JP2003106532A - 高周波加熱装置 - Google Patents
高周波加熱装置Info
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Abstract
品を赤外線センサだけの温度情報で適温に仕上げること
を可能にする。 【解決手段】 加熱室2の底面部に設けられ、食品1を
戴置可能とした戴置台3と、高周波を発生するマグネト
ロン4と、高周波を加熱室2に拡散させる回転アンテナ
7と、食品1の温度情報を検出する赤外線センサ8を備
えた高周波加熱装置において、容器1dに入れられた食
品1を高周波加熱するとき、1個の赤外線センサ上8a
は容器1dの上部a部の温度情報を検出し、他方の赤外
線センサ下8bは容器1dの下部b付近の温度情報を検
出するよう設定し、赤外線センサ上8aが先に設定温度
の温度情報を検出したときは、加熱開始から設定温度に
達したときまでの加熱時間をもとに予め決められた演算
により算出された時間だけ追加加熱を行い、赤外線セン
サ下8bが先に設定温度の温度情報を検出した場合は、
この時点で食品1の加熱を停止するようにする。
Description
する際に、特に容器に入った食品を赤外線センサだけの
温度情報で適温に仕上げることを可能とした高周波加熱
装置に関するものである。
で示すように、食品21を収納する加熱室22と、前記
加熱室22に高周波を給電するマグネトロン23と、前
記加熱室22内で加熱される食品21の温度を検知する
赤外線センサ24と、前記赤外線センサ24で得られた
情報を処理するマイクロコンピュータで実行する信号処
理回路25と、前記処理回路25の指示で前記マグネト
ロン23の高周波出力を制御する制御回路26と、前記
加熱室22内にある被加熱物である食品21の仕上り状
態を検知する検出器としての仕上りセンサ27とを備
え、前記赤外線センサ24からの温度の情報に基づいて
調理加熱シーケンスを決定し、決定した信号により制御
回路26で実行すると共に、仕上りセンサ27により調
理加熱の仕上り状態を検出した情報を信号処理回路25
に入力し、制御回路26でマグネトロン26の高周波出
力を制御、遮断する構成の高周波加熱装置であった。
(例えば、特開昭60−136196号公報)
っては、図6のように平たい容器に食品を盛付け、加熱
する場合は食品を直接赤外線センサ24で食品の温度情
報が検出できるので、加熱スタートしてから予め設定し
た温度になる迄問題なく加熱が可能である。
種類が多くある。例えば、ご飯などの食品を温める場合
は茶碗やどんぶりなどの容器に入れて温める場合が多
い。また、これらの容器に入れるご飯の量もまちまちで
容器の半分しか入れない場合もある。この場合、赤外線
センサ24による食品の温度検出は容器が障害となり直
接検出することができない。従って、この場合は間接的
に食品の温度情報を検出するしかない。
ラスや陶器などの容器は熱伝導が良いため食品の温度を
容器に良く伝えるが、熱伝導の良くないプラスチック製
の容器の場合、食品の温度は容器に速やかに伝わらな
い。従って食品の温度情報を容器で代行すると容器の種
類によっては誤差が生じてしまう。
度がばらついても許容されることがあるが、仕上り温度
がきびしく要求される牛乳などの飲み物は容器で温度検
出した場合は熱く仕上がってしまうなどの問題あった。
27により食品の初期温度や仕上り時間、仕上り温度な
どの情報を基に的確な仕上り温度になるよう補正を行っ
ている。
置場所により食品の仕上り温度が大きく変わってしまう
問題がある。図6の場合は、食品の真上に仕上りセンサ
27が設置されているため食品の温度情報を的確にとら
えることができるため、食品の仕上り温度の補正が正常
に行われ食品が適温に仕上げられる。
連から仕上りセンサ27が赤外線を使用して取り付け位
置が食品の真上位置から加熱室の上部側壁面にずれこと
もある。このような赤外線センサの位置で、容器21d
に入っている牛乳など食品21の量が少ない場合は、容
器21dが障害となり食品21の温度情報を直接検出す
ることができない。従って、赤外線センサは容器21d
の温度を仕上り温度情報として検出してしまう。容器2
1dの温度と食品21の温度では当然食品21の温度が
高い。このため検出した容器21dの温度情報を補正し
て追加加熱を行ってしまうため、過加熱となり食品21
の仕上り温度が高くなり、食品21の量によっては沸騰
しまうなど問題があった。
解決するために、食品を収納する加熱室と、この加熱室
の底面部に設けられ、食品等を戴置可能とした誘電体か
らなる戴置台と、高周波を発生するマグネトロンと、こ
のマグネトロンから発生する高周波を加熱室へ拡散させ
る回転アンテナと、上面が前記載置台を共有し、底面部
と側面部が金属板で覆われた空隙と、この空隙にマグネ
トロンからの高周波を導く導波部と、加熱室の上部壁面
の外側に設けられた食品の温度情報を検出する赤外線セ
ンサと、この赤外線センサの温度情報をもとにマグネト
ロンから発生する高周波の出力などを制御する制御部を
備えた高周波加熱装置において、容器に入れられた食品
を戴置台に戴置し高周波により加熱するとき、2個以上
設けられた赤外線センサにより1個の赤外線センサ上は
容器の上部付近の温度情報を検出し、他方の赤外線セン
サ下は容器の下部付近の温度情報を検出するよう設定
し、赤外線センサ上が最初に設定温度に達した温度情報
を検出したときは、加熱開始から設定温度に達したとき
までの加熱時間をもとに制御部で予め決められた演算に
より追加加熱時間を算出し、この算出した時間だけ追加
加熱を行い、赤外線センサ上が赤外線センサ下より早く
設定温度の温度情報を検出した場合は、この時点で食品
の加熱を停止するようにしたものである。
れた角度だけ温度検出範囲を移動することによって容器
の上部付近と下部付近の温度情報を検出するよう設定
し、上部付近が先に設定温度に達した温度情報を検出し
たときは、加熱開始から設定温度に達したときまでの加
熱時間をもとに制御部で予め決められた演算により追加
加熱時間を算出し、この算出した時間だけ追加加熱を行
い、下部付近が先に上部付近より早く設定温度の温度情
報を検出した場合は、この時点で食品の加熱を停止する
ようにしたものである。
参照して説明する。
器の正面断面図と電気系統ブロック図を表した図で、1
は食品である。1dは食品1を入れる容器である。2は
食品を収納する加熱室である。3は加熱室2の底部に固
着された誘電体からなる戴置台である。4は高周波を発
生するマグネトロンである。5は戴置台3の下部に設け
られた空隙で、金属板で覆われている。6は空隙5の下
部に設けられた導波部で、この導波部6の一部にはマグ
ネトロン4が固定されている。7は空隙5内に設けられ
高周波を撹拌し、加熱室2へ送りこむ回転アンテナであ
る。7aはアンテナモータで、導波部6の外側の下部に
設けられ回転アンテナ7と連動し、回転アンテナ7を回
転させるものである。
ンサである。この赤外線センサ8は加熱室2の食品1の
全体が観察しやすい加熱室2の天井部や側壁面の上部の
外側に設けられる。本実施例の図1では加熱室2の側壁
面の上部に赤外線センサ上8aと赤外線センサ下8bの
2個が同一場所に設けられている。9は赤外線センサ8
からの温度情報を基にマグネトロン4などの動作を制御
する制御部である。
ける上記以外の実施例である。図2の8mは回転部で、
モータ(図示せず)などを内蔵することにより1個の赤
外線センサ8を予め定められた角度だけ移動させるもの
である。赤外線センサ8が移動することにより容器1d
の温度検出個所を複数確保することが可能となる。
ついて説明する。
ャートに示す。
置して加熱スタートするとマグネトロン4から高周波が
発生し、この高周波が導波部6から空隙5に導かれ、回
転アンテナ7に達する。また、加熱スタートと同時にア
ンテナモータ7aが回転し回転アンテナ7が回転する。
この回転アンテナ7の回転により高周波が拡散され、加
熱室2へ送り込まれる。このとき戴置台3に戴置してい
る食品1に高周波が照射され加熱が始まる。
施例で、2個設置された赤外線センサ8は予め設定され
たプログラムにより赤外線センサ上8aは容器1dの上
部a付近に、赤外線センサ下8bは容器1dの下部b付
近に照準を合わせ、それぞれの個所の温度情報を検出す
る。
品1と容器1dの温度情報を検出し、赤外線センサ下8
bは容器1dだけの温度情報を検出する。
のに対し、容器1dは自己発熱せず食品1の温度が伝わ
って温められるので食品1の方が容器1dより温度上昇
が早い。従って、加熱時間が進んで予め設定された温度
に達するのは食品1の方が早いので、赤外線センサ上8
aが赤外線センサ下8bより早く設定温度の温度情報を
検出する。赤外線センサ上8aが設定温度に達するとこ
の温度情報を制御部9に伝え、この制御部9で加熱スタ
ートしてから設定温度に達する時間などを基に、予め決
められた演算により加熱時間を算出し、この算出された
時間だけ追加加熱して加熱を終了させる。
熱を行った場合、図3に示すようなe部とg部では温度
差が生じている。これはg部では容器1dに熱が奪われ
ためe部より温度が低めになる。また、高周波の浸透深
さの関係でe部とf部でも温度差が生じ、e部の方がf
部より温度が高くなる。ゆっくりと加熱する場合は対流
によりe部とg部、f部の温度差は少なくなるが、高周
波加熱の場合、短時間で加熱が終了するため対流による
温度差が解消できなううちに加熱が終了してしまう。特
に牛乳などの温め時間は数十秒から数分と短いため対流
による温度差の解消ができないうち加熱が終了してしま
う。従って、食品の温度情報だけで加熱終了すると食品
の仕上り温度が低めになってしまうことを解消するため
行うものである。
が少ない場合の実施例である。図1と同じように、赤外
線センサ上8aは容器1dの上部a付近、赤外線センサ
下8bは下部b付近へ照準を合わせ、それぞれの個所の
温度情報を検出する。この場合、赤外線センサ上8aは
食品1の温度情報は検出できず容器1dの温度情報だけ
を検出し、赤外線センサ8bも容器1dだけの温度情報
を検出する。
b付近とでは食品1と接触している下部b付近の温度上
昇が早い。これは食品1の熱伝導によって温められるか
らである。従って、食品1の仕上り温度は赤外線センサ
下8bで検出し、制御部9にこの温度情報を伝える。制
御部9ではこの情報を基に、赤外線センサ下8bで温度
情報が赤外線センサ上8aより早く検出した場合は、こ
の時点で加熱を停止するという予め設定したプログラム
に従いマグネトロン5などの動作を直ちに停止させ、食
品1の加熱を終了する。
赤外線センサ8が予め定められた角度内を動くことによ
り容器1dの上部a付近と下部b付近の温度情報を検出
するもので、働きは図1の場合と同様であり説明は省略
する。
設定温度を検出した場合は、この検出温度は食品1から
の熱伝導により容器1dが温められた温度である。従っ
て、直接食品1の温度を検出した時と比べ時間が経過し
ているため、この時間を補正時間とみなし、改めて補正
時間は必要ない。
度情報の検知が赤外線センサ下8bの方が早かった場合
は補正時間なしで加熱停止としたが、食品1の量により
加熱時間が長びくときは熱伝導により赤外線センサ上8
aと赤外線センサ下8bが検出する温度情報が同じこと
も考えられる。従って、赤外線センサ上8aと赤外線セ
ンサ下8bの温度差については予め許容差を検討して決
めるものであり、実施例に限るものではない。
を赤外線センサ8で検出し、予め設定したプログラムに
基づき制御部9で加熱時間を制御して食品1を的確な仕
上げ温度にする。
納する加熱室と、この加熱室の底面部に設けられ、食品
等を戴置可能とした誘電体からなる戴置台と、高周波を
発生するマグネトロンと、このマグネトロンから発生す
る高周波を加熱室に拡散させる回転アンテナと、上面が
前記載置台を共有し、底面部と側面部が金属板で覆われ
た空隙と、この空隙にマグネトロンからの高周波を導く
導波部と、加熱室の上部壁面の外側に設けられた食品の
温度情報を検出する赤外線センサと、この赤外線センサ
の温度情報をもとにマグネトロンから発生する高周波の
出力などを制御する制御部を備えた高周波加熱装置にお
いて、容器に入れられた食品を戴置台に戴置し高周波に
より加熱するとき、2個以上設けられた赤外線センサに
より1個の赤外線センサ上は容器の上部付近の温度情報
を検出し、他方の赤外線センサ下は容器の下部付近の温
度情報を検出するよう設定し、赤外線センサ上が最初に
設定温度に達した温度情報を検出したときは、加熱開始
から設定温度に達したときまでの加熱時間をもとに制御
部で予め決められた演算により追加加熱時間を算出し、
この算出した時間だけ追加加熱を行い、赤外線センサ下
が赤外線センサ上より早く設定温度の温度情報を検出し
た場合は、この時点で食品の加熱を停止するようにした
ものである。
定められた角度だけ温度検出範囲を移動することによっ
て容器の上部付近と下部付近の温度情報を検出するよう
設定し、上部付近が先に設定温度に達した温度情報を検
出したときは、加熱開始から設定温度に達したときまで
の加熱時間をもとに制御部で予め決められた演算により
追加加熱時間を算出し、この算出した時間だけ追加加熱
を行い、下部付近が先に上部付近より早く設定温度の温
度情報を検出した場合は、この時点で食品の加熱を停止
するようにしたものである。
サで直接、食品の温度情報が得られない場合でも、予め
設定した食品の仕上り温度に仕上げられる効果がある。
面断面図と電気系統ブロック図で、赤外線センサが2個
の場合の図である。
の場合の図である。
を示した図である。
める場合の高周波加熱装置の正面断面図である。
ローチャートである。
電気系統ブロック図である。
場合の図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 食品(1)を収納する加熱室(2)と、
この加熱室(2)の底面部に設けられ、食品(1)等を
戴置可能とした誘電体からなる戴置台(3)と、高周波
を発生するマグネトロン(4)と、このマグネトロン
(4)から発生する高周波を加熱室(2)へ拡散させる
回転アンテナ(7)と、上面が前記載置台(3)を共有
し、底面部と側面部が金属板で覆われた空隙(5)と、
この空隙(5)にマグネトロン(4)からの高周波を導
く導波部(6)と、加熱室(2)の上部壁面の外側に設
けられた食品(1)の温度情報を検出する赤外線センサ
(8)と、この赤外線センサ(8)の温度情報をもとに
マグネトロン(4)から発生する高周波の出力などを制
御する制御部(9)を備えた高周波加熱装置において、
容器(1d)に入れられた食品(1)を戴置台(3)に
戴置し高周波により加熱するとき、2個以上設けられた
赤外線センサ(8)により1個の赤外線センサ上(8
a)は容器(1d)の上部(a)付近の温度情報を検出
し、他方の赤外線センサ下(8b)は容器(1d)の下
部(b)付近の温度情報を検出するよう設定し、赤外線
センサ上(8a)が最初に設定温度に達した温度情報を
検出したときは、加熱開始から設定温度に達したときま
での加熱時間をもとに制御部(9)で予め決められた演
算により追加加熱時間を算出し、この算出した時間だけ
追加加熱を行い、赤外線センサ下(8b)が赤外線セン
サ上(8a)より早く設定温度の温度情報を検出した場
合は、この時点で食品(1)の加熱を停止することを特
徴とする高周波加熱装置。 - 【請求項2】 赤外線センサ(8)が回転部(8m)に
より定められた角度だけ温度検出範囲を移動することに
よって容器(1d)の上部(a)付近と下部(b)付近
の温度情報を検出するよう設定し、上部(a)付近が先
に設定温度に達した温度情報を検出したときは、加熱開
始から設定温度に達したときまでの加熱時間をもとに制
御部(9)で予め決められた演算により追加加熱時間を
算出し、この算出した時間だけ追加加熱を行い、下部
(b)付近が先に上部(a)付近より早く設定温度の温
度情報を検出した場合は、この時点で食品(1)の加熱
を停止することを特徴とする請求項1記載の高周波加熱
装置。
Priority Applications (1)
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JP2001299848A JP3787512B2 (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 高周波加熱装置 |
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Publications (2)
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