JP2003104668A - エレベーター装置 - Google Patents

エレベーター装置

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JP2003104668A
JP2003104668A JP2001300834A JP2001300834A JP2003104668A JP 2003104668 A JP2003104668 A JP 2003104668A JP 2001300834 A JP2001300834 A JP 2001300834A JP 2001300834 A JP2001300834 A JP 2001300834A JP 2003104668 A JP2003104668 A JP 2003104668A
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door
car
opening
elevator
closing
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Yukiomi Mizuno
幸臣 水野
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレベーター装置のドアが水平方向にのみ開
閉するだけという従来の画一性を無くし、エレベーター
の顔ともいえるかごドアおよび乗場ドアの意匠を考える
面で、デザインの自由度を広げられるようにしたエレベ
ーター装置を得ることを目的とする。 【解決手段】 昇降路22と、昇降路内を移動するエレ
ベーター用かご6と、かご6に設けられたかごドア4お
よび5と、各停止階に設けられた乗場ドア1および2と
を備えたエレベーター装置において、かごドア4および
5、乗場ドア1および2の少なくとも一方に、水平方向
の移動と上下方向の移動を併せ持ってドア開閉動作を行
わせるドア開閉機構を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、昇降路と、昇降
路内を移動するエレベーター用かごと、かごに設けられ
たかごドアと、各停止階に設けられた乗場ドアとを備え
たエレベーター装置に関するもので、特にかごドアおよ
び乗場ドアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のエレベーター装置として
は、例えば特開平6−80361に記載されている。図
13は従来のエレベーター装置の例で、かごドアおよび
かごドアを開閉するドア開閉機構を正面から見た図であ
る。図13において、6はエレベーター用かご、36は
エレベーター用かご6の出入口、4および5は出入口3
6を2分の1ずつ開閉するかごの左側ドアおよび右側ド
ア、8はかご6の上方に配設されたドア開閉駆動装置で
あり、一対のリンク13がその中間部をドア開閉駆動装
置8の出力軸8aに合致させて後述の第3プーリー37
を介してドア開閉駆動装置8の出力軸8a回りに対称的
に回動可能に取り付けられている。
【0003】また、7はドア開閉駆動装置8の取付用桁
であり、ドアの開閉方向と同一方向に設けられた桁上梁
7aと、桁下梁7bと、これら桁上梁7aと桁下梁7b
とを連結する連結板7cとで一体に構成されている。こ
の桁上梁7aの上部には正逆転駆動される電動機9が箱
体38内に設けられている。電動機9の軸9aには第1
プーリー10が嵌合固定され、第1プーリー10から無
端ベルト11を介して駆動力が伝達される第2プーリー
12と、この第2プーリー12に同軸に固定された小プ
ーリー12aから無端ベルト39を介して駆動される第
3プーリー37とが箱体38の前面板38aに枢着され
ている。第3プーリー37の枢着軸はドア開閉駆動装置
8の出力軸8aを兼ねていると共に、前述の如く一対の
リンク13の中間部となる。更に桁下梁7bにはハンガ
ーレール30が固定され、このハンガーレール30上
に、左側ドア4のドアハンガー40に枢着されたハンガ
ーローラー41および右側ドア5のドアハンガー42に
枢着されたハンガーローラー43がそれぞれ転動自在に
係合されている。
【0004】次に、上記エレベータのドア開閉機構の動
作について説明する。左右のドアの開放において、ドア
開閉駆動装置8の電動機9が付勢されて、順次電動機9
の軸9a、第1プーリ10、無端ベルト11、第2プー
リ12、小プーリ12a、無端ベルト39および第3プ
ーリ37を介して出力軸8aが図13で反時計方向に回
動すると、リンク13も同方向に回動する。このリンク
13の回動によって第1アーム44および第2アーム4
5を介して左右のドア4および5が閉位置から左右方向
に押し開かれる(図13において、2点鎖線のようにな
る)。一方、この状態で電動機9が付勢されて軸9aが
逆転駆動されると、出力軸8aおよびリンク13が図1
3で時計方向に回動する。このため、第1アーム44お
よび第2アーム45を介して左右のドア4および5が引
き寄せられ、これらの対向端が当接されて出入口36が
閉じる(図13で実線の位置に戻る)。
【0005】尚、上記はかごドアおよびかごドアのドア
開閉機構について説明したが、乗場ドア側もドア開閉の
動力源を除く同様の機構が配設されている。ドアの開閉
動作はかごドアと乗場ドアとの間に配設された係合装置
により行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来のエレベーター装置は、かごドアおよび乗場ドア
は、長方形のドアが水平方向に開閉するだけで画一的で
あった。特に近年、建屋のモニュメントとしてエレベー
ターに個性を要求されることが多くなってきており、ド
アが画一的に水平方向に開閉するだけではその意匠を考
える面でもデザインの幅が限られてくるという問題があ
った。
【0007】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、ドアが水平方向にのみ開閉する
だけという従来の画一性を無くし、エレベーターの顔と
もいえるかごドアおよび乗場ドアの意匠を考える面で、
デザインの自由度を広げられるようにした、エレベータ
ー装置を得ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明におけるエレベ
ーター装置は、昇降路と、昇降路内を移動するエレベー
ター用かごと、かごに設けられたかごドアと、各停止階
に設けられた乗場ドアとを備えたエレベーター装置にお
いて、かごドアおよび乗場ドアの少なくとも一方に、水
平方向の移動と上下方向の移動を併せ持ってドア開閉動
作を行わせるドア開閉機構を備えている。
【0009】また、ドア開閉動作を行わせるドア開閉機
構は、その一端がドア上方に設置した桁に回動自在に固
定され、他端をドアに回動自在に固定されたアームによ
ってドアを懸垂し、アームの所定の位置に一端を回動自
在に固定し、他端はドア開閉の動力源となるドア開閉駆
動装置に係合したリンクによって、ドア開閉駆動装置か
らの動力をドアを開閉する往復運動に変えるリンク機構
を具備している。
【0010】また、ドア開閉の動力源となるドア開閉駆
動装置は、プーリーとプーリーに巻き掛けられた条体
と、プーリーを回転駆動する電動機とを具備している。
【0011】さらに、ドア開閉の動力源となるドア開閉
駆動装置は、所定の経路に沿ってコイルを直線状に敷設
したリニアモーターを具備している。
【0012】また、ドア開閉動作を行わせるドア開閉機
構は、ドアを吊り下げ、開閉動作を行うレールをドア上
方に設置し、レールは走行経路に波状に変形した箇所を
設け、ドアの移動に伴い、ドアもレールに沿って波状に
上下動しながら開閉する。
【0013】また、ドア開閉動作を行わせるドア開閉機
構は、ドアを吊り下げ、開閉動作を行うレールをドア上
方に設置し、レールは中央部を中心に、両端が持ちあが
ったV字形状をなし、ドアの移動に伴い、ドアもレール
に沿って上下動しながら開閉する。
【0014】また、昇降路と、昇降路内を移動するエレ
ベーター用かごと、かごに設けられたかごドアと、各停
止階に設けられた乗場ドアとを備えたエレベーター装置
において、かごドアおよび乗場ドアの少なくとも一方
は、ドアが出入口を2分の1ずつ左右に開閉し、左右の
ドアが当接する対向端の形状が相互に異形状であり、か
つドア閉状態で対向端が嵌合している。
【0015】また、昇降路と、昇降路内を移動するエレ
ベーター用かごと、かごに設けられたかごドアと、各停
止階に設けられた乗場ドアとを備えたエレベーター装置
において、乗場ドアの出入口枠およびかごドアの出入口
枠の少なくとも一方の出入口枠の一辺の一部が、傾斜し
ているか、凸部又は凹部を持っているか、あるいは湾曲
している。
【0016】さらに、昇降路と、昇降路内を移動するエ
レベーター用かごと、かごに設けられたかごドアと、各
停止階に設けられた乗場ドアとを備えたエレベーター装
置において、かごドアおよび乗場ドアの少なくとも一方
のドアの一部に透明の水槽を備え、水槽内に液体または
流動体を入れている。
【0017】さらにまた、水槽内には固形物を入れてい
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照して、この
発明に係るエレベーター装置の実施の形態を詳細に説明
する。
【0019】実施の形態1.図1はこの発明におけるエ
レベーター装置で、乗場から見た図である。実線で表さ
れた1は乗場の左側ドア、同じく実線で表された2は乗
場の右側ドア。1aは乗場の左側ドア1の表面に描かれ
た模様、2aは同じく乗場の右側ドアの表面に描かれた
模様である。点線で表された部分はすべてかご6に関す
る部分で、乗場から見た場合、乗場の陰になっている。
3bはかごの左側ドア4の表面に乗場ドアと向き合うよ
うに設けられ、かごドアのドア開閉動作を乗場ドアに伝
え乗場ドアを開閉させる係合装置のかごドア側係合部
材、5はかごの右側ドアである。7はかご6の上方に設
けられた桁で、桁7にはドア開閉を行うドア開閉駆動装
置8が設置されている。
【0020】ドア開閉駆動装置8は、その動力源となる
電動機9と、電動機9の軸に嵌合固定された第1プーリ
ー10、第1プーリー10に巻掛けられた無端ベルト1
1、無端ベルト11を介して駆動力が伝達される第2プ
ーリー12により構成される。第2プーリー12には2
つのリンク13の一端がピン13aによって、第2プー
リーの中心に対し対称の位置に、回動自在に固定されて
いる。リンク13のもう一方の端はピン13bによって
アーム14の所定の位置に回動自在に固定されている。
アーム14の上端は桁7にリンク軸14aによって、ま
たアーム14の下端はハンガ金具14eにリンクピン1
4dによってそれぞれ回動自在に固定されている。ハン
ガ金具14eは左右のかごドア4および5に水平に固定
設置され、ハンガ金具14eの両端にアーム14が各1
本づつ取り付けられる。すなわち各ドア4および5は、
2本のアーム14によって桁7から吊り下げられてい
る。かごドア4および5が閉状態の時は点線で表した位
置に、アーム14、ドア4および5がある。またドアが
開状態のときは2点鎖線で表した位置にある。
【0021】図2は、乗場ドア1およびかごドア4を横
からみた断面図である。向かって左側が乗場ドア、右側
がかごドアを表す。まず乗場側は、乗場桁7aにローラ
ーガイド腕15がボルトで固定され、ローラーガイド腕
15の垂下した先端にはガイドローラー15aが取り付
けられている。このガイドローラー15aを挟むように
ガイド板16および16aが設けられ、ガイド板16a
はガイド板16に、さらにガイド板16は乗場ドア1に
それぞれボルトで固定されている。
【0022】またドア1の下側は、乗場の敷居17の下
部にボルトで固定されたガイドローラー支持板18が設
置され、その先にはローラーガイド腕15cがボルトで
固定されている。ローラーガイド腕15cの先端にはガ
イドローラー15bが設置され、このガイドローラー1
5bをドア1の下端の壁とで挟むようにガイド板19が
ドア1の下端の壁にボルトで固定されている。
【0023】ドア1上部のガイドローラー15aをガイ
ド板16および16aで、さらにドア下部のガイドロー
ラー15bをガイド板19およびドアの下端の壁とで挟
むことによってドア1の前後(図では左右にあたる)方
向の動きが規制され、ドアがスムーズに開閉する。
【0024】かご側も同様である。すなわち桁7にロー
ラーガイド腕15が固定され、ローラーガイド腕15の
先端にはガイドローラー15aが設けられる。ガイドロ
ーラー15aを挟むようにガイド板16aはガイド板1
6に、さらにガイド板16はかごのドア4にそれぞれ固
定される。ドアの下側は、かごの下部20にガイドロー
ラー支持板21が固定され、その先には先端にガイドロ
ーラー15bを持ったローラーガイド腕15dが固定さ
れている。そして、ガイドローラー15bをかごドア4
の下端の壁とで挟むようにガイド板19が設けられる。
【0025】かご側も、ドア上部のガイドローラー15
aをガイド板16および16aで、さらにドア下部のガ
イドローラー15bをガイド板19およびドアの下端の
壁とで挟むことによってドア4の前後(図では左右にあ
たる)方向の動きが規制され、ドアがスムーズに開閉す
る。
【0026】さらに、乗場ドア1およびかごドア4はア
ーム14によって桁7aおよび7から吊り下げられてい
る。また、図2の中央付近にあるのは、乗場ドア1およ
びかごドア4の表面に設けられた係合装置3である。係
合装置3は、乗場ドア1のかご側を面した表面に設置さ
れた乗場ドア側係合部材3aと、かごドア4の乗場側を
面した表面に設置されたかごドア側係合部材3bにより
構成される。
【0027】次に、上記エレベーター装置のドア開閉動
作について説明する。初めかごドアの開閉動作について
説明する。ドア閉状態では図1の点線の状態になってい
る。ここでドア開閉駆動装置8の電動機9が付勢され
て、順次電動機9に嵌合固定された第1プーリー10、
無端ベルト11を介して第2プーリ12が図1で時計方
向に回動すると、リンク13も同方向に回動する。この
リンク13の回動によってアーム14を介して左右のド
ア4および5が閉位置から左右方向に押し開かれる。こ
の時、アーム14によってドア4および5は、桁7に回
動自在に固定して吊り下げられているので、ドアの開閉
軌跡は円弧状になる。図3はドアが開動する途中の状態
を表した図で、ドア4および5が最も下に下がった状態
を表している。引き続き第2プーリー12は時計方向に
回動を続けるとさらにドア4および5は押し開かれる。
そして、最終的には図1の2点鎖線で表した位置で停止
する。
【0028】ドア閉動作は、図1の2点鎖線の状態か
ら、ドア開閉駆動装置8の電動機9が付勢され、第1プ
ーリー10が逆回転すると、第2プーリー12も図1で
反時計方向に回転する。これにより、リンク13、アー
ム14を介して左右のドア4および5は引き寄せられ
る。途中円弧状の軌跡をとり図3の状態(最も下に下が
った状態)を経由して、左右のドア4および5の対向端
が当接されて最終的には図1の点線の状態に戻る。
【0029】上記は、かごドアの開閉動作について説明
したが、次に乗場ドアの開閉動作について説明する。乗
場ドアは、図2で説明したようにかごドアと同様な構成
をしている。ただし、ドア開閉駆動装置8がなく、ドア
の開閉動作は乗場ドア側係合部材3aおよびかごドア側
係合部材3bより構成される係合装置3により行う。
【0030】図4はドア係合装置3を説明した図で、図
4のa)は昇降路内のかごおよび乗場を上部から見た平
面図である。図4のa)において22は昇降路、6はか
ご、23はかご6の重量とつり合いを取るためのつり合
いおもりである。b)はかごドアと乗場ドアを拡大した
図で、3はかごドアの開閉動作を乗場ドアに伝達する係
合装置である。c)およびd)は係合装置3を更に拡大
した図で、乗場ドアの表面に設けられた乗場ドア側係合
部材3aと、それに対応する位置でかごドアの表面に設
けられたかごドア側係合部材3bのみを抜き出した図で
ある。d)のようにかごドア側係合部材3bは凹の形状
をしており、これに対しc)のように乗場ドア側係合部
材3aは板を立てた形状をしており、かご6が移動して
指定の階に来たときに、かごドア側係合部材3bの凹部
に乗場ドア側係合部材3aが係合するようになってい
る。この係合装置3によって、かごドアの左側ドア4の
開閉動作を乗場ドアの左側ドア1に伝達する。乗場ドア
の右側ドア2の開閉は、かごドアと同様に、図1のアー
ム14、左側のリンク13、第2プーリー12、右側の
リンク13、アーム14を介して行う。
【0031】この実施の形態1では、乗場ドア1および
2、さらにかごドア4および5が円弧状にドア開閉動作
をすることにより、単純に水平動作だけではないので、
ドアの意匠面のデザインを考える際、そのデザインの自
由度を広げる効果がある。例えば、図1に表したように
乗場ドア1および2に円弧状の模様を施せば奇抜な動作
が現れる効果がある。
【0032】実施の形態2.図5はこの発明におけるエ
レベーター装置の、実施の形態2を表すもので、斜行エ
レベーターの例である。図5において、図1と同一もし
くは相当部材については同一符号を付して説明を省略す
る。24はかご6を乗せ、斜めにエレベーターを移動さ
せる斜行用エレベーターかご枠基台、24aはかご6を
斜行用エレベーターかご枠基台24に固定させるための
かご枠柱である。9はドア開閉の動力源となる電動機
で、第1プーリー10、無端ベルト11を介して第2プ
ーリー12を回動させる。この例では電動機9、第1プ
ーリー10、無端ベルト11、第2プーリー12は桁7
の下部でかご6との間に設置されている。
【0033】次に動作について説明する。かご側ドアの
開閉動作、および乗場ドアの開閉動作は実施の形態1と
同様である。ただし、この実施の例では、乗場ドア1お
よび2、さらにかごドア4および5が閉状態では、アー
ム14は略垂直に垂れ下がった状態(図5では実線で表
す)で、かつ最も下に下がった状態であり、開状態では
アーム14がその上端をリンク軸14aを支点に左右に
押し開かれた状態になり、それに伴って乗場ドア1およ
び2、さらにかごドア4および5は最も上に上がった状
態(図5では2点鎖線で表す)になる。
【0034】この実施の形態2では、乗場ドア1および
2、さらにかごドア4および5が円弧状にドア開閉動作
をすることにより、単純に水平動作だけではないので、
ドアの意匠面のデザインを考える際、そのデザインの自
由度を広げることができる。また、ドアが閉状態で最も
下に下がり開状態では最も上に上がるので、ドアの戸袋
部分が斜行用エレベーターかご枠基台に当たらなくなる
ため、従来に比べかご全体の高さ方向の寸法が小さくで
き安定の良い形状となる(図では、かご枠の高さが従来
のエレベーターではZ2のように高く、この実施の例で
はZ1のように低くなり、Z1<Z2 の関係にな
る)。さらに、かご全体および昇降路も従来より小型化
が可能となる。
【0035】また、アーム14の支持点の関係でドアが
常に中央へ閉まろうとする重力が加わっているため、ド
アを開く駆動力を解放すればドアは自動的に閉まること
になる。従って、乗場戸閉の法令で取付が義務付けられ
ている全域クローザが付いていることになり、他のドア
クローザ装置が不要となり、部品点数の削減、生産性の
改善、さらには部品点数が削減されることによる信頼性
の改善、およびコスト低減が可能となる。
【0036】また、ドア開閉駆動装置8を桁7とかご6
の間に設け、桁7を水平方向に短くできたのでかご全体
の横方向も小型化が可能となる。
【0037】実施の形態3.図6はこの発明におけるエ
レベーター装置の、実施の形態3を表すもので、乗場ド
アおよびかごドアの形状を扇形とした例である。図6に
おいて、図1と同一もしくは相当部材については同一符
号を付して説明を省略する。1および2は扇形をした乗
場ドアである、その表面には模様1aおよび2aが施さ
れている。4および5は同じく扇形をしたかごドアであ
る。
【0038】次に動作について説明する。かごドアの開
閉動作、および乗場ドアの開閉動作は実施の形態1と同
様である。ただし、この実施の例では、乗場ドア1およ
び2、さらにかごドア4および5が閉状態では、アーム
14が略垂直に垂れ下がった状態(図6では点線で表
す)で、かつ最も下に下がった状態であり、開状態では
アーム14がその上端をリンク軸14aを支点に左右に
押し開かれた状態になり、それに従って乗場ドア1およ
び2、さらにかごドア4および5は最も上に上がった状
態(図6では2点鎖線で表す)になる。
【0039】この実施の形態3では、乗場ドア1および
2、さらにかごドア4および5が円弧状にドア開閉動作
をすることにより、単純に水平動作だけではないので、
ドアの意匠面のデザインを考える際、そのデザインの自
由度を広げることができる。また、アーム14の支持点
の関係でドアが常に中央へ閉まろうとする重力が加わっ
ているため、ドアを開く駆動力を解放すればドアは自動
的に閉まることになる。従って、乗場戸閉の法令で取付
が義務付けられている全域クローザが付いていることに
なり、他のドアクローザ装置が不要となり、部品点数の
削減、生産性の改善、さらには部品点数が削減されるこ
とによる信頼性の改善、およびコスト低減が可能とな
る。
【0040】実施の形態4.図7はこの発明におけるエ
レベーター装置の、実施の形態4を表すもので、ドア開
閉駆動装置に、コイルを直線状に敷設したリニアモータ
ーを使用したエレベーターの例である。図7において、
図1と同一もしくは相当部材については同一符号を付し
て説明を省略する。
【0041】図7において、25は左側ドア4の開閉動
作を右側ドア5に伝達するための中央リンクであり、中
央が回動自在にリンク軸25aで固定されており、両端
は2つのリンク13と回動自在に固定されている。26
はかごの外壁面で、左側ドア4との隙間に水平に取り付
けられた取付金で、その表面にコイル27が直線状に並
んで取り付けられている。28はコイル27の垂直方向
の長さよりも十分長くかつ、ドア4が円弧状に移動する
垂直方向の移動長よりも十分に長い吸引金具で、コイル
27の表面に所定の隙間を持って、ハンガ金具14eか
ら垂下した取付金29に固定されている。吸引金具28
にはコイル27が通電されたときに吸着する材料、例え
ば鉄板等を用いる。取付金26、コイル27、吸引金具
28および取付金29によって、リニアモーターを構成
している。
【0042】次に動作について説明する。コイル27
が、図7で右端から左端に順に通電されると、所定の隙
間を持って設置された吸引金具28は、コイル27の吸
引力で順次右から左に移動しようとする。これに伴って
ドア4も右から左に移動し、ドアが開き、最終的には2
点鎖線の位置で停止する。また、逆にコイル27が、図
7で左端から右端に順に通電されると、これに伴ってド
ア4も左から右に移動し、ドアが閉まり、最終的には点
線の位置に戻る。左側ドア4の動作はアーム14、リン
ク13、中央リンク25を経由し、右側リンク13、ア
ーム14を介し右側ドア5に伝達される。これによって
左右のドアは同時に開閉動作を行う。この時、ドア4お
よび5を吊り下げたアーム14はその上端部がリンク軸
14aによって桁7に回動自在に固定されているので、
実施の形態1と同様にドアの開閉軌跡は円弧状になる。
【0043】上記はかごドア4および5の開閉動作につ
いて説明したが、乗場ドア1および2の開閉動作も、実
施の形態1と同様に係合装置3を介して行われる。さら
にこの時、乗場ドア1および2の開閉軌跡も、ドアがア
ーム14によって吊り下げられているので円弧状になる
【0044】この実施の形態4では、乗場ドア1および
2、さらにかごドア4および5が円弧状にドア開閉動作
をすることにより、単純に水平動作だけではないので、
ドアの意匠面のデザインを考える際、そのデザインの自
由度を広げることができる。また、ドアの開閉駆動装置
にリニアモーターを使用したので、モーター音がせず静
粛性に優れており、ドアの開閉動作もスムーズに行なう
ことが可能である。
【0045】実施の形態5.図8はこの発明におけるエ
レベーター装置の、実施の形態5を表すもので、ドアを
吊り下げ、開閉動作を行うレールをドア上部に設置し、
レールは走行経路に波状に変形した箇所を設けたエレベ
ーターの例である。図8において、30はかごドア4お
よび5の上方にドア開閉方向と同一に水平に設けたハン
ガーレールである。このハンガーレール30はその途中
の部分が波状に変形している。31はハンガーレール3
0の上方に沿ってドア4および5を吊り下げるように設
けられたハンガーローラーである。ハンガーローラー3
1に対してハンガーレール30を挟む位置となるハンガ
ーレール30の下部には、外れ止めローラー32が設け
られている。ハンガーローラー31および外れ止めロー
ラー32はローラー取付金具31aにそれぞれ、回動自
在に固定されている。また、ローラー取付金具31aは
ドア4および5の上部の両端近くに各1箇所ずつ取り付
けられている。則ち、ドア4および5は、それぞれ2枚
のローラー取付金具31aに取り付けられたハンガーロ
ーラー31および外れ止めローラー32で、ハンガーレ
ール30を上下で挟むようにしてぶら下がっている。ま
た、図8のように、乗場の出入口枠34の上部はハンガ
ーレール30の形状と同様に波状に変形している。
【0046】ハンガーレール30の上方には、ハンガー
レール30に平行に連動ロープ33が左右をプーリー3
3aで引張して設置されている。図のように、連動ロー
プ33の下段には、左側ドア4の右上部に取り付けたロ
ーラー取付金具31aの上端に設けたロープ固定金具3
3cにて、ローラー取付金具31aが連動ロープ33に
固定されている。同様に、連動ロープ33の上段には、
右側ドア5の左上部に取り付けたローラー取付金具31
aの上端に設けたロープ固定金具33bにて、ローラー
取付金具31aが連動ロープ33に固定されている。こ
の連動ロープ33によって、ドア4および5は連動して
開閉することが可能となる。則ち、左側ドア4が左方に
移動すると(ドア閉状態から開状態へ移ると)連動ロー
プ33の下段も左方へ移動する。この連動ロープ33は
プーリー33aを経由し上段へ移動する。従ってロープ
の上段は右方へ移動する。ロープ上段が右方へ移動する
ことによって右側ドア5も右方へ移動し、結局左右のド
アが連動して開くことになる。ドアの開状態から閉状態
への移動も同様に連動ロープ33によって、左右のドア
が連動して閉まる。
【0047】26はかごの外壁面で、左側ドア4との隙
間に水平に取り付けられた取付金で、その表面にコイル
27が直線状に並んで取り付けられている。28はコイ
ル27の垂直方向の長さよりも十分長くかつ、ドア4が
レール30に沿って波状に移動する垂直方向の移動長よ
りも十分に長い吸引金具で、コイルの表面に所定の隙間
を持って、ドア4から延設された取付金29に固定され
ている。吸引金具28にはコイル27が通電されたとき
に吸着する材料、例えば鉄板等を用いる。取付金26、
コイル27、吸引金具28および取付金29にてリニア
モーターを構成している。
【0048】次に動作について説明する。コイル27
が、図8で右端から左端に順に通電されると、所定の隙
間を持って設置された吸引金具28は、コイル27の吸
引力で順次右から左に移動しようとする。これに伴って
ドア4も右から左に移動し、ドアが開き、移動途中のレ
ール30の波状に変形した部分では、その形状に沿っ
て、上下に移動する。また、逆にコイル27が、図8で
左端から右端に順に通電されると、これに伴ってドア4
も左から右に移動し、移動途中のレール30の波状に変
形した部分では、その形状に沿って上下に移動する。左
側ドア4の動作は、連動ロープ33によって右側ドア5
に伝達される。これによって左右のドアは同時に開閉動
作を行う。また、乗場ドアの開閉動作は、実施の形態1
と同様に、係合装置3を介して行われる。
【0049】この実施の形態5では、乗場ドア1および
2,さらにかごドア4および5が波状に上下動をしなが
ら開閉動作をすることにより、単純に水平動作だけでは
ないので、ドアの意匠面のデザインを考える際、そのデ
ザインの自由度を広げることができる。また、乗場の出
入口枠34の上部をレール30の形状と同様に波状に変
形させたので、模様1aおよび2aのようにドアの動き
に合わせた模様を入れることによって、目新しいデザイ
ンとすることが可能である。
【0050】さらに、ドアの開閉駆動装置にリニアモー
ターを使用したので、モーター音がせず静粛性に優れて
おり、ドアの開閉動作もスムーズに行なうことが可能で
ある。
【0051】実施の形態6.図9はこの発明におけるエ
レベーター装置の、実施の形態6を表すもので、実施の
形態5に対しレールの形状を変更した例である。則ち、
図9において30aは、中央部を中心に、両端が持ちあ
がったV字形状をしたハンガーレールである。ドア4お
よび5は、実施の形態5と同様にそれぞれ2枚のローラ
ー取付金具31aに取り付けられたハンガーローラー3
1および外れ止めローラー32で、ハンガーレール30
aを上下で挟むようにしてぶら下がっている。また、乗
場の出入口枠34の上部は、ハンガーレール30aの形
状と同様に、中央部を中心に、両端が持ちあがったV字
形状に変形させている。さらに、ドア1および2の表面
の模様も、ハンガーレール30aの形状に合わせて、左
右のドアが当接した際にV字になるように、斜線模様と
している。
【0052】図9では省略しているが、上記の構成以外
は、実施の形態5と同様である。則ち、ドアの開閉動作
は、かごの外壁面と左側ドア4との隙間に水平に取り付
けられたコイル27と、コイル27の表面に所定の隙間
を持って、ドア4から延設された取付金29に固定され
ている吸引金具28によって行われる。また、左側ドア
4の動作は、ドアの上方に設けられた、連動ロープ33
によって右側ドア5に伝達される。これによって左右の
ドアは同時に開閉動作を行う。さらに、乗場ドアの開閉
動作は、実施の形態1と同様に、係合装置3を介して行
われる。
【0053】この実施の形態6では、乗場ドア1および
2,さらにかごドア4および5が左右にせり上がって開
く動作をすることにより、単純に水平動作だけではない
ので、ドアの意匠面のデザインを考える際、そのデザイ
ンの自由度を広げることができる。また、ドアが開く方
向にせり上がって行くことにより、斜行エレベーターに
採用した場合、図5と同様に、ドアの戸袋部分が斜行用
エレベーターかご枠基台に当たらなくなるため、従来に
比べかご全体の高さ方向の寸法が小さくでき安定の良い
形状となる。さらに、かご全体および昇降路も従来より
小型化が可能となる。
【0054】さらに、ハンガーレール30aが、中央部
を中心に、両端が持ちあがったV字形状をしているの
で、ドアが常に中央へ閉まろうとする重力が加わってい
るため、ドアを開く駆動力を解放すればドアは自動的に
閉まることになる。従って、乗場戸閉の法令で取付が義
務付けられている全域クローザが付いていることにな
り、他のドアクローザ装置が不要となり、部品点数の削
減、生産性の改善、さらには部品点数が削減されること
による信頼性の改善、およびコスト低減が可能となる。
【0055】尚、実施の形態1乃至6では、かごドア4
および5の側にドア開閉の動力源となるドア開閉駆動装
置8を設けた場合について説明したが、ドア開閉駆動装
置8は乗場ドア1および2の側に設けて、かごドアの開
閉は係合装置3によって行うようにしても良い。さら
に、かごドアと乗場ドアの双方にドア開閉駆動装置8を
設けて、係合装置を無くしても同様の効果を奏すること
はいうまでもない。
【0056】実施の形態7.図10はこの発明における
エレベーター装置の、実施の形態7を表すもので、ドア
が出入口を2分の1ずつ左右に開閉し、左右のドアが当
接する対向端の形状が相互に異形状であり、かつドア閉
状態で対向端が嵌合したエレベーターの例である。図1
0において、a)からe)は乗場ドアの左右のドアが閉
まった状態を表した図である。a)はドアの対向端が相
互に凸凹形状をしている。b)およびe)はドアの対向
端が相互に波形状をしている。c)はドアの対向端が相
互に湾曲している。d)はドアの対向端が相互に鋸歯形
状をしている。
【0057】この実施の形態7では、乗場ドアが出入口
を2分の1ずつ左右に開閉し、左右のドアが当接する対
向端の形状が相互に異形状であり、かつドア閉状態で対
向端が嵌合するように構成したので、単純に直線状に嵌
合するだけではないので、ドアの意匠面のデザインを考
える際、そのデザインの自由度を広げることができる。
また、ドアの対向端形状が奇抜で人目を引くようにな
る。
【0058】実施の形態8.図11はこの発明における
エレベーター装置の、実施の形態8を表すもので、乗場
ドアの出入口枠およびかご室出入口枠の少なくとも一辺
の一部が、傾斜しているか、凸部又は凹部を持っている
か、あるいは湾曲しているエレベーターの例である。図
11において、f)からk)は乗場ドアの左右のドアが
閉まった状態を表した図である。図において34は乗場
ドアの出入口枠である。
【0059】この実施の形態8では、乗場ドアの出入口
枠の少なくとも一辺の一部が、傾斜しているか、凸部又
は凹部を持っているか、あるいは湾曲しているように構
成したので、ドアの意匠面のデザインを考える際、その
デザインの自由度を広げることができる。また、ドアの
出入口枠が奇抜で人目を引くようになる。
【0060】実施の形態9.図12はこの発明における
エレベーター装置の、実施の形態9を表すもので、乗場
ドアの一部に透明の水槽を備え、水槽内に液体および固
形物を入れたエレベーターの例である。l)は乗場ドア
1および2を示した図である。図において35はドア1
および2の途中に設けた透明の水槽で円形をしたもので
ある。内部には液体35aおよび液体35aに浮遊する
固形物35bを備えている。m)は同じく乗場ドア1お
よび2を示し、l)と同様にドア1および2の途中に水
槽35を設けたものである。m)の場合、水槽の形状を
半円形としている。n)はm)の水槽35を拡大した図
である。水槽35の内部には液体35aおよび浮遊する
固形物35bを備えている。
【0061】この実施の形態9では、ドアの開閉動作に
よってドアが揺れることによって、水槽35内の液体3
5aおよび固形物35bも揺れて様々な動きとなり、ド
アの意匠面のデザインを考える際、そのデザインの自由
度を広げることができる。
【0062】尚、上記実施の形態9では水槽35の内部
に液体35bに浮遊する固形物35bを入れた例を示し
たが、固形物は熱帯魚の形をした模造物等を入れると奇
抜な意匠という面で更に効果的となる。
【0063】また、上記実施の形態9では、乗場ドア1
および2に水槽35を設けた例を示したが、水槽35は
かごドア4および5にあっても良く、また乗場ドア1お
よび2と、かごドア4および5の両方にあっても同様な
効果を奏する。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、この発明における
エレベーター装置は、昇降路と、昇降路内を移動するエ
レベーター用かごと、かごに設けられたかごドアと、各
停止階に設けられた乗場ドアとを備えたエレベーター装
置において、かごドアおよび乗場ドアの少なくとも一方
に、水平方向の移動と上下方向の移動を併せ持ってドア
開閉動作を行わせるドア開閉機構を備えているので、ド
アの開閉が単純に水平動作だけではなく、ドアの意匠面
のデザインを考える際、そのデザインの自由度を広げる
効果がある。
【0065】また、ドア開閉動作を行わせるドア開閉機
構は、その一端がドア上方に設置した桁に回動自在に固
定され、他端をドアに回動自在に固定されたアームによ
ってドアを懸垂し、アームの所定の位置に一端を回動自
在に固定し、他端はドア開閉の動力源となるドア開閉駆
動装置に係合したリンクによって、ドア開閉駆動装置か
らの動力をドアを開閉する往復運動に変えるリンク機構
を具備しているので、ドアが円弧状に開閉動作をして単
純に水平動作だけではなく、ドアの意匠面のデザインを
考える際、そのデザインの自由度を広げる効果がある。
【0066】また、ドア開閉の動力源となるドア開閉駆
動装置は、プーリーとプーリーに巻き掛けられた条体
と、プーリーを回転駆動する電動機とを具備しているの
で、ドアの開閉をスムーズに行うことができる。
【0067】さらに、ドア開閉の動力源となるドア開閉
駆動装置は、所定の経路に沿ってコイルを直線状に敷設
したリニアモーターを具備しているので、モーター音が
せず静粛性に優れ、ドアの開閉動作もスムーズに行うこ
とができる。
【0068】また、ドア開閉動作を行わせるドア開閉機
構は、ドアを吊り下げ、開閉動作を行うレールをドア上
方に設置し、レールは走行経路に波状に変形した箇所を
設け、ドアの移動に伴い、ドアもレールに沿って波状に
上下動しながら開閉して、単純に水平動作だけではない
ので、ドアの意匠面のデザインを考える際、そのデザイ
ンの自由度を広げる効果がある。
【0069】また、ドア開閉動作を行わせるドア開閉機
構は、ドアを吊り下げ、開閉動作を行うレールをドア上
方に設置し、レールは中央部を中心に、両端が持ちあが
ったV字形状をなし、ドアの移動に伴い、ドアもレール
に沿って上下動しながら開閉し、単純に水平動作だけで
はないので、ドアの意匠面のデザインを考える際、その
デザインの自由度を広げる効果がある。さらに、レール
が中央部を中心に両端が持ち上がったV字形状をしてい
るので、ドアが常に中央へ閉まろうとする重力が加わ
り、ドアを開く駆動力を解放すればドアは自動的に閉ま
るようになる。従って、乗場戸閉の法令で取付が義務付
けられている全域クローザが付いていることになり、他
のドアクローザ装置が不要となるので、部品点数の削
減、生産性の改善、さらには部品点数が削減されること
による信頼性の改善、およびコスト低減が可能となる。
【0070】また、昇降路と、昇降路内を移動するエレ
ベーター用かごと、かごに設けられたかごドアと、各停
止階に設けられた乗場ドアとを備えたエレベーター装置
において、かごドアおよび乗場ドアの少なくとも一方
は、ドアが出入口を2分の1ずつ左右に開閉し、左右の
ドアが当接する対向端の形状が相互に異形状であり、か
つドア閉状態で対向端が嵌合して、単純に直線状に嵌合
するだけではないので、ドアの意匠面のデザインを考え
る際、そのデザインの自由度を広げることができる。
【0071】また、昇降路と、昇降路内を移動するエレ
ベーター用かごと、かごに設けられたかごドアと、各停
止階に設けられた乗場ドアとを備えたエレベーター装置
において、乗場ドアの出入口枠およびかごドアの出入口
枠の少なくとも一方の出入口枠の一辺の一部が、傾斜し
ているか、凸部又は凹部を持っているか、あるいは湾曲
しているので、ドアの意匠面のデザインを考える際、そ
のデザインの自由度を広げることができる。
【0072】さらに、昇降路と、昇降路内を移動するエ
レベーター用かごと、かごに設けられたかごドアと、各
停止階に設けられた乗場ドアとを備えたエレベーター装
置において、かごドアおよび乗場ドアの少なくとも一方
のドアの一部に透明の水槽を備え、水槽内に液体または
流動体を入れているので、ドアの意匠面のデザインを考
える際、そのデザインの自由度を広げることができる。
【0073】さらにまた、水槽内には固形物を入れてい
るので、ドアが開閉する際、液体と同時に固形物も揺れ
て様々な動きとなり、単調なドアの開閉動作の中に奇抜
な意匠を形成することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1のエレベーター装置で、乗場か
ら見た図である。
【図2】 実施の形態1のエレベーター装置で、乗場ド
アおよびかごドアを横から見た断面図である。
【図3】 実施の形態1のエレベーター装置で、ドアが
開閉動作をする途中の状態を表した図である。
【図4】 実施の形態1のエレベーター装置で係合装置
を説明した図である。
【図5】 実施の形態2のエレベーター装置で、斜行エ
レベーターの図である。
【図6】 実施の形態3のエレベーター装置で、ドアの
形状を扇形としたエレベーターの図である。
【図7】 実施の形態4のエレベーター装置で、ドア開
閉駆動装置にリニアモーターを使用したエレベーターの
図である。
【図8】 実施の形態5のエレベーター装置で、ドア上
方に波状に変形した箇所を持ったレールを設けたエレベ
ーターの図である。
【図9】 実施の形態6のエレベーター装置で、ドア上
方にV字形状をしたレールを設けたエレベーターの図で
ある。
【図10】 実施の形態7のエレベーター装置で、左右
のドアが当接する対向端の形状が相互に異形状で、かつ
ドア閉状態で対向端が嵌合したエレベーターの図であ
る。
【図11】 実施の形態8のエレベーター装置で、出入
口枠の一部が傾斜しているか、凸凹部を持っているか、
あるいは湾曲しているエレベーターの図である。
【図12】 実施の形態9のエレベーター装置で、乗場
ドアに透明の水槽を備え、水槽内に液体および固形物を
入れたエレベーターの図である。
【図13】 従来のエレベーター装置で、ドアおよびド
ア開閉機構を正面から見た図である。
【符号の説明】
1 乗場の左側ドア、2 乗場の右側ドア、4 かごの
左側ドア、5 かごの右側ドア、6 かご、7 桁、8
ドア開閉駆動装置、9 電動機、10 第1プーリ
ー、11 無端ベルト、12 第2プーリー、13 リ
ンク、14 アーム、22 昇降路、26 取付金、2
7 コイル、28 吸引金具、29 取付金、30 ハ
ンガーレール、34 乗場ドアの出入口枠、35 水
槽、35a 液体、35b 固形物

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路と、該昇降路内を移動するエレベ
    ーター用かごと、該かごに設けられたかごドアと、各停
    止階に設けられた乗場ドアとを備えたエレベーター装置
    において、該かごドアおよび該乗場ドアの少なくとも一
    方に、水平方向の移動と上下方向の移動を併せ持ってド
    ア開閉動作を行わせるドア開閉機構を備えたことを特徴
    とするエレベーター装置。
  2. 【請求項2】 ドア開閉動作を行わせるドア開閉機構
    は、その一端がドア上方に設置した桁に回動自在に固定
    され、他端をドアに回動自在に固定されたアームによっ
    て該ドアを懸垂し、該アームの所定の位置に一端を回動
    自在に固定し、他端はドア開閉の動力源となるドア開閉
    駆動装置に係合したリンクによって、該ドア開閉駆動装
    置からの動力を前記ドアを開閉する往復運動に変えるリ
    ンク機構を具備したことを特徴とする、請求項1に記載
    のエレベーター装置。
  3. 【請求項3】 ドア開閉の動力源となるドア開閉駆動装
    置は、プーリーと該プーリーに巻き掛けられた条体と、
    前記プーリーを回転駆動する電動機とを具備したことを
    特徴とする、請求項2に記載のエレベーター装置。
  4. 【請求項4】 ドア開閉の動力源となるドア開閉駆動装
    置は、所定の経路に沿ってコイルを直線状に敷設したリ
    ニアモーターを具備したことを特徴とする、請求項2に
    記載のエレベーター装置。
  5. 【請求項5】 ドア開閉動作を行わせるドア開閉機構
    は、ドアを吊り下げ、開閉動作を行うレールを該ドア上
    方に設置し、該レールは走行経路に波状に変形した箇所
    を設け、前記ドアの移動に伴い、前記ドアも前記レール
    に沿って波状に上下動しながら開閉することを特徴とす
    る、請求項1に記載のエレベーター装置。
  6. 【請求項6】 ドア開閉動作を行わせるドア開閉機構
    は、ドアを吊り下げ、開閉動作を行うレールを該ドア上
    方に設置し、該レールは中央部を中心に、両端が持ちあ
    がったV字形状をなし、前記ドアの移動に伴い、前記ド
    アも前記レールに沿って上下動しながら開閉することを
    特徴とする、請求項1に記載のエレベーター装置。
  7. 【請求項7】 昇降路と、該昇降路内を移動するエレベ
    ーター用かごと、該かごに設けられたかごドアと、各停
    止階に設けられた乗場ドアとを備えたエレベーター装置
    において、前記かごドアおよび前記乗場ドアの少なくと
    も一方は、ドアが出入口を2分の1ずつ左右に開閉し、
    左右のドアが当接する対向端の形状が相互に異形状であ
    り、かつドア閉状態で該対向端が嵌合することを特徴と
    するエレベーター装置。
  8. 【請求項8】 昇降路と、該昇降路内を移動するエレベ
    ーター用かごと、該かごに設けられたかごドアと、各停
    止階に設けられた乗場ドアとを備えたエレベーター装置
    において、該乗場ドアの出入口枠およびかごドアの出入
    口枠の少なくとも一方の出入口枠の一辺の一部が、傾斜
    しているか、凸部又は凹部を持っているか、あるいは湾
    曲していることを特徴とするエレベーター装置。
  9. 【請求項9】 昇降路と、該昇降路内を移動するエレベ
    ーター用かごと、該かごに設けられたかごドアと、各停
    止階に設けられた乗場ドアとを備えたエレベーター装置
    において、該かごドアおよび該乗場ドアの少なくとも一
    方のドアの一部に透明の水槽を備え、該水槽内に液体ま
    たは流動体を入れたことを特徴とするエレベーター装
    置。
  10. 【請求項10】 水槽内には固形物を入れたことを特徴
    とする、請求項9に記載のエレベーター装置。
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