JP2003105191A - W/o/w型複合エマルジョン - Google Patents

W/o/w型複合エマルジョン

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Abstract

(57)【要約】 【課題】経時安定性及び使用感に優れ、特に医薬品及び
化粧品等に好適に使用されるW/O/W型複合エマルジ
ョンを提供する。 【解決手段】(A)HLB値が15以上であるポリオキ
シエチレン硬化ヒマシ油、(B)シリコーン油、及び
(C)ジプロピレングリコール、プロピレングリコー
ル、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、マルチ
トール、イソプレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、ポリオキシエチレンメチルグルコシドからなる群よ
り選択される1種又は2種以上の多価アルコールを含有
することを特徴とするW/O/W型複合エマルジョン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中油中水型(以
下、W/O/W型と記載する)複合エマルジョンに関
し、更に詳しくは、経時安定性及び使用感に優れ、特に
医薬品及び化粧品等に好適に使用されるW/O/W型複
合エマルジョンに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】W/O
/W型複合エマルジョンは、油中水型(以下、W/O型
と記載する)型エマルジョンを更に外水相中に乳化分散
させたものであり、その油相や内水相内に種々の有効成
分を保持させることが可能であること、また使用感に優
れることから、医薬品、化粧品、食品等の分野におい
て、多くの検討がなされている。
【0003】しかしながらW/O/W型複合エマルジョ
ンは、水中油型(以下、O/W型と記載する)エマルジ
ョンの内側に、更にW/O型エマルジョンが存在すると
いう複合的、複雑なエマルジョンであるため、その形態
を長期間に渡って維持することは非常に困難であり、経
時安定性の向上が大きな課題であった。
【0004】そこで経時安定性の向上を目的として、界
面活性剤の配合量を増加させた場合、べたつく等、使用
感に問題が生じ、また特開昭58−183611号公報
には、外水相に増粘剤として水溶性多糖類を配合する方
法が記載されているが、増粘するため、べたつき、重
さ、ぬるつき等が感じられ、満足のいく使用感を得るこ
とができず、また経時安定性についても更なる向上が求
められていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の事情に
鑑み、鋭意研究した結果、HLB値が15以上であるポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油、シリコーン油、及び特
定の多価アルコールを含有するW/O/W型複合エマル
ジョンが、優れた経時安定性及び使用感を有することを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明の請求項1は、(A)HL
B値が15以上であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、(B)シリコーン油、及び(C)ジプロピレングリ
コール、プロピレングリコール、グリセリン、ジグリセ
リン、ソルビトール、マルチトール、イソプレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンメ
チルグルコシドからなる群より選択される1種又は2種
以上の多価アルコールを含有することを特徴とするW/
O/W型複合エマルジョンである。
【0007】また本発明の請求項2は、更に(D)HL
B値が6.5以下であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油を含有することを特徴とする請求項1記載のW/O/
W型複合エマルジョンである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳述する。
【0009】本発明で用いられる(A)HLB値が15
以上であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、エチレ
ンオキサイドの付加モル数が80以上のものであり、例
えば、ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油、ポリ
オキシエチレン(100)硬化ヒマシ油等を挙げること
ができ、1種単独又は2種以上を組み合わせて用いるこ
とができる。
【0010】本発明で用いられる(A)HLB値が15
以上であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合量
は、W/O/W型複合エマルジョンの総量を基準とし
て、0.01〜5質量%(以下、%と略記する)が好ま
しく、特に好ましくは0.1〜3%である。0.01%
未満では乳化安定性が不十分な場合があり、また5%を
超えて配合すると、乳化安定性が不十分であり、べたつ
く等、使用感が悪くなる場合がある。
【0011】本発明で用いられる(B)シリコーン油と
しては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェ
ニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキ
サン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチ
ルシクロテトラシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサ
シロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロ
テトラシロキサン等の鎖状又は環状のシリコーン油が挙
げられるが、メチルフェニルポリシロキサン及びデカメ
チルシクロペンタシロキサンは、使用感が特に優れ、好
ましい。またこれらのシリコーン油は1種単独又は2種
以上を組み合わせて用いることができる。
【0012】本発明で用いられる(B)シリコーン油の
配合量は、W/O/W型複合エマルジョンの総量を基準
として、0.1〜70%が好ましく、特に好ましくは1
〜50%である。0.1%未満では使用感が悪くなる場
合があり、また70%を超えて配合すると、経時安定性
が不十分な場合がある。
【0013】本発明で用いられる(C)多価アルコール
は、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、
グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、マルチトー
ル、イソプレングリコール、ポリエチレングリコール、
ポリオキシエチレンメチルグルコシドからなる群より選
択される1種又は2種以上であり、ジプロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ジグリセ
リン、ソルビトール、及びマルチトールは乳化粒子の均
一性に優れ、W/O/W型複合エマルジョンの経時安定
性が向上するため、特に好ましい。
【0014】本発明で用いられる(C)多価アルコール
の配合量は、W/O/W型複合エマルジョンの総量を基
準として、0.1〜60%が好ましく、特に好ましくは
1〜40%である。0.1%未満では乳化粒子にばらつ
きが生じる場合があり、また60%を超えて配合する
と、経時安定性が不十分な場合がある。
【0015】本発明のW/O/W型複合エマルジョン
は、更に(D)HLB値が6.5以下であるポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油を含有することにより、経時安定
性(特に高温での安定性)が向上する。
【0016】本発明で用いられる(D)HLB値が6.
5以下であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、エチ
レンオキサイドの付加モル数が10以下のものであり、
例えば、ポリオキシエチレン(5)硬化ヒマシ油、ポリ
オキシエチレン(10)硬化ヒマシ油等を挙げることが
でき、1種単独又は2種以上を組み合わせて用いること
ができる。
【0017】本発明で用いられる(D)HLB値が6.
5以下であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の配合量
は、W/O型エマルジョンの総量を基準として、0.1
〜10%が好ましく、特に好ましくは1〜5%である。
0.1%未満では高温での経時安定性が不十分な場合が
あり、また10%を超えて配合すると、べたつく等、使
用感が悪くなる場合がある。
【0018】本発明のW/O/W型複合エマルジョン
は、従来公知の方法によって調製することができる。例
えば、(B)、及び(D)成分を含有する油相に、
(C)成分の一部を含有する水相(内水相)を添加し、
分散乳化して得られたW/O型エマルジョン、又は水相
(内水相)に油相を添加し、転相乳化して得られたW/
O型エマルジョンを、(A)成分及び(C)成分の残部
を含有する水相(外水相)に添加し、分散乳化する方法
等によって製造することができる。
【0019】本発明のW/O/W型複合エマルジョン
は、化粧品、医薬部外品、指定医薬部外品、医薬品等に
好適に使用され、クリーム、乳液、軟膏、ローション等
の形態とすることができる。
【0020】本発明のW/O/W型複合エマルジョン
は、上述した成分を必須の構成成分とするが、当該組成
物には本発明の効果を損なわない範囲で他の成分、例え
ば、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン
性界面活性剤、粘剤、油剤、粉体(顔料、色素、樹
脂)、防腐剤、香料、保湿剤、生理活性成分、塩類、溶
媒、酸化防止剤、キレート剤、パール化剤、中和剤、p
H調整剤、昆虫忌避剤、酵素等の成分を適宜配合するこ
とができる。以下に配合成分の具体例を示すが、これら
に限られるものではない。
【0021】陰イオン性界面活性剤としては、α−アシ
ルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリ
ルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ア
ルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミ
ド硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルアミドエーテル硫酸
塩、アルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アル
キロイルアルキルタウリン塩、N−アシルアミノ酸塩、
スルホコハク酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステ
ル等が挙げられる。
【0022】両性界面活性剤としては、グリシン型、ア
ミノプロピオン酸型、カルボキシベタイン型、スルホベ
タイン型、スルホン酸型、硫酸型、リン酸型等が挙げら
れ、好適なものとして2−アルキル−N−カルボキシメ
チル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイ
ン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等が例示でき
る。
【0023】非イオン性界面活性剤としては、脂肪酸ア
ルカノールアミド、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルエステル、ショ糖脂肪酸エス
テル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、アルキルアミン
オキシド等が挙げられる。
【0024】粘剤の例としては、アクリル酸アミド及び
その誘導体、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性
カルボキシビニルポリマー、セルロース、ケラチン及び
コラーゲン又はその誘導体、アルギン酸カルシウム、プ
ルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサ
ンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、
ローメトキシルペクチン、グァーガム、アラビアゴム、
結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、ト
ラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、
カードラン、ジェランガム、デキストラン等が挙げられ
る。
【0025】油剤としては、通常化粧料に用いられる揮
発性及び不揮発性の油剤、溶剤及び樹脂が挙げられ、常
温で液体、ペースト、固体であっても構わない。油剤の
例としては、例えばセチルアルコール、イソステアリル
アルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコ
ール、オクチルドデカノール等の高級アルコール、イソ
ステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪
酸、ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、ミ
リスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ミリ
スチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸へキシルデ
シル、モノステアリン酸グリセリン、トリオクタン酸グ
リセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレ
ングリコール、オキシステアリン酸オクチル等のエステ
ル類、ステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステ
リル、分岐脂肪酸コレステリル等のコレステロールエス
テル、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化
水素、ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロ
ウ、ミンク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油、ツバキ
油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂等が挙げら
れる。
【0026】粉体の例としては、赤色201号、黄色4
号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号Alレ
ーキ、黄色203号Baレーキ等のレーキ色素、ナイロ
ンパウダー、シルクパウダー、シリコーンパウダー、セ
ルロースパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、
ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、酸
化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔
料、酸化亜鉛、酸化チタン等の白色顔料、タルク、マイ
カ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等
のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、ア
ルミナ等の無機粉体、ベントナイト、スメクタイト、窒
化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、
棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)に特
に制限はない。
【0027】生理活性成分としては、皮膚に塗布した場
合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられ
る。例えば、老化防止剤、紫外線防御剤、ひきしめ剤、
抗酸化剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥
剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒
促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等
が挙げられる。
【0028】
【実施例】次に、実施例によって本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。尚、表中の数値の単位は全て質量%である。
【0029】実施例1〜4及び比較例1〜4 下記に示す組成及び製造方法に従い、W/O/W型複合
エマルジョンを調製し、経時安定性及び使用感について
評価した。
【0030】製造例1〜5:W/O型エマルジョン
【表1】
【0031】実施例1〜4、比較例1〜4:W/O/W
型複合エマルジョン
【表2】
【0032】<製造方法>表1の(1)〜(4)を均一
に混合した油相に、(5)〜(8)の内水相を攪拌しな
がら混合・分散乳化してW/O型エマルジョンを得る。
次に、当該(9)のW/O型エマルジョンを、表2の
(10)〜(15)を混合した外水相にホモミキサーで
攪拌混合・分散乳化し、W/O/W型複合エマルジョン
を得る。
【0033】<経時安定性評価方法>実施例及び比較例
のW/O/W型複合エマルジョンを、それぞれ40℃、
常温、5℃にて保管し、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後
の乳化状態を肉眼及び顕微鏡にて観察し、以下の評価基
準により評価した。その結果を表3及び4に示す。
【0034】評価基準1(肉眼観察) ○:分離なし △:僅かに分離 ×:明らかに分離
【0035】評価基準2(顕微鏡観察) ◎:極めて安定(乳化粒子は均一で全く変化なし) ○:安定(乳化粒子の均一性に多少のばらつきが観察さ
れる) △:やや不安定(乳化粒子の粒子径、均一性に変化が観
察される) ×:不安定(明らかに乳化粒子の合一、崩壊が観察され
る)
【0036】<使用感評価方法>専門評価パネラー20
名により、べたつきのなさ、のびのよさ、ぬるつきのな
さについて5段階評価し、更にその平均点から下記基準
により判定した。その結果を表5に示す。
【0037】5段階評価 5点:非常に良い 4点:良い 3点:普通 2点:やや悪い 1点:悪い
【0038】判定 ◎:平均点が4.5点以上 ○:平均点が3.5点以上4.5点未満 △:平均点が2.5点以上3.5点未満 ×:平均点が2.5点未満
【0039】<評価結果> 経時安定性評価結果(肉眼観察)
【表3】
【0040】経時安定性評価結果(顕微鏡観察)
【表4】
【0041】使用性評価結果
【表5】
【0042】上記表3〜5から明らかなように、実施例
のW/O/W型複合エマルジョンは、経時安定性及び使
用感の全てにおいて、いずれの比較例より優れるもので
あった。
【0043】下記に示す組成及び製造方法に従い、W/
O/W型複合エマルジョンを調製し、上記評価方法によ
り評価したところ、経時安定性及び使用感の全てに良好
な結果を示した。
【0044】 製造例6:W/O型エマルジョン (質量%) (1)ジメチルポリシロキサン 20 (2)ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 2 [HLB=6.5] (3)ソルビトール 10 (4)パラベン 適量 (5)精製水 残量
【0045】 実施例5:W/O/W型エマルジョン (質量%) (6)製造例6のW/O型エマルジョン 50 (7)ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油 1 [HLB=15.0] (8)ジグリセリン 5 (9)パラベン 適量 (10)精製水 残量
【0046】<製造方法>(1)〜(2)を均一に混合
した油相に、(3)〜(5)の内水相を攪拌しながら混
合・分散乳化してW/O型エマルジョンを得る。次に、
当該(6)のW/O型エマルジョンを、(7)〜(1
0)を混合した外水相にホモミキサーで攪拌混合・分散
乳化し、W/O/W型複合エマルジョンを得た。
【0047】下記に示す組成及び製造方法に従い、W/
O/W型複合エマルジョンを調製し、上記評価方法によ
り評価したところ、経時安定性及び使用感の全てに良好
な結果を示した。
【0048】 製造例7:W/O型エマルジョン (質量%) (1)メチルフェニルポリシロキサン 20 (2)デカメチルシクロペンタシロキサン 20 (3)ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン) メチルポリシロキサン共重合体 4 (4)マルチトール 5 (5)パラベン 適量 (6)精製水 残量
【0049】 実施例6:W/O/W型エマルジョン (質量%) (7)製造例7のW/O型エマルジョン 50 (8)ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油 2 [HLB=16.5] (9)ポリエチレングリコール4000 5 (10)パラベン 適量 (11)精製水 残量
【0050】<製造方法>(1)〜(3)を均一に混合
した油相に、(4)〜(6)の内水相を攪拌しながら混
合・分散乳化してW/O型エマルジョンを得る。次に、
当該(7)のW/O型エマルジョンを、(8)〜(1
1)を混合した外水相にホモミキサーで攪拌混合・分散
乳化し、W/O/W型複合エマルジョンを得た。
【0051】尚、いずれの実施例のW/O/W型複合エ
マルジョンを皮膚に塗布した場合にも、皮膚に発赤、炎
症、その他副作用と考えられる症状は発現せず、本発明
に係るW/O/W型複合エマルジョンは安全性にも優れ
ることが明らかであった。
【0052】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明のW/O/W
型複合エマルジョンは、経時安定性及び使用感に優れる
ことは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/44 A61K 47/44 A61P 17/00 A61P 17/00 C08K 5/053 C08K 5/053 C08L 83/04 C08L 83/04 Fターム(参考) 4C076 AA18 BB31 CC18 DD38F DD46F EE27A FF16 FF43 4C083 AC121 AC122 AC131 AC132 AC171 AC172 AC431 AC432 AC442 AC482 AD041 AD042 AD151 AD152 AD162 AD172 AD191 CC02 CC05 DD34 EE01 EE05 FF05 4C084 AA02 AA03 AA16 MA05 MA22 MA28 MA63 NA03 ZA892 4J002 CH02W CH02Y CH024 CP03X EC046 EC056 FD010 FD090 FD20Y FD20Z FD200 FD206 FD310 GB00 GB04 GC00 GT00 HA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)HLB値が15以上であるポリオ
    キシエチレン硬化ヒマシ油、(B)シリコーン油、及び
    (C)ジプロピレングリコール、プロピレングリコー
    ル、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、マルチ
    トール、イソプレングリコール、ポリエチレングリコー
    ル、ポリオキシエチレンメチルグルコシドからなる群よ
    り選択される1種又は2種以上の多価アルコールを含有
    することを特徴とするW/O/W型複合エマルジョン。
  2. 【請求項2】 更に(D)HLB値が6.5以下である
    ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含有することを特徴
    とする請求項1記載のW/O/W型複合エマルジョン。
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