JP2003108093A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2003108093A
JP2003108093A JP2001304515A JP2001304515A JP2003108093A JP 2003108093 A JP2003108093 A JP 2003108093A JP 2001304515 A JP2001304515 A JP 2001304515A JP 2001304515 A JP2001304515 A JP 2001304515A JP 2003108093 A JP2003108093 A JP 2003108093A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一極性TFTよりなる液晶表示装置におい
て、フリッカのない高表示品質を得ること。 【解決手段】 各データバス線32の信号入力側に、n
個のnチャネルMOSトランジスタT1,T2を並列に
接続した構成のアナログスイッチ3を接続する。データ
バス線32への入力信号が対向電極電位に対して正極性
である正フレームのときにn個のMOSトランジスタT
1,T2をオンさせ、入力信号が負極性である負フレー
ムのときにm個(ただし、m<n)のMOSトランジス
タT1をオンさせることによって、アナログスイッチ3
の、画素セル4への充電電流を流す駆動能力と画素セル
4からの放電電流を流す駆動能力とがほぼ同じになるよ
うに調整し、正フレームと負フレームで入力信号の振幅
をほぼ同じにしてフリッカを低減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示部とともにそ
の駆動回路等を基板上に搭載したアクティブマトリクス
方式の液晶表示装置に関し、特に表示部および周辺駆動
回路等を構成する薄膜トランジスタ(TFT)を単一極
性(N型またはP型)のトランジスタで構成した液晶表
示装置に関する。
【0002】近年注目されているポリシリコン(以下、
p−Siとする)TFTよりなる液晶表示装置は、表示
部とともに周辺駆動回路を内蔵し、高性能でかつ低価格
であるという利点を有する。このp−SiTFT液晶表
示装置では、表示部にN型のTFTが用いられる。ま
た、周辺駆動回路にはN型のTFTとP型のTFTから
なるCMOS型のTFTが用いられる。したがって、p
−SiTFT液晶表示装置では、P型TFTを形成する
ためのフォトパターニング工程およびP型不純物添加工
程等が必要となる。そのため、TFTとしてN型のアモ
ルファスシリコン(a−Si)TFTのみを用いた液晶
表示装置に比べて、製造工程が複雑である。そこで、近
時、単一極性、すなわちN型のみ、またはP型のみのp
−SiTFTを用いて表示部および周辺駆動回路を構成
する動向が見られる。
【0003】
【従来の技術】図33は、液晶表示装置の一般的な交流
駆動方法(フレーム反転駆動法)について説明するため
の図である。図33に示すように、フレーム周波数fr
が60Hzの場合、1秒間の表示フレーム数は60であ
る。この場合、直流DCによる液晶の劣化を抑制するた
め、各画素には、振幅が同じで、対向電極電位に対して
正極性の入力信号(以下、正極性信号とする)VHと、
対向電極電位に対して負極性の入力信号(以下、負極性
信号とする)VLとがフレームごとに交互に供給され
る。つまり、各画素には1秒間に30対の正極性信号と
負極性信号が供給され、60フレームの表示がおこなわ
れる。
【0004】なお、正極性信号VHを表示するフレーム
(以下、正フレームとし、図面では“+”と表記する)
を正フィールドとし、負極性信号VLを表示するフレー
ム(以下、負フレームとし、図面では“−”と表記す
る)を負フィールドと定義する場合には、1秒間に60
フィールドが表示され、1秒間の表示フレーム数は30
となる。このように一対の正負のフィールドで1フレー
ムを定義する場合には、本明細書および添付図面中の記
載において「フレーム」を「フィールド」と読み替える
ものとする。
【0005】図34は、フレーム反転駆動法における入
力信号レベルの変化について説明するための図である。
図34に示すように、正フレーム期間Tfhにおいて電
圧レベルがVwh(白)〜Vbh(黒)間の正極性信号
VHが供給される。負フレーム期間Tflにおいては、
電圧レベルがVbl(黒)〜Vwl(白)間の負極性信
号VLが供給される。ここで、正極性信号VHと負極性
信号VLとは、対向電極電位Vcomに対して対称にな
るのが理想である。
【0006】図35および図36は、従来の単一極性
(ここではN型)のp−SiTFTで構成した液晶表示
装置におけるアナログスイッチの構成およびその動作原
理について説明するための図である。図35または図3
6に示すように、入力信号を供給するための信号入力線
11には、アナログスイッチ1のソース電極(S)また
はドレイン電極(D)の一方が接続される。表示部のデ
ータバス線12には、ソース電極(S)またはドレイン
電極(D)のもう一方が接続される。
【0007】アナログスイッチ1のゲート電極(G)は
ブロック線(BL)13に接続されており、アナログス
イッチ1のオン、オフは、ブロック線13を介して供給
されるアナログスイッチ制御信号により切り替えられ
る。また、充放電の負荷としてデータバス線12には複
数の画素セル2が接続されている。各画素セル2は、N
型のTFTよりなるスイッチング素子(アクティブ素
子)21、液晶セル22および蓄積容量23により構成
されている。データバス線12の信号電位Vbs(t)
は時間の関数である。
【0008】図35に示すように、正フレーム期間にな
って、入力信号が負極性信号VLから正極性信号VHに
立ち上がると、信号入力線11の電位がデータバス線1
2よりも高くなるので、アナログスイッチ1の信号入力
側がドレイン電極(D)となり、信号出力側がソース電
極(S)となる。このとき、アナログスイッチ1が選択
されてオンすると、アナログスイッチ1を介してデータ
バス線12に電流Idsが流れ、液晶セル22および蓄
積容量23が充電される。
【0009】一方、図36に示すように、負フレーム期
間になって、入力信号が正極性信号VHから負極性信号
VLに立ち下がると、信号入力線11の電位がデータバ
ス線12よりも低くなるので、アナログスイッチ1の信
号入力側がソース電極(S)、信号出力側がドレイン電
極(D)となる。このとき、アナログスイッチ1が選択
されてオンすると、液晶セル22および蓄積容量23が
放電し、データバス線12からアナログスイッチ1を介
して信号入力線11に電流−Idsが流れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の単一極性p−SiTFTで構成した液晶表示装
置ではつぎのような問題点がある。すなわち、図34に
示すように、TFTの極性がN型の場合、正フレームの
充電期間において充電が進むにつれてデータバス線12
の電位Vgsが上昇するので、アナログスイッチ1のゲ
ート−ソース間電圧Vgsはデータバス線の信号電位V
bsに依存して変化し、充電開始時点でのVgsh(充
電開始)から充電完了時点のVgsh(充電完了)にま
で下がる。それによって、アナログスイッチ1の充電電
流Idsは初期値より急激に減少する。
【0011】それに対して、TFTの極性がN型の場
合、負フレームの放電期間においてはアナログスイッチ
1のゲート−ソース間電圧Vgslはデータバス線電位
Vbsに依存せず、不変であるため、アナログスイッチ
1の放電電流−Idsは初期値より緩やかに減少する。
つまり、N型TFTからなるアナログスイッチ1の充電
能力は放電能力よりも小さい。
【0012】したがって、図37に示すように、負フレ
ームにおいてはデータバス線電位Vbs、すなわちアナ
ログスイッチ1の出力電位が負極性の入力信号VLの電
圧レベルに達する。図37は、図36に示す液晶表示装
置の負フレームにおけるデータバス線電位の経時変化を
模式的に示す図である。それに対して、図38に示すよ
うに、正フレームにおいては充電能力が低い分、データ
バス線電位Vbsは正極性の入力信号VHの電圧レベル
よりもΔVHだけ低くなってしまう。図38は、図36
に示す液晶表示装置の正フレームにおけるデータバス線
電位の経時変化を模式的に示す図である。
【0013】それによって、図39に示すように、本
来、正フレームと負フレームとでは入力信号の振幅が同
じであるが、アナログスイッチ1の出力信号の振幅は負
フレームよりも正フレームにおいて小さくなってしま
う。つまり、アナログスイッチ1の入力信号は対称性を
有しているが、出力信号は非対称となってしまう。この
ように、正フレームと負フレームで信号が非対称である
ため、フリッカが発生するという問題点がある。図39
は、図36に示す液晶表示装置の入力信号の波形(図3
9(a))とアナログスイッチ出力信号の波形(図39
(b))を模式的に示す図である。
【0014】上述した問題点は、表示部および周辺駆動
回路をN型のp−SiTFTで構成した液晶表示装置に
限らず、P型のp−SiTFTで構成した液晶表示装置
においても同様である。図40に、表示部および周辺駆
動回路をN型のp−SiTFTで構成した場合と、P型
のp−SiTFTで構成した場合の欠点および利点を、
周辺駆動回路をCMOS型のTFTで構成した場合と比
較して示す。
【0015】図40に示すように、N型またはP型の場
合にはCMOS型の場合よりもフォトパターニング工程
で用いる加工マスクが1枚少なくて済むという利点があ
る。しかし、CMOS型の場合に正フレームと負フレー
ムの駆動能力が同じであるのに対して、N型の場合には
正フレームにおける駆動能力が負フレームにおける駆動
能力よりも小さくなり、またP型の場合にはその逆とな
るという欠点があった。
【0016】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、フリッカのない高表示品質の単一極性TF
Tよりなる液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、各データバス線の信号入力側に、n個の
nチャネルMOSトランジスタを並列に接続した構成の
アナログスイッチを接続し、各データバス線について、
データバス線への入力信号が対向電極電位に対して正極
性であるときにn個のnチャネルMOSトランジスタを
オンさせ、一方、データバス線への入力信号が対向電極
電位に対して負極性であるときにm個(ただし、m<
n)のnチャネルMOSトランジスタをオンさせる構成
とし、それによって、アナログスイッチの、画素セルへ
の充電電流を流す駆動能力と画素セルからの放電電流を
流す駆動能力とが同じになるように調整する。
【0018】この発明によれば、アナログスイッチの、
画素セルへの充電電流を流す駆動能力と画素セルからの
放電電流を流す駆動能力とが同じになるように、入力信
号が正極性信号のときにはアナログスイッチを構成する
n個のnチャネルMOSトランジスタがオンし、一方、
入力信号が負極性信号のときにはアナログスイッチを構
成するm個のnチャネルMOSトランジスタがオンす
る。アナログスイッチを構成するMOSトランジスタが
pチャネルの場合にはこの逆となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しつつ詳細に説明する。図1および図2
は、本発明の実施の形態にかかる液晶表示装置の要部の
構成を示す回路図である。図1または図2に示すよう
に、この液晶表示装置は、単一極性TFTよりなるアナ
ログスイッチ3が、入力信号を供給するための信号入力
線31と表示部のデータバス線32との間に接続された
構成となっている。
【0020】アナログスイッチ3は、その数を特に限定
しないが、たとえば並列に接続された2個のnチャネル
MOSトランジスタ(TFT)T1,T2を有する。こ
れら2個のMOSトランジスタT1,T2を区別するた
め、以下の説明では一方をa系統のMOSトランジスタ
T1とし、他方をb系統のMOSトランジスタT2とす
る。なお、以下の説明では、特に断らない限り、MOS
トランジスタの極性はnチャネルとする。
【0021】a系統のMOSトランジスタT1およびb
系統のMOSトランジスタT2の、それぞれソース
(S)またはドレイン(D)となる2つの電極のうちの
一方は信号入力線31に共通接続されており、もう一方
はデータバス線32に共通接続されている。a系統のM
OSトランジスタT1のゲート電極(G)およびb系統
のMOSトランジスタT2のゲート電極(G)はそれぞ
れa系統のブロック線33aおよびb系統のブロック線
33bに接続されている。a系統ブロック線33aおよ
びb系統ブロック線33bには、たとえば図示しないデ
ータドライバから互いに独立したアナログスイッチ制御
信号BLa,BLbが供給される。すなわち、a系統の
MOSトランジスタT1およびb系統のMOSトランジ
スタT2はそれぞれのアナログスイッチ制御信号BL
a,BLbに基づいて互いに独立してオン、オフする。
【0022】特に限定しないが、充放電の負荷としてデ
ータバス線32に接続された複数の画素セル4は、nチ
ャネルMOSトランジスタ(TFT)よりなるスイッチ
ング素子(アクティブ素子)41、液晶セル42および
蓄積容量43により構成されている。図1または図2に
おいて、符号44はゲートバス線であり、またVbsは
データバス線32の信号電位である。
【0023】つぎに、上述したアナログスイッチ3の動
作について説明する。図1に示すように、正フレーム期
間になって、入力信号が負極性信号VLから正極性信号
VHに立ち上がると、信号入力線31の電位がデータバ
ス線32よりも高くなるので、アナログスイッチ3を構
成する2個のMOSトランジスタT1,T2は、その信
号入力側がドレイン電極(D)となり、信号出力側がソ
ース電極(S)となる。このとき、a系統およびb系統
の各ブロック線33a,33bを介してa系統のMOS
トランジスタT1およびb系統のMOSトランジスタT
2にそれぞれアナログスイッチ制御信号BLa,BLb
が供給され、それによって両トランジスタT1,T2が
オン状態となる。したがって、正極性信号VHの入力に
より、データバス線32はa系統およびb系統の2つの
MOSトランジスタT1,T2を電流パスとして充電さ
れる。
【0024】一方、図2に示すように、負フレーム期間
になって、入力信号が正極性信号VHから負極性信号V
Lに立ち下がると、信号入力線31の電位がデータバス
線32よりも低くなるので、a系統およびb系統のMO
SトランジスタT1,T2は、その信号入力側がソース
電極(S)となり、信号出力側がドレイン電極(D)と
なる。このときには、a系統のブロック線33aにアナ
ログスイッチ制御信号BLaが供給されるだけであるた
め、a系統のMOSトランジスタT1のみがオン状態と
なる。b系統のMOSトランジスタT2はオフ状態のま
まである。したがって、負極性信号VLの入力により、
データバス線32はa系統のMOSトランジスタT1の
みを電流パスとして放電される。このように、オン状態
となるMOSトランジスタの数をフレームごとに調整す
ることにより、単一極性アナログスイッチ3の充放電能
力の差を補正する。
【0025】図3は、アナログスイッチの他の例を示す
回路図である。図3に示すアナログスイッチ5は、3個
以上の単一極性のMOSトランジスタを並列に接続した
構成となっている。すなわち、たとえば第1、第2、第
3、・・・、第m、第m+1、・・・、第nのn個のn
チャネルMOSトランジスタT1〜Tnについて、それ
ぞれのソース(S)またはドレイン(D)となる2つの
電極のうちの一方は信号入力線31に共通接続されてお
り、もう一方はデータバス線32に共通接続されてい
る。第1〜第mのMOSトランジスタT1〜Tmはa系
統であり、第m+1〜第nのMOSトランジスタTm+
1〜Tnはb系統である。つまり、第1〜第mのMOS
トランジスタT1〜Tmの各ゲート電極はa系統のブロ
ック線33aに接続されている。また、第m+1〜第n
のMOSトランジスタTm+1〜Tnの各ゲート電極は
b系統のブロック線33bに接続されている。ただし、
m<nである。
【0026】図4は、図3に示す構成のアナログスイッ
チ5の動作を説明するための図表である。正フレームに
おいては、a系統およびb系統の両方のブロック線33
a,33bにそれぞれアナログスイッチ制御信号BL
a,BLbが供給され、第1〜第nのMOSトランジス
タT1〜Tnがオン状態となる。このときの総チャネル
幅WHはW1+W2+・・・+Wm+・・・+Wnとな
る。また、総駆動電流はI1+I2+・・・+Im+・
・・+Inとなる。ここで、第kのMOSトランジスタ
のチャネル幅および駆動電流をそれぞれWkおよびIk
とする(k=1、2、・・・、n)。負フレームにおい
ては、a系統のブロック線33aにのみアナログスイッ
チ制御信号BLaが供給される。それによって、第1〜
第mのMOSトランジスタT1〜Tmがオン状態とな
り、総チャネル幅WHはW1+W2+・・・+Wm、総
駆動電流はI1+I2+・・・+Imとなる。したがっ
て、負フレームよりも正フレームのときのほうが総チャ
ネル幅が大きくなる。
【0027】図5および図6は、アナログスイッチ制御
信号BLa,BLbとゲート走査信号Vgとの関係を説
明するための波形図である。水平期間Thはゲートオン
期間Tgとブランク期間Tbkとから構成される。ゲー
トオン期間Tgにおいて、ゲート走査信号Vgがゲート
バス線に印加され、ある一行の画素セル群のスイッチン
グ素子(TFT)がオン状態となる。そして、図5
(a)〜(c)に示すように正フレームのときには、a
系統およびb系統の両方のアナログスイッチ制御信号B
La,BLbが同じタイミングでゲートオン期間Tgよ
りも短い期間(Ta、Tb)供給される。それによっ
て、a系統およびb系統のMOSトランジスタがオン状
態となり、2つの電流パスを用いた充電状態になる。一
方、図6(a)〜(c)に示すように負フレームにおい
ては、a系統のアナログスイッチ制御信号BLaは供給
されるが、b系統のアナログスイッチ制御信号BLbは
供給されない。したがって、a系統のMOSトランジス
タのみがオン状態となり、一つの電流パスを用いた放電
状態となる。
【0028】図7は、アナログスイッチを構成するMO
Sトランジスタの正フレームおよび負フレームにおける
電流−電圧特性を模式的に示す特性図である。図7にお
いて、縦軸はドレイン電流Idsであり、横軸はドレイ
ン−ソース間電圧Vdsである。また、パラメータはゲ
ート電圧Vgsであり、その変化範囲は4〜13V(ス
テップ幅:1V)である。充電状態におけるMOSトラ
ンジスタの電流−電圧特性を実線で示し、放電状態にお
けるMOSトランジスタの電流−電圧特性を破線で示
す。
【0029】図7に示すように、負フレームではMOS
トランジスタが放電状態にあるため、ゲート電圧Vgs
は不変であり、ドレイン−ソース間電圧Vdsのみが変
化する。この場合、ドレイン電流(放電電流)Idsは
図7に点線a)で示す軌跡に沿って変化する。一方、正
フレームではMOSトランジスタは充電状態にあるた
め、ゲート電圧Vgsおよびドレイン−ソース間電圧V
dsの両方が変化する。この場合、ドレイン電流(充電
電流)Idsは図7に破線b)で示す軌跡に沿って変化
する。なお、比較のため、図35に示す従来構成におけ
るドレイン電流(充電電流)Idsの変化の軌跡を図7
に点線c)で示す。このように、充放電状態に応じてア
ナログスイッチのDC駆動能力を調整する。アナログス
イッチがnチャネルMOSトランジスタで構成される場
合には充電時のDC駆動能力を大きくする。
【0030】図8は正フレームにおける充放電特性を模
式的に示す特性図である。図8において、アナログスイ
ッチがnチャネルMOSトランジスタで構成される場
合、正フレームの充電期間においてアナログスイッチの
駆動能力を大きくすることによって、従来構成のアナロ
グスイッチよりも、目標電圧に到達するまでの充電時間
が短くなる。したがって、従来はアナログスイッチのオ
ン期間Taで目標電圧VHに到達することができなかっ
たが、本実施の形態では目標電圧VHに到達することが
できる。図9は負フレームにおける放電特性を模式的に
示す図面である。放電時には、アナログスイッチのオン
期間Taで目標電圧VLに到達することができる。
【0031】図10は入力信号の波形(図10(a))
とアナログスイッチ出力信号の波形(図10(b))を
模式的に示す図である。図10において、アナログスイ
ッチがnチャネルMOSトランジスタで構成される場
合、従来は、正フレーム(Tfh)においてアナログス
イッチの出力電圧がΔVHだけ低くなり、負フレーム
(Tfl)における出力電圧VLの振幅と異なってしま
う。それに対して、本実施の形態ではアナログスイッチ
の充電能力を補正することによって、正フレーム(Tf
h)におけるアナログスイッチの出力電圧がVHとな
る。それによって、信号振幅のフレーム依存性がなくな
り、フレームによらずほぼ一定の信号振幅を得ることが
できる。
【0032】図11は、従来(図11(a))と本発明
の実施の形態(図11(b))との比較をまとめた模式
図である。図11(a)および(b)に示すように、本
実施の形態ではアナログスイッチの正フレームにおける
透過率(電圧振幅の関数)THと負フレームにおける透
過率TLとがほぼ同じになり、フリッカの発生が抑制さ
れる。
【0033】図12に、正フレームにおけるアナログス
イッチの透過率Tと印加電圧Vとの関係を模式的に示
す。また、図13に、負フレームにおけるアナログスイ
ッチの透過率Tと印加電圧Vとの関係を模式的に示す。
ここで、本実施の形態において採用することができる駆
動方式について簡単に説明する。なお、この駆動方式の
説明においては、便宜上、第1フレームを正フレームと
し、第2フレームを負フレームとする。また、図14〜
図21に模式的に示す表示部において、正のデータを
“+”で表し、負のデータを“−”で表す。図14およ
び図15はフレーム反転方式について説明するための模
式図である。
【0034】フレーム反転方式では、図14に示すよう
に正フレームにおいて全表示画素に正のデータ(VH)
を送り、図15に示すように負フレームにおいて全表示
画素に負のデータを送ることにより、データ反転が実現
される。図16および図17はデータライン反転方式
(縦ライン反転方式)について説明するための模式図で
ある。データライン反転方式では、図16に示すように
正フレームにおいて奇数画素列に正のデータ(VH)を
送り、かつ偶数画素列に負のデータ(VL)を送る。負
フレームにおいては、図17に示すように奇数画素列に
負のデータ(VL)を送り、かつ偶数画素列に正のデー
タ(VH)を送る。
【0035】図18および図19はゲートライン反転方
式(横ライン反転方式)について説明するための模式図
である。ゲートライン反転方式では、図18に示すよう
に正フレームにおいて奇数画素行に正のデータ(VH)
を送り、かつ偶数画素行に負のデータ(VL)を送る。
負フレームにおいては、図19に示すように奇数画素行
に負のデータ(VL)を送り、かつ偶数画素行に正のデ
ータ(VH)を送る。図20および図21はドット反転
方式について説明するための模式図である。ドット反転
方式では、図20に示すように隣接する画素のデータが
互いに反転するように正のデータと負のデータを送り、
さらにその状態を図21に示すようにフレームごとに反
転させる。
【0036】本実施の形態では、上述した4種の反転方
式のいずれにも対応可能であるが、ここまではフレーム
反転方式に基づいて説明していたので、他の3つの反転
方式では若干説明内容が異なる。たとえば、データライ
ン反転方式では“+”となっているデータラインを充電
状態とし、“−”となっているデータラインを放電状態
として制御する。また、ゲートライン反転方式では
“+”となっているゲートラインを充電状態とし、
“−”となっているゲートラインを放電状態として制御
する。また、ドット反転方式では“+”となっている画
素を充電状態とし、“−”となっている画素を放電状態
として制御する。
【0037】つぎに、本発明の実施の形態にかかる液晶
表示装置を低温p−SiTFTで構成した例について説
明する。図22は、本発明の実施の形態にかかる液晶表
示装置を構成するTFT基板の概略構成を示す全体図で
ある。ここで、TFT基板とは、ガラスまたはプラステ
ィック製の基板上に、表示部を構成するTFTアレイや
画素電極、およびドライバ等の周辺回路を形成したもの
である。液晶表示装置は、このTFT基板と、対向電極
を備えた対向基板(図示せず)との間に液晶層が封入さ
れた構成となる。
【0038】図22に示すように、TFT基板6は、マ
トリクス状に配置された複数の画素セル61からなる表
示部62、(単一極性)データドライバ63、(単一極
性)ゲートドライバ64、複数のアナログスイッチ65
からなるアナログスイッチ部66、静電防止/リペア/
予備充電回路67、および入力端子部68を備えてい
る。ここで、各画素セル61のスイッチング素子である
TFT、データドライバ63を構成するTFT、ゲート
ドライバ64を構成するTFT、各アナログスイッチ6
5を構成するTFT、および静電防止/リペア/予備充
電回路67を構成するTFTなど、TFT基板6上に形
成されているすべてのTFTは低温p−Siでできてお
り、かつ同一の極性(nチャネルまたはpチャネル)で
ある。以下の説明において、特に限定しないが、このT
FT基板6を用いた液晶表示装置はたとえばデータライ
ン反転方式により駆動されるとする。
【0039】図23は液晶表示装置の要部の縦断面図で
ある。図23に示すように、液晶表示装置は、画素TF
T611と画素電極612からなるTFTアレイおよび
上述したデータドライバ63やゲートドライバ64等の
周辺回路を備えたTFT基板6と、対向電極71やブラ
ックマトリクス72やカラーフィルタ73を備えた対向
基板7との間に、液晶8がシール81により封入された
構成となっている。図23において、符号82および8
3は配向膜であり、符号84および85は偏向板等の光
学フィルムであり、符号86および87は平坦化絶縁膜
である。
【0040】図24はアナログスイッチ65の構成の一
例を示す回路図である。このアナログスイッチ65は図
1または図2に示すアナログスイッチ3と同様の構成で
ある。すなわち、信号入力側と信号出力側との間に、a
系統のMOSトランジスタT1とb系統のMOSトラン
ジスタT2とが並列に接続され、かつa系統およびb系
統のMOSトランジスタT1,T2の各ゲート電極がそ
れぞれa系統のアナログスイッチ制御信号BLaの供給
端子およびb系統のアナログスイッチ制御信号BLbの
供給端子に接続されている。
【0041】図25は画素セル61の構成の一例を示す
回路図である。画素セル61は、ダブルゲートTFTを
構成する2個のMOSトランジスタ613,614、液
晶セル615および蓄積容量616を有する。たとえ
ば、UXGAフォーマットの場合、画素セル61の数は
4800×1200個であり、ゲートバス線44の数は
1200本であり、データバス線32の数は4800本
である。
【0042】つぎに、アナログスイッチ65を構成する
a系統のMOSトランジスタT1とb系統のMOSトラ
ンジスタT2の極性がともにnチャネルである場合の、
データライン反転方式におけるアナログスイッチ65の
動作について説明する。図26に示すように、正フレー
ム期間では、奇数番目のデータバス線Dnに正極性信号
が送られる。偶数番目のデータバス線Dn+1には負極
性信号が送られる。この場合、奇数番目のデータバス線
Dnに接続されたアナログスイッチ65は充電状態にあ
り、a系統およびb系統の両方のMOSトランジスタT
1,T2がオン状態となる。偶数番目のデータバス線D
n+1に接続されたアナログスイッチ65は放電状態に
あり、a系統のMOSトランジスタT1のみがオン状態
となる。
【0043】一方、図27に示すように、負フレーム期
間では、奇数番目のデータバス線Dnに負極性信号が送
られるので、このデータバス線Dnに接続されたアナロ
グスイッチ65は放電状態にあり、a系統のMOSトラ
ンジスタT1のみがオン状態となる。偶数番目のデータ
バス線Dn+1には正極性信号が送られるので、このデ
ータバス線Dn+1に接続されたアナログスイッチ65
は充電状態にあり、a系統およびb系統の両方のMOS
トランジスタT1,T2がオン状態となる。
【0044】アナログスイッチ65を構成するa系統の
MOSトランジスタT1とb系統のMOSトランジスタ
T2の極性がともにpチャネルである場合にはつぎのよ
うになる。図28に示すように、正フレーム期間では、
奇数番目のデータバス線Dnに正極性信号が送られるの
で、このデータバス線Dnに接続されたアナログスイッ
チ65は充電状態にあり、a系統のMOSトランジスタ
T1のみがオン状態となる。偶数番目のデータバス線D
n+1には負極性信号が送られるので、このデータバス
線Dn+1に接続されたアナログスイッチ65は放電状
態にあり、a系統およびb系統の両方のMOSトランジ
スタT1,T2がオン状態となる。
【0045】一方、図29に示すように、負フレーム期
間では奇数番目のデータバス線Dnに負極性信号が送ら
れるので、このデータバス線Dnに接続されたアナログ
スイッチ65は放電状態にあり、a系統およびb系統の
両方のMOSトランジスタT1,T2がオン状態とな
る。偶数番目のデータバス線Dn+1には正極性信号が
送られるので、このデータバス線Dn+1に接続された
アナログスイッチは充電状態にあり、a系統のMOSト
ランジスタT1のみがオン状態となる。
【0046】図30はアナログスイッチの具体的なレイ
アウトの一例を示す図である。図30に示す例では、た
とえばASW1〜ASW4の4個のアナログスイッチが
4本のデータバス線に一つずつ接続されており、各デー
タバス線に入力信号(ビデオ信号)を供給する。4個の
アナログスイッチASW1〜ASW4は8個のアナログ
スイッチ制御信号BL1a〜BL4a,BL1b〜BL
4bによって制御される。1組のアナログスイッチを構
成するnチャネルMOSトランジスタの総チャネル幅は
400×2μmである。充電状態のときのチャネル幅は
800μmであり、放電状態のときには400μmのチ
ャネル幅となる。
【0047】図31および図32はブロック順次駆動方
式におけるアナログスイッチ制御信号のタイミング図で
ある。図31に示すように、正フレームのときには、ゲ
ートオン期間TgにおいてアナログスイッチASW1〜
ASW4にa系統のアナログスイッチ制御信号BL1a
〜BL4aを順次供給するとともに、a系統のアナログ
スイッチ制御信号BL1aおよびBL3aに同期してb
系統のアナログスイッチ制御信号BL1b,BL3bを
供給する。図32に示すように、負フレームのときに
は、ゲートオン期間TgにおいてアナログスイッチAS
W1〜ASW4にa系統のアナログスイッチ制御信号B
L1a〜BL4aを順次供給するとともに、a系統のア
ナログスイッチ制御信号BL2aおよびBL4aに同期
してb系統のアナログスイッチ制御信号BL2b,BL
4bを供給する。
【0048】上述した実施の形態によれば、各データバ
ス線32の信号入力側に、複数の同一極性のMOSトラ
ンジスタT1,T2を並列に接続した構成のアナログス
イッチ3が接続されており、充電状態のときと放電状態
のときとでアナログスイッチ3のオンするトランジスタ
の数が変わり、チャネル幅が調整されるので、アナログ
スイッチ3の、画素セル4への充電電流を流す駆動能力
と画素セル4からの放電電流を流す駆動能力とがほぼ同
じになる。したがって、単一極性のアナログスイッチを
用いた液晶表示装置においてフリッカを低減することが
でき、CMOS型駆動回路と同等の良好な表示特性を得
ることができる。また、TFT基板6上の表示部62や
周辺回路を構成するトランジスタを単一極性のTFTで
構成することができ、それによって表示性能を損なわず
に製造プロセスの簡略化およびコスト削減を図ることが
できる。
【0049】以上において本発明は種々変更可能であ
る。たとえばアナログスイッチを構成するMOSトラン
ジスタ(TFT)の数は3個以上でもよい。また、本発
明はフレーム反転方式やデータライン反転方式以外に
も、ゲートライン反転やドット反転の駆動方式にも適用
できる。また、データドライバやゲートドライバはTF
T基板6上に形成されていなくてもよい。つまり、本発
明は周辺回路一体型の液晶表示装置に限らない。
【0050】(付記1)表示部に設けられた複数のデー
タバス線と、前記データバス線の信号入力側にそれぞれ
接続され、かつそれぞれの前記データバス線への入力信
号の対向電極電位に対する極性に応じて駆動能力の調整
が可能な複数のアナログスイッチと、前記アナログスイ
ッチを駆動するデータドライバと、を具備することを特
徴とする液晶表示装置。
【0051】(付記2)表示部に設けられた複数のデー
タバス線と、前記データバス線の信号入力側にそれぞれ
接続され、かつ表示フレームごとに駆動能力の調整が可
能な複数のアナログスイッチと、前記アナログスイッチ
を駆動するデータドライバと、を具備することを特徴と
する液晶表示装置。
【0052】(付記3)前記アナログスイッチは、当該
アナログスイッチを流れる電流の向きに応じてチャネル
幅の調整が可能なスイッチであることを特徴とする付記
1または2に記載の液晶表示装置。
【0053】(付記4)前記アナログスイッチは並列に
接続された複数の同一極性のMOSトランジスタで構成
され、当該アナログスイッチを流れる電流の向きに応じ
てオンするトランジスタの数が変わることを特徴とする
付記3に記載の液晶表示装置。
【0054】(付記5)前記データドライバは、ブロッ
ク順次駆動方式により複数の前記アナログスイッチを順
次選択して駆動させるための制御信号を、それぞれの前
記データバス線への入力信号の対向電極電位に対する極
性に応じて変化させることを特徴とする付記1または2
に記載の液晶表示装置。
【0055】(付記6)前記データドライバは、ブロッ
ク順次駆動方式により複数の前記アナログスイッチを順
次選択して駆動させるための制御信号を表示フレームご
とに変化させることを特徴とする付記1または2に記載
の液晶表示装置。
【0056】(付記7)前記アナログスイッチはnチャ
ネルMOSトランジスタで構成されることを特徴とする
付記1〜6のいずれか一つに記載の液晶表示装置。
【0057】(付記8)前記アナログスイッチはpチャ
ネルMOSトランジスタで構成されることを特徴とする
付記1〜6のいずれか一つに記載の液晶表示装置。
【0058】(付記9)表示部に設けられた複数のゲー
トバス線を駆動するゲートドライバをさらに具備し、前
記表示部、前記アナログスイッチ、前記データドライバ
および前記ゲートドライバは同一基板上に配置され、か
つ前記表示部、前記アナログスイッチ、前記データドラ
イバおよび前記ゲートドライバのそれぞれを構成するM
OSトランジスタは同一極性であることを特徴とする付
記1〜8のいずれか一つに記載の液晶表示装置。
【0059】(付記10)前記MOSトランジスタは低
温ポリシリコンよりなる薄膜トランジスタであることを
特徴とする付記9に記載の液晶表示装置。
【0060】(付記11)表示部に設けられた複数のデ
ータバス線の信号入力側にそれぞれ、並列に接続された
n個のnチャネルMOSトランジスタよりなるアナログ
スイッチが接続されており、前記各アナログスイッチ
は、当該データバス線への入力信号が対向電極電位に対
して正極性であるときにn個の前記nチャネルMOSト
ランジスタがオンし、一方、当該データバス線への入力
信号が対向電極電位に対して負極性であるときにm個の
前記nチャネルMOSトランジスタがオンするように制
御されることを特徴とする液晶表示装置。ただし、m<
nである。
【0061】(付記12)表示部に設けられた複数のデ
ータバス線の信号入力側にそれぞれ、並列に接続された
n個のpチャネルMOSトランジスタよりなるアナログ
スイッチが接続されており、前記各アナログスイッチ
は、当該データバス線への入力信号が対向電極電位に対
して正極性であるときにm個の前記pチャネルMOSト
ランジスタがオンし、一方、当該データバス線への入力
信号が対向電極電位に対して負極性であるときにn個の
前記pチャネルMOSトランジスタがオンするように制
御されることを特徴とする液晶表示装置。ただし、m<
nである。
【0062】(付記13)m=1、n=2であることを
特徴とする付記11または12に記載の液晶表示装置。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、入力信号の極性に応じ
て、アナログスイッチを構成する複数の単一極性MOS
トランジスタのうちのオンするトランジスタの数が異な
るので、単一極性のアナログスイッチの、画素セルへの
充電電流を流す駆動能力と画素セルからの放電電流を流
す駆動能力との非対称性を解消することができる。した
がって、単一極性のアナログスイッチを用いた液晶表示
装置においてフリッカを低減することができ、CMOS
型駆動回路と同等の良好な表示特性を得ることができ
る。
【0064】また、同一基板上に作製される表示部、ア
ナログスイッチ、データドライバおよびゲートドライバ
のそれぞれを構成するトランジスタを単一極性のTFT
で構成することによって、表示性能を損なわずに製造プ
ロセスの簡略化およびコスト削減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる液晶表示装置の要
部の構成および動作を示す回路図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる液晶表示装置の要
部の構成および動作を示す回路図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかる液晶表示装置のア
ナログスイッチの他の例を示す回路図である。
【図4】図3に示すアナログスイッチの動作を説明する
ための図表である。
【図5】アナログスイッチ制御信号とゲート走査信号と
の関係を説明するための波形図である。
【図6】アナログスイッチ制御信号とゲート走査信号と
の関係を説明するための波形図である。
【図7】アナログスイッチを構成するMOSトランジス
タの正フレームおよび負フレームにおける電流−電圧特
性を模式的に示す特性図である。
【図8】正フレームにおける充放電特性を模式的に示す
特性図である。
【図9】負フレームにおける充放電特性を模式的に示す
特性図である。
【図10】入力信号とアナログスイッチ出力信号の波形
を模式的に示す図である。
【図11】本実施の形態と従来との比較をまとめた模式
図である。
【図12】アナログスイッチの正フレームにおける透過
率と印加電圧との関係を模式的に示す特性図である。
【図13】アナログスイッチの負フレームにおける透過
率と印加電圧との関係を模式的に示す特性図である。
【図14】フレーム反転方式について説明するための模
式図である。
【図15】フレーム反転方式について説明するための模
式図である。
【図16】データライン反転方式について説明するため
の模式図である。
【図17】データライン反転方式について説明するため
の模式図である。
【図18】ゲートライン反転方式について説明するため
の模式図である。
【図19】ゲートライン反転方式について説明するため
の模式図である。
【図20】ドット反転方式について説明するための模式
図である。
【図21】ドット反転方式について説明するための模式
図である。
【図22】本発明の実施の形態にかかる液晶表示装置を
構成するTFT基板の概略構成を示す全体図である。
【図23】本発明の実施の形態にかかる液晶表示装置の
要部の構成を示す縦断面図である。
【図24】図22に示すTFT基板に作製されたアナロ
グスイッチの構成の一例を示す回路図である。
【図25】図22に示すTFT基板に作製された画素セ
ルの構成の一例を示す回路図である。
【図26】データライン反転方式におけるアナログスイ
ッチの動作を説明するための図である。
【図27】データライン反転方式におけるアナログスイ
ッチの動作を説明するための図である。
【図28】データライン反転方式におけるアナログスイ
ッチの動作を説明するための図である。
【図29】データライン反転方式におけるアナログスイ
ッチの動作を説明するための図である。
【図30】アナログスイッチの具体的なレイアウトの一
例を示す図である。
【図31】ブロック順次駆動方式におけるアナログスイ
ッチ制御信号のタイミング図である。
【図32】ブロック順次駆動方式におけるアナログスイ
ッチ制御信号のタイミング図である。
【図33】液晶表示装置の一般的な交流駆動方法である
フレーム反転駆動法について説明するための図である。
【図34】フレーム反転駆動法における表示信号レベル
の変化について説明するための図である。
【図35】従来の単一極性のp−SiTFTで構成した
液晶表示装置におけるアナログスイッチの構成および充
電時の動作原理について説明するための図である。
【図36】従来の単一極性のp−SiTFTで構成した
液晶表示装置におけるアナログスイッチの構成および放
電時の動作原理について説明するための図である。
【図37】図36に示す液晶表示装置の負フレームにお
けるデータバス線電位の経時変化を模式的に示す図であ
る。
【図38】図36に示す液晶表示装置の正フレームにお
けるデータバス線電位の経時変化を模式的に示す図であ
る。
【図39】図36に示す液晶表示装置の入力信号とアナ
ログスイッチ出力信号の波形を模式的に示す図である。
【図40】単一極性TFTよりなる液晶表示装置の欠点
および利点をCMOS型のTFTよりなる液晶表示装置
と比較して示す図表である。
【符号の説明】
T1,T2 MOSトランジスタ(TFT) 3,5,65 アナログスイッチ 32 データバス線 62 表示部 63 データドライバ 64 ゲートドライバ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 624 G09G 3/20 624B (72)発明者 金子 淑也 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2H093 NA31 NA33 NA34 NC11 ND10 5C006 AC21 AC28 AF44 AF46 AF52 BB16 BC03 BC12 BC20 BF34 FA18 FA23 5C080 AA10 BB05 DD06 FF11 JJ03 JJ04 JJ05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示部に設けられた複数のデータバス線
    と、 前記データバス線の信号入力側にそれぞれ接続され、か
    つそれぞれの前記データバス線への入力信号の対向電極
    電位に対する極性に応じて駆動能力の調整が可能な複数
    のアナログスイッチと、 前記アナログスイッチを駆動するデータドライバと、 を具備することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 表示部に設けられた複数のデータバス線
    と、 前記データバス線の信号入力側にそれぞれ接続され、か
    つ表示フレームごとに駆動能力の調整が可能な複数のア
    ナログスイッチと、 前記アナログスイッチを駆動するデータドライバと、 を具備することを特徴とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記アナログスイッチは、当該アナログ
    スイッチを流れる電流の向きに応じてチャネル幅の調整
    が可能なスイッチであることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記アナログスイッチは並列に接続され
    た複数の同一極性のMOSトランジスタで構成され、当
    該アナログスイッチを流れる電流の向きに応じてオンす
    るトランジスタの数が変わることを特徴とする請求項3
    に記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記データドライバは、ブロック順次駆
    動方式により複数の前記アナログスイッチを順次選択し
    て駆動させるための制御信号を、それぞれの前記データ
    バス線への入力信号の対向電極電位に対する極性に応じ
    て変化させることを特徴とする請求項1または2に記載
    の液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 前記データドライバは、ブロック順次駆
    動方式により複数の前記アナログスイッチを順次選択し
    て駆動させるための制御信号を表示フレームごとに変化
    させることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶
    表示装置。
  7. 【請求項7】 前記アナログスイッチはnチャネルMO
    Sトランジスタで構成されることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれか一つに記載の液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記アナログスイッチはpチャネルMO
    Sトランジスタで構成されることを特徴とする請求項1
    〜6のいずれか一つに記載の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 表示部に設けられた複数のゲートバス線
    を駆動するゲートドライバをさらに具備し、 前記表示部、前記アナログスイッチ、前記データドライ
    バおよび前記ゲートドライバは同一基板上に配置され、
    かつ前記表示部、前記アナログスイッチ、前記データド
    ライバおよび前記ゲートドライバのそれぞれを構成する
    MOSトランジスタは同一極性であることを特徴とする
    請求項1〜8のいずれか一つに記載の液晶表示装置。
  10. 【請求項10】 前記MOSトランジスタは低温ポリシ
    リコンよりなる薄膜トランジスタであることを特徴とす
    る請求項9に記載の液晶表示装置。
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