できるようにしたフック付き油圧ショベルを提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、下部走行体と、前記下部走行体上に旋
回可能に設けられ油圧源を駆動するエンジンが搭載され
た上部旋回体と、前記上部旋回体に俯仰動可能に設けら
れ前記油圧源から油圧アクチュエータに圧油が供給され
て作動するブーム、アーム、バケットとからなるフロン
トと、該フロントの先端側に設けられクレーン作業を行
うときに用いられるフックとからなるフック付き油圧シ
ョベルに適用される。
【0010】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、フックに吊下げた吊荷の荷重を検出する荷重検
出手段と、前記荷重検出手段により検出した前記吊荷の
荷重に応じてエンジンの回転数を低下させるクレーン作
業用エンジン回転数制御手段とを設ける構成としたこと
にある。
【0011】このように構成することにより、クレーン
作業用エンジン回転数制御手段は、エンジンにより駆動
される油圧源からフロントの油圧アクチュエータに供給
される圧油の流量を低下させることができ、油圧アクチ
ュエータの作動速度を吊荷の荷重に応じて小さく抑える
ことができる。これにより、例えば吊荷の荷重が大きい
ときには、オペレータが極端に微小な操作をしなくて
も、フロントをゆっくりと作動させることができる。ま
た、吊荷の荷重が比較的軽量であるときには、フロント
の作動速度を必要以上に抑えることなく、クレーン作業
を行うことができる。
【0012】また、請求項2の発明によると、フックを
用いてクレーン作業を開始するときに操作するクレーン
モードスイッチと、前記フックに吊下げた吊荷の荷重を
検出する荷重検出手段と、前記クレーンモードスイッチ
を操作したときにエンジンの回転数を低下させると共に
前記荷重検出手段により検出した前記吊荷の荷重に応じ
て前記エンジンの回転数を低下させるクレーン作業用エ
ンジン回転数制御手段とを設ける構成としている。
【0013】これにより、クレーン作業を開始するとき
には、オペレータがクレーンモードスイッチを操作する
ことよってエンジン回転数を低下させることができ、油
圧アクチュエータの作動速度をクレーン作業に適した速
度に抑えることができる。そして、クレーン作業中に
は、油圧アクチュエータの作動速度を吊荷の荷重に応じ
て抑えることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
フック付き油圧ショベルを、添付図面を参照して詳細に
説明する。
【0015】図中、1は油圧ショベルの下部走行体、2
は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部旋回体
で、該上部旋回体2は、その下部側を構成する旋回フレ
ーム3と、該旋回フレーム3の前部側に設けられたキャ
ブ4と、該キャブ4の後側に位置して建屋カバー等に覆
われたエンジン5と、旋回フレーム3の後端側に取付け
られたカウンタウェイト等とを含んで構成されている。
【0016】ここで、エンジン5の出力側には、油圧源
としての油圧ポンプ6が取付けられている。そして、油
圧ポンプ6は、エンジン5により駆動され、後述の旋回
モータ7、ブームシリンダ12、アームシリンダ13、
バケットシリンダ14等を含めた各種の油圧アクチュエ
ータに向けて圧油を吐出するものである。
【0017】7は下部走行体1と上部旋回体2との間に
設けられた旋回モータで、該旋回モータ7は、油圧ポン
プ6から吐出される圧油が給排されることにより、上部
旋回体2を下部走行体1上で旋回させるものである。
【0018】8は上部旋回体2の前部側に俯仰動可能に
設けられたフロントで、該フロント8は、旋回フレーム
3に俯仰動可能に取付けられたブーム9と、該ブーム9
の先端側に回動可能に取付けられたアーム10と、該ア
ーム10の先端側に回動可能に取付けられたバケット1
1と、旋回フレーム3とブーム9との間に設けられ、ブ
ーム9を俯仰動させるブームシリンダ12と、ブーム9
とアーム10との間に設けられ、アーム10を回動させ
るアームシリンダ13と、アーム10とバケット11と
の間に設けられ、バケット11を回動させるバケットシ
リンダ14とを含んで構成されている。
【0019】そして、バケットシリンダ14の先端側
は、バケットリンク15を介してバケット11に回動可
能に連結されると共に、他のバケットリンク16を介し
てアーム10に連結されている。この場合、バケットリ
ンク15は、長さ方向の一端側が連結ピン17を介して
バケットシリンダ14に回動可能に連結され、他端側が
他の連結ピン18を介してバケット11に回動可能に連
結されている。
【0020】19は連結ピン18に回動可能に取付けら
れたフックで、該フック19は、例えば油圧ショベルに
より土砂等の掘削作業を行うときに、図2中に仮想線で
示す如くバケットリンク15に格納されている。また、
クレーン作業を行うときには、図2中に実線で示す如
く、フック19を下向きに回動してバケットリンク15
から取出し、該フック19を用いて吊荷作業等を行うも
のである。
【0021】次に、図3を参照しつつ、クレーン作業に
関連した構成について述べると、まず、20はキャブ4
内に設けられたクレーンモニタで、該クレーンモニタ2
0は、油圧ショベルによりクレーン作業を開始するとき
にオペレータ等によって操作されるクレーンモードスイ
ッチ21と、後述するクレーン作業用コントローラ25
の出力内容を表示する表示部22とを含んで構成されて
いる。
【0022】そして、クレーン作業を行うときには、オ
ペレータがクレーンモードスイッチ21をONしてクレ
ーンモニタ20を作動させると、表示部22には、例え
ば後述する吊荷30の荷重やフロント8の姿勢等に応じ
た各種の作業状態がコントローラ25によって表示され
る。これにより、オペレータは、表示部22の表示内容
を監視しつつ、フック19を用いて吊荷作業等を行うも
のである。
【0023】23は荷重検出手段としての荷重センサ
で、該荷重センサ23は、例えばブームシリンダ12に
供給されている油圧(フロント8を現在の位置に保持す
るために必要な保持圧)を検出する油圧センサ等により
構成されている。そして、荷重センサ23は、吊荷30
の荷重をブームシリンダ12の油圧により検出し、クレ
ーン作業用コントローラ25に検出信号を出力するもの
である。
【0024】24はエンジン5に付設された回転センサ
で、該回転センサ24は、エンジン5の回転数を検出
し、後述のエンジン回転数Nに対応した検出信号をクレ
ーン作業用コントローラ25に出力するものである。
【0025】25は油圧ショベルに搭載されたクレーン
作業用エンジン回転数制御手段としてのクレーン作業用
コントローラで、該クレーン作業用コントローラ25
は、例えばCPU等からなる演算回路26と、ROM、
RAM等からなる記憶回路27とを含んで構成されてい
る。
【0026】ここで、演算回路26には、その入力側に
クレーンモードスイッチ21、荷重センサ23、回転セ
ンサ24と、ブーム9とアーム10の回動角を検出する
角度センサ(図示せず)等とが接続され、その出力側に
はクレーンモニタ20の表示部22と、後述のエンジン
コントローラ29等とが接続されている。
【0027】また、記憶回路27には、後述の図5、図
6に示す制御処理のプログラムと、図4に示す如く吊荷
30の荷重とエンジン回転数の上限値Noとの関係を設
定するデータテーブル28等とが予め記憶されている。
この場合、データテーブル28は、後述の如く吊荷30
の荷重とエンジン回転数の上限値Noとの関係を定める
ものであり、吊荷30の荷重が大きいほどエンジン回転
数の上限値Noを小さな値に設定するものである。
【0028】そして、コントローラ25は、オペレータ
がクレーン作業を開始するためにクレーンモードスイッ
チ21をONすると、エンジンコントローラ29にクレ
ーン作業開始用の指令信号を出力し、エンジン5の回転
数をクレーン作業に適した回転数(例えば、1500r
pm以下)に低下させる。
【0029】また、クレーン作業中には、コントローラ
25がフック19に吊下げられた吊荷30の荷重を荷重
センサ23によって検出し、データテーブル28により
荷重の検出値に応じたエンジン回転数の上限値Noを算
出すると共に、この算出値に応じた指令信号をエンジン
コントローラ29に出力する。これにより、クレーン作
業時には、図4から判るように、吊荷30の荷重が大き
いほどエンジン5が低い回転数に保持され、油圧ポンプ
6から旋回モータ7、各シリンダ12,13,14等の
油圧アクチュエータに供給される圧油の流量が低下する
ので、オペレータの操作により各油圧アクチュエータが
作動するときの作動速度を吊荷30の荷重に応じて適切
に調整できるものである。
【0030】また、コントローラ25は、クレーン作業
中に荷重センサ23や角度センサ等から入力される検出
信号を用いて、例えばフロント8の姿勢に応じた吊荷3
0の定格荷重や車体の安定度等を演算し、これらの演算
結果をクレーンモニタ20の表示部22に表示するもの
である。
【0031】29は車両に搭載されたエンジンコントロ
ーラ29で、該エンジンコントローラ29は、例えばエ
ンジン5の燃料噴射制御、点火制御等を実行し、その回
転数を制御するものである。
【0032】本実施の形態によるフック付き油圧ショベ
ルは上述の如き構成を有するもので、次に図5を参照し
つつ、コントローラ25の制御処理について説明する。
【0033】まず、ステップ1では、回転センサ24か
ら入力される検出信号を用いてエンジン回転数Nを検出
し、ステップ2では、クレーンモードスイッチ21がO
Nされているか否かを判定する。
【0034】ここで、油圧ショベルにより通常の土木作
業を行っているときには、クレーンモードスイッチ21
がOFFされており、ステップ2で「NO」と判定する
ので、後述のステップ8でリターンし、クレーンモード
スイッチ21がONされるまで待機する。
【0035】また、ステップ2で「YES」と判定した
ときには、オペレータがクレーン作業を開始するために
クレーンモードスイッチ21をONしたので、ステップ
3では、エンジン回転数Nが例えば1500rpmより
も小さいか否かを判定する。
【0036】そして、ステップ3で「YES」と判定し
たときには、エンジン5の回転数がクレーン作業に対応
した適切な回転数に保持されているので、後述のステッ
プ4を行うことなく、ステップ5に移る。
【0037】また、ステップ3で「NO」と判定したと
きには、エンジン5の回転数が適切な回転数よりも大き
いので、ステップ4では、エンジンコントローラ29に
クレーン作業開始用の指令信号を出力する。これによ
り、クレーン作業の開始時には、オペレータがクレーン
モードスイッチ21をONすると、コントローラ25,
29によりエンジン5の回転数を低下させ、この回転数
を例えば1500rpm以下となるように制御すること
ができる。
【0038】次に、ステップ5では、クレーンモニタ表
示処理を行い、この表示処理では、例えば荷重センサ2
3や角度センサ等から入力される検出信号を用いて、フ
ロント8の姿勢に応じた吊荷30の定格荷重や車体の安
定度等を演算し、これらの演算結果をクレーンモニタ2
0に出力して表示部22に表示させる。
【0039】次に、ステップ6では、後述の図6に示す
エンジン回転数制御処理を行い、エンジン5の回転数を
吊荷30の荷重に応じて調整した後に、ステップ7で
は、クレーンモードスイッチ21がONされているか否
かを判定する。
【0040】そして、ステップ7で「YES」と判定し
たときには、クレーンモードスイッチ21がOFFされ
るまでステップ5,6を繰返し実行する。また、ステッ
プ7で「NO」と判定したときには、ステップ8でリタ
ーンする。
【0041】次に、図6を参照しつつ、クレーン作業中
に行われるエンジン回転数制御処理について説明する。
【0042】まず、オペレータがバケットリンク15か
らフック19を取出し、図1に示す如く吊荷30を吊下
げると、ブームシリンダ12によりフロント8を保持す
るための油圧が吊荷30の荷重m分だけ増大するので、
ステップ11では、荷重センサ23から入力される検出
信号を用いて吊荷30の荷重mを検出する。
【0043】次に、ステップ12では、記憶回路27に
格納されたデータテーブル28を参照することにより、
荷重mの検出値に対応するエンジン回転数の上限値No
を算出する。この場合、例えば吊荷30の荷重mが比較
的軽量な0.9t以下であるときには(m≦0.9)、
エンジン回転数の上限値Noがデータテーブル28によ
り1500rpmに設定される。
【0044】また、例えば荷重mが中程度の重量であ
り、1tよりも大きく1.5t以下である場合には(1
<m≦1.5)、エンジン回転数の上限値Noが130
0rpmに設定される。さらに、荷重mが2tを超える
大きな重量であるときには(2.0<m)、上限値No
が1000rpmに設定される。従って、エンジン回転
数の上限値Noは、吊荷30の荷重mが大きいほど小さ
な値に設定されるものである。
【0045】次に、ステップ13では、エンジン回転数
Nを検出し、ステップ14では、このエンジン回転数N
が上限値Noよりも小さいか否かを判定する。
【0046】そして、ステップ14で「NO」と判定し
たときには、エンジン回転数Nが吊荷30の荷重に対し
て大きいので、ステップ15では、エンジンコントロー
ラ29に荷重対応用の指令信号を出力することにより、
エンジン5の回転数を荷重に応じた上限値No以下に低
下させ、ステップ16でリターンする。
【0047】これにより、クレーン作業時には、油圧ポ
ンプ6から各油圧アクチュエータに供給される圧油の流
量が荷重に応じて変化するので、この圧油流量に応じて
各油圧アクチュエータが作動するときの作動速度を適切
に調整することができる。
【0048】また、ステップ14で「YES」と判定し
たときには、エンジン回転数Nが吊荷30の荷重に応じ
た適切な回転数に保持されているので、ステップ15を
行うことなく、ステップ16でリターンする。
【0049】かくして、本実施の形態によれば、クレー
ン作業用コントローラ25により吊荷30の荷重に応じ
てエンジン回転数を低下させる構成としたので、クレー
ン作業時には、油圧ポンプ6から旋回モータ7、各シリ
ンダ12,13,14等の油圧アクチュエータに供給さ
れる圧油の流量を、吊荷30の荷重が大きいほど低下さ
せることができ、オペレータの操作により各油圧アクチ
ュエータが作動するときの作動速度を小さく抑えること
ができる。
【0050】これにより、吊荷30の荷重が大きいとき
には、上部旋回体2の旋回速度やフロント8の作動速度
を十分に低下させることができ、オペレータが極端に微
小な操作をしなくても、これらをゆっくりと安定的に作
動させることができるから、重量物の吊荷作業等を安全
かつ容易に行うことができる。また、吊荷30の荷重が
比較的軽量であるときには、上部旋回体2やフロント8
の作動速度を必要以上に低下させずに済むから、これら
をオペレータの操作に応じて円滑に作動させることがで
き、クレーン作業を効率よく行うことができる。
【0051】従って、クレーン作業時には、上部旋回体
2やフロント8の作動速度を吊荷30の荷重に応じて適
切に調整でき、これらの操作性を高めてオペレータの負
担を軽減できると共に、油圧ショベルの性能や信頼性を
向上させることができる。
【0052】また、オペレータがクレーンモードスイッ
チ21をONしたときには、例えばエンジン回転数を1
500rpm以下に低下させる構成としたので、クレー
ン作業の開始時には、上部旋回体2やフロント8の作動
速度をクレーン作業に適した低い速度に設定でき、例え
ば荷重センサ23の故障等により吊荷30の荷重を正確
に検出できない場合でも、クレーン作業を安定して行う
ことができる。
【0053】なお、前記実施の形態では、クレーンモー
ドスイッチ21をONしたときにエンジン5の回転数を
低下させると共に、この回転数を吊荷30の荷重に応じ
て低下させる構成としたが、本発明はこれに限らず、例
えばクレーンモードスイッチ21等を省略し、クレーン
作業時には、エンジン5の回転数を吊荷30の荷重だけ
に応じて低下させる構成としてもよい。
【0054】また、実施の形態では、荷重センサ23と
して、例えばブームシリンダ12の油圧を検出する油圧
センサ等を用いる構成としたが、本発明はこれに限ら
ず、例えばロードセル等からなる荷重センサをフック1
9またはその近傍に設け、この荷重センサにより吊荷3
0の荷重を直接的に検出する構成としてもよい。
【0055】さらに、実施の形態では、エンジン5の回
転数を低下させることにより上部旋回体2やフロント8
の作動速度を小さく抑える構成としたが、本発明はこれ
に限らず、例えば油圧ポンプ6として可変容量型の油圧
ポンプ等を用い、その圧油の吐出量を制御することによ
り、上部旋回体2やフロント8の作動速度を低下させる
構成としてもよい。また、油圧ポンプ6から上部旋回体
2やフロント8側に圧油を分配供給するコントロールバ
ルブの流量を制御することにより、これらの作動速度を
低下させる構成としてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、クレーン作業用エンジン回転数制御手段は、荷重
検出手段により検出した吊荷の荷重に応じてエンジンの
回転数を低下させる構成としたので、クレーン作業時に
は、油圧アクチュエータの作動速度が吊荷の荷重に応じ
て小さくなるように、作動速度を適切に調整することが
できる。これにより、吊荷の荷重が大きいときには、オ
ペレータが極端に微小な操作をしなくても、重量物の吊
荷作業等を安定した状態で容易に行うことができる。ま
た、吊荷の荷重が比較的軽量であるときには、フロント
等の作動速度を必要以上に低下させずに済むから、クレ
ーン作業を効率よく行うことができる。従って、フロン
ト等の操作性を高めることができ、オペレータの負担を
軽減できると共に、油圧ショベルの性能や信頼性を向上
させることができる。
【0057】また、請求項2の発明によれば、クレーン
作業用エンジン回転数制御手段は、クレーンモードスイ
ッチを操作したときにエンジンの回転数を低下させると
共に、吊荷の荷重に応じてエンジンの回転数を低下させ
る構成としたので、クレーン作業の開始時には、油圧ア
クチュエータの作動速度をクレーン作業に適した速度に
抑制でき、例えば荷重検出手段の故障等により吊荷の荷
重を正確に検出できない場合でも、クレーン作業を安定
した状態で実行できるから、信頼性を向上させることが
できる。また、油圧アクチュエータの作動速度を吊荷の
荷重に応じて適切に調整できるから、フロント等の操作
性を高め、オペレータの負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるフック付き油圧ショ
ベルを示す正面図である。
【図2】フロントの先端側をフックを取出した状態で示
す部分拡大正面図である。
【図3】荷重センサ、回転センサ、クレーンモニタ、コ
ントローラ等を示す全体構成図である。
【図4】吊荷の荷重とエンジン回転数の上限値との関係
を設定するデータテーブルを示す図である。
【図5】クレーン作業用コントローラの制御処理を示す
流れ図である。
【図6】図5中のエンジン回転数制御処理を示す流れ図
である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 3 旋回フレーム 4 キャブ 5 エンジン 6 油圧ポンプ(油圧源) 7 旋回モータ 8 フロント 9 ブーム 10 アーム 11 バケット 12 ブームシリンダ(油圧アクチュエータ) 13 アームシリンダ(油圧アクチュエータ) 14 バケットシリンダ(油圧アクチュエータ) 15,16 バケットリンク 17,18 連結ピン 19 フック 20 クレーンモニタ 21 クレーンモードスイッチ 22 表示部 23 荷重センサ(荷重検出手段) 24 回転センサ 25 クレーン作業用コントローラ(クレーン作業用エ
ンジン回転数制御手段) 26 演算回路 27 記憶回路 28 データテーブル 29 エンジンコントローラ 30 吊荷
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E02F 3/40 E02F 3/40 B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部走行体と、前記下部走行体上に旋回
    可能に設けられ油圧源を駆動するエンジンが搭載された
    上部旋回体と、前記上部旋回体に俯仰動可能に設けられ
    前記油圧源から油圧アクチュエータに圧油が供給されて
    作動するブーム、アーム、バケットとからなるフロント
    と、該フロントの先端側に設けられクレーン作業を行う
    ときに用いられるフックとからなるフック付き油圧ショ
    ベルにおいて、 前記フックに吊下げた吊荷の荷重を検出する荷重検出手
    段と、 前記荷重検出手段により検出した前記吊荷の荷重に応じ
    て前記エンジンの回転数を低下させるクレーン作業用エ
    ンジン回転数制御手段とを設ける構成としたことを特徴
    とするフック付き油圧ショベル。
  2. 【請求項2】 下部走行体と、前記下部走行体上に旋回
    可能に設けられ油圧源を駆動するエンジンが搭載された
    上部旋回体と、前記上部旋回体に俯仰動可能に設けられ
    前記油圧源から油圧アクチュエータに圧油が供給されて
    作動するブーム、アーム、バケットとからなるフロント
    と、該フロントの先端側に設けられクレーン作業を行う
    ときに用いられるフックとからなるフック付き油圧ショ
    ベルにおいて、 前記フックを用いてクレーン作業を開始するときに操作
    するクレーンモードスイッチと、 前記フックに吊下げた吊荷の荷重を検出する荷重検出手
    段と、 前記クレーンモードスイッチを操作したときに前記エン
    ジンの回転数を低下させると共に前記荷重検出手段によ
    り検出した前記吊荷の荷重に応じて前記エンジンの回転
    数を低下させるクレーン作業用エンジン回転数制御手段
    とを設ける構成としたことを特徴とするフック付き油圧
    ショベル。
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