JP2003114372A - 光走査装置 - Google Patents
光走査装置Info
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Abstract
で取り付けられるにもかかわらず、一旦取り付けたミラ
ー取付具を光学系ユニットから容易に取り外すことを可
能にする。 【解決手段】 ミラー取付具7の取付部72を光学系ユ
ニット1の凹所9に収容し、取付部72の一対の係合片
部75,75のエッジ状の端縁75a,75aを、凹所
9の一対の壁面91,91に弾圧状態で係止させる。係
合片部75のそれぞれに操作用片部77を後方に向けて
延出し、その操作用片部77を光学系ユニット1の操作
用治具挿入用の凹入部10に収容する。凹入部10にピ
ンセットなどの操作用治具の先端を挿入して操作用片部
77を内向きに変形させると、係合片部75も内向きに
弾性変形して壁面91との係止状態が解除される。
Description
ディスクに情報を書き込んだりディスクの情報を読み取
ったりすることに用いられる光走査装置、特にハーフミ
ラーを備えた光学系ユニットを有する光走査装置に関す
る。
ィスクに光ビームを照射することによってディスクに対
する情報の読み書きを行うものであり、光ビームを照射
するための光学系ユニットがディスクの半径方向に沿う
方向に移動することができるようになっていて、光学系
ユニットにはハーフミラーなどの光学部品が組み込まれ
ている。
光学系ユニットの部分平面図、図6は図5のVI−VI
線断面図、図7はミラー取付具の斜視図であり、図5〜
図7を参照して従来の光走査装置を説明する。
る光学系ユニット1に光路を形成する透孔2,3が形成
されていると共に、その光学系ユニット1に、透孔2,
3に臨むハーフミラー4が取り付けられている。具体的
には、光学系ユニット1に凹み空間5が形成され、その
凹み空間5の内側に段付状に形成された傾斜したミラー
取付基準面6に、矩形のハーフミラー4の左右の端部が
載架されていると共に、そのハーフミラー4がミラー取
付具7の作用によってミラー取付基準面6に弾圧して固
定されている。
あって、左右一対のアーム状の押圧部71,71と取付
部72とを有し、取付部72に、左右一対の突片部7
3,73と、切起し形成された係止爪74,74とが備
わっている。そして、光学系ユニット1の凹み空間5の
後側に付設された溝形凹部8に上記取付部72が差し込
まれ、その取付部72の左右の突片部73,73の前端
縁が溝形凹部8の前壁面81に突き当てられ、かつ、上
記係止爪74,74のエッジ状の端縁74a,74aが
溝形凹部8の後壁面82に弾圧状態で係止されていると
共に、左右の押圧部71,71が、ハーフミラー4の左
右の端部に重なり合ってそのハーフミラー4をミラー取
付基準面6に弾圧して固定している。
は、光学式情報記録再生装置において、ハーフミラーを
光学系本体(上記光学系ユニットに相当している)に固
定するのに板ばねと接着剤とを用いることや、その板ば
ねを光学系本体に固定するのに光学系本体に設けた樹脂
製ボス部に板ばねの位置決め孔を嵌合することなどが記
載されている。
には、光走査装置の光学箱にねじ止めしたミラーホルダ
ーに板ばねを取り付け、この板ばねによってハーフミラ
ーをミラーホルダーに保持させるための構成が記載され
ている。
は、光ピックアップの光学部品ホルダーに配備したハー
フミラーを、板ばねを用いて位置決めするための構成が
記載されている。
説明した従来の光走査装置では、ミラー取付具7の取付
部72が狭い溝形凹部8に差し込まれ、その溝形凹部8
の後壁面82に、取付部72に切起し形成された係止爪
74の端縁74aが弾圧状態で係止されている。このた
め、係止爪74が溝形凹部8の後壁面82に係止するこ
とによってミラー取付具7の抜止め作用が発揮されるも
のの、ミラー取付具7を光学系ユニット1に一旦取り付
けてしまうと、その後はミラー取付具7を取り外すこと
が困難であり、ミラー取付具7を無理に引き出して取り
外すたりすると、係止爪74の端縁74aが溝形凹部8
の後壁面82を傷付けたり削りとったりしてしまう。し
たがって、光学系ユニット1に対するミラー取付具7の
取付工程でその取付状態が不良になったような場合で
も、ミラー取付具7を光学系ユニット1から取り外して
再度取付作業を行うということが困難であり、また、ミ
ラー取付具7を取り外した光学系ユニット1が傷付きな
どで再使用不可能になったりするという問題があった。
特開2000−235158号公報、実開平2−135
922号公報などに記載されている技術は、光学系ユニ
ットの壁面に係止爪のエッジ状の端縁を係止させること
によってミラー取付具を光学系ユニットに固定するもの
ではない。
たものであり、光学系ユニットにミラー取付具を図5〜
図7で説明した従来の場合と同様の簡単な操作で取り付
けることが可能であるにもかかわらず、一旦取り付けた
ミラー取付具を光学系ユニットから容易に取り外すこと
が可能であり、しかも、取り外したミラー取付具の再使
用や、ミラー取付具を取り外した光学系ユニットの再使
用が可能になる光走査装置を提供することを目的とす
る。
は、光学系ユニットのミラー取付け基準面にハーフミラ
ーを弾圧して固定するための押圧部を備えたミラー取付
具の取付部が、上記光学系ユニットに固定されている。
光学系ユニットに具備された凹所に収容されていると共
に、その取付部に相対向して具備された一対の係合片部
のエッジ状の端縁が、上記凹所の相対向する一対の壁面
のそれぞれに弾圧状態で係止され、それらの係合片部
に、それらの係合片部を内向きに弾性変形させて上記端
縁と上記凹所の壁面との係止状態を解除させるための操
作用片部が備わっている。
を光学系ユニットの凹所に差し込むだけで、その取付部
の一対の係合片部のエッジ状の端縁を上記凹所の相対向
する一対の壁面のそれぞれに弾圧状態で係止させること
ができるので、光学系ユニットに対するミラー取付具の
取付作業性が図5〜図7で説明した従来の場合と同等に
なる。また、ミラー取付具を光学系ユニットから取り外
すときには、操作用片部を操作して凹所の壁面に弾圧状
態で係合している係合片部を内向きに弾性変形させ、そ
の係合片部の端縁と凹所の壁面との係止状態を解除させ
ることが可能である。そのため、凹所の壁面を傷付けた
り削りとったりすることなく、取付部を上記凹所から取
り出してミラー取付具を光学系ユニットから取り外すこ
とが可能である。そのため、取り外したミラー取付具の
再使用が可能であり、ミラー取付具を取り外した光学系
ユニットの再使用が可能である。
部の後方に向けて突出され、上記光学系ユニットに、上
記操作用片部を収容しかつ上記凹所よりも幅広の操作用
治具挿入用の凹入部が付設されていることが望ましい。
これによれば、ピンセットなどの操作用治具の先端を凹
入部に差し込んだ状態で操作用片部を操作することがで
き、その操作によって係合片部の端縁と凹所の壁面との
係止状態を解除することが可能である。また、係合片部
が凹所に収容され、係合片部の後方に向けて突出された
操作用片部が凹入部に収容されているので、係合片部や
操作用片部が光学系ユニットから突き出さない。そのた
め、いたずらなどの不慮の操作によって操作用片部が操
作されるという事態が防止される。
記係合片部の下端縁の相互間に亘って一体に連設された
板片部を有し、この板片部にその後端から前方に向けて
延びる割り溝が形成されていることが望ましい。これに
よれば、板片部に割り溝が形成されていることによっ
て、係合片部の弾性力が、その係合片部自体の弾性作用
だけでなく、板片部の弾性作用によっても発揮されるよ
うになる。そのため、係合片部が凹所の壁面に係止され
ているときの弾圧力の大きさを調節しやすくなる。
面に重ね合わされ、その板片部に、上記光学系ユニット
にねじ込まれる取付ねじの挿通孔が開設されていること
が望ましい。これによれば、取付ねじを用いてより確実
にミラー取付具を光学系ユニットに取り付けることが可
能になる。
らに具体的に構成することが可能である。すなわち、光
学系ユニットのミラー取付基準面にハーフミラーを弾圧
して固定するためのアーム状の押圧部を備えたミラー取
付具の取付部が、上記光学系ユニットに固定されている
光走査装置において、上記ミラー取付具の取付部が上記
光学系ユニットに具備された凹所に収容されていると共
に、その取付部に相対向して具備された一対の係合片部
のエッジ状の端縁が、上記凹所の相対向する一対の壁面
のそれぞれに弾圧状態で係止され、それらの係合片部の
それぞれに、それらの係合片部を内向きに弾性変形させ
て上記端縁と上記凹所の壁面との係止状態を解除させる
ための操作用片部が後方に向けて延出され、これらの操
作用片部を収容しかつ上記凹所よりも幅広の操作用治具
挿入用の凹入部が上記光学系ユニットに具備され、上記
取付部に具備されて一対の上記係合片部の下端縁相互間
に亘る板片部が上記凹所の底壁面に重ね合わされ、その
板片部に、上記光学系ユニットにねじ込まれる取付ねじ
の挿通孔と、この挿通孔の後側部位で上記板片部を前後
方向に横切る割り溝とが形成されている、という構成に
することが可能である。
詳細に説明する。
される光学系ユニットの部分平面図、図2は図1のII
−II線断面図、図3は図1のIII−III線断面
図、図4はミラー取付具の斜視図である。
2,3が形成されていると共に、その光学系ユニット1
に、透孔2,3に臨むハーフミラー4が取り付けられて
いる点、並びに、光学系ユニット1に凹み空間5が形成
され、その凹み空間5の内側に段付状に形成された傾斜
したミラー取付基準面6に矩形のハーフミラー4の左右
の端部が載架されていると共に、そのハーフミラー4が
ミラー取付具7の作用によってミラー取付基準面6に弾
圧して固定されている点は、図5又は図6で説明した従
来の場合と同様である。
あり、左右一対のアーム状の押圧部71,71と左右一
対の突片部73,73とを備えていると共に、水平姿勢
の取付部72を備えている。そして、取付部72が、起
立姿勢で相対向した一対の係合片部75,75と、これ
らの係合片部75,75の下端縁相互間に亘る板片部7
6とを備え、それぞれの係合片部75,75には後方に
向けて操作用片部77が延出され、板片部76には円形
の取付ねじ挿通孔78が開設されている。さらに、板片
部76は、取付ねじ挿通孔78の後側部位で、その板片
部76を前後方向に横切る割り溝79によって左右に分
割されている。また、係合片部75は側面視横長矩形に
形成されていて、エッジ状の端縁75aを備えている。
凹み空間5と、その凹み空間5の後部に位置してその凹
み空間5の左右両側に張り出した溝形凹部8と、凹み空
間5の後側に位置する平面視矩形の凹所9と、この凹所
9の後側に位置してその凹所9よりも幅広の凹入部10
とが形成されている。
わっている左右の係合片部75,75は上開き姿勢にな
っていて、それらのエッジ状の端縁75a,75aの相
互間隔は、上記凹所9の左右の壁面91,91の相互間
隔よりも少し広くなっている。
付けるときには、光学系ユニット1のミラー取付基準面
6にハーフミラー4を載架した後、溝形凹部8に左右の
突片部73,73を差し込むことによって、左右一対の
アーム状の押圧部71,71でハーフミラー4をミラー
取付基準面6に弾圧状態で押し付けさせると共に、取付
部72の左右の係合片部75,75の端縁75a,75
aを凹所9の左右の壁面91,91上で滑らせながらそ
の取付部72を凹所9に差し込む。このようにすると、
図3のように、左右の係合片部75,75のエッジ状の
端縁75a,75aが凹所9の左右の壁面91,91に
弾圧状態で係止し、板片部76が凹所9の底壁面92に
重なり合う。また、図1又は図2のように左右の押圧部
71,71によってハーフミラー4が光学系ユニット1
のミラー取付基準面6に弾圧されて固定されると共に、
操作用片部77,77が凹入部10に収容される。
が、左右の係合片部75,75のエッジ状の端縁75
a,75aと凹所9の左右の壁面91,91との係止に
よって凹所9内に位置決めされるので、ミラー取付具7
が光学系ユニット1に動かないように取り付けられる。
しかも、ハーフミラー4がミラー取付基準面6と左右の
押圧部71,71とにより弾圧挟持されて定位置に位置
決めされる。
の固定は、上記したような左右の係合片部75,75の
エッジ状の端縁75a,75aと凹所9の左右の壁面9
1,91との係止だけによっても十分に可能であるけれ
ども、固定信頼性をさらに高めるには、図1又は図2の
ように凹所9の底壁面92に取付ねじ(不図示)をねじ
込むための粗孔93を形成しておき、取付部72の取付
ねじ挿通孔78を通してその粗孔93に取付ねじをねじ
込んで締め付けておけばよい。
所9に収容され、操作用片部77が凹入部10に収容さ
れているので、係合片部75や操作用片部77が光学系
ユニット1から突き出さない。そのため、いたずらによ
って操作用片部77が操作されて、ミラー取付具7やハ
ーフミラー4が不慮に光学系ユニット1から外されたり
するおそれがない。
業を行うことにより何らかの理由でハーフミラー4の取
付状態が不良という状況が生じた場合には、光学系ユニ
ット1に一旦取り付けたミラー取付具7を取り外して再
度取り付けるという作業を行うことができる。このこと
を次に説明する。
り外すときには、ピンセットなどの操作用治具(不図
示)の先端を、図1に示されている凹入部10の両端部
位に差し込んで操作用片部77,77の外側に位置さ
せ、その状態から操作用治具の先端で操作用片部77,
77を矢印a,aのように内向きに変形させる。図3の
拡大図には、内側に変形した操作用片部77を仮想線で
示してある。このようにすると、操作用片部77,77
と共に、凹所9の壁面91,91に弾圧状態で係合して
いる係合片部75,75が内向きに弾性変形するので、
それらの係合片部75,75の端縁75a,75a(図
3参照)と凹所9の壁面91,91との係止状態が解除
される。こうして両者の係止状態を解除した状態で、取
付部72を凹所9から引き上げることにより、ミラー取
付具7を光学系ユニット1から取り出す。このようにす
ることによって、凹所9の壁面91,91を傷付けるこ
となくミラー取付具7を取り外すことができるので、ミ
ラー取付具7や光学系ユニット1を再使用することが可
能である。
9が形成されているため、係合片部75の弾性力が、そ
の係合片部75自体の弾性作用だけでなく、板片部76
の弾性作用によっても発揮されるようになる。そのた
め、係合片部75が凹所9の壁面91に係止されている
ときの弾圧力の大きさを調節しやすくなり、そのこと
が、ミラー取付具7によるハーフミラー4の取付安定性
を高めたり、ミラー取付具7を光学系ユニット1に取り
付けるときの取付作業性を高めたりすることに役立つ。
た同一又は相応する部分に同一符号を付してある。
ユニットにミラー取付具を図5〜図7で説明した従来の
場合と同様の簡単な操作で取り付けることが可能である
にもかかわらず、一旦取り付けたミラー取付具を光学系
ユニットから容易に取り外すことが可能になり、しか
も、取り外したミラー取付具の再使用や、ミラー取付具
を取り外した光学系ユニットの再使用が可能になるとい
う効果が発揮される。特に、操作用片部が光学系ユニッ
トの凹入部に収容されているものでは、その操作用片部
が不慮に操作されてミラー取付具やハーフミラーの取付
状態が不安定になるという事態の起こるおそれがない。
そのため、ディスクに対する情報の読み書きの安定性が
向上する。
トの部分平面図である。
ットの部分平面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 光学系ユニットのミラー取付基準面にハ
ーフミラーを弾圧して固定するためのアーム状の押圧部
を備えたミラー取付具の取付部が、上記光学系ユニット
に固定されている光走査装置において、 上記ミラー取付具の取付部が上記光学系ユニットに具備
された凹所に収容されていると共に、その取付部に相対
向して具備された一対の係合片部のエッジ状の端縁が、
上記凹所の相対向する一対の壁面のそれぞれに弾圧状態
で係止され、それらの係合片部のそれぞれに、それらの
係合片部を内向きに弾性変形させて上記端縁と上記凹所
の壁面との係止状態を解除させるための操作用片部が後
方に向けて延出され、これらの操作用片部を収容しかつ
上記凹所よりも幅広の操作用治具挿入用の凹入部が上記
光学系ユニットに具備され、上記取付部に具備されて一
対の上記係合片部の下端縁相互間に亘る板片部が上記凹
所の底壁面に重ね合わされ、その板片部に、上記光学系
ユニットにねじ込まれる取付ねじの挿通孔と、この挿通
孔の後側部位で上記板片部を前後方向に横切る割り溝と
が形成されていることを特徴とする光走査装置。 - 【請求項2】 光学系ユニットのミラー取付け基準面に
ハーフミラーを弾圧して固定するための押圧部を備えた
ミラー取付具の取付部が、上記光学系ユニットに固定さ
れている光走査装置において、 上記ミラー取付具の取付部が上記光学系ユニットに具備
された凹所に収容されていると共に、その取付部に相対
向して具備された一対の係合片部のエッジ状の端縁が、
上記凹所の相対向する一対の壁面のそれぞれに弾圧状態
で係止され、それらの係合片部に、それらの係合片部を
内向きに弾性変形させて上記端縁と上記凹所の壁面との
係止状態を解除させるための操作用片部が備わっている
ことを特徴とする光走査装置。 - 【請求項3】 上記操作用片部が上記係合片部の後方に
向けて突出され、上記光学系ユニットに、上記操作用片
部を収容しかつ上記凹所よりも幅広の操作用治具挿入用
の凹入部が付設されている請求項2に記載した光走査装
置。 - 【請求項4】 上記操作用片部が、一対の上記係合片部
の下端縁の相互間に亘って一体に連設された板片部を有
し、この板片部にその後端から前方に向けて延びる割り
溝が形成されている請求項3に記載した光走査装置。 - 【請求項5】 上記板片部が上記凹所の底壁面に重ね合
わされ、その板片部に、上記光学系ユニットにねじ込ま
れる取付ねじの挿通孔が開設されている請求項3ないし
請求項4のいずれかに記載した光走査装置。
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