JP2003105649A - 経糸には絹を用い緯糸には綿を用いた浴衣地 - Google Patents
経糸には絹を用い緯糸には綿を用いた浴衣地Info
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- JP2003105649A JP2003105649A JP2001299355A JP2001299355A JP2003105649A JP 2003105649 A JP2003105649 A JP 2003105649A JP 2001299355 A JP2001299355 A JP 2001299355A JP 2001299355 A JP2001299355 A JP 2001299355A JP 2003105649 A JP2003105649 A JP 2003105649A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 浴衣地にとって必要な肌触り、シャリ感、シ
ャキッとした張り(腰)などを備えた浴衣地に最適の生
地を得ることを目的とする。 【解決手段】 経糸については絹織物としては考えられ
ないほどの太い生糸撚糸又は絹紡糸を用いて経糸数を少
なくし、緯糸については最大で1:2にも達する繊度差
を有する2種類乃至4種類の綿糸を用いることにより上
記の目的を達成した。尚緯糸の綿糸の一部又は全部をラ
ミーコットン糸に置き換えることによって更に優れた浴
衣地を得ることが出来た。
ャキッとした張り(腰)などを備えた浴衣地に最適の生
地を得ることを目的とする。 【解決手段】 経糸については絹織物としては考えられ
ないほどの太い生糸撚糸又は絹紡糸を用いて経糸数を少
なくし、緯糸については最大で1:2にも達する繊度差
を有する2種類乃至4種類の綿糸を用いることにより上
記の目的を達成した。尚緯糸の綿糸の一部又は全部をラ
ミーコットン糸に置き換えることによって更に優れた浴
衣地を得ることが出来た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴衣地として用い
られる織物に係るものであり、詳しくは経糸には絹を用
い緯糸には綿又はラミーコットン又は綿及びラミーコッ
トンを用いた浴衣地に関するものである。
られる織物に係るものであり、詳しくは経糸には絹を用
い緯糸には綿又はラミーコットン又は綿及びラミーコッ
トンを用いた浴衣地に関するものである。
【0002】
【従来の技術】経糸に絹を、緯糸に綿を用いた織物につ
いては特許第38805号及び特許第2835032号
がある。又、絹苧交織物については実公昭9−1061
6がある。
いては特許第38805号及び特許第2835032号
がある。又、絹苧交織物については実公昭9−1061
6がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来技術の内、浴衣地に係るものは特許第2835032
号のみである。本発明は、従来技術においては無視され
た、しかしながら浴衣地としてもっとも重視すべき肌触
り・シャリ感・シャキッとした張り(腰)などを追求す
ることにより浴衣用として最適の生地を提供しようとす
るものである。
来技術の内、浴衣地に係るものは特許第2835032
号のみである。本発明は、従来技術においては無視され
た、しかしながら浴衣地としてもっとも重視すべき肌触
り・シャリ感・シャキッとした張り(腰)などを追求す
ることにより浴衣用として最適の生地を提供しようとす
るものである。
【0004】
【課題を解決する手段】上記目的を達成するために、本
発明は 経糸としては生糸21中×6本〜8本のデニー
ルに相当する生糸撚糸又は絹紡糸の80双糸を用いて、
経糸数は1,100〜1,500本とし、緯糸として
は綿糸又はラミーコットン糸の40双糸〜80双糸相当
の番手の糸であって番手数の比率が1.0〜2.0の範
囲であるような2種類乃至4種類の緯糸を、同じ番手相
当の緯糸が3越以上続かないように且つ2種類乃至4種
類の緯糸を同じ順番のサイクルで繰り返し渡した、1セ
ンチメートル当たりの打ち込み数18〜23の平織の浴
衣地を提供するものである。
発明は 経糸としては生糸21中×6本〜8本のデニー
ルに相当する生糸撚糸又は絹紡糸の80双糸を用いて、
経糸数は1,100〜1,500本とし、緯糸として
は綿糸又はラミーコットン糸の40双糸〜80双糸相当
の番手の糸であって番手数の比率が1.0〜2.0の範
囲であるような2種類乃至4種類の緯糸を、同じ番手相
当の緯糸が3越以上続かないように且つ2種類乃至4種
類の緯糸を同じ順番のサイクルで繰り返し渡した、1セ
ンチメートル当たりの打ち込み数18〜23の平織の浴
衣地を提供するものである。
【0005】本発明は又、 経糸としては生糸21中×
6本〜8本のデニールに相当する生糸撚糸又は絹紡糸の
80双糸を用いて、 経糸数は1,100〜1,500
本とし、緯糸としては綿糸又はラミーコットン糸の40
双糸〜80双糸相当の番手の糸であって番手数の比率が
1.0〜2.0の範囲であるような2種類乃至4種類の
緯糸を、1越づつ且つ2種類乃至4種類の緯糸を同じ順
番のサイクルで繰り返し渡した、1センチメートル当た
りの打ち込み数18〜23の平織の浴衣地を提供するも
のである。
6本〜8本のデニールに相当する生糸撚糸又は絹紡糸の
80双糸を用いて、 経糸数は1,100〜1,500
本とし、緯糸としては綿糸又はラミーコットン糸の40
双糸〜80双糸相当の番手の糸であって番手数の比率が
1.0〜2.0の範囲であるような2種類乃至4種類の
緯糸を、1越づつ且つ2種類乃至4種類の緯糸を同じ順
番のサイクルで繰り返し渡した、1センチメートル当た
りの打ち込み数18〜23の平織の浴衣地を提供するも
のである。
【0006】上記において生糸21中×6本〜8本のデ
ニールに相当する生糸撚糸とは、20中×6本・28中
×6本等も含み、各種の撚糸の形態を含む。例えば撚糸
の形態として21中×2本〜4本に下撚りをかけたもの
を2本乃至4本合わせて所定のデニールとし上撚りをか
けたものなどの他に、20中〜28中の生糸を所定のデ
ニールになるまでの本数引き揃えて甘撚り(この場合片
撚り)をかけたものなども経糸として使用される。
ニールに相当する生糸撚糸とは、20中×6本・28中
×6本等も含み、各種の撚糸の形態を含む。例えば撚糸
の形態として21中×2本〜4本に下撚りをかけたもの
を2本乃至4本合わせて所定のデニールとし上撚りをか
けたものなどの他に、20中〜28中の生糸を所定のデ
ニールになるまでの本数引き揃えて甘撚り(この場合片
撚り)をかけたものなども経糸として使用される。
【0007】下撚り及び上撚りの撚数は、経糸として用
いられる駒糸の場合下撚り1,800〜2,000回/
m(メートル)、上撚り1,100〜1,300回/m
程度、同じく諸糸の場合下撚り・上撚り共に500〜8
00回/m程度で上撚りの方が下撚りよりも3割前後少
ないのが通常である。20中〜28中の生糸を所定のデ
ニールになるまでの本数引き揃えて甘撚り(この場合片
撚り)をかける場合の撚数は100〜500回/m程度
である。しかしながら撚糸工程の能率向上のために撚数
は一般的に低下の傾向にある。経糸としては上記の生糸
撚糸の他に、80双程度の絹紡糸も用いられる。
いられる駒糸の場合下撚り1,800〜2,000回/
m(メートル)、上撚り1,100〜1,300回/m
程度、同じく諸糸の場合下撚り・上撚り共に500〜8
00回/m程度で上撚りの方が下撚りよりも3割前後少
ないのが通常である。20中〜28中の生糸を所定のデ
ニールになるまでの本数引き揃えて甘撚り(この場合片
撚り)をかける場合の撚数は100〜500回/m程度
である。しかしながら撚糸工程の能率向上のために撚数
は一般的に低下の傾向にある。経糸としては上記の生糸
撚糸の他に、80双程度の絹紡糸も用いられる。
【0008】日本有数の白生地産地である京都府北部の
丹後地方及び兵庫県北部の但馬地方で織られる絹織物
は、経糸として21中×3本又はこれに相当するデニー
ルの生糸撚糸を3,700本前後の糸数に整経して織ら
れるのが殆ど100%である。しかし本発明に用いられ
る経糸は生糸撚糸・絹紡糸共に120〜170デニール
程度の太さがあり、このような絹織物としては通常考え
られない程の太さの経糸を、1,100〜1,500本
と言うこれ又絹織物としては通常考えられない程少ない
数だけ用い、且つ緯糸には太さの比率が1:2になる場
合もある程太さに差を付けることにより浴衣地として必
要な要素である肌触り、シャリ感、シャキッ とした張
り(腰)などを備えた浴衣地に最適の生地を得ることが
出来た。
丹後地方及び兵庫県北部の但馬地方で織られる絹織物
は、経糸として21中×3本又はこれに相当するデニー
ルの生糸撚糸を3,700本前後の糸数に整経して織ら
れるのが殆ど100%である。しかし本発明に用いられ
る経糸は生糸撚糸・絹紡糸共に120〜170デニール
程度の太さがあり、このような絹織物としては通常考え
られない程の太さの経糸を、1,100〜1,500本
と言うこれ又絹織物としては通常考えられない程少ない
数だけ用い、且つ緯糸には太さの比率が1:2になる場
合もある程太さに差を付けることにより浴衣地として必
要な要素である肌触り、シャリ感、シャキッ とした張
り(腰)などを備えた浴衣地に最適の生地を得ることが
出来た。
【0009】緯糸に用いられるラミーコットン糸とは、
ラミーと綿との混紡糸で、通常は半々に近い混紡率であ
るが本発明はこの混紡率に特に拘るものではない。(0
008)の記載に加え、ラミーコットン糸を用いること
により、浴衣地に要求されるシャリ感を更に増すことが
出来る。
ラミーと綿との混紡糸で、通常は半々に近い混紡率であ
るが本発明はこの混紡率に特に拘るものではない。(0
008)の記載に加え、ラミーコットン糸を用いること
により、浴衣地に要求されるシャリ感を更に増すことが
出来る。
【0010】又平織りの組織を用いることにより緯糸の
打ち込みが少なくても生地がしっかりとし、絹・綿・ラ
ミーコットンなどのそれぞれの素材の良さを引き出すこ
とが出来ることとなった。
打ち込みが少なくても生地がしっかりとし、絹・綿・ラ
ミーコットンなどのそれぞれの素材の良さを引き出すこ
とが出来ることとなった。
【0011】請求項その他で用いる番手数の比率とは、
例えば40双糸及びこれの相当番手を1とすると80双
糸及びこれの相当番手の40単糸は2となり、60双糸
及びこれの相当番手の30単糸は1.5となる。本発明
においては、これらを例とする太さに差のある2種類乃
至4種類の緯糸を1越づつ又は2越づつ又は1越2越取
り混ぜて渡すことにより生地にシャリ感を持たせるので
ある。これらの緯糸の中にラミーコットン糸、例えば6
0双ラミーコットン糸など、を加えることにより更にシ
ャリ感は増し生地風の改良と共に最適の浴衣地を得るこ
とが出来る。
例えば40双糸及びこれの相当番手を1とすると80双
糸及びこれの相当番手の40単糸は2となり、60双糸
及びこれの相当番手の30単糸は1.5となる。本発明
においては、これらを例とする太さに差のある2種類乃
至4種類の緯糸を1越づつ又は2越づつ又は1越2越取
り混ぜて渡すことにより生地にシャリ感を持たせるので
ある。これらの緯糸の中にラミーコットン糸、例えば6
0双ラミーコットン糸など、を加えることにより更にシ
ャリ感は増し生地風の改良と共に最適の浴衣地を得るこ
とが出来る。
【0012】太さに差のある2種類乃至4種類の緯糸を
1越づつ又は2越づつ又は1越2越取り混ぜて渡す場
合、例えば 緯糸1を綿40双コーマ糸、緯糸3を綿4
0単糸、緯糸4を綿80双コーマ糸とし、緯糸1、3及
び4を同じ順番のサイクル例えば1、3、1、4の順番
のサイクルで繰り返すように渡すと言うことは、(1、
3、1、4)(1、3、1、4)でも、(1、1、3、
3、1、1、4、4)(1、1、3、3、1、1、4、
4)でもよく、又(1、1、3、1、4)(1、1、
3、1、4)でも(1、3、3、1、4、4)(1、
3、3、1、4、4)でもよく、更に (1、3、1、
4)(1、1、3、1、4)(1、3、1、4)(1、
1、3、1、4)でも(1、3、1、4)(1、1、
3、3、1、1、4、4)(1、3、1、4)(1、
1、3、3、1、1、4、4)などでもよく又その他の
組み合わせでもよいことを言う。
1越づつ又は2越づつ又は1越2越取り混ぜて渡す場
合、例えば 緯糸1を綿40双コーマ糸、緯糸3を綿4
0単糸、緯糸4を綿80双コーマ糸とし、緯糸1、3及
び4を同じ順番のサイクル例えば1、3、1、4の順番
のサイクルで繰り返すように渡すと言うことは、(1、
3、1、4)(1、3、1、4)でも、(1、1、3、
3、1、1、4、4)(1、1、3、3、1、1、4、
4)でもよく、又(1、1、3、1、4)(1、1、
3、1、4)でも(1、3、3、1、4、4)(1、
3、3、1、4、4)でもよく、更に (1、3、1、
4)(1、1、3、1、4)(1、3、1、4)(1、
1、3、1、4)でも(1、3、1、4)(1、1、
3、3、1、1、4、4)(1、3、1、4)(1、
1、3、3、1、1、4、4)などでもよく又その他の
組み合わせでもよいことを言う。
【0013】但し同じ番手相当の緯糸が3越以上続かな
いようにすることが重要であり、より望ましくは、各緯
糸が1越づつ渡ることである。
いようにすることが重要であり、より望ましくは、各緯
糸が1越づつ渡ることである。
【0014】本発明はコストと品質の両面から考慮して
緯糸の構成を、例えば、綿40双コーマ糸と綿40単糸
とする場合、綿40双コーマ糸と綿80双コーマ糸とす
る場合、綿40双コーマ糸と綿40単糸と綿80双コー
マ糸とする場合、更に綿40双コーマ糸と60双ラミー
コットン糸と綿40単糸又は/及び綿80双コーマ糸と
する場合、等がある。更にもっと多くのラミーコットン
糸を用いることも本発明に属し、コストを無視すれば全
ての緯糸をラミーコットン糸としてもよい。このように
して2種類乃至4種類の緯糸を使い分ける。各種緯糸の
渡し方については既に述べたところである。
緯糸の構成を、例えば、綿40双コーマ糸と綿40単糸
とする場合、綿40双コーマ糸と綿80双コーマ糸とす
る場合、綿40双コーマ糸と綿40単糸と綿80双コー
マ糸とする場合、更に綿40双コーマ糸と60双ラミー
コットン糸と綿40単糸又は/及び綿80双コーマ糸と
する場合、等がある。更にもっと多くのラミーコットン
糸を用いることも本発明に属し、コストを無視すれば全
ての緯糸をラミーコットン糸としてもよい。このように
して2種類乃至4種類の緯糸を使い分ける。各種緯糸の
渡し方については既に述べたところである。
【0015】このようにして織り上げた生地をどのよう
に仕上げるかによって仕上がった浴衣地の生地風は異な
ってくる。通常、後練り用白生地は精練後にドラム乾燥
の後、テンター仕上げをされるため、縦と横に充分過ぎ
るほどに引っ張られた状態で仕上がるのである。これで
は本発明に係る浴衣地の生地風の良さを充分に発揮でき
ないので、本発明では更に水地入れの後、だら干し乾燥
をし、のし仕上げを施す。
に仕上げるかによって仕上がった浴衣地の生地風は異な
ってくる。通常、後練り用白生地は精練後にドラム乾燥
の後、テンター仕上げをされるため、縦と横に充分過ぎ
るほどに引っ張られた状態で仕上がるのである。これで
は本発明に係る浴衣地の生地風の良さを充分に発揮でき
ないので、本発明では更に水地入れの後、だら干し乾燥
をし、のし仕上げを施す。
【0016】後練り用白生地の精練は通常、大きな工場
で行われその後運搬するための必要上、ドラム乾燥・テ
ンター仕上げをされるが、その必要がない場合には精練
後、水地入れの後、だら干し乾燥をし、のし仕上げを施
す。但し精練後の水洗の具合によっては、その水洗を以
て水地入れに代えることも可能である。
で行われその後運搬するための必要上、ドラム乾燥・テ
ンター仕上げをされるが、その必要がない場合には精練
後、水地入れの後、だら干し乾燥をし、のし仕上げを施
す。但し精練後の水洗の具合によっては、その水洗を以
て水地入れに代えることも可能である。
【0017】水地入れとは生地を水に浸け、充分に水分
を含ませる工程であり、だら干し乾燥とはその名の如
く、水地入れした生地を絞らずに又は軽く絞った後、竿
などにだらりとかけて、外力を加えることなく干し上げ
ることである。のし仕上げとは、手のし若しくはアイロ
ンのし、又はこれに類する程度の軽い機械のしなどによ
る仕上げのことである。このような仕上げを施すことに
より(0014)までに記載するところにより織り上げ
られた浴衣地は、その生地風の良さを更に充分に発揮す
ることができる。
を含ませる工程であり、だら干し乾燥とはその名の如
く、水地入れした生地を絞らずに又は軽く絞った後、竿
などにだらりとかけて、外力を加えることなく干し上げ
ることである。のし仕上げとは、手のし若しくはアイロ
ンのし、又はこれに類する程度の軽い機械のしなどによ
る仕上げのことである。このような仕上げを施すことに
より(0014)までに記載するところにより織り上げ
られた浴衣地は、その生地風の良さを更に充分に発揮す
ることができる。
【0018】
【実施例】本発明の実施例を以下に記載する。長さの単
位は和装業界で通常用いられる鯨尺である。
位は和装業界で通常用いられる鯨尺である。
【0019】(実施例その1)では21中×6本諸糸を
経糸とし経糸数1,200本、1反当たりの整経長3丈
9尺で整経し、織機にかける。緯糸は(1)綿40双コ
ーマ糸、(2)綿80双コーマ糸、(3)綿40双コー
マ糸を用い、緯糸の渡る順番を(2)(1)(2)
(3)とし、これを(2)(1)(2)(3)・(2)
(1)(2)(3)・(2)(1)(2)(3)と同じ
順番のサイクルで繰り返し渡す。この場合は綿40双コ
ーマ糸は2丁使いである。緯糸の打ち込みは1センチメ
ートル当たり21.5越(曲尺の2分当たり13越)で
ある。こうして織り上げた生地の織り上げ長は3丈7尺
5寸、精練仕上げ長は3丈6尺5寸、のし仕上げ長は3
丈4尺であり、のし仕上げによって長手方向によく縮
み、生地風が良くなっていることを示している。
経糸とし経糸数1,200本、1反当たりの整経長3丈
9尺で整経し、織機にかける。緯糸は(1)綿40双コ
ーマ糸、(2)綿80双コーマ糸、(3)綿40双コー
マ糸を用い、緯糸の渡る順番を(2)(1)(2)
(3)とし、これを(2)(1)(2)(3)・(2)
(1)(2)(3)・(2)(1)(2)(3)と同じ
順番のサイクルで繰り返し渡す。この場合は綿40双コ
ーマ糸は2丁使いである。緯糸の打ち込みは1センチメ
ートル当たり21.5越(曲尺の2分当たり13越)で
ある。こうして織り上げた生地の織り上げ長は3丈7尺
5寸、精練仕上げ長は3丈6尺5寸、のし仕上げ長は3
丈4尺であり、のし仕上げによって長手方向によく縮
み、生地風が良くなっていることを示している。
【0020】(実施例その2)では21中×6本諸糸を
経糸とし経糸数1,300本、1反当たりの整経長3丈
9尺で整経し、織機にかける。緯糸は(1)綿40双コ
ーマ糸、(2)綿80双コーマ糸、(3)60双ラミー
コットン糸を用い、緯糸の渡る順番を(2)(1)
(2)(3)とし、これを(2)(1)(2)(3)・
(2)(1)(2)(3)・(2)(1)(2)(3)
と同じ順番のサイクルで繰り返し渡す。緯糸の打ち込み
は1センチメートル当たり21.5越(曲尺の2分当た
り13越)である。こうして織り上げた生地の織り上げ
長は3丈7尺5寸、精練仕上げ長は3丈6尺5寸、のし
仕上げ長は3丈4尺であり、のし仕上げによって長手方
向によく縮み、生地風が良くなっていることを示してい
る。実施例2の生地は実施例1の生地に比べてラミーコ
ットン糸を用いているので生地風が良い。
経糸とし経糸数1,300本、1反当たりの整経長3丈
9尺で整経し、織機にかける。緯糸は(1)綿40双コ
ーマ糸、(2)綿80双コーマ糸、(3)60双ラミー
コットン糸を用い、緯糸の渡る順番を(2)(1)
(2)(3)とし、これを(2)(1)(2)(3)・
(2)(1)(2)(3)・(2)(1)(2)(3)
と同じ順番のサイクルで繰り返し渡す。緯糸の打ち込み
は1センチメートル当たり21.5越(曲尺の2分当た
り13越)である。こうして織り上げた生地の織り上げ
長は3丈7尺5寸、精練仕上げ長は3丈6尺5寸、のし
仕上げ長は3丈4尺であり、のし仕上げによって長手方
向によく縮み、生地風が良くなっていることを示してい
る。実施例2の生地は実施例1の生地に比べてラミーコ
ットン糸を用いているので生地風が良い。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。経
糸については絹織物としては考えられないほどの太い生
糸撚糸又は絹紡糸を用いて経糸数を少なくし、緯糸につ
いては最大で1:2にも達する繊度差を有する2種類乃
至4種類の綿糸を用いることにより、浴衣地にとって必
要な肌触り、シャリ感、シャキッ とした張り(腰)な
どを備えた浴衣地に最適の生地を得ることが出来た。緯
糸の綿糸の一部又は全部をラミーコットン糸に置き換え
ることによって更に優れた浴衣地を得ることが出来た。
このような優れた浴衣地は従来見られなかった物であ
る。
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。経
糸については絹織物としては考えられないほどの太い生
糸撚糸又は絹紡糸を用いて経糸数を少なくし、緯糸につ
いては最大で1:2にも達する繊度差を有する2種類乃
至4種類の綿糸を用いることにより、浴衣地にとって必
要な肌触り、シャリ感、シャキッ とした張り(腰)な
どを備えた浴衣地に最適の生地を得ることが出来た。緯
糸の綿糸の一部又は全部をラミーコットン糸に置き換え
ることによって更に優れた浴衣地を得ることが出来た。
このような優れた浴衣地は従来見られなかった物であ
る。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A41D 31/00 503 A41D 31/00 503B
503C
D03D 15/00 D03D 15/00 A
Claims (6)
- 【請求項1】 経糸としては生糸21中×6本〜8本の
デニールに相当する生糸撚糸又は絹紡糸の80双糸を用
いて、 経糸数は1,100〜1,500本とし、緯糸
としては綿糸又はラミーコットン糸の40双糸〜80双
糸相当の番手の糸であって番手数の比率が1.0〜2.
0の範囲であるような2種類乃至4種類の緯糸を、同じ
番手相当の緯糸が3越以上続かないように且つ2種類乃
至4種類の緯糸を同じ順番のサイクルで繰り返し渡し
た、1センチメートル当たりの打ち込み数18〜23の
平織の浴衣地。 - 【請求項2】 経糸としては生糸21中×6本〜8本の
デニールに相当する生糸撚糸又は絹紡糸の80双糸を用
いて、 経糸数は1,100〜1,500本とし、緯糸
としては綿糸又はラミーコットン糸の40双糸〜80双
糸相当の番手の糸であって番手数の比率が1.0〜2.
0の範囲であるような2種類乃至4種類の緯糸を、1越
づつ且つ2種類乃至4種類の緯糸を同じ順番のサイクル
で繰り返し渡した、1センチメートル当たりの打ち込み
数18〜23の平織の浴衣地。 - 【請求項3】 緯糸1を綿40双コーマ糸、緯糸2を綿
40単糸又は綿80双コーマ糸とし、緯糸1と緯糸2と
を1越交互又は2越交互又は1越2越取り混ぜて渡した
請求項1又は2に記載の浴衣地。 - 【請求項4】 緯糸1を綿40双コーマ糸、緯糸3を綿
40単糸、緯糸4を綿80双コーマ糸とし、緯糸1、3
及び4を1、3、1、4の順番のサイクルで繰り返すよ
うに1越づつ又は2越づつ又は1越2越取り混ぜて渡し
た請求項1又は2に記載の浴衣地。 - 【請求項5】 緯糸1を綿40双コーマ糸、緯糸2を綿
40単糸又は綿80双コーマ糸、 緯糸5を60双ラミ
ーコットン糸とし、緯糸1、2、及び5を2、1、2、
5の順番のサイクルで繰り返すように1越づつ又は2越
づつ又は1越2越取り混ぜて渡した請求項1又は2に記
載の浴衣地。 - 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5に記載の浴
衣地を精練の後、通常の乾燥・仕上げを経て又は経るこ
となく、水地入れの後、だら干し乾燥及びのし仕上げを
した浴衣地。
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