JP4543760B2 - 車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備える車両 - Google Patents

車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備える車両 Download PDF

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本発明は、運転者の操作を補助する車両用運転操作補助装置に関する。
従来の車両用運転操作補助装置は、先行車と自車両との車間距離に基づき、アクセルペダルの操作反力を変更している(例えば特許文献1参照)。この装置は、車間距離の減少に伴いアクセルペダルの反力を増加させることによって、運転者の注意を喚起する。
本願発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開平10−166889号公報 特開平10−166890号公報 特開2000−54860号公報
走行中の運転者の緊張度合は、運転者がアクセルペダルに発生する操作反力から受ける感覚に影響を及ぼす。そこで、このような車両用運転操作補助装置にあっては、運転シーンや走行状態に応じて運転者の緊張度合が変化した場合でも、運転者の感覚に合った反力制御を行うことが望まれている。
本発明による車両用運転操作補助装置は、自車両の車両状態および自車両周囲の障害物状況を検出する状況認識手段と、状況認識手段の検出結果に基づいて、自車両が自車両周囲の障害物へ接近する接近度合を表すリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、リスクポテンシャル算出手段によって算出されたリスクポテンシャルに基づいて、車両操作機器に発生させる操作反力を算出する操作反力算出手段と、操作反力算出手段によって算出された操作反力を車両操作機器に発生させる操作反力発生手段と、運転者の発汗量、および運転者の脈拍の少なくともいずれかを緊張度合データとして検出する緊張度合データ検出手段と、自車両が走行する道路が渋滞中でない場合に緊張度合データ検出手段によって検出された緊張度合データを蓄積し、蓄積された緊張度合データから運転者の運転行動パターンを学習する学習手段と、運転者の緊張度合を検出する緊張度合検出手段と、緊張度合検出手段によって検出される運転者の緊張度合に応じて、緊張度合が高い場合は緊張度合が低い場合に比べて車両操作機器に発生させる操作反力が大きくなるように補正する操作反力補正手段とを備え、緊張度合検出手段は、緊張度合データ検出手段で検出される緊張度合データが学習手段によって学習した運転者の運転行動パターンから外れる場合に、運転者の緊張度合が高いと判定する
本発明による車両用運転操作補助装置は、自車両の車両状態および自車両周囲の障害物状況を検出する状況認識手段と、状況認識手段の検出結果に基づいて、自車両が自車両周囲の障害物へ接近する接近度合を表すリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、リスクポテンシャル算出手段によって算出されたリスクポテンシャルに基づいて、車両操作機器に発生させる操作反力を算出する操作反力算出手段と、操作反力算出手段によって算出された操作反力を車両操作機器に発生させる操作反力発生手段と、運転者の発汗量、および運転者の脈拍の少なくともいずれかを緊張度合データとして検出する緊張度合データ検出手段と、自車両が走行する道路が渋滞中でない場合に緊張度合データ検出手段によって検出された緊張度合データを蓄積し、蓄積された緊張度合データから運転者の運転行動パターンを学習する学習手段と、運転者の緊張度合を検出する緊張度合検出手段と、緊張度合検出手段によって検出される運転者の緊張度合に応じて、緊張度合が高い場合は緊張度合が低い場合に比べてリスクポテンシャルが大きくなるように補正するリスクポテンシャル補正手段とを備え、緊張度合検出手段は、緊張度合データ検出手段で検出される緊張度合データが学習手段によって学習した運転者の運転行動パターンから外れる場合に、運転者の緊張度合が高いと判定し、操作反力算出手段は、リスクポテンシャル補正手段によって補正されたリスクポテンシャルに基づいて操作反力を算出する
自車両の走行状況や運転シーンによって運転者の緊張度合が変化すると、運転者のリスク感も変化するが、緊張度合に基づいて操作反力またはリスクポテンシャルを補正することにより、運転者のリスク感に合った反力制御を行うことができる。
《第1の実施の形態》
図1は、本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の構成を示すシステム図であり、図2は、車両用運転操作補助装置1を搭載する車両の構成図である。
まず、車両用運転操作補助装置1の構成を説明する。レーザレーダ10は、車両の前方グリル部もしくはバンパ部等に取り付けられ、水平方向に赤外光パルスを照射して自車両の前方領域を走査する。レーザレーダ10は、前方にある複数の反射物(通常、先行車の後端)で反射された赤外光パルスの反射波を計測し、反射波の到達時間より、先行車までの車間距離と相対速度を検出する。検出した車間距離及び相対速度はコントローラ50へ出力される。レーザレーダ10によりスキャンされる前方の領域は、自車正面に対して±6deg程度であり、この範囲内に存在する前方物体が検出される。
車速センサ20は、車輪の回転数や変速機の出力側の回転数を計測することにより自車両の車速を検出し、検出した自車速をコントローラ50に出力する。
ナビゲーションシステム30は、路面に設置された発信機やFM多重放送等を利用して提供される渋滞や交通規制等の道路交通情報(VICS情報)を取得し、コントローラ50へ送信する。フットレストスイッチ81は、フットレスト80に設けられ、運転者が自らの緊張度合を申告するための操作するスイッチである。フットレストスイッチ81については後述する。
コントローラ50は、CPUと、ROMおよびRAM等のCPU周辺部品とから構成されており、車両用運転操作補助装置1の全体の制御を行う。コントローラ50は、車速センサ20およびレーザレーダ10から入力される自車速、車間距離および相対速度等の信号から、自車両周囲のリスクポテンシャルを算出する。そして、自車両周囲のリスクポテンシャルに応じてアクセルペダル72に発生する操作反力を制御する。さらに、ナビゲーションシステム30から得られる道路交通情報およびフットレストスイッチ81から入力される信号に応じてアクセルペダル操作反力を補正する。コントローラ50におけるアクセルペダル反力制御の詳細は、後述する。
アクセルペダル反力制御装置60は、コントローラ50からの指令値に応じてアクセルペダル操作反力を制御する。図3に示すように、アクセルペダル72には、リンク機構を介してサーボモータ70およびアクセルペダルストロークセンサ71が接続されている。サーボモータ70は、アクセルペダル反力制御装置60からの指令に応じてトルクと回転角とを制御し、運転者がアクセルペダル72を操作する際に発生する操作反力を任意に制御する。アクセルペダルストロークセンサ71は、リンク機構を介してサーボモータ70の回転角に変換されたアクセルペダル80のストローク量(操作量)Sを検出する。
なお、アクセルペダル反力制御を行わない場合の通常のアクセルペダル反力特性Fiは、例えば、図4に示すようにストローク量Sが大きくなるほどアクセルペダル反力がリニアに大きくなるよう設定されている。通常のアクセルペダル反力特性Fiは、例えばアクセルペダル72の回転中心に設けられたねじりバネ(不図示)のバネ力によって実現することができる。
スピーカ90は、コントローラ50からの指令に応じて音声による情報の提示を行う。スピーカ90はコントローラ50におけるアクセルペダル反力制御の状態が変化したことを報知する。
次に、本発明の第1の実施の形態における車両用運転操作補助装置1の動作を説明する。まず、その概要を以下に説明する。
コントローラ50は、自車両周囲の障害物状況に基づいて自車両周囲のリスクポテンシャル、具体的には先行車に対するリスクポテンシャルRPを算出する。そして、算出したリスクポテンシャルRPに応じた操作反力をアクセルペダル72に発生させる。アクセルペダル72に発生する操作反力によって、運転者は自車両周囲のリスクポテンシャルRPを直感的に認識することができる。ただし、運転者が感じるリスク(リスク感)は走行中の運転者の緊張度合によって変化するため、運転者の緊張度合はアクセルペダル72に発生する反力に対する感覚に影響を与えることになる。
運転者の緊張度合は、自車両の走行状況や運転シーンによって変化する。例えば、自車両がある期間単独で走行してから先行車に接近していく場合と、特定の先行車に追従しようと運転操作を行う場合では、運転者の緊張度合(緊張感)が異なる。特定の先行車に追従しようと緊張感を持って運転操作を行う場合、運転者は先行車の挙動変化に敏感になり、リスク感が敏感になっている。そこで、運転者の緊張度合に応じてアクセルペダル反力を調整することにより、運転者のリスク感にあったアクセルペダル反力制御を行うようにする。
第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1は、運転者のリスク感にあったアクセルペダル反力制御を行うように、運転者が自らの緊張度合を申告するためのスイッチ81をフットレスト80に設けている。図5に、フットレスト80の概略構成を示す。図5に示すように、フットレスト80は、運転者が緊張度合を申告するためのスイッチとして機能するフットレスト可動部81と、車体フレーム83に対して固定されたフットレスト
固定部82とから構成される。
運転者の緊張度合を検出する緊張度合検出手段であるフットレスト可動部81は、運転者がフットレスト80に足を置いたときに足の先端部に対応する位置にあり、フットレスト固定部82は、足のかかと側に対応する位置にある。フットレスト固定部82は、通常のフットレストと同様に運転者が楽に足を置けるように、十分な大きさとなっている。運転者は、例えば自車両前方の先行車に接近し、特定の先行車に一定の車間距離で追従しようとする場合など、緊張度合の高い運転操作を行う場合に、足の先端部でフットレスト可動部81を押す。これにより、オン信号がコントローラ50に送信され、後述するようなアクセルペダル反力の補正が行われる。
以下に、第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の動作を、図6を用いて詳細に説明する。図6は、コントローラ50における運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS110で、レーザレーダ10および車速センサ20から自車両および車両周囲の走行状態を読み込む。ここでは、自車両と自車両前方の先行車との走行状態に関するデータとして、自車両の車両前後方向の現在位置x1および自車速v1を読み込む。また、先行車の走行状態に関するデータとして、先行車の車両前後方向の現在位置x2および先行車速v2を読み込む。なお、自車両と先行車の車間距離dはd=x2−x1、相対速度vrはvr=v2−v1として表される。また、ナビゲーションシステム30から得られるVICS情報およびフットレストスイッチ81からの信号も読み込む。
ステップS120では、リスクポテンシャルRPを算出するために、先行車に対する余裕時間TTCと車間時間THWとを算出する。余裕時間TTCは、先行車に対する現在の自車両の接近度合を示す物理量である。余裕時間TTCは、現在の走行状況が継続した場合、つまり自車速v1、先行車速v2および相対車速vrが一定の場合に、何秒後に車間距離dがゼロとなり自車両と先行車両とが接触するかを示す値である。余裕時間TTCは、以下の(式1)により求められる。
TTC=−d/vr ・・・(式1)
余裕時間TTCの値が小さいほど、先行車への接触が緊迫し、先行車への接近度合が大きいことを意味している。例えば先行車への接近時には、余裕時間TTCが4秒以下となる前に、ほとんどの運転者が減速行動を開始することが知られている。
車間時間THWは、自車両が先行車に追従走行している場合に、想定される将来の先行車の車速変化による余裕時間TTCへの影響度合、つまり相対車速vrが変化すると仮定したときの影響度合を示す物理量である。車間時間THWは、以下の(式2)で表される。
THW=d/v1 ・・・(式2)
車間時間THWは、車間距離dを自車速v1で除したものであり、先行車の現在位置に自車両が到達するまでの時間を示す。この車間時間THWが大きいほど、周囲の環境変化に対する予測影響度合が小さくなる。つまり、車間時間THWが大きい場合には、もしも将来に先行車の車速が変化しても、先行車までの接近度合には大きな影響を与えず、余裕時間TTCはあまり大きく変化しないことを示す。なお、自車両が先行車に追従し、自車速v1=先行車速v2である場合は、(式2)において自車速v1の代わりに先行車速v2を用いて車間時間THWを算出することもできる。
ステップS130では、ステップS120で算出した余裕時間TTCおよび車間時間THWを用いて、先行車に対するリスクポテンシャルRPを算出する。ここで、車間時間THWの逆数を自車両周囲の走行状況が定常状態である場合のリスクポテンシャル(定常項)RPsteadyと定義し、余裕時間TTCの逆数を過渡状態である場合のリスクポテンシャル(過渡項)transientとして定義する。
先行車に対するリスクポテンシャルRPは、以下の(式3)を用いて算出することができる。
RP=a・RPsteady+b・RPtransient ・・・(式3)
(式3)において、定常項RPsteady=1/THWであり、過渡項RPtransient=1/TTCである。また、a、bは、定常項RPsteadyおよび過渡項RPtransientにそれぞれ適切な重み付けをするための定数であり、予め適切な値を設定しておく。定数a、bは、例えばa=1,b=8(a<b)に設定する。
つづくステップS140では、ステップS110で読み込んだVICS情報に基づいて、自車両が走行する道路が渋滞中であるか否かを判定する。ステップS140が肯定判定されて渋滞中である場合は、ステップS145へ進む。ステップS145では、反力補正フラグFnに、反力補正を行わないことを示す0をセットする。
ステップS150では、ステップS130で算出したリスクポテンシャルRPに基づいてアクセルペダル反力指令値FAを算出する。図7に、リスクポテンシャルRPとアクセルペダル反力指令値FAとの関係を示す。図7に示すように、リスクポテンシャルRPが大きくなるほど反力指令値FAは大きくなり、リスクポテンシャルRPが所定値RPmaxを超えると反力指令値FAは最大値FAmaxに固定される。
一方、ステップS140で渋滞中ではないと判定されると、ステップS147へ進む。ステップS147では、フットレスト80に設けられたスイッチ81がオンされたか否かを判定する。フットレストスイッチ81は、図8に示すようにスイッチストロークが所定値S1を超えている間、オン信号を出力する。ステップS147が肯定判定された場合、すなわちフットレストスイッチ81がオンされ、運転者の緊張度合が高い場合は、ステップS160へ進む。緊張度合検出手段によって検出される運転者の緊張度合に応じて、リスクポテンシャルRPと操作反力との関係を補正する補正手段であるステップS160では、ステップS130で算出したリスクポテンシャルRPと、運転者の緊張度合とに基づいてアクセルペダル反力指令値FAを算出する。ステップS160における処理を、図9のフローチャートを用いて説明する。
ステップS161では、反力補正フラグFnに、反力補正を行うことを示す1をセットする。つづくステップS162では、アクセルペダル反力指令値FAを算出する。具体的には、ステップS130で算出したリスクポテンシャルRPに基づいて、図7のマップにしたがって反力指令値FAを算出する。さらに、運転者の緊張度合に基づいて、反力指令値FAを補正する係数kを算出する。
補正係数kは、運転者の緊張度合が低いときに1、運転者の緊張度合が高いときは1よりも大きい所定値k1に設定する。したがって、フットレストスイッチ81がオンされて緊張度合が高い場合は、補正係数k=k1(>1)となる。補正後の反力指令値FAcは、以下の(式4)から算出することができる。
FAc=k・FA ・・・(式4)
これにより、緊張度合が高い場合は緊張度合が低い場合よりも反力指令値FAが大きくなる。以降の処理では、(式4)で算出した反力指令値補正値FAcを、反力指令値FAとして用いる。このようにステップS160で反力指令値FAの補正を行った後、ステップS170へ進む。
ステップS170では、前回周期で設定した反力補正フラグFn-1および今回周期のステップS145またはステップS161で設定した反力補正フラグFnの値を判定する。前回周期の反力補正フラグFn-1が1および今回周期の反力補正フラグFnが0の場合、すなわち前回周期までは緊張度合に応じた反力補正を行っていたが、今回周期では反力補正を行わない場合は、ステップS180へ進む。
ステップS180では、今回周期から緊張度合に応じた反力補正を行わないことを運転者に提示する。具体的には、スピーカ90により報知音(ビープ音)を出力する。さらに、前回周期で緊張度合に応じて補正していたアクセルペダル反力指令値FAを、リスクポテンシャルRPに応じた値まで徐々に変化させる。これは、例えばアクセルペダル反力指令値FAに対して所定の時定数でフィルタ処理を行うことにより、実現できる。
なお、ステップS170が否定判定されると、情報提示処理を行わずにステップS190へ進む。
つづくステップS190では、ステップS150またはステップS162で算出したアクセルペダル反力指令値FAをアクセルペダル反力制御装置60へ出力する。アクセルペダル反力制御装置60は、コントローラ50からの指令に応じてサーボモータ70の作動を制御し、アクセルペダル72に発生させる反力を制御する。これにより、今回の処理を終了する。
つぎに、第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の作用を、図10(a)〜(d)を用いて説明する。図10(a)〜(c)は自車両Aが先行車両Bに接近していく様子を示し、図10(d)は車間時間THWと先行車に対するリスクポテンシャルRPとの関係を示している。
図10(a)に示すように、自車両が遠方に存在する先行車に徐々に接近していくような場合、図10(d)に一点鎖線で示すようにリスクポテンシャルRPは車間時間THWの減少に応じて徐々に増加する。さらに先行車に接近し、運転者の所望の車間距離まで減少したところで運転者がフットレストスイッチ81をオンすると(図10(b))、緊張度合に応じたアクセルペダル反力の補正が行われる。
具体的には、フットレストスイッチ81がオンされた場合、すなわち運転者の緊張度合が大きい場合は、緊張度合が低い場合に比べて、アクセルペダル反力が大きくなるように補正する。これをリスクポテンシャルRPで表すと、図10(d)に実線で示すように車間時間THWの変化に対するリスクポテンシャルRPの傾きが大きくなる。特定の先行車に所望の車間距離で追従していこうとする場合、運転者の緊張度合は高くなり、先行車の挙動に敏感になるため、運転者のリスク感も大きくなる。したがって、図10(d)に示すように緊張度合が高い場合にリスクポテンシャルRPの傾きが大きくなることにより、運転者のリスク感にあったアクセルペダル反力制御を行うことができる。
また、所望の車間距離まで先行車に接近したところでフットレストスイッチ81をオンすることにより、わずかな車間距離の変化に対してアクセルペダル反力が大きく変化する。これにより、所望の車間距離を保って先行車に追従する場合の追従性が向上する。
緊張度合が緩和されてフットレストスイッチ81がオフされると、アクセルペダル反力は徐々にリスクポテンシャルRPに応じた値まで変化する。同時に、アクセルペダル反力制御の形態が変化したことを運転者に報知するために、スピーカ90から報知音が出力される。
このように、以上説明した第1の実施の形態においては、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)コントローラ50は、自車両の車両状態および自車両周囲の走行環境に基づいて自車両周囲のリスクポテンシャルRPを算出し、リスクポテンシャルRPに基づいて車両操作機器であるアクセルペダル72に発生させる反力指令値FAを算出する。ここで、コントローラ50は運転者の緊張度合を検出し、運転者の緊張度合に応じて、リスクポテンシャルRPとアクセルペダル反力との関係を補正する。自車両の走行状況や運転シーンによって運転者の緊張度合は変化し、緊張度合の変化に伴って運転者のリスク感も変化する。このため、運転者の緊張度合によらず一義的にアクセルペダル反力を発生させると、運転者のリスク感に合わないアクセルペダル反力が発生することになってしまう。運転者の緊張度合に基づいてリスクポテンシャルRPとアクセルペダル反力との関係を補正することにより、運転者のリスク感に合った反力制御を行うことができる。
(2)車両用運転操作補助装置1は、運転者が自らの緊張度合を選択するために操作されるスイッチ(操作部材)81をフットレスト80に設けている。運転者は、特定の先行車に追従していこうとしている場合など、自分の緊張度合が高まる状況においてフットレストスイッチ81を操作する。コントローラ50は、フットレストスイッチ81からのオン信号を受けて、アクセルペダル反力の補正処理を開始する。このように、運転者は適切な運転状況およびタイミングで、自らの意思でアクセルペダル反力の補正を開始することができる。また、一般的に、緊張度合が高いときに人間の身体は硬直する傾向にあり、緊張度合が高いときに運転者は足を突っ張って身体を安定させようとする。フットレスト80にスイッチ81を設置することにより、緊張度合が高まったときに運転者は違和感なくスイッチ操作を行うことができる。フットレストスイッチ81は、フットレスト80の先端部分にあるため、運転者は緊張度合が高い状態であってもつま先だけで容易にスイッチ操作を行うことができる。
(3)コントローラ50は、自車両が走行する道路が渋滞中の場合は、アクセルペダル反力の補正を行わない。これにより、渋滞中にアクセルペダル反力が不所望に変動して運転者に違和感を与えてしまうことを防止できる。
(4)車両用運転操作補助装置1は、リスクポテンシャルRPに応じたアクセルペダル反力制御の形態が変化したことを報知するスピーカ90を備えている。具体的には、運転者の緊張度合に応じたアクセルペダル反力の補正を終了するときに、スピーカ90により報知音を出力する。アクセルペダル反力の補正を終了すると、緊張度合に応じて重たくなっていたアクセルペダル72が軽くなるが、このような制御形態の変化を報知することにより、運転者は違和感なく運転操作を行うことができる。
(5)コントローラ50は、運転者の緊張度合に応じてアクセルペダル72に発生させる操作反力の反力指令値FAを補正する。これにより、運転者の緊張度合に合ったアクセルペダル反力制御を行うことができる。
《第2の実施の形態》
以下に、本発明の第2の実施の形態における車両用運転操作補助装置について説明する。図11に、第2の実施の形態における車両用運転操作補助装置2の構成のシステム図を示す。図11において、図1に示した第1の実施の形態と同様の機能を有する箇所には同一の符号を付している。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第2の実施の形態における車両用運転操作補助装置2は、運転者の緊張度合を示す指標(緊張度合指標データ)を検出する緊張度合データ検出器40を備えている。緊張度合指標データは、例えば自車両と先行車との車間距離dの偏差、運転者の発汗量、および運転者の脈拍である。車間距離偏差は、レーザレーダ10の検出値から算出することができる。運転者の発汗量は、例えばステアリングホイール(不図示)に電位センサを設置し、ステアリングホイールを握る運転者の手の皮膚電圧を測定することによって検出することができる。脈拍は、例えばステアリングホイールに、運転者が指をのせることにより脈拍を計測する脈拍センサを設けて検出することができる。
コントローラ51は、自車両周囲の走行状況に関するデータ、および緊張度合データ検出器40によって検出されたデータを蓄積し、蓄積したデータに基づいて運転者の運転行動パターンを学習する。そして、学習した運転者の運転行動パターンに従って、運転者の緊張度合を推定する。運転者の緊張度合が高い場合は、リスクポテンシャルRPに応じて算出したアクセルペダル反力指令値FAを補正する。
以下に、第2の実施の形態における車両用運転操作補助装置2の動作を、図12を用いて説明する。図12は、第2の実施の形態による車両用運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。ステップS310〜S360での処理は、図6のフローチャートに示したステップS110〜S160での処理と同様であるので説明を省略する。なお、ステップS310では、フットレストスイッチ81からの信号の変わりに、運転者の緊張度合を検出する緊張度合検出手段である緊張度合データ検出器40によって検出される緊張度合指標データを読み込む。
ステップS340で自車両が走行する道路が渋滞中ではないと判定されると、ステップS370へ進む。運転者の緊張度合を検出する緊張度合検出手段であるステップS370では、走行状況データと緊張度合指標データから運転者の運転行動パターンの学習処理を行う。ここでの処理を、図13のフローチャートを用いて説明する。
ステップS371では、ステップS310で読み込んだ緊張度合指標データから、運転者の緊張度合を算出する。図14から図16に、緊張度合指標データである、車間距離偏差、運転者の発汗量および脈拍と、緊張度合との関係を示す。先行車との車間距離を一定に保って追従している場合は運転者の緊張感が高いと判断できるので、図14に示すように車間距離偏差が小さいほど運転者の緊張度合が高いと設定する。図15に示すように、発汗量が高いほど運転者の緊張度合が高いと設定する。また、図16に示すように、脈拍数が多いほど運転者の緊張度合が高いと設定する。
ただし、図14から図16のマップに基づいて得られる緊張度合データの絶対値は、運転者の体格、体調、癖等によって変化する。そこで、運転者の相対的な緊張度合を算出するために、以下の処理において運転者の運転行動パターンを学習する。
ステップS372では、ステップS310で読み込んだ車間距離d等のデータ(走行状況データ)、およびステップS371で算出した緊張度合データを、コントローラ51のメモリに蓄積する。なお、コントローラ51のメモリには、前回周期以前のデータも蓄積されている。
ステップS373では、蓄積されたデータに基づいて運転行動パターンの分類を行う。具体的には、予め設定した複数の運転行動パターンモデルの中から、運転者の運転行動パターンに最も近いモデルを選択する。このように、通常運転を行う際の走行状況や緊張度合データを蓄積し、これらの分布を仮定して運転者の運転行動パターンを学習する。運転行動パターンを学習した後、ステップS380へ進む。
運転者の緊張度合を検出する緊張度合検出手段であるステップS380では、ステップS310で読み込んだ走行状況データ、ステップS371で算出した緊張度合データおよびステップS370での学習結果に基づいて、運転者の緊張度合を判定する。具体的には、走行状況データまたは緊張度合データが、運転者の運転行動パターンに対して所定値以上となる場合は、運転者が緊張していると判定する。
例えば、緊張度合データからは以下のようにして運転者の相対的な緊張度合を判定する。図17に、学習した緊張度合データの分布を示す。図17に示す分布において、ステップS371で算出した緊張度合が閾値TH以上となる場合は、運転者が緊張していると判定する。ここで、閾値THは、緊張度合の分布の平均値mに基づいて、図18に示すように緊張度合の平均値mが大きくなるほど閾値THが小さくなるように設定する。これにより、緊張度合の平均値mが高く、通常から緊張度合が高い水準で運転している運転者は、緊張していると判定する際の閾値THを小さくする。一方、緊張度合の平均値mが低く、通常から緊張度合が低い水準で運転している運転者は、緊張していると判定する際の閾値THを大きくする。
車間距離等の走行状況データについても、緊張度合データと同様にして運転者の緊張度合を判定する。例えば、通常から車間距離を長くとって走行する運転者の場合、短い車間距離で先行車に追従しなければならないときに運転者の緊張度合が高いと判定する。このように、ステップS370で学習した運転者の通常の運転行動パターンと異なる運転行動を行う場合に、運転者の緊張度合が高いと判定する。ここでは、走行状況データおよび緊張度合データのいずれか一つでも閾値TH以上となる場合は緊張度合が高いと判定する。ステップS380で運転者の緊張度合が高い緊張状態であると判定されると、ステップS390へ進む。一方、運転者の緊張度合は高くないと判定されると、ステップS350へ進む。
緊張度合検出手段によって検出される運転者の緊張度合に応じて、リスクポテンシャルRPと操作反力との関係を補正する補正手段であるステップS390では、ステップS330で算出したリスクポテンシャルRPと、運転者の緊張度合とに基づいてアクセルペダル反力指令値FAを算出する。ステップS390における処理を、図19のフローチャートを用いて説明する。
ステップS391では、反力補正フラグFnに、反力補正を行うことを示す1をセットする。つづくステップS392では、アクセルペダル反力指令値FAを算出する。具体的には、ステップS330で算出したリスクポテンシャルRPに基づいて、図7のマップにしたがって反力指令値FAを算出する。さらに、ステップS371で算出した運転者の緊張度合に基づいて、反力指令値FAを補正する係数kを算出する。図20に、運転者の緊張度合と反力指令値補正係数kとの関係を示す。
図20に示すように、緊張度合が高くなるほど反力指令値補正係数kを大きくする。ここでは、ステップS371で算出した緊張度合データに基づいて算出した補正係数kのうち、最も大きな値を用いる(セレクトハイ)。補正後の反力指令値FAcは、反力指令値FAと反力補正係数kとを用いて、上述した(式4)から算出することができる。緊張度合が高いほど運転者のリスク感は敏感になるので、緊張度合に応じて反力指令値FAを補正することにより、運転者のリスク感にあった反力制御を行うことができる。なお、以降の処理では、(式4)で算出した反力指令値補正値FAcを、反力指令値FAとして用いる。
このようにステップS390で反力指令値FAの補正を行った後、ステップS400へ進む。ステップS400〜S420での処理は、図6のステップS170〜S190での処理と同様であるので説明を省略する。
なお、緊張度合指標データとしては、車間距離偏差、運転者の発汗量および運転者の脈拍をすべて用いる代わりに、これらのデータのうち、少なくともいずれかを用いることができる。
このように、以上説明した第2の実施の形態においては、上述した第1の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
(1)コントローラ51は、車間距離偏差、運転者の発汗量および運転者の脈拍の少なくともいずれかに基づいて、運転者の緊張度合を検出する。これにより、自車両の走行状況や運転者の状態に基づいて、運転者の緊張度合を正確に検出することができる。
(2)コントローラ51は、運転者の運転行動パターンを学習し、学習した運転行動パターンに基づいて運転者の緊張度合を検出する。具体的には、自車両の走行状況データおよび緊張度合指標データを蓄積し、予め設定した複数の運転行動パターンモデルに従って運転者の運転行動パターンを学習する。そして、学習した運転行動パターンから外れるような運転行動をとる場合、すなわち通常の走行状況や緊張度合とは異なる状況では、運転者の緊張度合が高いと推定する。これにより、運転者の緊張度合をより正確に検出することができる。
《第3の実施の形態》
以下に、本発明の第3の実施の形態における車両用運転操作補助装置について説明する。第3の実施の形態における車両用運転操作補助装置の構成は、図11に示した第2の実施の形態と同様である。ここでは、第2の実施の形態との相違点を主に説明する。
第3の実施の形態においては、運転者の緊張度合に応じて先行車に対するリスクポテンシャルRPを補正する。そして、緊張度合に応じて補正したリスクポテンシャルRPに基づいて、アクセルペダル反力指令値FAを算出する。
以下に、第3の実施の形態における車両用運転操作補助装置の動作を、図21を用いて説明する。図21は、第3の実施の形態による車両用運転操作補助制御処理の処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。ステップS510〜S580での処理は、図12のフローチャートに示したステップS310〜S380での処理と同様であるので説明を省略する。
運転者の緊張度合を検出する緊張度合検出手段であるステップS580で運転者が緊張状態であると判定されると、緊張度合検出手段によって検出される運転者の緊張度合に応じてリスクポテンシャルRPと操作反力との関係を補正する補正手段であるステップS590へ進む。ステップS590では、ステップS530で算出したリスクポテンシャルRPを、運転者の緊張度合に応じて補正する。ここで行う処理を、図22のフローチャートを用いて説明する。
ステップS591では、反力補正フラグFnに、反力補正を行うことを示す1をセットする。なお、第3の実施の形態においては、反力補正フラグFnは、リスクポテンシャルRPの補正によるアクセルペダル操作反力の補正の有無を表している。つづくステップS592では、運転者の緊張度合に基づいて、ステップS530で算出したリスクポテンシャルRPを補正する。具体的には、ステップS570で算出した緊張度合データに応じて、リスクポテンシャルRPにおける定常項RPsteadyと過渡項RPtransientの重み付けを変更する。ここでは、ステップS570で算出した緊張度合データのうち、最も大きな値を用いる。
図23に、運転者の緊張度合と定常項RPsteadyと過渡項RPtransientの重み付けとの関係を示す。ここでは、定常項RPsteadyにかかる係数aと過渡項RPtransientにかかる係数bとの比(a/b)を変化させることにより、定常項RPsteadyと過渡項RPtransientの重み付けを変化させる。図23に示すように、緊張度合が大きくなるほど比a/bを大きくして、リスクポテンシャルRPにおける定常項RPsteadyの重み付けを大きくする。図23にしたがって算出した係数aと係数bを用いて、上述した(式3)から先行車に対するリスクポテンシャルRPを再度計算する。
自車両が特定の先行車に対して緊張感を持って追従しているような場合は、過渡状態のリスクを表す過渡項RPtransientよりも定常状態のリスクを表す定常項RPsteadyの重要度が高い。そこで、過渡項RPtransientに対して定常項RPsteadyの重みを相対的に大きくすることにより、運転者のリスク感にあったリスクポテンシャルRPを算出することができる。
このようにステップS590で緊張度合に応じてリスクポテンシャルRPを補正した後、ステップS600へ進む。ステップS600では、ステップS590で算出したリスクポテンシャルRPに基づいて、図7のマップにしたがってアクセルペダル反力指令値FAを算出する。
ステップS610〜ステップS630での処理は、図12のフローチャートのステップS400〜S420での処理と同様であるので説明を省略する。
−第3の実施の形態の変形例−
ここでは、緊張度合を用いる代わりに、フットレストスイッチ81からの信号に応じてて定常項RPsteadyと過渡項RPtransientの重み付けを変更する。図24に、フットレストスイッチ81の操作状態と定常項RPsteadyと過渡項RPtransientの重み付け(係数aと係数bの比a/b)との関係を示す。図24に示すように、フットレストスイッチ81がオンの場合は、オフの場合よりも比a/bを大きくして、リスクポテンシャルRPにおける定常項RPsteadyの重み付けを大きくする。フットレストスイッチ81がオフの場合の係数aおよびbは、例えばa=1、b=8に設定する。
このように、フットレストスイッチ81からの信号を用いて比a/bを設定する場合、運転者の緊張度合を学習する必要はない。
このように、以上説明した第3の実施の形態においては、上述した第1および第2の実施の形態による効果に加えて以下のような作用効果を奏することができる。
コントローラ51は、自車両周囲の走行状況に応じてリスクポテンシャルRPを算出する際の算出式を、運転者の緊張度合に応じて調整する。具体的には、(式3)における定常項RPsteadyの係数aと過渡項RPtransientの係数bの比a/bを、運転者の緊張度合に応じて変更する。これにより、運転者の緊張度合によって変化するリスク感をリスクポテンシャルRPに反映し、運転者の感覚にあったアクセルペダル反力制御を行うことができる。
なお、上述した第2および第3の実施の形態において、運転者の緊張度合に応じたアクセルペダル反力の補正を開始する際に、スピーカ90により報知音を出力することもできる。第1の実施の形態においては、フットレストスイッチ81の操作により運転者が意図的にアクセルペダル反力の補正を開始させるため、報知音を出力しなくても運転者は制御形態が変化したことを把握できる。ただし、第2および第3の実施の形態では運転者の運転行動パターンの学習結果から緊張度合を検出し、アクセルペダル反力の補正を開始するため、補正開始時に報知音を出力することにより、運転者は違和感なく運転操作を行うことができる。
上述した第2および第3の実施の形態においては、車間距離偏差、運転者の発汗量および脈拍といった緊張度合指標データから緊張度合を算出し、緊張度合データを蓄積して運転行動パターンを学習した。しかし、運転行動パターンを学習することなく、緊張度合データから得た緊張度合を、そのままアクセルペダル反力の補正に用いることもできる。ただし、学習した運転行動パターンを用いることにより、運転者の個人差を考慮した、より正確な緊張度合を検出することができる。
上述した第3の実施の形態においては、定常項RPsteadyにかかる係数aと過渡項RPtransientにかかる係数bの比a/bを、緊張度合に基づいて変更した。しかし、これには限定されず、緊張度合に基づいて設定した係数を、(式3)で算出されるリスクポテンシャルRPに掛けることにより、リスクポテンシャルRPを補正することも可能である。
上述した第1から第3の実施の形態においては、図7に示すようにリスクポテンシャルRPに対して反力指令値FAが比例するように設定したが、これには限定されず、例えばリスクポテンシャルRPの増加に対して反力指令値FAが指数関数的に増加するように設定することもできる。また、リスクポテンシャルRPの算出式は上述した(式3)に限定されず、例えば余裕時間TTCの逆数を、先行車に対するリスクポテンシャルRPとして用いることも可能である。
上述した第2および第3の実施の形態において、緊張度合指標データとして自車両が走行する道路の交通流を用いることもできる。すなわち、緊張度合指標データとしては、運転者の緊張度合に影響を与えるさまざまなファクターを用いることができる。
なお、本発明による車両用運転操作補助装置は、状況認識手段としてレーザレーダ10および車速センサ20を用い、リスクポテンシャル算出手段、操作反力算出手段、および補正手段として、コントローラ50,51で行われる各ステップを用いた。また、操作反力発生手段としてアクセルペダル反力制御装置60を用い、操作部材としてフットレストスイッチ81を用い、報知手段としてスピーカ90を用いた。ただし、これらには限定されず、例えば操作反力発生手段としてステアリングホイールに操舵反力を発生させる操舵反力制御装置を用いることも可能である。また、報知手段としてスピーカ90によって報知音を出力する代わりに表示を行うこともできる。
本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 図1に示す車両用運転操作補助装置を搭載した車両の構成図。 アクセルペダルおよびその周辺の構成図。 アクセルペダルストローク量とアクセルペダル反力との関係を示す図。 フットレストの構成を示す図。 第1の実施の形態のコントローラによる運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 リスクポテンシャルと反力指令値との関係を示す図。 フットレストスイッチのストロークとオン/オフ信号との関係を示す図。 反力補正処理の処理手順を示すフローチャート。 (a)〜(d)第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置の作用を説明する図。 本発明の第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 第2の実施の形態のコントローラによる運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 学習処理の処理手順を示すフローチャート。 車間距離偏差と緊張度合との関係を示す図。 発汗量と緊張度合との関係を示す図。 脈拍と緊張度合との関係を示す図。 緊張度合の分布の一例を示す図。 緊張度合の平均値と緊張状態を判断する閾値との関係を示す図。 反力補正処理の処理手順を示すフローチャート。 緊張度合と反力指令値補正係数との関係を示す図。 第3の実施の形態のコントローラによる運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 リスクポテンシャル補正処理の処理手順を示すフローチャート。 緊張度合とリスクポテンシャルの重みとの関係を示す図。 フットレストスイッチの操作状態とリスクポテンシャルの重みとの関係を示す図。
符号の説明
10:レーザレーダ
20:車速センサ
30:ナビゲーションシステム
40:緊張度合データ検出器
50,51:コントローラ
60:アクセルペダル反力制御装置
90:スピーカ

Claims (5)

  1. 自車両の車両状態および自車両周囲の障害物状況を検出する状況認識手段と、
    前記状況認識手段の検出結果に基づいて、前記自車両が前記自車両周囲の障害物へ接近する接近度合を表すリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、
    前記リスクポテンシャル算出手段によって算出されたリスクポテンシャルに基づいて、車両操作機器に発生させる操作反力を算出する操作反力算出手段と、
    前記操作反力算出手段によって算出された前記操作反力を前記車両操作機器に発生させる操作反力発生手段と、
    運転者の発汗量、および運転者の脈拍の少なくともいずれかを緊張度合データとして検出する緊張度合データ検出手段と、
    前記自車両が走行する道路が渋滞中でない場合に前記緊張度合データ検出手段によって検出された前記緊張度合データを蓄積し、蓄積された前記緊張度合データから運転者の運転行動パターンを学習する学習手段と、
    運転者の緊張度合を検出する緊張度合検出手段と、
    前記緊張度合検出手段によって検出される運転者の緊張度合に応じて、前記緊張度合が高い場合は前記緊張度合が低い場合に比べて前記車両操作機器に発生させる前記操作反力が大きくなるように補正する操作反力補正手段とを備え
    前記緊張度合検出手段は、前記緊張度合データ検出手段で検出される前記緊張度合データが前記学習手段によって学習した運転者の運転行動パターンから外れる場合に、前記運転者の緊張度合が高いと判定することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  2. 請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記操作反力補正手段は、前記自車両が走行する道路が渋滞中の場合は、前記操作反力の補正を行わないことを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記操作反力補正手段による前記操作反力の補正を開始するとき、および前記操作反力の補正を終了するときの、少なくともいずれかのときに報知音を出力する報知手段をさらに備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  4. 自車両の車両状態および自車両周囲の障害物状況を検出する状況認識手段と、
    前記状況認識手段の検出結果に基づいて、前記自車両が前記自車両周囲の障害物へ接近する接近度合を表すリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、
    前記リスクポテンシャル算出手段によって算出されたリスクポテンシャルに基づいて、車両操作機器に発生させる操作反力を算出する操作反力算出手段と、
    前記操作反力算出手段によって算出された前記操作反力を前記車両操作機器に発生させる操作反力発生手段と、
    運転者の発汗量、および運転者の脈拍の少なくともいずれかを緊張度合データとして検出する緊張度合データ検出手段と、
    前記自車両が走行する道路が渋滞中でない場合に前記緊張度合データ検出手段によって検出された前記緊張度合データを蓄積し、蓄積された前記緊張度合データから運転者の運転行動パターンを学習する学習手段と、
    運転者の緊張度合を検出する緊張度合検出手段と、
    前記緊張度合検出手段によって検出される運転者の緊張度合に応じて、前記緊張度合が高い場合は前記緊張度合が低い場合に比べて前記リスクポテンシャルが大きくなるように補正するリスクポテンシャル補正手段とを備え、
    前記緊張度合検出手段は、前記緊張度合データ検出手段で検出される前記緊張度合データが前記学習手段によって学習した運転者の運転行動パターンから外れる場合に、前記運転者の緊張度合が高いと判定し、
    前記操作反力算出手段は、前記リスクポテンシャル補正手段によって補正されたリスクポテンシャルに基づいて前記操作反力を算出することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置を備えることを特徴とする車両。
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