JP4622465B2 - 車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備えた車両 - Google Patents

車両用運転操作補助装置および車両用運転操作補助装置を備えた車両 Download PDF

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Description

本発明は、運転者の操作を補助する車両用運転操作補助装置に関する。
従来の車両用運転操作補助装置は、自車両周囲の走行状況に基づいてアクセルペダル反力を制御するとともに、検出された運転者の運転行動意図に基づいて、アクセルペダル反力を調整している(例えば特許文献1参照)。この装置は、運転者の車線変更意図が検出されると、アクセルペダル反力を小さくする。
本願発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
特開2004−17930号公報
上述した従来の装置は車線変更意図が検出されるとアクセルペダル反力を低減するので、先行車の追い越し時に運転者の意図に応じたスムーズな加速を実現できる。しかしながら、自車両の車線内横方向位置に関わらずアクセルペダル反力を低減しているので、車線変更意図が検出されたときの車線内横方向位置によってはアクセルペダル反力が低下する前に自車両が車線変更を行ってしまうという可能性がある。上述したような運転者の運転操作を補助する装置においては、運転行動意図の推定結果とその際の状況に応じたアクセルペダルの調整を行うことが望まれている。
本発明による車両用運転操作補助装置は、自車両の車両状態および自車両周囲の走行環境を検出する状況認識手段と、状況認識手段の検出結果に基づいて自車両もしくは自車両周囲のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、リスクポテンシャル算出手段で算出されたリスクポテンシャルに基づいてアクセルペダル反力指令値を算出するアクセルペダル反力算出手段と、アクセルペダル反力算出手段で算出されたアクセルペダル反力指令値に応じて、アクセルペダルに操作反力を発生させるアクセルペダル反力発生手段と、運転者の運転行動意図を検出する運転行動意図推定手段と、運転行動意図推定手段の推定結果に基づいて、アクセルペダルに発生する操作反力を補正する第1のアクセルペダル反力補正手段と、運転行動意図推定手段で所定の運転行動意図が推定されたときの、自車両と自車線の車線端との接近度合を算出する接近度合算出手段と、接近度合算出手段で算出される自車両の車線端に対する接近度合に基づいて、第1のアクセルペダル反力補正手段で補正する操作反力を再度補正する第2のアクセルペダル反力補正手段とを備える。
本発明による車両は、自車両の車両状態および自車両周囲の走行環境を検出する状況認識手段と、状況認識手段の検出結果に基づいて自車両もしくは自車両周囲のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、リスクポテンシャル算出手段で算出されたリスクポテンシャルに基づいてアクセルペダル反力指令値を算出するアクセルペダル反力算出手段と、アクセルペダル反力算出手段で算出されたアクセルペダル反力指令値に応じて、アクセルペダルに操作反力を発生させるアクセルペダル反力発生手段とを有する車両用運転操作補助装置を備える車両において、運転者の運転行動意図を検出する運転行動意図推定手段と、運転行動意図推定手段の推定結果に基づいて、アクセルペダルに発生する操作反力を補正する第1のアクセルペダル反力補正手段と、運転行動意図推定手段で所定の運転行動意図が推定されたときの、自車両と自車線の車線端との接近度合を算出する接近度合算出手段と、接近度合算出手段で算出される自車両の車線端に対する接近度合に基づいて、第1のアクセルペダル反力補正手段で補正する操作反力を再度補正する第2のアクセルペダル反力補正手段とを備える。
本発明による車両用運転操作補助装置の制御方法は、自車両の車両状態および自車両周囲の走行環境を検出し、車両状態および走行環境の検出結果に基づいて自車両もしくは自車両周囲のリスクポテンシャルを算出し、リスクポテンシャルに基づいてアクセルペダル反力指令値を算出し、アクセルペダル反力指令値に応じて、アクセルペダルに操作反力を発生させる車両用運転操作補助装置の制御方法において、運転者の運転行動意図を検出し、運転行動意図の推定結果に基づいて、アクセルペダルに発生する操作反力を補正し、所定の運転行動意図が推定されたときの自車両と自車線の車線端との接近度合を算出し、自車両の車線端に対する接近度合に基づいて、補正した操作反力を再度補正する。
本発明によれば、所定の運転行動意図が推定されたときの自車両と自車線との接近度合に基づいて操作反力を再度補正するので、自車両がどれだけ車線端に接近しているかに基づいて、所定の運転行動意図に応じた適切なアクセルペダル反力制御を行うことができる。
《第1の実施の形態》
本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の構成を示すシステム図であり、図2は、車両用運転操作補助装置1を搭載した車両の構成図である。
まず、車両用運転操作補助装置1の構成を説明する。
レーザレーダ10は、車両の前方グリル部もしくはバンパ部等に取り付けられ、水平方向に赤外光パルスを照射して自車両の前方領域を走査する。レーザレーダ10は、前方にある複数の反射物(通常、先行車の後端)で反射された赤外光パルスの反射波を計測し、反射波の到達時間より、先行車までの車間距離と相対速度を検出する。検出した車間距離及び相対速度はコントローラ50へ出力される。レーザレーダ10によりスキャンされる前方の領域は、自車正面に対して±6deg 程度であり、この範囲内に存在する前方物体が検出される。
車速センサ20は、車輪の回転数や変速機の出力側の回転数を計測することにより自車両の車速を検出し、検出した自車速をコントローラ50に出力する。
前方カメラ30は、フロントウィンドウ上部に取り付けられた小型のCCDカメラ、またはCMOSカメラ等であり、前方道路の状況を画像として検出する。前方カメラ30からの画像信号は画像処理装置40で画像処理を施され、コントローラ50へと出力される。前方カメラ30による検知領域は車両の前後方向中心線に対して水平方向に±30deg程度であり、この領域に含まれる前方道路風景が画像として取り込まれる。
運転行動計測部110は、隣接車線への車線変更や先行車両の追い越し等の運転者の運転行動意図を検出するために、例えば不図示のウィンカーの操作状態を検出する。検出結果はコントローラ50へ出力される。
図3に示すように、アクセルペダル90には、リンク機構を介してサーボモータ80およびアクセルペダルストロークセンサ60が接続されている。アクセルペダルストロークセンサ60は、リンク機構を介してサーボモータ80の回転角に変換されたアクセルペダル90のストローク量(操作量)Sを検出する。
コントローラ50は、CPUと、ROMおよびRAM等のCPU周辺部品とから構成される。コントローラ50は、例えばCPUのソフトウェア形態により、リスクポテンシャル計算部111,アクセルペダル反力指令値計算部112,アクセルペダル反力指令値補正部113、運転意図検出部114、車線端接近度合計測部115、およびアクセルペダル反力指令値再補正部116を構成する。
リスクポテンシャル計算部111は、レーザレーダ10および車速センサ20から入力される自車速、車間距離および先行車両との相対車速と、画像処理装置40から入力される車両周辺の画像情報とから、自車両周囲の障害物に対するリスクポテンシャルRPを算出する。アクセルペダル反力指令値計算部112は、リスクポテンシャル計算部111で算出されたリスクポテンシャルRPに基づいて、アクセルペダル90に発生させるアクセルペダル反力の指令値FAを算出する。
運転意図検出部114は、運転行動計測部110で計測されたウィンカー操作のオン/オフ信号に基づいて運転者の運転意図を推定する。具体的には、ウィンカーがオン操作されると運転者に車線変更や追い越し等を行う意図があると判断する。
アクセルペダル反力指令値補正部113は、アクセルペダル反力指令値計算部112で算出されたアクセルペダル反力指令値FAを、運転意図検出部114で推定された運転者の運転意図に応じて補正する。車線端接近度合計測部115は、自車両と自車線との総体関係、すなわち自車両が自車線の車線端(レーンマーカ)にどれほど接近しているかを表す車線端接近度合を算出する。
アクセルペダル反力指令値再補正部116は、アクセルペダル反力指令値補正部113で補正したアクセルペダル反力指令値FAを、車線端接近度合計測部115で算出した車線端接近度合に基づいてさらに補正する。ここで補正されたアクセルペダル反力指令値FAは、アクセルペダル反力制御装置70へ出力される。
アクセルペダル反力制御装置70は、コントローラ50からの指令値に応じてアクセルペダル操作反力を制御する。サーボモータ80は、アクセルペダル反力制御装置70からの指令に応じてトルクと回転角とを制御し、運転者がアクセルペダル90を操作する際に発生する操作反力を任意に制御する。なお、アクセルペダル反力制御を行わない場合の通常のアクセルペダル反力特性は、例えば、操作量Sが大きくなるほどアクセルペダル反力がリニアに大きくなるよう設定されている。通常のアクセルペダル反力特性は、例えばアクセルペダル90の回転中心に設けられたねじりバネ(不図示)のバネ力によって実現することができる。
次に、第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の動作を説明する。まず、その概要を説明する。
コントローラ50は、レーザレーダ10、車速センサ20および前方カメラ30で検出された自車両の車両状態および自車両周囲の走行環境に基づいて、自車両のリスクポテンシャルRPを算出する。そして、リスクポテンシャルRPに基づいてアクセルペダル90に発生する操作反力を制御する。リスクポテンシャルRPが大きくなるほどアクセルペダル操作反力を大きくして運転者の注意を喚起する。
運転者の車線変更意図が検出されると、スムーズな加速動作を実現するために、アクセルペダル操作反力が小さくなるように補正する。これにより、とくに、先行車に追従してから加速して先行車を追い越すような場合に、アクセルペダル90が踏み込みやすくなり速やかに加速することができる。ただし、自車両が車線端付近を走行しているときに車線変更意図が検出されると、アクセルペダル操作反力が充分に低下する前に自車両が車線端に到達し、車線変更を完了してしまう可能性がある。
そこで、第1の実施の形態においては、車線変更意図が検出されたときに自車両が自車線の車線端にどれほど接近しているかを算出する。そして、自車両が車線端付近を走行している場合は、車線変更意図に応じて行うアクセルペダル反力補正(ペダル反力解除)がより速く行われるように再度補正を行い、車線端に到達する前にアクセルペダル操作反力を充分に低下させるようにする。本実施の形態では、車線変更意図の検出に伴ってアクセルペダル反力を通常のペダル反力特性まで低下させる補正を、アクセルペダル反力解除と呼ぶ。
以下に、第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置1の動作を、図4を用いて詳細に説明する。図4は、コントローラ50における運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。
ステップS101で、レーザレーダ10、車速センサ20および前方カメラ30によって検出される自車両周囲の走行環境を認識する。具体的には、自車両と先行車との車間距離D、先行車速V2および自車速V1を読み込む。ステップS102では、ステップS101で読み込んだ走行環境に基づいて、自車両周囲のリスクポテンシャルRPを算出する。まず先行車に対する余裕時間TTCを算出する。
余裕時間TTCは、先行車に対する現在の自車両の接近度合を示す物理量である。余裕時間TTCは、現在の走行状況が継続した場合、つまり自車速V1、先行車速V2および相対車速Vr(Vr=V1−V2)が一定の場合に、何秒後に車間距離Dがゼロとなり自車と先行車両とが接触するかを示す値である。余裕時間TTCは、以下の(式1)により求められる。
TTC=D/Vr ・・・(式1)
余裕時間TTCの値が小さいほど、先行車への接触が緊迫し、先行車への接近度合が大きいことを意味している。例えば先行車への接近時には、余裕時間TTCが4秒以下となる前に、ほとんどの運転者が減速行動を開始することが知られている。
そして、算出した余裕時間TTCから先行車に対するリスクポテンシャルRPを算出する。以下の(式2)で示すように、余裕時間TTCの逆数を先行車に対するリスクポテンシャルRPとして算出する。
RP=1/TTC ・・・(式2)
ステップ103では、アクセルペダルストロークセンサ60によって検出されるアクセルペダル90の操作量Sを読み込む。ステップS104では、ステップS102で算出したリスクポテンシャルRPに基づいて、アクセルペダル反力指令値FAを算出する。まず、リスクポテンシャルRPに応じた反力増加量ΔFを算出する。
図5に、先行車に対するリスクポテンシャルRPと反力増加量ΔFとの関係を示す。図5に示すように、リスクポテンシャルRPが最小値RPmin以下の場合は、反力増加量ΔFを0とする。これは、自車両周囲のリスクポテンシャルRPが非常に小さいときにアクセルペダル反力FAを増加することによって、運転者に煩わしさを与えてしまうことを避けるためである。最小値RPminは、予め適切な値を設定しておく。
リスクポテンシャルRPが最小値RPminを超える領域では、リスクポテンシャルRPに応じて反力増加量ΔFが指数関数的に増加するように設定する。反力増加量ΔFは、以下の(式3)で表される。
ΔF=α・RP・・・(式3)
ここで、定数α、nはそれぞれ車種等によって異なり、ドライブシミュレータや実地試験によって取得される結果に基づいて、リスクポテンシャルRPを効果的に反力増加量ΔFに変換できるように予め適切に設定しておく。
さらに、(式3)に従って算出した反力増加量ΔFを、アクセルペダル操作量Sに応じた通常の反力特性に加算することにより、アクセルペダル反力指令値FAを算出する。
ステップS105では、運転行動計測部110で検出される運転行動データを読み込む。具体的には、ウィンカーの操作状態を表すオン/オフ信号を読み込む。ステップS106では、ステップS105で読み込んだ運転行動データに基づいて運転者の運転行動意図を推定する。具体的には、ウィンカーの操作状態がオフからオンに変化した、すなわちウィンカーがオン操作されると、運転行動意図が車線変更であると推定する。
ステップS107では、運転者の車線変更意図が検出されたか否かを判定する。運転行動意図が車線変更であると推定された場合は、ステップS108へ進む。ステップS108では、ステップS104で算出したアクセルペダル反力指令値FAを補正する。具体的には、車線変更意図が推定されたときにアクセルペダル反力指令値FAを一時遅れフィルタを用いて減少させる。アクセルペダル反力指令値FAの補正値FAcは、予め設定された時定数Tsfと係数aとを用いて以下の(式4)から算出される。
FAc=gf(FA)
=k×1/(1+a×Tsf)×FA ・・・(式4)
ここで、kは定数である。
つづくステップS109では、自車両の車線端接近度合を表す指標値Dxを算出する。ここでは、車線変更意図が検出されたときの自車両の車線端(レーンマーカ)までの横方向距離xを、指標値Dxとして算出する。自車両の横方向距離xは、自車両中心から車線変更方向と同方向の車線端までの距離である。自車両が車線変更方向の車線端に接近するほど横方向距離x、すなわち指標値Dxが小さくなり、車線変更方向の車線端から離れるほど指標値Dxが大きくなる。
ステップS110では、ステップS109で算出した指標値Dxが所定値Dxo以下であるか否かを判定する。Dx≦Dxoで接近度合が大きい場合は、ステップS111へ進み、ステップS108で算出したアクセルペダル反力補正値FAcを車線端接近度合の指標値Dxに応じて再度補正する。まず、指標値Dxに応じて、アクセルペダル反力指令値FAを補正する際に用いる時定数Tsfにかかる係数Kfdxを設定する。
Dx≦Dxoの場合は自車両が車線変更方向の車線端に接近しているので、アクセルペダル反力の解除を速やかに行うようにする。そこで、図6に示すように指標値Dxが小さくなるほど、すなわち車線端への接近度合が大きくなるほどアクセルペダル反力補正の時定数Tsfにかかる係数Kfdxを小さくして、アクセルペダル反力補正の時定数項(Kfdx×a×Tsf)を小さくする。
そして、以下の(式5)に示すように車線端接近度合に応じた係数Kfdxを用いてアクセルペダル反力指令値FAを再度補正し、再補正値FAccを算出する。
FAcc=gf2(FAc)
=k×1/(1+Kfdx×a×Tsf)×FA ・・・(式5)
ステップS110が否定判定されるとステップS112へ進む。Dx>Dxoの場合は自車両が車線端付近を走行している状況ではないので、アクセルペダル反力の解除を速くする必要がない。そこで、車線端接近度合の指標値Dxに応じた再補正は行わずに、ステップS108で算出したアクセルペダル反力の補正値FAcを再補正値FAccとして設定する。
なお、ステップS107が否定判定され、運転者の運転行動意図が車線変更意図でない場合は、ステップS113へ進む。ステップS113では、ステップS104で算出したアクセルペダル反力指令値FAをそのまま再補正値FAccとして用いる。
ステップS114では、ステップS111,S112、またはS113で算出されたアクセルペダル反力再補正値FAccを、アクセルペダル反力制御装置70へ出力する。アクセルペダル反力制御装置70は、コントローラ50から入力された指令に従ってサーボモータ80を制御する。これにより、今回の処理を終了する。
図7(a)〜(c)を用いて、第1の実施の形態の作用を説明する。図7(a)〜(c)は自車両が先行車を追い越す場合のアクセルペダル反力指令値Fの時間変化を示している。ここでは、上述したアクセルペダル反力の指令値FA、補正値FAc、および再補正値FAccをまとめてFで表す。図7(a)〜(c)に示すように運転者の車線変更意図が検出される時間t=Tiまで、アクセルペダル反力指令値FAは走行環境に応じて連続的に変化する。
図7(a)に示すように車線変更意図が検出された時点Tiでの車線端接近度合の指標値Dxが所定値Dxoよりも大きい場合は、上述した(式4)に従って車線変更意図が検出されてからアクセルペダル反力指令値Fが徐々に低下する。この場合のアクセルペダル反力指令値Fは補正値FAcに相当する。これにより、自車両が車線変更方向の車線端に到達する時点Tcよりも前に、アクセルペダル反力が解除されて通常の反力特性まで低下する。
図7(b)に示すように、車線変更意図が検出された時点Tiでの指標値Dx=Dx1が所定値Dxo以下の場合、反力補正値FAcは破線で示すように変化し、アクセルペダル反力が解除される前に自車両が車線端に到達してしまう。そこで、上述した(式5)に従ってアクセルペダル反力指令値Fを再度補正し、アクセルペダル反力を速く解除する。これにより、反力再補正値FAccは実線で示すように速やかに低下し、自車両が車線端に到達する時点Tcよりも前にアクセルペダル反力が解除される。
図7(c)に示すように、車線変更意図が検出された時点Tiでの指標値Dx=Dx2が図7(b)に示す指標値Dx1よりもさらに小さく、車線端により接近している場合、アクセルペダル反力の解除を一層速く行うようにする。これにより、反力再補正値FAccは実線で示すように一層速やかに低下し、自車両が車線端に到達する時点Tcよりも前にアクセルペダル反力が解除される。
以上では、車線端への接近度合を表す指標値Dxとして自車両の車線端までの横方向距離xを算出した。ただし、横方向距離x以外のパラメータを指標値Dxとして算出することも可能である。例えば、自車両が車線変更方向の車線端に到達するまでの到達時間を算出することができる。
車線端までの到達時間としては、例えば自車両が前方の車線端(レーンマーカ)に到達し自車線から逸脱するまでの予測時間(逸脱予測時間)TLCを算出する。そこで、まず図8に示すように自車両の前方端部から自車両前方のレーンマーカまでの距離(前方レーン逸脱距離)DLCを算出する。コントローラ50は、自車両が走行する道路の曲率を周知の手法により算出し、前方カメラ30による撮像画像と自車両前方の道路曲率とに基づいて前方レーン逸脱距離DLCを算出する。自車線が直線路の場合、前方レーン逸脱距離DLCは無限大となる。
さらに、算出した前方レーン逸脱距離DLCを自車速V1で割ることにより、自車両が前方のレーンマーカに到達し自車線から逸脱するまでの予測時間(逸脱予測時間)TLCを算出する。逸脱予測時間TLCは、以下の(式6)で表される。
TLC=DLC/V1 ・・・(式6)
また、車線端までの到達時間として、自車両の車線端までの横方向距離xを、自車両の横方向移動速度xvで除した値x/xvを算出することもできる。
このように、以上説明した第1の実施の形態においては、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)車両用運転操作補助装置1は、自車両の車両状態および自車両周囲の走行環境に基づいて自車両もしくは自車両周囲のリスクポテンシャルRPを算出し、リスクポテンシャルRPに基づいてアクセルペダル90に発生させる操作反力の反力指令値FAを算出する。さらに、推定される運転者の運転行動意図に基づいてアクセルペダル90に発生する操作反力を補正する。コントローラ50は、所定の運転行動意図が推定されたときの自車両と自車線の車線端との接近度合いを算出し、算出した接近度合に基づいてアクセルペダル操作反力を再補正する。これにより、運転者の所定の運転行動意図が検出されたときにどれだけ車線端に接近しているかに基づいて、適切なアクセルペダル操作反力を発生させることができる。具体的には、運転者の車線変更意図が推定された際に操作反力の補正および再補正を行うので、車線変更を行う際のアクセルペダル90の操作性を考慮した適切な反力制御を行うことができる。
(2)コントローラ50は、リスクポテンシャルRPに応じたアクセルペダル反力指令値FAを補正することにより、アクセルペダル90に発生する操作反力を補正する。これにより、アクセルペダル操作反力を直接的に補正して走行状況にあった反力制御を行うことができる。
(3)コントローラ50は、車線端までの横方向距離x等の指標値Dxが所定値Dxo以下の場合、すなわち自車両の車線端に対する接近度合いが所定値よりも大きい場合に、車線変更意図に応じたアクセルペダル反力解除を一層速やかに行うように操作反力を再補正する。具体的には、車線変更意図の推定に伴って低下するよう補正したアクセルペダル反力の補正値FAcを、さらに小さくするように再補正する。これにより、自車両が車線変更方向の車線端に接近している場合にアクセルペダル反力をより一層速やかに解除することができ、車線変更時のスムーズな加速操作を実現することができる。
(4)図7(a)〜(c)に示すように、指標値Dxが小さく車線端への接近度合が大きい場合は、接近度合が小さい場合に比べて、補正されたアクセルペダル反力補正値FAcが小さくなるように再補正する。これにより、車線端への接近度合いが大きい場合にアクセルペダル反力を速やかに低下させ、車線変更時のスムーズな加速操作を実現することができる。
(5)コントローラ50は、車線端までの自車両の横方向距離x、すなわち車線内における自車両の横方向位置に基づいて車線端に対する接近度合いを算出する。これにより、自車両が自車線の車線端にどれだけ接近しているかを確実に算出することができる。
(6)自車両の車線端までの到達時間に基づいて接近度合を算出することもできる。これにより、車線変更意図が推定されてからどれだけ後に自車両が車線端に到達するかを把握することができ、車線変更時にスムーズな加速操作を行えるように適切な反力制御を行うことができる。
《第2の実施の形態》
本発明の第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。図9に、第2の実施の形態における車両用運転操作補助装置2の構成を示すシステム図を示す。図9において、図1および図2に示した第1の実施の形態と同様の機能を有する箇所には同一の符号を付している。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第2の実施の形態において、コントローラ50Aはリスクポテンシャル計算部111、リスクポテンシャル補正部121、リスクポテンシャル再補正部122、運転意図検出部114、車線端接近度合計測部115、およびアクセルペダル反力指令値計算部112を備えている。リスクポテンシャル補正部121は、運転意図検出部114で推定された運転者の運転行動意図に基づいて自車両のリスクポテンシャルRPを補正する。リスクポテンシャル再補正部122は、リスクポテンシャル補正部121で補正されたリスクポテンシャルRPを、自車両の車線端への接近度合に基づいて再度補正する。
以下、図10を用いて第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置2の動作を説明する。図10は、コントローラ50Aにおける運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。ステップS201〜S203での処理は、図4のフローチャートのステップS101〜S103での処理と同様であるので省略する。
ステップS204では、運転行動計測部110からウィンカーの操作状態を表すオン/オフ信号を読み込む。ステップS205では、ステップS204で読み込んだ運転行動データに基づいて運転者の運転行動意図を推定する。ステップS206で、ステップS205で推定された運転行動意図が車線変更であると判定されると、ステップS207へ進む。
ステップS207では、ステップS202で算出したリスクポテンシャルRPを補正する。具体的には、車線変更意図が推定されたときのリスクポテンシャルRPを一時遅れフィルタを用いて減少させる。リスクポテンシャルRPの補正値RPcは、予め設定された時定数Tsrと係数aとを用いて以下の(式7)から算出される。
RPc=gr(RP)
=k×1/(1+a×Tsr)×RP ・・・(式7)
ここで、kは定数である。
つづくステップS208では、自車両の車線端接近度合を表す指標値Dxを算出する。ステップS209では、ステップS208で算出した指標値Dxが所定値Dxo以下であるか否かを判定する。Dx≦Dxoの場合は、ステップS210へ進み、ステップS207で算出したリスクポテンシャル補正値RPcを車線端接近度合の指標値Dxに応じて再度補正する。まず、指標値Dxに応じて、リスクポテンシャルRPを補正する際に用いる時定数Tsrにかかる係数Krdxを設定する。
Dx≦Dxoの場合は自車両が車線変更方向の車線端に接近しているので、アクセルペダル反力の解除を速やかに行うようにする。そこで、図11に示すように指標値Dxが小さくなるほど、すなわち車線端に接近するほどリスクポテンシャル補正の時定数Tsrにかかる係数Krdxを小さくして、リスクポテンシャル補正の時定数項(Krdx×a×Tsr)を小さくする。
そして、以下の(式8)に示すように車線端接近度合に応じた係数Krdxを用いてリスクポテンシャルRPを再度補正し、再補正値RPccを算出する。
RPcc=gf2(RPc)
=k×1/(1+Krdx×a×Tsr)×RP ・・・(式8)
ステップS209が否定判定されるとステップS211へ進む。Dx>Dxoの場合は自車両が車線端付近を走行している状況ではないので、アクセルペダル反力の解除を速くする必要がない。そこで、車線端接近度合の指標値Dxに応じた再補正は行わずに、ステップS207で算出したリスクポテンシャル補正値RPcを再補正値RPccとして設定する。
なお、ステップS206が否定判定され、運転者の運転行動意図が車線変更意図でない場合は、ステップS212へ進む。ステップS212では、ステップS202で算出したリスクポテンシャルRPをそのまま再補正値RPccとして用いる。
ステップS213では、ステップS210,S211、またはS212で算出されたリスクポテンシャル再補正値RPccに基づいて、アクセルペダル反力指令値FAを算出する。ここでは、上述した(式3)に従ってアクセルペダル反力指令値FAを算出する。ただし、RP→RPccとする。ステップS214では、ステップS213で算出したアクセルペダル反力指令値FAをアクセルペダル反力制御装置70へ出力する。これにより、今回の処理を終了する。
このように、以上説明した第2の実施の形態においては、以下のような作用効果を奏することができる。
コントローラ50Aは、自車両の走行状況に応じたリスクポテンシャルRPを補正することにより、アクセルペダル90に発生する操作反力を補正する。現在の先行車に対して運転者が感じるリスクは車線変更に伴って低下するので、自車両の車線端への接近度合いに応じてリスクポテンシャルRPを再補正することにより、運転者が感じるリスクにあったリスクポテンシャルRPを算出することができる。リスクポテンシャルRPを補正することによっても、上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
《第3の実施の形態》
本発明の第3の実施の形態による車両用運転操作補助装置について説明する。第3の実施の形態における車両用運転操作補助装置の構成は、図1および図2に示した第1の実施の形態と同様である。ここでは、第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
第3の実施の形態においては、上述した第1の実施の形態と同様に、車線変更意図が推定された場合にアクセルペダル反力を解除してスムーズな加速を実現するようにする。さらに、自車両が車線端に到達する時点でアクセルペダル反力解除が完了して通常の特性に復帰するように補正を行う。
以下、図12を用いて第3の実施の形態による車両用運転操作補助装置3の動作を説明する。図12は、第3の実施の形態によるコントローラ50における運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャートである。本処理内容は、一定間隔(例えば50msec)毎に連続的に行われる。ステップS301〜S307での処理は、図4のフローチャートのステップS101〜S107での処理と同様であるので省略する。
ステップS308では、自車両の車線端到達時間、例えば逸脱予測時間TLCを算出する。ステップS309では、車線変更意図が推定された時点でのアクセルペダル反力指令値FAと車線端到達時間TLCとを用いて、アクセルペダル反力指令値FAを補正する。ここでは、車線変更意図が検出されてから加速操作がスムーズに行えるようにアクセルペダル反力を補正(解除)し、さらにその際のアクセルペダル反力の低下のさせ方を調整する。
具体的には、車線変更意図が推定された時点でリスクポテンシャルRPに基づいて算出されたアクセルペダル反力増加量ΔFが、自車両が車線端に到達する時点、すなわち車線端到達時間TLC経過後に0になるようにアクセルペダル反力増加量ΔFの変化率ΔFAを設定する。変化率ΔFAは、以下の(式9)で現すように、車線変更意図が推定された時点でのアクセルペダル反力増加量ΔFを車線端到達時間TLCで除することによって算出できる。
ΔFA=ΔF/TLC ・・・(式9)
このように車線端到達時間TLCに応じて算出した変化率ΔFAで反力増加量ΔFが低下するように、アクセルペダル反力指令値FAを補正する。ここで設定されるアクセルペダル反力指令値FAを、再補正値FAccと呼ぶこととする。
なお、ステップS307が否定判定され、運転者の運転行動意図が車線変更意図でない場合は、ステップS310へ進む。ステップS310では、ステップS304で算出したアクセルペダル反力指令値FAをそのまま再補正値FAccとして用いる。
ステップS311では、ステップS309またはS310で算出されたアクセルペダル反力再補正値FAccを、アクセルペダル反力制御装置70へ出力する。アクセルペダル反力制御装置70は、コントローラ50から入力された指令に従ってサーボモータ80を制御する。これにより、今回の処理を終了する。
図13を用いて、第3の実施の形態による作用を説明する。図13は自車両が車線変更を行う場合のアクセルペダル反力指令値Fの時間変化を示している。ここでは、上述したアクセルペダル反力の指令値FA、および再補正値FAccをまとめてFで表す。図13に示すように運転者の車線変更意図が検出される時間t=T1、T2まで、アクセルペダル反力指令値FAは走行環境に応じて連続的に変化する。
時間T1で車線変更意図が検出された場合、その時点でのアクセルペダル反力指令値FA1は車線端到達時間TLC1経過後の車線端到達タイミングTcで通常の反力特性に復帰する。時間T2で車線変更意図が検出された場合は、その時点でのアクセルペダル反力指令値FA2は車線端到達時間TLC2経過後の車線端到達タイミングTcで通常の反力特性に復帰する。このように、車線変更意図検出時点でのアクセルペダル反力指令値FAおよび車線端到達時間TLCがそれぞれ異なる場合でも、自車両が車線端に到達する時点でアクセルペダル反力解除が完了する。これにより、車線変更時のスムーズな加速操作を実現するとともに、車線変更後に運転者は通常の反力特性に応じたアクセルペダル反力を感じながら自然な運転操作を行うことができる。
このように、以上説明した第3の実施の形態においては、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)コントローラ50は、自車両の車線端までの到達時間と車線変更意図が推定された時点で算出されたアクセルペダル反力指令値FAとに基づいて、アクセルペダル反力を再補正する。これにより、車線変更時に自車両が車線端に到達するまでの時間に基づいて適切なアクセルペダル反力制御を行うことができる。
(2)コントローラ50は、自車両が車線端に到達する時点でアクセルペダル反力指令値FA、具体的には反力増加量ΔFが実質的に0になっているようにアクセルペダル反力を補正する。すなわち、車線変更時に自車両が車線端に到達する時点でアクセルペダル反力解除が完了しているように補正を行う。これにより、車線変更時および車線変更時のスムーズなアクセルペダル操作を実現することが可能となる。
以上説明した第3の実施の形態では、自車両が車線端に到達する時点でアクセルペダル反力増加量ΔFが0になるようにアクセルペダル反力再補正値FAccを算出した。ただし、これには限定されずアクセルペダル反力増加量ΔFが0になるようにリスクポテンシャルRPに補正を加えることもできる。
上述した第1〜第3の実施の形態においては、ウィンカ操作に基づいて運転者の車線変更意図を推定した。ただし、運転者の視線方向に基づいて車線変更意図を検出することもできる。運転者の視線方向に基づく運転行動意図の検出は、例えば特開2002-331850号公報に開示された手法を用いることができる。
上述した第1および第2の実施の形態では、アクセルペダル反力指令値FAを再補正する際に時定数Tsfにかかる係数Kfdx、およびリスクポテンシャルRPを再補正する際に時定数Tsrにかかる係数Krdxを、自車両の車線端への接近度合いに基づいて基づいて設定した。ただしこれには限定されず、時定数Tsr、Tsrを車線端への接近度合いに基づいて設定することもできる。
上述した第1から第3の実施の形態においては、自車両と先行車との余裕時間TTCを用いてリスクポテンシャルRPを算出した。ただしこれには限定されず、例えば余裕時間TTCと車間時間THWとを用いてリスクポテンシャルRPを算出することもできる。
上述した第1から第3の実施の形態においては、自車両の車線端への接近度合を表す指標値Dxとして、車線端までの自車両の横方向距離x、車線端までの到達時間x/xvまたはTLCを用いた。ただし、これらには限定されず、車線変更意図が推定された時点での自車両と車線端との相対関係を表す別のパラメータを用いることもできる。
リスクポテンシャルRPと反力増加量ΔFとの関係は図5に示すものには限定されず、リスクポテンシャルRPが増加するほど反力増加量ΔFが増加するように設定することができる。上述した第1の実施の形態においては、反力増加量ΔFを通常の反力特性に加算したアクセルペダル反力指令値FAを補正した。この場合、例えば通常の反力特性も加味してアクセルペダル反力制御装置70によりアクセルペダル反力を制御することができる。なお、リスクポテンシャルRPに応じた反力増加量ΔFを補正し、補正した反力増加量ΔFを通常の反力特性に加算してアクセルペダル反力指令値FAを算出することもできる。
以上説明した第1から第3の実施の形態において、レーザレーダ10,車速センサ20,および前方カメラ30は状況認識手段として機能し、リスクポテンシャル計算部111はリスクポテンシャル算出手段として機能し、アクセルペダル反力指令値計算部112はアクセルペダル反力算出手段として機能し、アクセルペダル反力制御装置70は、アクセルペダル反力発生手段として機能し、運転意図検出部114は運転意図推定手段として機能することができる。また、アクセルペダル反力指令値補正部113およびリスクポテンシャル補正部121が第1のアクセルペダル反力補正手段として機能し、車線端接近度合計測部115が接近度合算出手段として機能し、アクセルペダル反力指令値再補正部116およびリスクポテンシャル再補正部122は第2のアクセルペダル反力補正手段として機能することができる。ただし、これらには限定されず、状況認識手段として別方式のミリ波レーダ等を用いることもできる。また、操作反力発生手段として操舵反力を発生させる操舵反力制御装置を用いることも可能である。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係になんら限定も拘束もされない。
本発明の第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 第1の実施の形態による車両用運転操作補助装置を搭載した車両の構成図。 アクセルペダル周辺の構成図。 第1の実施の形態による車両用運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 リスクポテンシャルと反力増加量との関係を示す図。 自車両の車線端接近度合の指標値とアクセルペダル反力補正の時定数の係数との関係を示す図。 (a)〜(c)第1の実施の形態の作用を説明する図。 自車両の車線逸脱予測時間の算出方法を説明する図。 第2の実施の形態による車両用運転操作補助装置のシステム図。 第2の実施の形態による車両用運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 自車両の車線端接近度合の指標値とリスクポテンシャル補正の時定数の係数との関係を示す図。 第3の実施の形態による車両用運転操作補助制御プログラムの処理手順を示すフローチャート。 第3の実施の形態の作用を説明する図。
符号の説明
10:レーザレーダ
20:車速センサ
30:前方カメラ
50,50A:コントローラ
70:アクセルペダル反力制御装置
110:運転行動計測部

Claims (12)

  1. 自車両の車両状態および自車両周囲の走行環境を検出する状況認識手段と、
    前記状況認識手段の検出結果に基づいて自車両もしくは前記自車両周囲のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、
    前記リスクポテンシャル算出手段で算出された前記リスクポテンシャルに基づいてアクセルペダル反力指令値を算出するアクセルペダル反力算出手段と、
    前記アクセルペダル反力算出手段で算出された前記アクセルペダル反力指令値に応じて、アクセルペダルに操作反力を発生させるアクセルペダル反力発生手段と、
    運転者の運転行動意図を検出する運転行動意図推定手段と、
    前記運転行動意図推定手段の推定結果に基づいて、前記アクセルペダルに発生する前記操作反力を補正する第1のアクセルペダル反力補正手段と、
    前記運転行動意図推定手段で所定の運転行動意図が推定されたときの、前記自車両と自車線の車線端との接近度合を算出する接近度合算出手段と、
    前記接近度合算出手段で算出される前記自車両の前記車線端に対する前記接近度合に基づいて、前記第1のアクセルペダル反力補正手段で補正する前記操作反力を再度補正する第2のアクセルペダル反力補正手段とを備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  2. 請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記第1のアクセルペダル反力補正手段と前記第2のアクセルペダル反力補正手段は、前記アクセルペダル反力指令値を補正することにより、前記操作反力を補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  3. 請求項1に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記第1のアクセルペダル反力補正手段と前記第2のアクセルペダル反力補正手段は、前記リスクポテンシャルを補正することにより、前記操作反力を補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記接近度合算出手段で算出された前記自車両の前記車線端に対する前記接近度合が所定値よりも大きい場合に、前記第2のアクセルペダル反力補正手段は、前記第1のアクセルペダル反力補正手段で補正された前記操作反力を一層小さくするように再補正を行うことを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  5. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記第2のアクセルペダル反力補正手段は、前記接近度合算出手段で算出された前記自車両の前記車線端に対する前記接近度合が大きい場合、前記車線端に対する前記接近度合が小さい場合に比べて前記第1のアクセルペダル反力補正手段で補正された前記操作反力が小さくなるように再補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記接近度合算出手段は、前記自車両の車線内横方向位置に基づいて前記車線端に対する前記接近度合を算出することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  7. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記接近度合算出手段は、前記自車両の前記車線端までの到達時間に基づいて前記接近度合を算出することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  8. 請求項1または請求項2に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記接近度合算出手段は、前記自車両の前記車線端までの到達時間に基づいて前記接近度合を算出し、
    前記第2のアクセルペダル反力補正手段は、前記接近度合算出手段で算出される前記車線端までの到達時間と、前記運転行動意図推定手段によって車線変更意図が推定された時点で前記アクセルペダル反力算出手段によって算出される前記アクセルペダル反力指令値とに基づいて、前記操作反力を再補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  9. 請求項1または請求項2に記載の車両用運転操作補助装置において、
    前記運転行動意図推定手段によって車線変更意図が推定された場合に、前記第2のアクセルペダル反力補正手段は、前記アクセルペダル反力指令値が前記自車両が自車線の車線端に到達する時点で実質的に0になっているように、前記操作反力を再補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の車両用運転操作補助装置を備えることを特徴とする車両。
  11. 自車両の車両状態および自車両周囲の走行環境を検出する状況認識手段と、
    前記状況認識手段の検出結果に基づいて自車両もしくは前記自車両周囲のリスクポテンシャルを算出するリスクポテンシャル算出手段と、
    前記リスクポテンシャル算出手段で算出された前記リスクポテンシャルに基づいてアクセルペダル反力指令値を算出するアクセルペダル反力算出手段と、
    前記アクセルペダル反力算出手段で算出された前記アクセルペダル反力指令値に応じて、アクセルペダルに操作反力を発生させるアクセルペダル反力発生手段とを有する車両用運転操作補助装置を備える車両において、
    運転者の運転行動意図を検出する運転行動意図推定手段と、
    前記運転行動意図推定手段の推定結果に基づいて、前記アクセルペダルに発生する前記操作反力を補正する第1のアクセルペダル反力補正手段と、
    前記運転行動意図推定手段で所定の運転行動意図が推定されたときの、前記自車両と自車線の車線端との接近度合を算出する接近度合算出手段と、
    前記接近度合算出手段で算出される前記自車両の前記車線端に対する前記接近度合に基づいて、前記第1のアクセルペダル反力補正手段で補正する前記操作反力を再度補正する第2のアクセルペダル反力補正手段とを備えることを特徴とする車両用運転操作補助装置付き車両。
  12. 自車両の車両状態および自車両周囲の走行環境を検出し、
    前記車両状態および前記走行環境の検出結果に基づいて自車両もしくは前記自車両周囲のリスクポテンシャルを算出し、
    前記リスクポテンシャルに基づいてアクセルペダル反力指令値を算出し、
    前記アクセルペダル反力指令値に応じて、アクセルペダルに操作反力を発生させる車両用運転操作補助装置の制御方法において、
    運転者の運転行動意図を検出し、
    前記運転行動意図の推定結果に基づいて、前記アクセルペダルに発生する前記操作反力を補正し、
    所定の運転行動意図が推定されたときの、前記自車両と自車線の車線端との接近度合を算出し、
    前記自車両の前記車線端に対する前記接近度合に基づいて、前記補正した前記操作反力を再度補正することを特徴とする車両用運転操作補助装置の制御方法。
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