JP6909138B2 - 電気コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、端子が配列されたブレードをハウジング半体の対で保持して形成された接続ユニットを有し、複数の接続ユニットを連結して形成される電気コネクタに関する。
この種の接続ユニットで形成される電気コネクタでは、対をなすハウジング半体を接合して形成されるハウジングは、いずれのハウジング半体でも相手コネクタ等の相手接続体との接続方向で開口されていて、それぞれの開口で相手接続体を受け入れるようになっている。その結果、それぞれの相手接続体が端子の対応端部で接触できる。
上記接続ユニットのハウジングは、ブレードを保持可能な形態とする関係で、一方のハウジング半体へブレードを挿入するとともに、該ブレードの突出部分を他方のハウジング半体へ挿入することで、両ハウジング半体で該ブレードを保持できるように、ハウジングを一対のハウジング半体として分割形成していた。かかる接続ユニットでは、例えば特許文献1に見られるように、対をなすハウジング半体(特許文献1では上保持体そして下保持体)同士が分離しないように、ブレード(接続ブレード)に設けられたシールド板に接続方向の二位置でランス状の係止突片を設け、一方の位置の係止突片が一方のハウジング半体と係止し合い、他方の位置の係止突片が他方のハウジング半体と係合し合うことで、両方のハウジング半体でブレードを保持していた。特許文献1では、その図1で、ハウジング(絶縁保持体)をなす両方のハウジング半体(上保持体そして下保持体)の正面の上部そして下部に係止窓部が配列形成されていて、該ハウジング半体内に挿入されたブレードに設けられた係止突片が上記係止窓部に進入してハウジング半体との係止を可能としている。
上記接続ユニットは複数が連結されていて一つの電気コネクタを形成している。複数の接続ユニットは係止突起を有する連結部材(図示せず)で連結されている。特許文献1では、複数の接続ユニットのそれぞれに、対をなす両方のハウジング半体の接合部分の側面(上記正面に直角な面)に窓部が形成されているとともに、両方のハウジング半体の窓部の位置の内側で連結部材を収める内溝が形成されていて、上記窓部から適宜工具部材を挿入することで該内溝に収められた連結部材の係止突起を変形させることにより該係止突起をそれぞれのハウジングの対応部に係止させて、複数の接続ユニット同士を上記連結方向で分離しないように連結していた。
かくして、対をなす二つのハウジング半体はブレードにより互いに分離しないよう保持されてブレードとともに一つの接続体ユニットを形成し、複数の接続体ユニットが連結部材により連結されて一つの電気コネクタを形成することとなる。
特開2016−152145
しかしながら、特許文献1のコネクタにあっては、一つの接続ユニットを形成するハウジング半体の対をブレードに設けられたシールド板の係止突片により係止して結合することで一体化して接続ユニットを形成し、かかる複数の接続ユニットを連結部材により連結して一つの電気コネクタとしているので、一つのコネクタを得るためには、ブレードの係止片そして連結部材の二種の結合手段を要し、しかもブレードに設けられたシールド板の係止突片は接続ユニットの正面、そして連結部材は接続ユニットの側面の異なる二位置に設けられているので、コネクタとしての内部構造が複雑となるのに加え、組立作業も面倒になっていた。
さらには、ハウジング半体はシールド板の係止突片を係止させるための数多くの係止窓部が上記ハウジング半体の幅方向に分布形成されていたので、ハウジング半体の強度が低下するという問題もあった。
本発明は、かかる事情に鑑み、接続ユニットの側面の部位のみで、対をなすハウジング半体の係止そして複数の接続ユニットの連結を可能とし、コネクタの内部構造を簡単そして組立作業を容易とする電気コネクタを提供することを課題とする。
本発明に係る電気コネクタは、相手接続体との接続方向に延びる複数の端子を配列保持するブレードが該接続方向で分割されたハウジング半体の対で保持されて一つの接続ユニットを形成し、対をなすハウジング半体のそれぞれが上記接続方向で相手接続体と嵌合可能となっており、複数の接続ユニットがブレードの端子配列面に対し直角な連結方向に延びる連結部材により連結されて形成されている。
かかる電気コネクタにおいて、本発明では、連結部材は、対をなす両方のハウジング半体にまたがって位置し上記連結方向で複数の接続ユニットにわたる範囲に延びているとともに、各接続ユニットのそれぞれのハウジング半体に係止する係止部の対を有し、対をなすハウジング半体のそれぞれは、対応する係止部に対し、上記接続方向と連結方向の両方向で係止し合う被係止部を有していることを特徴としている。
本発明では、接続ユニットの側面に位置する連結部材に設けられた係止部が各接続ユニットについて、ハウジング半体の対に対応して設けられ、該係止部がハウジング半体の被係止部に対し接続方向と連結方向の両方向で係止する。したがって、連結部材のみを用いて、対をなすハウジング半体の対に上記連結部材を係止させることにより、接続ユニットを形成しそして複数の接続ユニットを連結することが可能となる。
本発明において、上記連結部材は、金属帯状部材であり、上記係止部が該連結部材の一部を切り起こした係止突片として形成されていて弾性変形を可能としていてもよい。このように、連結部材を金属帯状部材とすることにより、該金属帯状部材の一部を切り起こすだけで上記係止突片(係止部)を形成することができる。
本発明において、上記被係止部は、上記係止突片の突入を許容する被係止凹部を有しており、上記係止突片は、該係止突片の端縁でハウジング半体の上記被係止凹部の内壁面と係止し合うことようになっていてもよい。このような構成では、上記係止突片が上記被係止凹部へ突入した状態で、該係止突片の端縁が上記接続方向および上記連結方向の両方向で上記被係止凹部の内壁面で係止する。
本発明において、上記ハウジング半体は、上記接続ユニットを形成する対のハウジング半体の互いの対向面に開口して上記連結部材を接続方向で該連結部材の中間位置まで挿入可能とする挿入溝が形成され、上記連結部材は、該連結部材が上記挿入溝への挿入過程状態で上記係止突片が弾性変形可能であり、所定位置に達したときに弾性変形量を減少して上記ハウジング半体の上記被係止凹部に突入した状態にあることとしてもよい。
このような構成によれば、電気コネクタの組立過程にて、上記連結部材をそれぞれのハウジング半体の上記挿入溝へ挿入するだけで係止突片を被係止凹部に突入させて該被係止凹部と容易に係止させることができる。
本発明は、以上のように、ブレードを保持するハウジング半体の対を結合して一つの接続ユニットを形成し、複数の接続ユニットを連結して一つの電気コネクタを形成するのに、連結部材のみを用いて上記ハウジング半体同士の結合と複数の接続ユニットの連結とを行えるようにしたので、従来のように、接続ユニットの連結とは別に、ハウジング半体同士の結合だけのためにハウジング半体に係止窓部を形成する必要がなく、その分、ハウジング半体の強度が向上し、さらには、内部構造が簡単となるとともにコネクタの組立の工数が減ってコネクタの組立作業が容易となる。
本発明の実施形態に係る電気コネクタおよびこれに対して上方そして下方から接続される二つの相手コネクタの斜視図であり、嵌合前の状態を示している。 図1の電気コネクタの各部材を分離した状態で示した斜視図である。 (A)は、図1の電気コネクタのブレードを単体で示した斜視図であり、(B)は、該ブレードの断面図であり、コネクタ幅方向に対して直角な面での断面を示している。 (A)は、図1の電気コネクタに設けられた接続ユニットの正面図であり、(B)は該接続ユニットの側面図である。 (A)は、下側ハウジング半体のみの断面図、(B)は、該下側ハウジング半体および二つのブレードの断面図、(C)は、接続ユニットの断面図であり、それぞれコネクタ幅方向に対して直角な面での断面を示している。 (A)〜(C)は、電気コネクタの製造工程を示す図であり、電気コネクタの一部を、連結方向に対して直角な面での断面で示している。
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電気コネクタである中継電気コネクタを相手コネクタとともに示した斜視図であり、コネクタ嵌合前の状態で示している。また、図2は、図1の電気コネクタの各部材を分離した状態で示した斜視図である。本実施形態に係る中継電気コネクタ1(以下、単に「中継コネクタ1」という)は、上下方向(Z軸方向)をコネクタ接続方向として、複数の相手接続体としての相手コネクタ2,3がそれぞれ上方(Z2方向)そして下方(Z1方向)から接続され、両コネクタ同士を中継接続する。該相手コネクタ2,3は、互いに同形状をなしており、それぞれ異なる回路基板(図示せず)に接続される回路基板用電気コネクタである。本実施形態では、図1に見られるように、本実施形態では、一つの回路基板に配された五つの相手コネクタ2と、他の一つの回路基板に配された五つの相手コネクタ3とを、後述する五つの接続ユニット10を有する一つの中継コネクタ1を介して接続する形態について説明する。
図1に示される中継コネクタ1は、相手コネクタ2,3に接続される複数の接続ユニット10と、該複数の接続ユニット10を配列し一括して連結する金属板製の二つの連結部材100(図2参照)とを有している。本実施形態では、接続ユニット10は、複数の相手コネクタ2,3のそれぞれに対応して五つ設けられている。この五つの接続ユニット10は、回路基板の面に対して平行な一方向(図1にてY軸方向)に配列され、連結部材100によって同方向を連結方向として連結されている。
各接続ユニット10は、互いに同形状をなし接続ユニット10の配列方向(Y軸方向)で対称となるように向かい合って配されて対をなす二つのブレード20が後述のハウジング70によって収容され保持されて形成されている(図5(C)参照)。接続ユニット10の上部にてブレード20同士間で上方へ向けて開口する空間は、後述する相手コネクタ2を上方から受け入れるための上側受入部11(図5(C)参照)として形成されている。一方、接続ユニット10の下部にてブレード20同士間で下方へ向けて開口する空間は、後述する相手コネクタ3を下方から受け入れるための下側受入部12(図5(C)参照)として機能する。
図3(A)は、図1の中継コネクタ1のブレード20を単体で示した斜視図であり、図3(B)は、コネクタ幅方向(X軸方向)に対して直角な面(YZ平面)でのブレード20の断面図であり、コネクタ幅方向での端子の位置での断面を示している。図3(A)に見られるように、ブレード20は、コネクタ幅方向に等間隔で配列された複数の端子30と、該複数の端子30を一体モールド成形により一括して保持する樹脂製の基材40と、該基材40の一方の板面側(図3(A),(B)でのY2側であり、後述する「内側」に対応)に取り付けられる内側グランド板50そして他方の板面側(図3(A),(B)でのY1側であり、後述する「外側」に対応)に取り付けられる外側グランド板60とを有している(図3(B)をも参照)。以下、各ブレード20において対をなす二つのブレード20において、互いに対面する面側を「内側」といい、その反対の面側を「外側」という。
図3(A),(B)に見られるように、端子30は、コネクタ嵌合方向、すなわち上下方向に延びる帯片状の金属部材を部分的に屈曲して作られている。該端子30は、基材40の上端から上方に延出する上側弾性腕部31と該基材40の下端から下方へ延出する下側弾性腕部32と、上下方向に延び上側弾性腕部31と該下側弾性腕部32とを連結する連結部33(図3(B)参照)とを有している。本実施形態では、隣接して対をなす二つの端子30は、連結部33の形状が異なる別形状をなしており、連結部33の中間部分同士が、ブレード20の厚み方向(Y軸方向)に見て互いに交差するように斜めに延びている。したがって、図3(B)での上側にて上側弾性腕部31が示されている端子30と同図の下側にて下側弾性腕部32が示されている端子30とは、互いに隣接する別個の端子である。
上側弾性腕部31および下側弾性腕部32は、それぞれ板厚方向に弾性変位可能となっている。該上側弾性腕部31の上端側そして該下側弾性腕部32の下端側には、上記板厚方向(Y軸方向)で内側(Y2側)へ向けて突出するように屈曲した上側接触部31Aそして下側接触部32Aとして形成されており、上側接触部31Aそして下側接触部32Aがそれぞれ相手コネクタ2,3の端子120(後述する「相手端子120」)に弾性接触するようになっている。
基材40は、図3(A),(B)に見られるように、コネクタ幅方向(X軸方向)では端子配列範囲を含む範囲に延びるとともに、上下方向(Z軸方向)では連結部33の範囲にわたって延びた四角板状をなしている。
内側グランド板50は、既述したように、基材40の内側面(図3(A),(B)でのY2側の板面)に位置して設けられている。外側グランド板60は、既述したように、基材40の外側面(図3(A),(B)でのY1側の板面)に位置して設けられている。内側グランド板50および外側グランド板60は、超音波融着により、基材40のそれぞれ対応する板面に接面した状態で基材40に保持される。
ハウジング70は、電気絶縁材で作られており、図1に見られるように、上下方向で分割された上側ハウジング半体80と下側ハウジング半体90とを有している。上側ハウジング半体80と下側ハウジング半体90とは互いに同じ形状をなしている。該ハウジング70は、二つのブレード20の内側面同士が対面した状態で、上側ハウジング半体80で両ブレード20の上半部を、そして下側ハウジング半体90で両ブレード20の下半部を収容し保持している(図5(C)参照)。
以下、図1ないし図6(A)〜(C)等にもとづいて下側ハウジング半体90の構成を説明し、上側ハウジング半体80については、下側ハウジング半体90の各部の符号に「10」を減じた符号を付して(例えば、下側ハウジング半体90の後述の「被係止部93」に対応する上側ハウジング半体80の「被係止部」には符号「83」を付す)、説明を省略する。該下側ハウジング半体90は、図2に見られるように、コネクタ幅方向(X軸方向)に延びる二つの長壁91と接続ユニット10の配列方向(Y軸方向)に延び上記長壁91の端部同士を連結する二つの短壁92と、該短壁92に連結して設けられた被係止部93を有しており、全体として略直方体外形をなしている。また、図5(A)に見られるように、下側ハウジング半体90の上記配列方向での中央位置には、二つの長壁91同士間で上記コネクタ幅方向に延び二つの短壁92の内壁面同士を連結する一つの隔壁94が形成されている。この長壁91、短壁92および隔壁94で囲まれ上下方向に貫通する二つの空間は、それぞれブレード20を収容するためのブレード収容孔部99をなしている。
下側ハウジング半体90のそれぞれの長壁91の上端、すなわち上側ハウジング半体80との対向部分には、コネクタ幅方向で該長壁91に対し部分的に複数の噛合部95,96が設けられている。具体的には、コネクタ幅方向での長壁91の一端側位置に一つの第一噛合部95が、そしてコネクタ幅方向での長壁91の他端側位置に一つの第二噛合部96が設けられている。また、一方の長壁91における第一噛合部95と他方の長壁91の第二噛合部96とがコネクタ幅方向で同位置に設けられ、他方の長壁91における第二噛合部96と他方の長壁91の第一噛合部95とがコネクタ幅方向で同位置に設けられている。換言すると、下側ハウジング半体90を上下方向に見たとき、第一噛合部95同士そして第二噛合部96同士が、下側ハウジング半体90の中心に対して点対称となるように位置している。
第一噛合部95は、図5(A)に見られるように、長壁91の壁厚範囲のうちの外側(図5(A)に示される第一噛合部95に関してはY2側)の範囲で該長壁91の上面から突出した突部として形成されている。該第一噛合部95の下部の内壁面である当接面95Aは、上側ハウジング半体80の第二噛合部86の当接面86Aと、上下方向で重複して位置して接続ユニット10の配列方向(Y軸方向)で対面しており、該当接面86Aに当接可能となっている(図5(C)をも参照)。また、該第一噛合部95の上部には、上記配列方向で内側((図5(A)に示される第一噛合部95に関してはY2側))へ向かうにつれて下方に傾斜する傾斜面95Bが形成されている。該傾斜面95Bは、コネクタの組立時において、上側ハウジング半体90の第二噛合部86を案内するための案内面として機能する。
第二噛合部96は、図5(A)に見られるように、長壁91の壁厚範囲のうちの外側(図5(A)に示される第二噛合部96に関してはY1側)の範囲で該長壁91の上面から没入した凹部として形成されている。該第二噛合部96の内壁面である当接面96Aは、上側ハウジング半体80の第一噛合部85の当接面85Aと、上下方向で重複して位置して上記配列方向(Y軸方向)で対面しており、該当接面85Aに当接可能となっている(図5(C)をも参照)。
被係止部93は、短壁92の外面に沿って延び、該短壁92の下部に連結されている。該被係止部93は、上下方向に延びる二つの縦部93Aと、上記配列方向に延び該二つの縦部93Aの上端部同士を繋ぐ横部93Bとを有しており、コネクタ幅方向に見たときに、全体として逆U字状をなしている(図4(B)参照)。また、該縦部93Aの上半部と横部93Bとで囲まれコネクタ幅方向に貫通した空間は、連結部材100の後述の下側係止突片102の突入を許容する被係止凹部93Cとして形成されている。
被係止凹部93Cの内壁面は、二つの縦部93Aの対向壁面(上記配列方向(Y軸方向)に対して直角な面)と横部93Bの下面で形成されている。図4(B)に見られるように、上記縦部93Aの対向壁面は上記配列方向で係止突片102と係止可能な被係止面93A−1を形成し、上記横部93Bの下面は上下方向で係止突片102と係止可能な被係止面93B−1を形成している。
図2、図4(A)、図6(A)〜(C)に見られるように、短壁92の上部の外面と被係止部93の上部との間には、コネクタ幅方向に対して直角に拡がるスリット状をなす挿入溝としての連結部材収容部97が形成されている。該連結部材収容部97は、上方に開放されるとともに上記配列方向に貫通しており、連結部材100の下部を上方から受け入れて収容するようになっている(図6(A)〜(C)参照)。
また、図2、図4(A)、図6(A)〜(C)に見られるように、下側ハウジング半体90の短壁92の下部には、コネクタ幅方向での両端寄り位置(連結部材収容部97よりも内側位置)で下方へ開口したスリット状をなす端溝部98が形成されている。該端溝部98は、コネクタ嵌合状態にて、後述する相手コネクタ3の連繋部材130の上部を受け入れるようになっている。
連結部材100は、金属板部材の平坦面を維持するようにして該金属板部材を打ち抜くとともに、部分的に屈曲して作られている。図2に見られるように、連結部材100は、接続ユニット10の配列方向(Y軸方向)を長手方向そして上下方向(Z軸方向)を短手方向として延びる帯状部材として形成されている。図2に見られるように、連結部材100は、上記配列方向で接続ユニット10の配列範囲にわたって延びているとともに、上下方向では両方のハウジング半体80,90にまたがる範囲にわたって延び、該接続ユニット10の各側面(X軸方向に対して直角な面)に対面している(図6(C)をも参照)。このようにして連結部材100が接続ユニット10の各側面を覆うことにより良好なシールド効果が得られる。また、本実施形態では、連結部材100は、コネクタ幅方向(X軸方向)に対して直角な板面をもつ板状部材で作られており、コネクタ幅方向での寸法が連結部材100の板厚寸法とほぼ等しいので、中継コネクタ1がコネクタ幅方向で大型化することがない。
連結部材100は、図2に見られるように、上記配列方向(Y軸方向)での各接続ユニット10と対応する位置に、ハウジング半体80,90の被係止部83,93に対して上下方向そして上記配列方向で係止可能な係止部として対をなす上側係止突片101および下側係止突片102が形成されている。以下、両者を区別する必要がないときには「係止突片101,102」と総称する。
係止突片101,102は、上記配列方向でのハウジング半体80,90の被係止凹部83C,93Cと同位置に設けられており、連結部材100の一部を、コネクタ幅方向外方(図6(A)〜(C)に示される連結部材100に関してはY1方向)へ向けて切り起こすことにより作られている。該係止突片101,102は、上下方向に延びコネクタ幅方向で弾性変形可能な片持ち梁状の帯状片で形成されており、互いに上下対称な形状をなしている。具体的には、図2および図6(A)〜(C)に見られるように、上側係止突片101は、連結部材100の上端寄り位置から下方へ向かうにつれてコネクタ幅方向外方へ傾斜して延びるとともに、先端部(下端部)が屈曲されて傾斜することなく下方へ延びている。一方、下側係止突片102は、連結部材100の下端寄り位置から上方へ向かうにつれてコネクタ幅方向外方へ傾斜して延びるとともに、先端部(上端部)が屈曲されて傾斜することなく上方へ延びている。
図4(B)および図6(C)に見られるように、係止突片101,102は、それぞれ対応するハウジング半体80,90の被係止凹部83C,93C内へコネクタ幅方向での内側から突入していて、該被係止凹部83C,93C内に位置している。
図4(B)に見られるように、被係止凹部83C内にて、上側係止突片101の両側の端縁に位置する側端面(Y軸方向に対して直角な面)は、被係止部83の被係止面83A−1と対面しており、該被係止面83A−1に対して上記配列方向で係止可能な係止面101Aとして機能する。また、被係止凹部83C内にて、上側係止突片101の下端縁に位置する下端面(Z軸方向に対して直角な面)は、被係止面83B−1と対面しており、該被係止面83B−1に対して上方から係止可能な係止面101Bとして機能する。
したがって、上側係止突片101の係止面101Aと上側ハウジング半体80の被係止面83A−1とが係止し合うことにより上記配列方向(Y軸方向)での上側ハウジング半体80の移動が規制され、上側係止突片101の係止面101Bと上側ハウジング半体80の被係止面83B−1とが係止し合うことにより上側ハウジング半体80の上方(Z1方向)への移動が規制される。
また、被係止凹部93C内にて、下側係止突片102の両側の端縁に位置する側端面(Y軸方向に対して直角な面)は、被係止面93A−1と対面しており、該被係止面93A−1に対して上記配列方向で係止可能な係止面102Aとして機能する。また、被係止凹部93C内にて、下側係止突片102の上端縁に位置する上端面(Z軸方向に対して直角な面)は、被係止面93B−1と対面しており、該被係止面93B−1に対して下方から係止可能な係止面102Bとして機能する。
したがって、下側係止突片102の係止面102Aと下側ハウジング半体90の被係止面93A−1とが係止し合うことにより上記配列方向(Y軸方向)での下側ハウジング半体90の移動が規制され、下側係止突片102の係止面102Bと下側ハウジング半体90の被係止面93B−1とが係止し合うことにより下側ハウジング半体90の下方(Z2方向)への移動が規制される。
本実施形態では、係止面101Aと被係止面83A−1との間、係止面101Bと被係止面83B−1との間、係止面102Aと被係止面93A−1との間、係止面102Bと被係止面93B−1との間には、それぞれ若干の隙間(ガタ)が形成されている。
このように、本実施形態では、連結部材100の係止突片101,102によってハウジング半体80,90の上下方向そして上記配列方向での移動を規制することができる。したがって、連結部材100のみを用いて、ハウジング半体80,90の対に該連結部材100を係止させることにより、各接続ユニット10を形成しつつ複数の接続ユニット10を連結することが可能となる。この結果、従来のように、接続ユニットの連結とは別に、ハウジング半体同士の結合だけのためにハウジング半体に係止窓部を形成する必要がなく、その分、ハウジング半体80,90の強度が向上し、さらには、内部構造が簡単となるとともに中継コネクタ1の組立の工数が減って該中継コネクタ1の組立作業が容易となる。また、本実施形態では、中継コネクタ1の組立過程にて、連結部材100をハウジング半体80,90の連結部材収容部87,97へ挿入するだけで係止突片101,102を被係止凹部83C,93Cに突入させて該被係止凹部83C,93Cと容易に係止させることができる。
本実施形態に係る中継コネクタ1は、以下の要領で製造される。まず、ブレード20の製造工程について説明する。まず、一つのブレード20に設けられる複数の端子30を配列させた端子列を、基材40の成形のための金型(図示せず)内に配置した後、溶融した樹脂を該金型内に流し込んでから固化させて、上記端子列と基材40とを一体モールド成形する。次に、基材40の二つの板面のうち、内側面(図3(A),(B)でのY2側の板面)に内側グランド板50が、外側面(図3(A),(B)でのY1側の板面)に外側グランド板60が、超音波融着により基材40に取り付けられてブレード20が完成する。
次に、中継コネクタ1の組立てについて説明する。まず、図5(A)に見られるように、下側ハウジング半体90を、噛合部95,96が上方に位置するような姿勢で用意する。そして、図5(B)に見られるように、二つのブレード20の内側面同士が互いに対面するようにして、各ブレード20の下半部を下側ハウジング半体90のブレード収容孔部99内へ上方から収容する。また、このように二つのブレード20を収容した下側ハウジング半体90を、該ブレード20の厚み方向(Y軸方向)で複数(本実施形態では五つ)配列させる。
次に、図6(A)に見られるように、各下側ハウジング半体90の連結部材収容部97へ連結部材100の下部を上方から挿入する。このとき、図6(A)に見られるように、連結部材100の下部の挿入は、連結部材100の下側係止突片102が下側ハウジング半体90の被係止部93の上端部に当接するまで行い、この状態を維持しておく。
次に、図6(B)に見られるように、上側ハウジング半体80を、下側ハウジング半体90に対して上下反転した姿勢で、それぞれ対応するブレード20に上方からもたらし、各ブレード20の上半部を上側ハウジング半体80のブレード収容孔部89(図5(C)参照)内へ下方から収容する。また、これと同時に、各上側ハウジング半体80の連結部材収容部87へ連結部材100の上部を下方から挿入する。このとき、連結部材100の上部の挿入は、図6(B)に見られるように、連結部材100の上側係止突片101が上側ハウジング半体80の被係止部83の下端部に当接するまで行い、この状態を維持しておく。
次に、上側ハウジング半体80を上方から押し込むとともに下側ハウジング半体90を下方から押し込むことにより、上側ハウジング半体80および下側ハウジング半体90をそれぞれ対応するブレード20に組み付ける。上側ハウジング半体80が上方から押し込まれることにより、連結部材収容部87内への連結部材100の上部の挿入が進行し、その挿入過程にて、連結部材100の上側係止突片101は、上側ハウジング半体80の被係止部83からコネクタ幅方向内方(図6(B)にてY2方向)へ向けた押圧力を受ける。この結果、該上側係止突片101は、同方向へ弾性変形し、連結部材100のさらなる挿入が許容される。そして、該上側係止突片101が、被係止部83の横部83Bの位置を通過して被係止凹部83Cの位置へ達すると、該上側係止突片101は、被係止部83からの押圧力から解放され、弾性変形量を減じて自由状態に戻り、被係止凹部83C内に位置することとなる(図6(C)参照)。
上側係止突片101が被係止凹部83C内に位置すると、図4(C)に見られるように、上側係止突片101の両側の係止面101Aがそれぞれ被係止部83の被係止面83A−1と対面し、該被係止面83A−1に対して上記配列方向で係止可能な状態となり、これによって、上記配列方向で上側ハウジング半体80の移動が規制される。また、図4(C)および図6(C)に見られるように、上側係止突片101の係止面101Bが被係止部83の被係止面83B−1と対面し、該被係止面83B−1に対して上方から係止可能な状態となり、これによって、上側ハウジング半体80が不用意に外れることが防止される。
下側係止突片102も、上側係止突片101について既述したのと同様に、下側ハウジング半体90の下方からの押込みにより、図4(C)および図6(C)に見られるように下側ハウジング半体90の被係止凹部93C内にもたらされる。この結果、下側係止突片102の両側の係止面102Aがそれぞれ被係止部93の被係止面93A−1に対して上記配列方向で係止可能な状態となり上記配列方向で下側ハウジング半体90の移動が規制される。また、下側係止突片102の係止面102Bが被係止部93の被係止面93B−1に対して下方から係止可能な状態となり、これによって、下側ハウジング半体90が不用意に外れることが防止される。
また、既述したように、上側ハウジング半体80の第一噛合部85は下側ハウジング90の第二噛合部96と対応して位置するとともに、上側ハウジング半体80の第二噛合部86は下側ハウジング90の第一噛合部95と対応して位置している。したがって、中継コネクタ1が完成した状態において、上側ハウジング半体80の第一噛合部85は、下側ハウジング半体90の第二噛合部96内に上方から突入しており、上下方向で該第二噛合部96と重複して位置している(図4(A)および図5(C)参照)。つまり、図5(C)に見られるように、上記第一噛合部85の当接面85Aと上記第二噛合部96の当接面96Aとが上記配列方向(Y軸方向)で対面して当接可能な状態となっている。また、下側ハウジング半体90の第一噛合部95は、上側ハウジング半体80の第二噛合部86内に下方から突入しており、上下方向で第二噛合部86と重複して位置している。つまり、図5(C)に見られるように、上記第一噛合部95の当接面95Aと上記第二噛合部86の当接面86Aとが上記配列方向で対面して当接可能な状態となっている。
本実施形態では、既述したように、ハウジング半体80,90のそれぞれは、上下方向に見たとき、第一噛合部同士そして第二噛合部同士が、ハウジング半体80,90の中心に対して点対称となるように位置している。つまり、上側ハウジング半体80と下側ハウジング半体90とは、上下方向に延びる軸線まわりに一方のハウジング半体を他方のハウジング半体に対して180°回転しても、中継コネクタ1を完成させた状態にて第一噛合部と第二噛合部とが対応して位置するような関係となっている。したがって、中継コネクタ1を組み立てる際に、ハウジング半体同士を、上下方向(Z軸方向)に延びる軸線まわりで互いに180°回転させた反転位置でも組み合わせることができる。また、上側ハウジング半体80と下側ハウジング半体90とを同形状で作られているので、一種類の金型で上側ハウジング半体80および下側ハウジング半体90の両方のハウジング半体を作ることができる。この結果、中継コネクタ1を安価そして容易に製造することができる。
次に、相手コネクタ2,3の構成について説明する。図1に見られるように、本実施形態では、接続ユニット10と同数の相手コネクタ2,3が該接続ユニット10の配列方向と同じ方向(Y軸方向)に等間隔で配列されており、全ての相手コネクタ2,3が後述の連繋部材130によって連繋されている。相手コネクタ2,3は全く同じ構成であるので、以下、相手コネクタ3の構成を中心に説明し、相手コネクタ2の説明は相手コネクタ3と同じ符号を付して省略する。
図1に見られるように、相手コネクタ3は、コネクタ幅方向(X軸方向)を長手方向として延びる電気絶縁材製のハウジング110と、該ハウジング110によってコネクタ幅方向に配列保持される複数の端子120(以下、「相手端子120」という)と、ハウジング110に保持される相手グランド板(図示せず)とを有している。
図1に見られるように、ハウジング110は、コネクタ幅方向を長手方向として延びていて、同方向で中継コネクタ1とほぼ同じ寸法で形成されている。該ハウジング110は、コネクタ幅方向に延びる両方の壁面(Y軸方向に対して直角な面)に、複数の端子収容部111がコネクタ幅方向で等間隔をなして配列形成されている。該端子収容部111は、上記壁面から没するともに上下方向に延びる溝状をなしており、相手端子120を収容して保持するようになっている。
ハウジング110は、その厚み方向(Y軸方向)の中間位置に金属板製の相手グランド板(図示せず)を埋設保持している。該相手グランド板は、上記厚み方向に対して直角な板面をもちコネクタ幅方向にて相手コネクタ3のほぼ全域にわたって延びている。
図1に見られるように、相手端子120は、金属板部材を板厚方向に打ち抜くことにより作られており、全体形状が上下方向に延びた帯片状をなし、ハウジング110の端子収容部111へ下方から圧入されて保持されて、コネクタ幅方向に配列される。該相手端子120は、中継コネクタ1の端子30の下側接触部32Aとの接触のための接触部が上端側に形成されているとともに、回路基板の対応回路部(図示せず)との半田接続のための接続部が下端側に形成されている。該接続部はハウジング110の下面から突出しており、図1では該接続部に半田ボールBが取り付けられた状態が示されている。
連繋部材130は、コネクタ幅方向(X軸方向)に対して直角な板面をもち相手コネクタ3の配列方向(Y軸方向)で相手コネクタ3の配列範囲全域にわたって延びている。該連繋部材130は、その板面がコネクタ幅方向での相手コネクタ3の両側の面(X軸方向に対して直角な面)に近接して対面するように位置しているとともに、該連繋部材130の上縁がグランド板(図示せず)と連結されている。
次に、中継コネクタ1と相手コネクタ2,3とのコネクタ嵌合動作について説明する。まず、複数(本実施形態では五つ)の相手コネクタ2,3をそれぞれ異なる回路基板(図示せず)に半田接続して取り付ける。次に、相手コネクタ3を、相手端子120の接触部が上側に位置するような姿勢(図1に示される姿勢)とし、中継コネクタ1の各接続ユニット10の下側受入部12(図5(C)参照)が、それぞれ対応する相手コネクタ3と対応するようにして、該中継コネクタ1を相手コネクタ3の上方に位置させる。
次に、中継コネクタ1を下方へ移動させて(図1の矢印参照)、各接続ユニット10をそれぞれ対応する相手コネクタ3に上方から嵌合させる。中継コネクタ1と相手コネクタ3との嵌合が完了すると、接続ユニット10のブレード20に設けられた端子30の下側接触部32Aが、相手コネクタ3に設けられた相手端子120の接触部と接圧をもって接触して電気的に導通する。このとき、下側接触部32Aは、相手端子120の接触部からの押圧力を受け、接続ユニット10の配列方向(Y軸方向)で下側ハウジング半体90の長壁91側へ向けて弾性変位する。該下側接触部32Aが弾性変位する結果、端子30を保持するブレード20の基材40が長壁91の内壁面に当接する。したがって、長壁91が基材40からの力を受け、下側ハウジング半体90の第二噛合部96の当接面96Aが上側ハウジング半体80の第一噛合部85の当接面85Aに上記配列方向で当接する。この結果、相手コネクタ3からの力を両方のハウジング半体80,90で、換言すると、ハウジング70全体で受けることとなる。
次に、相手コネクタ2を、相手コネクタ3に対して上下反転させた姿勢(図1に示される姿勢)で中継コネクタ1に対して上方から嵌合接続させる(図1の矢印参照)。該相手コネクタ2の嵌合接続の要領については、相手コネクタ3について既述した要領と同様である。このとき、端子30の上側接触部31Aは、相手端子120の接触部からの押圧力を受け、上記配列方向(Y軸方向)で上側ハウジング半体80の長壁81側へ向けて弾性変位する。該上側接触部31Aが弾性変位する結果、端子30を保持するブレード20の基材40が長壁81の内壁面に当接する。したがって、長壁81が基材40からの力を受け、上側ハウジング半体80の第二噛合部86の当接面86Aが下側ハウジング半体90の第一噛合部95の当接面95Aに上記配列方向で当接する。この結果、相手コネクタ2からの力を両方のハウジング半体80,90で、換言すると、ハウジング70全体で受けることとなる。
このようにして、相手コネクタ2と相手コネクタ3が中継コネクタ1に嵌合接続されることにより、それぞれ互いに対応する相手コネクタ2と相手コネクタ3とが各接続ユニット10を介して電気的に接続される。
本実施形態によれば、ハウジング70が二つのハウジング半体80,90で構成されていても、コネクタ嵌合状態における相手コネクタ2,3からの力をハウジング70全体で受けることができるので、ハウジング70に強度をもたせるために該ハウジング70を大型化させなくても、相手コネクタ2,3からの力に十分に対抗できる。
ハウジング半体のそれぞれの噛合部の形状は、図5(C)に示される形状に限られず、種々の変形が可能である。例えば、ハウジング半体同士の対向部分、例えば長壁同士の対向部分に噛合部を形成する場合、ハウジング半体の長壁の対向面から突出する突部、あるいは長壁の対向部分自体を第一噛合部とし、ハウジング半体の長壁の対向面から没する孔部を第二噛合部として、上記第一噛合部全体が上記第二噛合部内に突入するような形状となっていてもよい。
本実施形態では、噛合部は、ハウジング半体80,90のそれぞれの長壁にて、コネクタ幅方向での両端寄り位置に一つずつ設けられていることとしたが、設けられる噛合部の数や位置はこれに限られない。例えば、コネクタ幅方向で長壁のほぼ全域にわたる範囲に延びる一つの噛合部をそれぞれの長壁に設けてもよいし、また、上記範囲内にて複数の噛合部を所定間隔で点在させるように設けることも可能である。
本実施形態では、コネクタ組立時にて連結部材100の係止突片101,102をそれぞれハウジング半体80,90の連結部材収容部87,97へ押し込む過程(押込過程)で、係止部としての係止突片101,102のみが弾性変形し、ハウジング半体の被係止部は弾性変形しないこととしたが、変形例として、例えば、ハウジング半体の被係止部の厚み寸法(X軸方向での寸法)を小さくして、連結部材の係止突片のみならずハウジング半体の被係止部も弾性変形するようにしてもよい。また、さらなる変形例として、上記押込過程にてハウジング半体の被係止部のみが変形するようにしてもよい。すなわち、連結部材の係止部を、例えば、連結部材の板面から突出する突起等の弾性変形しにくい形状で形成するとともに、ハウジング半体の被係止部の厚み寸法を小さくして、上記押込過程で上記被係止部のみが弾性変形するようにしてもよい。
1 中継コネクタ(電気コネクタ) 93 被係止部
2 相手コネクタ(相手接続体) 93C 被係止凹部
3 相手コネクタ(相手接続体) 95 第一噛合部
10 接続ユニット 95A 当接面(壁面)
20 ブレード 96 第二噛合部
30 端子 96A 当接面(壁面)
70 ハウジング 97 連結部材収容部(挿入溝)
80 上側ハウジング半体 100 連結部材
83 被係止部 101 上側係止突片(係止部)
83C 被係止凹部 101A 係止面(端縁)
85 第一噛合部 101B 係止面(端縁)
85A 当接面(壁面) 102 下側係止突片(係止部)
86 第二噛合部 102A 係止面(端縁)
86A 当接面(壁面) 102B 係止面(端縁)
90 下側ハウジング半体

Claims (4)

  1. 相手接続体との接続方向に延びる複数の端子を配列保持するブレードが該接続方向で分割されたハウジング半体の対で保持されて一つの接続ユニットを形成し、対をなすハウジング半体のそれぞれが上記接続方向で相手接続体と嵌合可能となっており、複数の接続ユニットがブレードの端子配列面に対し直角な連結方向に延びる連結部材により連結されて形成されている電気コネクタにおいて、
    連結部材は、対をなす両方のハウジング半体にまたがって位置し上記連結方向で複数の接続ユニットにわたる範囲に延びているとともに、各接続ユニットのそれぞれのハウジング半体に係止する係止部の対を有し、
    対をなすハウジング半体のそれぞれは、対応する係止部に対し、上記接続方向と連結方向の両方向で係止し合う被係止部を有していること、
    を特徴とする電気コネクタ。
  2. 上記連結部材は、金属帯状部材であり、上記係止部が該連結部材の一部を切り起こした係止突片として形成されていて弾性変形を可能としていることとする請求項1に記載の電気コネクタ。
  3. 上記被係止部は、上記係止突片の突入を許容する被係止凹部を有しており、
    上記係止突片は、該係止突片の端縁でハウジング半体の上記被係止凹部の内壁面と係止し合うこととする請求項2に記載の電気コネクタ。
  4. 上記ハウジング半体は、上記接続ユニットを形成する対のハウジング半体の互いの対向面に開口して上記連結部材を接続方向で該連結部材の中間位置まで挿入可能とする挿入溝が形成され、上記連結部材は、該連結部材が上記挿入溝への挿入過程状態で上記係止突片が弾性変形可能であり、所定位置に達したときに弾性変形量を減少して上記ハウジング半体の上記被係止凹部に突入した状態にあることとする請求項3に記載の電気コネクタ。
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