JP2012014862A - コネクタ - Google Patents

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Nobuhiro Ogawa
展裕 小川
Toshihiro Oka
敏広 岡
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Abstract

【課題】端子収容部内のスペースを有効に活用して解除治具を端子収容部内に挿入する構成とすることにより、ハウジングの強度を保ったまま小型化したコネクタを提供する。
【解決手段】端子収容部6に面するハウジング2の底壁7にランス構造の撓み部9と挿入孔14が形成され、ハウジング2の底壁7の外部から挿入孔14を通して解除治具Rを端子収容部6に挿入することによりハウジング2に対する端子1の係止を解除する。
【選択図】図7

Description

この発明は、コネクタに係り、特に、端子がハウジングに対してランス構造により係止されるコネクタに関する。
自動車等に搭載される各種電気・電子機器は、一般的に、機器に搭載された基板用コネクタと電線を結線した電線用コネクタとを連結することで電気接続されている。近年、機器等が小型化されるのに伴い、コネクタの小型化が求められている。
そこで、例えば、特許文献1には、図30に示されるようなコネクタが開示されている。ハウジング61は、その底壁62に両持ち状態で弾性的に支持されたランス係止凸部63を有する。ハウジング61の端子収容部64に収容された端子65は、ランス係止凸部63によりハウジング61に対して弾性的に係止される。また、ハウジング61と端子65との係止を解除する際には、端子収容部64の前端下部に形成された操作凹部66に解除治具Rを挿入し、解除治具Rの押圧操作により操作凹部66と接続されたランス係止凸部63を端子65から弾性的に取り外す。このように、ランス係止凸部63を両持ち状態で支持することにより端子収容部64の隔壁または底壁62に端子65を係止する機能を持たせコネクタを小型化することができる。
特開2003−59571号公報
しかしながら、端子収容部64内に収容された端子65と底壁62との間には、解除治具Rを挿入するためにのみ使用される操作凹部66を確保する必要があり、底壁62に端子係止機能を持たせてもその操作凹部66によりコネクタが大型化してしまうおそれがある。更に専用形状の解除治具を必要とする。
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、端子収容部内のスペースを有効に活用して解除治具を端子収容部内に挿入する構成とすることにより、ハウジングの強度を保ったまま小型化したコネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、ハウジングの端子収容部に収容された端子がランス構造により前記ハウジングに対して係止されるコネクタにおいて、前記ハウジングは、前記端子収容部に面する前記ハウジングの一壁部に形成された前記ランス構造の撓み部と、前記壁部を貫通する挿入孔とを有し、前記撓み部は、前記壁部に形成された互いに平行な一対のスリットにより、これらスリットの間に弾性変形可能に形成され、前記撓み部の中央部に前記端子収容部側に突出するランス係止凸部が形成され、前記ハウジングの前記壁部の外部から前記挿入孔を通して前記端子収容部に挿入された解除治具を前記ランス係止凸部に係合させて前記撓み部を弾性的に撓ませることにより前記ハウジングに対する前記端子の係止を解除するものである。
ここで、前記挿入孔は、前記スリットの一部により形成することができる。また、前記挿入孔は、前記一対のスリットの間の前記撓み部に形成してもよい。
また、前記ランス係止凸部は、テーパ面を有し、前記解除治具は、前記挿入孔から前記テーパ面に沿って挿入することができる。
また、解除治具は専用形状ではなく、小型マイナス・ドライバー等の汎用工具が利用可能である。
また、前記端子は、前記ハウジングの前記壁部と当接する面に形成された凹部を有し、前記ランス係止凸部が前記凹部に対して係止することができる。また、前記端子は、前記ハウジングの前記壁部と当接する面に形成された貫通孔を有し、前記ランス係止凸部が前記貫通孔に対して係止されてもよい。また、前記端子は、前記凹部に接続されると共に前記端子が前記ハウジングに係止されたときに前記挿入孔に連通する挿入溝を有し、前記解除治具は、前記挿入孔から前記挿入溝を通って挿入される。
本発明によれば、端子収容部内のスペースを有効に活用して解除治具を端子収容部内に挿入する構成とすることにより、ハウジングの強度を保ったまま小型化したコネクタを実現することができる。
また、挿入孔の設け方により解除治具の挿入方向を選択できるので、解除のための作業スペースに制約がある場合などにおいて、解除作業の自由度の選択肢を提供できる。
本発明の実施形態1に係るコネクタを斜め前方から見た一部破断分解斜視図である。 実施形態1に係るコネクタを斜め下方から見た分解斜視図である。 実施形態1で用いられたランス係止凸部の構成を示す斜視図である。 実施形態1で用いられた端子の凹部の構成を示す斜視図である。 (A)〜(C)は、実施形態1においてハウジングに端子が挿入される様子を段階的に示す断面図である。 実施形態1で用いられたハウジングの端子収容部に挿入される解除治具の挿入位置を示す部分平面図である。 (A)および(B)は、実施形態1においてハウジングと端子の係止を解除する様子を段階的に示す断面図である。 実施形態1の変形例で用いられたランス係止凸部の構成を示す斜視図である。 実施形態2に係るコネクタで用いられたハウジングの構成を示す一部破断斜視図である。 実施形態2で用いられたランス係止凸部の構成を示す斜視図である。 (A)および(B)は、実施形態2においてハウジングと端子の係止を解除する様子を段階的に示す断面図である。 実施形態2で用いられたハウジングの端子収容部に挿入される解除治具の挿入位置を示す部分平面断面図である。 実施形態2の変形例で用いられたランス係止凸部の構成を示す斜視図である。 実施形態3に係るコネクタで用いられたハウジングの構成を示す一部破断斜視図である。 実施形態3で用いられたランス係止凸部の構成を示す斜視図である。 実施形態3で用いられた端子の構成を示す斜視図である。 実施形態3で用いられた端子の凹部の構成を示す斜視図である。 (A)および(B)は、実施形態3においてハウジングと端子の係止を解除する様子を段階的に示す断面図である。 実施形態3で用いられたハウジングの端子収容部に挿入される解除治具の挿入位置を示す部分平面断面図である。 実施形態3の変形例で用いられたランス係止凸部の構成を示す斜視図である。 実施形態4に係るコネクタで用いられたハウジングの構成を示す一部破断斜視図である。 実施形態4で用いられたランス係止凸部の構成を示す斜視図である。 実施形態4で用いられた端子の構成を示す斜視図である。 実施形態4で用いられた端子の凹部の構成を示す斜視図である。 (A)および(B)は、実施形態4においてハウジングと端子の係止を解除する様子を段階的に示す断面図である。 実施形態4で用いられたハウジングの端子収容部に挿入される解除治具の挿入位置を示す部分平面断面図である。 他の実施形態で用いられたランス係止凸部の構成を示す部分平面断面図である。 他の実施形態の変形例で用いられたランス係止凸部の構成を示す部分平面断面図である。 他の実施形態の他の変形例で用いられたランス係止凸部の構成を示す部分平面断面図である。 従来のコネクタを示す断面図である。
以下に、添付の図面に示す好適な実施形態に基づいて、この発明を詳細に説明する。
実施形態1
図1に、本発明の実施形態1に係るコネクタの構成を示す。コネクタは、電線が接続された端子1と、端子1が内部に収容されるハウジング2とを有する。ハウジング2は、両端を開口とした筒形状を有する。ハウジング2の後方側開口3は端子1を挿入できるように端子1に対応した大きさを有すると共に、ハウジング2の前方側開口4は端子1の外周より小さく形成されており、前方側開口4の周縁に、ハウジング2内に挿入された端子1を前方側から支持する段部5を有する。端子1は、後方側開口3からハウジング2内の段部5に当接するまで挿入されると共にハウジング2の内部に形成された端子1に応じた大きさの空間である端子収容部6内に収容される。ハウジング2は、例えば合成樹脂などを成形することにより製造される。
端子収容部6に面するハウジング2の一壁部である底壁7には、互いに平行な一対のスリット8が端子1の挿入方向に沿って延びるように形成されている。また、ハウジング2は、これらのスリット8が形成されることによりスリット8の間の底壁7を弾性変形可能とした撓み部9を有する。撓み部9の中央部には、端子収容部6側に突出するランス係止凸部10が形成されている。
端子1は図示しない相手側のピン型端子と接続可能に金属板を箱形状に加工して成形されたソケット型端子構造を有し、その内部には電線が設けられている。図2に示すように、端子1がハウジング2に挿入された際にハウジング2の底壁7と当接する端子1の底面には、ランス係止凸部10を係止するための凹部11が形成されている。凹部11にランス係止凸部10が係止されることにより、ハウジング2に挿入された端子1は、端子収容部6の所定の位置で固定して収容される。
図3に、ランス係止凸部10の構成を示す。ランス係止凸部10は、ハウジング2の底壁7に対して垂直な前面12と傾斜した後面13とを有する。ランス係止凸部10は、撓み部9により前面12側と後面13側からそれぞれ両持ち状態で弾性的に支持されている。また、ランス係止凸部10を両側部から挟むようにハウジング2の底壁7に形成されたスリット8は、ランス係止凸部10の後面13側に位置する部分に比べて前面12側に位置する部分が幅広くなるように形成されている。これは、幅を広くしたスリット8(ランス係止凸部10の前面12側に位置する部分)がランス係止凸部10と端子1の凹部11との係止を解除するための解除治具を挿入するための挿入孔14としての機能も担っているためであり、その幅は解除治具をハウジング2の底壁7の外部から端子収容部6に挿入して係止の解除操作ができるような大きさに形成されている。すなわち、挿入孔14は、ランス係止凸部10に隣接するスリット8の一部により形成されている。
図4に、端子1の凹部11の構成を示す。凹部11は、ハウジング2のランス係止凸部10がその内側に入り込んで互いに係止されるような大きさに形成されている。また、凹部11と接続して、端子1の底面にはランス係止凸部10が凹部11に係止されたときにハウジング2の挿入孔14に連通する一対の挿入溝15が形成されている。挿入溝15は、挿入孔14から挿入された解除治具をランス係止凸部10の上面まで通すような大きさ及び深さを有する。
図5に、コネクタの組み立て方法を示す。まず、端子1は、ハウジング2の後方側開口3から挿入され、図5(A)に示すように、ハウジング2の内周面に沿って移動される。端子1の先端は、ランス係止凸部10の後面13まで到達すると、ランス係止凸部10の後面13を押圧することで撓み部9を撓ませつつランス係止凸部10の後面13に沿って移動していく。続いて、端子1は、図5(B)に示すように、端子1の底面でランス係止凸部10の上面を押圧すると共に撓み部9を撓ませつつ移動し、端子1の先端がハウジング2の段部5に当接する。ハウジング2の段部5と当接する位置まで端子1の先端が移動すると、凹部11はランス係止凸部10と対向し、図5(C)に示すように、ランス係止凸部10への押圧が除かれることでランス係止凸部10が弾性的に凹部11の内側に移動して両者が係止される。
これにより、図6に示すように、端子1の先端とハウジング2の段部5とが当接すると共にランス係止凸部10の前面12と凹部11の前面とが当接することで端子1がハウジング2に前後方向から支持される。また、端子1の外周面とハウジング2の内周面とが当接することで端子1がハウジング2に側面方向から支持される。このようにして、端子1が端子収容部6内に固定して収容されることでコネクタが組み立てられる。
組み立てられたコネクタにはハウジング2の前方側開口4を介して端子1の先端側から図示しないピン型端子が挿入され、端子1とピン型端子が互いに接続されて、端子1内の電線とピン型端子とが電気的に接続される。このようなコネクタを用いることにより、例えば、基板用コネクタと電線用コネクタまたは電線用コネクタ同士を電気接続することができる。
図7に、コネクタの端子1とハウジング2の係止を解除する際の動作を説明する。図7(A)に示すように、ハウジング2の底壁7の外部から挿入孔14を通して解除治具Rが挿入される。挿入孔14から端子収容部6に挿入された解除治具Rは、図6に示すように、ランス係止凸部10の前面に沿う位置に形成された挿入溝15を通り、その先端がランス係止凸部10の上面に到達する。解除治具Rの先端をランス係止凸部10の上面まで挿入すると、図7(B)に示すように、解除治具Rを傾けて先端をランス係止凸部10の上面に係合させると共にその上面を押圧して撓み部9を撓ませる。このようにして、解除治具Rでランス係止凸部10を弾性的に押し下げ、ランス係止凸部10を凹部11の外側まで移動させることで両者の係止を解除する。
このように、スリット8に接続して挿入孔14を形成するなどの簡易な構造により端子1とハウジング2の係止を解除する機構を備えることができる。また、端子収容部6内のスペースを有効に活用して解除治具Rを端子収容部6内に挿入する構成を持たせることにより、コネクタの強度を保ったまま小型化することができる。
ハウジング2との係合が解除された端子1は、その底面でランス係止凸部10の上面を押圧すると共に撓み部9を撓ませつつ後方に移動されてハウジング2の後方側開口3から外される。
このようにしてハウジング2から端子1を取り外すことができるので、ハウジング2に変形、破損等の不具合が発生した場合には、ハウジング2から端子1を取り外して、ハウジング2の修理や交換を容易に行うことが可能となる。
なお、本実施形態で用いられたランス係止凸部10は、図8に示すように、挿入孔14に隣接する部分を傾斜させたテーパ面16を有してもよい。これにより、端子1とハウジング2の係止を解除する際には、解除治具Rを挿入孔14からテーパ面16に沿って挿入させ、その先端をランス係止凸部10の上面に容易に係合させることができる。また、テーパ面16を端子収容部6の底壁7の表面より下方の位置からランス係止凸部10の上面にまで至るように形成した場合には、端子1に挿入溝15が存在しなくても解除治具Rをランス係止凸部10の上面まで挿入させることができ、挿入溝15の形成を省略することができる。
実施形態2
図9に実施形態2に係るコネクタで用いられるハウジング21の構成を示す。ハウジング21は、図1に示した実施形態1のハウジング2におけるスリット8の代わりに、形状を異ならせたスリット22を有する。スリット22は、図10に示すように、ランス係止凸部10の両側面23を挟んで互いに平行に端子1の挿入方向に沿って延びるようにハウジング21の底壁7に形成されている。また、スリット22は、ランス係止凸部10の両側面23に対向する部分が他の部分より広くなるように形成されている。スリット22の広く形成された部分は、解除治具をハウジング21の底壁7の外部から端子収容部6に挿入してランス係止凸部10と凹部11との係止の解除操作ができる大きさに形成されており、解除治具を挿入するための挿入孔24となる。このように、挿入孔24は、ランス係止凸部10に隣接するスリット22の一部により形成されている。
なお、端子1の凹部11はランス係止凸部10と係止してもランス係止凸部10の側面23と当接しておらず、その側面23側には挿入孔24からランス係止凸部10の上面まで延びる空間が存在している。このため、実施形態1において端子1の底面に形成されていたような挿入溝15は、この実施形態2では不要であり、挿入溝を形成しなくても、解除治具をランス係止凸部10の上面にまで挿入することができる。
端子1とハウジング21によるコネクタの組み立て方法および組み立てられたコネクタと相手側のピン型端子との接続方法は、実施形態1と同様である。
図11に、コネクタの端子1とハウジング21の係止を解除する際の動作を説明する。図11(A)に示すように、ハウジング21の底壁7の外部から挿入孔24を通して解除治具Rが挿入される。挿入孔24から端子収容部6に挿入された解除治具Rは、図12に示すように、ランス係止凸部10の側面23に沿って、その先端がランス係止凸部10の上面に到達する。解除治具Rの先端をランス係止凸部10の上面まで挿入すると、図11(B)に示すように、解除治具Rをハウジング21の側面方向に傾けて先端をランス係止凸部10の上面に係合させると共にその上面を押圧して撓み部9を撓ませる。このようにして、解除治具Rでランス係止凸部10を弾性的に押し下げ、ランス係止凸部10を凹部11の外側まで移動させることで両者の係止を解除する。
なお、本実施形態で用いられた端子1には実施形態1で端子1に形成されたような挿入溝15は不要であり、挿入孔24から端子収容部6に挿入された解除治具Rはランス係止凸部10の側面23と端子1の凹部11との間に存在する空間を通ってランス係止凸部10の上面まで挿入されている。
本実施形態によれば、端子1とハウジング21との係止を解除する解除治具Rの操作スペースがハウジング21の側面23側にしか確保されない場合であっても、両者の係止を解除する機構を簡易な構造で備えることができると共に端子収容部6内のスペースを有効に活用して解除治具Rを端子収容部6内に挿入する構成を持たせることでコネクタの強度を保ったまま小型化することができる。
なお、本実施形態で用いられたランス係止凸部10は、図13に示すように、挿入孔24に隣接する部分を傾斜させたテーパ面25を有してもよい。これにより、端子1とハウジング21の係止を解除する際には、解除治具Rを挿入孔24からテーパ面25に沿って挿入させ、その先端をランス係止凸部10の上面に容易に係合させることができる。
実施形態3
図14に実施形態3に係るコネクタで用いられるハウジング31の構成を示す。ハウジング31は、図1に示した実施形態1のハウジング2におけるスリット8の代わりに、形状を異ならせたスリット32を有する。スリット32は、図15に示すように、ランス係止凸部10の両側面23を挟んで互いに平行に端子1の挿入方向に沿って延びるようにハウジング31の底壁7に形成されている。また、ハウジング31の底壁7には、互いに平行に形成された一対のスリット32の間で且つランス係止凸部10の前面12中央部に隣接した位置を貫通した挿入孔33が形成される。挿入孔33は、解除治具をハウジング31の底壁7の外部から端子収容部6に挿入して係止の解除操作ができる大きさに形成されている。
また、図16に実施形態3に係るコネクタで用いられる端子34の構成を示す。端子34は、図2に示した実施形態1の端子1に形成された凹部11の代わりに凹部35を有する。凹部35は、端子34の底面にハウジング31のランス係止凸部10がその内側に入り込んで互いに係止されるような大きさで形成される。また、図17に示すように、端子34の底面には、凹部35と接続して、ランス係止凸部10が凹部35に係止されたときにハウジング31の挿入孔33に連通する挿入溝36が形成されている。挿入溝36は、挿入孔33から挿入された解除治具をランス係止凸部10の上面まで通すような大きさ及び深さを有する。
端子34とハウジング31によるコネクタの組み立て方法および組み立てられたコネクタと相手側のピン型端子との接続方法は、実施形態1と同様である。
図18に、コネクタの端子34とハウジング31の係止を解除する際の動作を説明する。図18(A)に示すように、ハウジング31の底壁7の外部から挿入孔33を通して解除治具Rが挿入される。挿入孔33から端子収容部6に挿入された解除治具Rは、図19に示すように、ランス係止凸部10の前面12中央部に沿う位置に形成された挿入溝36を通り、その先端がランス係止凸部10の上面に到達する。解除治具Rの先端をランス係止凸部10の上面まで挿入すると、図18(B)に示すように、解除治具Rを前後方向に傾けて先端をランス係止凸部10の上面に係合させると共にその上面を押圧して撓み部9を撓ませる。このようにして、解除治具Rでランス係止凸部10を弾性的に押し下げ、ランス係止凸部10を凹部35の外側まで移動させることで両者の係止を解除する。
本実施形態によれば、端子1とハウジング31との係止を解除する解除治具Rの操作スペースがハウジング31の前面12側中央部にしか確保されない場合であっても、両者の係止を解除する機構を簡易な構造で備えることができると共に端子収容部6内のスペースを有効に活用して解除治具Rを端子収容部6内に挿入する構成を持たせることでコネクタの強度を保ったまま小型化することができる。
なお、本実施形態で用いられたランス係止凸部10は、図20に示すように、挿入孔33に隣接する部分を傾斜させたテーパ面37を有してもよい。これにより、端子34とハウジング31の係止を解除する際には、解除治具Rを挿入孔33からテーパ面37に沿って挿入させ、その先端をランス係止凸部10の上面に容易に係合させることができる。また、テーパ面37を端子収容部6の底壁7の表面より下方の位置からランス係止凸部10の上面にまで至るように形成した場合には、端子1に挿入溝36が存在しなくても解除治具Rをランス係止凸部10の上面まで挿入させることができ、挿入溝36の形成を省略することができる。
実施形態4
図21に実施形態4に係るコネクタで用いられるハウジング41の構成を示す。ハウジング41は、図1に示した実施形態1のハウジング2におけるスリット8の代わりに、形状を異ならせたスリット42を有する。スリット42は、図22に示すように、ランス係止凸部10の両側部を挟んで互いに平行に端子の挿入方向に沿って延びるようにハウジング41の底壁7に形成されている。また、スリット42は、ランス係止凸部10の前面12側に位置する部分に比べて後面13側に位置する部分が幅広くなるように形成されている。これは、幅を広くしたスリット42がハウジング41と端子との係止を解除するための解除治具を挿入するための挿入孔43としての機能も担っているためであり、その幅は解除治具をハウジング42の底壁7の外部から端子収容部6に挿入して係止の解除操作ができるような大きさに形成されている。すなわち、挿入孔43は、ランス係止凸部10に隣接するスリット42の一部により形成されている。
また、図23に実施形態4に係るコネクタで用いられる端子44の構成を示す。端子44は、図1に示した実施形態1の端子1に形成された凹部11の代わりに凹部45を有する。凹部45は、端子44の底面にハウジング41のランス係止凸部10がその内側に入り込んで互いに係止されるような大きさで形成される。また、図24に示すように、端子44の底面には、凹部45と接続して、ランス係止凸部10が凹部45に係止されたときにハウジング41の挿入孔43に連通する一対の挿入溝46が形成されている。挿入溝46は、挿入孔43から挿入された解除治具をランス係止凸部10の後面13に沿ってその上面まで通すような大きさ及び深さを有する。
端子44とハウジング41によるコネクタの組み立て方法および組み立てられたコネクタと相手側のピン型端子との接続方法は、実施形態1と同様である。
図25に、コネクタの端子44とハウジング41の係止を解除する際の動作を説明する。図25(A)に示すように、ハウジング41の底壁7の外部から挿入孔43を通して解除治具Rが挿入される。挿入孔43から端子収容部6に挿入された解除治具Rは、図26に示すように、ランス係止凸部10の後面13に沿う位置に形成された挿入溝46を通り、その先端がランス係止凸部10の上面に到達する。解除治具Rの先端をランス係止凸部10の上面まで挿入すると、図25(B)に示すように、解除治具Rを前後方向に傾けて先端をランス係止凸部10の上面に係合させると共にその上面を押圧して撓み部9を撓ませる。このようにして、解除治具Rでランス係止凸部10を弾性的に押し下げ、ランス係止凸部10を凹部45の外側まで移動させることで両者の係止を解除する。
本実施形態によれば、端子44とハウジング41との係止を解除する解除治具Rの操作スペースがハウジング41の後面13側にしか確保されない場合であっても、両者の係止を解除する機構を簡易な構造で備えることができると共に端子収容部6内のスペースを有効に活用して解除治具Rを端子収容部6内に挿入する構成を持たせることでコネクタの強度を保ったまま小型化することができる。
他の実施形態
なお、図1に示した実施形態1のコネクタは、端子1に挿入溝15を形成する代わりに、図27に示すように、ランス係止凸部10の前面12の両側部に位置するハウジング2の部分を切り欠いて、ランス係止凸部10が凹部11に係止されたときにハウジング2の挿入孔14に連通する一対の挿入路51を形成してもよい。挿入路51は、挿入孔14から挿入された解除治具Rをランス係止凸部10の上面まで通してランス係止凸部10と端子1の凹部11との係止の解除操作ができるような大きさに形成される。なお、ランス係止凸部10と凹部11は、ランス係止凸部10の前面12の中央部が端子1の凹部11と当接して係止されている。これにより、端子1の挿入溝15およびランス係止凸部10のテーパ面16が存在しなくても解除治具Rをランス係止凸部10の上面まで挿入させることができる。
また、図14に示した実施形態3においても同様に、端子34に挿入溝36を形成する代わりに、図28に示すように、ランス係止凸部10の中央部に位置するハウジング31の部分を切り欠いて、ランス係止凸部10が凹部35に係止されたときにハウジング31の挿入孔33に連通する挿入路52を形成することができる。挿入路52は、挿入孔33から挿入された解除治具Rをランス係止凸部10の上面まで通してランス係止凸部10と端子34の凹部35との係止の解除操作ができるような大きさに形成される。なお、ランス係止凸部10と凹部35は、ランス係止凸部10の前面12の両側部で端子34の凹部35と当接して係止されている。これにより、端子34の挿入溝36およびランス係止凸部10のテーパ面37が存在しなくても解除治具Rをランス係止凸部10の上面まで挿入させることができる。
また、図21に示した実施形態4においても同様に、端子44に挿入溝46を形成する代わりに、図29に示すように、ランス係止凸部10の後面13の両側部に位置するハウジング41の部分を切り欠いて、ランス係止凸部10が凹部45に係止されたときにハウジング41の挿入孔43に連通する挿入路53を形成することができる。挿入路53は、挿入孔43から挿入された解除治具Rをランス係止凸部10の上面まで通してランス係止凸部10と端子44の凹部45との係止の解除操作ができるような大きさに形成される。これにより、端子44の挿入溝46が存在しなくても解除治具Rをランス係止凸部10の上面まで挿入させることができる。
また、実施形態1〜4では、一つの端子が一つのハウジング内に収容された単極構造のコネクタを示したが、このような構造のコネクタを複数一列に配列して一体とした多極構造のコネクタを形成することもできる。ただし、各極を構成するハウジングの底壁に形成された挿入孔がそれぞれ外方へ露出するように配列することが必要である。このようにすれば、各極のハウジングの挿入孔に解除治具を挿入して、各極のハウジングからそれぞれ端子を取り外すことができる。
さらに、上述したように単極構造の複数のコネクタを一列に配列したものを2組形成し、これらを2段に積み重ねて一体とした多極構造のコネクタを形成してもよい。この場合も、各極のハウジングの底壁に形成された挿入孔がそれぞれ外方へ露出するように配置されていれば、各極のハウジングからそれぞれ端子を取り外すことが可能となる。
また、実施形態1において、ランス係止凸部10と凹部11との係止を解除する際には、図6に示すように、一対の挿入孔14からそれぞれ解除治具Rを挿入し、これら双方の解除治具Rでランス係止凸部10の上面を同時に押圧して撓み部9を撓ませてもよく、あるいは、いずれか一方の挿入孔14から解除治具Rを挿入して、この解除治具Rのみでランス係止凸部10の上面を押圧してもよい。実施形態2および4においても、同様に、2つの解除治具Rを同時に使用して、あるいは、1つの解除治具Rのみで、係止の解除を行うことができる。
1つの解除治具Rのみでランス係止凸部と凹部との係止を解除する場合には、実施形態1、2および4のそれぞれにおいて、一対の挿入孔を形成する必要はなく、いずれか一方の挿入孔のみを形成してもよい。
また、実施形態1〜4に示す端子の底面を屈曲させて形成した凹部の代わりに、端子の底面を切り抜いて貫通孔を形成してもよい。これにより、端子の底面を屈曲させて凹部を形成するよりも簡単にランス係止凸部と係止する貫通孔を端子の底面に形成することができる。
また、実施形態1〜4に示すコネクタの解除に用いられる解除治具Rとしては、その先端がランス係止凸部の上面に係合すればよく、例えばマイナス・ドライバーのように先端が平面状のものまたは先端が鉤状のものなどが使用できる。
1,34,44 端子、2,21,31,41 ハウジング、3 後方側開口、4 前方側開口、5 段部、6 端子収容部、7 底壁、8,22,32,42 スリット、9 撓み部、10 ランス係止凸部、11,35,45 凹部、12 前面、13 後面、14,24,33,43 挿入孔、15,36,46 挿入溝、16,25,37 テーパ面、23 側面、51,52,53 挿入路、R 解除治具。

Claims (7)

  1. ハウジングの端子収容部に収容された端子がランス構造により前記ハウジングに対して係止されるコネクタにおいて、
    前記ハウジングは、前記端子収容部に面する前記ハウジングの一壁部に形成された前記ランス構造の撓み部と、前記壁部を貫通する挿入孔とを有し、
    前記撓み部は、前記壁部に形成された互いに平行な一対のスリットにより、これらスリットの間に弾性変形可能に形成され、前記撓み部に前記端子収容部側に突出するランス係止凸部が形成され、前記ハウジングの前記壁部の外部から前記挿入孔を通して前記端子収容部に挿入された解除治具を前記ランス係止凸部に係合させて前記撓み部を弾性的に撓ませることにより前記ハウジングに対する前記端子の係止を解除することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記挿入孔は、前記スリットの一部により形成されたことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記挿入孔は、前記一対のスリットの間の前記撓み部に形成されたことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  4. 前記ランス係止凸部は、テーパ面を有し、
    前記解除治具は、前記挿入孔から前記テーパ面に沿って挿入されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のコネクタ。
  5. 前記端子は、前記ハウジングの前記壁部と当接する面に形成された凹部を有し、前記ランス係止凸部が前記凹部に対して係止されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のコネクタ。
  6. 前記端子は、前記ハウジングの前記壁部と当接する面に形成された貫通孔を有し、前記ランス係止凸部が前記貫通孔に対して係止されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のコネクタ。
  7. 前記端子は、前記凹部または前記貫通孔に接続されると共に前記端子が前記ハウジングに係止されたときに前記挿入孔に連通する挿入溝を有し、
    前記解除治具は、前記挿入孔から前記挿入溝を通って挿入されることを特徴とする請求項5または6に記載のコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022039055A1 (ja) * 2020-08-21 2022-02-24 日本端子株式会社 コネクタ

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