JP2003113347A - 導電性コーティング剤、電子写真装置用部材及び電子写真装置用中間転写体 - Google Patents

導電性コーティング剤、電子写真装置用部材及び電子写真装置用中間転写体

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JP2003113347A
JP2003113347A JP2001307492A JP2001307492A JP2003113347A JP 2003113347 A JP2003113347 A JP 2003113347A JP 2001307492 A JP2001307492 A JP 2001307492A JP 2001307492 A JP2001307492 A JP 2001307492A JP 2003113347 A JP2003113347 A JP 2003113347A
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Kimiya Goto
公也 後藤
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真装置用部材の表面層形成において、
カーボンブラックの配合量の変化に対して抵抗値の変化
が緩やかで導電性の制御が容易な導電性コーティング
剤、これを用いた電子写真装置用部材及び電子写真装置
用中間転写体を提供する。 【解決手段】 樹脂又はエラストマーを溶解した溶液中
にカーボンブラックが分散されてなる導電性コーティン
グ剤であって、前記カーボンブラックは、一次粒子径が
15nm以上であり、DBP吸油量が90ml/100
g以下であり、pHが4.0以下であり、かつ、カップ
リング剤によって表面が改質されたものである導電性コ
ーティング剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置用部
材の表面層形成において、カーボンブラックの配合量の
変化に対して抵抗値の変化が緩やかで導電性の制御が容
易な導電性コーティング剤、これを用いた電子写真装置
用部材及び電子写真装置用中間転写体に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やプリンタ等の電子写真装置に用
いられる電子写真装置用部材としては、例えば、帯電ロ
ーラ、現像ローラ、転写ベルト及び定着ローラ等を挙げ
ることができ、ローラ、ベルト、ブレード等さまざまな
形状のものがある。その構成材料としては、例えば、樹
脂、ゴム、エラストマー等を挙げることができる。現
在、上記電子写真装置では、まず、感光体表面を帯電ロ
ーラ等の帯電手段により一様に帯電させ、上記感光体上
の電荷を光学的な方法で除電することによって静電潜像
を形成し、次いで、この静電潜像に現像ローラ等により
トナー像を形成し、これを転写ベルト等の中間転写体に
より紙等の記録媒体へと転写し、更に定着ローラ等によ
り転写した画像を記録媒体に加熱定着させて、記録画像
を得る方法が採られている。上記電子写真装置に用いる
部材は、その表面において、電気的な方法によりトナー
を担持及び除去することから、上記電子写真装置用部材
の導電性を制御することは、特にその表面上に発生する
電界を制御するために重要である。
【0003】上記電子写真装置用部材のうち例えば中間
転写体は、物理的に加重をかけることにより表面上のト
ナー像を紙等の記録媒体上に転写するものであることか
ら、その表面には記録媒体上の凹凸に追従できる弾性が
求められる。また、上記中間転写体は、電気的な方法に
よりトナーを担持及び除去する必要があることから、そ
の表面には、転写時にトナー以外の異物の付着がないよ
うに、クリーニング性、離型性、防汚性といった特性が
要求される。更に、中間転写体の表面は、長期間にわた
り感光体表面や記録媒体との接触を繰り返すため、摩擦
等の物理的な刺激に対する耐久性が要求される。
【0004】上述のような性能を満たすために、一般に
上記電子写真装置用部材は少なくとも基体層と表面層と
からなり、基体層に導電性と弾性とを付与し、上記基体
層上に形成する表面層に導電性、離型性、低摩擦係数及
び耐摩耗性等を付与するという基体層と表面層とに機能
を分離した設計がされていた。
【0005】上記設計がされる場合、表面層の形成方法
としては、例えば、コーティング法、チューブ被覆法等
が挙げられる。基体層の弾性を生かすために表面層は薄
く形成されることが好ましいことから、現在では表面層
を薄く形成できるコーティング法が広く用いられてい
る。コーティング法とは、高分子化合物と導電剤とを溶
媒中で攪拌混合して作製した導電性コーティング剤をデ
ィッピング、スプレー、ロールコート等の方法で基体表
面に塗工して薄層を形成する方法である。
【0006】上記導電剤は、イオン伝導体と電子伝導体
とに大別される。上記イオン伝導体としては、例えば、
金属塩、アンモニウム塩等を挙げることができ、上記電
子伝導体としては、カーボンブラック、グラファイト、
カーボン繊維、金属粉、金属繊維、金属酸化物、導電性
高分子等を挙げることができる。しかし、上記イオン伝
導体を導電剤に用いて表面層を形成した場合、湿度等の
環境による導電性の変動が非常に大きいという問題があ
った。
【0007】上記導電剤としては、特に安価で入手が容
易なことから電子伝導体であるカーボンブラックが選択
されることが多い。しかしながら、上記カーボンブラッ
クは、微粒子からなるため、コーティング剤中での分散
安定性が悪いと凝集して沈降したり、成膜後の表面層の
性能を損なうおそれがある。更に、半導電領域で目的の
導電性を得るうえで、パーコレクション領域と呼ばれる
領域内でカーボンブラックの配合量の増加に対し抵抗値
が急激に低下するという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑み、電子写真装置用部材の表面層形成において、カー
ボンブラックの配合量の変化に対して抵抗値の変化が緩
やかで導電性の制御が容易な導電性コーティング剤、こ
れを用いた電子写真装置用部材及び電子写真装置用中間
転写体を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、導電性コー
ティング剤の導電剤として用いられるカーボンブラック
の一次粒子径、DBP吸油量及びpHを規定し、かつ、
カップリング剤によって上記カーボンブラックの表面を
改質することによって、上記カーボンブラックの配合量
に対する導電性コーティング剤からなる被膜の抵抗値の
挙動が緩やかなものとなり、導電性の制御が容易になる
ことを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】本発明は、樹脂又はエラストマーを溶解し
た溶液中にカーボンブラックが分散されてなる導電性コ
ーティング剤であって、前記カーボンブラックは、一次
粒子径が15nm以上であり、DBP吸油量が90ml
/100g以下であり、pHが4.0以下であり、か
つ、カップリング剤によって表面が改質されたものであ
ることを特徴とする導電性コーティング剤である。以下
に本発明を詳述する。
【0011】本発明の導電性コーティング剤は、樹脂又
はエラストマーを溶解した溶液中にカーボンブラックを
分散させたものである。上記樹脂又はエラストマーとし
ては特に限定されず、例えば、ポリウレタン樹脂、フッ
素樹脂、アクリル樹脂、アクリルウレタン樹脂、アクリ
ルフッ素樹脂、シリコン樹脂、アクリルシリコン樹脂、
シリコンウレタン樹脂、ナイロン樹脂等を挙げることが
でき、なかでも、基体層に対する密着性や耐久性の面か
らエラスティックな性質に優れたエラストマー及びポリ
ウレタン樹脂が好ましい。
【0012】上記樹脂を溶解する溶剤としては、溶質樹
脂や乾燥条件に合わせて選択され、例えば、アミン類、
ケトン類、エステル類、芳香族炭化水素、アルコール類
等を挙げることができる。上記アミン類としては、例え
ば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N
−ジメチルアセトアミド等を挙げることができる。上記
ケトン類としては、例えば、メチルエチルケトン(ME
K)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、シクロヘ
キサノン等を挙げることができる。上記エステル類とし
ては、例えば、n−酢酸ブチル、酢酸エチル等を挙げる
ことができる。上記芳香族炭化水素としては、例えば、
トルエン、キシレン等を挙げることができる。上記アル
コール類としては、例えば、メタノール、エタノール、
イソプロピルアルコール(IPA)等を挙げることがで
きる。
【0013】上記カーボンブラックは、一次粒子径が1
5nm以上である。15nm未満であると、分散が非常
に困難となり、凝集を起こしやすくなるため導電制御が
困難となる。なお、本明細書において、カーボンブラッ
クの一次粒子径とは、電子顕微鏡により測定、算出した
算術平均に基づくものであり、少なくとも2000〜1
0000個程度の測定値に基づき算出するものとする。
【0014】上記カーボンブラックは、DBP吸油量が
90ml/100g以下である。90ml/100gを
超えると、カーボンブラック同士が接触し導電パスの形
成が起きやすくなるため、導電制御が困難となる。
【0015】上記カーボンブラックは、pHが4.0以
下である。4.0を超えると、表面改質剤、分散剤の効
果が現れにくくなり、カーボンブラックの凝集が起こり
やすくなる。
【0016】上記カーボンブラックは、分散剤の効果を
高めるためにカップリング剤によって表面を改質された
ものである。上記カップリング剤としては特に限定され
ず、例えば、シランカップリング剤、チタネート系カッ
プリング剤、アルミニウム系カップリング剤等を挙げる
ことができる。
【0017】上記カーボンブラックとしては特に限定さ
れないが、一般的な汎用オイルファーネスブラックが価
格も安価で入手しやすい。上記カーボンブラックの配合
量は、本発明の導電性コーティング剤の所望される特性
及び他の構成成分等に応じて変更されるが、本発明の導
電性コーティング剤の樹脂固形分に対して200重量%
以下が好ましい。200重量%を超えると本発明の導電
性コーティング剤により得られる塗膜の表面が荒れた
り、上記塗膜が生成できなかったりすることがある。
【0018】また、本発明の導電性コーティング剤は、
ポリマー系分散剤を含有することが好ましい。ポリマー
系分散剤を含有することで、分散粒子間の静電反発及び
粒子表面に吸着した分散剤の立体障害により、カーボン
ブラックの分散状態がより安定化される。上記ポリマー
系分散剤としては特に限定されないが、例えば、アミノ
基、カルボニル基、水酸基等の官能基によりカーボンブ
ラック表面への吸着機能を有するものが好ましい。上記
ポリマー系分散剤の配合量は、上記カーボンブラックの
配合量に対して1〜200重量%が好ましい。
【0019】本発明の導電性コーティング剤は、乾燥被
膜化した後の体積抵抗値が1.0×10〜1.0×1
11Ω・cmであることが好ましい。1.0×10
Ω・cm未満であると、高電圧をかけたときにリークを
起こすことがあり、1.0×1011Ω・cmを超える
と電界がうまく形成されないことがある。
【0020】本発明の導電性コーティング剤は、被膜の
物性、基体との密着性及び表面特性を改良するために、
架橋剤、改質剤、レベリング剤及びマット剤等を含有し
てもよい。
【0021】本発明の導電性コーティング剤は、電子写
真装置用部材の表面層で所望される導電性に応じてカー
ボンブラックの配合量が決められ、上記カーボンブラッ
クと例えば上記の樹脂、カップリング剤、分散剤及び溶
剤等とをジルコニアビーズとともに攪拌する等の方法に
より、充分に攪拌することによって作製することができ
る。
【0022】上記導電性コーティング剤を電子写真装置
用部材の基体層上にディッピング、スプレー、ロールコ
ート等の方法で薄く塗工した後、オーブン等で充分に乾
燥することで上記電子写真装置用部材の表面層となる被
膜を形成することができる。
【0023】弾性体を基体としその表面に本発明の導電
性コーティング剤からなる被膜を有することを特徴とす
る電子写真装置用部材、基体がベルト形状でありその表
面に本発明の導電性コーティング剤からなる被膜を有す
ることを特徴とする電子写真装置用部材、及び、表面に
本発明の導電性コーティング剤からなる被膜を有するこ
とを特徴とする電子写真装置用中間転写体もまた本発明
の1つであり、導電性、クリーニング性、離型性、防汚
性及び耐久性等に好適な特性を有した電子写真装置用部
材を容易に得ることができる。
【0024】以上のように、本発明の導電性コーティン
グ剤は、従来技術の問題点が充分に解決されており、電
子写真装置用部材の表面層を形成する際に本発明の導電
性コーティング剤を用いれば、カーボンブラックの配合
量を変化させることで、容易に所望の導電性を備えた電
子写真装置用部材の表面層を得ることができる。
【0025】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるも
のではない。
【0026】(実施例1)下記の組成に従い、熱可塑性
ウレタン樹脂(大日精化社製、ME823LP)100
重量部に対して、カーボンブラックの配合量を5重量
部、10重量部、20重量部、30重量部、40重量
部、50重量部、60重量部とし、ペイントシェイカー
を用いてジルコニアビーズとともに1時間攪拌してカー
ボンブラックの配合量の異なる導電性コーティング剤を
得た。得られた導電性コーティング剤の所定量を金属板
上に載せ、130℃オーブン中で1時間乾燥したものを
体積抵抗率測定用の導電性コーティング剤被膜とした。 <導電性コーティング剤組成1> 熱可塑性ウレタン樹脂(大日精化社製、ME823LP) 100重量部 カーボンブラック(三菱化学社製、MA77) 5〜60重量部 シランカップリング剤(日本ユニカー社製、A−187) カーボンブラックに対し 39.2重量% ポリマー系分散剤(ビッグケミー社製、Disperbyk−185) カーボンブラックに対し 70重量% 表面改質剤(大日精化社製、FF−101(D)) 1.5重量部 レベリング剤(東亜合成社製、GS−30) 0.05重量部 2−ブタノン 240重量部 N,N−ジメチルホルムアミド 134重量部
【0027】(実施例2)実施例1と同様にして、下記
の組成に従ってカーボンブラックの配合量の異なる導電
性コーティング剤を作製し、それを用いて導電性コーテ
ィング剤被膜を作製した。 <導電性コーティング剤組成2> 熱可塑性ウレタン樹脂(大日精化社製、ME823LP) 100重量部 カーボンブラック(三菱化学社製、MA8B) 5〜60重量部 シランカップリング剤(日本ユニカー社製、A−187) カーボンブラックに対し 36.1重量% ポリマー系分散剤(ビッグケミー社製、Disperbyk−185) カーボンブラックに対し 70重量% 表面改質剤(大日精化社製、FF−101(D)) 1.5重量部 レベリング剤(東亜合成社製、GS−30) 0.05重量部 2−ブタノン 240重量部 N,N−ジメチルホルムアミド 134重量部
【0028】(実施例3)実施例1と同様にして、下記
の組成に従ってカーボンブラックの配合量の異なる導電
性コーティング剤を作製し、それを用いて導電性コーテ
ィング剤被膜を作製した。 <導電性コーティング剤組成3> 熱可塑性ウレタン樹脂(大日精化社製、ME823LP) 100重量部 カーボンブラック(三菱化学社製、MA14) 5〜60重量部 シランカップリング剤(日本ユニカー社製、A−187) カーボンブラックに対し 16.9重量% ポリマー系分散剤(ビッグケミー社製、Disperbyk−185) カーボンブラックに対し 70重量% 表面改質剤(大日精化社製、FF−101(D)) 1.5重量部 レベリング剤(東亜合成社製、GS−30) 0.05重量部 2−ブタノン 240重量部 N,N−ジメチルホルムアミド 134重量部
【0029】(比較例1)実施例1と同様にして、下記
の組成に従ってカーボンブラックの配合量の異なる導電
性コーティング剤を作製し、それを用いて導電性コーテ
ィング剤被膜を作製した。 <導電性コーティング剤組成4> 熱可塑性ウレタン樹脂(大日精化社製、ME823LP) 100重量部 カーボンブラック(三菱化学社製、♯2650) 5〜60重量部 シランカップリング剤(日本ユニカー社製、A−187) カーボンブラックに対し 111.6重量% ポリマー系分散剤(ビッグケミー社製、Disperbyk−185) カーボンブラックに対し 70重量% 表面改質剤(大日精化社製、FF−101(D)) 1.5重量部 レベリング剤(東亜合成社製、GS−30) 0.05重量部 2−ブタノン 240重量部 N,N−ジメチルホルムアミド 134重量部
【0030】(比較例2)実施例1と同様にして、下記
の組成に従ってカーボンブラックの配合量の異なる導電
性コーティング剤を作製し、それを用いて導電性コーテ
ィング剤被膜を作製した。 <導電性コーティング剤組成5> 熱可塑性ウレタン樹脂(大日精化社製、ME823LP) 100重量部 カーボンブラック(三菱化学社製、MA230) 5〜60重量部 シランカップリング剤(日本ユニカー社製、A−187) カーボンブラックに対し 22.3重量% ポリマー系分散剤(ビッグケミー社製、Disperbyk−185) カーボンブラックに対し 70重量% 表面改質剤(大日精化社製、FF−101(D)) 1.5重量部 レベリング剤(東亜合成社製、GS−30) 0.05重量部 2−ブタノン 240重量部 N,N−ジメチルホルムアミド 134重量部
【0031】(比較例3)実施例1と同様にして、下記
の組成に従ってカーボンブラックの配合量の異なる導電
性コーティング剤を作製し、それを用いて導電性コーテ
ィング剤被膜を作製した。 <導電性コーティング剤組成6> 熱可塑性ウレタン樹脂(大日精化社製、ME823LP) 100重量部 カーボンブラック(三菱化学社製、♯45L) 5〜60重量部 シランカップリング剤(日本ユニカー社製、A−187) カーボンブラックに対し 37.7重量% ポリマー系分散剤(ビッグケミー社製、Disperbyk−185) カーボンブラックに対し 70重量% 表面改質剤(大日精化社製、FF−101(D)) 1.5重量部 レベリング剤(東亜合成社製、GS−30) 0.05重量部 2−ブタノン 240重量部 N,N−ジメチルホルムアミド 134重量部
【0032】(比較例4)実施例1と同様にして、下記
の組成に従ってカーボンブラックの配合量の異なる導電
性コーティング剤を作製し、それを用いて導電性コーテ
ィング剤被膜を作製した。 <導電性コーティング剤組成7> 熱可塑性ウレタン樹脂(大日精化社製、ME823LP) 100重量部 カーボンブラック(三菱化学社製、MA77) 5〜60重量部 ポリマー系分散剤(ビッグケミー社製、Disperbyk−185) カーボンブラックに対し 70重量% 表面改質剤(大日精化社製、FF−101(D)) 1.5重量部 レベリング剤(東亜合成社製、GS−30) 0.05重量部 2−ブタノン 240重量部 N,N−ジメチルホルムアミド 134重量部
【0033】実施例及び比較例で使用したカーボンブラ
ックの一次粒子径、DBP吸油量及びpHについて表1
に示した。
【0034】
【表1】
【0035】(評価)実施例及び比較例で作製した導電
性コーティング剤被膜を、温度23℃、湿度55%RH
の恒温恒湿中に一昼夜放置した後、超高抵抗測定器(A
dvantest社製、R8340A)、URSプロー
ブ(三菱化学製)を用いて、印加電圧250Vで体積抵
抗率を測定した。表2に結果を示した。
【0036】
【表2】
【0037】実施例では、カーボンブラックの配合量の
変化と導電性の変化は緩やかな相関を示し、導電性コー
ティング剤被膜の体積抵抗率は10〜1013Ω・c
mの間に制御できた。一方、比較例では、カーボンブラ
ックの配合量の増加に対して急激な抵抗の低下により導
電性コーティング剤被膜の体積抵抗率は10Ω・cm
以下となり、導電性制御は困難であった。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、電子写真装置用部材の
表面層形成において、カーボンブラックの配合量の変化
に対して抵抗値の変化が緩やかで導電性の制御が容易な
導電性コーティング剤、これを用いた電子写真装置用部
材及び電子写真装置用中間転写体を提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01B 1/24 H01B 1/24 A Fターム(参考) 2H200 JC03 JC15 JC16 JC17 MA02 MA11 MA14 MB01 MB04 MB10 MC01 MC20 4J037 AA02 CB05 CB23 DD05 DD11 DD17 DD27 EE02 EE22 4J038 CD091 CG141 DG001 DH001 DL031 EA011 HA026 JA23 JC32 KA06 KA09 KA12 KA14 MA07 MA10 NA20 PB08 5G301 DA18 DA42 DA59 DD02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂又はエラストマーを溶解した溶液中
    にカーボンブラックが分散されてなる導電性コーティン
    グ剤であって、前記カーボンブラックは、一次粒子径が
    15nm以上であり、DBP吸油量が90ml/100
    g以下であり、pHが4.0以下であり、かつ、カップ
    リング剤によって表面が改質されたものであることを特
    徴とする導電性コーティング剤。
  2. 【請求項2】 ポリマー系分散剤を含有することを特徴
    とする請求項1記載の導電性コーティング剤。
  3. 【請求項3】 樹脂又はエラストマーは、ポリウレタン
    樹脂であることを特徴とする請求項1又は2記載の導電
    性コーティング剤。
  4. 【請求項4】 乾燥被膜化した後の体積抵抗値が1.0
    ×10〜1.0×10 11Ω・cmであることを特徴
    とする請求項1、2又は3記載の導電性コーティング
    剤。
  5. 【請求項5】 弾性体を基体とし、その表面に請求項
    1、2、3又は4記載の導電性コーティング剤からなる
    被膜を有することを特徴とする電子写真装置用部材。
  6. 【請求項6】 基体がベルト形状であり、その表面に請
    求項1、2、3又は4記載の導電性コーティング剤から
    なる被膜を有することを特徴とする電子写真装置用部
    材。
  7. 【請求項7】 表面に請求項1、2、3又は4記載の導
    電性コーティング剤からなる被膜を有することを特徴と
    する電子写真装置用中間転写体。
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