JP2003118423A - 自動巡航制御装置 - Google Patents
自動巡航制御装置Info
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Abstract
じて、接近警報距離を変更することのできる自動巡航制
御装置を提供することが課題である。 【解決手段】 自車両が前記先行車両に接近して減速制
御を行った際に、この減速制御前、及び減速制御後の運
転者の状態変化をモニタする運転者状態検出装置200
と、減速制御の前後での運転者の状態変化に基づいて、
該運転者が車両前方を視認し続けているかどうかを示す
運転集中度を判定する運転集中度判定装置300と、自
車両と先行車両との接近状況に応じて警報を発すると共
に、該警報を発する際の、自車両と先行車両との間の接
近警報距離を、運転集中度判定装置300による判定結
果に応じて調整する警報装置110とを具備する。
Description
て自車両を自動走行させる自動巡航制御装置に係り、特
に、運転者の集中度に応じて接近警報距離を変化させる
技術に関する。
いた車両用追従走行制御装置としては、例えば、特開平
10−166895号公報(以下、従来例という)に記
載されたものが知られている。
撮像し、この顔画像を画像処理することにより、運転者
の状態を検知する運転者検出手段を有している。これに
より、運転者が脇見運転や居眠りをしていることを検知
することができるので、追従走行制御中に運転者が脇見
運転をした場合には、警報を発する。更には、脇見運転
状態の危険度に応じて通常の追従走行制御を中断し、運
転者に注意喚起を促す。
た従来例に記載された車両用追従走行制御装置では、運
転者の顔を撮像し、その顔画像を画像処理することによ
って運転者の状態を検知する運転者検出手段を絶対的な
手段として用いている。従って、運転者が脇見運転をし
ていないにも関わらず、誤検出をした場合には、警報が
出力されるので、煩わしいと感じるときがある。
ためになされたものであり、その目的とするところは、
警報による煩わしさを解消することのできる自動巡航制
御装置を提供することにある。
め、本願請求項1に記載の発明は、自車両に搭載され、
当該自車両と先行車両との車間距離を検出し、この検出
結果に基づいて、自車両を前記先行車両に追従させて走
行制御する自動巡航制御装置において、運転者の状態を
検出する運転者状態検出手段と、自車両が前記先行車両
に接近して減速制御を行った際の前後での、前記運転者
状態検出手段が検出した運転者の状態変化に基づいて、
該運転者が車両前方を視認し続けているかどうかを示す
運転集中度を判定する運転集中度判定手段と、自車両と
先行車両との接近状況に応じて警報を発すると共に、該
警報を発する際の、自車両と先行車両との間の接近警報
距離を、前記運転集中度判定手段による判定結果に応じ
て調整する警報手段と、を具備したことを特徴とする。
検出手段は、前記運転者の顔部位を撮影し、撮影された
顔画像に基づき、運転者が車両前方を監視しているかど
うかを検出し、前記運転集中度判定手段は、前記運転者
状態検出手段より得られる運転者の状態から、運転者が
車両前方を監視しているかどうかを示すポイントを累計
し、このポイント数に応じて、運転者の集中度を判定す
ることを特徴とする。
は、自車両と先行車両との間の車間距離が、前記運転集
中度判定手段による判定結果に基づいて設定した接近警
報距離以下となった場合に、警報を出力することを特徴
とする。
判定手段にて判定される運転集中度に応じて、自車両と
先行車両との車間距離が前記接近警報距離以下となった
際の、自車両の減速方法を変化させる減速制御手段を具
備したことを特徴とする。
判定手段による判定結果に応じて、自動巡航制御を規制
する自動巡航制御規制手段を具備したことを特徴とす
る。
検出手段にて検出される運転者の前方監視姿勢を学習す
る前方監視姿勢学習手段を具備し、当該前方監視姿勢学
習手段にて得られる前方監視姿勢のデータに基づいて、
前記運転集中度判定手段における運転集中度の判定を行
うことを特徴とする。
をセンシングし、このセンシングの結果に応じて前記警
報手段の警報タイミング、及び前記減速制御手段の減速
方法を変化させる走行環境センシング手段を具備したこ
とを特徴とする。
動前における運転者の状態と、減速制御作動後の運転者
の状態とに基づいて、自動巡航制御中の運転者がどれだ
け運転に集中しているかを判断し、この判断結果に応じ
て、接近警報距離を設定している。そして、前方への集
中の度合いが高いと判断された運転者に対しては、接近
警報距離が短くなるようにし、集中の度合いが低いと判
断された運転者に対しては、接近警報距離が長くなるよ
うにしている。従って、車両前方への集中度が高い運転
者に対しては、警報の出力やブレーキ制御が頻繁に行わ
れないので、煩わしさを低減することができ、より運転
者の感覚に合わせることができる。
における運転者の顔画像を撮影し、この顔画像の変化に
基づいて、運転者の前方への集中の度合いを判断する。
つまり、減速制御前には脇見運転をしており、減速制御
後に前方を向いた場合には、前方への集中度が低いと判
断し、減速制御の前後双方において、車両前方を向いて
いる場合には、前方への集中度が高いと判断する。そし
て、この判断結果をポイントとして累計して、総合的な
集中度を求めている。従って、より運転者の現状に合っ
た、集中度の判断を行うことができる。
両との間の車間距離が、接近警報距離よりも短くなった
際に、警報信号が出力されるので、運転者は先行車への
接近を即時に認識することができる。
中度の応じて、車両を自動減速する際の減速方法を変化
させることができる。例えば、車両前方への集中度の高
い運転者の場合には、減速の要する時間が長時間になる
ように設定し、車両前方への集中度の低い運転者の場合
には、減速に要する時間が短くなるように設定すること
ができる。これにより、自動制御されるブレーキタイミ
ングをより運転者の感覚に合わせることができる。
行中の運転者の運転集中度が極端に低い場合は、自動巡
航制御の動作を制限することができる。従って、自動巡
航装置の本来あるべき姿である前方監視義務は運転者に
あるという取り扱い方法を理解している運転者に、当該
自動巡航制御装置の使用を限定することができる。
定基準としている運転者の前方監視姿勢の個人差を学習
したり、個人差による前方監視姿勢の判定難易度を学習
することができるので、運転者状態検出手段の検出精度
の向上を図ることができ、且つ、検出時間の短縮化が可
能となる。また、前方監視姿勢の判定が容易であると判
定された場合については、警報手段、減速制御手段、自
動巡航制御のコントロールをより早い段階で、精度良く
行うことができる。
候の変化や、昼間、夜間などの走行環境の違いによって
も、警報信号の出力タイミングや、減速制御手段の減速
方法を可変することができるので、より一層運転者の感
覚にあった自動巡航制御が可能となる。
基づいて説明する。本実施形態に係る自動巡航制御装置
は、自車両と先行車両との間の距離を検出することによ
って、先行車両に追従しながら自車両を走行させる用途
として用いるものである。
動巡航制御装置の構成を示すブロック図である。同図に
示すように、該自動巡航制御装置100は、自車両と先
行車両との間の車間距離を検出する車間距離センサ10
1と、運転者の状態を検出する運転者状態検出手段20
0と、この運転者状態検出装置(運転者状態検出手段)
200より得られる運転者状態のデータに基づいて、運
転者が車両の前方に集中しているかどうかを判定する運
転集中度判定装置(運転集中度判定手段)300と、運
転者の運転集中度、先行車との間の車間距離、及び車両
に搭載される車速センサ102より与えられる車速デー
タに基づいて、自車両の車速を制御する車速制御装置
(車速制御手段)103と、を具備している。
置300にて判定される運転集中度に応じて自車両の減
速方法を変化させる機能を有している。また、運転者の
運転集中度に応じて、車速制御装置103による自動巡
航制御を規制する機能を有している。
が短くなったときに、これを運転者に通知する警報装置
(警報手段)110と、車速制御装置103の制御下
で、車両のスロットル107に駆動信号を出力するアク
チュエータ104、トランスミッション108に駆動信
号を出力するアクチュエータ105、及びブレーキ10
9に駆動信号を出力するアクチュエータ106と、を有
している。
者の顔を撮影するTVカメラで構成される。
置103の制御により車両の減速制御が作動したとき
の、作動前、作動後のそれぞれの運転者の状態(運転者
状態検出装置200で検出される状態)を比較して、運
転者の集中度を判定するものである。
装置100の動作を、図2〜図4に示すフローチャー
ト、及び図5〜図8に示す説明図を参照しながら説明す
る。
は、当該自動巡航制御装置100がOFFからONにな
った時点を判定している。ステップ201で、運転者が
自動巡航制御装置100の起動スイッチ(図示省略)を
ONにしたと判定された場合は、ステップ202に移行
し、運転集中度ポイント(この詳細については、後述す
る)の初期化を行う。これは、それ以前の自動巡航走行
の情報は、走行環境の違いがあることや、運転者そのも
のが代わっていることもあると考えられるからである。
0のスイッチがOFFまたはONの状態のままであった
り、ONからOFFにしたと判定された場合は、ステッ
プ203に移行する。ステップ203では、運転者の状
態検出を行う。運転者の状態検出は、運転者の前方に取
り付けたTVカメラ(運転者状態検出装置200)で顔
を撮影する。そして、図5に示すように、通常運転者が
前方を監視している姿勢の時に眼が存在する領域内に眼
が存在するか否かにより、或いは、眼の開度情報を得る
ことによって、運転者が車両の前方を見ているか、或い
は下方を見ているかを判定する。
メラを使うものの他には、図6に示すように、車両のハ
ンドルを保持する状態をセンシングする方法や、シート
の体圧分布変化、シートベルトの引っ張られ量の変化で
センシングする方法を用いることも可能である。
装置100がONの状態であるかどうかを判定し、ON
でない場合はステップ201に戻り、待機状態としてこ
のループの判定を繰り返す。他方、ステップ204で、
自動巡航制御装置がONであると判定された場合にはス
テップ205に移行する。
00が、スロットル107のOFF、トランスミッショ
ン108のシフトチェンジ、ブレーキ109のONなど
の減速制御を行ったかどうかの判定を行う。
または既に行われた状態になっている場合はステップ2
01に戻り同様のループ判定を繰り返す。また、ステッ
プ205で減速制御が行われたと判定されたときは、ス
テップ206に移行し、運転者の状態検出結果に基づく
前方監視状態の判定を行う。
た時点を基準とし、その後の(減速制御後の)運転者の
状態が、前方監視状態にあるか否かの判定を行う。そし
て、前方監視状態にあると判定された場合はステップ2
07に移行して減速制御があった時点の直前の運転者状
態をチェックする。
ェックは、ステップ203で継続して行われているの
で、所定範囲での結果をメモリしておけば時間を遡って
の判定は可能である。
る、運転者の前方監視状態の変化に応じて、後述するよ
うに、運転集中度の度合いを示すポイントを設定する。
ステップ208は、運転者の集中度が低いと見なした場
合であり、ポイントを減算(−1)する。ステップ20
9では、運転者の集中度が高いと見なした場合であり、
ポイントを加算(+1)する。更に、ステップ210で
は、運転者の状況が判断できないと見なした場合であ
り、ポイントを保留(±0)する。
7の判定によって、ステップ208〜209に移行する
処理内容を図7、及び図8を用いて説明する。
にあるにも関わらず、運転者が前方監視状態にならない
場合は、運転者の状態検出においてセンシング限界を超
える状態が発生していると見なし、ステップ210に移
行し運転集中度ポイントについては加算も減算も行わな
い保留状態(±0)とする。
る例で説明すると、図7(c)に示すように運転者の顔
の一部に強い直射光が当たり目の位置や状態が検出でき
ない状況となっていると判定する。
100による減速制御が行われた直後は前方監視状態に
あり、ステップ207で自動巡航制御装置100の減速
制御前は前方監視状態になかったと判定された場合は、
自動巡航走行中に車両前方に対する注意力がかなり落ち
ていると判断し、ステップ208に移行し、運転集中度
ポイントを減算する。
タする例で説明すると、図7の(b)に示すように減速
制御がなされるまでは、脇見状態にあった運転者が自動
巡航装置100の減速制御に気づいて慌てて車両前方を
見た状況が発生したと判定する。
100の減速制御した直後は前方監視状態にあり、ステ
ップ207で自動巡航制御装置100の減速制御前も同
様に前方監視状態にあったと判定された場合は、自動巡
航走行中であっても運転者は常に前方に必要十分な注意
を払っていると判断し、ステップ209に移行して運転
集中度ポイントを加算する。
タする例で説明すると、図7の(a)に示すように自動
巡航制御装置100の制御に関係なく、運転者は常に車
両の前方の監視を行っていると判定する。このようにし
て、運転集中度ポイントは、自動巡航制御装置100が
行う減速制御のタイミングを捕らえ、その前後における
運転者の状況に応じて、ポイントの加算、減算を行って
いく。
ある。同図において、運転者が集中していると判定され
たときを「○」で示し、集中していないと判定されたと
きを「×」で示している。そして、減速制御の前後にお
ける、運転者の集中度の変化に応じて、運転集中度ポイ
ントが変化することが理解される。また、ポイントの上
限値が「10」まで(詳細については後述する)とされ
ていることが理解される。このように、運転者が車両前
方を監視しているかどうかを示すポイントを累計し、こ
のポイント数に応じて運転者の集中度を判定することに
よって、より運転者の現状に合った、集中度の判断を行
うことができる。
チャートの処理内容について説明する。ステップ301
では、運転集中度ポイントが減算されたかどうかを判定
している。運転集中度ポイントが減算された場合は、ス
テップ302に移行して減算カウンタをインクリメント
し、運転集中度ポイントが加算または保留された場合
は、ステップ303に移行して減算カウンタをクリアす
る。つまり、減算カウンタでは、運転集中度ポイントと
は別に、連続してポイントが減算された回数をカウント
している。
中度ポイントが上限値を超えたかどうかの判定が行わ
れ、他方、ステップ306で運転集中度ポイントが下限
値を超えたかどうかの判定が行われる。
を超えている場合は、ステップ305、ステップ307
で各々の値(即ち、上限値または下限値)で固定する。
この処理は、運転集中度ポイントが制限なしに加算また
は減算され続けてしまうと、その後、運転集中度が変化
しても適切なコントロールがし難くなることを防いでい
る。
チャートの処理内容について説明する。ステップ401
では運転集中度ポイントが予め設定された所定値αを超
えたかどうかを判定しており、αを越えた場合には、自
動巡航走行中であっても前方監視を怠らずに行っている
として、ステップ405で必要最小限と考える接近警報
となるように接近警報距離Da(警報信号を出力する必
要があると判断される車間距離)を短距離Da1にセット
し、ブレーキ制御距離Dbは標準距離Db1とする。従っ
て、車間距離がこの接近警報距離以下となったところ
で、警報装置110より警報信号が出力され、ブレーキ
制御距離以下となったところで、自動的にブレーキ10
9による減速が行われる。ここで、ブレーキ109によ
る減速制御は、運転集中度ポイントの大きさに応じて変
更することができる。例えば、運転集中度ポイントが高
い場合には、減速に要する時間を長時間とし、運転集中
度ポイントが低い場合には、減速に要する時間を短時間
とすることができる。
トが所定値α以下であると判定された場合は、ステップ
402に移行する。ステップ402では、運転集中度ポ
イントが、所定値β(β<α)以上で、且つ、所定値α
以下であるかどうかを判定し、運転集中度ポイントがこ
の範囲内に入っている場合は、自動巡航制御の作動直
後、または、自動巡航走行中に少しではあるが前方監視
を怠っていることがあると判断して、ステップ404で
先行車両への接近警報距離を中距離Da2にセットし、ブ
レーキ制御距離は標準距離Db1とする。
トがβ未満であると判定された場合は、自動巡航制御の
作動状態を過信し、前方への監視を怠ることが多い運転
者であるとして、ステップ403で、先行車への接近警
報距離を長距離Da3にセットし、ブレーキ制御距離も遠
距離Db2にセットする。この後、ステップ406に移行
する。
の速度V[m/s]で割って得られる定数T[s]を設
定することにより決定される。即ち、DaはV*Tにより
求められ、例えば、接近警報距離を短距離Da1にセット
する場合には、T=1.5秒、中距離Da2にセットする
場合には、T=2.0秒、長距離Da3にセットする場合
には、T=2.5秒とすることができる。
ている場合にカウントアップされる減算カウンタが所定
値以上になっているかどうかを判定し、所定値以上にな
っている場合はステップ407で、自動巡航制御の作動
時における運転者の義務を十分に果たしていないとして
自動巡航制御の使用を制限する。即ち、自動巡航制御装
置をOFFとする。
姿である前方監視義務は運転者にあるという取り扱い方
法を理解している運転者に、当該自動巡航制御装置の使
用を限定することができる。
動巡航制御装置100が行う減速制御のタイミングを捕
らえて運転者の状態を判定することによって、運転者が
本装置をどのように考えて用いているかを的確に判断で
きるため、その運転者の使用状況に応じた制御が可能で
あり、より前方に対する注意を喚起することができる。
そして、車両前方への集中度が低い運転者に対しては、
比較的早めに接近警報の出力やブレーキ制御が行われる
ので、安全性の向上に寄与することができる。また、車
両前方への集中度が高い運転者に対しては、警報の出力
やブレーキ制御が頻繁に行われないので、煩わしさを軽
減することができ、より運転者の感覚に合わせることが
できる。
明する。図9は本発明の第2の実施形態に係る自動巡航
制御装置の構成を示すブロック図である。
1に示した第1の実施形態の構成に対して、前方監視姿
勢学習装置400を付加したものである。その他の構成
は、図1に示したものと同様である。
150の動作の流れを、図10、11に示すフローチャ
ート、及び図12に示す説明図を用いて説明する。この
フローの説明では第1の実施形態と同じステップについ
ては省略する。本実施形態が、第1の実施形態と異なる
部分は、車速制御装置103を作動させていない時に、
運転者の前方監視姿勢を学習することにより、ステップ
1003での運転者の状態検出性能を向上させることに
ある。ここで、図10のステップ1001〜1003ま
での処理は、図2に示したステップ201〜203まで
の処理と同一であり、図10のステップ1006〜ステ
ップ1010までの処理は、図2に示したステップ20
6〜ステップ210までの処理と同一である。但し、ス
テップ1008〜1010におけるポイントが、「n」
となっている点で相違している。
置103が作動しているかどうかを判定し、作動してい
ないと判定された場合は、図11のステップ1101に
移行する。ステップ1101では、ブレーキ109がO
FFからONの状態に変化したかどうかを判定してお
り、運転者がブレーキ109を踏んだ時点を検知するこ
とを目的としている。
の状態に変化した場合には、ステップ1102に移行
し、ステアリングが直進状態であるかどうかを判定す
る。ステップ1101と1102の判定は、運転者が前
方を見ていると考えられる可能性が非常に高い状況であ
ることを条件にしている。つまり、ハンドルが直進状態
でブレーキを踏む瞬間にある時は、運転者が前方を見て
いるから行える操作であるといえるからである。
に合うと判定された場合は、ステップ1103に移行す
る。ステップ1103では、前方監視状態にあるという
条件に合うかどうかを判定している。この状況を運転者
をTVカメラでモニタする例で説明すると、画像全体か
ら二つの眼が、所定の左右間隔で検出できるかどうかを
判定する。そして、運転者が前方を見ている可能性が非
常に高い場面であるにも関わらず、2つの眼が検出でき
ない場合は、ステップ1105に移行して前方監視状態
のチェックループのNG率を算出する。
に示す前方監視状態のチェックループ(ステップ110
1、1102、1103、1105のループ)を回った
回数に対する、眼が検出できなかったNG回数の比でN
G率とする。また、時系列的変化でNG率を算出する場
合は過去10回におけるNG回数として更新して算出す
ることもできる。そして、このNG率によって、運転者
の個人差による前方監視状態の検出精度を事前に把握す
ることができるので、NG率が低く、より確実に前方監
視状態が検出できる運転である判定できれば、図10の
ステップ1008と1009の加算点(+n)、減算点
(−n)を増やすことで、図12の例で示すように、前
方監視状態の判定をよりレスポンス良く反映させて行く
ことも可能である。なお、図12では、n=2となった
場合の例を示している。
視状態のNG率を判定することにより、前記運転集中度
ポイントの加算点、減算点のレベルnを、その状況に応
じて途中で変更することも可能である。
図3,図4に示した処理と同一の処理に移行することを
示し(即ち、図3のにつながる)、図10に示す
は、図4に示したフローの終端のからの流れであるこ
とを示している。つまり、第2の実施形態では、図3に
示すステップ301〜307の処理、及び図4に示すス
テップ401〜407の処理と同一の処理を行ってい
る。
航制御装置150では、上述した第1の実施形態に加
え、自動巡航制御が行われていないときの、運転者の状
態を学習し、このときに得られるNG率の大きさに基づ
いて、加算点、及び減算点のレベルを変更するので、N
G率が小さいと判断された運転者に対しては、前方監視
状態の判定を極めて迅速に行うことができ、図10のス
テップ1003における状態検出の処理時間の短縮化を
図ることができる。
運転者の前方監視姿勢の個人差を学習したり、個人差に
よる前方監視姿勢の判定難易度を学習することができる
ので、運転者状態検出手段の検出精度の向上を図ること
ができ、且つ、検出時間の短縮化が可能となる。また、
前方監視姿勢の判定が容易であると判定された場合につ
いては、警報手段、減速制御手段、自動巡航制御のコン
トロールをより早い段階で、精度良く行うことができ
る。
明する。図13は、本発明の第3の実施形態に係る自動
巡航制御装置160の構成を示すブロック図である。
構成に対し、更に走行環境センシング手段500を付加
した構成を有している。その他の構成は、図1と同一で
ある。
イパーの作動状態や、外気温、ライトのON、OFF状
態に基づいて、以下に示すような走行環境のパターンで
あると判定する。
て、第1の実施形態に示した警報信号の出力タイミング
や、ブレーキ制御のタイミングを可変することでより一
層運転者の感覚にあった自動巡航制御を可能とすること
ができる。
置の構成を示すブロック図である。
を示すフローチャートの、第1の分図である。
を示すフローチャートの、第2の分図である。
を示すフローチャートの、第3の分図である。
方に集中しているかどうかを判定する様子を示す説明図
である。
検出する様子を示す説明図である。
図であり、(a)は集中度が高い場合、(b)は集中度
が低い場合、(c)は太陽光により集中度が判断できな
い場合を示す。
加算、減算を示す説明図である。
置の構成を示すブロック図である。
作を示すフローチャートの、第1の分図である。
作を示すフローチャートの、第2の分図である。
の加算、減算を示す説明図である。
装置の構成を示すブロック図である。
る。
段) 500 走行環境センシング手段
Claims (7)
- 【請求項1】 自車両に搭載され、当該自車両と先行車
両との車間距離を検出し、この検出結果に基づいて、自
車両を前記先行車両に追従させて走行制御する自動巡航
制御装置において、 運転者の状態を検出する運転者状態検出手段と、 自車両が前記先行車両に接近して減速制御を行った際の
前後での、前記運転者状態検出手段が検出した運転者の
状態変化に基づいて、該運転者が車両前方を視認し続け
ているかどうかを示す運転集中度を判定する運転集中度
判定手段と、 自車両と先行車両との接近状況に応じて警報を発すると
共に、該警報を発する際の、自車両と先行車両との間の
接近警報距離を、前記運転集中度判定手段による判定結
果に応じて調整する警報手段と、 を具備したことを特徴とする自動巡航制御装置。 - 【請求項2】 前記運転者状態検出手段は、前記運転者
の顔部位を撮影し、撮影された顔画像に基づき、運転者
が車両前方を監視しているかどうかを検出し、 前記運転集中度判定手段は、前記運転者状態検出手段よ
り得られる運転者の状態から、運転者が車両前方を監視
しているかどうかを示すポイントを累計し、このポイン
ト数に応じて、運転者の集中度を判定することを特徴と
する請求項1に記載の自動巡航制御装置。 - 【請求項3】 前記警報手段は、自車両と先行車両との
間の車間距離が、前記運転集中度判定手段による判定結
果に基づいて設定した接近警報距離以下となった場合
に、警報を出力することを特徴とする請求項1または請
求項2のいずれかに記載の自動巡航制御装置。 - 【請求項4】 前記運転集中度判定手段にて判定される
運転集中度に応じて、自車両と先行車両との車間距離が
前記接近警報距離以下となった際の、自車両の減速方法
を変化させる減速制御手段を具備したことを特徴とする
請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の自動巡航制
御装置。 - 【請求項5】 前記運転集中度判定手段による判定結果
に応じて、自動巡航制御を規制する自動巡航制御規制手
段を具備したことを特徴とする請求項1〜請求項4のい
ずれか1項に記載の自動巡航制御装置。 - 【請求項6】 前記運転者状態検出手段にて検出される
運転者の前方監視姿勢を学習する前方監視姿勢学習手段
を具備し、当該前方監視姿勢学習手段にて得られる前方
監視姿勢のデータに基づいて、前記運転集中度判定手段
における運転集中度の判定を行うことを特徴とする請求
項1〜請求項5のいずれか1項に記載の自動巡航制御装
置。 - 【請求項7】 車両の走行環境をセンシングし、このセ
ンシングの結果に応じて前記警報手段の警報タイミン
グ、及び前記減速制御手段の減速方法を変化させる走行
環境センシング手段を具備したことを特徴とする請求項
4に記載の自動巡航制御装置。
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