JP2003116461A - 発酵茶葉の保存方法 - Google Patents

発酵茶葉の保存方法

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JP2003116461A
JP2003116461A JP2001313101A JP2001313101A JP2003116461A JP 2003116461 A JP2003116461 A JP 2003116461A JP 2001313101 A JP2001313101 A JP 2001313101A JP 2001313101 A JP2001313101 A JP 2001313101A JP 2003116461 A JP2003116461 A JP 2003116461A
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JP
Japan
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fermented tea
tea leaves
bag
oxygen
preserving
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JP2001313101A
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English (en)
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Teruo Takeuchi
照雄 竹内
Sadao Koshikawa
禎士 越川
Kazutoshi Kotaki
和利 小滝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紅茶・ウーロン茶などの発酵茶葉において、保
存中に生じる発酵茶葉の香り変化や、浸出液の色変化、
風味変化を解決し、風味・香りを保持する発酵茶葉の保
存方法を提供する。 【解決手段】発酵茶葉をガスバリアー性の袋に脱酸素剤
と共に密封して保存する。さらに、これを開封後、1時
間〜7日放置の後、発酵茶を飲用に供する事により、品
質の高い発酵茶を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発酵茶葉の保存方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】発酵茶葉は、製造後、木箱、紙袋、アル
ミ袋、あるいは、金属缶などに入れられて保管・流通さ
れている。発酵茶葉は一般に乾燥されており長期保存が
可能で、従来は特別な品質保持の手段が取られていなか
った。しかし保存中に変質して、発酵茶葉の香り変化
や、浸出液の色変化、風味変化を生じる事が判明した。
発酵茶は嗜好品であり、変質が生じた場合、それは商品
価値を著しく低下させるものである。
【0003】そこで発酵茶葉の変質を抑制・防止する方
法を種々検討する中で脱酸素剤の使用が挙げられたが、
酸化発酵により製造する発酵茶葉において、酸化防止を
目的とする脱酸素剤の使用は必ずしも好ましくないと推
定された。具体的には、発酵茶葉のひとつである紅茶葉
の浸出液(紅茶)の色はカテキンの酸化重合によって生
成されたテアフラビン化合物などによるものであり、香
気成分も酸化発酵により生成されたサリチル酸メチル、
フェニルエチルアルコールなどによるものである事が挙
げる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の従来の技術における課題を解決し、風味・香りを保持
する発酵茶葉の保存方法を提供する事にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記の課題
を解決する方法を検討した結果、発酵茶葉を脱酸素剤と
共にガスバリアー性の袋で保存し、使用時に予め開封し
た後、空気下に一定時間放置する発酵茶葉の保存方法を
見出し、本発明を完成させるに至った。すなわち、発酵
茶葉をガスバリアー性の袋に脱酸素剤と共に密封して保
存し、これを開封後、1時間〜7日放置後、発酵茶を飲
用に供することを特徴とする発酵茶葉の保存方法に関す
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において発酵茶葉とは、浸
出液の発酵茶を得るための茶葉を指し、ツバキ科の常緑
樹(Camellia sinensis)の若葉を摘
み、酸化酵素の働きで発酵させたのち乾燥したものであ
る。強発酵茶あるいは発酵茶と呼ばれる紅茶の葉や、半
発酵茶と呼ばれるウーロン茶の葉などである。
【0007】本発明においてガスバリアー性の袋とは、
酸素透過度が100ml/m2 ・atm・24h以下の
袋を指すが、袋より透過する酸素や水蒸気の影響を抑
え、発酵茶葉の変質をさらに抑制するためには酸素透過
度が10ml/m2 ・atm・24h以下、水蒸気透過
度が10g/m2 ・24h(0→90%RH)以下の袋
がよく、特に、酸素透過度が1ml/m2 ・atm・2
4h以下、水蒸気透過度が1g/m2 ・24h(0→9
0%RH)以下のアルミ箔や金属蒸着などによる高いバ
リアー性を有する袋の使用が好ましい。
【0008】本発明において脱酸素剤とは、袋内の酸素
濃度を0.1体積%とするものであれば良いが、0.1
%に達するまでの時間が24時間以上7日以内のものが
好ましい。これより時間の短いものは脱酸素剤の影響に
よると思われる発酵茶葉の品質低下があり、また、長い
ものは長期に酸素存在下に保存された事による品質低下
が認められる。さらに酸素吸収の主材が鉄粉であるもの
が好適に用いられる。
【0009】また発酵茶を入れる者に対し、袋を開封
後、1時間〜7日放置後、好ましくは6時間〜3日放置
の後に、入れる旨を知らせるため、この旨を袋に表示し
たり、あるいは、ラベルを添付したりする事が好まし
い。
【0010】
【実施例】
【0011】[実施例1]スリランカ産の紅茶葉(品種
名はO.P)50gと、脱酸素剤A(鉄粉を主材とした
三菱ガス化学製のエージレスZ−50PK)1包を、ア
ルミ蒸着袋(アルミを蒸着したポリエステルにポリエチ
レンをラミネートしたもので、酸素透過度が1ml/m
2 ・atm・24h(25℃・50%RH)、水蒸気透
過度が1g/m2 ・24h(25℃、0→90%RH)
の袋)に入れヒートシールにて密封した。これを温度約
25℃、湿度約50%RHの室内に保存し、袋内の酸素
濃度を測定して脱酸素時間(酸素濃度が0.1体積%に
達する時間)を求めた。さらにこれを2ヶ月間保存後開
封し、開封直後、及び、開封1日(24時間)後の紅茶
葉、及び、紅茶葉の浸出液(紅茶)について官能評価を
行った。なお、開封放置は袋を開封したままの状態で行
ない、また、浸出液は紅茶葉6gに対し沸騰水380g
を加え、3分間放置する事により得た。この結果を表1
に示した。
【0012】[実施例2]実施例1のアルミ袋の代りに
KON袋(塩化ビニリデンをコートした延伸ナイロンに
ポリエチレンをラミネートしたもので、酸素透過度が1
0ml/m2 ・atm・24h(25℃・50%R
H)、水蒸気透過度が5g/m2 ・24h(25℃・0
→90%RH)の袋)を使用した以外は同一条件で行な
った。この結果を表1に示した。
【0013】実施例1及び2の結果より、保存後に開封
し、直ちに紅茶葉より紅茶を賞味するより、開封後1日
放置した紅茶葉及びそれより紅茶を賞味する方が、紅茶
葉及び紅茶が香り・味共に優れている事が分かる。
【0014】[実施例3]実施例1の脱酸素剤Aの代り
に脱酸素剤B(鉄粉を主材とした三菱ガス化学製のエー
ジレスSA−50)を使用した以外は同一条件で行なっ
た。この結果を表1に示した。
【0015】[比較例1]実施例1の脱酸素剤Aを使用
しない以外は同一条件で行なった。この結果を表1に示
した。表1より、脱酸素剤を用いないで紅茶葉を保存す
ると、開封直後及び開封後1日放置後共に、紅茶が香り
・味共に落ちる事が分かった。ただし開封直後の紅茶葉
の香りは脱酸素剤を用いないほうが強いという問題があ
るものの、開封後1日を経過すると、脱酸素剤を用いて
いなかったものは薄くなるが、脱酸素剤を用いていたも
のは逆に強まり、脱酸素剤を用いなかったものより強ま
る事が分かった。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】本発明の方法によって、発酵茶葉の変質
を抑制し、かつ、長期に風味・香りを保持した品質の高
い発酵茶を提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小滝 和利 東京都葛飾区新宿6丁目1番1号 三菱瓦 斯化学株式会社東京工場内 Fターム(参考) 4B027 FB08 FB10 FC05 FE08 FP81

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発酵茶葉をガスバリアー性の袋に脱酸素
    剤と共に密封して保存する事を特徴とする発酵茶葉の保
    存方法。
  2. 【請求項2】 発酵茶葉をガスバリアー性の袋に脱酸素
    剤と共に密封して保存し、これを開封後、1時間〜7日
    放置の後、発酵茶を飲用に供することを特徴とする発酵
    茶葉の保存方法。
  3. 【請求項3】 ガスバリアー性の袋として、酸素透過度
    が10ml/m2 ・atm・24h以下、かつ、水蒸気
    透過度が10g/m2 ・24h(0→90%RH)以下
    である袋を使用する事を特徴とする請求項1及び2記載
    の発酵茶葉の保存方法。
  4. 【請求項4】 脱酸素剤として、袋内の酸素濃度を0.
    1体積%とするまでの時間が24時間以上7日以内であ
    り、酸素吸収剤の主材が鉄粉であるものを使用する事を
    特徴とする請求項1、2及び3記載の発酵茶葉の保存方
    法。
  5. 【請求項5】 袋を開封後、1時間〜7日放置の後、発
    酵茶を飲用に供する旨を表示した袋、あるいは、ラベル
    を添付などした袋を使用する事を特徴とする請求項2、
    3及び4記載の発酵茶葉の保存方法。
JP2001313101A 2001-10-10 2001-10-10 発酵茶葉の保存方法 Pending JP2003116461A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012019708A (ja) * 2010-07-12 2012-02-02 Suntory Holdings Ltd 半発酵茶飲料の製造法

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