JP2003115347A - コネクタのスペーサ - Google Patents

コネクタのスペーサ

Info

Publication number
JP2003115347A
JP2003115347A JP2001306352A JP2001306352A JP2003115347A JP 2003115347 A JP2003115347 A JP 2003115347A JP 2001306352 A JP2001306352 A JP 2001306352A JP 2001306352 A JP2001306352 A JP 2001306352A JP 2003115347 A JP2003115347 A JP 2003115347A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
locking
spacer
main body
connector
piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001306352A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3887198B2 (ja
Inventor
Seiji Kozono
誠二 小園
Tomoyuki Miyagawa
知之 宮川
Naoto Sugie
直人 杉江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2001306352A priority Critical patent/JP3887198B2/ja
Publication of JP2003115347A publication Critical patent/JP2003115347A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3887198B2 publication Critical patent/JP3887198B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタを組み立て易くするコネクタのスペ
ーサを提供する。 【解決手段】 コネクタのスペーサとしてのスペーサ4
はコネクタを構成する。スペーサ4はコネクタのコネク
タハウジングに取り付けられる。スペーサ4は面部30
と一対の係止片31a,31bと抜け防止片32とを備
えている。面部30はコネクタハウジングの周壁と平行
になる。一対の係止片31a,31bは面部30の外縁
から立設している。一方の係止片31aには切欠き部3
6が形成されている。係止爪33は係止片31a,31
bの先端部35に設けられている。抜け防止片32は一
対の係止片31a,31b相互間の中央より一方の係止
片31a寄りに配されている。抜け防止片32は突起3
2cを備えている。一方の係止片31aと突起32cの
端面32dとの間隔T1は他方の係止片31bの厚みT
2より小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線の接続等に使
用されるコネクタのスペーサに関する。
【0002】
【従来の技術】移動体としての自動車には、多種多様な
電子機器が搭載される。前記自動車は、前記電子機器に
電力や制御信号などを伝えるために、ワイヤハーネスを
配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、コネ
クタと、を備えている。電線は、導電性の芯線と、該芯
線を被覆する絶縁性の被覆部と、を備えた所謂被覆電線
である。
【0003】コネクタは、導電性の端子金具と、絶縁性
のコネクタハウジングと、を備えている。端子金具は、
導電性の板金を折り曲げて得られる。コネクタハウジン
グは、箱状に形成されかつ端子金具を収容する。コネク
タは、前記電子機器のコネクタとコネクタ結合する。前
述した構成のワイヤハーネスは、前記コネクタが電子機
器のコネクタにコネクタ結合して、これらの電子機器に
前述した電力や制御信号を伝える。
【0004】前述したコネクタとして、前記端子金具が
コネクタハウジングから抜け出ることを防止するスペー
サを備えたものを用いることがある。この種のコネクタ
は、端子金具と、該端子金具を収容するコネクタハウジ
ングと、スペーサと、を備えている。コネクタハウジン
グは、端子金具を収容する本体部と、筒状の筒部と、を
一体に備えている。筒部は、内側に本体部を収容してい
る。
【0005】また、コネクタは、筒部の外壁を貫通した
孔を備えている。スペーサは、前記孔を通してコネクタ
ハウジング内に挿入されて、本体部に係止する。スペー
サは、本体部に係止する一対の係止片と、前記係止片が
本体部に係止すると前記本体部内に侵入する抜け防止片
と、前記係止片が本体部に係止すると前記孔が設けられ
た外壁と平行になる面部と、を備えている。
【0006】係止片は、面部の両縁に設けられている。
係止片は、前記本体部の外面に係止する。抜け防止片
は、一対の係止片相互間に設けられている。抜け防止片
は、一対の係止片の中央より一方の係止片寄りに設けら
れている。
【0007】また、スペーサは、係止片が本体部に係止
して、抜け防止片が本体部への端子金具の侵入を許容す
る許容位置と、抜け防止片が本体部から端子金具が抜け
出ることを防止する抜け防止位置と、に亘って変位自在
である。
【0008】係止片をコネクタハウジングの本体部に係
止させて、スペーサを許容位置に位置させる。そして、
本体部内に端子金具を挿入する。本体部内に端子金具を
収容した後、スペーサを抜け防止位置に変位する。こう
して、前述したコネクタが組み立てられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述したコネクタのス
ペーサでは、抜け防止片が一対の係止片相互間の中央よ
り一方の係止片寄りに配されている。このため、一つの
スペーサの他方の係止片が、他のスペーサの一方の係止
片と抜け防止片との間に侵入すると、これらのスペーサ
が互いに絡み合うことがあった。このとき、抜け防止片
が一方の係止片寄りに配されているので、互いに絡み合
ったスペーサ同士が外れにくかった。
【0010】このため、作業員が前記スペーサをコネク
タハウジングに装着しにくかった。さらに、前記スペー
サをコネクタハウジングに装着する作業を自動化するた
めの障害となっていた。このように、前述したスペーサ
では、コネクタを組み立てにくくなる傾向であった。
【0011】また、前記コネクタハウジングには、収容
する端子金具の数が互いに異なる複数の品番が存在す
る。このため、前記スペーサも装着されるコネクタハウ
ジングに応じて複数の品番が存在する。しかしながら、
前記スペーサは、装着されるコネクタハウジングの品番
が異なっても、前記抜け防止片の長さが異なるだけであ
る場合が多い。
【0012】このため、特に、収容する端子金具の少な
いコネクタハウジングに装着されるスペーサを、収容す
る端子金具の多いコネクタハウジングに装着する場合が
ある。この場合、装着後では、作業員がスペーサを誤装
着したことを認識できない虞があった。このように、前
述したスペーサでは、誤った品番のコネクタハウジング
に装着される虞があった。
【0013】したがって、本発明の第1の目的は、コネ
クタを組み立て易くするコネクタのスペーサを提供する
ことにある。第2の目的は、誤った品番のコネクタハウ
ジングに取り付けられることを防止できるコネクタのス
ペーサを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述した第1の目的を達
成するために、請求項1に記載の本発明のコネクタのス
ペーサは、端子金具を収容するコネクタハウジングの本
体部に取り付けられて、前記端子金具が前記本体部から
抜け出ることを防止するコネクタのスペーサにおいて、
前記本体部に取り付けられると前記コネクタハウジング
の外壁と平行になる面部と、前記面部の互いに逆側に位
置する両縁から互いに同方向に立設した一対の係止片
と、一対の係止片それぞれの前記面部から離れた側の端
部に設けられかつ前記本体部の外面に係止可能な係止爪
と、一対の係止片相互間の中央より一方の係止片寄りに
設けられかつ前記面部から前記一対の係止片と同方向に
立設しているとともに前記係止爪が前記本体部の外面に
係止すると前記本体部内に侵入して該本体部内から端子
金具が抜け出ることを防止可能な抜け防止片と、前記一
方の係止片の前記端部から前記面部に向かって前記一方
の係止片の一部を切り欠いた切欠き部と、を備えたこと
を特徴としている。
【0015】第1の目的を達成するために、請求項2に
記載の本発明のコネクタのスペーサは、端子金具を収容
するコネクタハウジングの本体部に取り付けられて、前
記端子金具が前記本体部から抜け出ることを防止するコ
ネクタのスペーサにおいて、前記本体部に取り付けられ
ると前記コネクタハウジングの外壁と平行になる面部
と、前記面部の互いに逆側に位置する両縁から互いに同
方向に立設した一対の係止片と、一対の係止片それぞれ
の前記面部から離れた側の端部に設けられかつ前記本体
部の外面に係止可能な係止爪と、一対の係止片相互間の
中央より一方の係止片寄りに設けられかつ前記面部から
前記一対の係止片と同方向に立設しているとともに前記
係止爪が前記本体部の外面に係止すると前記本体部内に
侵入して該本体部内から端子金具が抜け出ることを防止
可能な抜け防止片と、前記一方の係止片と前記抜け防止
片との間隔を、他方の係止片の厚みより小さくする間隔
縮小手段と、を備えたことを特徴としている。
【0016】第1の目的を達成するために、請求項3に
記載の本発明のコネクタのスペーサは、端子金具を収容
するコネクタハウジングの本体部に取り付けられて、前
記端子金具が前記本体部から抜け出ることを防止するコ
ネクタのスペーサにおいて、前記本体部に取り付けられ
ると前記コネクタハウジングの外壁と平行になる面部
と、前記面部の互いに逆側に位置する両縁から互いに同
方向に立設した一対の係止片と、一対の係止片それぞれ
の前記面部から離れた側の端部に設けられかつ前記本体
部の外面に係止可能な係止爪と、一対の係止片相互間の
中央より一方の係止片寄りに設けられかつ前記面部から
前記一対の係止片と同方向に立設しているとともに前記
係止爪が前記本体部の外面に係止すると前記本体部内に
侵入して該本体部内から端子金具が抜け出ることを防止
可能な抜け防止片と、前記一方の係止片の前記端部から
前記面部に向かって前記一方の係止片の一部を切り欠い
た切欠き部と、前記一方の係止片と前記抜け防止片との
間隔を、他方の係止片の厚みより小さくする間隔縮小手
段と、を備えたことを特徴としている。
【0017】第1の目的を達成するために、請求項4に
記載の本発明のコネクタのスペーサは、請求項2または
請求項3に記載のコネクタのスペーサにおいて、前記間
隔縮小手段は、前記一方の係止片と抜け防止片とのうち
少なくとも一方から、これらの一方の係止片と抜け防止
片とが互いに近づく方向に突出した突起であることを特
徴としている。
【0018】前述した第1の目的にくわえ、第2の目的
を達成するために、請求項5に記載の本発明のコネクタ
のスペーサは、請求項4に記載のコネクタのスペーサに
おいて、収容する端子金具の数が互いに異なる複数の品
番のコネクタハウジングがあるとともに、装着されるコ
ネクタハウジングの品番が異なると前記突起の前記コネ
クタハウジングへの装着方向に交差する方向の幅が互い
に異なることを特徴としている。
【0019】第1の目的と第2の目的との双方を達成す
るために、請求項6に記載の本発明のコネクタのスペー
サは、請求項5に記載のコネクタのスペーサにおいて、
取り付けられるコネクタハウジングが収容する端子金具
が増加するのにしたがって、前記突起の幅が小さくなる
ことを特徴としている。
【0020】請求項1に記載した本発明のコネクタのス
ペーサによれば、一方の係止片の端部から面部に向かっ
て一方の係止片を切り欠いた切欠き部を備えている。こ
のため、一つのスペーサの他方の係止片が、他のスペー
サの一方の係止片と抜け防止片との間に侵入しにくくな
る。
【0021】請求項2に記載した本発明のコネクタのス
ペーサによれば、一方の係止片と抜け防止片との間隔
を、他方の係止片の厚みより小さくする間隔縮小手段を
備えている。このため、一つのスペーサの他方の係止片
が、他のスペーサの一方の係止片と抜け防止片との間に
侵入できない。したがって、これらのスペーサが、互い
に絡み合うことを防止できる。
【0022】請求項3に記載した本発明のコネクタのス
ペーサによれば、一方の係止片の端部から面部に向かっ
て一方の係止片を切り欠いた切欠き部を備えている。一
方の係止片と抜け防止片との間隔を、他方の係止片の厚
みより小さくする間隔縮小手段を備えている。
【0023】このため、一つのスペーサの他方の係止片
が、他のスペーサの一方の係止片と抜け防止片との間に
侵入できない。したがって、これらのスペーサが、互い
に絡み合うことを防止できる。また、一つのスペーサの
他方の係止片が、他のスペーサの一方の係止片と抜け防
止片との間に侵入した場合でも、切欠き部が設けられて
いるので、これらのスペーサは容易に分離可能となる。
【0024】請求項4に記載した本発明のコネクタのス
ペーサによれば、間隔縮小手段が一方の係止片と抜け防
止片とのうち少なくとも一方から突出した突起である。
このため、一方の係止片と抜け防止片との間隔が、他方
の係止片の厚みより確実に小さくなる。このため、一つ
のスペーサの他方の係止片が、他のスペーサの一方の係
止片と抜け防止片との間に侵入できない。したがって、
これらのスペーサが、互いに絡み合うことをより確実に
防止できる。
【0025】請求項5に記載した本発明のコネクタのス
ペーサによれば、コネクタハウジングへの装着方向に交
差する方向の突起の幅が品番ごとに異なる。このため、
誤った品番のコネクタハウジングに装着されることを防
止できる。
【0026】また、突起によって一方の係止片と抜け防
止片との間隔が、他方の係止片の厚みより小さくなって
いる。このため、一つのスペーサの他方の係止片が、他
のスペーサの一方の係止片と抜け防止片との間に侵入で
きない。したがって、これらのスペーサが、互いに絡み
合うことをより確実に防止できる。
【0027】請求項6に記載した本発明のコネクタのス
ペーサによれば、取り付けられるコネクタハウジングが
収容する端子金具が増加するにしたがって、突起の幅が
小さくなる。このため、収容する端子金具の少ないコネ
クタハウジングに取り付けられるスペーサの突起の幅
が、収容する端子金具の多いコネクタハウジングに取り
付けられるスペーサの突起の幅より大きい。したがっ
て、コネクタハウジングへの装着方向に交差する方向の
突起の幅が品番ごとに異なる。
【0028】このため、コネクタハウジングに装着され
るべき品番のスペーサの突起の外形に沿った孔を設けて
おくことによって、スペーサを取り付けられるべきコネ
クタハウジングより収容する端子金具が多いコネクタハ
ウジングに装着されることを防止できる。したがって、
誤った品番のコネクタハウジングに装着されることを防
止できる。
【0029】なお、本発明では、例えば端子金具を二つ
収容するコネクタハウジングに取り付けられるスペーサ
の突起の幅を、端子金具を四つ収容するコネクタハウジ
ングに取り付けられるスペーサの突起の幅より大きくす
ることが望ましい。端子金具を四つ収容するコネクタハ
ウジングに取り付けられるスペーサの突起の幅を、端子
金具を八つ収容するコネクタハウジングに取り付けられ
るスペーサの突起の幅より大きくすることが望ましい。
このように、本発明では、取り付けられるコネクタハウ
ジングが収容する端子金具の数が増加するにしたがっ
て、前記突起の幅を小さくするのが望ましい。
【0030】また、突起によって一方の係止片と抜け防
止片との間隔が、他方の係止片の厚みより小さくなって
いる。このため、一つのスペーサの他方の係止片が、他
のスペーサの一方の係止片と抜け防止片との間に侵入で
きない。したがって、これらのスペーサが、互いに絡み
合うことをより確実に防止できる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態にかかる
コネクタのスペーサを図1ないし図9を参照して説明す
る。本発明の第1の実施形態にかかるコネクタのスペー
サとしてのスペーサ4(図6などに示す)は、図1など
に示すコネクタ1を構成する。図1などに示すコネクタ
1は、自動車などに配索されるワイヤハーネスを構成す
る。コネクタ1は、図1などに示すように、端子金具3
(図2及び図3に示す)と、コネクタハウジング2と、
前記スペーサ4とを備えている。
【0032】端子金具3は、導電性の板金などを折り曲
げて得られる。端子金具3は、ワイヤハーネスを構成す
る電線5(図2及び図3に示す)の端部などに取り付け
られる。端子金具3は、電線5の芯線と電気的に接続さ
れる。コネクタハウジング2は、合成樹脂からなる。コ
ネクタハウジング2は、本体部10と、筒状の筒部11
と、を備えている。
【0033】本体部10は、箱状に形成されている。本
体部10は、電線5の端部などが取り付けられた端子金
具3を収容する。本体部10は、互いに並設された端子
収容室12を複数備えている。端子収容室12は、それ
ぞれ、直線状に延びており、前述した端子金具3を収容
する。本実施形態では、コネクタハウジング2は、端子
金具3を二つ収容する。
【0034】本体部10の外面10aには、一対の第1
の溝13と、一対の第2の溝14とが、設けられてい
る。これらの溝13,14は、それぞれ、外面10aか
ら凹に形成されている。また、これらの溝13,14
は、本体部10内に収容する端子金具3の長手方向に沿
って延びている。これらの溝13,14は、それぞれ、
図1中上側と下側に位置する本体部10の外面10aに
一つずつ設けられている。第1の溝13は、第2の溝1
4より後述する孔24寄りに配されている。
【0035】また、本体部10の後述する孔24と相対
する外面10aには、通し孔15が開口している。通し
孔15は、本体部10の外側と内側とを連通している。
通し孔15は、板部通し部15aと、しきり片通し部1
5bと、突起通し部15cと、を備えている。板部通し
部15aと、しきり片通し部15bと、突起通し部15
cとは互いに連通している。板部通し部15aは、スペ
ーサ4の後述する抜け防止片32の板部32aの外形に
沿っている。しきり片通し部15bは、スペーサ4の後
述する抜け防止片32のしきり片32bの外形に沿って
いる。突起通し部15cは、スペーサ4の後述する抜け
防止片32の突起32cの外形に沿っている。
【0036】筒部11は、本体部10の外縁に連なる周
壁20a,20b,20c,20dを複数備えて、箱状
(筒状)に形成されている。なお、周壁20a,20
b,20c,20dは、本明細書に記した外壁をなして
いる。即ち、筒部11は、本体部10に連なっている。
筒部11は、内側に本体部10を収容している。周壁2
0a,20b,20c,20dの図1中手前側に位置す
る縁部は、図示しない相手側のコネクタハウジングを受
け入れるための開口部21を形成している。また、開口
部21内に相手側のコネクタハウジングが侵入すると、
前記本体部10は、前記相手側のコネクタハウジング内
に侵入する。
【0037】筒部11の図1中上側に位置する一つの周
壁20aには、ロックアーム22と、解除アーム23と
が取り付けられている。ロックアーム22と解除アーム
23とは、周壁20aに一体に形成されている。ロック
アーム22は、相手側のコネクタハウジングの図示しな
いロック突起に係合可能である。解除アーム23は、端
部23aを図1中下側に押されることによって、ロック
突起に係合したロックアーム22を弾性変形させて、該
ロックアーム22のロック突起への係合を解除する。
【0038】また、筒部11の図1中手前側に位置する
他の周壁20bには、孔24が設けられている。即ち、
コネクタ1は孔24を備えている。孔24は、周壁20
bを貫通しており、筒部11の内外を連通している。孔
24は、図1ないし図3に示すように、スペーサ収容部
25と、該スペーサ収容部25と連通する連通部26
と、を備えている。スペーサ収容部25は、直線状の内
縁部25a,25b,25c,25dを四つ備えて、平
面形状が略矩形状に形成されている。スペーサ収容部2
5は、平面形状がスペーサ4の後述する面部30と同形
状である。スペーサ収容部25は、スペーサ4の面部3
0の平面形状に沿っている。
【0039】連通部26は、スペーサ収容部25の一つ
の内縁部25bに位置する周壁20bの母材を切り欠い
ている。こうして、連通部26は、スペーサ収容部25
の内縁部25bを切り欠いている。図示例では、連通部
26は、四つの内縁部25a,25b,25c,25d
のうち最も開口部21寄りの内縁部25bを切り欠いて
いる。なお、図中には、スペーサ収容部25と連通部2
6との境界即ち内縁部25bを点線で示している。しか
し、実際には、スペーサ収容部25と連通部26とは連
通しており、前述した境界即ち内縁部25bを目視でき
ない。連通部26は、スペーサ収容部25の互いに隣り
合う二つの隅25eに連なっている。連通部26は、ス
ペーサ収容部25の二つの隅25eから離れるのにした
がって、内縁部25bの切欠き量が徐々に増加してい
る。切欠き部25bは、前記隅25eに連なる一対の傾
斜縁27と、一つの連結縁28とを備えている。
【0040】傾斜縁27は、それぞれ、一端が前記隅2
5eに連なっている。傾斜縁27は、それぞれ、前記隅
25eから離れるのにしたがって徐々に開口部21に近
づく方向に傾斜している。一対の傾斜縁27は、スペー
サ収容部25の全ての内縁部25a,25b,25c,
25dと交差している。連結縁28は、一対の傾斜縁2
7の他端を互いに連結している。連結縁28は、スペー
サ収容部25の連通部26が形成された内縁部25bと
平行である。前述したように、孔24は、スペーサ収容
部25と連通部26とを備えて、スペーサ4の面部30
より十分に大きく形成されている。
【0041】スペーサ4は、図6ないし図9に示すよう
に、面部30と、一対の係止片31と、一対の係止爪3
3と、一つの抜け防止片32と、を一体に備えている。
面部30は、略平坦な平板状である。面部30は、平面
形状が矩形状である。面部30は、スペーサ収容部25
を塞ぐ格好で孔24内に、図1中の矢印Hに沿って挿入
される。この矢印Hは、本体部10内に収容される端子
金具3の長手方向に対し交差(直交)している。矢印H
は、スペーサ4のコネクタハウジング2への装着方向で
ある。
【0042】一対の係止片31は、面部30の互いに逆
側に位置する一対の外縁に連なっている。なお、これら
の一対の外縁は、本明細書に記した両縁である。一対の
係止片31は、面部30の外縁から立設している。一対
の係止片31は、面部30の外縁から互いに同方向に延
びている。
【0043】係止爪33は、係止片31の面部30から
最も離れた先端部35に設けられている。なお、先端部
35は、係止片31の面部30から離れた側の端部であ
る。係止爪33は、先端部35から一対の係止片31が
互いに近づく方向に突出している。係止爪33は、第1
の溝13と第2の溝14との双方に係止可能である。係
止爪33は、溝13,14に係止することによって、本
体部10の外面10aに係止する。スペーサ4は、面部
30と一対の係止片31とで、コ字状に形成されてい
る。
【0044】抜け防止片32は、一対の係止片31の相
互間に配されている。抜け防止片32は、一対の係止片
31相互間の中央より図1中下方に位置する一方の係止
片31(以下符号31aで示す)寄りに配されている。
抜け防止片32は、板部32aと、しきり片32bと、
間隔縮小手段としての突起32cと、を一体に備えてい
る。
【0045】板部32aは、板状に形成されているとと
もに、面部30から立設している。板部32a即ち抜け
防止片32は、面部30から一対の係止片31と同方向
に延びている(立設している)。板部32aの長手方向
は、前述した矢印Hと平行である。しきり片32bは、
前記コネクタハウジング2の本体部10内に収容される
端子金具3と同数設けられている。しきり片32bは、
板部32aの長手方向に沿って等間隔に並べられてい
る。しきり片32bは、板部32aから図1中上側に位
置する他方の係止片31(以下符号31bで示す)に向
かって立設している。突起32cは、板部32aから一
方の係止片31aに向かって突出している。突起32c
の板部32aから離れた側の端面32dは、前記矢印H
に沿って平坦である。
【0046】抜け防止片32は、通し孔15を通って、
本体部10内に侵入可能である。板部32aが板部通し
部15a内を通り、しきり片32bがしきり片通し部1
5b内を通り、突起32cが突起通し部15c内を通
る。抜け防止片32は、通し孔15を通って、本体部1
0内に侵入すると、本体部10内に収容された端子金具
3が、本体部10から抜け出ることを防止可能である。
【0047】また、前述したスペーサ4は、切欠き部3
6を備えている。切欠き部36は、一方の係止片31a
の先端部35から面部30に向かって、該一方の係止片
31aを構成する母材を切り欠いている。即ち、切欠き
部36は、先端部35から面部30に向かって一方の係
止片31aの一部を切り欠いている。切欠き部36は、
一方の係止片31aと抜け防止片32とが相対する方向
に沿って、図9に示すように、突起32cと相対してい
る。切欠き部36は、図8に示すように、平面形状が矩
形状に形成されている。
【0048】さらに、前述したスペーサ4では、一方の
係止片31aと突起32cの端面32dとの間隔T1
は、一対の係止片31a,31bが互いに相対する方向
に沿った他方の係止片31bの厚みT2より小さい。な
お、前記間隔T1は、一方の係止片31aと抜け防止片
32との間隔をなしている。また、図7に示すように、
一方の係止片31aと抜け防止片32とが相対する方向
に沿って、一方の係止片31aに設けられた係止爪33
と抜け防止片32の板部32aとが重なっている。ま
た、前記突起32cは、端子金具3の長手方向に沿った
幅W1に形成されている。なお、この幅W1は、突起3
2cのスペーサ4のコネクタハウジング2への装着方向
に交差する方向の幅である。さらに、一方の係止片31
aから突出した係止爪33と抜け防止片32との間隔T
3(図7に示す)は、他方の係止片31bの厚みT2よ
り小さい。
【0049】前述した構成のスペーサ4は、周壁20b
と平行な状態で面部30がスペーサ収容部25を塞ぐ格
好で、孔24内に矢印Hに沿って挿入される。そして、
一対の係止片31それぞれの係止爪33が、第1の溝1
3に係止する。係止爪33が第1の溝13に係止した状
態では、抜け防止片32即ちスペーサ4は、本体部10
内に端子金具3が侵入することを許容する。なお、係止
爪33が第1の溝13に係止した位置(図4に示す)
を、許容位置と呼ぶ。
【0050】面部30が本体部10に向かって即ちコネ
クタハウジング2の奥に向かって押されると、係止爪3
3が、第2の溝14に係止する。係止爪33が第2の溝
14に係止した状態では、抜け防止片32即ちスペーサ
4は、本体部10内に収容した端子金具3が該本体部1
0から抜け出ることを防止する。なお、係止爪33が第
2の溝14に係止した位置(図5に示す)を、抜け防止
位置と呼ぶ。こうして、スペーサ4は、前述した許容位
置と抜け防止位置とに亘って、変位自在となっている。
【0051】前述した構成のコネクタ1は、以下のよう
に組み立てられる。コネクタハウジング2の孔24内に
スペーサ4が挿入される。そして、該スペーサ4は、許
容位置に保たれる。そして、本体部10内に端子金具3
が挿入される。コネクタハウジング2に前記端子金具3
などが取り付けられる。その後、作業員の指先などによ
って、孔24を通して面部30を本体部10即ちコネク
タハウジング2の奥に向かって押す。
【0052】そして、スペーサ4を前述した抜け防止位
置に変位させる。端子金具3のコネクタハウジング2か
らの脱落が防止されるとともに、係止爪33が第2の溝
14に係止してスペーサ4のコネクタハウジング2から
の脱落が防止される。こうして、前述した構成のコネク
タ1が組み立てられる。
【0053】本実施形態によれば、一方の係止片31a
の先端部35から面部30に向かって一方の係止片31
aを切り欠いた切欠き部36を備えている。突起32c
が、一方の係止片31aと抜け防止片32との間隔T1
を、他方の係止片31bの厚みT2より小さくしてい
る。さらに、一方の係止片31aから突出した係止爪3
3と抜け防止片32との間隔T3を、他方の係止片31
bの厚みT2より小さくしている。このため、一つのス
ペーサ4の他方の係止片31bが、他のスペーサ4の一
方の係止片31aと抜け防止片32との間に侵入できな
い。したがって、これらのスペーサ4が、互いに絡み合
うことを防止できる。
【0054】また、一つのスペーサ4の他方の係止片3
1bが、他のスペーサ4の一方の係止片31aと抜け防
止片32との間に侵入した場合でも、切欠き部36が設
けられているので、これらのスペーサ4は容易に分離可
能となる。したがって、スペーサ4をコネクタハウジン
グ2に取り付ける際にかかる所要時間を抑制でき、コネ
クタ1を容易に組み立てることができる。
【0055】さらに、孔24が、スペーサ収容部25と
連通部26とを備えて、スペーサ4の面部30より大き
く形成されている。このため、孔24を通して、スペー
サ4の面部30をコネクタハウジング2の奥に向かって
押し込み易くなる。したがって、コネクタ1は、組み立
て易くなる。
【0056】スぺーサ収容部25の二つの隅25eから
離れるのにしたがって、連通部26の内縁部25bの切
欠き量が徐々に増加している。連通部26がスぺーサ収
容部25の全ての内縁部25a,25b,25c,25
dに対し交差する傾斜縁27を二つ備えている。このた
め、孔24は、スペーサ4の面部30より確実に大きく
なる。このため、孔24を通して、スペーサ4の面部3
0をコネクタハウジング2の奥に向かって、より確実に
押し込み易くなる。したがって、コネクタ1は、より確
実に組み立て易くなる。
【0057】また、スぺーサ収容部25の二つの隅25
eから離れるのにしたがって、連通部26の内縁部25
bの切欠き量が徐々に増加している。また、傾斜縁27
が、スペーサ収容部25の内縁部25a,25b,25
c,25dに交差している。このため、図1中の上下方
向にコネクタ1を圧縮しても、スペーサ収容部25の隅
25eなどからコネクタハウジング2が破損することを
防止できる。したがって、コネクタハウジング2の機械
的な強度が低下することを防止できる。
【0058】さらに、本体部10の外面10aに溝1
3,14を設け、スペーサ4の係止片31a,31bに
係止爪33を設けている。係止爪33を溝13,14に
係止させて、スペーサ4を本体部10即ちコネクタハウ
ジング2に取り付けている。このため、係止片31a,
31bに溝を設け、外面10aに突起を設ける場合に比
較して、スペーサ4の係止片31a,31bを薄くでき
る。したがって、スペーサ4の小型化を図ることが可能
となり、コネクタ1の小型化を図ることが可能となる。
【0059】次に本発明の第2の実施形態にかかるコネ
クタのスペーサを図10ないし図15を参照して説明す
る。なお、前述した第1の実施形態と同一部分には同一
符号を付して説明を省略する。本実施形態のコネクタの
スペーサとしてのスペーサ4a(図12に示す)は、図
10に示すコネクタ1aを構成する。図10に示された
コネクタ1aは、前述した第1の実施形態のコネクタ1
と品番が異なるコネクタである。このため、コネクタハ
ウジング2aと前記スペーサ4aも、前述した第1の実
施形態とは品番の異なるものである。
【0060】本実施形態のコネクタ1aは、図10に示
すように、コネクタハウジング2aと、端子金具(図1
1に示す)3と、前記スペーサ4aと、を備えている。
コネクタハウジング2aは、端子金具3を四つ収容す
る。また、スペーサ4aは、図12ないし図15に示す
ように、面部30と、一対の係止片31と、一対の係止
爪33と、一つの抜け防止片32と、を一体に備えてい
る。
【0061】本実施形態では、抜け防止片32が、前述
した第1の実施形態より長い。また、しきり片32bが
四つ設けられている。さらに、突起32cの端子金具3
の長手方向に沿った幅W2は、前述した第1の実施形態
の突起32cの幅W1より小さい。
【0062】本実施形態によれば、突起32cによって
一方の係止片31aと抜け防止片32との間隔T1が、
他方の係止片31bの厚みT2より小さくなっている。
一方の係止片31aから突出した係止爪33と抜け防止
片32との間隔T3が、他方の係止片31bの厚みT2
より小さくなっている。さらに、切欠き部36を備えて
いる。このため、一つのスペーサ4aの他方の係止片3
1bが、他のスペーサ4aの一方の係止片31aと抜け
防止片32との間に侵入することができない。したがっ
て、これらのスペーサ4aが、互いに絡み合うことをよ
り確実に防止できる。したがって、スペーサ4aをコネ
クタハウジング2aに取り付ける際にかかる所要時間を
抑制でき、コネクタ1aを容易に組み立てることができ
る。
【0063】また、本発明では、品番の異なるスペーサ
4,4aの突起32cの矢印Hに対し交差する方向の幅
W1,W2が、互いに異なる。さらに、収容する端子金
具3が増えると、前記突起32cの幅が小さくなる。
【0064】本発明によれば、コネクタハウジング2,
2aへの装着方向に交差する方向の突起32cの幅W
1,W2が品番ごとに異なる。収容する端子金具3の数
の少ないコネクタハウジング2に取り付けられるスペー
サ4の突起32cの幅W1が、収容する端子金具3の数
の多いコネクタハウジング2aに取り付けられるスペー
サ4aの突起32cの幅W2より大きい。
【0065】このため、コネクタハウジング2,2aに
装着する品番のスペーサ4,4aの突起32cなどの外
形に沿った通し孔15を設けておくことによって、スペ
ーサ4を取り付けられるべきコネクタハウジング2より
収容する端子金具3の多いコネクタハウジング2aに装
着されることを防止できる。したがって、コネクタハウ
ジング2,2aへの装着方向に交差する方向の突起32
cの幅W1,W2が品番ごとに異なる。このため、スペ
ーサ4は、誤った品番のコネクタハウジング2aに装着
されることを防止できる。本発明では、取り付けられる
コネクタハウジング2,2aが収容する端子金具3が増
加するにしたがって、スペーサ4,4aの突起32cの
幅W1,W2を小さくするのが望ましい。
【0066】また、前述した実施形態では、抜け防止片
32から突起32cを突出させている。しかしながら本
発明では、一方の係止片31aから突起32cを突出さ
せても良い。一方の係止片31aと抜け防止片32との
双方から突起32cを突出させても良い。要するに、本
発明では、一方の係止片31aと抜け防止片32との少
なくとも一方から、一方の係止片31aと抜け防止片3
2とが互いに近づく方向に突起32cを突出させれば良
い。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
本発明は、一方の係止片の端部から面部に向かって一方
の係止片を切り欠いた切欠き部を備えている。このた
め、一つのスペーサの他方の係止片が、他のスペーサの
一方の係止片と抜け防止片との間に侵入しても、これら
のスペーサは容易に分離可能となる。したがって、スペ
ーサをコネクタハウジングに取り付ける際にかかる所要
時間を抑制でき、コネクタを容易に組み立てることがで
きる。
【0068】請求項2に記載の本発明は、一方の係止片
と抜け防止片との間隔を他方の係止片の厚みより小さく
する間隔縮小手段を備えている。このため、一つのスペ
ーサの他方の係止片が、他のスペーサの一方の係止片と
抜け防止片との間に侵入できない。したがって、これら
のスペーサが、互いに絡み合うことを防止できる。した
がって、スペーサをコネクタハウジングに取り付ける際
にかかる所要時間を抑制でき、コネクタを容易に組み立
てることができる。
【0069】請求項3に記載の本発明は、一方の係止片
の端部から面部に向かって一方の係止片を切り欠いた切
欠き部を備えている。一方の係止片と抜け防止片との間
隔を、他方の係止片の厚みより小さくする間隔縮小手段
を備えている。このため、一つのスペーサの他方の係止
片が、他のスペーサの一方の係止片と抜け防止片との間
に侵入できない。したがって、これらのスペーサが、互
いに絡み合うことを防止できる。
【0070】また、一つのスペーサの他方の係止片が、
他のスペーサの一方の係止片と抜け防止片との間に侵入
した場合でも、切欠き部が設けられているので、これら
のスペーサは容易に分離可能となる。したがって、スペ
ーサをコネクタハウジングに取り付ける際にかかる所要
時間を抑制でき、コネクタを容易に組み立てることがで
きる。
【0071】請求項4に記載の本発明は、間隔縮小手段
が一方の係止片と抜け防止片とのうち少なくとも一方か
ら突出した突起である。このため、一方の係止片と抜け
防止片との間隔が、他方の係止片の厚みより確実に小さ
くなる。このため、一つのスペーサの他方の係止片が、
他のスペーサの一方の係止片と抜け防止片との間に侵入
できない。したがって、これらのスペーサが、互いに絡
み合うことをより確実に防止できる。したがって、スペ
ーサをコネクタハウジングに取り付ける際にかかる所要
時間を抑制でき、コネクタを容易に組み立てることがで
きる。
【0072】請求項5に記載の本発明は、コネクタハウ
ジングへの装着方向に交差する方向の突起の幅が品番ご
とに異なる。このため、誤った品番のコネクタハウジン
グに装着されることを防止できる。
【0073】また、突起によって一方の係止片と抜け防
止片との間隔が、他方の係止片の厚みより小さくなって
いる。このため、一つのスペーサの他方の係止片が、他
のスペーサの一方の係止片と抜け防止片との間に侵入で
きない。したがって、これらのスペーサが、互いに絡み
合うことをより確実に防止できる。したがって、スペー
サをコネクタハウジングに取り付ける際にかかる所要時
間を抑制でき、コネクタを容易に組み立てることができ
る。
【0074】請求項6に記載の本発明は、収容する端子
金具の少ないコネクタハウジングに取り付けられるスペ
ーサの突起の幅が、収容する端子金具の多いコネクタハ
ウジングに取り付けられるスペーサの突起の幅より大き
い。したがって、コネクタハウジングへの装着方向に交
差する方向の突起の幅が品番ごとに異なる。
【0075】このため、コネクタハウジングに装着され
るべき品番のスペーサの突起の外形に沿った孔を設けて
おくことによって、取り付けられるべきコネクタハウジ
ングより収容する端子金具が多いコネクタハウジングに
装着されることを防止できる。したがって、誤った品番
のコネクタハウジングに装着されることを防止できる。
本発明では、取り付けられるコネクタハウジングが収容
する端子金具の数が増加するにしたがって、前記突起の
幅を小さくするのが望ましい。
【0076】また、突起によって一方の係止片と抜け防
止片との間隔が、他方の係止片の厚みより小さくなって
いる。このため、一つのスペーサの他方の係止片が、他
のスペーサの一方の係止片と抜け防止片との間に侵入で
きない。したがって、これらのスペーサが、互いに絡み
合うことをより確実に防止できる。したがって、スペー
サをコネクタハウジングに取り付ける際にかかる所要時
間を抑制でき、コネクタを容易に組み立てることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるスペーサを備
えたコネクタを分解して示す斜視図である。
【図2】図1に示されたコネクタのコネクタハウジング
の側面図である。
【図3】図1に示されたコネクタの側面図である。
【図4】図1に示されたスペーサを許容位置に位置させ
た状態を示すコネクタの正面図である。
【図5】図1に示されたスペーサを抜け防止位置に位置
させた状態を示すコネクタの正面図である。
【図6】図1に示されたスペーサの正面図である。
【図7】図6中の矢印VII方向からみたスペーサの側
面図である。
【図8】図6中の矢印VIII方向からみたスペーサの
平面図である。
【図9】図6中のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態にかかるスペーサを
備えたコネクタを分解して示す斜視図である。
【図11】図10に示されたコネクタのコネクタハウジ
ングの側面図である。
【図12】図10に示されたスペーサの正面図である。
【図13】図12中の矢印XIII方向からみたスペー
サの側面図である。
【図14】図12中の矢印XIV方向からみたスペーサ
の平面図である。
【図15】図12中のXV−XV線に沿う断面図であ
る。
【符号の説明】
1,1a コネクタ 2,2a コネクタハウジング 3 端子金具 4,4a スペーサ 10 本体部 10a 外面 20a,20b,20c,20d 周壁(外壁) 30 面部 31 係止片 31a 一方の係止片 31b 他方の係止片 32 抜け防止片 32c 突起(間隔縮小手段) 33 係止爪 35 先端部(面部から離れた側の端部) 36 切欠き部 T1 一方の係止片と突起の端面との間隔(一方の係止
片と抜け防止片との間隔) T2 他方の係止片の厚み H スペーサのコネクタハウジングへの装着方向 W1,W2 突起の幅
フロントページの続き (72)発明者 杉江 直人 静岡県榛原郡榛原町布引原206−1 矢崎 部品株式会社内 Fターム(参考) 5E087 EE11 FF13 GG26 MM06 QQ04 RR25 RR26 RR36 RR47

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子金具を収容するコネクタハウジング
    の本体部に取り付けられて、前記端子金具が前記本体部
    から抜け出ることを防止するコネクタのスペーサにおい
    て、 前記本体部に取り付けられると前記コネクタハウジング
    の外壁と平行になる面部と、 前記面部の互いに逆側に位置する両縁から互いに同方向
    に立設した一対の係止片と、 一対の係止片それぞれの前記面部から離れた側の端部に
    設けられかつ前記本体部の外面に係止可能な係止爪と、 一対の係止片相互間の中央より一方の係止片寄りに設け
    られかつ前記面部から前記一対の係止片と同方向に立設
    しているとともに前記係止爪が前記本体部の外面に係止
    すると前記本体部内に侵入して該本体部内から端子金具
    が抜け出ることを防止可能な抜け防止片と、 前記一方の係止片の前記端部から前記面部に向かって前
    記一方の係止片の一部を切り欠いた切欠き部と、 を備えたことを特徴とするコネクタのスペーサ。
  2. 【請求項2】 端子金具を収容するコネクタハウジング
    の本体部に取り付けられて、前記端子金具が前記本体部
    から抜け出ることを防止するコネクタのスペーサにおい
    て、 前記本体部に取り付けられると前記コネクタハウジング
    の外壁と平行になる面部と、 前記面部の互いに逆側に位置する両縁から互いに同方向
    に立設した一対の係止片と、 一対の係止片それぞれの前記面部から離れた側の端部に
    設けられかつ前記本体部の外面に係止可能な係止爪と、 一対の係止片相互間の中央より一方の係止片寄りに設け
    られかつ前記面部から前記一対の係止片と同方向に立設
    しているとともに前記係止爪が前記本体部の外面に係止
    すると前記本体部内に侵入して該本体部内から端子金具
    が抜け出ることを防止可能な抜け防止片と、 前記一方の係止片と前記抜け防止片との間隔を、他方の
    係止片の厚みより小さくする間隔縮小手段と、 を備えたことを特徴とするコネクタのスペーサ。
  3. 【請求項3】 端子金具を収容するコネクタハウジング
    の本体部に取り付けられて、前記端子金具が前記本体部
    から抜け出ることを防止するコネクタのスペーサにおい
    て、 前記本体部に取り付けられると前記コネクタハウジング
    の外壁と平行になる面部と、 前記面部の互いに逆側に位置する両縁から互いに同方向
    に立設した一対の係止片と、 一対の係止片それぞれの前記面部から離れた側の端部に
    設けられかつ前記本体部の外面に係止可能な係止爪と、 一対の係止片相互間の中央より一方の係止片寄りに設け
    られかつ前記面部から前記一対の係止片と同方向に立設
    しているとともに前記係止爪が前記本体部の外面に係止
    すると前記本体部内に侵入して該本体部内から端子金具
    が抜け出ることを防止可能な抜け防止片と、 前記一方の係止片の前記端部から前記面部に向かって前
    記一方の係止片の一部を切り欠いた切欠き部と、 前記一方の係止片と前記抜け防止片との間隔を、他方の
    係止片の厚みより小さくする間隔縮小手段と、 を備えたことを特徴とするコネクタのスペーサ。
  4. 【請求項4】 前記間隔縮小手段は、前記一方の係止片
    と抜け防止片とのうち少なくとも一方から、これらの一
    方の係止片と抜け防止片とが互いに近づく方向に突出し
    た突起であることを特徴とする請求項2または請求項3
    記載のコネクタのスペーサ。
  5. 【請求項5】 収容する端子金具の数が互いに異なる複
    数の品番のコネクタハウジングがあるとともに、 装着されるコネクタハウジングの品番が異なると前記突
    起の前記コネクタハウジングへの装着方向に交差する方
    向の幅が互いに異なることを特徴とする請求項4記載の
    コネクタのスペーサ。
  6. 【請求項6】 取り付けられるコネクタハウジングが収
    容する端子金具が増加するのにしたがって、前記突起の
    幅が小さくなることを特徴とする請求項5記載のコネク
    タのスペーサ。
JP2001306352A 2001-10-02 2001-10-02 コネクタのスペーサ Expired - Fee Related JP3887198B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001306352A JP3887198B2 (ja) 2001-10-02 2001-10-02 コネクタのスペーサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001306352A JP3887198B2 (ja) 2001-10-02 2001-10-02 コネクタのスペーサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003115347A true JP2003115347A (ja) 2003-04-18
JP3887198B2 JP3887198B2 (ja) 2007-02-28

Family

ID=19126003

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001306352A Expired - Fee Related JP3887198B2 (ja) 2001-10-02 2001-10-02 コネクタのスペーサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3887198B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009143531A (ja) * 2007-09-14 2009-07-02 Yazaki Corp 車載用室内照明装置
JP2011134567A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Tyco Electronics Japan Kk 電気コネクタ
JP2011165562A (ja) * 2010-02-12 2011-08-25 Aimmet Industrial Co Ltd コネクタ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009143531A (ja) * 2007-09-14 2009-07-02 Yazaki Corp 車載用室内照明装置
JP2011134567A (ja) * 2009-12-24 2011-07-07 Tyco Electronics Japan Kk 電気コネクタ
JP2011165562A (ja) * 2010-02-12 2011-08-25 Aimmet Industrial Co Ltd コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3887198B2 (ja) 2007-02-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6074289B2 (ja) 雌コネクタ及びカードエッジコネクタ
JP4665674B2 (ja) コネクタ
US20030036302A1 (en) Connector and connector housing
JP2000286005A (ja) 圧接ジョイントコネクタ
JP6909138B2 (ja) 電気コネクタ
WO2006134690A1 (ja) 電気接続箱
US6129574A (en) Connector having a construction for preventing an erroneous assembling of a connector housing and a cover
JP4162214B2 (ja) 電気コネクタ組立体
JP3607241B2 (ja) 電気コネクタ
JP2003115347A (ja) コネクタのスペーサ
JP3601345B2 (ja) 端子装置
JP3330506B2 (ja) コネクタ
JP3341820B2 (ja) 合体式コネクタ
TWI232621B (en) Electrical connector attached with a lock
JP3494839B2 (ja) 圧接コネクタの端子係止構造
JP5217974B2 (ja) コネクタ
JP2003059584A (ja) コネクタとコネクタハウジング
JP2002305829A (ja) 電気接続箱とコネクタハウジングとの固定構造
JPH0747805Y2 (ja) プリント配線基板用端子装置
JP3745976B2 (ja) 端子台
JP2003115346A (ja) コネクタ
JP4436011B2 (ja) Fpc接続用シールド機能付きプラグコネクタ及びfpc接続用シールド機能付きプラグコネクタのfpc嵌合方法
JP3596427B2 (ja) 防水コネクタ
JP3976689B2 (ja) コネクタ
JP3126066U (ja) レセプタクル型コネクタプラグ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060821

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3887198

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101201

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111201

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121201

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131201

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees