JP2003104826A - W/o/w型複合エマルジョン - Google Patents
W/o/w型複合エマルジョンInfo
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- JP2003104826A JP2003104826A JP2001299702A JP2001299702A JP2003104826A JP 2003104826 A JP2003104826 A JP 2003104826A JP 2001299702 A JP2001299702 A JP 2001299702A JP 2001299702 A JP2001299702 A JP 2001299702A JP 2003104826 A JP2003104826 A JP 2003104826A
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Abstract
化粧品等に好適に使用されるW/O/W型複合エマルジ
ョンを提供する。 【解決手段】(A)シリコーン油、(B)コレステロー
ル及び/又はフィトステロール、並びに(C)大豆レシ
チン、卵黄レシチン、及びそれらの水素添加物、並びに
ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミ
ン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロー
ル、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴリン脂
質、ホスファチジン酸、リゾホスファチジルコリン又は
これらの混合物等のレシチンを含有することを特徴とす
るW/O/W型複合エマルジョン。
Description
下、W/O/W型と記載する)複合エマルジョンに関
し、更に詳しくは、経時安定性及び使用感に優れ、特に
医薬品及び化粧品等に好適に使用されるW/O/W型複
合エマルジョンに関する。
/W型複合エマルジョンは、油中水型(以下、W/O型
と記載する)型エマルジョンを更に外水相中に乳化分散
させたものであり、その油相や内水相内に種々の有効成
分を保持させることが可能であること、また使用感に優
れることから、医薬品、化粧品、食品等の分野におい
て、多くの検討がなされている。
ンは、水中油型(以下、O/W型と記載する)エマルジ
ョンの内側に、更にW/O型エマルジョンが存在すると
いう複合的、複雑なエマルジョンであるため、その形態
を長期間に渡って維持することは非常に困難であり、経
時安定性の向上が大きな課題であった。
面活性剤の配合量を増加させた場合、べたつく等、使用
感に問題が生じ、また特開昭58−183611号公報
には、外水相に増粘剤として水溶性多糖類を配合する方
法が記載されているが、増粘するため、べたつき、重
さ、ぬるつき等が感じられ、満足のいく使用感を得るこ
とができず、また経時安定性についても更なる向上が求
められていた。
鑑み、鋭意研究した結果、油相にシリコーン油を含有す
るW/O/W型複合エマルジョンにおいて、コレステロ
ール及びフィトステロール、並びにレシチンから選択さ
れる1種以上を配合することにより、優れた経時安定性
及び使用感を有するW/O/W型複合エマルジョンが得
られることを見出し、本発明を完成するに至った。
コーン油、並びに(B)コレステロール及び/又はフィ
トステロールを含有することを特徴とするW/O/W型
複合エマルジョンである。
ン油5〜60質量%、及び(C)レシチンを含有するこ
とを特徴とするW/O/W型複合エマルジョンである。
ン油、(B)コレステロール及び/又はフィトステロー
ル、並びに(C)レシチンを含有することを特徴とする
W/O/W型複合エマルジョンである。
合エマルジョンの総量を基準として、(A)シリコーン
油を10〜60質量%含有することを特徴とする請求項
1又は3に記載のW/O/W型複合エマルジョンであ
る。
て詳述する。
しては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェ
ニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキ
サン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチ
ルシクロテトラシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサ
シロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロ
テトラシロキサン等の鎖状又は環状のシリコーン油が挙
げられるが、メチルフェニルポリシロキサン及びデカメ
チルシクロペンタシロキサンは、使用感が特に優れ、好
ましい。またこれらのシリコーン油は1種単独又は2種
以上を組み合わせて用いることができる。
配合量は、W/O/W型複合エマルジョンの総量を基準
として、10〜60質量%(以下、%と略記する)が好
ましく、特に好ましくは12〜50%である。10%未
満では使用感が悪くなる場合があり、また60%を超え
て配合すると、経時安定性が不十分な場合がある。
テロールを含有せずに(C)レシチンを配合する場合
は、(A)シリコーン油の配合量は、W/O/W型複合
エマルジョンの総量を基準として、5〜60%であり、
特に好ましくは10〜50%である。5%未満では使用
感が悪くなり、また60%を超えて配合すると、経時安
定性が不十分である。
及びフィトステロールは、動物若しくは植物由来のも
の、又は工業的に合成したものを用いることができる。
またそれらの誘導体を用いることもでき、例えば、ステ
アリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリ
ル、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、オレイ
ン酸フィトステリル等の脂肪酸エステル、ジヒドロコレ
ステロール等の水素添加したもの、エチレンオキサイド
を付加したもの等が挙げられる。これらは1種単独又は
2種以上を組み合わせて用いてもよい。
及びフィトステロールは、油相に配合される。その配合
量は、W/O/W型複合エマルジョンの総量を基準とし
て、0.001〜10%が好ましく、特に好ましくは
0.01〜2%である。0.001%未満では低温での
経時安定性が不十分な場合があり、また10%を超えて
配合すると、使用感が悪くなる場合がある。
は、大豆、卵黄、トウモロコシ、ナタネ等の動植物、大
腸菌等の微生物から抽出される天然のレシチン、及びそ
れらの水素添加物、並びに合成のレシチンが挙げられ、
具体的には、大豆レシチン、卵黄レシチン、及びそれら
の水素添加物、並びにホスファチジルコリン、ホスファ
チジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホス
ファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトー
ル、スフィンゴリン脂質、ホスファチジン酸、リゾホス
ファチジルコリン又はこれらの混合物等が挙げられる。
これらは1種単独又は2種以上を組み合わせて用いても
よい。
相に配合される。その配合量は、W/O/W型複合エマ
ルジョンの総量を基準として、0.001〜10%が好
ましく、特に好ましくは0.01〜2%である。0.0
01%未満では低温での経時安定性が不十分な場合があ
り、また10%を超えて配合すると、使用感が悪くなる
場合がある。
は、従来公知の方法によって調製することができる。例
えば、(A)成分、並びに(B)及び/又は(C)成分
を含有する油相に、水相(内水相)を添加し、分散乳化
して得られたW/O型エマルジョン、又は水相(内水
相)に油相を添加し、転相乳化して得られたW/O型エ
マルジョンを、水相(外水相)に添加し、分散乳化する
方法等によって製造することができる。
は、化粧品、医薬部外品、指定医薬部外品、医薬品等に
好適に使用され、クリーム、乳液、軟膏、ローション等
の形態とすることができる。
構成成分とするが、当該組成物には本発明の目的を達成
する範囲で他の成分、例えば、陰イオン性界面活性剤、
両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、粘剤、油剤、
粉体(顔料、色素、樹脂)、防腐剤、香料、保湿剤、生
理活性成分、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、パ
ール化剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤、酵素等の
成分を適宜配合することができる。以下に配合成分の具
体例を示すが、これらに限られるものではない。
ルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリ
ルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ア
ルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミ
ド硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルアミドエーテル硫酸
塩、アルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アル
キロイルアルキルタウリン塩、N−アシルアミノ酸塩、
スルホコハク酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステ
ル等が挙げられる。
ミノプロピオン酸型、カルボキシベタイン型、スルホベ
タイン型、スルホン酸型、硫酸型、リン酸型等が挙げら
れ、好適なものとして2−アルキル−N−カルボキシメ
チル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイ
ン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等が例示でき
る。
ルカノールアミド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルエステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル、アルキルアミンオキシド等が挙げら
れる。
その誘導体、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性
カルボキシビニルポリマー、セルロース、ケラチン及び
コラーゲン又はその誘導体、アルギン酸カルシウム、プ
ルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサ
ンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、
ローメトキシルペクチン、グァーガム、アラビアゴム、
結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、ト
ラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、
カードラン、ジェランガム、デキストラン等が挙げられ
る。
発性及び不揮発性の油剤、溶剤及び樹脂が挙げられ、常
温で液体、ペースト、固体であっても構わない。油剤の
例としては、例えばセチルアルコール、イソステアリル
アルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコ
ール、オクチルドデカノール等の高級アルコール、イソ
ステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪
酸、ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、ミ
リスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ミリ
スチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸へキシルデ
シル、モノステアリン酸グリセリン、トリオクタン酸グ
リセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレ
ングリコール、オキシステアリン酸オクチル等のエステ
ル類、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化
水素、ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロ
ウ、ミンク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油、ツバキ
油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂等が挙げら
れる。
号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号Alレ
ーキ、黄色203号Baレーキ等のレーキ色素、ナイロ
ンパウダー、シルクパウダー、シリコーンパウダー、セ
ルロースパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、
ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、酸
化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔
料、酸化亜鉛、酸化チタン等の白色顔料、タルク、マイ
カ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等
のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、ア
ルミナ等の無機粉体、ベントナイト、スメクタイト、窒
化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、
棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)に特
に制限はない。
合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられ
る。例えば、老化防止剤、紫外線防御剤、ひきしめ剤、
抗酸化剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥
剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒
促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分等
が挙げられる。
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。尚、表中の数値の単位は全て質量%である。
エマルジョンを調製し、経時安定性及び使用感について
評価した。
型複合エマルジョン
に混合した油相に、(6)〜(8)の内水相を攪拌しな
がら混合・分散乳化してW/O型エマルジョンを得る。
次に、当該(9)のW/O型エマルジョンを、表2の
(10)〜(13)を混合した外水相にホモミキサーで
攪拌混合・分散乳化し、W/O/W型複合エマルジョン
を得る。
のW/O/W型複合エマルジョンを、それぞれ40℃、
常温、5℃にて保管し、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後
の乳化状態を肉眼及び顕微鏡にて観察し、以下の評価基
準により評価した。その結果を表3及び4に示す。
れる) △:やや不安定(乳化粒子の粒子径、均一性に変化が観
察される) ×:不安定(明らかに乳化粒子の合一、崩壊が観察され
る)
名により、べたつきのなさ、のびのよさ、ぬるつきのな
さについて5段階評価し、更にその平均点から下記基準
により判定した。その結果を表5に示す。
のW/O/W型複合エマルジョンは、経時安定性及び使
用感の全てにおいて、いずれの比較例より優れるもので
あった。
O/W型複合エマルジョンを調製し、上記評価方法によ
り評価したところ、経時安定性及び使用感の全てに良好
な結果を示した。
した油相に、(7)〜(9)の内水相を攪拌しながら混
合・分散乳化してW/O型エマルジョンを得る。次に、
当該(10)のW/O型エマルジョンを、(11)〜
(15)を混合した外水相にホモミキサーで攪拌混合・
分散乳化し、W/O/W型複合エマルジョンを得た。
O/W型複合エマルジョンを調製し、上記評価方法によ
り評価したところ、経時安定性及び使用感の全てに良好
な結果を示した。
した油相に、(7)〜(9)の内水相を攪拌しながら混
合・分散乳化してW/O型エマルジョンを得る。次に、
当該(10)のW/O型エマルジョンを、(11)〜
(15)を混合した外水相にホモミキサーで攪拌混合・
分散乳化し、W/O/W型複合エマルジョンを得た。
O/W型複合エマルジョンを調製し、上記評価方法によ
り評価したところ、経時安定性及び使用感の全てに良好
な結果を示した。
した油相に、(8)〜(10)の内水相を攪拌しながら
混合・分散乳化してW/O型エマルジョンを得る。次
に、当該(11)のW/O型エマルジョンを、(12)
〜(16)を混合した外水相にホモミキサーで攪拌混合
・分散乳化し、W/O/W型複合エマルジョンを得た。
マルジョンを皮膚に塗布した場合にも、皮膚に発赤、炎
症、その他副作用と考えられる症状は発現せず、本発明
に係るW/O/W型複合エマルジョンは安全性にも優れ
ることが明らかであった。
型複合エマルジョンは、経時安定性及び使用感に優れる
ことは明らかである。
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)シリコーン油、並びに(B)コレ
ステロール及び/又はフィトステロールを含有すること
を特徴とするW/O/W型複合エマルジョン。 - 【請求項2】 (A)シリコーン油5〜60質量%、及
び(C)レシチンを含有することを特徴とするW/O/
W型複合エマルジョン。 - 【請求項3】 (A)シリコーン油、(B)コレステロ
ール及び/又はフィトステロール、並びに(C)レシチ
ンを含有することを特徴とするW/O/W型複合エマル
ジョン。 - 【請求項4】 W/O/W型複合エマルジョンの総量を
基準として、(A)シリコーン油を10〜60質量%含
有することを特徴とする請求項1又は3に記載のW/O
/W型複合エマルジョン。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001299702A JP2003104826A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | W/o/w型複合エマルジョン |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001299702A JP2003104826A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | W/o/w型複合エマルジョン |
Publications (1)
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ID=19120407
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JP (1) | JP2003104826A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPWO2018159154A1 (ja) * | 2017-02-28 | 2019-11-07 | 富士フイルム株式会社 | 水中油型化粧料 |
-
2001
- 2001-09-28 JP JP2001299702A patent/JP2003104826A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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